オーディオ・ビジュアル

2008年6月30日 (月)

ワンウーマン・バンドが映す音楽のダイレクト・トレンド

Theresa Anderssonさんの“台所音楽”を聴きましたか? 

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 台所音楽といっても鍋や釜やザルを使って、チンチン♪カンカン♪するわけではないのです(ソーダ瓶は使っているらしい)。台所をスタジオ代わりに音楽セッションの場にみたてて、さまざまな楽器の“ソロ演奏”をして、スタジオテイクならぬ“キッチンテイク”。

【hmm…なアドバイス143.ワンウーマン・バンドが映す音楽のダイレクト・トレンド】
スウェーデン生まれでニューオーリンズ在住のTheresa Anderssonさんが、
即興演奏『Na Na Na』を写した動画をアップロードしたのは6月8日(米国時間)。
瞬く間に視聴数は60万ビューを超えており、いまだ増え続けている。

引用元 Wiredvision

 3分くらいなのでお時間がある人は視聴しましょう。『Na Na Na』、ギターもドラムもバイオリンもひとりで操る。わたしも最初は「素人のやらせでしょ」ぐらいに思った。だが聴いてみるとこの即興演奏はとても見事。ギミックでもやらせでもない。ポップで軽やかで伸びやかな歌声もいい。

 これまで96年以降、06年の『Theresa Andersson』までソロで4枚のアルバムを出している彼女はベテランであり芸達者。話題づくりなねらい(だけ)ではない。本日(08年6月30日)現在で66万ビューを超えているのもなっとく。

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【ダイレクトなアーチスト】
 「台所の音響はすばらしい。自然で、見事な残響効果がある」と同誌に語るTheresaさん。たしかにほどよく狭くてどん詰まりで、音を反響させる冷蔵庫や食器棚やシンクがある。換気扇を回すとうるさいし音は抜けますけど。

 08年9月に発売するアルバム『Hummingbird, Go!』も、この台所でレコーディングしたそうだ。台所という究極のスタジオでアルバム料理とは恐れ入る。CDはやっぱり缶詰ですよね?

20060520_2 シンガー“プリンス”のCDケースは丸かった。引用元

 彼女、もちろん爆発的に売れている歌手ではない。この台所も自分なりのプロモーションもあるはず。でも彼女のサイトを見るとその姿勢がわかる。「無料オーディオクリップ」「ビデオクリップオンライン」「ウエブからのダウンロード」など、“ダイレクトに販売”に積極的。

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 つまり“私のこと、自分自身で発信します、素のままを見てください”。そうしたアピールがネットを使えばできる。

【hmm…なアドバイス】
 音楽ビジネスはどんどんダイレクトに向かっている。提案の一部をモディファイしたのが次の図。

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 アーチストは事務所に所属し、レコード会社と契約して作品を発表してきた。音楽メディアもそれをもり立てる役割を果たしてきた。CDは垂直な販売チャネルで売られてきた。だがiTunesなど、ネットを用いたダイレクト販売がトレンドになり、作品はバラ売りされるようになり、ネット販売のチャネルが太くなった。これが今の状況。

 次いで起きつつあるダイレクト革命は、アーチストとリスナーのダイレクト・チャネルである。台所からリスナー/特定のアーチストを濃く支持するコミュニティとのつながり。以前書いたArtistShare”(ダイレクト販売の取り組み)も同じだ。

 アーチストとファン、そのコミュニティが自然発生するのがネット社会。当然、既存の枠組みや事業モデルにはそぐわないから、あつれきは起こる(大きな目で見てダビング10もそのひとつ)。だが流れはダイレクトだ。逆らえない。今日は以上です。

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2008年6月18日 (水)

カメラ:ふたつのプログッズ、ひとつの“ほっと”グッズ

 オフィスや書斎の話を続けたので外に出たくなりました。それで今日は日光sun sun、海nami namiの地、三浦半島に行きました。その訪問先の話は、来週のビジネスメディア誠の話題まで“熟成”させますのでお待ちください。お話をうかがっていて、とっても気持ちよくなりました。

 今日の余韻と明日のビジネスメディア誠のエッセイの話題をつなぐモノは、“Cherryさんのカメラ”なんだと思ひました。彼女が手にする(某ルートから不当に安くゲットした)α350が光っている。うらやましい。「写真はまかせたよ!」「ハイ!」という連携プレーがグットなのはよかったけど。まだデジイチを持たないわたしですが、憧憬をこめて! 

