スポーツ・旅

2009年5月18日 (月)

水面エンターテイメント オン・ザ・プール

 今日は昼間はテリテリで熱かった。都内は今年最高気温の28度、練馬では29度をマークしました。こりゃもうプールだ!練馬区にあるのに、なぜか豊島区のプールといえば『豊島園』。開園して約80年、“流れるブール”が有名です(今や知らない人の方も多いらしいが)。 

5 引用元

 わたしゃ今週はギャラリーの門番ですから、プールなぞ行けません。その代わりにバーチャルな夏気分で、水面のエンターテイメントグッズを紹介したい。

【hmm…なアドバイス396. 水面エンターテイメント オン・ザ・プール】
you no longer have to worry if you weren’t born with the ability to walk on water. ‘water walkerz’ is a toy which gives anyone the ability to seemingly walk on water. 引用元  

3

水面を歩く才能に恵まれていないとしても、もう気にすることはありません。water walkerzは誰もが水面歩行者になれるトーイです」 

2 楽しそ。

 樹脂製のボールの中に人間が入って、歩いたり走ったり転んだり、ブツけたり笑ったり、水面歩行というより“倒れこみ”がおもしろそ〜なグッズです。やってみたい!

英国発のこのグッズ、プールだけでなく浜辺や川面でもOK。水着にならなくても遊べるので(だってボールの中だから)欧米で人気がある。貸し出しでも楽しめるけれど、競争もいいし、エクササイズもリハビリもできる。

 日本ではまだお目にかかることは少ないけれど、豊島園の流れるプールにはうってつけですよ。今年の夏は“ウォーター・ウォーカー”をブレイクしそうだ。唯一の懸念は、前の使用者が新型インフルエンザの保菌者でないことですが。

【ぷかぷか浮いていたい】
 豊島園の流れるプールで遊ぶなら、ウォーター・ウォーカーボールの中で暴れずに、優雅に揺ら揺ら楽しみたい。そんな人には『Slack Amphibious Lounger』がいいでしょ。訳すのむつかしいですが、“水陸両用クッション”ですかね。 

Amphibiouslounger1

 クラゲのように水にプカプカ浮いて、あちこち行ってもゆ〜らゆら。心もプカプカしmすでしょ。流れるプールにはうってつけグッズ。サンタン・ローションと共に揺ら揺らすれば、優雅な夏休み、ウツラウツラが思い出にもなるでしょう。詳しくはSLACK® Japanにお問い合わせを。 

Subcategory_amp2 オン・ザ・ヨット。

【流れつつ音にもしたりたい】
 くつろぎにはサウンドがカギを握る。豊島園ではムリだろうが、プライベート・プールなどでは水面でもサウンドがあればくつろげますよね。 

Aquasounder

 『Aqua sounder』 防水スピーカーをプール面に揺ら揺らさせて、プールサイドのクレイドルからのiPodの信号をトラッスミットして音楽を流す。なぁるほど。音質の期待度は計り知れないが、音楽好きには欠かせない。ただし流れるプールで使って、スピーカーがずっと先に流れても当局は感知しません。定価149ドル。

【hmm…なアドバイス】
 プール=泳ぐ、長さ、深さ。そういうエクササイズイメージもある。プール=プールサイドで眺めるもの、サンタン・ボディのクールダウン、そんな機能もある。

 でも“浮かんで楽しみたい”という、人の根源的な楽しみもある。『都市人口当たりのプール面積』という民力指標は調べられなかったが、都心にはプールの絶対面積が少ないのではないだろうか。だって学校プールやホテルプール、クラブプールは多くても、浮かぶには排他性が強すぎる。だからちょっとだけ水面に浮くサービスを導入すれば、新需要発掘につながりそうだ。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年5月 6日 (水)

雨の日の自転車はブルースだ。

 今年のわたしのGW、まさにGWでした。Golden Weekではなく“Go Work”ですけどね。わたしの名前、郷(ごう)です(笑)。よ〜く働いたので明日から休みます。

 なんて…嘘。明日は明日でやること・行くところタンとあります。働きづくめでジョギングさえしてなかったので、午前中にutteの新登録クリエイターさんのインタビューを仕上げて、自転車にまたがりました。自宅から仕事場までリンリン。

【hmm…なアドバイス387. 雨の日の自転車はブルースだ。】
 今日はアラよっと、近道の短距離コースを選びました。一度クルマに幅寄せされたヒヤリをのぞけば、近道は正解でした。お昼ごろ、都心へ入る大河を越えて“宿場駅”を過ぎたところで、あらら雨に足止め。あとちょっとなのに。

 けっこう濡れたのですが、ヘルメットから滴り落ちる雨にもめげず、ええいままよ!♪こんな雨に発車できないなんてぇ♪ キヨシロゥ!なんて叫んでね。 

14

 それに雨の日の自転車、スチール(クロモリ)の車体、錆びないでねとつぶやいたり。自分の濡れは気にならなくても、愛車は気になる。やっぱり錆びない+雨に強い素材のバイク・フレームがいいと思う。チタン、マグネシウム、アルミ、そして故人の愛車『オレンジ号』のようなカーボンフレーム、今はビンボーなので手が出ない。そこでバンブーはどうだろうか? 

Woodframebikethumb530x35317437

Fast-growing bamboo seems to be the current material of choice for many green-thinking designs, so it was just a matter of time before someone came up with a bamboo bike frame. While I don't think the world's landfills are getting clogged up with steel bikes, most of the alloys used do contain some pretty nasty stuff like chromium and molybdenum.引用元

竹は成長が早いゆえに、自然素材の代替として真っ先に検討されるけれど、自転車のフレームに使われるのも時間の問題だろう。埋め立て地が鉄製バイク廃棄物で一杯になるとは思えないが、その多くにはクロムやモリブデンといった環境汚染物が含まれているのだ」 

1aktuell6

 う〜ん。たしかにそうかもしれない。地球環境を考えれば、リサイクルが確実にできる素材と加工品を使うべきなのだ。このデザインを創ったのはArndt Menke's Holzweg さん。竹のしなやかさ、強さ、耐久性に着目したのだろう。ハンドルの芯がツツヌケというのは新鮮です。 

1aktuell4

 とりわけ印象的なのが“リアサス”だ。竹のしなやかさと弾性を活かした。これがほんとうに機能するなら、ナチュラル素材フレームの象徴となる。ぜひ開発をしてもらいたい。

【座りたいときもあるぜ、ベイビィ♪】
 雨宿りくらいでは、サイクリストはもちろん座ろうとは思わない。だが雨が止まず、RCサクセションの古歌でも聴きたくなったら、座りたいと思うこともある。そんなときの御用達がこれ。

Messenger_bag_chair

 これは凄い!メッセンジャーバッグが“ディレクターズチェア”に早変わり。スタイリッシュな『Messenger Bag Director’s Chair』は、メッセンジャーバッグの外見から、わずか数秒でチェアに変身!本体重量は4kg、耐加重113kgまで。125.95ドルで発売中。

【hmm…なアドバイス】
 ともあれ愛車とわたしは無事仕事場に到着し、午後5時まで軽作業をした。その作業成果(テーブルとベンチ)をアップしたので、ご参照ください。

 おおっと、ひとつ大事なイベントを忘れていたのに気づきました。ビジネスメディア誠への今朝の入稿をすっぽかしていました!ごめんなさい!曜日の感覚が途切れました。原稿はモチ仕上げていました。なにせ、雨の日はブルースですから。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009年3月19日 (木)

ちょい上の「ホテル東急ビズフォート」——成算はどこに?

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

ちょい上の「ホテル東急ビズフォート」——成算はどこに?
不況の影響を受け、ちまたには低価格商品があふれんばかり。100円台の
ハンバーガーや1000円を切るジーンズなどが注目を浴びているが、
“ ちょっと上の消費の兆し”が出ているのも確か。今回は宿泊料金がやや
高めのビジネスホテル——「ホテル東急ビズフォート」を紹介しよう。

続きはこちら

Dsc00320s
 発表会場でのホテルスタッフユニフォーム展示

 ホテル業、今かなり厳しいのが実情のようだ。次の画像はホテル・旅館の割引サイトのyoyaQからのもの。

2_2

【高級ホテルから値崩れしている実情】
 このサイトは首都圏中心に高級ホテルに特化した格安サイトで、「当日ご利用時間限定」とか「お部屋は選べません」など条件は付くことが多い。だが高級ホテルの料金バロメータとして見ることができるわけです。それが今や3割4割引は当たりまえ!割引率69%のケースさえある。産経ニュースの記事によれば、「今年1月の1泊1人当たりの予約平均単価が1万4912円となり、初めて1万5000円を切った

 サイトの調べでは1年前は1万8000円、それが1.5万以下なのだから、ぐっと下げてきている。その引き金は(わたしの調べでは)鳴り物入りで高料金参入してきた外資系ホテルだろう(どことは言わないけれど)。さらに老舗で立地があまりよくない国内系ホテルニューオータニ、帝国ホテル、パレスホテルなど)の稼働率は5割内外で、料金ディスカウント率がとても高い。ナニセあのリッツカールトンでさえ、4割引きもあるというナマ情報を、さきほどcherryさんから得た。

 対照的に、たとえば京王プラザホテル、八重洲富士屋ホテル、品川プリンスなど立地条件のいい、ちょいカジュアルBUTフォーマルでコンフォタブルなホテルは、すこぶる好調という。ふうん。たぶん、宿泊だけでなく、体験的な企画が奏功しているのだと思う(特に京王プラザはそんな感じがする)。

【ホテル事業の二面性】
 ホテル経営は一般的にこんな算式がある。目標客室稼働率を設定し(たとえば70%)損益分岐点とする。設備・運営・人件費などが他の不動産投資にくらべて極めて大きいので、稼働率が目標に到達しないと莫大な赤字が発生する。ところが目標稼働率を超えると、たちまち高収益となる。そんなハイリスク・ハイリターンがホテル投資と言われる。

 つまり土地や建物オーナーと(東急さんのようなソフトウエアの)オペレーターのせめぎ合いというか、極めて投資収益率なんちゃらで語るしかない世界がある。だから不動産+ホテルREITのようなものが成立する。ホテル業の経営面は極めてロジカルな世界がある。

 だが一方で、利用客は極めてアナログな価値をホテルに求める。それはホスピタリティと呼ぶこともできる“宿泊体験”である。利用客は単なる一宿一飯の恩義に預かるわけではなく、マインドを取り戻したり、スピリッツを高揚させたりしたいのだ。このギャップがいつも問題になる産業がホテル業である。おもしろいですよね。

【裏話おば】
 オマケで、2つのウラ話をば。

 まずひとつは、エッセイの発端ですが、cherryさんとわたしがIKEAの“お泊まり会”に応募したことです。それには落選してしまいましたが、“体験会”というキーワード、ビジネスメディア誠の吉岡編集長が読んでいてくださって、東急ホテルズの新ブランドの発表会、体験ぽい内容らしいので郷さんに書いてもらおうか、となった。ありがとうございました。取材の当日、昼食を軽めにして会場に向かいました。ペイストリー食べ放題(笑)。美味しかったです。

Dsc00365ssss_2

 もうひとつはベッド。誠にも掲載された一文のうち、なんと!一部ですが編集部に削除されてしまいました。それは…コンフォタブルなベッドの話しを書いたあとのくだり。以下削除部分。『ベッドに横たわった誠編集部の土肥さん、寝むりかけたので声をかけて起こしました

Dsc00329ssss_3

 たいへん残念です。土肥さんへの想いを込めて、個人を特定できる部分を削除して(笑)掲載させていただきます。

【ブランド=価格ではない】
 施設の高級感は高くても、日本的なサービスを提供しない外資系ホテル、どんな時代でも大丈夫とタカをくくっていた老舗ホテル。高級ホテルのまだら模様が暗示しているのは、過去の体験は否定され、中身の伴わない高級感が否定されていることではないか。

 かと言ってバジェットホテルにランクダウンできないブランドを持っているのはもっと袋小路。『ブランド=価格ではない』という消費者のまっすぐな視線に耐えられるかどうか。学術的なブランド論はこむつかしいが、ブランドの現実は、あんがい簡単明瞭である。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2009年3月17日 (火)

不況の春には“ちょい旅”がいい。

 今日は久しぶりに新幹線に乗って東京ー名古屋を往復しました。これからしばらくは出張仕事のなさそうなので、名残惜しく、の〜んびり★ゆった〜りと車窓を見つつ(というのは嘘で、車中もバシバシ仕事三昧)。

 名古屋からの帰途、東京駅からアキバのutteオフィスに立ち寄って、そこからの車中で「これいいじゃない!JR東さん」という“ちょい”な春休み企画を発見。今日はちょい旅2つをテーマに。

【hmm…なアドバイス345.不況の春には“ちょい旅”がいい。】
JR東日本では、お子さまが大好きな「新幹線」と開館以来多くのお客さまにお越しいただいている「鉄道博物館」をセットにしたおトクなきっぷを、2009年2月21日(土)より発売しております。このきっぷの企画コンセプトは“ちょい乗り新幹線で、てっぱくへ!” 引用元

12

 これは都心発の電車で『てっぱく(鉄道博物館)』に行こう!という企画。東京ー大宮間の新幹線自由席往復と、大宮から鉄道博物館へのニューシャトル往復を組み込んでいます。この企画ですと通常はオトナ4,520円、コドモ2,260円かかるところを、それぞれ3,500円と1,000円に割り引いています。すごくお得。

17

 この企画いいな!と思ったのは、鉄道博物館は鉄っちゃんの新聖地になっているし、東京から大宮まで“新幹線をちょい乗り”できること。これはあんがい良い。子どもにとって在来線よりも(たとえ立ちでも)新幹線のほうが嬉しいし、大宮ってじっくり走るとけっこう遠い感覚がありますが、新幹線ならたしかにちょいっとですよ。比べてみました。

東京ー大宮 by新幹線『あさま』『なすの』『たにがわ』ほか
  所要時間=25分 料金 1,580円×往復=3,160円

東京ー大宮 by普通電車『京浜東北』『東北本線』『湘南新宿ライン』
  所要時間=38〜40分 料金 540円×往復=1,080円

 時間はたかだか15分の節約。でもね子どもには新幹線に乗ったぜ!という“やったね”感覚。しかも新幹線車輛を選ぶこともできる。だからオトナの差額は2,000円は“ちいと高い”ですが、子どもの往復ちょいと1,000円はかなりお得なマジック

【ちょい乗り特急+在来線”】
 新幹線の緩行線(という言い方はない?)である『ひかり』や『こだま』には割引や旅セット企画があり、つぶさに観ていけばお得なケースが多い。わたしとcherryさんは“ぷらっとこだま”でビジネス出張もした。あれは、こだまのグリーン車、ビール付きが快適でした。

 春休み“ちょい大宮新幹線”以外にヒットしそうな路線はないのか。『東京ー横浜ちょい』う〜んいろんな電車が走っていてご利益なさそう。あんがい『岡山ー倉敷ちょい』とか、『新潟ー直江津ちょい』とか、地方都市をちょい結ぶのも観光掘り起こしにつながるのではないか?“ちょい乗り特急+在来線”という需要開拓、目的施設やエリア体験が明確ならば、まだまだ可能性に満ちている。

【夜桜で叫ぼう】
 もうひとつ、ごく身近なちょい乗りを発見。それは桜をめぐる無料シャトルバス。

20

 千代田区観光協会が毎年実施する『千代田さくら祭り』。公式ガイドマップが今首都圏で配布中です。千代=桜というイメージが(なぜか)ありますが、皇居を中心に桜が多いエリアを巡回バスが回ってくれる。utteのオフィスからは“秋葉原駅”か“電気街駅”が近い。もちろん乗り降りタダで丸の内、神保町をぐるりとします。

18  16

 ちよだの花の道マップ『千鳥ヶ淵ルート』周遊コースは九段下から靖ら清水門、北の丸公園まで清々しい道のり。そこから千鳥ヶ淵を歩き、靖国神社へ。『江戸城外濠ルート』は堀をまっすぐに下るルート。おしゃべりしつつ歩いても道に迷うことはない。

19

 わたしのお奨めは夜桜見物の後、花見で多杯をしこたましてから、国会前庭の散策。酔った勢いをかりて、国会の前でリーダーとしてふさわしくない与党野党の政治家たちに“オイ!桜が散るように潔く散れよ!”と、シュプレヒコールしようじゃないか。失政に次ぐ失政にも音無しすぎる日本人、せめて“桜血祭り”をしましょう。

【hmm…なアドバイス】
 ちょい新幹線、ある体験を思い出しました。それは“上海リニア”。

Liniarsp 引用元 

 うやうやしいホームに、仰々しい車輛。乗客が乗りこみ指定席に着席。宇宙ロケットのような双曲線を描いて時速400kmのピークを経て到着。感動もなく速さ自慢だけだった。あれに乗っても子どたちはワクワクできないだろう。新幹線のちょい旅が楽しいかどうかとは、“乗客が主役の体験”かどうかなのだ。でも、車輛が主役でも楽しい鉄男・鉄子もたくさんいるけれど。その心情よくわからん。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年3月 5日 (木)

SFIDA ―Football For All Peopleにかけた想い

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

“エヴァ”のサッカーボールあります――中田英寿さんともつながる想いとは
デニム地を縫い込んだサッカーボール、エヴァンゲリオン調の柄のサッカー
ボールなどをデザインした株式会社imio(イミオ)。人生をサッカーにかけて
いるimio倉林敬士郎社長の思いを沼田健彦広報ディレクターから聞いた。

続きはこちら。

Foo1

 このボールを知った最初のきっかけは、海外のデザインサイトの『designboom』。ぐっとくるデザインを取り上げるので、わたしが愛しているサイトのひとつです。そこにずいぶんかっこいいデザインボールの画像がありました。デザインはデザイナーの小林幹也さんによるとあって、デザイナーさんのことをブログに書こうと思って調べると、待てよ、こんなボールを作る会社って何なのだろう?そこがスタートでした。

 するとimioという奇妙な名前の会社、理念には“世界中に、フットボールの花を咲かせる”とかあるじゃないですか。これは凄いな、迫ってくるものがあるな。そう思って取材の依頼をしました。間抜けでうっかりでTVを観ないわたし、その会社の社長(倉林敬士郎さん)が起業家として知られる方だと、後で思いあたりました。

【ガイアの夜明け】
 ネットで探した『ガイアの夜明け』のビデオ、21歳の社長の率直な語り、ひたむきな姿を観ました。凄い人だなと感動しました。熱いだけではなく、冷静なビジネス感性も持ち合わす人だなと思いました。エッセイではそこでの物語にも触れさせていただきました。違法くさいですが投稿動画はこちら

12 15

 今回のエッセイ、タイトルがわたしの想いを反映していません。タイトルはむつかしいので、いつも編集部におまかせしていますが、中田英寿さんのことを書いたわけではないので、修正してほしいなと思っています。多くの人に読んでもらいたいけれど、取材をさせていただいた相手との間合いというか空気をたいせつにしたい。

【サッカーを支えるもの】
 さてサッカー人気、下り坂なのか上り坂なのか、今ちょっと微妙な時期にあります。たとえば代表チーム、スカっと勝てないし、選手に個性がもっと欲しいし、国を背負う気概が足りないように思います。そう思うのはわたしだけかもしれませんが。予選突破すればとりあえず官軍ですけれどね。

 Jリーグのチームも活性・不活性まだら模様。選手やプレイの強弱よりも、今年もっとも問われるテーマは“スポンサーのありよう”です。すでに身売りをしたチームもありますし、これからまだ出てくるでしょう。スポンサーで収入のギャップを埋めるのがどこまで正当化されるか正念場です。それを思うと、何十年もサッカーを支援し続けてきたキリンという会社の偉大さ、あらためて感じます。

800pxbjleague_presaason_game_080923

 ただスポンサーを付けてゆくだけが活性化ではない。地方エリア&地方メディアに特化して、参加型で盛り上がっているbjリーグ(バスケットボールリーグ)という例もある。欧米のサッカーリーグのそもそものカタチはこちらだと思います。不況に強いのはこちらの業態でだと思います。

【フェアトレードができるか、できないか、大きな問題】
 最後にひとつ触れておきたいのはフェアトレード。倉林さん、自分が1円でも売上が欲しいという苦しいときに、不公正な商取引を改め、適正な対価を支払うフェアトレードが必要だと想い、実行しました。寄付だろ?やりゃいいじゃん、と思われるかもしれない。“ゆとりができたらね” “会社が安定したらCSRでね” それが普通の感覚だと思います。

 起業や新事業の厳しい境遇におかれたとき、商売の相手や製造委託先に利する“フェアな商取引”をしようと、どれだけの人ができるでしょうか?100人中95人までやれないと確信します。そこが彼の凄さと思う。身にしみました。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009年2月 1日 (日)

アニヲタでもK−1狂でもないけれど。

クリエイター作品販売のutteのあるオフィスはアキバ。そのオフィスの裏手、神田川をはさんだ某ビルの1Fで、ときにコスプレ写真撮影会が開かれる。アニヲタがずらりと集い、コスプレ女子を前から横から下から撮影をしまくるのです。おお。。。

 秋葉原がアキバと呼ばれてから3,500億円ものオタク市場が創出されたらしいが、ゴメン、興味ナッシング。でも09年2月23日の『K—1ワールドMAX〜日本代表決定トーナメント2009〜』はぜひ観たい。“地上最強のアニヲタ”が登場するから。

【hmm…なアドバイス311.アニヲタでもK−1狂でもないけれど。】
 それは“長島☆自演乙 ☆雄一郎”。

2 公式ブログより

 「ナチュラルなオタクなんですけどね」このセリフで笑わしてくれる彼、「兵庫県西宮市在住のコスプレイヤー。大阪市生野区の魁塾に所属してプロ格闘家もおまけにしてますw」とブログに。コスプレが本業で格闘家はバイト(笑)。オモシロすぎる。

5 8

 リングにはコスプレで登場する。これまでキックボクシングでは11試合している。そのコスプレリストはブログでは8試合しか更新されていないが、一応引用させていただく。

1試合目 涼宮ハルヒ(北校制服)
2試合目 朝比奈みくる(闘うメイドサソ)
3試合目 泉こなた(チア)
4試合目 泉こなた(冬服)
5試合目 涼宮ハルヒ(超勇者) 京アニ5連チャン中\(´∀`)/
6試合目 竜宮レナ(鉈女私服)
7試合目 初音ミク(ネギ踊りw)
8試合目 阿部さん(筆者注 誰?)

 10戦目、古川照明戦では“初音ミク”、9戦目の宮越宗一郎戦は“ひぐらしのなく頃に”。どっちもよく知らん(笑)。彼のコスプレ、どっちもカワイイとは言うか、キマっているというか。でもアニソンでリングに上る。コスプレ取る。すごくいい身体している。

6 9

 コスプレ・アニヲタはどんな格闘家なのか?驚くべきことに11戦11勝の連勝街道まっしぐら。8KOかつ1Rノックアウトが多い。ちなみに“自演乙”とはチャネラー用語で“自演乙(自作自演お疲れさま)”だそうで。

【コスプレと野獣の強烈なアンビバレント】
 その試合運びはまるでアニヲタではない。コスプレと野獣の強烈なアンビバレントさがある。次の動画は『長島☆自演乙☆雄一郎vs宮越宗一郎戦』の1Rノックアウトである。

 さらに『古川照明戦』の1ラウンドKO勝ちをつぶさに観たが、何といっても距離感を詰める迫力がすごい。そのスピードがとても速い。野獣が飛びかかる感覚だ。

14 10_2

 左右のフックの連打パンチを活かすのは、よく見ると腰から下のバネだ。キックボクサーにありがちなのだが、立ち・構え・キックを繰り出すというリズム。ヒザ蹴りや回し蹴りでリズムを自分に引き寄せ、相手との距離を詰めるファイタータイプが伝統的に多い。だが彼はまるでちがう。長島選手は身体のバネで前進し、獲物との間隔を詰め、パンチを連続的に繰り出し、そしてあっと言うまに倒すのだ。その姿に興奮した。

12 13

 つまり個性的なのはコスプレだけではない。幼い頃から柔道をやり、空手さらに拳法までやってきた。柔道とコンタクト空手で養った瞬時のスピード。拳法で会得した繰り出すパンチの的確さ。それが高いレベルで昇華している。

 コスプレはもちろんファンサービスもあるが、強さは本物だ。まだ24歳、これは凄いことになりそうな気がします。

 長島☆自演乙☆雄一郎vs古川照明 (ダイジェスト)
 http://jp.youtube.com/watch?v=Lt5mpEiqukU
 長島☆自演乙☆雄一郎vs宮越宗一郎 (ダイジェスト)
 http://jp.youtube.com/watch?v=Ba3kDl4ztlM

【hmm…なコスプレアドバイス】
 コスプレもあってメディアに露出してきたが、彼はたぶん苦労人である。努力家である。お会いしていないのでまったく想像ですが、ブログを毎日更新するのは、ひたむきな人しかできない。毎日(以上)更新はわたしと同じですねん。

 それに彼の裸体の美しさ(あの、変なこと考えてませんw)。K-1というとブヨブヨとかデカいとか、変な人が出てきて興ざめだったが、彼は美しい格闘家だ。K-1の谷川貞治イベントプロデューサーがイチオシなのもわかる。

3 K—1ワールドMAX

 「HAYATOをKOしたらアーヤ(アイドル声優の平野綾さん)と共演したい」というのも笑わせてくれました。K-1での次の対戦、飛躍への大きなカギを握る。きっとアニソンのテンポが、自演乙を強めるだろう。

Mkfuln20090115003001 対戦するHAYATO選手との怪見。

どうやら格闘技とコスプレとアニメには通底するものがありそうだ。ぜひオタク経済評論家の森永卓郎さんに分析してもらいたいな。がんばってな。勝利を期待してます!今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2009年1月24日 (土)

Take Action Foundationに感動

 先日相棒Cherryさんに、読売ヴェルディの身売りのことを話していた。彼女はサッカーも野球もそのほかスポーツも「なぁんにも興味なし」と公言している。そんなひとにヴェルディの筆頭株主が読売から塾会社に変わることを、つまびらかに話すわたしはどうかしている。

 だが彼女、「引退した野球選手の、マスターズみたいな試合ならちょっとおもしろそう」とぽつりと言うのだ。ふうん、マサカリ投法の村田兆治、60歳でも球速140km、知ってる?そんなことを話しだすわたしは、やっぱりどうかしている。

【hmm…なアドバイス303.Take Action Foundationに感動】
 そんなところに、中田英寿氏の一般財団法人設立のニュースが。

Logo

サッカー元日本代表の中田英寿氏(32)が22日、都内ホテルで一般
財団法人「TAKE ACTION FOUNDATION」の設立を発表した。
同氏は代表理事を務める。事務局長・上窪政久氏、山梨県甲府市長の
宮島雅展氏も出席した。
引用元 増島スタジアム 

 なぜ財団法人なのか?何をするのか?主旨を表す図を引用します。

4

この財団では、人々が“参加しやすく”、“楽しめ”、それが直接的・間接的な
支援につながっていく誰にとってもプラスとなるような機会を提供して
いきます。その輪を大きくしていくことで、ひとりひとりの行動が地球上の
問題解決に繋がっていくことを目的とします。
引用元

 どうやら財団のまん中にあるのは“サッカーボール”である。

【夢の対戦】
 まず『Life After Football』。引退した一線級の選手を試合に派遣する事業。現在登録は21名、気になるのは次の選手たち。

 下川健一 岐阜県岐阜市 横浜Fマリノス
 名良橋晃 千葉県千葉市 湘南ベルマーレ
 澤登正朗 静岡県富士宮市 清水エスパルス
 名波 浩 静岡県藤枝市 ジュピロ磐田
 山口素弘 群馬県高崎市 横浜FC
 長谷川祥之 京都府宇治市 鹿島アントラーズ
 前園真聖 鹿児島県薩摩川内市 仁川ユナイテッドFC
 中田英寿 山梨県甲府市 ボルトン・ワンダラーズFC

3

 

彼らを試合に派遣してくれるという。条件はふたつ。対戦相手を決めて「試合の主催、運営、チケット販売」する。地方の大学や企業チームやアマチームなど。観客さえ集まるなら高校の名門校でもいいかも。

 こんなメンバーと戦えるなんてである。マスターズ対マスターズの試合はチャリティないしイベントだが、このマッチは選手には貴重な経験となり、地元を活性化するきっかけにもなる。選手リストに出身地と最終所属チームが表記されているのは、“故郷への恩返し”をすることを意味している。まずヒデの故郷の山梨からスタートするという。

【ボールを贈ることの意味】
 もうひとつの条件とは、入場料収入の中からサッカーボール支援への協力すること。彼が“旅”を通じてやってきたことだが、アジア・アフリカのこどもたちにサッカーボールを贈る。

 ボールを贈る意味は何だろうか?たぶんこうかな。ボールが贈られれば、子どもたちは蹴りだす。蹴りだすと楽しい。喧嘩やうっくつしているヒマなぞなくなる。うまくなりたくなる。もちろん健康にもなる。

すると社会に影響が広がる。学校のグラウンドを整備したい。専用のフットボールグラウンドが欲しくなる。試合がしたくなる。運営組織ができる。ひとつのボールから社会が変わるかもしれない。

【お金の遣いかたの見事さ】
 中田氏が設立した『一般財団法人』とは聞き慣れないが、08年12月から公益法人改革に伴って発足した制度。従来の社団法人・財団法人をまとめて、一般財団法人として、そのウチ社会公益性が高い法人のみ“公益社団法人”として税制優遇をする制度。

2 引用元

 これはKSD事件(財団法人「ケーエスデー中小企業経営者福祉事業団」が業務上横領をした事件)からの反省で、天下りや丸投げで税を払わない法人をシャットアウトしようという主旨。今後5年間の猶予期間を経て、すべての社団法人・財団法人は、一般財団か公益社団にくらがえする(後者は有識者の判断による)。

 いずれにせよ「設立者は300万円以上を拠出する」こととされ、バランスシートをチェックされる。引退後の選手が不動産投資や飲食店経営をするのをよく聞くが、そんな私利ではない中田氏のお金の遣いかた(とたぶん増やしかた)、見事としか言えない。感動しました。

【hmm…なアドバイス】
 中田氏の財団プランに「そんな話しは寝耳に水」「まだ(ウチの)協会に申請がないから4月に(山梨で)試合なんてできないんじゃないの」と言ったのは、日本サッカー協会のトップの理事たちである。 

 私財を供出しての行動に対して、そんな言いかたはちょっとねと思いました。「一緒にやろうよ」というくらいの度量のある発言を聞きたかった。“業界のセクショナリズム”大丈夫ですか?ちなみに日本サッカー協会は財団法人であり、もちろん公益社団法人に移行できるはず。それならフトコロの深さをぜひお願いします。今日は以上です。

| | コメント (2) | トラックバック (5)

2008年12月21日 (日)

姫路麗のスワン・ボウリング

久しくボウリングをやっていません。最後にやったのは何年前か・・・たしか東京タワーボーリングだったかな。おっとそこ随分前に閉鎖されてます?(調べると2001年)。そんなわたしですが昨日(08年12月20日)のニュースでちと萌え、いや燃えました。

Pn2008122001000593ci0003  引用元 ファンです。

姫路麗(うらら)さんが全日本女子プロ選手権で初優勝!がそのニュース。彼女はボウリング人気を引っ張る存在。ボウリングをやりたくなりました。今日のテーマは久しぶりのアイドル系です(笑)。

【hmm…なアドバイス277. 姫路麗のスワン・ボウリング】
ボウリングの第40回全日本女子プロ選手権最終日は20日、東京ドーム
ボウリングセンターで上位4人による全日本ステップラダー方式の決勝
などを行い、姫路麗(フタバボウル)が初優勝し今季プロ大会3勝目、
通算4勝目を挙げた。
引用元 

22 カッコいい。 

 70名以上で争われた全日本プロ選手権。姫路さんは予選Part1〜3を1位、16位、3位の好順位で通過(Part3でパーフェクトも達成)。そして順々決勝で3位、準決勝共に3位で決勝の4人枠(ステップラダー進出者という)に残った末の快挙。優勝賞金250万円を獲得し、今季の賞金も1,500万円を超えた。2位以下が800万円以下だからダントツ。人気にプラス実力がついた彼女の魅力、3つあると思う。 (日本プロボウリング協会

【ボウリングの☆(スター)】
 魅力1は、子持ちで30歳(失礼!)を感じさせないアイドル雰囲気。相当昔(71年頃)ですが『美しきチャレンジャー』というボウリングドラマあり。主人公を演じた新藤恵美さんとどちらが美人だろうか。ボウリング第一次ブームでした。

25  正直、懐かしい(笑)

魅力2は、チャレンジャーの物語。父を早くに亡くして「女性も手に職」と意識した。目指した宝塚音楽学校の受験失敗。そんなとき北野周一プロに出会い、祖父や母もやっていたボウリングに賭けることにした。19歳で北野プロに弟子入りし、みのおボウル(箕面市)で働きながら練習を積んでプロを目指した。

 でも1回目不合格、2回目も不合格。3度目を最後の挑戦と思って猛練習の挙げ句にヒジを壊した(骨折)。手術をして3度目のテストの半年前までボールを持てない状況だった。それでも合格して、2000年にプロに。足かけ3年かかった。そのヒジの手術の影響が3つ目の魅力につながる。“スワン投法”である。

26 30

 youtubeから拝借した画像で鮮明度が低いが、投げる瞬間に、右足を左後ろに大きくケリあげる。“白鳥”に似た彼女の独特なフォームは、マイナスの克服から生まれた。ヒジの手術の影響で、ヒジがまっすぐにならず、カラダとの間が30cmも開いてしまう。だからヨコ投げになってしまいコントロールができないのをカバーするため、このフォームを編み出した。

 右投げの人なら右足をずらすけれど、ここまでは上げないし上げられない。彼女はバレエをやっていたからこそ、腰に重心に残り、ここまで足が上げられるのだろう。しかもボールのスピードと曲がり方は凄い迫力魅力3技術であり努力でありオリジナリティ。その投法に凄みを感じる次の動画を観てください。

 そんな彼女、2年前は2百数十万円しか賞金が稼げなかった。注目選手とはいえシード権を得るのはたいへん。ようやく飛び立つときがきました。以上は2つのインタビュー(asahi.com BOWL-MOR NET)を参考に。 

【ボウリング市場のビジネスの☆】
 一方でボウリング市場は長期低迷。わたしがプレーしないだけでない。みんなやっていない。レジャー白書による参加人口は95年3,750万人、それが07年には2,500万人と3割減。市場規模も1,800億円から1,000億円と縮小の一途

 縮小市場でも1社のがんばりが目を惹く。株式会社ラウンドワンだ。ボウリングをコアにした複合施設の積極出店を継続。現在85店で、売上高シェア3割を占める。出店戦略は財務レバレッジを効かせたもので、施設構成はエンターテイメントとしてのボウリングに徹する。

郊外型店舗=ボウリングを中心にゲームとカラオケ施設を併設。目的別の利用顧客の吸引。
都市型店舗=ゲーム、カラオケ、スポッチャ(ミニサッカー、テニス、パターゴルフ等)のミックスレイアウトで、グループ客の複数施設の利用効果をねらう。

 この戦略はなるほどなと思わせる。ボウリングにこだわる必要はない。カラダを“適度に”動かすことをお客さまはしたい、そこにフォーカスしている。

【hmm…なアドバイス】
 わたしの想像だが、ボウリングは高齢化社会で息を吹き返す可能性が高い。お手軽だし、ピンを倒すというゲーム自体、本質的に快感なのである。正直言ってゲートボールはしたくない(笑)。でも70歳のシニア“半プロ”ボウラーならかっこいい。団塊世代なら“美しき〜”の記憶もあるのだ。団塊よりずっと若いぜ☆わたしは、姫路さんのスワン投法をマネしたい(笑)。今日は以上です。

Osk200708020032 20081010231629

うららさんはボウルをワンボックスに積んで東奔西走。「現在の手持ち16個」

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年11月26日 (水)

貨物線の魅力

 最寄りの駅から帰宅する途中、JRの貨物線が横切っている。正直邪魔だな、と思う。貨物線なんてたま〜にしか電車が走らないのに、堂々と駅前から住宅街への道を横切っている。この貨物線がなければ道はまっすぐになるし、交通がスムーズになるのに。

 しかもいったん貨物車が通りかかると、ほんとうに長い。30輛くらいありそうだ。箱形の車両だけでなく、液ものや砂ものや、自動車完成車だって運搬している。日本の運搬の大動脈だってのはわかるけれど。

【hmm・・・なアドバイス258.貨物線の魅力】
JR東日本東京支社は20日、来月20日と21日に貨物線を“はしご”する
お座敷列車を走らせると発表した。「貨物線踏破の旅」と銘打ち、鉄道ファン
向けに企画。団体臨時列車が近道などの理由で走ることはあっても、貨物線を
走ることだけを目的とした旅客列車は初めてという。
引用元 産経新聞

6

なるほど。普段は旅客電車が走らない線路をはしごするわけですね。貨物線を走る旅は2回開催する。

4

12月20日:高島貨物線(鶴見−桜木町)の車窓コース。
品川駅から品鶴線−高島貨物線−根岸線−東海道貨物線−新鶴見信号所-武蔵野線-大宮

10

12月21日:新金貨物線(小岩−金町)の車窓コース。
両国出発、総武線−新金貨物線−常磐線を経由、馬橋支線-武蔵野線-大宮。

 う〜ん・・・鉄ちゃんて、ロマンスカーや鼻の丸いひかり号だけでなく、貨物線にも燃え上がる幸せな人びとなのですね。鉄素人のわたしが“邪魔だなあ”なんて呟いてるのに、愉しみに変えてしまうわけdす。そのイマジネーション、脱帽です。

【いったい何がそんなに愉しいのか?】
 「何がそんなに愉しいの?」それをまず訊きたい。だって貨物線で、どちらも記念弁当と記念乗車証がつくとはいっても、乗るのは昔の車両で、たかだか3時間か4時間の旅。いったん走ればどこでも下りられない。そんな車窓だけの旅に、9,000円や4,000円を支払っちゃうという汽笛のような気前良さ。んったく不況知らず。

 “素鉄”なわたしなりに考えると、まず“見たことのない車窓の魅力”がありそうだ。普通の電車は、毎日の旅客線を通る。毎日変わらない車窓を見ている。ところが貨物線て、割と近所にありながら、“乗れない線路”なのだ。日常の非日常というか、希有である。生活に密着している線路の上で、見たことのない車窓が流れてゆく。その体験に価値がある。

 また“貨物軌道に乗る”という魅力もある。あの無骨な貨物車両そのものに乗れれば、きっと鉄ちゃんは感涙するのでしょう。旅客の運搬はダメなのでしょうけれど。貨車の軌道上を走るという醍醐味、それがいろんなイマジネーションを誘うのではないか。

【貨車の旅の可能性】
 貨車の旅、鉄ちゃん以外にも市場性があると思う。

 自転車乗りのわたしとしては、貨車旅行と自転車を結びつけたい。西武鉄道が秩父へサイクリストを自転車と共に運んだように、貨車で自転車とサイクリストを運搬して郊外に運びたい。朝出発して夕方に帰る。旅客車輛よりも自転車は運搬しやすい。一般車両を改造しないでも対応できるのも合理的でしょう。

 またエコツーリズムにちなんでエコトレインもいい。電車=エコをアピールするため、貨車ラインでトコトコゆっくりとエコいっぱいなエリアを走り抜ける。貨車で地方の無農薬野菜や美味しい豚・牛肉などを買いつけ、“旅客貨車”で旅行気分で運んで、解散地点で自家用車で引き取ってもらう。そうすると通勤型ではない“パークアンドライド”も企画できそう。国交省と環境庁と農林省が、みんなタテ割りを廃して企画するといいと思う。

 普段邪魔扱いされている貨車、実は“運搬”プラスαで、いろいろな企画が考えられそうだ。

【hmm…なアドバイス】
 もうすぐ『Shine A Light』が全国公開される。前売りチケットを買うと何か特典があるらしいのだが、今週もまた奔走しておりまして、まだ買えていない。なぜその話しが鉄道と関係があるか。ほとんどないのですが(笑)、映画の中で『All down the Line』という曲が歌われる。鉄にちなんだ曲で、“線路をくだってゆこうぜ”みたいな歌詞。

 たくさんのブルース歌手、演歌歌手、フォーク歌手、もちろんポップスも、“鉄”を歌い、鉄への想いを捧げている。何がそんなに歌い手を惹きつけるのか?それはきっと、たくさんの人のそれぞれの人生を、ひとつの車輛がひとつに包んであげて、それをたった二本のレールで運ぶ。車窓にはメモリーやロマンが流れて、どんどん後ろゆく儚さ。それが歌になるのだろうか。などと思ったりしました。

 utteが一日おくれでオープンしました。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2008年11月20日 (木)

試合に勝ってもブーイング——私が浦和レッズを応援する理由

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

試合に勝ってもブーイング——私が浦和レッズを応援する理由
ある人から「特定のチームのサポーターになる気持ちが分からない」
と言われた私。選手や監督、オーナー会社までが入れ替わるチームを
愛するのは、そのチームの“あの時”が心の中にあるからだ。
続きはこちら

 寒くなるという予報だったので、昨夜は温かくしてぐっすり寝た。確かに冷え込んだなあ、とノビをしつつ布団をなんとか蹴って、起きました。寝ぼけまなこでトイレにゆこうとすると、リビングの“毛布のくの字”につまずきそうになった。柔らか物体、ナンだと思えば“ムスメ”でした。

2  
 増島さんのみどりさんの『The Studium』より。

 昨夜未明時間にサッカーの日本代表戦があった。家にサッカーサポーターを増やした功罪を感じた。

【今週のエッセイのテーマについて】
 今回のタイトルは 『私が浦和レッズを応援する理由 』ですけど、思いは“サポーター心理って何なの?”であります。

 だから読者が巨人ファンでも阪神ファンでも、ガンバでもジュビロでも、BJリーグファンでも何でもいいんです。スポーツ・リーグビジネスという“箱庭的な団体ビジネス”が純粋なので、そこでのサポーター心理研究には価値がある。お店もブランドもスターも、ファンやサポーターをつくりたいですよね。そこで熱いサポーターが多い浦和レッズに学んでほしいというもの。わたしのファン意識なんて忘れてくださいね。

08act_wallpaper0102 とはいえ首位へ向かって(笑)。 

 ではリーグスポーツのサポーターって何なのか?サポーターはファンと、またブランド・フェチとどう違うのか。それをビジネスヒントとして読んでいただけるとありがたいな。

【ブランドとは朽ちてゆくもの】
 ブランドとは何?それを語ると(論者も多いし)むつかしい。でもサポーターと比べると、違いはある程度見えてきます。

 「特定のブランドが好き」なのは“ブランド・ロイヤルティ”、つまりブランドへの忠誠心。端的にいえば、ずっとそれを買い続けることです。ロイヤルティという単語が、Lで始まろうとRで始まろうと、“忠誠消費”に大きなちがいはありません。学術はともあれ、現場(商業者)はそう思います。

 

忠誠の反意語は“裏切り”です。シェークスピアの昔から裏切りは茶飯事。つまり何かがあれば裏切られるのがブランドといえなくもない。それがカノ女が好きなブランドならば、カノ女との別離で離反する。

 ブランドはぐっとくるもの、つまりテイストなので、年をとるごとに体形も変わり、好みも変化し、ファッション観も変わる。いずれ「もう私には合わない」と思う。つまりブランドは朽ちてゆくのが前提のもの、という感じがします。

【サポーターとは、ひとこと言いたい生き物】
 ではファンとは何か?「がんばってね」そんな心配ゴコロ、発奮ゴコロ、なぐさめゴコロ。そんなココロの総和がファン心理だと思う。サポーターはそれにプラスされるものがありそう。何かといえば;

 「でもひとこと言わせてよ

 サポーターとは直訳すれば支援者。「あなたを支えたい」です。支えるために何をするか。お金もあるし、場所もあれば、気持ちもある。それが埼スタですけれど、もっと普遍的に言えば、テコの支点になること。

 シーソーがあるとしましょう。片方にその選手やチームの資質がある。もう片方には今のプレーがある。資質を100%活かせればプレーが高くなる。資質を活かせなければプレーは低い。その支点がサポーターである意識なのです。どう転んでも悪いほうにしかゆかないと思う時、サポーターは離反する。するとシーソーは右にも左にも傾かずに沈んでゆくだけ。

 ブランドは恋のようで、サポーターは愛のようなもの、と言ってもいい。恋とは登りいつしか落ちるもの、愛はくらしながら育んでゆくもの。

【眠れるサポーターを起こすな】
 くの字になって寝ていたムスメは、わたしが出かける時も微動だにしなかった。せめて玉田選手のゴールを夢見て、足をケイレンさせればいいのに(笑)。あのまま寝過ごして学校に行ったかかどうか聴かなかったので、サポーターではなく“サボーター”だったかもしれない。ヘタに起こせば、サポーターという人種、語りたがってうるさいだけ(笑)。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月24日 (水)

王貞治さんに。

 今日の話題はオンリーワンだ。もちろん首相退陣ではない。あきれてモノも言えない。もちろん新首相指名でもない。感動のない“出来レース”に心がまったく動かない。

 日本のプロ野球史上最高の選手、希有な存在感、伝説の努力の人、一本足打法のホームラン王、そう王貞治氏、ワンちゃんだ。その監督引退というニュースに触れて、1960年代終わりから70年代後半まで、同時代でその打席を観れたことに心から感謝します。

【hmm・・・なアドバイス218.王貞治さんに。】
「50年、いい野球人生でした。50年間1つの道にこれだけどっぷりつかって、
心をときめかせて68歳までやれたことはとても幸せでした」

引用元 日刊スポーツ 

1  無断引用です。ニッカンさん、ごめんなさい。

 50年間ものあいだプロフェッショナル。選手として監督として浮沈の時期はあったにせよ、ほぼ一貫して第一線だ。春夏の甲子園で活躍後、1959年に早稲田実業を卒業、読売ジャイアンツに18歳で入団。そしてソフトバンクの監督を2008年に68歳で“卒業”。まさに50年。

【王貞治という努力と金字塔】
 王貞治というイメージ、なんといっても一本足打法のホームラン王。子供が押してもびくともしないという一本足エピソード、わたしは小さかったので語り草でしか知らない。でもその語り草、誰が語っても凄い迫力があった。聞いた少年野球プレーヤーはみんなビビった。これは一本足打法を習得する時期(1962年シーズン)の、王貞治選手とコーチの荒川博氏のエピソードだ。

「練習に使った部屋の畳が擦れて減り、ささくれ立った」
「練習の翌朝、顔を洗おうと、腕を動かそうとしたが動かなかった」
「バットではなく居合い抜きで練習した」
   (以上Wikiより

Bsr0806241235003p2  荒川コーチと

 荒川氏は高校時代の王選手を見いだしたことでも知られるが、王が不振をきわめた3年目、いかに打法を作り上げるか、コーチと一身同体で取り組んだ。その時の練習ぶりは、同僚の先輩プロが戦慄するほどのものだった。

 その後ホームランに開眼し、13年連続ホームラン王、2年連続三冠王という、ありえない記録を作った。

【家の居間では一本足打法】
 小学生のころ、ヘタな少年野球選手だった。少年野球なのに補欠なんてありえないハズだが、わたしはそれだった。屈辱だったが“休まず練習サボらず”は褒められた。

でも、家の居間ではホームラン王になれた。

6861776 全盛期の一本足打法

 左打席に入り(王選手は左利き)、新聞紙で丸めた筒を、3カ所ほど輪ゴムで留めたバットをまっすぐ立てる。兄貴が<ピンポン玉>を投げこむ。カーブぽいぞ。弟(わたし)は足を上げる(右足)。頬をすぼめて振り抜く。打つ。鴨居の上に当たる!やったぁ!と両手を挙げるわたし。なぜなら“居間球場”の兄弟ルールでは、天井はファウルで、その下の鴨居エリアはホームランだからだ。

【真似されることのすごさ】
 王貞治のすごさは、日本男子のおよそ5%くらいに一本足打法を真似させたことだけでなく、頭部に死球を受けたシーン(その次の選手、長島茂雄氏がホームランを打ったのも劇的だった)も真似させたし、その“”という文字のサインを子供たちに真似させたことだ。

Oh Bbl0809231647000p2  
 ボールの王サイン。             ON砲。

 “サード長島”のマネをして、投球後に手をびくびくさせた少年も多いが、足を挙げなかった打者はアンカウンタブルだ。

【hmm・・・なアドバイス】
 中学時代は皇帝フランツ・ベッケンバウアーの真似をして、サッカーボールを足にからませた。神の手マラドーナの時代には、わたしはすでにサッカー選手を引退していたけれど、子供たちはみんなドリブルとハンドゴールを真似した。今どきならイチローの腕まくり、上田桃子選手の膝まげスタイル、錦織圭選手のエア・ケイを真似するよな。

真似すると夢が膨らむ。優れたプレーヤーほど、自分のスタイルを真似されるのを嬉しいことと考える。

 真似されないプロはつまらない。真似されるのを嫌うビジネス社会、もっと人気が低い。そのワケはわかるな。個人も会社も、真似されるようにがんばろうぜ!それが社会貢献だ。今日は以上です。

 追伸。文具の短期連載の4回目、こちら

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月 2日 (火)

ソラトモー同じ空の下での縁のつなぎ目

 このところ天候不順。東京地方、今日は雨は降らなかったなと思ったら、お昼に会ったCherryさん、「さっきポツっポツっときてました」。ボクは感じなかったぜ、帽子をかむっていたせいかな。地面にもホクロはないし。

 国内だけでなく、米国のカテゴリー2のハリケーン話とか、わたしたちは日々“空の会話”をしている。だから世界最大の気象情報会社ウェザーニューズの“空を通じた友達づくり”にぐっときた。

【hmm…なアドバイス199.ソラトモー同じ空の下での縁のつなぎ目】
コミュニティーサイト『ソラトモ』は、「“空”を通じた“友”達」をコンセプト
に名付けられたサービスで、言語が違う国の人同士でも友達感覚で気軽に交流
を図ることができるサービスです。
引用元 プレスリリース

080901_1 080901_2

 『ソラトモ』とは携帯サイトの国際的なコミュニティサービス。韓国の電話最大手のSKテレコムと共同で08年9月1日にサービスインする。メニューは「ソラトモNEWS」「ソラトモREPORT」「ソラトモ エリア情報」の3つで、ニッポンとコリアの天気・観光・グルメなどの話題を共有しようというもの。

 ソラトモNEWSは動画でお天気だけではないニュースをキャスターが伝えるサイト。一方、ソラトモREPORTは、ログインした会員が、たとえば雲の写真を撮って「もう秋だね、紅葉狩りの計画たてなきゃ」と書き添えて投稿。そのコメントがコリアン to/from ジャバニーズに即時翻訳され、コメントへの書き込みも翻訳される。国境を越えた掲示板システム。いっぺんに友達になれそうだ。

080901_4 9  

 エリア情報のテーマは観光とグルメ。旅先でコリアンが日本のことをもっと知りたい、ジャパニーズが韓国のことをもっと知りたいと思う。「日本で本格的と言われるチゲ鍋、どんなもの?」と味の違いに体験ツッコミもOK。それぞれ現地の市民の生の声を聞けるし書ける。「韓国の気象庁の“天気予報当たらないゾ!”という非難も、お天気次第ダヨね」とか、「ボク辞めるよ首相、日本の政治空白を回避するためって言ってるけど、この2年ずっと政治空白だったよ」なんてホンネで語れますよね。携帯会員制で月額105円。

【気象予測ニーズの本質は“気象を測る・知る・参加する”】
 ウェザーニューズという会社、わたしはずっと凄い会社だと思ってきた。

 なぜか。それまで気象情報は、水や空気のような“タダ”に近い公共情報だった。だがウェザーニューズは有料だ。気象庁の予測精度は低いし当たらないけれど、税金でまかなわれているお上とどうやって戦うのか?わざわざ民間の有料サービスがなぜ使われるのか。そこを破ってきた。

8

 現実には正確な気象予測のニーズはものすごく高かった。スポーツやイベント会社はもちろん、建築や土木会社は、現場のピンポイント予測を知りたい。農林漁業従事者は、自然やお天気と向き合うのが仕事の何割かだ。収益や生活の糧のみならず安全にも関わる。ものすごくニーズが高いのに、“当たるも外れるも責任無し”のお役所仕事にニッチな商機があった。慧眼である。

サポーターとともに「気象を測る・知る・参加する」をモットーに日々
サービス・サポートに臨んでおります。
引用元 同社HP 

080825_1  地震パーソナル観測器。

 気象予測とは空の上からだけの気象衛星情報だけではわからない、できるだけ細かい地域の情報を得ることが必要だと同社は考える。だから一般市民からの気象情報を得る仕組みを仕掛けてきた。最近だと全国1,000人が参加する「Yureプロジェクト(ユレプロジェクト)」もその一つ。家庭においた地震計測機器のデータを瞬時に吸い上げ、“減災”のためにデータを分析する。

【みんな、空でつながっている、とはいえ。】
 ソラトモで一番ぐっときたのは、みんな空でつながっている”というコンセプト。誰も彼も国籍を越え男女を越えて、恋人も元恋人もなく、敵も味方もなく、(たぶん)派閥も派閥外も挙党一致で、地球の“空が縁のつなぎ目”になる。

 だがフト、地面を見て“縁が切れたか?”と思うときもある。今夜のわたし。自転車にゴムでぐいっと取り付けるLEDライトが、なんと自宅に駐輪場に着いたとき外れてなかったのだ!。落としたぞ!それはCherryさんからプレゼントされた品だった。

11 20080212_243161
  新品はこれ。写真はこちらから拝借しました。

【hmm…な発見】
 ヤバい!と思い、キビスを返し、夜道をにらみつつトンボ返しで。汗かいて自転車をこいだ。だが夜空で夜道、月も星も隠れて真っ暗で、見つからない。カタチあるもの失くなるさと、つぶやきながら夜空を恨めしく眺めたさ。とそのとき!自宅にほど近い路上で、チカチカしているヤツを見つけた。やったぁ!と縁は切れていないと思った。

080902_192601_2 拾い上げました。よかった。

 空と地はつながっている。特に教訓ではないのだけど、ほっとしたので。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008年8月18日 (月)

フリーダム!

 昨日(08年8月17日)“ポケット”のことを書いたら、同僚Mayuさんが「欲っしいぃ!」と反応があった。わかりますよ、その気持ち。かなり精緻な出来ですから。尻取り遊びぢゃないけれど、ポケットといえばあれだ!とヒラめいた。

Img_1699_300x 初代iPhoneのプレゼン

「Your life in your pocket」(あなたの生活をポケットに)、初代iPhoneのキャッチフレーズだ。でもそのiPhoneで作るポケット、玉石混淆になってきたそうで。

【hmm…なアドバイス186.フリーダム!】
何の役にも立たない1000ドルの『I Am Rich』[自分が金持ちであることを
確認するというジョーク・アプリケーション]が、Apple社によってあっさり
承認され、さらに登場後ただちにApp Storeからはじき出されるという事態
が起こるような現状では、同社による承認プロセスの存在意義を疑ってしまう。

引用元 ワイヤードビジョン

20080808202 ちゃんと書いてあるのに。。。

 『I am Rich』というソフトウエア、App Storeのマキシマム設定価格999.99ドルで発売された。「赤いアイコンが光って、あなたが金持ちであることを思い出させてくれる。これはアート作品であり、なんの隠し機能もない」(引用元同)と明記されている。

 それでも引っかかる人はいるわけで、Apple社によりそのソフトが削除されるまで8名が購入したという。買っちゃったうっかり者が悲嘆に暮れてなんとかリファンドしてくれないかという記事を読んで(バカだな)と笑っちゃったし(御愁傷様)、お金があるのでマジで買った17歳の子供は、起動させて何も起きないソフトの模様をyoutubeにアップした。君、ホントに17歳ですか?嘘ならジョークにもほどがあるぜ。

【App Storeのフリーダムとポーズ】
 App Storeの玉石混淆さや、他のソフトのコピー問題、ソフト自体の低レベルさを指摘する記事も増えてきた。無料のうちはランキング上位だが、有料に切り替えたとたんにランキングを滑り落ちるとか。そりゃそうでしょう。素人から大会社まで乗っかってるわけですから。

Appleの審査、スルー状態と言われる。始まったばかりでアップ申請のソフトが殺到して手が回らないのか、あくまで自由投稿を許すのかそこが判然としない。たぶん「問題があれば後で規制する」立場で当面はゆくのではないかとわたしはニラんでいる。

 その理由はいくつかあるが、最大の理由は“一定規模になるまで勢いをそぎたくない”から。

 google、youtube、2チャンネル、みんな著作権問題やプライバシーなど、既成業界や世間の反目は予想にあったはず。それでも大きくなったのは勢いがあったからだ。勢いによって反目を(相対的に)小さくしつつ、一定規模になって盛り上がるまで、自主規制をあえてしなかった。“人民パワー”こそ事業を大きくする根源なのである。人民パワーを損なうようなこと(ソフトの規制)をすれば、この手の集客優先、収益あとづけ事業は失敗するのである。

 だから少なくとも当面、玉石混淆のソフト状態が続くはずだ。しかし当局に言い訳できる仕掛けも仕込んである。それが“iPhoneに導入済みのソフトウエアをAppleが消去できるコマンド”である。悪いソフトはいつでも消せますよという“ポーズ”なのだ。でもそれはきっと発動せず、基本的には野放しにするはずだ。当局や消費者へ「いつでも消去できます」というポーズなのだ。

 わたしの読み通りなら、さすがというか、相当あざといぜジョブス。

【hmm…なアドバイス】
 Appleのこの戦略、人気のないソフトは結局は淘汰されるから、基本的には民主主義だと思う。でも中国の中央集権的な五輪運営にはあきれた。

004_m 3 4

 開会式の鳥の巣の特殊映像演出に始まり、口パク問題(その報道規制も厳しいそうだ)、56民族の子供たちの民族の独立性軽視(55の民族衣装を着ただけの漢民族の子供たち)、他にもある。それは“小さな演出上の問題”としても、少数民族への武力関与は明白だ。報道関係者への検閲もあからさまだ。

20080818211

 だから『Freedom Stick』なるものが20ユーロで売られているという。ネットに接続すると、検閲に引っかからないボランティアのサーバ経由になるそうだ。

 スポーツでは、選手の棄権も怪我も、もちろん予想外の新記録も、すべてアクシデンタル。開会式からしてそれを認めないという姿勢、わたしは嫌いだ。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年7月14日 (月)

マルチタスクの女王 杉山愛さん

 今日は蒸し暑い日でした。雷雨も降りましたが、幸運なことにまったく降られませんでした。いろんなことがあって、いろいろと出かけて寄り道して、へとへとになりって家に到着したわたしへの、せめてもの(神様の)思いやり。

 今日のわたしのアタマの上にはがあった。まだまだ半開きですが、半分は開いたかな。そんな日でした。今日はいろいろな想いを考え合わせて、これからわたしに必要なことをテーマにしたい。

【hmm…なアドバイス156.マルチタスクの女王 杉山愛さん】
 昨日は素敵なクルム伊達公子さんのことに触れました。復帰(と本人は語っていませんが)されてほんとうにテニス界が明るくなった。引退を撤回して復帰したナブラチロワも凄い!と思いましたが、伊達さんは親近感が違う。しかし、もうひとり、ぐっとくるプレーヤーがいます。それは杉山愛さん。33歳で第一線バリバリ。

3  

 彼女のお母様、杉山芙沙子さんとの転戦ぶりをつづったTVドキュメンタリーも(ずいぶん前ですが)印象深かった。母と距離を置き、母を頼り、母にあたり。気持ちはわかる。なぜなら他の選手よりも何倍も過酷なツアーをしているから。

【達人マルチプレーヤー】
 下図は昨日(08年07月14日)の彼女の公式HPからのキャプチャです。

2

 シングルでは2004年に8位を記録したが、特質すべきは2000年と2003年にダブルス世界ランキング1位である。現在のWTAランキングはシングルが38位、ダブルスでは4位。今週のカリフォルニア州スタンフォードの大会から3大会連続でダブルスは森田あゆみさんとペア。しかもあと1ヶ月弱に迫った北京五輪にも出場する。テニス界のダイナモである。

彼女はいかにシングル、ダブルス、ミックスダブルスの切り換えができるのだろうか?