Idx_mainv わたしもレンタルで使ったSony α350

【hmm…なアドバイス133. カメラ:ふたつのプログッズ、ひとつの“ほっと”グッズ】
バッグに鉄の塊のカメラやレンズを入れるとかなりの重量になる。もちろん
バッグの背面にいろいろ工夫されてはいるのだが、それでも、春から秋の季節に
何kmも歩くと、背中が汗でびっしょりになるのだ。そこで、カメラ関係の量販店
に向かい、いろいろ物色してみた。すると、今まで見たことのない縦型の細い
ザック型のカメラバッグを発見!

引用元 air BE-PAL フォトグラファー/田川 哲也さんの記事より

1856_big すっと立つフォルム。

タテに細長いプロポーションが目を惹く。カメラマニアならずとも「ちょっと変だな」と思うはず。「これがカメラバック?」と。だがこの記事を書く田川さんは絶賛。プロの写真家の彼は、世界遺産を歩きながら撮る企画を引き受けた。歩きながらだとバッグの良し悪しで疲れかたが相当違う。そこで長時間歩いても疲れないバッグを探し、この商品『フリップサイド200』に出会った。メーカーはフォトジャーナリスト御用達のロープロ

【これは脱帽の機能!】
 大きな特徴はバッグの背面、つまりいつも背に付ける面をガバチョと開ける点だ。外側にジッパーがあると、背に付ける面を下にして(地面に付けて)開けて出し入れするが、このタイプだと逆になる。外側を下に置いて、内側からカメラ機材を出し入れできる。背中が汚れないし、おろしてすぐに出し入れができる。

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 さらにタテ長であることで、背中の左右の両端がバッグで覆われない。夏だと汗をかく背中にはそれがやさしい。外寸法はW218×H420×D157mm。16,800円

【吉村和敏さんのアドバイザー三脚】
 勝手に敬愛している写真家吉村和敏さんは長らくフランスに出張だったそうです(お疲れさまです。根性でブログをアップする姿、わたしも触発されています)。彼が開発に関わった三脚があります。『エル・カルマーニュ645KCリミテッド』これは(素人目にも)凄い。

Img_0886 引用元 吉村和敏さんのブログ

「CAPAオリジナルグッズ開発局」とベルボンのコラボレーション三脚です。
人気三脚のエル・カルマーニュ645をベースに、エンドフックや石突、雲台
取付部などの細部に至るまで使いやすさを追求しました。

引用元 CAPAネットショップ 

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 「大型の可変石突(足の突端)」「雲台固定用のイモネジ(カメラを固定する台をイモネジにした)」などこだわりの装備満載。Cherryさんのα350闇価格に近い52,400円(三脚+クイックシュー付き雲台PHD-61Q KCセット)。

31 吉村さん(引用元CAPA)

   こういう三脚を使えるようにもなりたい!と思いますが、まずはデジタルカメラを買わないとダメです(笑)。今回のエッセイの体験で、相当焚き付けられましたが。

【α350にはレンズフードが付属している!】
 見出しが変ですが正しいのです。たいていのデジイチのレンズにはフードが最初からあります。レンズフードは、画質劣化や先端保護に必要なもの。下図左は普通のタイプ、右は花型タイプです。

32 引用元

 Cherryさんはα350にレンズフードが必要だと考えました。ところが購入した「α350にはレンズフードが無い!」。これまずいわ!そう思ってひとつ買ってきました。

 ところが!です。よ〜く見ると、実は最初からフードがレンズに付いていた。黒いので先端にかぶさっていたのが同化していた(笑)。ひっくりかえっていただけだった。眼鏡の上に眼鏡する、パンツの上にパンツをはく状態。ムダになったレンズフードはなくすかもしれないので、とっておくといいと思いますよん♪ 明日の写真の話題に続きます。ご購読ください。

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2008年5月24日 (土)

楽器挫折者救済に光を!

 ゴールデンウィークも終わったところだが、早くも夏休みはどこにいこう!と考える人もチラホラいるでしょう。の〜んびり観光もいいですし、ゆ〜ったり岩盤浴もいいけれど、“今までできなかったことに挑戦する”のもいい。

 それはたとえば楽器の演奏。軽やかにピアノを弾いてみたい(でも楽譜が読めない)。弦楽器を1曲だけでも弾けるようになりたい(コードはすっかり忘れた)。ドラムにずっと興味があったけれど(今の今までやったことがない)。そんな人は多いはずだ。夏休みの半分を楽器演奏の合宿にしてみるのはどうだろうか?