【マルチタスク耐性は必須ワザ】
 コート・マネジメントはそれぞれ違うハズ。ラケットは同じ?ガットは張り替える?会話の仕方はどうなの?気持ちはどう入れ替える?いろいろ質問がしたい。でも、いくらわたしが厚顔のぶしつけ男でも、サニーサイドアップ(所属事務所)に問い合わせるのは自粛していますが。

 知りたいのはマルチタスクをこなし、好成績をあげるコツ。

 今どきの不透明な時代、たいていのビジネスマン・ビジネスウーマンにとって必要なことはマルチタスク力。本業の幅を広げたい、語学をきわめたい、ほんとうの自分で勝負したい、週末起業したい、いろいろなマルチタスクでいかなきゃ!そう思う人は多い。

 ところが肝心の“マルチタスクへの切り換えのコツ”、まだまだ属人ワザである。何を隠そうわたしはそれほどうまくない。

【タスクとタスクで“シマウマ状態”】
 仕事の資料を作り、資料を読む。ネタを探しメモる。仕事のメールを読みメールを返す。ブログを書きだし、仕事のやりのこしを思いだし、帰宅してブログを書き出す。けっこうシマウマ状態で(笑)。まさに混合です。

ビジネスメディア誠への連載への切り換えもスイッチオン。だいたい土曜日に書くのですが、休みじゃない!さあ書くぞ!と朝一番自分に宣言。

 伸びをする(猫みたい)、“書く”とひとりごとをいう(キモい)、服を着替える(しゃきっとします)、顔を洗う(まあね)、バンダナを額に巻く(キース・リチャーズに倣って)、ネットはつながない(これたいせつ)。いろいろです。

080713_174001
 顎は右下。寝ているフェレットをいじる、という切り換えもありです。

【hmm…なアドバイス】
 バツイチの病院の管理職の女性がいた。ひとり息子がグレてたいへん!という話を聞きました。でも彼女、切り換え力の高い人で、こう言ったのを忘れられない。

 「家を一歩出たら、スイッチを入れ替えます」

 一歩外に出たら、もう家庭のことはいっさい考えないそうです。家では親、仕事場では管理職。しっかり切り分けをする。駐車場契約を“飛ばして”駐車していたのですが、同じマンションの人にチクられて、駐禁を切られたことも忘れると言っていました。

 考えてみれば相棒Cherryさんも“二足のワラジ”。仕事や執筆にかまけられるわたしなぞより、よほどマルチタスクに耐久力がある。尊敬します。マルチに働くコツを聞かなきゃ。今日は以上です。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2008年7月13日 (日)

日本サッカー協会新体制のキックオフ

日本サッカー協会の役員人事が発表になった。協会の会長は前浦和社長の犬飼基昭常務理事。浦和レッズの冬の時代(J2降格)後に社長に就任し、常に上位を争うチームに育てあげた功績ゆえと言われるが、年功功績ゆえではない川淵キャプテンらしい会長指名のようだ。 

080712n_01 引用元 the stadium

 川淵キャプテンが犬飼氏を意識したエピソード、クルム伊達公子さん、平尾誠二さんという畑違いの理事起用(犬飼氏の指名という)、ダイナモと言われた北澤豪さんの理事起用から停滞するサッカー人気をいかにとりもどそうとするのか、観察したい。

【hmm…なアドバイス155.日本サッカー協会新体制のキックオフ】
『代表戦の集客低調、事業収入が不振 サッカー協会決算』

 08年7月12日の日本サッカー協会評議員会で07年度決算が承認された。日本代表戦の観客数が低迷(平均3万人)が原因で赤字すれすれ。コストダウンで何とか乗り切った決算だった。

20080703_13 う〜ん、レッズの試合の方がおもしろい。。。

 最新のFIFAランキングでは34位とアジアトップに立ったが、必ずしも魅力のあるチーム、試合ぶりとは言えない。JFA登録数も目標の200万人にはほど遠い(120万人)。Jリーグでも札幌など経営不振企業も目立つ。川淵キャプテンの認識は“サッカー冬の時代”、だからこそ弱かった浦和を立て直した手腕をまず買った。

【“サッカー界の夢のひとつがかなった”】
(レッズランドの)開業式典の出席を「それは、協会ではなく、Jリーグチェア
マン(当時は鈴木氏)の役目だろう」と(川淵キャプテンは)固辞した。犬飼
氏は、電話でこう言った。「サッカー界が夢だと言っていたものが現実に
なったんです。Jリーグ全体でかなえた夢のひとつを、一度でも見てもらえ
ませんか」 
引用元 スポーツライター増島みどりさんのコラム

3
レッズランド見取り図 スポーツいろいろ。

 『レッズランド』とは浦和レッドダイヤモンズが運営する会員制の地域密着の総合スポーツランド。見取り図にあるように天然芝サッカー場3面、人工芝1面、野球場兼用1面、フットサル4面、テニスコート11面、レンタルサイクルまである総合スポーツランド。2005年、東京農業大学から譲渡されて実現した。

 『地域密着、ホームタウン、総合スポーツクラブ』は川淵キャプテンの夢だった。サッカー界の夢ができた、という犬飼氏の言葉にほだされた。このひと言が会長就任につながったそうだ。じん、ときました。

【伊達さん、がんばって!(ファンです)】
 テニスも野球もできる総合スポーツクラブを作った犬飼氏の想いは、協会の新理事に現れた。なぜテニスのクルム伊達公子が?なぜラグビーの元代表監督の平尾誠二が?単なる意外性の社外取締役だろうか?

「2人には直に会っていろいろ頼みました。いい考えを持っている」
犬飼氏は自身の肝いりで起用したことを明言。
引用元

20080713k0000m050080000p_size5  4

 平尾氏起用はラグビーにとどまらない“視野の広い”発言がポイントだと思う。スポーツ人口をいかに増やすか、サッカーよりもっと人気のない競技からの視点を入れたい。もちろんラグビーとサッカーは共通点が多い。“展開・突破・切り換え”のゲーム展開、“蹴る” “走る” “コンタクト”の個人技。ラグビーとサッカーの共通競技場もできるだろう。

 復帰したクルム伊達公子さん。ブログを見ると「37才なのに400mを何本も走ってへとへとです」と。笑顔が素敵です。練習に試合にテレビ出演に雑誌取材、ブログもこまめに更新。そのスポーツ振興を通じて多くの人に影響を与える姿勢が買われた。今のサッカー界を見渡しても、そんな選手は誰もいない。せいぜい中田英寿氏くらいです。(追記:おっとカズがいました!三浦カズさんも次々期くらいの理事に抜擢したい)。

 意外な理事起用、スポーツ振興という視点でみればまったく意外ではない。誰しも色々なスポーツを楽しむのだ。サッカーだけのタコ壷にはまる方がよほどおかしい。

【ミッションがキックオフ】
 他の新役員人事もサッカー協会の国内ミッション(CHQ=キャプテンズ・ヘッドクォーター)に忠実である。新任の北澤豪さんは元日本代表で女子サッカーや海外分野を担当してきた。アジアのサッカーとOBとしての代表の盛り上げ。風間八宏新理事は「自分の役割は(若年層から)いい選手をいかに多く出すこと」と語る。

2  2007年のもの。

【hmm…なアドバイス】
 危機感を共有し、現在と将来のミッションを明らかにする。そして課題ごとに適材適所をする。これが組織運営の鉄則である。

 目先ばかり考えて仕事の割当てをする組織に欠けていることは“価値観の違い”。何を目指すかが共有できないから、ウワベの仕事を割当てておしまい。不満も恨みも蓄積する。離脱もある。コンサルタントの存在価値はそこなのだが・・・。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年7月 9日 (水)

サミットに思ふ“幸せのリンリン尺度”

 サミットは東京メトロのゴミ箱撤去に始まり、犬も歩けば警察官配置で幕を開け、温暖化ガス2050年半減宣言とともに終わった。首都圏から洞爺湖はとっても遠いし、首都圏に住むわたしに身近に感じた話題は、ゴミ箱と警察官ぐらいだった。

 温暖化ガスの削減、地球環境保護、原油高騰、資源高、食糧問題・・・と、なぜフォーカスが定まらないのか?その理由は何か?それは「幸福の尺度」が間違っているからではないか。

【hmm…なアドバイス151.サミットに思ふ“幸せのリンリン尺度”】
米科学財団(NSF)は、世界97カ国・地域の幸福度ランキングを発表した。
世界で最も幸せな国はデンマーク、最下位は政情不安が続くアフリカ南部の
ジンバブエで、日本は43位だった。
引用元 CNN

 0valuemap
 (図は前回=2000年調査の
もの)

 1981年から4年程度に一度実施される世界価値観調査。世界97カ国を対象に「生活への満足」「幸せ度」を同じ項目で市民アンケート調査し、同じ尺度で順位付けするもの。上位は「デンマーク、プエルトリコ、コロンビア、アイスランド、北アイルランド、アイルランド、スイス、オランダ、カナダ、オーストリア」。

 米国は16位、97カ国中43位と日本は高位とはいえない。前回の図では、日本は上にあるので良さそうではあるが、実は抑圧され自殺者の多い社会環境を映している。上に挙げた上位国にサミット国は何カ国入っているのだろうか? なんとカナダだけです!

 世界を幸せにするため首脳陣が集まるのがサミット。だがその参加メンバー国の国民の幸せ度はいちように低い。経済は牛耳っても国民は不幸せ。そんな国々の価値観の会議で、地球を守ることができるのだろうか?

【尊王攘夷?の自転車サミット】
 環境サミットだからLEDやハイブリッドもいいが、なぜか自転車が出てこないサミットだった。エコなら自動車よりは自転車でしょう。首脳陣がパフォーマンスで自転車に乗ってくれれば最高だが。その替わり、この方々は1300キロもの工程を走破して、G8に環境問題を訴えようというのだ。

 Photo157196 S_photo157203 遠いぜ。

東京〜洞爺湖までの約1300キロを走行するのは千葉県松戸市在住の横山茂彦さん
(著述業)ら「ツーリング洞爺湖2008」のメンバー。昨年の秋から計画してきた。
引用元 janjanニュース 
 
 Photo157197 急でくねくね坂の多いニッポン、お疲れさま。

【幸せ度1位のデンマークの自転車事情】
 一方、幸せ度1位のデンマーク。そこで働く建築家の山下裕加子さんの“デンマークの自転車事情”の記事がとても素晴らしい。わたし、じっくり読んで、移住したくなりました。
 
 Jdn14 Jdn18

地面が平らなことだけが、デンマークで自転車が多く利用されている理由だけ
ではありません。自転車に乗ることを毎日「楽しむ」ことを「サポート」する
インフラや磨いた技術を試すレースなど、毎日乗ることへの垣根を低くする環境
も整っていることも大きく影響しています。
引用元 JDN 

 Jdn01 Jdn27
 「車道」「自転車専用レーン」「歩道」という明確な区分

 日本ではほとんど自転車に乗ったことがなかった山下さん、デンマークでは毎日自転車にまたがるそうです。国を上げてこうしたインフラを整えているからこそでしょう。休日になれば、気楽にも本気にも楽しめる自転車競技がそこかしこでやっているそうです。

【hmm…なアドバイス】
 前の日曜日、地元の駅前の無信号の交差点で、1000cc級の車が自転車をこぐおじさんをはねる事故を見かけた。はねる瞬間こそ見ていなかったが、音を聴いたし、飛ばされたすぐ後を見た。出血もなく、それほどではないと思ったが、おじさんはショック状態のようだった。運転者(若い女性)の対応はよかったし、すぐに救急車やパトカーに連絡をする人が現れたのはよかった。過失割合などわからなかった。

 日本では自転車は邪魔だし交通弱者である。自転車のマナーの悪さもあるが、インフラの未整備と、自動車運転マナー・技術の低さ(方向指示器出さない、一時停車しない)もある。

 幸せの尺度とは、『自転車のような弱者で合理的な乗り物が、どれだけ保護され快適か』で測れるのではないか。そんなことを思った。今日は以上です。

Iphone_3g01_m omakeの画像 from Gigazine。発売まであと2日。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年7月 4日 (金)

締める、蹴る、そして浮く水着をめぐり。

 昨夜の荒れた天気も回復し、すっかり夏モードの一日でした。わたしも昨日から開襟オヤジ(すなわちクールビズ)に参戦しました。まだまだネクタイぶら下げても大丈夫ですが、日差しが夏色に染まったのを期に、ネクタイとしばしオサラバでもいいなと。

 夏だ!青空だ!といえばプールや川や海だ!わたしはヒラメ泳ぎしかできない水難系ですが、水着にはやっぱそそられる(笑)。今日の話題は水着。

【hmm…なアドバイス146.締める、蹴る、そして浮く水着をめぐり。】
 レーザーレーサー流行りですから、まずは“締める”水着。

20070830e002y36130  男のお尻

デサントは(07年)9月上旬、「アリーナ」ブランドからおしりを引き
締める効果のある男性用水着「メンズボディアップ」を発売する。水着の
裏側のおしりの下部にあたる部分に収縮力が強い素材を採用して、おしりの
形がきれいに見えるようにした。
引用元 日経ネット

 デサントの“おしりを引き締める男性用水着”は去年9月発売。競泳用だから夏だけとは限らないが、今年の夏からは“締まった男の尻”がイケるのかも。締まる素材だけでなく、その締めのデザインがホンモノぽい。ラインのデザインは“細く”見せるためだ。オンナもびっくりですな。価格は7245円。

 そのデサント「アリーナ」ブランドの競泳用の水着新製品は「シン レボリューション」。ずら〜りと競泳選手たちが並んで性能とデザインをアピールしたが、後で「レーザーレーサーを着ます!」と言った選手もいた。

0704 締まってます。

 けっこう密着する素材で締めつけるのがこの製品の特徴。締めれば密着して抵抗が弱まる。だが締めれば締めるほど、記録やメダルへの期待の締め付けが厳しくなる。締めるのもほどほどにしないと本来の力がでないと思いますが。

【次は“蹴る水着”】
 話題の会社SPEEDOからの新製品は『Stream Form(ストリームフォーム)』。

0704_2 0704_3

「スピード」では、きれいに泳ぐための基本「ストリームライン(蹴伸びの
姿勢)」の形成をサポートする「ストリームフォーム」シリーズを(08年)
7月初旬より順次、全国のスピード水着取扱店で発売を開始しています。

引用元 プレスリリース

0704_4 伸びます!

 競泳用はがあっ〜と締めるが、このストリームフォームは“泳ぐ姿”、つまり蹴りを楽にでっきるようにしたのがポイント。フィットネススイマーや、マスターズスイマーに最適とされる。プロは締め、アマは蹴る、のだろうか。レディス12,600円、メンズ6,615円から。

【浮いた“タコヤキラバー”】
 今回のSPEEDO社のレーザーレーサーを“水着のドーピング問題ではないか”とスポーツライターの増島みどりさんは書いていた。わたしも同感です。同社の粘り腰の商品開発は評価できるとしても、国際水連へその製品を認めさせた寝技の政治力をたたえるばかりの日本マスコミの論調、“勝てば官軍”そのものだと感じた。

 マスコミだけでなく、大手水泳用具業界も自社のことばかりを考えている姿勢にもうんざり。お客様視点(スイマーと観客)不在の決着だった。今回のオリンピックプールの水の透明度はかなり下がった。

 浪速の山本化学工業は、SPEEDOよりかなり性能が良いと言われる素材バイオラバースイム」を開発し、それを100%使えば摩擦抵抗がレーザーレーサーより良くなると主張する。この会社は世界のダイバーやトライアスロン・アスリートが絶大なる信頼を寄せる開発力がある。

0704_2008053126845601l 
タコヤキ素材を使用した水着ですが、どこか“UFO捕獲”のようでもある。


 ところが何の因果か、その特殊ゴム素材(“タコヤキラバー”と呼ぶ)を大手水泳用具会社は100%使わず、部分使用にとどまった。それが上のUFO図でもある。その因果の正確さ、わたしは知らないが、同社社長の舌鋒は鋭い。関西では有名だそうだ。

0704_yamamotokagaku_4_2 たこ焼きはダイバー御用達でもある。

 日本も“政治力”と“中小企業力”を活かせば、レーザーレーサーに対抗できたかもしれない。できなかったのは“オレオレ”が調整がつかなかったゆえだとすると情けない。

 ふと思う。オリンピックとは“国と国の戦い”が原点。だが近年のオリンピックは、カネとブランドと個人アピールばかり。いっそ水着でも国を上げて戦えばよかったのに。

【hmm…なアドバイス】
 ともかくもう夏です。来週の洞爺湖サミットでは、きっとG8の首脳陣がずら〜りとならんで、見苦しい(失礼)“エコ開襟シャツオヤジたち”が出現するのだろうか?やだな。

 北京オリンピックにちなんで、いっそのことブッシュもサルコジもプーチンも福田さんも、全員で“レーザーレーサーを着る”のはどうだろうか(笑)。各国首脳がずら〜りとぶよぶよを締めるわけです(笑)。プーチンはきまりそうだ。胡主席はヤバい。全員で湖に飛び込んで“地球を冷やせ!”メッセージなんて、やっぱ警備上ダメですか?

Untitled_1 なんて・・・。

 今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (6)

2008年6月29日 (日)

“雨の日の傘”のやさしさーunder the weatherのバッグ

 今日は。自転車日和ではありません。自転車に乗れないかわりに・・・自転車のバッグをなでています。 Anais Fritzlanさんから昨日届いた、世界でひとつしかないメッセンジャーバッグ。しかも・・・

Pict0181

 チャーミングな彼女のサイン入り!「サインを求められたのは始めて」とかおっしゃるので、これはかなり価値のありそな一生モノです。自転車に乗っていてよかった。

【hmm…なアドバイス142.“雨の日の傘”のやさしさーunder the weatherのバッグ】

 きっかけはビジネスメディア誠に書いた『“under the weather”は、自転車メッセンジャーの自由の傘』。元バイクメッセンジャーでもあったAnaisさんが“under the weather” というブランドを作って、Toronto発でひとつひとつバッグを作っている。今日のような雨の日にも自転車に乗るメッセンジャーへのトリビュートが詰まったバッグ。

Pict0176

 彼女へのインタビューメールの末尾にこう書いた。
 I want a whacky patchy-lookin’ bag. Is the Flyaway Bag enough capacity for a Macbook?
 (ボクもツギハギのバッグがひとつ欲しいのだけど。Flyaway BagならMacBookが入るでしょうか?)

“Lost weekenderでも十分!”と返信あり(Flyawayはラージサイズ)。それでミディアムサイズのバッグを、こんなお願いをつけて注文。「色は赤と黒が好きです。雰囲気ワイルドでお願いします!」

Pict0179  ちと派手ですか?(笑)

【グッとです。】
 やっぱりメッセンジャーバッグって丈夫です。手にして改めてわかりました。とてもしっかりした縫製。容量は12ℓで“本とセーターとスケッチブックとワイン1本が入ります”と商品紹介にあり。外が濡れても内側を濡らさない防水加工。ショルダーベルトのしっかりも印象的。モノづくりは手抜きなし。

 メッセンジャーバッグ情報満載の『messengerbag.jp』でこう紹介されている。

13
 Under The Weatherは、女性メッセンジャーAnais Fritzlanが、2001年に
 CanadaのTorontoでスタートしたReal Messenger Gear Companyです。

【メッセンジャーバッグの起源と発達】
 messengerbag.jpには、その歴史が詳述されている。『1950年代ニューヨーク・グロ−ブキャンバス(Globe Canvas)社による電話架線工事夫のために生産されたショルダーバッグ』が起源で、70年代に自転車メッセンジャーのためにバッグを注文したのが始まり。

 その後90年代にかけてメッセンジャーの増加とともに普及し、一流バッグブランドまでファッショナブルなバッグを発売する“ブーム”を迎えた。『メッセンジャー以外の一般消費者には、メッセンジャーバッグとショルダーバッグの区別を正確に把握するための情報が提供されることはありませんでした』ゆえに、日本の消費者にメッセンジャーバッグの正しい姿を伝えるのがこのサイトの設立趣旨。くわしくはサイトを。

【自転車とメッセンジャーバッグに夢を入れて】
 さてAnaisさんのバッグに何を入れようか? MacBookにノート、デジカメにMy水筒、それで自転車で仕事に!(というわけにまいりませんが)。いずれにせよ“”を入れたい。

 そうそう“夢のタネを撒く自転車”もあるそうですから。

Bloominaction3_550x550_

 自転車の“排気管”からシャボン玉がいっぱい出て、そのシャボン玉には花の種が仕込まれる。“Seeding Solution”、まあ種とシャボンですね。これに水を混ぜて空気を吸い込んでプクプクさせる。

Bloomexplained6_550x550__2 Bloomingredients2_550x550_

走った後にはタンポポや草だらけ(笑)。

Bloomfruits5_550x550_

【hmm…なアドバイス】
 さてunder the weatherの意味をおさらいしたい。 "I am feelin' under the weather today but have to go." (今日は具合悪いけど、行かなきゃならないんだ)そう“具合が悪い”という意味でした。具合が悪いときには傘をさそう。“傘”というやさしさがAnaisさんのブランドの気持ちです。

Utwanais02 じゃかじゃか縫ってくれた。

雨の日にこそ夢を持ち続けよう。雨だからこそ種を撒こう。なぜなら芽がでやすいから。最後に英文でAnaisさんにメッセージ。

Hi, Ms.Anais
Thanks for my lost weekender messenger bag! I love this! What a great design as I imagined. I will bring a book and sweats and sketchpad & bottle of wine, as well as my dream with this bag.

Thanks for the signature also. I think everyone who loves your messenger bags in Japan envies it. This is true.

I will make a plan of asking you to make messenger goods and propose to cooperate with sometime. See you then!

Y.Go

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月24日 (火)

“ボディトーク”を読む取材作法

 先週のビジネスメディア誠の連載『見たことのない日常風景を切り取る――スナップに必要な“2つの目” 』を掲載しましたよ、とSonyの写真教室の講師の坂口恵さんにメールで連絡をした。ほどなく“インターネットがダウンしていて返信が遅れました・・・”という返信があった。その中にこんなくだりがあった。

 「セミナーの後にお話した時には特にメモなどをとっておられなかったように
 記憶していますが、どのように記事に反映させたのかが気になります。
 郷さんならではのコツを伝授していただきたいと思ったからです

 教室のあとインタビューをお願いしたのだが、実に痛いところを突かれた。メモもあまり取らずテキトーさというか、いい加減さがバレた(笑)。だが長年インタビューをしてきた、わたしなりのコツは少しはある。そのイイワケとわたしの取材作法を今日の話題としたい。

【hmm・・・なアドバイス138.“ボディトーク”を読む取材作法】
 坂口さんには相棒Cherryさんと一緒に、ソニービルにあるパスタのお店でお話をうかがった。

 お腹が空いていたのでわたしたちはパスタを注文したが、坂口さんはコーヒーだけだった。まず取材の鉄則“取材対象者と同じものを飲み、食べる”をわたしは軽々とヤブってしまった。お腹が空いてはイクサもできん・・・が、ぺペロンチーノのお皿が邪魔してメモがしにくかった。それがメモが少ない理由No.1です(笑)。

 メモするとき、いくつか気をつけていることはある。たとえば、

 「自分だけがわかればいい単語でメモる」
 「なるべくビジュアルにメモる(文字より絵や図)」
 「マルチペンの色を変えて、段落や内容や強調の変化をつける」

 レコーダーは使わない(あとで聞き返すのは面倒だし、人によっては自然に喋らなくなるので)、切り込みの質問と余談を交互に混ぜる、こんなことも必要だ。何よりも事前にできることはすべてしておく。これが原則。

 正確に会話をメモするのはたいせつだが、そのためにも、ぜひ気を配りたいことがある。それは相手の表情やカラダを観ること。ジロジロ観るとセクハラですので、そういう意味ではない。“カラダも語る”からです。

  Dsc00064_2 
  カラダの一部です(教室のとき無断で切り取りました 笑)

【カラダの語りを感じる】
 坂口さんへのわたしからの返信メールを引用します。
 
 「むしろ相手が、話されるときの仕草や表情を努めて見るようにしています。
 ことば=体の表現だし、どのくらいその人がそのことばを信じて話している
 のか?こっちが感じることばは、(相手の)体から伝わってくると思います。」

 ことばとカラダは一体モノだと考えるようにしている。いやむしろことばは嘘をつくが、カラダは嘘をつなかい。ことばが表現していないことを、カラダが表現することもある。

 相手がのけぞって喋るか、身を乗り出して話し込んでいるか、身振り手振りにどれほど熱が入っているか。インタビューアーとして熱を感じさせているか。メモするためノートに目をやりつつも、相手の表情や体を見ることは意識しています。

 人間のカラダはかくも喋る器官なのです。

 と、そんなことを考えていたら、“カラダが語る(ボディトーク)”写真を発見しました。

【カラダが“hyper”な写真群】
 フォトグラファーDenis Darzacq氏の新シリーズ『hyper』の写真は凄い。スーパー/量販店という日常風景の中で、“買物客たちのカラダがシュールに語る(というか跳ぶ)”。

 Hp5

 Hp6

 Hp4

 Hp1   
  ※すべて引用元はこちら。こちらはDenis Darzacqのサイト

 もちろん被写体はフツーの客ではない。ダンサーやスポーツマンやウーマンをモデルに雇い、ハイパーなポーズをとらせて瞬間を切り取っている。デジタル処理は一切なしだという。

 Denis Darzacq氏のねらい、わたしはこう読んだ。お店の中で消費者は、実はさまざまなボディトークをしており、商品やサービスにたくさん反応している。

 “おもしろい!” “お徳!” “あら高いわね!” “のけぞりそうだわ”

  それを極端なポーズと瞬間で切り取った写真だと思う。

【hmm・・・なアドバイス】
 取材対象者のカラダや顔もまた(ここまでノケゾリはないにせよ)いつも何かを語る。

 そのボディトークを真ん中においてみて、一番響いたことばキーワードを重ねる。ほかのワードをジグソーパズルのように組み合わせる。構成にまとまりがあるか、自分なりにピースを組んでみる。「よし!」と思ってから書きだす。メイキングしないように、でも事実の列挙にならないように。

 こんな感じで取材エッセイを書きます。取材なしの場合はまた別ですけど。今日は取材を受ける身になって、あらためて取材を考えました。ボツにならなければ講談社MOOK『セオリー』にわたしのコメントが掲載されます。(講談社さん、ダベリになってしまってごめんなさい!)。今日は以上です。

 Photo15 オマケは『LA CHUTE』より。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年6月23日 (月)

モントリオールのパブリック・バイク・システム(PBS)

 一昨日(土曜)「雨降らないでね〜」と思いながら、わたしは愛車(自転車)でバックパックに詰めた野菜を背負い、10kmを40分弱でしょうか、ちょうど良いサイクリングしました。一度交差点で暴走してきた子連れ女の車に轢かれそうになりましたが、それ以外は快調。じゃがいも、茄子、ミニトマト、ズッキーニ、ヤングコーン・・・などなど“配達”しました。

 おっと野菜テーマは今週の“ビジネスメディア誠”です。今日は自転車。「わあ!これこそ東京でもやってよ!」と思ったモントリオールの自転車レンタルシステムを。

【hmm…なアドバイス137.モントリオールのパブリック・バイク・システム(PBS)】
The Public Bike System (PBS) was created to offer an attractive
and easy-to-use option for those seeking urban transportation
that has less impact on the environment than traditional fuel-
powered vehicles, and to act as the perfect complement to public transportation networks. 
引用元 Public Bike System

0622_montreal_pbs

パブリック・バイク・システムは都市部の移動手段として理想的でかんたん
な自転車のレンタルシステムです。燃料を燃やして走る交通手段と違い環境への
インパクトも小さく、公共交通ネットワークにぴったりの補助手段です

 08年6月、カナダのモントリオール市は素晴らしい自転車レンタルのコンセプトを発表した。デポに備え付けの自転車をクレジットカードなどでレンタルし、目的地まで乗ったあと、その近くのデポに返せる。デポには最大6台ずつの自転車を置くことができるというし、デポのシステムには最新の技術がある。自転車にもかなり工夫がある。

0622_montreal_pbs00

【アウトルック】
 まず携帯やPCで、もっとも近いデポの自転車の空きをリアルタイムで確認。近くに空きがあればその自転車をその場でチョイス。使用後はどのデポに返してもいい。それも空きをウエブで確認することができる。支払いはクレジットカード、プリペイドカード、メンバーカード(チャージができるのだろう)で。パンクや大きな故障はバイクドックでわかるそうだ。

0622_public_bike_systems

 しかも自転車一台一台がRFID(無線ICタグ)でコントロールされ、いつどこにあるかすべて把握されている。バイクドックを備えるデポのシステムは独立して運用されており、すべてソーラーパワーで動くのもとてもグリーンだ。

0622_pop_contenu_03_a 駐車とも共生できる。

【細かく観て気になったのは】
 まず自転車。全体はアルミで強度・耐久性を高めた。走行中はいつでもライトオン(前後尾)、雨に性能を左右されない内部ブレーキシステムもある。チェーンもケーブルもほぼカバーされている。とてもモダンでカッコいいなと思う。

 0622_pop_contenu_02_a1
 0622_pop_contenu_02_a2 0622_pop_contenu_02_c

  デポの仕組みも興味深い。自転車がまるでPCのように“プラグ・アンド・プレイ”。つまり駐車するとその時点からアクティブになり、駐車状態を無線で伝える。そのシステムは一つが壊れれば、まるでブロックのように、新品にはめ直せばいいという。各ユニットは(前述の通り)ソーラーパワーで蓄電して稼働する。

 4 5

 モントリオール市のブログによれば、このシステムを08年9月にオープンし、09年春までに300デポをオープンする。待ってますよ!おっとわたしはモントリオール市民じゃない(残念ながら)。

【こんなデザイン、どんな人が?】 
 これは凄いシステムだ。どんな人がデザインしたのか? デザイナーは世界的な工業デザイナーMichel Dallaireさん。30年以上にわたり工業デザインに従事し、数々の賞も受賞。パブリックデザインに強みがあり、街、道、通行システム、ストリートファニチュアなどユニークな作品が多い。モントリオールの“the University of Montreal Ecole de Design industriel”などでもデザインを教える。

 6 デザイナー Michel Dallaire 氏

 08年7月11日に発売される“アイフォーン(カタカナだとブランドイメージがイマイチ臭い)”のようなPDAの効用がストリートで発揮される。自転車とiPhone(やっぱり英文表記の方がよほどいい。ソフトバーンクさん、カタカナ表記は捨ててもいいと思います!)の組み合わせが都市で力を発揮しそうだ。

【道交法の悪改正で、都市が息できなくなる】
 07年にパリで始まった自転車レンタルシステム『ベリブ』は大ヒットと言われる。一般市民だけでなく多くの観光客が利用しているという。パリはきっと“自転車にやさしい街並み”があるからではないだろうか。

 ひるがえって東京の道。道交法が改正され、自転車は専用道か専用レーンか車道を走ることになった。歩道がアブないのは間違っていないが、自動車がばんばん駐車する“なしくずしの自転車道”を走るのはかなり危険だ。“日曜だけドライバー妻”にひかれそうにもなる。見切り発車の改正でしかない。

 この改正、日本人にさえ正しく伝わらないのだから、外国からの観光客にはまったく伝わらない。たしかに道は狭けりゃ車も人も多い。東京は働くにも旅行するにも、かなりお手上げだと思う。東京が観光都市として魅力がアップしないのは、自転車さえも利用できないからだ。

【hmm…なアドバルーン】
 原油200ドル時代、自転車フレンドリーか否かは、“都市インフラの差”をあらわにする。東京ではムリとしても、人口30〜50万人の郊外都市や地方都市では、モントリオール・バイク方式を採用すれば、都市としての魅力がかなりアップするはずだ。そんなコンサルなら手弁当でもしたい。

 環境にやさしいインフラをアップさせれば、街のエコ感度が高くなる。そうすると知恵のあるいろんな分野の人々が集積する。センスの良さだけでなく、その地の伝統をたいせつにする街が創られる。エコから始まる街起こしサイクル、実現できると思う。わたしはデザインや手づくりやモノづくり支援から、そんな街づくりに貢献したい。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2008年5月26日 (月)

人馬一体の自転車グッズとunder the weather in English

人馬一体の自転車グッズとunder the weather in English

 今朝、メールボックスを開けると、under the weatherのAnaisさんからメールが飛んできている。先週のビジネスメディア誠のエッセイで書かせていただいた人。「記事を載せましたよ~♪」とメールを打ったのでその返信だろうと思ってあけると、こんなことが書いてあった。

 記事、見た感じいいわね。でも私は日本語は読めないのよ。ネットの自動翻訳
 をしてみたの。It's Greek to me(ワケがわからない)だったわ。

Utwanais02

 う~ん、そりゃそうですよね。機械訳じゃ、Lost in Translation on the Webですよね。何を隠そう、いえ隠しもしませんが、わたしは女性には滅法弱い。しかもAnaisさんのようなチャーミングな女性に溶けてしまふ。ついハイハイ、訳しますとメールしちゃいました(笑)。今日は人馬一体になる自転車グッズ3点と誠の記事の英訳のスペシャル版。今日のブログはAnaisさんにささげます。

【hmm・・・なアドバイス114.人馬一体の自転車グッズとunder the weather in English】
まずテンピュールの自転車用クッション。テンピュールとは枕やマットレスに使われ、押すとじわりと形ができて、離れるとだんだんと元にもどる、あれです。

Img_2008_04_18_0

座るとまず、テンピュール独特の低反発性で、お尻がゆっくり沈み込んでいく感じ。
気がつくとお尻にぴったりフィットしていました。街乗り自転車で約 10kmの
サイクリング。その程度ならお尻は痛くならないよ、と言われそうですが、
お尻にかかるプレッシャーがまったく違います。

引用元

180802 180801

 これなら長時間ロードでも、段差や非自転車舗装道路でもお尻が痛くならない!。目の付けどころがいい商品。プロ仕様の軽量サイクリストには馬鹿にされそうですが、軽いでしょうし、日に50km以上走ればお尻もヒリヒリします。アマサイクリストのわたし、ちょっと遠出のときにはよさそう。

 あれ?とうに注文は締め切り・販売終了でした(4200円 税込み)。サイクリストの皆さんの声を集めて“欲しい!”とテンピュール・ジャパンに詰め寄りましょう!この商品をご紹介していtair-bepalの佐藤恵菜さんの記事、いつも愉しみにしています。

【長距離には手袋はかかせない】
 二つ目はグローブ。自転車乗りには著名な定番グッズです。わたしはケチなグローブを買ってはめてましたが、すぐに無くしました。素手では怖いので、これをねらってます。

Glove_backnew
 http://item.rakuten.co.jp/giro/glove_assos_summer/

 『ASSOS Pros Summer Glove』スイス製のサイクルウエアトップ企業で、ちょっと高いんですが、使えばその理由がわかると多くの人が言います。ある人のブログから「最初は固くて手になじまず付け外しも大変でしたが、使っているうちになじんできて、1ヶ月も経つと手放せなくなってきました」。

Assos_glove

 水泳競技で新記録ばく進のスイムウエアと似ている“立体裁断”。“だんだんフィットしていく”という点がテンピュールと似ています。5300円。尚、冬用のフィンガーレスじゃないタイプもあります(そちらは1万円くらいです)。

【自転車を持ち運ぶときにはこれがいります。】
3つ目は、under the weatherより珍しい形のフレームパッド。『Le Crux CX Frame Pad

Lecruxlg

 普通のフレームパッドは、自転車のトップチューブに巻いてスタンドがわりに使用しますが、これはまさに持ち運び用。自転車のレースで“シクロクロス”がありますが、自転車を担いで移動する箇所がある過酷な競技に向いているグッズです。

150pxcyclo_doherty 普通のフレームパッドにあきたらない人へ。

 いずれもドMのサイクリストの父に向けて、父の日好適品です。ぜひ検討してくだい。さて以下はビジネスメディア誠の記事の翻訳です。

 When in downtowns in cities, we see bicycle messengers every day. They are good at riding unique and very light weight bicycles, and with wireless receivers and big messenger bags holding A3 paper flat in maximum. 

In their bag there are parcels less than 3kg, which senders demands in one-day delivery. They, messengers, are of course couriers' servicer. But they look so lively and starts feverishly at crossings. As it seems they say "we are not mere curriers but love to ride." But when it is under the weather of rains and winds, we feel pathetic to their rides. 

There is a messenger bag brand under the name of "under the weather” which claims popularity among messengers and general cyclists as its fashionable design. The name of "under the weather" in English also means "feeling bad." Like someone say, "I was feelin' under the weather last week" means feeling bad or sometimes "have no money." I interviewed with the designer of the messenger bag, Ms.Anais Fritzlan,(Toronto, Canada)

【Triggers of making messengers' bags】
Q.Why was it the messenger bag for the startup?

 Anais Fritzlan(AF)
I worked very briefly as a messenger starting in 2000; first for a few weeks in Toronto, then for a couple of months in New York City, then about six months in Amsterdam, where I had moved with my first/previous husband (a Dutch cycle messenger, not my husband now). I have always done a lot of sewing, and he was interested in designs for messenger bags so we worked out a design based on our experience of technical needs.I sewed a bag for him, and I made some other ones for myself, and then some for a few friends.

Q.The experience of the messenger works is helpful for the business, isn't it?
AF Although being a messenger was fun, and I think it's an important and worthwhile job for those who love it, I wanted to do something different and decided to make messenger bags as a business because I really enjoyed it. I began Under The Weather in early 2000 and started selling bags at cycle messenger races like the ECMC and CMWC.
I returned to Toronto in fall 2001 and my first husband and I split. I spent some time studying graphic design and then started running Under The Weather in Toronto in mid-2002.

【No same patterns or colors in her messenger bags】
The particular point of her bags is basically no same patterns or colors.No reproduce in art bags. There are wits in the design and the combination of colors is exquisite. The coloring patterns are unique not only in outside but in inside.

Q.About colors and designs, how do you have concepts and ideas?

AF I sew art graphics based on what people ask for, or ideas that I have from things I see around me. I love nature, flowers and trees etc., but also the urban landscape and technology and science. The most fun for me is making unique art on the bags.

She learned to sew from her mother when she was very young, and have always sewn things for myself (clothes, household items). Although she have taken a few courses on certain aspects of graphic design and typography a, most of her knowledge is from reading and from designing things herself.

Q What is the selling points of the bag?

AF Of course durability is extremely important, and every design element and material choice has been made with that in mind. In fact we recently changed our liner material to TPU (Thermoplastic Polyurethane) because it is much stronger than PVC, and less harmful for the environment and people working with it.

  "Every city has its own brand of messenger bags," says Mr.Seiya Minato, at "Depot" in Ichikawa, a distributor in Japan of under the weather. The essentials of the bags are settled by document sizes and delivery goods by the customers' request in every town.

【Why still sticking to "Hands-on business?】
When I asked her " why do you still stick to "hands-on business" ? and she said "Do not make me laugh to imagine that I have “fame”! But her own brand, under the weather has ardent supporters not only in North America but in Japan. There is no stocks of under the weather bags because thy are sold very quickly.

She does design,sawing by her own two hands.  Some weeks they ship out 20 bags or less. Sam, her current husband, helps but basically only with her hands. She sells cycle pants and skirts which they order local small factories in Toronto. She likes to manage small business.

AF  I do not like managing larger businesses or people and don't want a business doing that. I would rather make small quantities of goods that I can put a bit of myself into, than to manage a business telling other people how many things to make and only worrying about staffing and training and scheduling and bills all the time.

Q. I found out your names on CMWC entry lists,in 2005 and June of 2008. Why do you still entry the contests?

AF My husband and I register for the CMWC every year, even if we can't go. I don't race, and he only sometimes races, but we feel it's important to support the messenger community.

【Compensation of Freedom】
Why young people wants to be messengers? I think they feel free if they have bicycles they can work from today. Plus, they feel they are the supporters of bicycle culture.

However they feel the compensation of freedom is no small. They work as "part-time contractors". Average annual income is 20000 to 30000 dollars in Tokyo area, 10000-20000 dollars in local cities. They basically have no liability insurance and pay medical insurance and pension plan by themselves. They pay bicycles and its parts and puncture repair by themselves. This work situation is forever as long as they are part-timers.

However their work is so hard, there are lots of cyclists who go to CMWC by their own saving. Ms Aanis supports CMWC in Toronto 2008 for their entries.

【the Dream of Micro-business】
Q. What is your dream?

AF My dream is to spend my life making things that I love, and living in a relaxed way that is good to the environment and in harmony with the natural world. I believe it's important for people to support each other, and since the messenger community has given me tremendous support, I will continue to give it whatever support I am able.

Then, see the logo of under the weather. It symbolizes the supports when they are under the fierce weather. The cyclists and the designer of the items. One to one. They're helping each other for the freedom, and hope its sustainability. Ms. Anais supports their freedom by maximizing  their individuality with the bag, every one is unique in the world.

雑訳ですがとても翻訳疲れたので、今日のブログはこれで限界です。ではまた明日。

| | コメント (4) | トラックバック (5)

2008年5月22日 (木)

“under the weather”は、自転車メッセンジャーの自由の傘

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

“under the weather”は、自転車メッセンジャーの自由の傘
街の中を颯爽と駆け抜けていく自転車メッセンジャー。彼らがタスキ掛けで
背負っているメッセンジャーバッグ——その中でも人気があるのが
“under the weather”だ。under the weatherを作っているアナイスさんは、
自らもメッセンジャーとして働いた経験がある。出荷は多くて週に20個、
人気が出ても手作りにこだわる理由とは? 続きはこちら。

Utwlogoxsmr

 自転車ブームです。先日も40代から50代のオトーさんたちが、何十万円もかけて自転車を装備して、休日の都心の道路を時速25〜30kmで走るという記事がありました(日経)。ナチュラルな笑顔がチャーミングな女優、吉本多香美さんも自転車乗りだそうで、先日の企画もじっくり読んでしまいました。

 わたしはまだまだ“にわかサイクリスト”。。自転車ファッションもキメているわけじゃないし、時速30kmなんて出しません。休日わざわざ都会にも行きません。国交省管轄の川沿いの細工リングコース、1日に走ってもせいぜい30km。まだまだ人馬一体ぢゃないでが、だんだんと自転車の魅力にハマっています。

【今回のエッセイの2つのきっかけ】
 高価な自転車にお金をつぎこむ人が多いのはけっこうですし、激安の自転車とまったく違う乗り物であることを知る人が増えるのは、自転車業界にとってプラス。

 でもそのブームの基点には、自転車を職業としつつも、社会的にきちんとした認知がなかなかされないメッセンジャーたちがいます。雨の日も風の日もがんばる彼らへのトリビュート。これがきっかけのひとつです。

 もうひとつは“マイクロビジネス”。エッセイの主役“under the weather”のAnaisさん、ほとんどひとりで企画から製造、出荷、顧客対応までやりくりしています。どうやったらそんなことができるのだろう?こんな疑問がありました。

 マスプロダクト消費時代が終わり、マスマーケティングから“ナノマーケティング”へといわれています。確かにわたしのまわりでもロングテールな消費を楽しむ人が増えています。でも多くの作り手の現実は、「なかなか売れない、広まらない、食えない」わけです。

 マーケティングも間違いなくマスからナノへと言われています。でもマーケターやコンサルタントもまた大企業や中堅企業で喰っている現実があります。時代がナノなビジネスへ向かうとしても、実際にはどんな支援ができるのだろうか?自分の将来への問題意識がふたつ目です。

 さて、今回もバイリンガルにいきます。まずAnaisさんに英文メッセージを。そして彼女との一問一答、インタビュー全文を掲載します。

 Utwanais02
 
  誠に掲載した写真ですが、こちらにも。まずAnaisさんへのメッセージを書きます。

 Hi Ms. Anais. Thank you for the interview via e-mail with me.

  The article on "Business Media Makoto (Makoto means "good faith" in Japanese) has been published today 22nd of May.  I tried to write your comments straightforwardly. At the same time, I focused on the realities of bicycle messengers' working life and their needs of "umbrellas", aka, "under the weather."

  I explained the word “under the weather” has several meanings such as “I was feelin' bad (under the weather) last week” or “drunken.” Your business logo means your supportive attitudes toward the messengers’ communities.

 The interview I did not quote on the article was translated into Japanese. Thank you again for your cooperation.

 以下はインタビュー全文です。The following is the whole interview with Ms. Anais.

【Triggers of making messengers' bags/メッセンジャーバッグをつくるきっかけ】

Q1.About your career,I hear your messenger experience drove you to the startup. Please tell us some background when you stated the business around 2000.

Q2. Why was it the messenger bag for the startup?

1&2: These two questions are connected, so I will answer them  together. I worked very briefly as a messenger starting in 2000; first for a few weeks in Toronto, then for a couple of months in New York City, then about six months in Amsterdam, where I had moved with my first/previous husband (a Dutch cycle messenger, not my husband now). I have always done a lot of sewing, and he was interested in designs for messenger bags so we worked out a design based on our experience of technical needs and what was currently on the market (not nearly as many companies as now). I sewed a bag for him, and I made some other ones for myself, and then some for a few friends.

Although being a messenger was fun, and I think it's an important and worthwhile job for those who love it, I wanted to do something different and decided to make messenger bags as a business because I really enjoyed it. I began Under The Weather in early 2000 and started selling bags at cycle messenger races like the ECMC and CMWC.

I returned to Toronto in fall 2001 and my first husband and I split. I spent some time studying graphic design and then started running Under The Weather in Toronto in mid-2002.

※1とQ2の質問にAnaisさんはまとめて答えてくれました。このくだりは誠に引用済みなので訳しません。

Q3. What is the selling points of the bag?

Of course durability is extremely important, and every design element and material choice has been made with that in mind. In fact we recently changed our liner material to TPU (Thermoplastic Polyurethane) because it is much stronger than PVC, and less harmful for the environment and people working with it. The sizes were based on international paper size standards (the Messential is sized to fit a full sheet of A3 paper flat) and some of the features (including floating liner construction and the large flap) were designed to maximize protection from the elements. The main strap is made to be very strong, and also comfortable and easy to use, while the smaller straps let you make the bag thin when it's empty, or hold it closed even when it is overflowing.

 このくだりも誠に書きました。なお『Messential』はunder the weatherでもっとも大きいサイズのメッセンジャーバッグ。内側に書類や物品をフロートさせる仕組みがあり、大きなフラップで閉じます。メインのストラップの造りはとても丈夫で、セカンドストラップはモノが溢れ出ないための機能あり。プロ用です。

【About design and sewing bags/デザイン、モノづくりのこと】

Q4.About colors and designs, how do you have concepts and ideas?

For colours, we just put together what we think look good, and try to make many different combinations! Although many people just like black, I have always loved bright colours and love mixing them in unusual ways.

I sew art graphics based on what people ask for, or ideas that I have from things I see around me. I love nature, flowers and trees etc., but also the urban landscape and technology and science. The most fun for me is making unique art on the bags: I never reproduce artwork so every art bag is unique.

誠に引用しなかった前段だけを訳します。「カラーは、いいなと思う組み合わせを寄せるんです。ひとつとして同じではないコンビネーションをつくります。皆さんブラックが好きなんですが、わたしは鮮やか系の色が好きで、明るい色をミックスすることが多いですね

Q5. Besides, how did you learn design and sewing?

I learned to sew from my mother when I was very young, and have always sewn things for myself (clothes, household items), so learned it by practice. I have always enjoyed drawing as well, and design and typography and putting these together. Although I've taken a few courses on certain aspects of graphic design, most of my knowledge is from reading and from designing things myself.

Q6. How may average shipment weekly and how many back-orders currently for the bag?

The amount of work we do is variable. Some weeks we may ship out 20 bags, sometime we go a few weeks making only 5 bags. Usually we have about a 4-6 week wait for bag orders, though it can be faster or slower. Winter is a slow time for our business, summer and fall are usually the busiest.

  このあたりは誠に書きました。エッセイでは「週に20個出荷」と書きましたが、正確には季節によって発注数が違うので、4〜5個のこともあるとのこと。冬は売れず、夏秋がもっとも忙しい。

Q7. I hear the company has only you and a few staff - your husband? - working for the production. Please tell us your staffing for the production.

That's right, it's just me and my husband (Sam)! A few times we have hired one person to do a little bit of piecework when we were too busy, and we had the Sit'n'Spin pants and Twizzle skirts made at a small factory here in Toronto, but otherwise it's just the two of us!

市川市のDepotにうかがったとき、彼女が(ほぼ)たったひとりで作っているということを聞きました。時にひとりを雇うことはあるけれど、それもとっても忙しいときだけ。Sit'n'Spin pantsもTwizzle skirts(どちらも妙訳がみつかりません!)もトロントの小工場に出しているそうです。

【Her thought on sticking "hands-on" business/"Hands-on"の根っこにあること】

Q8. Now you have international fame among cyclists, why do you still stick to "hands-on business" ?

It makes me laugh to imagine that I have “fame”! I still do “hands-on” business because it is all I want to do. I have this business because I love to make things with my hands and feel incredibly lucky that I can make a living this way.

I do not like managing larger businesses or people and don't want a business doing that. I would rather make small quantities of goods that I can put a bit of myself into, than to manage a business telling other people how many things to make and only worrying about staffing and training and scheduling and bills all the time.

 このくだり、誠の記事に引用しましたので訳は省きます。自転車乗りの間で国際的なFame(名声)がある。これはおおげさではなくて、彼女のバッグはほんとうにコアなファンが育っている。どうしていつまでもひとりでやるのか?普通なら会社をつくって大きくしたいと思うのに。

 このあたりに“マイクロビジネス”、手づくり作家の純な気持ちがあります。生活できる範囲で売れればいい。でもそこまで行く道さえとても狭いのが実情です。自分の作りたいモノ(作品)と売れるモノ(商品)にはギャップも感じる。逆にいったん売れると、今度は売れるモノを“かまぼこのごとく”作り続けなくちゃならない。それはイヤ。そんなアンビバレントな想いがマイクロビジネスの根っこにあります。

 そこが自然にマッチしたのがunder the weatherかもしれません。 

【Love to Toronto / トロントへの愛】

Q9. How do you love Toronto? I have been there once many many years ago, and remember beautiful roads and many cyclists. It looks like that the city has a long history of messengers.

 トロントが好きですか?一度訪れたことがありますが、美しい道とたくさんのサイクリストがいました。それにトロントはメッセンジャーの歴史があるようですね。

Toronto is a good city to be in. It has a lot of very interesting people and activities to enjoy. There are people of many different nationalities and cultures (which of course means lots of good food too!), but it is not too big, which I like. NYC was very exciting and I can see why so many people love it because it seems like you could do anything there, but it is too big and hectic for me, and too far from undeveloped nature. I grew up in a very small rural community and to me Toronto has just the right mix of big-city diversity and excitement, while being small enough to find a comfortable community and not feel lost, and you can get out of the city to the countryside in just an hour or two.

 「トロントはとても住みやすいところ。とってもおもしろい人も多くて楽しいことがいっぱい。国籍も文化も多様だから、エスニックなフードも多いの。大きすぎないところがいいの。ニューヨークはとってもエキサイティングだし、何でもあるからみんな惹き付けられる。でも大き過ぎて私は疲れる。自然もないし。私は郊外で過ごしたからトロントぐらいのサイズと多様性がぴったりなんですね。自分を見失わない、気持ちいいサイズのコミュニティがあるのよ。たったの1時間か2時間で田舎になっちゃうのがいいの

It is pretty good for cycling: it is clean and the roads are mostly in good repair, but it could be much better. In all of North America cycling is a challenge because it is not seen as a legitimate, adult form of transportation. It is seen as something that children do (like a bicycle is only a toy), students because they can't afford to own a car yet, and families for recreation, and maybe some “crazy” commuters and cycle messengers (even professional sport cycling does not get much attention here). But there are a lot of people on bikes in the summer in Toronto, and even quite a few who keep riding in the ice and snow all winter. The mayor likes to ride a bike, and the city is trying to build more bike lanes to help the situation, but it is difficult to teach some car drivers that bicycles have a right to be on the street.

 「トロントはサイクリングも楽しめるの。自転車に良い道がたくさんあるし、もっとよくなるでしょう。たいがい北米の町ではサイクリングはたいへん。大人の移動手段として合法じゃないって感じで見られるの。子供の遊びか、自動車を買えない学生の乗り物、家族のレクレーション道具。自転車通勤や自転車メッセンジャーなんて、それこそクレイジー。プロの自転車競技もぜんぜんメジャーじゃないし。

 でもトロントでは、夏にはたくさんの人が自転車に乗るし、雪が降る中でも乗る人だって少なくないの。市長からして自転車好きだから、自転車道をもっとつくろうという動きもある。でも自動車ドライバーに自転車が道路を走るのを認めさせるのはむつかしいわね


I think there has always been a community of bicycle messengers here, even back in the beginning when it was only Western Union telegram delivery boys they had races and competitions. It has changed a lot over the years, and is still an evolving community, but I think hosting the CMWC brings it together a bit and gets people more engaged.

 「自転車メッセンジャーのコミュニティはずっとあると思う。メッセンジャーといってもWestern Union telegram(電報会社)にだけいる頃から競技大会があったの。それから何年も経ってるけれど、コミュニティはあちこちにあるわ。CMWC(メッセンジャー世界選手権)をホストすると、もっとコミュの結束は堅くなるでしょう

 自転車乗りならトロントに住みたくなるでしょう!トロントでは1937年にメッセンジャーの協会ができた。協会の目標はメッセンジャーの労働時間を80時間から60時間に下げようというもの(当時カナダでは週40時間が一般的でした)。日本では07年に初めて労働組合が結成され、労働者としてその存在をようやく認められた。そのくらいの違いがあります。

 さてこの動画は7分もありますが、お時間のあるときに見てください。トロントのAlleycat Bike Race、とってもスリリング。Alleycatとは野良猫ですが、地球温暖化防止の呼びかけで開催されたようです。Anaisさんも支援しています。

Q10. I found your names on CMWC entry lists,in 2005 and June of 2008. Why do you still entry the contests?

My husband and I register for the CMWC every year, even if we can't go. I don't race, and he only sometimes races, but we feel it's important to support the messenger community, especially for an event like the CMWC which brings together messengers from around the world every year. It can be a difficult job a lot of the time, but the incredible sense of community is so special that I just have to support it. This year we are also helping in the organization of the CMWC in Toronto, which is very interesting. It is going to be a big and fun event this year and we hope many Japanese messengers will be here! I hope we can go to the CMWC in Tokyo next year.

【Dream and message / 夢とメッセージ】

Q11.What is your dream? on business, or in your social touches like donation and supports you're doing.

My dream is to spend my life making things that I love, and living in a relaxed way that is good to the environment and in harmony with the natural world. I believe it's important for people to support each other, and since the messenger community has given me tremendous support, I will continue to give it whatever support I am able.

  この2つは誠で引用しましたので省略します。

Q12. In Japan, your bags are very popular, particularly design with colorful esprit. Please give some message to your Japanese fan.

I love our Japanese fans! I have always loved Japanese style, from Edo-era wood-block prints, and beautiful kimono, to new urban aesthetic and whacky street fashion. I have not had a chance to travel to Japan yet, but sincerely wish to visit, and would like to learn to speak some Japanese because I don't know any. Seiya Minato at Depot Cycle-Recycle has been very supportive helping us send bags to Japan. It is wonderful that Under The Weather is popular there, and I love making bags in all the fun colour combinations. Thank you for the opportunity!

日本の“under the weather”ファンを愛してます!というコメント。これもだいたい引用しました。彼女は江戸時代の版画や着物ファン。来年メッセンジャー世界大会が日本で開催されたら、来てくれるのでしょうか?(彼女は、飛行機に乗ることはエコじゃないので、あまり北米大陸から出ないそうですが)

 1日のブログとしては長大ですみません(笑)。もしもメッセンジャーさんにお知り合いがいれば、このインタビューをぜひ読んでもらうようにご紹介ください。

 人生、どんな天気のときでもがんばろう! 助けあいましょう!今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年5月 2日 (金)

斜め配置でゆったりと!連休の立ち席乗客に捧ぐ

明日からウキウキの連休後半だ。とてもウキウキしているのは同僚のYukaさん。なぜウキウキしているか、ここでツマビラカにすると絶交されるのでよしておくが、何しろウキウキモード全開。新幹線に乗ってどこかに行くそうだが-

 「のぞみって、予約できたの?」
 「もう指定席は一杯でした」とYukaさん。
 「自由席?かな~りキツイと思うけどなぁ」
 「3時間立ちでもいいんです」とニコニコ♪ なぜ立ちでも笑顔か。何とかと何とかにつけるクスリはなし、とは言いますが・・・。

 そんな連休突入数時間前、座席をテーマにアップします。航空機のエコノミー座席がすこし快適になるかも、というシートデザインです。

【hmm・・・なアドバイス93. 斜め配置でゆったりと!連休の立ち席乗客に捧ぐ】
長身の眠たい航空旅客者に朗報だ。新しい座席『Cozy Suite』は、幅はエコノミークラスの標準サイズである約81センチだが、足元の空間が通常の規格よりも約5センチ広いのだ。それは、座席が斜めに並置されているからだ。座席は前を向いているが、各座席が隣の座席の背後にくるように配置されている。
 引用元 WiredVision 

0426_cozy_front2 段差があります。

 英国のthompson solutionsが開発した、エコノミークラスとビジネスクラスの中間の“Cozy Suite”シート。ポイントは列をズラした配置で、隣の座席が斜め前になるので、独立性が高く、背もたれの囲まれ感が強調されて、ビジネスクラスの“シェルシート”に似て隣の人を気にせずに眠りやすい。

0426_20080424191 液晶もでかい。

【エコノミークラスのアレンジも新鮮】
 こちらはエコノミークラスのデザイン。コンセプトは同じです。スペース自体は大きく変わらないが、座席の互い違い、斜め配置は新鮮に見える。

0502_beetle_web_1 0502_beetle_web_2

 独立性が高いのは、隣にアメリカ人に座られたときにはありがたい。アメリカーナはデカイのは仕方ないとしても、横に足を向けて組むのはやめてほしい。

Economy_header2
 ズレ方、こんな具合です。

 開発発元によれば、従来のエコノミー座席よりも15%のスペース増。斜めにするだけでスペースが増えるのは摩訶不思議ですが、そのおかげでフライト・アテンダントが飲み物や食事をサーブするときも、手前の乗客の迷惑になりにくい。シートアップの写真にあるように、機内清掃もやりやすそうだ。

Beetle_web_3 緊急ベストの点検にも良い。

【斜め座席でも解決できないこと】
 開発元のthompson solutionsはこうしたシートデザイン、アレンジデザインを専門にする会社である。創業者のJames Thompson氏は航空機製造業界で長く働いたあと独立し、すでに20以上の特許を持っている。このシートアレンジもデザイン倒れではなく、2010年までに米国Delta航空が採用する。

 だが斜めでも解決しにくいこともある。それは3列シートの真ん中の不快さ。航空機ではないが、新幹線のN700系は幅が2cm、両端の席より広いという。真ん中嫌いが多いからだ。そうした気遣いがあっても、まだ両隣との肘掛の取り合いは嫌ですよね。

 また斜め段差、熱々したいカップルやハネムーナーには、余計なお世話になるかもしれない。いや“段差”があれば、彼がゲームしまくりで、隣の彼女は映画観まくりというスレ違いをカモフラージュしてくれるたり、なにかといちゃいちゃしようとする彼への抑止力になる。それって、いいのか悪いのか・・・よくわからんけど。

【エコノミーな平民に愛を!】
 さてこの斜めの仕掛けの採用でピッチは5cmアップとある。ただほんとうにスペースが増えるかは航空機会社次第なのだ。下図は某サイトから拝借した『航空機(ボーイングB747)の座席配置』。緑色は平民、青は施政者、赤は貴族ではないけど、平民がエコノミークラス症候群になるのもさもありなんと思ふ。どんなシートを開発しようと、結局は航空機会社がレイアウト(またの名を搭乗格差という)を決めるのだ。

L02 長い図ですみません。

 航空機会社でも詰め混み主義のところと、顧客快適主義のところがあるので何ともいえないが、斜めにしてさらに乗客積載数がアップできる!と思われるとつらい。搭乗格差を小さくする手立てはないのだろうか?ウキウキの連休前に、ひとつ抜本的なアドバイスをしよう。それは“コールドスリープ”だ。

【hmm・・・なアドバイス】
  コールドスリープとは「宇宙船での惑星間移動などにおいて、人間を低温状態に保ち、目的地に着くまでの時間経過による搭乗員の老化を防ぐ装置、もしくは同装置による睡眠状態」をいう。要はSF映画に出てくるカプセルベッドです。引用元

Screenshot_0005  出典 

 これだとコールドスリープ中に酸素たっぷり吸入できるから若返りにいい。内部にコラーゲン充填すれば、美容にもいい。欧州路線なら10数時間の断食ダイエットもできる。しかも時差ぼけとはおさらばだ。立ち席なら、コンビニのペットボトルのように搭乗客を詰め込みできるので、航空機会社の経営にもプラスだ。

 冗談というなかれ。新幹線での長時間の立ち席の不快さにくらべれば、こんなカプセルは極上だ。それに、熱々カップル向けの“ダブル・カプセル”もいいでしょ?今日は以上です。

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2008年4月22日 (火)

チベット仏と北京オリンピック

 大気汚染の中、ご苦労様だったのはマラソン北京代表選手たちのマラソンテスト大会。真っ黒になったユニフォーム、本番が思いやられる。男子補欠の藤原新選手、出場できればいいのに、とひそかに応援しています。水泳では北京五輪の代表選手が勢揃いして会見にいどみました。3大会連続の北島康介選手(日本コカ・コーラ)や中西悠子選手(枚方SS)が軸。競技ではぜひがんばってもらいたいと思います。

20080421k0000m050076000p_size5 2008042121147251l

 選手は応援しますが、わたしは大会国は応援できません。スポンサー企業にもチベット問題は五輪ビジネスに暗雲がたれこめています。今日はわたしの五輪への気持ちを決定づけた藤原新也氏の一文から、マーケティングぽくない角度から『北京五輪』です。

【hmm…なアドバイス85.チベット仏と北京オリンピック】
そんな中国兵にタンヂェンの父は家族の目の前で殺された。家宝である
バッチャブッダを右手に握りしめ、決して渡そうとしなかったからである。
中国兵は盗賊でもあったのだ。(中略)あれはおそらく僧の懐にあった
守り神を盗んでいる光景ではないかと私には見えた。そういった中国兵の
行為は1950年代から延々と続いてきたことだからだ。

Pict0434 力作です。

 今配布中の東京メトロのフリーペーパー『metro min.』の藤原新也氏の『チベット仏の物語』です。それによれば、藤原氏は30代前半のある頃、チベットに長期滞在したことがある。チベット仏、バッチャブッダを手に入れたい一心から、それだけの目的で2ヶ月もネパール当地に滞在していた。ところがどうしても本物のブッダが手に入らず、あきらめかけた帰国の当日になって、タンヂェンと名乗る青年がやってきた。彼の手は本物のバッチャブッダがあった。その仏像には秘められた哀しくも怒りに満ちた物語があった。

 あとの内容はフリペをお読みください。まだお持ちでない方は、残部僅少なのでメトロの駅に走ってください。一読の価値あり、いやきちんと読んで、今回のオリンピックに向き合ってみるのも、消費者として必要なことです。青年タンヂェンさんがその稀少な仏像を売る目的とは、中国との抵抗運動の組織活動資金づくり、だったそうです。

【五輪のマーケティング力、急降下中】
 このブログはたかがマーケティング、されどマーケティング。むつかしい話を論じる場ではない。しかもマーケティング的には、五輪は一大イベント、ブランドアピールやスポーツ商品開発の舞台。日本にとってほぼ時差がないオリンピックですよ。会社を休まないでもリアルタイムでTV観戦もできる。もっと盛り上がってしかるべきです。ところがマーケティング、急降下です。

2008041100000012maipintview000
 聖火リレー不参加をしたマータイさん
 Mottainaiで有名な、ノーベル平和賞受賞者、前ケニア副環境相

 日本の聖火リレースポンサー(宣伝車の並走)からの脱退企業はコカコーラ、日本サムソン、そして中国お膝元のレノボ・ジャパンでした。あのモノモノしい中で「いつもさわやかコカコーラ」なんて興ざめですから。宣伝効果は低いというよりマイナスでしょう。

 今オリンピックのスポンサード企業はじぃ〜っと行方を見つめているはずです。密かに好感度やイメージ調査を進めて、今からスポンサーをおりることはできないにせよ、競技場以外の露出をコントロールしたいと考えているはず。不参加国が出れば、それが引き金になってもっと広告やイベントの縮小もありえる。そういう分岐点に今あると思います。

【イボンヌ・ベニシュ選手の勇気ある発言】
04年アテネ五輪柔道女子57キロ級金メダリストのイボンヌ・ベニシュ
(ドイツ)が15日、中国チベット自治区での暴動鎮圧を受け、北京五輪の
開会式をボイコットする意向を示した。ドイツ公共テレビZDFに「私は
シグナルを送りたい」と理由を説明。

引用元

0422_2008startseite_579 手には寿司、帯には鉄の意思。

 彼女は中国の行為への反対の意思表示として“リストバンド”を身に着けると報道された。そのリストバンドがどのようなものか、彼女の(ドイツ語の)HPを見てもまだ書かれていないが、それはおそらくこのリストバンドである。価格は4ユーロで、うち2ユーロはアムネスティ・インターナショナル(人権保護団体)に寄付される。販売はこちら

Wristband 0422_ibonne
 http://www.boycotbeijing.org/?q=node/7

【hmm…なひとこと】
 イボンヌ・ベニシュさん、なぜそんな発言ができたのか?これは想像ですが、思い当たるのは第二次世界大戦の自国の他民族への振る舞いへの反省でしょう。しっかりと歴史を見つめて、二度と繰り返してダメなことは身を挺しても言う。個人にそういう発言を許す(認める)ドイツの選手団を尊敬します。

 比べて残念なのは日本の選手団です。日本にも繰り返してはいけない同じ歴史があるはず。だれかがひとこと態度を表明してもいいはず。何しろ日本人の代表なのだから。選手団の一人である前に、一人の人間なのだから。オリンピックは世界人民の祭典なのだから。

 今日は藤原さんのエッセイを読んで心がずどんと揺り動かされて、マーケティングぽくない話題になりました。明日はマーケティングの話題に揺らしもどします。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年4月16日 (水)

売れないtotoからBigなtotoへ

 最近のJリーグ(サッカー)の大きな話題、何でしょうか?トップ下の闘莉王?いやあ、これはコアなファンしかわらないでしょうね。なんといってもやはりtotoでしょう。6億円キャリーオーバー大発生中!