【hmm…なアドバイス112.楽器挫折者救済に光を!】
[楽器挫折者救済合宿とは?]
ミュージシャンのように楽器を奏でたいものの挫折してしまった方、楽器を手に
する前に無理だと諦めてしまった未経験者の方、また部屋の片隅で埃をかぶって
いる楽器を、マルチミュージシャン【きりばやしひろき】によって2泊3日の
合宿で救済する人気ツアーです。

引用元

3 南足柄で演奏と温泉漬け!

 過去6年間に及ぶツアーで876人の楽器挫折者を救済してきた人気企画。参加者年齢は9歳から77歳とざっと4世代くらいにおよぶ。楽譜というより岳父みたいな人もいそうだ。ねらいは「全員をバンド演奏のレベルにまで上達させる」こと。わたしも大丈夫ですか?

【申し込みは正直な音楽申告から】
 申し込み時点で楽器を決めて「楽器経験の有無」とそのレベル、希望の楽器(エレキギター、アコースティックギター、エレキベース、ドラムスあたり)を書き込む(有料でレンタルあり)。わたしならやっぱ鍵盤が弾きたいが今回はピアノパートなしだそうだ。残念。

 募集は15名なので4組ほどのグループで演奏をすることになる。集合後、合宿練習所の「うぐいす会館」へ直行。温泉気分を味わう間もなく初日からみっちり練習。2日目も丸一日練習に次ぐ練習。鬼だなぁ。そして3日目のメインイベント、“屋外ステージ発表会”がクライマックス。入りすぎる力を抜くためか、早朝オリエンテーリングもあるし、鬼の訓練の後、心身ともに解放される打ち上げバーベキューまで、至れり尽くせり。

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 質問ひとつ。挫折未満のわたしでも大丈夫ですか?

【合宿の協奏状況】
 07年8月4日、5日の1泊2日ツアーの様子を見た。2日目は早朝オリエンテーリングをして、はらごしらえ。そして最終リハーサルを行ってさて会場入り。

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 初心者マークがかわゆい。

 前の年の救済合宿OBも駆けつけるというので、すでに“救済コミュニティ”があるのだろうか。

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 「桜」by コブクロ。

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 「モルヒネ」by 椎名林檎。

 当日の挫折者グループの演奏録音までは公開されていませんが、きっとこの後のバーベキューの和気あいあいの写真がほほえましいので、それなりに歌って弾けたのでしょう、と信じることにしました。

1186322157_280x210 鬼の合宿もいい感じ!

【鬼講師は空想ドラマーを奨めています】
 講師はラジオでトークもするミュージシャンのきりばやしひろきさん。Wikiには「ドラム、ギター、ベース、鍵盤楽器など、あらゆる楽器を指導。その厳しい指導ぶりから「鬼講師」とも呼ばれている」とある。やはり鬼か。

2 講師はかっこいい。

 でも、きりばやしさんが発行するメルマガ『1分で読める!楽器挫折者のための救済メルマガ」、かなり親切です。08年5月15日号の“シャドウ・ドラミング”の話が笑っちゃう。

280pxdrum_kit_illustration_edit 番号を確かめたい人はこちらへ。

1.ドラム椅子と同じ高さの椅子を用意する(自分の高さですか?)。
2.目の前に「ドラムセットがあるのだ」と自己暗示をかける。
3.スティックを持ち、ドラムを空想し、そのバウンドまで自己演技する
4.ペダルが無い環境をつくるため、かかとを上げ、つま先で足を支える

 注意事項として「近くにペットがいないことを確かめてやろう」じゃれてきた猫をスティックでハタくのは動物虐待!(笑)空想ドラマーになるため、My箸ならぬMyスティックを持ち歩きましょう!

【hmm♪…なアドバイス】

 この合宿企画、とても優れている。まず挫折体験という同じ悩みを共有する仲間と知り合える“偶発性”、楽譜への集中という“ドM性”、そして共同でひとつになる“合体性”。

 まず“偶発性”。アクシデンタルな出会いの楽しさと苦しさ。講師は先生役ですが、メンバーは偶然に偶然が重なって即興のグループを組むわけです。いろいろと葛藤はある。育った地も職業も価値観も違う。喧嘩するかもしれない。でも音楽には国境もなければ肩書きもない。ひとつの曲を演奏できるようにするまでの葛藤がある。悩みや知識を共有し、励ましあって乗り越えるもも偶発である。

 “ドM性”。マゾという意味のMではない。MusicのMだ。合宿期間中ずっとMですよね。実技と発表を通じて楽器演奏ができるようになること。日本家屋では音が出せないから、思いきってだせるものいい。会社の合宿だと岳父に説教されるだろうが、ここは音楽の場。楽譜だけに集中できる環境づくりがいい。

 そして“合体性”。音楽はひとりだけ演奏がうまくても、グルーヴ感が生まれるとは限らない。誰かがずっこけそうになったときサポートが入るのがバンドの良さだ。それでこそ演奏全体が“グルーヴ感”に包まれる。

 キース(リチャーズ)はミック(ジャガー)に「もっと自信をもってギター弾けよ」とアドバイスした。『Rain Fall Down』が生まれた。チャーリー(ワッツ)が喉頭がんでスタジオ入りできないとき、ミックはドラムまでたたいた。ロン(ウッド)がアル中を治療中、他の3人はずっと見守った。こういうところがバンドの強さであり楽しさだ。わたしは生まれ変わったら絶対にミュージシャンになりたい。その理由は“合体したい”から。

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 画像はちっちゃめにして、今日は以上です。

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2008年5月14日 (水)

ヤマハTenori-on(ちょいログです)

 08年5月12日から国内販売を開始した“Tenori-on”の音を聴きました。ちょっと衝撃を受けたので、思わずyoutubeを幾つか視聴しまして、そのうちのひとつ。

 今日のブログは後ほど書きます。

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2008年3月13日 (木)

私がiPodを聴く気になれなかった理由

 今日はビジネスメディア誠で連載している『“うふふ”マーケティング』へのリードです。

私がiPodを聴く気になれなかった理由
  「音には絶対解がない」という。音と食は似ており、一度おいしさを知ると、
  さらなる“おいしい音”を求めてしまうのだ。サウンドクリエイトで高級
  オーディオの試聴をした日、筆者が考えたこととは……。

 元はといえば45年も現役を続ける「ローリング・ストーンズ」のドキュメンタリー映画『シャイン・ア・ライト』のCDが08年3月31日に発売されるニュースから。昔ながらの曲の繰り返し演奏に過ぎないのだが、コアなファンは「まるで税金だ」とボヤきつつも長年払ってきた。今回もまた徴税が繰り返される。

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 ところがそのCD、同じ曲目で同じジャケットでなぜか2つの商品がある。ひとつは普通のCD(3,300円)、もうひとつはSHM-CD仕様(3,800円)。なぜ?と思えば高い方はユニバーサルミュージックと日本ビクターが共同開発して、07年12月から発売するSHM-CD、安い方は普通のCDである。その差額が500円なのだ。たった500円、音のディープな世界への序曲になるのだろうか?

 結論から言えば、SHM-CDは感動モノである。アフィリエイトも宣伝もない。ビジネスメディア誠での連載ではアルバム『レット・イット・ブリード』を題材にしたが、取材後改めて自宅で聴き返すと、「あぁ!もうたまらん!」ともう一枚(同じグループの『ベガーズ・バンケット』)衝動購入してしまった。こっちのアルバムの方がアコースティック曲が多いので(SHM-CDはとりわけ弦楽器が美音になると感じた)、違いはより明快なはずだ。ここ数日、花粉のせいか、夜になるとぐったりするので、まだ開封して聴く時間がもてていない。

 にしても・・・今回の連載は出費が多くてたまらん(笑)。

【二兎を追いながら、同じ方向に走ったオーディオ機器業界】
 レコードとSHM-CDの試聴でお邪魔したサウンドクリエイトには社員ブログがあり、それを読んでいたら広報担当の竹田さんがこんなことを書いていた。

 敬愛する青山二郎さんは、中原中也が「二兎追うものは一兎も得ず」と
 言ったら、「一兎追って一兎得るのは当たり前のこと。二兎追ってどちらも
 得られるのがよい」と言ったとか。

 なるほどオーディオ機器業界は二匹のウサギを追ってきたと思った。一匹のウサギはお部屋でじぃっとお座りして、良い音に耳をツンと立てる。いわゆるオーディオマニア。もう一匹のウサギは大きな耳で音を聴きながらタタッっと走る。そう、昔はウォークマン、今はiPodという携帯音楽プレーヤー。

 どっちも良い音を求めてきたが、鑑賞性におけるそれと、携帯性におけるそれは違うはず。だけどいつの間にか鑑賞用のコンポも小型化なら携帯プレーヤーも小型化。どちらもデータのやりとりや圧縮、ライブラリのサイズなどが差別化要素になって、みんな“縮み志向”や“便利志向”になってしまった。“音の感動”はどこにあるだろうか?