 先週の第327回のtotoでは6億円が1本発生しました。幸運な人は誰かもちろん存じ上げませんが、6億円の当たる確率より間違いなく高い確率で言えることが、ふたつあります。 

①その人はサッカーファンではないし、Jリーグのコアなファンではない。
②その人は自分の勝ち負け投票を買ったあとにしかわからなかった。

【hmm・・なアドバイス80.売れないtotoからBigなtotoへ】
日本スポーツ振興センターは13日、第327回スポーツ振興くじ(サッカーくじ、
愛称toto)のBIG(ビッグ)で、1等最高当せん金の6億円が1口出たと発表した。
6億円は通算12度目。次回繰越金は史上最高の47億2487万6400円となり、
2回連続40億円を超えた。 

引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080413-00000072-jij-spo

0416_toto_0310_2

 前回は6億がたったの1本しか出ていないので、なんと次のキャリーオーバーは51億円だ。これはおそらく過去最高か、少なくとも最高水準。昨年、『totoBIG』が発売されたばかりの頃、複数本の6億円が出そうだ!というキャリー(繰越金のこと)が発生し、システムトラブルでサーバがダウンした。そのときは一日で20億円を売った。25周年のディズニーランドが2800億円の売上高だから、多くてもきっと1日あたり10億。それも凄いがその倍である。

【超V字回復の売上高】
 これは確かにBigなことだ。わたしは1年数ヶ月前にtotoをテーマに一度ブログに書いた。もともと売上高1600億〜1800億円という無謀な経営計画だった。だから一時は廃止まで取り沙汰された。

 2004年度 155億円
 2005年度 149億円
 2006年度 135億円
 2007年度 637億円

 前に書いたデータに07年度を追加したが、このように“超V字回復”である。ちなみに同じ期間の試合入場者数を見てみよう。( )内は平均入場者数だ。

 2004年度 455万人(18,965人)
 2005年度 574万人(18,756人)
 2006年度 560万人(18,292人)
 2007年度 584万人(19,081人)

 記録的に悪かった06年度は、売上も入場者数もどちらも落ちこみが激しい。ここには正の相関があるが、07年度は入場者数は横ばいなのに、totoは五倍にも達しようという売上だ。別にサッカー人気が増大したわけではない。なぜか?売上増の解決策はたったひとつだった。

 それは「サッカーから離れること」。

【BIGのおかげ】
 売上増の大半は『totoBIG』である。今シーズンの325回、326回、327回の三回の合計65億円超の売上。その内訳は、BIGが50億、BIG1000が5億、miniBIGが2億弱、57億がBIG系、その他“普通の”totoは8億に過ぎない。

 読者にはtotoを買ったことのある人、買ったことのない人、買ったことがあるが人には買ったと言いたくない人に分かれると思う。真に買ったことのない人のために解説すると、BIGとは自分で試合の勝ち負けを予想せずに買える「コンピュータ宝くじ」、普通のtotoは試合の勝ち負けをひとつひとつ当てる「伝統的なサッカーくじ」である。BIGは14試合全部的中、BIG1000は11試合的中、miniBIGは9試合的中。

0416_toto_big_2 0416_toto_big1000_2 0416_toto_minibig_2

 良し悪しは別として「サッカーから離れる」、つまりサッカー知らずの誰でも気軽に参加できるコンピュータ宝くじにしたことが唯一無二の成功要因である。サッカーファンにしても、J1はまだしも、J2までわかりっこない(考えたくもない)試合予想を省いて、店頭でのOCRリーダー申し込みという面倒さもすっとばし、ネットでポン!である。平均すると1回あたり20億、Jリーグは34節まであるので、単純計算しても700億円の売上になるペース。

 う〜ん。1年数ヶ月前に書いたわたしのナケナシのアドバイスは「自分の好きなチームを軸に試合数をしぼって投票する」だった。そういう策もあっただろうが、それは莫大なシステム投資が必要なのでできなかったと思う。『試合予想をせずに“宝くじ化する”』という一発逆転のアドバイスができなかったのは残念だが、わたし自身がサッカーファンであるがゆえに、「サッカーから離れる」ことができなかった、とも言える。

【Jを呼び水に蹴り球競技と市場を振興】
 サッカーから離れても収益金はスポーツ振興に還元されるのでいいじゃないか(92億円を3400件に助成、という見出しが車内広告にあった)、それもありかなとは思う。

0414_toto_fig_b

 JFA(日本サッカー協会)のミッションにはJリーグだけのことが書いてあるわけじゃない。JFAキッズプログラムの推進、エリート養成システムの確立、女子サッカーの活性化、フットサルの普及推進など多岐にわたる。

 Jリーグの人気を呼び水にして、toto収益で蹴球関連のスポーツ・施設・人材を活性化しようというのがJFAのコミットメントなのだ。だから“サッカーから離れる”のは間違っていない。だが「サッカーくじ」からどこまで離れていいのか? Jリーグの試合をまったく観もせず知らずもせず、6億円当選する人が出るのは、ひとりのサッカーファンとしては嫌だなと思う。

【hmm…なアドバイス】
 たいていの企業では事業理念は「社会的にXXXXを資する」というようなことが書いてある。社会に生きる一員としてはもちろんだし、わたし達は無法社会に生きるわけじゃない。

 だが事業理念を一皮むいて、人間の性(サガ)に根ざしたニーズ(儲けたい、楽したい、働きたくない、のんびりしたい等々)にこれこれシカジカで応えると書いてなければ、決して多大には儲からない。書きすぎて多大に儲けすぎると世間様からたたかれる。書いてないと事業は潰れる。CSR(企業の社会的責任)とは実はこのあたりの塩梅なのである。

 サッカーファン的には、BigなtotoBIGブーム、本来の趣旨からズレていると思う。純粋に復活しつつある浦和レッズを応援したい。闘莉王を前線に張ってほしい。だがわたしも生身の人間だ。キャリーオーバーに誘われて買ったか買わなかったかは秘密だ。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年3月12日 (水)

異文化を縦断するロマンスカーの魅力

 昨日(3月11日)霞ヶ関の駅で配っていたのがこのパンフレット。

Pict0495  こういうの、価値でるんですか?

 先週も鉄道をテーマにしましたが、まったく鉄ちゃんでない。ダイヤ改正を控え、話題が鉄道に揺られているからだけであります。でも、北千住から2時間ちょいで箱根湯本までゆける千代田線縦断の青いロマンスカーにちょっと興味あり。今日は3月15日から発車するロマンスカーがテーマ。

【hmm・・なアドバイス50.異文化を縦断するロマンスカーの魅力】

01

 2つの顔とは「平日の顔」と「休日の顔」。全席指定で、平日は箱根湯本や小田原から都心へ、休日は北千住から箱根へ。

1044  アタマから乗るワケではない。 

 平日運行はゆったり通勤をイメージ。
 上り1本=本厚木0628発、霞ヶ関0725、北千住0747着
 下り3本=北千住1735発~唐木田1845分着と、大手町2033発(本厚木2132着)、2133発(同2236着)の2本

 土日休日の運行は上り下り共に4本ずつだが、往路が北千住を0913発、箱根湯本に1114着、復路が箱根湯本を1704発、北千住に1912着が“日常性からの脱出と回帰”のダイヤになる。

03  北千住発・・・。

【車内は快適そうだ】
 小田急と千代田線の相互直通運転の歴史は古く1978年からだが、今回は専用車両のロマンスカーMSEの運行となる。ちなみにMSEとはパンフのどこを見ても見あたらなかったが(よくポカあるので、どっかにあるのかもしれない)、Multi Super Expressの略で「多彩な運行が可能な特急列車」という意味である。

1058  ロマンスたっぷりの車内。

 室内は美しく、特に蛍光灯の間接照明とLEDの直接照明という配慮や、流線型のテーブルなど堅苦しさがなく落ち着いた雰囲気がよい感じ。 北千住から箱根湯本まで片道2400円、往復4800円で東京縦断の現実逃避ができる。

02 1090

【千代田線とロマンスというミスマッチ】

 さてわたしが興味を惹かれたのは、千代田線という日本有数の混雑電車の路線に、優雅なロマンスカーが走るというミスマッチである。メトロ千代田線はよ~く揺れるし、車輌は古いし、いまだに扇風機車輌があるというのはモノを大事に扱う上では○ですが、乗客も大事にはしていない。花粉もたくさん飛ばしているに違いない。

Dsc00468  北千住+ロマンス=3列乗車(笑)

 湯島に愛のロマンス街があり、大手町にロマンスグレーが集い、赤坂にはコモエスタなロマンスが漂う。だが二重橋や霞ヶ関、国会議事堂前にロマンスカー、やっぱりミスマッチですよね。だがそのミスマッチに魅力あり!とひらめいた。

【都心を縦断する魅力】
 たとえば湘南新宿ライン。ダさいたま大宮(失礼)から、池袋・新宿・渋谷そしてハマの横浜と、それぞれ独自文化の都会の雑踏をくぐりぬけ、サーフボードの湘南までひた走る。異文化を車窓にながめ、異文化ボーダーを突っ切る。これ、実に気持ちいいじゃないですか。

 MSEロマンスカーも同じ。北千住や根津・湯島という下町から、大手町や霞ヶ関という日本の中枢を抜け、表参道というオシャレな街を経て、一気に郊外へ―都心を縦断してリゾートに抜けるのである。これが爽快なのである。

 「異文化の一気通貫=爽快」、逆に言えば「文化ない道=ペンペン草」という実例もある。それは電車ではなく、あの東京湾横断道路「アクアライン」。料金を値下げにしても運行車両がいっこうに増えない。その理由のひとつには「都心を迂回する」ところにあるのではないか。わざわざ雑踏を通るのは合理的ではない。だが都会を完全に迂回して、何にもない海とトンネルを走るのはつまらない。そこに人は魅力を感じない。だから通行車両、増えないのではないだろうか?

【hmm・・なアドバイス】
 人は本性から都会を突き抜けるのが好き。合理なら迂回すべきだし、混雑ゆえの時間の浪費や危険もある。だが都会を突っ切って異文化ボーダーを越えたい、その本性というか欲望にあらがえない。

 わたしの感覚的な仮説なので間違っているかもしれないが、北千住発のロマンスカー、新宿発よりも突っ切る異文化数、だんぜん多い(でしょう?)。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年3月 9日 (日)

カッコいいスポーツジャージに近づきたい!

 いよいよ名古屋国際女子マラソン。最後のチャレンジになる高橋尚子選手、体調はどうなのだろうか?ラストチャンスは弘山晴美選手にとっても同じ。マーラ・ヤマウチさんのことを書いたときに取り上げたセカンドウィンドACからも、嶋原清子選手、加納由里選手、吉田香織選手が出場する。2時間24分の記録を持つ加納選手、26分の嶋原選手も優勝圏内。

08309_nagoya_kokusaijyoshi  大会HPより。

 テレビの前で走る前にブログをアップします。マラソン日和にはジャージが似合う。今日はカッコいいスポーツジャージをテーマに。

【hmm・・なアドバイス47.カッコいいスポーツジャージに近づきたい!】
 『デサント』ブランドより、春先のスポーツモードウェアをコンセプトに開発した
 ジャケット「フォアラブルジャケット」(FOURABLE JACKET)を発売します。
 「フォアラブルジャケット」は”4つの特殊機能(FOUR)”+”可能(ABLE)”の
 ネーミングが示す通り、1.Detachable、2.Packable、3.Comfortable、
 4.Imaginableの機能を搭載したジャケットです。
 
引用元 http://www.descente.co.jp/press_releases/detail/91

0183867_03  プロビーチバレー選手西村晃一さん。

 08年3月から発売のこの商品、ことばの説明だけだとよくわからないが、これはかなり考えて作られたジャケットである。4つの機能とは何か。

080309_jacket01 080309_jacket02

1.熱くなったら袖をはずせ!
 袖ありジャケットとして、またベストとして二通りのファッションができる。
2.左袖にしまえ!
 左袖口をぎゅっとしばり、袋状にして他の部分を折りたたんで収納できる。
3.汗は流すな!
 「超薄手の透明感のあるナイロンマイクロリップ」という撥水性が高く、高透湿な素材を採用した。
4.聴きながら走れ!
 携帯プレーヤーを聴きながら走るランナーに配慮したイヤホンコードをアタッチできるファスナー引き手つき。いいですね。 

L0872f19535102014200_wmain  L0872f19535102014200_wsub1 L0872f19535102014200_wsub2
   アイコのサイトより。

 メンズ15,750円、ウイメンズ14,910円でちょっと高いが、春先の季節にぴったりだし、高機能と利便性、そしてデザインの三拍子がそろっている。

【シルエットにこだわり】
 『ゴールドウィン』からは「ジャージ 新スタイル宣言(すっきりフィット)」「新-美パン」。

080309_campion_sukkiri すっきりフィット 

 08年3月から発売の「すっきりフィット」は、通気性の高い素材・編み方で“ドライタッチ”がポイントだが、写真の通りジャージのもったり感がない“斬新な曲線デザイン”が最大の売り。カラーリングデザインもスタイリッシュに見える曲線が入る。価格はシャツが7,245円、パンツが6,195円。

0180859_01 0180859_02
  フレックス・ストレート     アクティブ・ブーツカット

 もうひとつの「新美-パン」は女性向け。ストレートなシルエットにこだわった「フレックス・ストレート」と、美脚の「アクティブ・ブーツカット」。まるでジーンズのノリであるが、スポーツ消費者のツボをおさえた展開である。わたし的には男性向けもぜひ作ってほしいし、スリムタイプもいいな思う。どちらも6,195円。

 製品写真からもシルエットがそれとなく分かるが、広報予算がなかったのでしょうか、やっぱりモデルが着た写真を発表してもらいたかった。どこ探してもないのだ。

【hmm・・なアドバイス】
 走るマラソン選手を間近で観たことがあるだろうか?その削ぎ落とされた肉体、足の筋肉のスジに驚愕する。あそこまで絞りこみ鍛えないと20分台が出せないのだろう。

 わたしのようなヨチヨチ走りのランナーには永遠に到達できない。だが「着る服から理想の肉体に近づく」のはできるかもしれない。デサントやチャンピオンのカッコいいジャージを着て、身体をカッコよさにだんだん近づける。

 よく見かけますよね、車のデザインの方が乗り手よりカッコいい人や、服はキマっていても着る人がキマってない人。「ちょっとダサくない?」と思っちゃうが、でもそれも“商品のようにカッコよくありたい”という本人の願いがこめられている。消費者の夢とはだいたいにおいてそんなもの。今日は走りを見たあとはサイクリングで夢に近づく予定です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年2月18日 (月)

自転車に宿る出発点にもどる力

 今日は隔週で書いているぷろこんエッセイからの転載です。
 ご購読はこちらからお願いします。 まぐまぐ めろんぱん


 走っている最中は頼れるものは自分の力だけになる。自転車は出発した
 地点にかならず戻る。最初に下りで楽をすれば、後で同じ分だけ上る。
 逆も同じ。楽あれば苦あり、苦あれば楽ありだ。

 2008年2月7日 日本経済新聞 『こころの玉手箱』 総務相 増田寛也氏

           *************************************

 改革派でならした岩手県知事時代、増田寛也さんは2001年、花巻で開催
された全国サイクリング大会で「スターターとして1キロ位はぜひ参加者と
一緒に走ってください」と頼まれた。それまでママチャリしか知らなかったと
述懐されているが、ロードレーサーで走り出すと何とも気持ちよく、止まらなく
なってしまい、次の予定まで一気に20km走りきった。

Gallery_02 増田寛也さんのサイトより

 それ以来自転車にハマり、ロードレーサーに次いでマウンテンバイク、さら
にはクロスバイク{(マウンテンバイク+ロードレーサー)÷2の自転車}まで
買い、合計6台所有という。さすがは改革派!選挙の時だけ自転車に乗って
庶民派を装う、どこぞの選挙候補者とは違います。

 「自転車は出発地点にかならず戻る・・・苦あれば楽あり」、日経への大臣
の寄稿、的を得ている。自転車は“苦”でもあり“楽”でもある。行ったら帰って
来なければならない。歩きでも自動車でも、行きあれば帰りがあるのはあたり
まえでしょ?と乗らない人は言うかもしれない。だがそれは違う。自分の身体
が自然にさらされ、自然から何を受けとめるか。それは苦であり楽である。

           *************************************

 まだまだ筋力の無い、あるサイクリストの例。

 サイクリングコースのある川沿いの土手に上がる。上流と下流に延びる
サイクリングロードがある。さて・・・右に行くべきか左に行くべきか、ゴルファー
が芝をつまんで投げて風向きを見るように、頬にあたる風向きを感じる。今日
は風は右からか左からか。ええいままよ。どっちにせよここに戻ってくるの
だから同じさ、と走り出す。飛ぶようにスピードが上がるときは帰りがキツい。

 なぜオレはこんな苦行をするのだろう?オレはかなりマゾだなとヘイコラ
いいつつペダルを押す。ヘイコラさえ言えないほどの逆風にあおられるときも
ある。とにかく踏むしかない。踏まないと元の場所に帰れないのはもちろん、
ちっとも前にも進まないのだから。それを何キロも踏む。苦行が終わって
出発点にもどってきたとき、やったぞ!と心は躍る。

 ところが足を地につけたとき、引き攣っておっとっと・・・倒れかけた。ああ!
なんてわたしはブザマなのか!でもブザマであっても逆風でも足を一度も
付けず、出発点までヒイコラ帰ってくることは達成感がある。

      *************************************

 もどりがキツいから、往きだけ自転車で走って帰りは電車や自動車で帰ると
いうお利口なサイクリストもいる。中距離を走るミニ旅行にはいい。

 「よぉし、今日は東海道の戸塚宿から箱根宿までいくぞ」と自転車でヘイコラ
箱根の山を上り下りして、温泉ですっきりして、帰りは東海道線で一杯やりな
がらトコトコ帰ってくる。いいですね。自転車を電車に乗せるのはJRがなかなか
ヨシと言わないので、「サイクリングヤマト便」で返す(営業所持ち込み、営業所
止め配送のサービスがある)。

F3  
 あんまり小さくなりません(ある方のブログから)。

 まだ未来だが、26インチくらいの自転車でホイールを“折りたためる”発明を
した工業デザイナーもいる。リムに切れ目が入っていて、丸いタイヤがクシュン
と、レモンの輪切りをタテに潰すように折りたためるそうである。現在開発中で、
ゴルフバッグ程度の大きさにして、電車はもちろん飛行機の貨物室でも運搬
可能にするのが目標だという。これが実現すれば自転車旅行の革命になる。

Collapsible Foldingwheel_custom  
 http://www.design-magazine.it/Home.html

 往きは自転車で苦行、帰りは自動車や電車でヨイヨイ。なにせ箱根の宿へ
自動車で先回りしているわ♪なんて優しい相方、そうそういませんから、宅急
便のさらなるサービス開発もありし、折りたたみ自転車革命も実現するだろう。
だがそれまで当分のあいだは、自転車は走った分だけ自分の力でもどると
いう宿命には変わりがない。

          *************************************

 ところが人間は、行けば必ずもどってくるとは限らない。

 旅ならば家に帰る。だが月日は一代の過客にして・・・と旅が人生になって
しまう人もいる。若いころ海外に出て帰れなくなる人は多い。海外でなくても
故郷から上京して、さっぱりもどらない人もいる。都会の仮面をスッポリかむ
って、髪も目元も口元も指も服も変わり果て、故郷に帰っても誰だかわから
ないこともある。

 チャリの選挙運動家は票田を何十kmも走っても、選挙期間中は選挙事務所
にもどる。当選して国政に出ても、選挙のたびに票田にもどってくる。だが前の
候補者の顔ではなく、偉く変わり果てたセンセイになっているかもしれない。

 嫁ぐ、というのは結婚したら実家にはもどらない比喩だったが、最近では出
もどる人はかなり増えた。アムールが破れれば人はもどってこない。だが
アムールが破れても、身体だけそこにいて、心がもどってこないよりはマシで
ある。だからなのか、そもそも実家から出ない人も増えた。

 情熱を失って金曜日を待ち望む毎日に行ってしまうと、もうもどれないかも
しれない。人はあの世へいったん往ったら、たいていはもどらない。もどられても
いろいろと困る(笑)。

 往きそうになって自転車で生還した人もいる。

      *************************************

 08年2月、武道館で1万3200人を集めた“完全復活ライブ”をやり遂げたロックン
ローラーの忌野清志郎。06年7月に喉頭がんを告白し治療と長期療養へ。昨秋
からコンサートが張れる身体づくりのために、自宅からリハーサル会場を、愛車
(自転車)で毎日往復した。そして武道館で3時間24曲を歌い、もどってきた。

00120080211000080211_outr

 彼の自転車愛好ぶりは有名である。愛車に「オレンジ」や「ファイアーガール」
と名前を付けてツール・ド・鹿児島など走りきってしまう。がんという身体への
逆風が吹いたとき、彼には頼れるモノがあった。もどるのはキツいけれど、
自転車には人を出発点にもどらせる力が宿っている。

 今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008東京マラソン 藤原新選手とその応援に感動した。

  

080217_n01

 『佃大橋左側に見えたマンションのベランダから、「フジワラ!頑張れ」と
 大声が聞こえた。誰がかけてくれたのか、レースをテレビで見ていた普通の
 人か、知り合いなのか、とにかく「自分の名前を知っている人がいるんだ、
 とうれしくなった」と、リズムを取り戻すきっかけになった。

 引用元 増島スタジアム http://news.thestadium.jp/2008/02/17_marathon.html

 スポーツライター増島さんの記事によれば、藤原新(あらた)選手、マラソンは2度目(前回は35Kmで棄権)。そして今回も「頭の中では走っていた」が、マラソンとしての長距離練習は多く重ねていなかったそうだ。

 だが足が攣ったあと、“誰か”の声援というきっかけをつかんで、ストライドからピッチに走法を変えてしのいだ。間違いなく天性ありなのでしょう。そして努力が運を引き寄せた。『何があっても「ダメならその時考える」というのびやかな対応力がオリンピックを引き寄せた』と増島さんが書いている。

 彼のことを知りたいと思って、ググっても“藤原新也”さん(著名な写真家)ばかりが出てきて(笑)。陸上界でもいかに伏兵だったかわかりました。JR東日本のサイトに「81年生まれ、出身長崎県、特技=コーヒーを淹れること(笑)」とあってアスリートぽくないのがいいですね。

 このマラソンで3人に惹かれました。

 藤原さんという「ノーマーク」の選手の快挙。
 ベランダから大声を出して藤原さんを応援した人。

 さらに、ブレイクするまで苦節14年のにしおかすみこさんの完走。

 明日の“スター”は隠れている。でもどこかできっと浮上する。浮上するのを応援して、ちゃんと見ている人もいる。

 藤原さんは北京五輪代表の座の最右翼へあとひと押し。にしおかさんはSMキャラの深掘りと拡大(欲張っちゃいけないし、とどまるのもいけない)。佃大橋左側に見えたマンションのベランダの人も、今日は気持ちいい洗濯日和ですね。

 お膝元の宮崎のマラソン大会ではわずか5kmしか走らなかったそのまんま知事もマラソン完走。走ること、いいなと思いました。この秋にはまず10kmからがんばろうと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年2月17日 (日)

Stayokayでユースホステルも変わる!

  昨日(2月16日)なぞ冷え込みはキツかったですが、今日は好天にめぐまれました。世の中は春の芽吹きにむかっている実感あり。通勤電車の車吊りの雑誌広告にも、いよいよ「卒業旅行」という文字が見えてきた。JTBの調査によれば「卒業旅行、4割近くが2回以上行く」そうです。昨今の学生がリッチなのか、親がリッチなのか・・・。

 貧乏だったわたしの学生旅行、「ユースホステル」でした。何それ?と言われると汗・・ですが、新英和中辞典には「徒歩や自転車旅行の青年男女の健全な旅行活動促進用の宿泊施設」とあります。2段ベッドと質素な施設で、安く泊まれる旅宿というイメージ。ところがオランダではそれも変わりつつある。

【hmm・・なアドバイス31.Stayokayでユースホステルも変わる!】

 Stayokay is a chain of 30 hostels situated in some of the most beautiful
  places in the Netherlands. The hostels are housed in truly unique buildings
  and offer a wide variety of rooms.

  引用元  http://www.stayokay.com/index.cfm? &lng=2&gclid=CLbFmbvoq5ECFQ42egodsiK3Xw
 「ステイオーケー/Stayokayはオランダのもっとも美しい地に30のホステルを
 展開しています。ユニークな建物とバラエティに富むお部屋を用意しております

   532386  概観、これユース?というくらい立派。

 07年7月に改装オープンしたアムステルダムの『Stayokay Amsterdam Zeeburg』 はロケーションがかなり良いだけでなく、そもそもは学校だったという建物を、デザイナーのEdward van Vliet氏がすごくモダンな内装に作り替えた。これってあの・・・貧乏を絵に描いたユースホステルなのか?

Stayokay_amsterdam_zeeburg749023 Stayokay_amsterdam_zeeburg749025
Stayokay_amsterdam_zeeburg749026

 ユースホステルだから食事は食堂で、ラウンジで旅人同士が知り合い旅を語らい・・という基本は変わらないだろう。だがいわゆるバンクベッド(2段ベッド)でも、こんなデザインなら安旅というイメージは払拭されそうだ。

Stayokay_amsterdam_zeeburg532980  Stayokay_amsterdam_zeeburg749024

 値段は6人部屋なら21ユーロ(3300円)から。これにはビュッフェ・ブレックファースト, 消費税, サービス料金, 市税が含まれる。お得である

【ターゲットは全方位である】
 さらにこれでユースホステル?という施設やサービスも。

 ・レストランにバー(ユースホステルでバーってアリ?)
 ・フロント24時間対応、禁煙ルームにバリアフリールーム/設備
 ・ビリヤード、ダーツ、ウォーキング(元は学校だから)、レンタルサイクル
 ・会議にパーティ設備、エアポートシャトルに両替にランドリー
 ・無線LANでインターネット対応

 どうやらターゲットは「金欠の汚い若者」ではなく、リーズナブルな旅を楽しみたい、すべての旅行者らしい。このモダンなデザインなら、シニア客にもウケそうだ。StayokayのHPのトップはフラッシュで「誰でもおいでよ」という画像メッセージがある。

 Stayok01 Stayok02
  Stayok03 Stayokaytuika

【デザイン投資を規模でバランスさせる】
 ビジネスユーザーもウエルカム。30ヶ所のホステルで100室のミーティングルームを備える。すべてのホステルに無線LAN(Wi-Fi)があり、セミナーもワークショップも会議も何でもできる。夕食はもちろん朝食やブランチも対応する。しかも安いので総務も喜ぶし、セミナーを開催するコンサル会社も喜ぶ。

Stayokay04  
  こんなロケーションなら、ビジネスワークショップも楽しい

 デザイナー起用のねらいはユースホステルの従来のイメージを払拭することにある。だがそれはイメージや見てくれのことだけではない。デザインを大きく3タイプ(都市型ホステル、緑の中のホステル、シーサイドのホステル)に絞り、それを30ヶ所という規模で展開した(加えてFC=フランチャイズも始める)。モダンなデザイン、設備、サービスを標準化しつつ水準を上げて、それを30軒という規模で実施することで投資効率を上げた。それがStayokayがオランダ最大の低料金ホテルチェーンとなった原動力だろう。

【hmm・・なアドバイス】
 Stayokayのビジネスモデルに比べて、まだ日本のホステルは「安全」「経済的」「民宿」「若者」・・・というイメージのところが目立つ。いくつかHPをさぐっても民宿ぽいところばかりだった。ニッポンのユース、相変わらず「貧乏な若者」という目線で旅行市場を見続けていないだろうか?若い人に「ユースホステルって知ってる?」と聞いても「はぁ?」という感じではないだろうか?

 「若者のリーズナブルな旅」、それはユースの存在意義だろう。だが(若かったころの)わたしのような一人旅の変わり者「だけ」をターゲットにするのでは未来がない。高齢化で旅好きシニアも増える。ビジネスユースだってねらうべき。海外の若者も惹きつけてもよい。日本の高校生だって「2回も旅立つ」のだから、そのうち一度はユースに引き込みたい。そのためにはどうするか?Stayokayというユースホステルをガラリと変えた事例にヒントがあると思った。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年2月 7日 (木)

ハニカミ王子に学ぶ――スポンサーがお金を払う“3つのB”とは?

 今日はビジネスメディア誠の連載「“うふふ”マーケティング」へのリードです。

     ハニカミ王子に学ぶ――スポンサーがお金を払う“3つのB”とは?
  5億円という破格の契約金で、史上最年少のプロデビューが決まった
   “ハニカミ王子”こと石川遼選手。世間のブームには“語形変化”があり、
  スポンサーは語形変化を見て、いつ、いくら払うかを決めるのだ。

  http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0802/07/news050.html

 ざんねんながら石川遼プロ、今週(08年2月5日)のプロ転向後の初戦、全英オープン選手権での予選突破はなりませんでした。だからといって石川遼ブームが廃れるわけではない。予選落ち決定後も腐らず練習をしたという姿に、むしろ“大きく育って!”という声さえ聞こえてくる。次戦での好成績を待ちましょう。

      2008020611293231l 全英予選の一枚
 
【ハニカミ+強さというセット】
 “ハニカミと強さ”- 青々しくてしかも勝ってさわやか、このセットが日本人にとってたまらない価値なのだなと、ハンカチ王子やハニカミ王子のブームを通じて思っていました。ハニカムだけでは子どもっぽくてちょっと、強くてもふてぶてしいのではファンになりにくい。ハニカミと強さ、そして“強運”の三点セットこそファン心理をかきたる。

 そのハニカミ王子のプロ転向ニュースに触れて、日本人にとっての“ブーム”って何だろう?とあらためて考えた。ブームにもフェアウエイをまっすぐ飛んでゆきそうなブームもあれば、OBになってしぼむブームもある。いくら打っても上達しないのでゴルフクラブを“置いた”わたしにさえ「ハニカミがんばれ!」と思わせるブームとはなにか?この疑問から今回のエッセイを書きだしました。

     41_1_4p  
   全英予選ではティーショットが大きくぶれてこんなショットさえ。

【ゴルフ体験、米日の彼岸の差】
 わたしのゴルフプレー体験は、米国に駐在していたころ始まり、駐在とともに終わりました。レッスンも行きましたし、毎週のように近場のコースに行きました。さらに全米シニアツアー転戦をしていた青木功プロの出場する試合までギャラリー観戦したこともありました。プロがゴルフ球の芯を打ち抜く音、小さなミサイルが飛んでゆくようでした。シロウトとはまったく違います。

 米国カリフォルニアでは、プレースタイルもカジュアルで、スコアよりも楽しさが主体。いくらわたしでも、100回も打てば1回ぐらい良いショットもあります。プレー料金も安いし、ホールアウト後に沈みゆく夕陽を見ながら冷たいビール・・・その爽快感が好きでした。

 でも日本のゴルフ場ではたった一度しかプレーしたことがありません。最初で最後の体験が、伊豆の某高級なゴルフ場。その時はボロいショットでもおべんちゃらで「ナイスショット!」と言わなくてはならないバカらしさから、絶対やるもんかと思いました。それ以来止めました。

【ゴルフ市場の盛り上がりのトレンド】

 それは90年代、ゴルフ場経営が曲がり角に入りかけた頃です。高額フィー前提の法人顧客頼みの経営、預託金・会員権に依存する仕組み。しかも接待ゴルフでプレーも清々しくない・楽しくないのでは・・・。そんなゴルフ業界のいろいろなムリがバクロされたのが、2000年前後からの数年間、バブル経済の最終処理局面でした。

 しかし05年、06年と日本のゴルフ場入場者数は2年連続で増加しています。ゴルフ場経営の建て直しや清算、会員権の減損処理も終わり、投資ファンド傘下で経営を合理化したところが増えてきました。料金も下がり、プレーもしやすくなったからでしょう。女子プロの活躍やハニカミ効果で、ゴルフに興味をいだく20代~30代の層が増えてきたことがプラス要因です。

 収入や資産の格差社会をポジティブに受けとめて、高機能・高価格クラブ・高級ゴルフ場のメンバーコースもある一方で、米国のパブリックような低料金(20~40ドル/90年代ですから今はちょっと高いかも)で楽しめるゴルフ場がたくさんできればいい。「ゴルフって楽しい!」という“普通のスポーツ感覚”を広めるチャンスです。

    20080201stxkf0418010220081f 
   強さと可愛らしさが同居する上田桃子プロ。一挙手一投足“一ブログ”が注目されています。

 一方、再試合で盛り上がったハンドボール、“ブーマー”にするためには「勝つこと」が必要だった。火を消さないためにも最終予選(女子3月、男子5月)で勝つこと、負けてもそこから次のロンドンへのシナリオづくりがたいせつでしょう。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月29日 (火)

JALパックのスーパーツアコン

 遠い旅行地から同僚のCherryさんは無事帰ってきただろうか?蜜月的にはめずらしい地を旅行していたはずです。旅話しからブログのネタをもらえると期待しています。

 さてその旅行縁でもないですが、今日のテーマはJALパック。誰もが知る昔なじみの商品ですが、高齢化・格差社会を背景になかなか目の付けどころが良いのです。
Gheader_logo

【hmm・・なアドバイス16.JALパックのスーパーツアコン】

 (株)ジャルパックは、当社が誇るツアーコンダクターの中で、さらに厳選をした
 コンダクターがご案内する旅慣れた方に相応しい満足度の高い旅 2008年上期 
 スーパーTCと行く「世界紀行」 商品(全方面37コース)を発売いたしますので
 お知らせ致します

 引用元 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=180240&lindID=5

 Jal01  

 スーパー“TC”って何?ツアーコンダクターの略。ベテランかつ能力の高いツアコンを厳選して世界紀行への旅にまいりましょう!という商品。「当社が誇る」という修飾語はちょっとこそばゆいですが、団体旅行の出来不出来のかなりの部分をツアコンに負うのもまた事実。

【ツアコンの鉄人たち】
 ツアコンの鉄人たちがJALパックのHPにずらりと。みなさんこの道10数年以上のベテランです。
 
 Jal02

 「日中に唯一走るロッキーマウンテニア号に乗車 高級ホテル滞在も楽しみ
 絶景 カナディアンロッキー大自然の旅8日間」(82万円~91万円)

 「秘められた世界遺産オルチャ渓谷とナポレオンゆかりの地エルバ島 南
 トスカーナの村巡りとローマ近郊探訪の旅10日間」(69.9万円~82.9万円)

T_photo_chu T_photo_eur

 現在掲載・募集されているツアーでは50万円以下はない。飛行機はエグゼクティブクラス、高級ホテル(連泊中心)、そしてベテランのツアコン。至れり尽くせりのコースなのである。

【シニアをターゲットにして、3つのポイントをアピール】
 旅慣れたお客さまがほとんどで、それもほとんどシニアのはず。ババ(失礼)と娘のセットもありうるが、メインターゲットの年齢に合わせたサービスがポイント。それを「ゆとり」「安心」「深み」の三つとする。

 “ゆとり”とは「1ツアー平均12名(お手洗い休憩や、写真撮影もスムーズ、目が届く数が12名)」「ホテルは連泊でゆったり」「バスは一人2席でモノを置ける」「往復の荷物宅配クーポン」・・・。

 “安心”とは「旅行説明会の実施」そして「スーパーTCから挨拶の電話」など。あらかじめどんなツアコンがガイドしてくれるかわかるだけでも親切だが、あいさつの電話までとは・・。

 “深み”とは「ツアー設定時期へのこだわり(現地の最良の気候時期)」「説明がはっきり聞き取れるトラベルイヤホン(フムフムなるほど!)」、そして「ツアー中のちょっとした思い出を記載したメモ」・・・スーパーTCが書いてお渡しするのだと。旅行後に手紙を書いたり、シニアもブログを書く時代ですから備忘録。

【苦い体験】
 書いていたら前職の会社での苦い経験を思いだした。ご一行は社長と社長の顧問の二人。どちらも70代のオジイだ。随行の社員(わたしです)がいろいろな手配をやるのが役目。慣れないなりにやったつもりだったのが・・・のっけから大失策!ひとりのオジイを置いてけぼりにするところだった。

 社長の秘書がやったはずの車の手配(リムジン1台で二人の自宅を経由して成田へ)が、どこで間違ったのか、社長だけをのせて一路成田へ。途中の電話連絡で気づいて、車はUターンして顧問宅へ向かって事なきを得た。集合時刻設定にかなり余裕をみていたのが、不幸中の幸いだった。ヒラ社員のわたしはもちろんリムジンバスでのほほんと成田へ。そこでその顛末を知った。

 空港に着くとさっそく顧問のオジイにつかまった。
 「社長、郷君(わたしのこと)に、ちょっと言っていいですか?」
 「いいですよ」と社長。
 「ブァッカモ~ン!!!!」と成田空港の出発ロビーで、あれだけ怒鳴られた人間は、古今東西きっとわたしくらいだろう。土下座せぇい!といわんばかりに叱られた。その旅は後々までずっとひどかった。それは今は書くまい。

年を取れば(男は特に)短気になるシニアには細心の注意がいるのだ、ということを身をもって知った。

【hmm・・なアドバイス
 人は何歳かを境目に「旅=ハプニング」を楽しむか、「旅=予定調和」で安心するか、変わるものなのである。それが何歳かは個体差があるが、必ずやってくる。後者にはスーパーTCの出番がある。

 わたしからの要望は、法人向けの“社長随行ツアー”にもベテランTCを派遣してほしい。せめてアドバイザーでもいい。これ絶対ニーズありだ。そしてささやかなアドバイスをひとつ。スーパーTC、これを「ツアー・コンシェルジェ」と呼びませんか。同じツアコンですけど本質的に目指すのはそっちだから。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月22日 (火)

旅行パッケージのリ・パッケージング

 1月の連休も終わり、さぁ仕事本番!というさなかで、同僚Cherryさんは有休をとって海外旅行にでかけました。ちょうど航空料金も安くなってのタイミング、うまいなぁ・・と思っていたら、“ほぉ”と思った旅行商品の発表がありました。

Logo    Under_head_01  

【hmm・・なアドバイス 11.旅行パッケージのリ・パッケージング】
 株式会社JTB中国四国とベルリッツ・ジャパン株式会社は、海外旅行者
 向けの語学レッスン提供で協力します。JTB顧客向けの「海外をもっと
 楽しむ外国語会話パッケージ」を、ベルリッツが企画・販売開始します。

 引用元 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=179719&lindID=5

 お客さまの声からの発想というこの企画、「海外をもっと楽しむ外国語会話パッケージ」(JTBの中国四国支店での海外旅行商品購入者を対象)として、旅行前と旅行後の語学受講をワンセットにする。一般の語学コースより25%OFFになるのがお得である。

Mainimgベルリッツのサイトより。 

【事前と事後の課題設定】
 さらに「事前に出される(語学)課題にチャレンジして、帰国後ボーナス・レッスンのプレゼント」というのはフフン♪となっとく。当面対象は英語、スペイン語、中国語の三カ国語。需要を見てJTB全支店に広げるという。

 用意されているプランは「チャーター・コース(2~6名)」と「プライベート・コース(1名)」で、レッスンプランは10レッスン(有効2ヶ月)と30レッスン(有効5ヶ月)。旅行はグループで行くという前提だから、1グループセットで94,500 円という価格が設定されている。 

 そういえば高校の修学旅行がソウルで、トイレの内側のドアに韓国語のあいうえおを書いた紙を張り出したはいいが練習はサッパリ、しかも紙がビリビリになっても、ずぅ~っと張り続ける(元)女子高生もいる。タダなんだからしっかり勉強すりゃいいものを・・。ま、しょせんは修学旅行だから・・・。
 Pict0406  恥ずかしながらこんな感じです(トイレのドア)

【旅行前も旅行なら、旅行後も旅行】

 この企画、とってもすばらしいのですが、せっかく旅行に行っても何も現地の人と話せなかった・・・では、旅行代金以外に何万円も支払って、買い物と物見遊山で終わってしまう。だからできれば「旅程の中で喋らせる」仕掛けも入れてほしい。

 たとえば日本人添乗員が突如急病になって(ヤラセ)、代役にあまり日本語がわからない現地人添乗員をあてがう(これもヤラセ)。ほんとうは喋れるんです(どっきりで)。「値引きグランプリ」を開いて、買い物の値引き率や額を競い合う。何と話して値引いたか発表し合うのもおもしい。現地で即席会話教室を開くような感じです。旅程の中で汗かきながらも何か表現する「汗体験」がいい。

 わたしの汗体験をひとつ。始めての海外旅行はオーストラリアだった。予約もなしに酸っぱい匂いの安ホテルにチェックインしようとして、受付の爺さんにこう言われた。

 「プット ユア ナイム オン!」
 (ナイムって何だろう?)「ナイム、ホワット?」
 すると爺さんは語気を荒げた。「ナイム ヒア!」
 指を差した箇所を見ると「name」とあった。ここはオーストラリアだ。nameをナイム、todayはトゥダイ。ほんとうにそう発音するんだなと感心した。

【旅行のインターバルもパッケージ・ツアーの一部】
 年齢とともに旅行体験ニーズは変わる。若いときはからだの皺取りや、ストレスからの“心のヒダ”伸ばしで、の~んびり、ゆぅ~ったりが旅テーマ。なんにもしなくてもそれが旅。すっきりした顔になって「さぁ仕事、仕事ぉ!」。

 だけど中年以上になれば(失礼だけれども)顔もからだも皺は取れなくなるし、心にできるヒダにも鈍感になる。仕事よりつい残りの人生に気が向く。ところが皺は皺でも“心の皺”はイヤなのである。心は逆にサバサバとして若くありたい。心の刺激をもとめるわけです。

 旅し、出会い、学び、表現し、深めてまた旅をする。旅行するとき以外の時間も“旅行までのインターバル”ととらえてみれば、実にさまざまな旅行企画ができる。そこに目をつけたこのタッグ企画、とても良いと思いました。

Honolulu  
 3月14日からはホノルルフェスティバル

【hmm・・なアドバイス】
 出発前、帰国後の旅行企画ごとにSNSのコミュニティをつくるのもいい。ウェブ上の旅行写真投稿サイト、アルバムサイトもいいだろう。こんな会話をしましたぁ~!という書き込み合いをするとたのしい。

 会話だけでなく、滞在先地域の歴史や著名人の業績、事件などを現地の本や本屋さんから学ぶのもいい。北京で一番大きい書店は古本屋と見間違うかのようなボロさでした。韓国の書店は立派だった。図書文化の違いを感じました。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年1月13日 (日)

ミシュラン日本観光ガイドの目線

シュラン東京レストランガイドは爆発的に売れた。一時は書店の店頭からも消えたが、最近はAmazonでも中古が出回っている。行ったことのある店なぞないだろうなぁ、買っても★レストランにさえ気軽に行けないんじゃなと思いつつ、買い損ねています。

 そのガイドではなく、もうひとつのミシュランガイド、MICHELIN Japon ─Voyager Pratiqueがテーマです。

【hmm・・なアドバイス5.ミシュラン日本観光ガイドの目線】
 ミシュランが初めて日本を取り上げたガイドブックで、日本を訪れる外国人
 観光客向けに豊かな自然や文化といった日本の魅力を紹介しています。

 引用元 http://www.michelin.co.jp/news/corporat/p1640.htm

    Img461627fb10c69  MICHELIN Japon ─ Voyager Pratique

 日本の観光地の格づけをした『ミシュラン・ボワイヤジェ・プラティック・ジャポン』。Voyager Pratiqueとは“旅行の便利帳”といった意味。ざんねんながら仏語のみ。07年4月に刊行されたこのミシュランガイド、日本は26ヶ国目だった。そんなものか・・・はともかく、4人のライターが7ヶ月滞在し、観光地や都会を歩きき食べ、半年かけて書きあげた。主な構成。

 ・旅行の期間、予算、スタイルに応じて計画を立てやすいテーマ別の表
 ・旅の見所や土地の名物、ヒントを満載したミシュランマンのコーナー
 ・フリーランスのライターが現地に赴いて選んだ、さまざまな価格帯の
 ホテルとレストランの情報

【観光地の格づけが波紋をひろげた】
 詳細な結果はこちらからどうぞ。 

 観光地:三ツ★は知床国立公園、松島、日光、東京、富士山、高山、京都、奈良、姫路城、上野そして高尾山(!)。ちなみに山で三ツ★は高尾山と富士山のみ。鎌倉は★ふたつ、横浜は★ひとつ。沖縄は★もなく紹介は2ページにとどまる。

 博物館・美術館は飛騨高山美術館(岐阜県高山市) 、京都国立博物館(京都府京都市) 、九州国立博物館(福岡県太宰府市)、そしてミホミュージアム(滋賀県甲賀市信楽町)。ざんねんながらわたしはまだひとつも訪れたことがない。行きたいなあ。地中にうまるミホミュージアム、美しい。飛騨高山美術館のミュージアムスクールも楽しそう。

    Sigarakim01  Profile
  ミホミュージアム               ぬぼでこ美術館

 この観光地の格づけは、東京ミシュランガイドを喧噪を約束したように、また観光業界を狂喜と波紋をひろげたそうだ。

【高尾山は観光ブームに】
 「東京中心部から約50キロ、約50分の八王子近郊にある」「山の斜面には亜熱帯から温帯の木々からなる美しい林が広がっている」「山頂からは東京のすばらしい眺めを楽しむことができ、天候に恵まれれば富士山を臨むことができる」 いずれもミシュランに書いてあるという報道があった(フジサンケイ)。

    Fuji02  高尾山公式ページより。 

    169703 Air BE-PALより。

 新宿から京王線高尾山口までたったの50分。東京近辺にお住まいの人なら1度や2度は訪れたことがある。ミシュラン効果で07年の4月-9月は前年同期比3万5,000人増。Air BE-PALの松美 里瑛子さんのエッセイによると、紅葉の秋のシーズンは人いきれ(!)。山頂が大混雑って・・・先日無くなったヒラリー卿には信じられないでしょうが。

  わたしの高尾山体験といえば、遠足ではモチいった。なぜか大学の呑み会もあった。たしかビヤガーデンだったのだろうが、呑み会で何かに腹を立てたのか、フラれたのか(いつものことだった)、ひとりで(ケーブルカーに乗らずに)歩いて降りてきたのを覚えている。青春の地だ。標高599mだからこそ、東京で山の青春が演じられたのだった。

【自然と触れあうのが好きなフランス人】
 選に漏れ、また★の数が少ないと感じた観光地や施設には激震だった。悲喜こもごもに次期改訂で挽回しようとしているそうだ。だがこれは、「自然と触れあうのが好きなフランス人が書いた」という前提を忘れてはならない。

 「評価は格付けではなくフランス人にとっての興味深さが基準になっている。フランス人には、ハイキングなど自然に親しむ国民性があり、高い関心を持ったのではないか」 (日本ミシュランタイヤ広報部の石井陽子さん) 

 そもそも格づけにはさまざまなものがある。

 「業界専門家の格づけ」 (一般的にはもっとも信頼されるが、ウラはある)
 「有識者の第三者視点の格づけ」 (かなり怪しいが報酬は高い)
 「オタクの一人称の格づけ」 (わたしはこれに一票だ!)
 「一般ピープルの体験からの格づけ」 (ピープルの格づけが必要)
 「外野席の格づけ」 (外野席はそもそもサポーターだからバイアスすべし)
 
【hmm・・なアドバイス】

 ミシュランガイドは言うまでもなく外国人目線の格づけである。日本の地を“まだ壊れていない風景”としてとらえている。だからこそ上野が三ツ★で、お台場がひとつ★なのである。

 そういう目でミシュランガイドを読めば、“メタ日本人”の目線、つまり現代人や東京人に失われた目線を回復できそうな気がする。日本のほんらいの良さ=田舎に目を向けよう。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007年11月11日 (日)

サイクルトレインで郊外へサイクリング

2007年7月より始まったパリのレンタルサイクル“La Velib”(自転車=フランス語でveloと、自由なlibreを組み合わせた造語)、とても評判もよく利用者も増えているそうだ。自転車レンタルスポット間で、レンタルと返却ができるという仕組みである。

  10026737145 10026737146  

プログラムには短期契約と年間契約があり、1日1ユーロ、7日で5ユーロ、1年で29ユーロなどのパスがある。市内で働くパリっ子には評判が良く、地下鉄に乗らずとも自転車でスイスイと仕事先へ移動。東京でもやればいいのに!と思うのはわたしだけではないだろう。

このパリのレンタルサイクルは都市内の自転車活用策。日本では都心と郊外を結ぶ自転車活用策が出てきた。それは西武鉄道の『秩父サイクルトレイン』である。

【勝手にアドバイス Vol.276 サイクルトレインで郊外へサイクリング
(2007年)11 月18 日(日)、西武池袋線の池袋駅から西武秩父駅まで自転車をたたまず、そのまま乗車できる臨時電車「CYCLE SPORTS(サイクルスポーツ)号」を運転し、西武秩父駅から秩父市内の5 つのサイクリングコースを楽しんでいただくサイクルイベント「秩父サイクルトレイン」を開催いたします。
引用元 http://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/news/2007/0918.pdf

 Main_seibu

このサイクル電車企画、人馬一体、いや「人輪一体」のイベントである。こんなときは池袋に住んでいればよかったと思う(わたしの実家は池袋だから)。愛車(自転車)を電車に載せて、池袋から秋景色のサイクリングコースまで電車で、そこからサイクリストになる。言っておきますが、レンタル自転車ではダメなのです。

【秩父サイクルトレインのプログラム】
プログラムは朝7時に池袋に集合。そこで特別電車に140名+140台を乗せ、途中2駅から合わせて60名+60台を乗せて、西武秩父までゆく。9時30分から秩父駅をスタートして、5つのコースに分かれてサイクリングを楽しむ。

 ・いやしの里山コース 33km 初級
 ・のんびり農村コース 40km 中級
 ・わくわく元気コース 50km 上級
 ・どきどきMTBコース 林行 33km
 ・秩父満喫コース フリー

    Photo ワッペンくれますか?

秩父巡礼の旅、秩父34観音めぐりもできるし、レジャー農園や温泉もある。森林でゆったりのんびりもいい。夕方4時過ぎに西武秩父駅に再集合して帰途池袋へ。乗車料金は普通運賃です。現地でのイベント参加費は4000円(強制ではない)、自転車持参が条件である(参加申し込み多数で抽選になった)。
http://www.seibu-group.co.jp/railways/kouhou/news/2007/0918.pdf

このイベント、おそらくトライアルで運営条件のチェック、需要が多ければこれからもやるだろう。サイクリストのブログには「抽選に外れました~残念!」という書き込みもあった。他の私鉄もJRも、サイクル電車を増加させてもらいたい。

【電車は輪者にやさしくない】
西武鉄道に限らず、普通の電車では自転車を折りたたまずに載せることはできない。いくつかの地方電車では「目をつむる」こともあるようだし、認めている電車もあるようだ。熊本電鉄では自転車が乗れるというブログを見つけた。

 Dscf0003  
 わたしのロードバイクにはスタンドがないが、どうやって運ぶのだろうか?
 http://www.fmc.or.jp/mt/001a/index.php?e=135&PHPSESSID=44f029e54b7f30b7ef7d53438a4696c0

だがこれは例外的。欧州の自転車先進国と違い、日本ではまだ自転車を電車に乗せることはむつかしい。だから「秩父サイクルトレイン」にサイクリストから熱い視線が投じられた。自動車でサイクリングコースまで自転車を運ぶという人もいるが、CO2排出の観点からすればおかしい。自転車移動に公共機関を使えるようにすべきなのだ。自転車ならたくさんの名所や観光スポットを訪問できるので観光収入増にもなるし。

【勝手にアドバイス】
冷雨でサイクリングをあきらめた今日、地域振興、観光客誘致策につながるサイクリングのアドバイスをしたい。

1.サイクルトレインをイベントではなく休日に設定する。つまり毎週末に走っている。時刻表に「自転車印」が付く電車があるのを想像するのはおもしいです。

2.自転車だけでなく、車椅子、乳母車乗降しやすい車両を開発してもらいたい。その車両を休日に連結すればイベント等に対応ができる。スタンドの無い自転車を留めることのできる金具があればいい。

3.観光地間を結ぶ電車に、自転車積載車両を連結すると、JRでは「サイクル周遊券」という新チケットが開発できる。つまり自転車旅行人が自由に電車に乗り降りができるというアイデア。山岳エリアは電車でGO!平地は自転車でGO!(ずるいですか?)

4.乗客が減り続ける地方電車(よくある単線で2~4両編成の電車)で自転車乗車OKとして、沿線のサイクリングコースを開発し、地域観光資源を結ぼう。どうせ乗り手がいないのですから、自転車族を乗せてください。

5.自転車を載せるバスの開発。路線バスではムリでも、長距離バスでは需要はある。北海道でバス&ライドを開発して、道東と道北の旅を自転車+バスで移動することができるでしょう。これは新しい旅のかたちである。

6.都心のサイクリングコースはたいていが河沿いで、川は1級河川がほとんど。ならば「船&自転車ライド」はどうだろうか?往路は下流から上流まで船で行き、野山のコースを自転車で楽しみ、復路で船で下る。屋形船ではなく輪行舟かしら。帰りに冷えたビールが飲めればいうことなし!(おっと飲酒運転はつかまるぜ)。
今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007年10月13日 (土)

カフェ+αの可能性/トラベルカフェ

先日、同僚のCherryさん からメールが飛んできた。「TNさんて20代ですか?」 TNさんも同僚である。さっそくメールを返した。「(Cherryさん+MKさん)÷2+2歳=TNさんの推定年齢」  

こんなふざけたメールを返すのは(根がふざけているからだが)、CherryさんもMKさんもTNさんも皆女性で、20代と言われればそうだし、そうではないと言わればそうではないボーダーにいるからだ(これなら失礼じゃないよね)。

用向きは「ある雑誌へのインタビュー記事で、海外留学なり修行なりをした30代の女性を求めている」というものだった。残念なことにある理由でぽしゃったが、TNさんはまさにその体験者。女一人旅、欧州某国でホームステイ+修行を積んできた。その経験、きっとどこかで花が開くと思う。

【ラストリゾート Vol.256 カフェ+αの可能性/トラベルカフェ】
そんな人を応援するカフェが2007年10月20日からオープンする。

日本初の留学カフェ 『ラストリゾート トラベルカフェ』 
ラストリゾート×トラベルカフェは、ホームステイや語学留学、ワーキングホリデー、永住移住など、海外生活&留学のトータルサポートを提供している「ラストリゾート」と、旅をテーマとするカフェ&バーを運営する「トラベルカフェ」のコラボレーションカフェです。

引用元 http://www.lastresortcafe.com/concept.html

 0172488_0110月20日から。

顧客の対象は「旅行じゃない、海外」を経験したい人。100%有機栽培コーヒーを中心に、紅茶やジュース、パスタやホットサンドもあるメニューをもつカフェとして、アトレ亀戸の5階に48席でオープン。もちろん海外留学や修行に関係ない人も、普通のカフェとして使える。留学関連書籍や海外の学校・ホームステイの映像を流し、関連のカタログやリーフレットの配布もあるところは、普通のカフェと違う顔を持つ。

【亀戸から世界へ】
さらに海外ホームステイモニター募集などイベントもあるので、カフェ発の留学生ネットワークもできる。「自分の可能性を確かめたい」「本場の技術に触れたい」「外国語をマスターしたい」「海外で働きたい」「日本はイヤだ」・・・いろいろ動機はあるだろう。根本には自分の壁を破ろう!という意志がほしい。

 92981_pc_m  「亀戸から世界へ」・・・・両さんと共に?
 出典 http://www.enjoytokyo.jp/img_bl/adachi/92981_PC_M.jpg

【カフェビジネスの破壊力】
ラストリゾート・トラベルカフェは2つの運営企業の共同事業である。ラストリゾートは、ホームステイや語学留学、ワーキングホリデー、永住移住など、海外生活&留学のトータルサポートする会社である。実はわたしはワーキングホリデー一期生(オーストラリア)だが、申し込みから滞在、アパート探しまでひとりで全部やったのは自慢。だが現地で知己もなくては心細い。滞在カウンセリングを受けるという手はある。

もう一社のトラベルカフェは、ちょっと変わったカフェ会社である。社長の永嶋万州彦氏はドトールコーヒーから独立し、カフェ開業のコンサルタントをされていた人物。これまでカフェ概念を破壊しまくっている

同社の考えるカフェは、お茶を飲むだけの場ではない。亀戸店だけでなく海外に扉を開くのがひとつの特徴。元町通店(バンクーバー)、フレスカ青山一丁目メトロピア店(スカンジナビア)、池袋西口店(ニューカレドニア)、天王洲アイルシーフォートスクエア店(ノルウェー)、お台場店(山梨県北杜市・・・海外ではない)など、海外とのビジネスタイアップ企画がカフェに融合している。

さらに「サラリーマン&OLミュージシャン応援プロジェクト」ではCDデビューをプロデュースし、新宿サザンテラス店では「モデルスタイルBBカフェ」という人気モデルがプロデュースしたカフェを期間限定(2007年9月3日より4ヶ月間限定)で開いている。
http://www.travelcafe.co.jp/news/index.shtml

 Chn23_rpt738_p1100658500  
 「モデルスタイルBB」カフェの美々なる面々。

 「心と体におしゃれを補給」をコンセプトに今をときめくモデルたちがカフェを独自の感性でコーディネート、店員として働く」そうである。メンバーの一人の牧瀬里穂さんもメイドをするのだろうか?

 705  
 牧瀬里穂プロデュースブランド【Sucre】 アクトレスチューブ(通販商品)
 http://www.travelcafeshop.com/shop/goods/goods.aspx?goods=705

同社はカフェに旅行や観光、買物、ファッション、ウェディングを融合させる。なぜそんな企画ができるか、同社にはクリエイター、元総料理長、トラベルアドバイザー、画家、ボディケアプランナーなど多彩なスタッフが参画しているからであろう

【勝手にアドバイス】
スターバックスとTSUTAYAがタイアップして、有楽町丸井8階にカフェ+ブックストアの複合店を開いた。それもいいなと思ったけれど、トラベルカフェの「カフェ+α」の破壊力は凄い

 0172488_02 Last Resort=最後の手段ではなく雄飛の起点として。

海外へ飛び立つ若者には、亀戸のラストリゾート トラベルカフェでコーヒーを飲み、このカフェの「壁を突き壊す破壊力」も感じてから飛び立ってもらいたい。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年9月 9日 (日)

自転車マーケティング紀行その1

今日は(昨日よりも)フェーン現象もおさまり、良い外出日和になった。運動や身体を動かすことをされただろうか?わたしはいつものジョギングではなく、自転車にまたがった。ロードバイクである

 Rrx620bk16 Rrx620bk13 
  引用元 http://www.progressivebike.co.jp/

断っておくがわたしは自転車は素人だ。ある日のあるきっかけから、「おマエは自転車に乗るんだぁ!」という雷鳴にも似たお告げを受けた。「サドルにまたがれ~っ」というお告げが、余りにまっすぐにやってくるものだから、わたしは受けとめざるを得なかった。ばしっと。雷鳴の余韻が心に残る間に、すっくとネットを開き、ある勾玉サイトに写った自転車商品をクリックした。それが昨日届いた。

誤解しないでほしい。「みるみる買いたくなる催眠マーケティング」が本ブログのテーマではない。あくまでマーケティングの本質を考えるのが趣旨である。そこで、自転車初心者のデビューの気持ちを書きながら、人が趣味にどう馴染んでゆくか、そこにどういう商機があるか。楽しみつつも第三者視点でマーケティングを考えたい。それが「マーケティング紀行」というタイトルの由縁である。

【勝手にアドバイス Vol.239 自転車マーケティング紀行その1】
まず自転車の各部の梱包を外し、防犯登録シールを貼った。ママチャリならどこに付けても構わないが、この手の自転車ではどこに付けるだろうか?色もデザインもカッコ悪いし・・・。結局無難な場所に貼った。自動車のナンバープレートしかり、あらためてお役所(この場合は警察)がデザインに無頓着なことを思った。

 Cycle01 防犯登録シール

防犯登録自体のメリットとは何だろうか?盗まれない、ではなく、盗まれた後で引き取る際に必要なだけである。ボロボロになって帰ってきたとき、リハビリ保障はない。調べてみると「自転車盗難保険」というものはある。メーカーが独自でやっているものだが、わたしの購入したブランドの会社のサイトにはそんな記述はなかった。

有名な自転車乗りの清志郎さんの愛車が盗まれて戻ってきた、という話がしばらく前にあった。彼のは160万と言われる。わたしのはたかだか○万円。だが盗難の恐れと常に裏腹なのが自転車である。ワイヤーロックだけでは心配なのだ。ここにはサービス充実のニーズがある。
 
  Kiyoshiro こんな夜におまえに乗れないなんて~♪
  引用元 http://59.106.12.188/fro06/2006/07/post_32.php

【自己流はダメ】
でまぁ、早くスタートしよう!ということで、サドルの高さも適当に合わせてひょいとスタートした。だがすぐに低すぎるということに気づいたが、面倒なので走り出した。ハンドルの高さも気になった。次第に身体が慣れてきたが、コンサルタントの先輩のマンボーさん(還暦で自転車乗り)がこう言っていたのを思い出した。

(子どもの自転車を取り上げて走り出したが)あちこち、オレの身体に合わせて自己流でハンドル変更までやったんだけど、そのうち乗ってると腰が痛くなってきて、なんでだろう?と自転車屋に行ったら、こんな改造しちゃダメですよ、身体に合ってないでしょ、買い直した方が安いですね、と言われちまって。

 Cycle02 サドル

気をつけよう。サドルとハンドルの高さは何とかしっくりさせよう。ネットで商品を買うと、こういうことが頼めないのがつらい。せめてお店からのメールや、あるいはブログ上でのアドバイスがあればな。

【サイクリングロード】
そろりそろりと走り出し、だんだんとハンドルにも慣れてきた。変速もした(16段もあるので)。初走りはE川沿いのサイクリングロードを下り、M駅のソバにある旅券事務所への往復である(申請したパスポートの受取り)。何て気持ちがいいんでしょう!・・・というのはほんとうだが、今日は風が強かった。往きは逆風である。腿上げて踏み込んで。復りはきっとヨイヨイだろう。

 Cycle03 変速ギア

増水した川を見ると「ああ台風があったんだ」と実感が湧いた。川面から突きだした棒のフレームは、サッカーのゴールなのかもしれない。サイクリングロードを走りだして気づいたのは、結構、歩く人、走る人、自転車に乗る人、ただ裸の人(笑)らが多いのである。もちろん川辺には釣りをする人やカイトを揚げる家族も。

郊外のサイクリングロード(正式には大規模自転車道、というらしい)なんてこれまでほとんど来たことがなかったが、あんがい使われているのだ。ちなみにサイクリングロードのあるのは大概は一級河川だから、国土交通省の管轄である。その案内サイトは実に殺伐としていて、サイクリストのことをどこまで考えているのか、ちょっと疑問だ。自転車が環境に良くて普及させようと思うなら、もっといろいろなことを振興すべきなのに

【グッズ入門者】
とりあえず帽子だけをかぶって発進した。だが涙型のヘルメット、ぴちっとしたスパッツ、サングラスとキメてずんずん走っている人が見受けられる。あそこまでばっちりだと、結構お金が掛かりそうだな。

根は吝嗇(別名ケチ)なわたしが、まず買わないといかん!と思ったのは、飲料ボトルを留める金具、サイクルバッグないしサドルバッグ、そしてLEDランプである。喉が渇くがボトルは持てない(一気飲み)。受け取ったパスポートはパンツのポケットに入れた(窮屈)。少しでも暗くなればランプは必要。

入門者編、中級者編とグッズは変わるのはその道の上級者ならわかる。ひとりで試行錯誤も楽しいけれど、そういうウェブサイトがあってもいい。趣味だけのAll aboutのようなものかしら。趣味上級者が指南役で、アフィリエイトやアドバイスでポイントを得てもいいだろう

【サイクルGPS】
サイクリングロード脇で日陰になったところに、がぁ~っと横たわった男もいた。たくさん走ったんだろうな。気持ちはわかる。今日はどこをどのくらい走ったんだろう。ランニングだとNike + iPod Sport Kitで、ジョギングデータ(歩数・時間・距離・速度ペース・消費カロリーなど)を自分で計算できる。

自転車では「サイクルコンピュータ」などと呼ばれるマシンを付けられる。現在速度、平均速度、走行距離、最高速度などを示すものだが、この「Edge 205」ならGPS機能がある。凄いのだ、これが。

 Edge205e
 引用元 http://logmate.jp/SHOP/edge205e.html

「サイクリスト待望の、トレーニング&レース用自転車GPS」とうたわれたこの商品は相当な多機能で、「カロリー消費」や「さまざまなラップタイム」はもちろん、「高度/海抜」「GPS位置とその誤差」「GPS位置での日の出・日の入り時刻」などGPSならではの機能が満載である。価格は36,540円。

【復路は追い風】
復路は追い風だったので、す~いすいで、自然の風と身体の引き締まりを満喫した。引き締まり過ぎたのか、ちょいと足が攣ったのは誤算だった(笑)。

自転車はNOxやSOxをまきちらさないし、身体にはいいし、四季が感じられるし。室内でエクササイズするのもいいけれども、秋はスポーツの季節でもある。心機一転、新しいことを始める季節でもある。そうすると視界やモノの見方が広がり、心の痙攣ができる。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年8月11日 (土)

自転車が呼んでいる

どうも「スイッチ」が入ってしまったかも知れない。それは仕事でもなく愛でもなく「趣味」なのである。

わたしは多趣味とは決して言えず、モノや人への接し方にこだわりはあるけれども、趣味は少ない方だと思う。長年こだわり続けているサウンドはあるが、楽器は弾かない(いずれやりたい)。映画や読書が趣味かと言われると、あまりに広すぎる言い方すぎてしまう。浦和レッズは趣味というより血である。帽子づくりにチャレンジしたいが、まずは体験レッスンから。

そのわたしのスイッチを入れるかも知れないのは、自転車である。

【勝手にアドバイス Vol.222 自転車が呼んでいる】
人が恋に落ちるときは(いくつかの甘苦い経験から)どんなものか想像がつくようになってきたが、人が趣味にはまるときは、どういうものなのだろうか?

自転車に乗りたい!もちろんMade in Chinaの安手のママチャリではなく、少し高価な自転車に乗りたい!と思ったのは、昨日(2007年8月10日)、前職の同僚だったHTさんとお茶を飲んで話したからだ。彼は言った。

「オレ最近、自転車乗っているんですよ」とHTさん。
「自転車?て、ロードレーサーみたいなやつを?」
「そうなんです。ま、そんな高いのじゃないですけど」
「へ~ぇ。なんでまた?」
「ジョギングしてたんですが、膝や足首が痛んで・・・自転車なら負担も少ないし、たくさん距離を走れるから」
「たくさんて・・・どのくらい?」
「20kmぐらいですね。2時間ぐらいかけて、海際コースを(彼は湘南住まい)ぐるっと」
「いいねぇ・・・」
「気持ちいいですよ。身体の調子もぐんぐんよくなったし」

HTさんが買ったのは台湾のあるメーカー製で21段変速、5~6万円ぐらいのエントリーモデル。家の周囲はたぶん起伏が多いので、多段ギアでないとしんどい。土曜日に働かないときは、ゴルフ練習場と自転車で数時間を費やすそうだが、もともとゴルフは好きだった彼が、土曜日に出社して身体を動かせるのが日曜だけになったときには、ゴルフ練習は止めて自転車だけにしているという。

しかも彼は今月末に、湘南から熱海までの行き帰り自転車一泊旅行を敢行するという。泊まりは旅館かホテルなのだろうが、どんなルートか知らねども、元大学で自転車部の友人と二人で箱根の山を乗り越えて、汗かいてゆくそうだ。わぁそれはイイ!と感嘆した。

何がそんなにイイのだろうか?実はそんな疑問詞は頭に浮かばす、なぜなのか、言うまでもなく自転車に乗るってイイな!とわたしの心にそれが拡がったのである。そして身を乗り出すようにして話しを聞いた。

 Rrx620_l
  たとえばこんなヤツが欲しい。

【Falling in Hobbyまでの道のり】
わたしはなぜ自転車にここまで惹かれるか、自分の心を点検してみた。

①子どもなりに自転車乗りだった。
 わたしは南池袋方面が実家だが、そこからよく自転車で遠出した。たとえば新宿や神楽坂、上野まで。距離にして往復せいぜい12kmくらいだが、子どもにしては長距離である。

②自転車乗りにあこがれた。
 南カリフォルニアにしばし駐在してたときからジョギングを欠かさないが、ジョグコースでよちよち走るわたしを尻目に、涙型のヘルメットとサングラスをきめて疾走するツール・ド・カリフォルニア自転車野郎に痺れた

③自転車をいたわる人である。
 写真のサイクリング車(今は倒産した出来鉄工所製。西友で買った)は20年近く乗っていた。その間、多くの部品を治しまた交換した。ブレーキシューや変速機ケーブルを取り替えるのは朝飯前。前輪はもちろん、変速ギア付きの後輪タイヤだって交換した。昨日のブログテーマの『太陽の塔』には、「まなみ号」という自転車が登場するが、著者のモリミさんのようにネーミングまではしないけれども・・・(愛着はあった)。

   Deki  20年間、ごくろうさま。

④ロードレーサータイプのホイールを2本持っている。
 仕事の関係で知り合った米国の自転車ホィール・ベンチャー企業のCEO Kirk Jones氏から、2本のホィール・サンプルをもらった。ワンタッチで交換するハブが付き。いつかこれをはめて乗りたい・・・と思っていたが今はトランクルームに突っ込まれている。

    Spin_wheels  同型のものをネットで発見(商品名はSpin Wheel

⑤自転車乗りが現れた。
 某シンクタンク系コンサルで本部長を務める先輩は、なぜか還暦を前にして思い立ち、子どものスポーツ車を取り上げて、多摩川近辺を走り出した。風を切るのが清々しいと言っていた。その話しを聞いたのは昨年で、それにも心を揺らされたが、とどめはHTさんだった。

このような背景があって、わたしは自転車に恋をしかけている。衝動愛ではなく赤い糸で結ばれた恋のようでもある。

【勝手に旬ネタへのアドバイス】
そこで考えた。人が趣味に落ちるのは、衝動的なのかも知れないが、ひょっとしたら伏線があって、赤い糸で結ばれていて、いつしかたぐり寄せるのかもしれない

わたしは昨日まで自転車に惹かれてはいたが、趣味にしようとまでは思わなかった。ということは、趣味前から趣味後には、恋愛と似たきっかけがあるのだろうか。落ちる気持ちを堰き止めていた何かのタガが、「コクン」とはずれるのが趣味化への道なのだろうか。

いやそうではないかも知れない。趣味は衝動的な自分発見でもあるし、趣味=仕事という人もいれば、何かしないと暇だからという人もいる。典型は無趣味なわたしの父が定年後に2日半ほどやった蘭育てである。思いの外、趣味の意識やそれにまつわる消費ニーズには奥深いものがあると感じた。

そこで来週の旬ネタは『趣味を科学する』というテーマで、趣味行動や消費の観点からマーケティングを考えてみることにした。趣味には階層ないし法則があるはずだ。世の中には趣味評論家がいるのか知らねども、わたしなりに考えてみたい。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007年6月25日 (月)

アツい男をいかに使うか。

今日は隔週で書いている ぷろこんエッセイ からの転載です。
 ご購読いただける方は まぐまぐ めろんぱん よりお願いいたします。

アツい男をいかに使うか。

2007/06/22 MF三浦淳宏選手の今後について 
 ヴィッセル神戸では、過日、クラブの秩序風紀を乱す発言を行なったとして
MF三浦淳宏(あつひろ)選手(32)に対し、6月12日(火)より昨日21日(木)まで
10日間の謹慎処分を課していました。
 本来であれば同選手は、本日22日(金)よりチームトレーニングへ合流すること
が可能でしたが、これまでの間数度に渡り代理人を含めた本人とクラブとの話し
合いを行なった結果、今後の去就についての最終的な結論が出ませんでした。
(サッカーJ1 ヴィッセル神戸の公式HPより)

http://www.vissel-kobe.co.jp/whatsnew/wn_2208.html

          ●△○△●○●△△○△○○●●●

サッカー元日本代表の三浦淳宏選手が、所属するチーム(ヴィッセル神戸)の
監督批判を行ったとして謹慎処分を受けた。その謹慎処分明けで持たれた
チーム管理者との話し合いもまとまらず、退団・移籍が濃厚と言われる。

三浦選手はJリーグ開幕直後の3月11日のケガ(左足小指骨折)により、4月中旬
まで戦列を離れていたが、復帰後はスタメン落ちとなり、出場した三試合で合計
72分という出場時間にとどまっていた。そして6月3日のサテライトリーグ戦(若手
や復帰選手起用の育成リーグ)でさえ起用がなかったことに、不満が爆発した。

これを、ひとりの選手が起用されない鬱憤ばらしと言い切るのは簡単だが、気に
なることがいくつかあった。

三浦選手はアツという愛称で呼ばれるスター選手であり、昨年にチームが
J1昇格を決めたとき、熱い涙をはばかることなくグラウンドで流す選手であり、
その姿は多くのサポーターもまた涙させたエモーショナルな存在である。彼の
キャプテンシーも神戸チームに欠かせないものと印象づけたシーズンだった。

その彼の監督批判後、公式戦は3連敗である。新潟戦は先制しながらもズルズル
と3失点。大分戦も開始早々の失点で勝負あり。浦和戦は力負け。意識が集中し
ていない、リズムに乗りきれない、そんな負け方であった。彼だけの影響がそう
した結果になったということはないが、気持ちの上で負のドライブがかかっていた。

しかも大分戦の試合終了後には、スタジアムを引き上げないサポーターが「アツ
ヒロ、アレ!(帰ってこい)」とシュプレヒコールが30分も続いた。そのコールが
収まらない中、この試合を観戦したヴィッセル神戸のオーナー、三木谷浩史
会長は試合後、ロッカールームに訪れた。彼は選手たちの相当な落ち込みよう
に驚いた。
参考 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=233579&media_id=30

004020553_1 3連敗の後。

          ●△○△●○●△△○△○○●●●

段落区切りの「○●△」は、ヴィッセル神戸の今季の「勝ち」「負け」「引分け」を
表している。J1昇格後、好調だった戦績だが、彼の発言後は3連敗を喫した。
その3つの黒星のうち二つは開始早々に失点を重ねたものだ。そのような負け方
は技術や戦術以前の問題、試合を迎える心の問題だと言えなくもない。

それだけアツは、中心選手としてチームの支柱であった。今回はアツをめぐる
問題から、どこの組織にもひとりや二人はいる「アツく燃える男」について考えて
みたい。

          ●△○△●○●△△○△○○●●●

まず、アツい男とはどんな人間だろうか。三浦アツをイメージしながら思うのは
こんな人間像である。

組織の中で存在感のあるポジションにいて、さまざまな経験もし、辛酸もなめ、
そろそろ人間的に厚みは出てきた。だが根はやんちゃで、子どもぽい義侠心に
駆られて行動もする。その活動や主張の方向はまっすぐで、手続きよりも主張
を重んじるあまり、直情的な行動をとりがち。アツさが魅力でもあり欠点でもある。

仕事の実績も名を挙げればそこそこあり、周囲もそれを認める。だがアツい
男が本領を発揮するのは、その爆発的な力である。組織を継続させる持続的
な力というより、プロジェクトを駆動させる力である。アツくなれる何かを持てば、
どんどん自分から発火する。逆にアツくなれないと、アツい火種をもてあまて
しまう。

読者の身近にもこういうタイプがひとりや二人いるだろう。

          ●△○△●○●△△○△○○●●●

そういうアツい男は、何に向かってアツくなるのだろうか?

それは所属する組織が未だ経験していない活動や目標である。言い換えれば
目標自体を創りあげるプロセスが彼をアツくするのである。

三浦アツの場合、それはJ1昇格であったのだろう。これを果たした今季は、
J1の中で1試合1試合地力をつけてはい上がるプロセスに入った。再びJ2に
降格しないために、負けないチームづくりが必要な段階である。ここでは爆発
力というよりも、総合的な組織力、守り中心の粘着力が必要である。

アツい男はひと山越すと冷めて、アツくなれないことに苛立って、自分を
をもてあますこともある。山を越した先に組織の継続や活動の維持がテーマと
なると興味を失い、冷める。何が重要かわかっていてもアツくなれない。

人には個性があり役割があるゆえに、アツい男はここでお役御免の方が組織に
とってもいいのだろうか?それとも爆発力が必要なプロセス以後、アツい男を
再びアツくさせることはできるのだろうか?アツい男の役割と処遇はいかにすべ
きだろうか?

          ●△○△●○●△△○△○○●●●

それにはふたつの道しかない。ひとつは、アツい男を上手に冷ますこと。もう
ひとつは放っておいて、いずれ自家発電でアツくなるのを待つこと。

まず上手に冷ますとはどのようにやるか。アツい男は時に、三浦アツのように
自分でもアンコトローラブルになる。そこに管理者が「組織批判を謝れ!」など
と説教をすれば「謝まるもんか」「なにぃ!」「では辞めます!」という押し問答に
なって、結局は双方にとってしこりが残り、損失となる。

管理職としてはアツい男を上手に冷ますため、こう言わねばならない。

「お客さまから考えてごらんよ」 
 ・・・アツヒロ、アレ!のシュプレヒコールを聞けと。

同じ三浦姓のキング・カズこと三浦知良選手(横浜FC)は、その名声と実績
にもかかわらず、観客動員のため街頭でチラシ配りさえしている。スタメンに
入れなくても、くさらずそうしている。彼は顧客志向が徹底しているからだ。
成績と試合内容次第で、サポーターはアツくも冷たくもなると肌身で知って
いるからだろう。

その証拠に、一昨日(2007年6月23日)ヴィッセル神戸は広島に粘り勝ちした。
連敗を食い止めた日、ヴィッセル神戸を応援する神戸新聞のブログには、
あるサポーターからこう書き込みがあった。

『聞こえるかな?』 アツさん。みんな自分達に出来る事は全て出してますよ。
選手、サポーターみんなアツさんを待ってるのに(中略) 理由がどうであれ
アツが築き上げたものを自分で失ってます。
http://sports.kobe-np.co.jp/modules/wordpress/index.php?p=555

          ●△○△●○●△△○△○○●●●○

わたしは自分をアツい男の端くれだと思っている。三浦アツの事件から、自分
の中のアツさと冷却をどうコントロールすべきなのか、考えさせられた。
アツくなれる仕事を追い求めて突き進むのは悪いことではない。自分の殻を
破って進むためにも必要なことだ。だが新たな自家発電の機会ばかりを
次々と探すこともできない。

そうしているうちに、振り向くとそこに誰もいなくなった、では何のために働いて
きたのかわからない。見える観客や見えざる観客の声をきちんと受けとめる
べきだろう。「ああ、良い仕事をしてくれたなぁ」という声を頂けることを目標に
して、自分のアツさを維持したいと思う。

 996 アツ。

| | コメント (0) | トラックバック (13)

2007年6月 9日 (土)

裸になるのはむつかしい/ネイキッド・バイク・ライド

あなたはヌーディスト・ビーチに行ったことがあるだろうか?

わたしは一度だけある。四半世紀も昔、オーストラリアをさまよった頃、ニューサウスウェールズのどこかの(地名も思い出せない)浜辺にごろんとなったことがある。車を止めてから、ずいぶんとてくてく歩いて、そこだけ囲いこまれたようなプライベートな海岸のような砂浜に着いた。

ヌーディスト・ビーチという看板があるわけではなかったが、全裸ばかりだった。希望していたタイプの全裸は少なく、見込みと違いの全裸が多かったのは誤算だった。でも、どきどきしながら裸になった。当時も今も、わたしはやせっぽちで、どこに自信があるという身体ではないのと恥ずかしさで、うつぶせにごろんとしていた。

オーストラリアの熱い太陽の下、見込み違いのオヤジ・オージーが、ゆっさゆっさと何度か目の前を行き来するのに飽きて、小一時間もしない内に引き上げた。

見込み違いはもうひとつあって、それは車に乗ったときにわかった。太陽の影響を受けたのは、わたしの背中側だった。うつぶせになってお尻がこんがりと焼けて、ひりひりしてシートに座れない(笑)。腿上げ運動をしながら運転をした。

 20060305_142556
  
そんな昔の痛いエピソードを披露したのは、今日のテーマが「裸になること」だからだ。

【勝手にアドバイス Vol.183 裸になるのはむつかしい/ネイキッド・バイク・ライド】
毎年、6月の第二週の土曜日から日曜日(つまり9日、10日)に、世界各地で裸自転車イベント、英語でネイキッド・バイク・ライド(naked bike ride)が行われる。これは「車中心の生活」や「石油やガゾリンへの過剰依存」に反対する団体、ワールド・ネイキッド・ライドが主催するもの。主催といっても、特になにをするのではなく、裸になって自転車で繰り出すのを楽しむだけであるが。参加料も無料だ。今年で5回目になる。

 Naked_bike_ride   World_naked_bike_ride_030 裸、裸。 

このイベント、特にルールはなく、各地で異なる団体が主催している。ドレスコードは「どれまで裸になれるか?」であり、全裸の人もいれば、ビキニ姿の人もいる。ボディ・ペインティングをする人もいる。すべて自由。要は裸になることの解放感を味わいたいのだ。

2006年には全世界20カ国で実施され、どうやら日本でもどこかで開催された模様。今年は本日(2007年6月9日)の夜の予定と言われる。このブログをアップするころからだと思う。わたしもぜひやりたいが、日本では?なのと、ひとりぢゃ嫌(それじゃ単なる露出狂だよね_笑)。

 World_naked_bike_ride_06_takeoff 大きくしても特に問題はない。
 Save the planet! (自動車を捨て環境にやさしい地球を)

もっとこのニュースを見たい人は(その気持ち隠さずに。わたしも見ました_笑)、下記のURLをクリックしてください。でも就業時間外にしましょう!見るのはともかく、裸になるのは公序良俗違反。米国でも逮捕者は出ているので、それを覚悟して裸になってください。
http://www.worldnakedbikeride.org/
http://www.pdxk.com/crankmychain/2006/06/going-on-naked-bike-ride.html
http://en.wikipedia.org/wiki/World_Naked_Bike_Ride
南半球でもやっている。
http://www.sydneybodyartride.org/

おまけは「裸でガーデニング」というイベント。World Naked Gardening Day (WNGD)という。裸でガーデニング、つまり自然と裸で触れあうと癒されるという。今年はすでに終わり、来年は2008年5月3日だそうだ。こちらもすでに4回実施されている。

【心を裸にすること】
物理的に裸になることは服を脱ぐ勇気があって、みんなでやれば怖くない。だがわたしが今、むつかしいと感じているのは、心を裸にすることである

ありのままの裸の心になって、人を受け容れること。

ある人にわたしは自分の書く文章について話していた。「自分の書く文章が、自分が伝えようと思うことと、読み手が受け取ることに違いがあるの。なぜだろう
「どんな風に違うの?」
「何ていうかな・・・自分では主張でなくて感想だと思って書いているのに、読み手から『郷さん(わたしのこと)の、あの檄文(げきぶん)が・・・』と言われたこともある。檄文ってスローガンみたいな主張ってことでしょ。わたしはそんな気持ちで書いたつもりはない。もっと普通の気持ちで書いたつもりなのに
「ブログだったらそれでもいいわね。ブログは自分の意見を伝えるものだから。でも本や普通の文章は別ね。読み手の気持ちが第一。」

どうして自分の思惑と違う文章になってしまうのか。ある先輩にも文章をチェックされて、「読み手が失礼だなと思うところは赤くしておきました」とキツいひと言をもらったこともある。その指摘もまた痛かった。

「優れた営業マンってどんな人か知ってる?」と、そのある人が聞いた。わたしが言った答えに首を振った。
お客さんの話を聴くこと。ひたすら聴くこと。それだけなの秘訣って」 会話とは信頼関係があって成り立つものでしょう。信頼は相手を知ることから。聴くのが1番で、伝えるのは2番。

そう言われて、わたしの問題は文章だけではないと感じた。自分がどう伝えたいかばかりを考えていて、相手がそれをどう受けとめるか、考えを巡らせていないことがあったからだ。

 Photo_70

【ヒーリィの鉄則】
何かを伝えようとする前に、相手を聴こう、知ろう、見よう、わかろう、感じよう、そして受け容れよう。文章ならば、書く前に読み手がどう感じるだろうか?を想像し、感じよう。何を伝えるかはそこから変わっていく。

これを大事な教訓にするため鉄則とした。「ヒーリィの鉄則」と呼ぶことにした。Heal=癒しという意味で、指摘されてガ~ンと来たが、真摯に忠告してくれることはありがたく、癒されたからだ。いつかブログで紹介した「ヒッキィの鉄則」(文章にはファンタジーが必要だ)と共に私的な2大鉄則にしたい。

今日はちょっと私的な反省になりました。しかしこのブログをお読み頂いている方も、どこか似たことを感じられているかもしれないと思いました。なんだコイツ、失礼なことを書いているなとか。だからとても大切なことだと思っています。言い訳をするのではなく、これからもっと自分に素直になる、自分を裸にしたいため書いておきました。

今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年5月14日 (月)

相手を直視する岡島投手

今日は隔週で書いているぷろこんエッセイからの転載です。
まぐまぐでご購読いただける方はこちらから
めろんぱんからご購読いただける方はこちらから

相手を直視する岡島投手

彼の目は首に付いている。
 Alex Cora ボストンレッドソックスの選手の言葉 (ショートストップ)

 20070512  首で投球?

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

2007年5月13日、対オリオールズ戦に岡島秀樹投手(31歳)がリードする7回に
登板、1回2/3を2安打無失点、1つの奪三振で中継ぎを成功した。投げた23球の
内、ストライクが20球という安定した投球だった。これで今季メジャー登録以来、
17試合登板(通算18回)で負け無しはもちろん、打たれた本塁打は1本、失点は
その1点だけという好成績である。先発投手の松坂大輔投手(ここまで4勝2敗)
と安易に比較はできないが、両選手が所属するボストンレッドソックスの快進撃
は、ここまでは岡島投手の貢献度がまさる。

岡島投手は高卒ルーキーで読売ジャアンツに入団。中継ぎ(先発投手の後を
継いで投げる)やクローザー(8~9回の締めくくりに投げる)としてそこそこの活躍
をした。11シーズンをジャイアンツで過ごし、2006年に日本ハムファイターズに
移籍、優勝に貢献して、2007年からメジャー登録である。

岡島投手の日本での成績を「そこそこの」という表現は失礼だが、事実、決して
傑出した成績を残してはいない。ジャアンツ時代の岡島投手に関する記憶は、
「あの、下向いて投げる、コントロールの悪いピッチャーね、彼が出てくると試合が
どうも締まらない」であった。

三振を取るか、四球(ボール4つで出塁を許すこと)か、どちらか。その日のコン
ディション次第というイメージで、とても安定しているとは言えなかった。だから
ジャイアンツも11年目にしてトレードを行ったのかもしれない。ファイターズに
いたことも知らなかったが、なぜ彼がメジャーに?と思った。

なぜボストンレッドソックスで、これほど活躍ができているのだろうか?

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

Alex Cora選手が「彼の目は首に付いている」と言うように、アタマが前を向かない
投球フォームが特徴である。下を向いて投げれば普通はコントロールが定まらない。
いわゆるノーコンである。他の野球人も次のように辛辣である。

「彼は自動操縦だな(He's on autopilot, man.)」 J.C. Romero ボストンレッドソックス
投手
「あっち向いてホイ投法やね」 現野球解説者で盗塁の日本記録を持つ福本豊氏
「子供は真似しちゃいけません」 2008年北京オリンピックの野球日本代表の監督
星野仙一氏
岡島投手のWikiから引用させていただきました)

メジャーリーグは強打者ぞろいで、いくら剛速球でも打たれるときは打たれる。
打たれないためには球種(曲がる、落ちる、揺れるなどの投球)を豊富に持つこと
が必要だが、メジャーでの成功のカギを握るのは制球力であると言われる。

制球力とはコントロールである。思ったところに投げ込む力、相手が打てない場所に
何球目でも投げられること、これが打ち取る上で最も重要なポイントである。

だが、これこそ岡島投手の苦手とするものだったのではないだろうか?

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

先日、松坂大輔投手が登板した日のメジャーリーグ中継を見ていた。打たれながら
も投げ抜き、6回で降板、その後2人目に岡島投手が登板した。その投球フォームは
昔見たままにアタマは下を向いていた。だが投げるのを見ているうちに、おやっと
思った。

どこか違うのである。アタマが瞬間移動している。

ボールを手からリリースする瞬間か、その前後に、アタマが選手の方向に一瞬上向く
のである。ほんの一瞬だが、相手をすばやく直視しているのである。ずっとおじぎした
まんまではない。

わたしは野球オタクでもないし、評論家を気どれるほど野球好きでもない。比較する
岡島投手のジャイアンツ時代のフォームも、わたしの中での記憶にすぎない。だから
この指摘はまちがっているかもしれない。

だが彼はメジャーで成功するには何かしているに違いない。それがアタマの瞬間
移動であるように思えた。アタマの瞬間移動だけではないかもしれないが、戦う場を
日本からメジャーという、まったく違う野球をする場に変えたときから、フォームを
見直したのだと思う。

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

メジャーでは制球力が投手生命を決すると書いた。これは一般論として正しいが、
もしも剛速球を持つ投手ならば、押して押して三振を取るのが持ち味である。その
場合は、制球力より、球のスピードが彼の投手生命である。

つまり自分自身の持ち味から見て、メジャーという場で勝ち抜くにはどうすれば
いいのか?を考えることが重要なのである。

岡島投手の場合は制球力が勝ち抜くポイントだと考えた。だから持ち味を損なわ
ずに制球力をアップするための方策、「アタマを瞬間移動する」を考えたのだろう。
松坂投手の場合は、球種を増やして、決め球のスライダーをより速く見せようと
考えているようだ。それぞれの視点から見るメジャーリーグ観の違いゆえに、自らの
資質/持ち味ゆえに、対策は異なるのである。プロであるからには一般論はない。

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

岡島投手が「制球力が大切」だと考えたことにならって、自分のことを考える。
コンサルタントの仕事をやり抜く上でのポイントは何だろうか?喋ること、書ける
こと、聞くこと、指導すること、読むこと、教えることなど、さまざまな技能が要求
されるのがこの仕事だが、ひとつだけ挙げるならば「観ること」だろうか。

お客様やその属する業界、もっと大きな視点から市場の動き。いかに観ることが
できるか、観るためには何をすべきか、お客様と一緒に自社・業界・市場を観て、
一緒に考える。それがうまくできるためにはどうするべきか。仕事の受け方、プロ
ジェクトの運営の仕方、成果の導き方・・・一連の活動は観るから始まっている。

観るためには何をアップさせればいいのだろうか?N嬢からヒントをもらったのは
「悩む力」という言葉だった。自分が悩むだけでなく、お客さんを悩ませる。観て、
悩む。悩んでまた観る。その繰り返しである。

         ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○

あなたの仕事の真ん中にあることは何だろうか?ありきたりな「XXXの知識を
得る」「XXXの資格を取る」ということをいったん忘れて、もうちょっと深いところに
何があるか考えてみよう。仕事を磨くために何が必要か考えてみよう。自分らしい
言葉でそれを表現してみよう。そこに一段上への成長要素がある。

20070513  直視する岡島投手、がんばれ!

今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (9)

2007年5月 5日 (土)

ドイツサッカー協会の分析に学ぶ

ここ数日サッカーファンの間で話題になっているのが、スポーツライター木崎伸也氏が Number誌スコアカード欄に寄せた『ドイツサッカー協会は日本をどう分析したか』である。それはドイツサッカー協会がまとめた2006年ワールドカップ全試合の分析資料である。非売品かつ当然だがドイツ語なので、万人の手にわたる資料ではない。

その貴重さばかりでなく、木崎氏の文から、ドイツサッカー協会の分析眼の合理性、確かさが話題になっているのだ。さすがはゲルマン人、大会ホスト国で地の利があったとはいえ、優勝したイタリアに準決勝で負けたが、ポルトガルを下して3位につけた。その裏には確かな準備と分析眼があった。

連休終了のホイッスルからマイナス1日の今日は、サッカーの試合分析から仕事に役立つ教訓を得たい。

0600711y4
元ローマでの優勝パレードで、バスの上から声援に応えるイタリア代表選手と、熱狂するサポーター(ロイター) ジーコは日本が優勝するにはあと50年かかると言った。そうかもしれない。

【勝手にアドバイス Vol.165 ドイツサッカー協会の分析に学ぶ】
まず木崎氏のNumber誌の記事と、木崎氏と金子達仁氏、戸塚啓氏の三名の連名exciteブログ「拳日記」の関連する記述から、そのゲルマン魂を要約したい。

 B0103264_1020385 伊。

・「Analyse Weltmeisterschaft 2006」(直訳すると2006年ワールドカップ分析)は104ページの非売品であり、出場全32カ国の特徴・短所を徹底分析している。日本についての記述は少ないが(予選敗退なのであたりまえ)木崎氏の文を引用すると、次のようなもの。

 「3バックの左右の2人(中澤と坪井)がサイドをカバーしないため、サイドバックの三都主と加地は長い距離を走らなければいけなかった」
 「守備のときポジショニングはいいのに、受身過ぎる」
 「2トップはほとんどポジションチェンジせず、トップ下の中村は水平にしか動かなかった」

サッカーファンとしてコメントを入れると、中澤(横浜FM)と坪井(浦和レッズ)のサイドカバーの少なさは、CBだった宮本(ザルツブルグ)との連携にも原因がある。その証拠に坪井の浦和レッズでの試合ではポジションは縦横無尽である(わたしはレッズラーなので彼の肩を持つ。すまん)。そして三都主(ザルツブルグ)の持ち味は常に攻撃にあり、加地(FC東京)はスタミナのある選手なので、走ってもらうしかなかった。だがそこを相手チームにもしっかり読まれていたのは事実だ。

三つ目の2トップのポジション・チェンジの少なさは当を得ている。中村(セルティック)が力を発揮できなかったのはここに原因があった。日本の2トップの唯一の得点は、ゴール横に切れこんだ三都主から玉田(名古屋グランパス)への得点だけだった(ブラジル戦)。

20070503_img

【リラックス、モチベーション、そしてチームワーク】
木崎氏はNumber誌には韓国やイタリアの分析を紹介しているが、ブログではドイツチームのことも紹介されている。以下、ドイツチームの行動である。コンセプトは「ストレスを取り去ることが、新しいエネルギーと集中力を生み出す」というものだった。

サルディーニヤ島合宿(5月16日~21日)
・バスケットボール、ビーチバレー、ゴルフ、ヨガ、ハンドボールで気分転換。監督と選手の個人面談

スイス合宿(5月21日~30日)
・全選手の活躍したシーンとゴールシーンを集めた”モチベーション”DVDを配布。

親善試合(5月30日~6月5日)
・攻撃と守備のオートマチズムをテスト。攻撃と守備のバランスを重点的にトレーニング。

ドイツはすでに3回W杯で優勝しているチーム。だからこそできるという計画であり、スケジューリングとも言えなくない(2006年6月9日がミュンヘンでの予選第1戦の対コスタリカ戦)。

①気分転換とコミュニケーション(3週間前)
②モチベーションアップ(2週間前)
③チームバランスのチェック(1週間前)

リラックス、モチベーション、そしてチームワーク。この順序にとても合理性を感じる。仕事にも応用ができそうな順序である。だが日本チームでは不協和音あり、モチベーション高低あり、チームワーク無し・・・だった。勝てるわけがないのだ。

Header_1016
スポーツライター3方のブログバナーです。

【ドイツサッカー協会の分析項目】
ドイツサッカー協会の関連でもっとも気になったのは、32チームの分析項目である。次の10項目。

1.システム・フォーメーション
2.攻撃の組み立ての種類
3.攻撃のコンセプト
4.守備のコンセプト
5.セットプレー
6.GKのプレー
7.飛びぬけた選手
8.シュート能力
9.戦術の多様性
10.試合のハイライト

1はサッカーでいう4-4-2や3-5-2という基本フォーメーションの分析。
2は攻撃のパターンの種類で、たとえばサイドからの攻撃、緩急をつけたワンツーアタック、2列目からの攻撃参加など。
3はコンセプトなので、基本的にロングボール主体だとか、ドリブル突破主体の分析だろう。
4はゾーンディフェンス(日本のお家芸)、中盤でのマンマーク&カットのような基本姿勢。
5は中村俊輔のような際だったキッカーの存在である。そのキッカーはどこにどんなボールを蹴り込むか、トリッキーなプレイがあるかなど。
6はGKの守備力、守備範囲、ボールフィード力やキャプテンシーか。
7はロナウジーニョやクリスチアーノ・ロナウドといった傑出した選手の分析。
8は、日本人には語ることが許されない。翼よ、出てこい!
9は選手交代、ポジションチェンジを含めた監督やコーチの能力や打ち手。
10は「Gooooaaaal!」だけでなく、試合の流れの変わるポイント分析もふくまれそうだ。

この分析項目が素晴らしいのは、試合と戦力を漏れなくダブり無く分析できる点である。縦軸にこれらの10項目を入れ、横軸に「試合」「自チーム」」「対戦チーム」を入れる。そうすると自分と相手の関係、そして試合運びを冷静に分析できる。

【勝手にアドバイス: サッカー戦略分析マップの構築】
1~10のドイツ分析項目を経営用語に読み替えてみよう。

1.システム・フォーメーション → 経営理念、経営方針
2.攻撃の組み立ての種類 → 戦略
3.攻撃のコンセプト → 営業や売り方
4.守備のコンセプト → 供給チャネル
5.セットプレー → 技術力
6.GKのプレー → マネジメント/PDCA
7.飛びぬけた選手 → 経営資源集中のヒット商品
8.シュート能力 → 競合との差異/差別化
9.戦術の多様性 → 経営者の能力
10.試合のハイライト → ナレッジの共有

これを縦軸にする表を想像してほしい。横軸には、読者の会社の「事業ユニット」ないし「マーケットドメイン/対象市場」を入れてマトリクスにする、そうするとまさに戦略分析マップになる。さすが合理性をたっとぶドイツ人、漏れなくダブりなくが徹底している。

日本サッカー協会にもこうした視点をぜひ取り入れて、次のW杯では予選突破をしてもらいたい。今日は以上です。

| | コメント (0) | トラックバック (7)

2007年4月21日 (土)

ウェアラブル・ジョギング Nike Sport Armband

遅ればせながらであるが、iPodアクセサリーのNike Sport Armbandを購入した。それというのも冬の間は首からnanoをぶら下げてジョギングしていたが、ウェアが薄着になればブラブラして走りづらい。そう思っていたら、ちょうど処分価格(3200円)で売っていた(流通在庫らしい)。定価は4200円だからお得である。まだいくつか残っているらしい。

Tn137ja_125   Ipodnike4080306  Nike Sport Armband

でさっそく今日はArmbandデビュー。音楽は飛びたい気持ちにちなんでFly(Dixie Chicks)をチョイス。気持ちよく走ったが、風が強かったので飛ばされそうにもなった。装着感、使用感はGootきました。ハイになりながら、ウェアラブルな思いにしたった。

今日はわたしをランナーズハイにしそうなNikeのArmbandと、「ウェアラブル」についてのアイデアがテーマである。

【勝手にアドバイス Vol.157 ウェアラブル・ジョギング Nike Sport Armband】
パッケージはおしゃれであったし、商品説明書のたぐいが一切無いかわりに、本体に素材情報や洗濯の注意事項などが印刷されているのはとてもおしゃれである。

 Nike01 表から。 Nike02 裏から。

iPod nanoを押し込んで、腕に巻く。音楽をセットする。イヤホンコードを前に出すか後ろに回すかちょっと考えたが、後ろにして走り出した。わあ爽快である。これならジョギングも楽しくなりそうだ。

【欠点があるとすれば】
表からの写真にあるように、Nike Armbandはホイール形状が表面に加工されていて、あんがいスムーズに音量やON/OFFはできる。だが外からスクリーンが見えないので、実際上は操作はしないだろう。要は音楽を選択して、腕に巻いて、iPod ON、走り出す、という順序となる。

そこの難点を改善したのが、現在販売しているIncase Sports Armband for iPod nano 2nd generationである(3,680円)。これは表面が透明なのでスクリーンが見えるというわけだ。初代nanoにも使えるそうである。

Tl616lla_125

ジョギング中そこまでリスニングする曲やポッドキャスティングを操作するかどうかそう考えれば見える方が良いにしても、実際上は大差ないと思う。要は何を聞くかによるだろう。わたしはNikeのロゴを選びたかっただけだ。ケースが透明ならピンクのnanoなどは似合うと思う。

【ウェアラブルの妄想】
Nike Armbandは腕への装着感が良くて快適なせいで、左腕を見ては腕を振ってジョギングも疲れ知らずであった。だが操作性という点を考えるとき、ウェアラブル・電子ガジェットとして、まだまだ機能面で開発途上である。

そういえば以前ウェアラブル・コンピュータをテーマにしたファッション・ショーもあったが、小さなコンピュータであるミュージック・プレイヤーも、もっとウェアラブルにできるだろう。そんな妄想をいくつか考えた。

 Wearable

その1:iPod+骨伝導眼鏡
まず思いつくのは骨伝導技術を応用した眼鏡のミュージック・プレイヤー。無骨にならない程度に眼鏡のツルの部分にメモリーとバッテリーを搭載する。「iPod eyeTunes」(笑)みたいなネーミングでそう遠くない将来に実現できそうである。

この製品化で面白いのは、どうやって選曲したり音量を上げ下げするかだ。眼鏡のツルにジョグダイヤルと付けるのでは売れないだろう。レンズの表面にnanoのようなホイール機能加工をして、レンズを拭くフリをしてボリュームを上げ下げするなんて、オシャレである。

その2:iPod+イヤリング+耳たぶ伝導
iPod shuffleがあれだけ小さくなったおかげで、それをネクタイピンにしている中年男性を先日通勤途上でみかけた。正直、Appleにすまないと思った。だがここまで小型化できれば、イヤリングになるのも近いだろう。なぜならshuffleより重いイヤリングをつけている女性は今でも多いと思うから。お釈迦様にならないかいつも心配である。

 Productshufflegreen
   
  83c8384838a839383o83c838483z8393
  韓国のEarMeccaの商品で、残念ながらイヤホン。

耳にはさめれば骨伝導ではなくて、耳タブ伝導でしょう(笑)。そんな「earPod」を付ける女性が増えると、「待って、キスする前に音量を小さくして」なんて彼に頼むシーンもあるだろう。

その3:iPod+アスリートテープの融合
Sport Kitと言えば、よくアスリートが貼っているテープがあるだろう。キネシオテーピングとかチタンテープと言われる品である。あのようなテープで装着できる「iPod 極小nano」があってもいい。そうすれば身体中どこにでもミュージック・プレイヤーを装着することができるので、勝手が良い。

 Box7

ただ「オレの胸を見てくれ」といわんばかりにTシャツを脱ぐ。胸毛の厚い胸。そこにミュージック・プレイヤーがテープで貼られ、イヤホンのコードが出ている、心電図検査みたいで違和感がある。

その4:iPod+腕輪+腕骨伝導
出そうで出ないのが携帯電話の腕時計版。商品化されたものもあるらしいがまったく普及しない。ところがとても美しい電子ペーパー腕時計がセイコーエプソンから出るという。こんなデザインなら巻いてみたい。イヤホンを付けてもGootだが、いずれ腕から音楽の骨伝導ができればすごいだろう。

 Mn_seiko01

腕に巻くなら、いっそのこと血液検査のときのようにグイっとバンドを絞められたいニーズもある(変?)。イヤホンを挿入するのが、ちょうど注射筒の取り替えるような角度だと「身体から音楽が出ている」という未来雰囲気がある。

【オフィス・ウェアラブル】
最後にひとつの疑問。なぜこれだけオフィス・カジュアルが実現しつつあるのに、suits on iPodが実現しないのだろう?わたしはいつも首から社員証とiPodを下げるネックストラップをしているが、スーツにiPodを仕込める工夫があってもいい。

男性用スーツ業界は非常に保守的である。それは禁煙・分煙が普及してもシガレット入れのスペースを今だにつくっているのに象徴される。あんなもの替わりにiPodポケットをつくってほしい。スマートに楽曲選択や音量調整をするスーツを創ればヒットすると思うが。

今日の妄想は以上です。ではまた明日。

| | コメント (2) | トラックバック (8)

2007年4月 5日 (木)

パ・リーグの共同会社からリーグ・ビジネス構造を考える

”怪物投手中田”が話題になった春の高校野球も終わり、レッドソックスに移籍した松坂大輔投手の初登板も予定され、いよいよプロ野球シーズン全開! だが一方で日本のプロ野球人気が盛り上がっているかと言えば、必ずしもそうとは言えない。

今年も松坂投手を筆頭に、岩村選手、井川投手、岡島投手らが海外に移籍して、日本のプロ野球はメジャーの二軍という評価が定着してしまいそうである。さらに、今季の出だしは悪くないが、球界の盟主と言われた読売ジャイアンツの成績も人気も視聴率も低落傾向である。

国民的な話題だったプロ野球改革が叫ばれてから月日がたち、話題に上ることも少ないが、必ずしも改革されたわけでない。そんな中でパ・リーグ6球団が共同で動画配信会社を設立という記事が気になった。今日のテーマは明日の松坂投手の登板を祝して「野球」である。

【勝手にアドバイス Vol.148 パ・リーグの共同会社からリーグ・ビジネス構造を考える】
パ・リーグ6球団、共同で動画配信会社を設立』というニュースから。

パ・リーグ6球団が共同で試合の動画配信サービスなどを行う新会社を設立する(中略)。
昨年6月にロッテ、西武、ソフトバンク、日本ハムは主催試合を携帯電話向けに動画配信する「プロ野球24 TV」を開始したが、この経費を節減するのが狙い。今季から楽天が加わり、来季からはオリックスも参加する。
 ロッテの荒木重雄事業部長は「6球団でまとまってできることを検討していきたい。将来的にはクライマックスシリーズのスポンサー探しなどもやっていきたい」と説明した。〔共同〕

この動画配信の仕組みなど明らかにされていないが、注目すべきことは、「6球団共同」という点である。これまでは各球団が独自でコンテンツ制作協力やマーケティングを行っていたが、共同の会社組織をする点は、野球業界改革へ一歩踏み出したと言えるだろう

【既得権VS構造改革の図式】
このニュースを読んで、経営面での課題は2つあると考えた。

ひとつは、共同出資会社が動画配信サービスから、Jリーグで先行しているような収益分配方式までの展開が可能か。もうひとつは、関連するサービス(グッズ販売やチケット販売、広告販売など)への共同事業化まで進められるか。

第一の点は、6球団の既得権をサラにして、構造改革=人気回復の旗印の下に、呉越同舟ができるかという点である。パ・リーグはCSへの放映でも足並みはそろえてきた。今回の共同会社で映像収入を各球団に分配する仕組みをぜひつくってもらい、収益面で弱い球団を救ってほしい。

第二の点は、たとえばグッズなどは個別で製造するより、一括発注した方が発注原価の削減は可能。物流や商流を共同化することでの合理化も図れるので、球団経営のスリム化が可能である。これも構造改革の一手になる。

だが問題もある。それは何か。良くも悪くもジャイアンツにある。

【野球人気の低迷の象徴】
野球人気の低迷の象徴は一にも二にもジャイアンツの人気低迷だと言われてきた。これはジャイアンツのTV視聴率の低落グラフである。http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/07giants.htm

 3978

さらに阪神と巨人の人気度合いの折れ線グラフであるが、これは時事通信社が実施した成人2000名へのアンケート結果。http://www.crs.or.jp/57422.htm 

 5742f2

必ずしもジャイアンツファンでなかったわたしだが、王、長島の晩年の活躍には触れてきた。あの時代の野球は熱かった。ジャイアンツの低落は、「タレント集団の功罪」「巨艦大砲主義の功罪」「スター監督主義の功罪」「V9時代と比べて血反吐を吐くほど練習していない」などいろいろ言われている。

それはともかく、象徴的なことはパ・リーグだけで動画配信会社を設立したという事実である。つまりセ・リーグがこの構想に乗っていない(乗れない?乗りたくない?)ことである。痩せても枯れてもジャイアンツというコンテンツを戦略の軸に置く読売側の思惑で、セ・リーグがこれに乗れないと思うのは、読み過ぎだろうか?

【プロリーグという特殊なエンターテイメント】
広瀬一郎さん(元電通マン、スポーツ総合研究所)が『Jリーグのマネジメント』にこう書いている。

欧米の経済学においても、「スポーツというソフトは、個々のチームや個人がお互いに競技では競争状態にありながら、マーケット全体を観れば共同生産者である。この一見背反した関係が、最も他の産業と異なる顕著な点である」と論じられている。

広瀬氏の指摘をまとめると、「リーグ所属チームは競技で競争者関係にあり、運営で共同者関係にあるという、二重構造を持つ運命共同体」というものである。

ようするに、どこかが一強で他は弱いと運命共同体でなくなり、共同構造がゆがむのである。理想的には、次々に強いチームが数年単位で出てくるというものであろう。それがスポーツ・リーグというビジネスの構造的な宿命なのである。この構造理解がまずベースになければ、小手先の現象面をとらえた改革になって、構造改革が実を結ばないと思う。

【勝手にアドバイス】
理想的なリーグ・ライフサイクルを実現するには、リーグ運営機関が主体的に各チームの利害を超越した「事業のありたい姿を持つこと、そしてそれが推進力となって、各チーム運営会社に3つのキョウソウ=競争・競走・協奏をさせるものである。

Jリーグではヴェルディ、マリノスの2強時代、アントラーズ、ジュビロ覇権時代、そして(我が)浦和レッズの覇王時代と、チームのライフサイクルがある。これはスポーツリーグ運営ビジネスとして理想的なかたちなのである。次代が強者がアルビレックス新潟や柏レイソルなどに移っていくことが求められる。

それも、別のスポーツで報道されたようなズルがあると言われては、真に興ざめである。運営機関にはリーダーシップと、勝負と運営の透明性が求められる。

 061004sports_l  お手上げ?がんばれ原監督!

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

| | コメント (0) | トラックバック (13)

2007年3月 5日 (月)

中田英寿 地球というホーム

今日は勝手にアドバイスはお休み。隔週で書いています「ぷろこんエッセイ」から
の転載です。テーマは中田英寿さんです。うまくゆかないなということも多い世の中、
中田選手の思い、行動、姿勢にはとても力づけられました。

中田英寿 地球というホーム

正直、今さら中田かと思っていた。彼のサッカーや生きる姿勢にはいつも心を寄せ
たし、彼の最後の代表の試合への献身も素晴らしかったが、やはり2006年6月に
終わった人でもあった。

だから買って読まなきゃ・・・と思っていた『In His Times 中田英寿という時代』の本、
著者の増島みどりさんから「中田の本出しましたので、お時間のある時でも・・・」と
いう葉書を頂いたとき、まずいと思った。なぜなら出版は知っていたが、まだ購入して
いなかったからだ。

葉書を頂いた翌日、書店に行くとすでに本は二刷だった。初刷でなくてごめんなさい。
テレビでしか見たことのないHideに言えばいいのか、増島さんに言えばいいのか
わからないままに、そうつぶやきながら購入した。

読み始めて、中田英寿選手と増島みどりさんのお二人の1994年から2006年の記録
(In There Times)に、何度も涙をこらえた。

スポーツ・アスリートの本なのだから、お涙頂戴の本であるはずもない。それでも
目が熱くなった。涙の元は二つある。一つは中田英寿というアスリートの態度、思考
や生き方への感動
。それを証言するアスリートや関係者の言葉への感動である。

もう一つ。中田が蹴り出す強いパスに「誰も受け取れないスルーパス」という言わ
れ方がされていたことがあった。そのピッチ上のパスだけでなく、日本人の大半が、
中田という生き方を「受け取れてなかった」
。それがわかったからだ。彼の献身的な
プレーが好きだし、理解もしていたと思っていたが、浅かった。自分の不明を恥じた。

この増島さんの傑作(『6月の軌跡』を越える代表作になった)から、1月下旬に30歳
になったばかりの元アスリートの言葉を綴りながら、自分自身の不明さを反省する
のが今回のテーマである。

  Keyvisual

            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【考えること】
  ここ(セリエA)に来てみて改めて、自分は一体何が取り柄なんだろうか
  と考えたわけです。外国の選手に比べたら体があるわけじゃあない、
  背も低いし横幅だってね、こんなんでしょう。(中略)そこで唯一戦える
  ものって何なのかとね。そこから組み立てていく。考えること、それしか
  ない。身体能力なんてこれはもう一生かかってもどうにもならないだろうし、
  技術は習得に時間がかかるからそんなに簡単に追いつくものではない。
  でも考える力、それだけは今すぐに、それがJリーグだろうが、セリエA
  だろうがどこだろうが、すぐに実践できるはずです。

  中田英寿(ペルージャへの移籍のころ)

中田選手の言うように、あらゆる仕事ですぐにできることは「考える」ということで
ある。考えているようで考え抜かれていない組織や個人の行動が多い。考えて
いないから差が付かない、同質化競争に巻き込まれる。

わたしはかれこれ7、8年今の仕事を続けているが、簡単だと思ったことは一度も
ない。いつになったらもっとうまくできるんだろう、もっと切れ味が良い創造性が
出せるのだろう、もっとわかりやすい資料やデータ分析ができるのだろうと、もが
いてきた。知識も少なく才能も乏しいし、同僚や知人に比べて地頭も良さもない。
わたしなりに考えた自分の取り柄は図解力と文章力の二つ。どちらもまだ満足で
きないが、中田を倣って日々トレーニングを続けよう。

【プロは自分の頭の中にコーチを持つ】
  プロは周囲からアドバイスなんてもらうものじゃないし、自分の目で教材
  を見つける。その教材を解いてくれるのはクラブのコーチではなく、自分の
  頭の中にいるコーチということになる。1を聞いて3も5も知る、それができる
  選手だったんでしょうね。(中略)彼には、感性という才能が一番大きな
  武器だったと僕は見ています。その感性が、彼のフィジカルをコントロール
  していたのも間違いない。

  風間八宏(元ブンデスリーガ レバークーゼン選手)

サッカーは因数分解に似ていると言った中田選手だが、実生活でもサッカーと
いう仕事を生活の真ん中にすえて、チーム練習、パス交換、ランニング、ウェイト
トレーニング・・・・とやるべきことを足していったという。足しあげて時間がなくなり
やれずに我慢することが多かった。彼の凄さは教材を見つけるだけでなく、そこ
から「自分をコントロール」できるところであった。

自分の今の仕事を振り返れば、「誰もこの仕事のやり方を教えてくれない」という
ことに、入職後すぐに気づいた。それを恨めしく思ったこともあったが甘えである。
自分でどん欲に教材を見つけ、人から技を盗むしかない。成功か不成功かは、
自分の心の中に響く音を頼りにするしかない。

【平静心】
  あがくことが悪いわけじゃないけど、時には起きたことを受け入れて、
  そこからどう次につなげるかは自分との戦いになる。卑屈になったり、
  諦めたりせず、自分の力だけではどうしようもないものを、いかにプラス
  に転じて  いけるかが大事なんだろうね、それを学ぶことができたと思う。

  中田英寿 (2005年の長いケガのシーズンを振り返って)

  「いい時も、悪い時もある。大切なのは、ふて腐れたり、境遇を恨んだりせず、
  受け入れて次につなげることだ」

  同上

これを読んで、もう愚痴は言うまいと心に誓った。悪い時もあれば良い時もある。
それを自然体で受け止められる人間性を持たなければ(・・・ああ道は険しい)。

【気遣い】
  ヒデが急に、キャプテン、きょうお誕生日ですよね、おめでとうございます、
  と言うんでびっくりしてね(中略) いやもう69だよ、なんてね。ヒデは、エッ、
  そんなに年取っているんですか?ともかくこれからも頑張ってください、
  なんて励まされて。ホテルに帰ったら、部屋にシャンパンが届いていてね。
  ああ、ホテルからのプレゼントか、と思ったら、カードにヒデの名前が書かれ
  ていた。

  川淵三郎(日本サッカー協会 キャプテン)

マスコミから伝えられてきた像とは異なり、実に細かい気遣いをスマートにできる
のが中田だったのである。マスコミ報道の不正確さを改めて感じた。

【2006年のW杯敗戦】
  98年以降の代表は人を生かすよりも、自分のことを優先する傾向に
  あるように感じますね。今(2006年)のほうが、あの時の代表より何十倍も
  上手い。テクニックの進歩は目覚ましいけれど、一方ではメンタリティは
  その進歩についていっていないように感じることもある。

  中田英寿(2006年W杯前のインタビュー)

テクニックがメンタリティに付いてゆけなかったのがサッカー界の8年間だったと
すると、ここ数年の日本の社会にも、同じことが当てはまる。その一方で、
バブル経済以降の日本は「社会品質」が劣化している。

たとえば外資系投資銀行に入って数年で辞めて、ファンドをつくって儲けて
アーリー・リタイヤ。どんなビジネスでもいいからネット起業して、上場するか
会社を売ってリッチになろうというような、テクニックというか処世術というか、
そんなことばかり注目されてきた。それを批判する論調もあるのだが、どうも
世間一般は、そうした正論を支持しようとしないのが風潮である。

インターネットが人をつなぐ上で果たした役割は大きいが、同時に深いところでの
共通意識、社会意識を減退させているのではないだろうか。法律遵守、年金、
ニート、格差・・・自分のことを優先するあまり、上から下まで、これほど無責任な
感情が支配した時代があるだろうか?中田はサッカーを通じて、これと同じことを
言っているのだと思う。

【リーダーの責任】
  (2006年ドイツW杯)ブラジル戦の翌朝、一睡もしないまま、川淵はそれ
  でも、自らがパーソナリティを務めて4年続くラジオ番組「キャプテン川淵の
  行こうぜ!オレ達のニッポン」(ニッポン放送)の生収録に臨んでいた。ピッチ
  で倒れていた姿ではなく、ロッカーの前でうずくまって肩を震わせ泣いていた
  中田の姿を初めて明かしたとき、部屋中(収録室)が静まりかえった。

  増島みどり記

ロベルト・バッジョ(イタリア元代表)は10番という責任に対して、「サッカー選手と
してだけでなく、一人の人間としてそのパーソナリティ、価値観を試され、注視さ
れることを意味している。勝てば皆が良かったからだ、もし何かうまくいかない
ことがあれば、その責任はすべてこの番号にのしかかる
」と語る(本書より)。

1998年、2002年、2006年、3つのW杯で中田はずっと「10番」であり続けた。背番号
は「7番」だったが実質的にリーダーであった。なぜ29歳でプロを辞めるのかと言われ
続けたが、当時の代表の力では勝ち抜けないという読みと、その時の身の処し方