 オーディオ市場不況の一因は、差別化といいつつ、みんな同じ方向で商品開発しているからでもある。

【ハイクォリティ・オーディオの時代へ】
 アスキー創業者の西和彦氏はデジタルドメインというオーディオ機器の会社を創業し、08年2月、第一弾の商品を発表した。マニア向けの高額な商品だが、氏は「パソコンでは2つの積み残しがあった」とアスキーのインタビューで語り、そのウチひとつが『ハイクオリティーなオーディオ』としている。

Dac_product_585  同社のDAコンバーター

 何GBで何曲入るというお手軽志向はもうそろそろ終わり、高質な音をデジタルでどう処理してどう聴くか、それが鑑賞ウサギにも携帯ウサギにも、次のテーマのようである。

 音楽は一度良い音を聴くとマズイ音には満足できなくなる。確かに食とよく似ている。今回はそれを身をもって感じた。今日は以上です。

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2008年3月 8日 (土)

どらえもんテルミン?アレレなゆびピアノ

  わたしはアレゲなスラッシュドットの一ファン。これまでいくつかのブログネタで助かりました。今回もこれを読んでやったぁ!と拳を小さく握りました。そして相棒のCherryさんに「ねぇねぇ、こんなのあったんだよ!おもしろいでしょ」と話すと、Cherryさんも「買ったら私にも貸してください!」とのたまわれて快諾したのだった。

 だから駅前の本屋へ、帽子をいつもよりも深めにかぶって、小さな子どもがいるかのように装って、小学館の『小学一年生』を買った。その中の付録が目当てだった。喜び勇んで買ったのだが・・・・。

【hmm・・なアドバイス 46.どらえもんテルミン?アレレなゆびピアノ】
 恐るべし「小学一年生」 - NextReality経由で知りましたが、タレコミ人を含む
 皆様の多くもお世話になったでありましょう小学館発行「小学一年生」、その
 最新号(4月特大号)には何と、手指に装着すると「どんな ばしょでも ひけ
 ちゃうよ!」という触れ込みの、「ドラえもん どこでもゆびピアノ ドレミくん」
 なるアレゲな楽器がおまけでついてくるようです。

 引用元 http://slashdot.jp/hardware/article.pl?sid=08/03/06/0353203

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      どうがはこっから。おとがでるので、きおつけてください

【どんなばしょでもひけちゃうよ!って?】
 動画の説明はこうある。「どんな ばしょでも ひけちゃうよ! おともだちと なかよく えんそうかいを ひらこう!」 どんな場所でも弾けるという説明、しかも背景が黒い動画を見てわたしはこう思った。 

「空中演奏だ!きっとテルミンなんだ!」 

 すごいな!付録でぽっこりふくらむ『幼稚園』や『小学三年生』の雑誌、書店の中のどの辺にあるのかさえ不明なのに、おっとわりとレジそばにありました。買いました。家に帰ってさっそく開いた。アレゲな記念写真を一発撮りました。

Pict0477 しっかり梱包。

 開いてみれば、各指のサックの裏側に押すボタンがあるじゃないですか!(笑)。指を机で「トントン」と叩く要領で演奏するオモチャだった。しかも親指から小指までがドレミファソ、ラシドは手首につける本体のボタンにある。子ども用だから、オトナの手のサイズにはまったく届かない(はめるのがキツイ)。

 “無接触楽器”テルミンのイベント(第一人者の竹内さんが演奏した)に参加したことがあるのがアダになった。テルミンとは似ても似つかないボタン演奏なのだ!アレゲじゃなくてアレレだった

【中身が見えないから惹かれます】
 年に一度の縁日、見せ物小屋の「蛇オンナ」を思いだした。「蛇に育てられ、蛇の生き血だけを呑み干して・・・」と口上で出てくる蛇女の見せ物だ。外から小屋の中は見えないから、たくみな口上で期待だけがどんどんふくらむ。

Extnews_hebi1130 こっちは蛇の生き血?を呑むらしいが・・・・ 

 誇大宣伝だとはわかっていても(杏アメをがまんして)入ってしまう。かぶりつき待った蛇オンナ、やってきてはマフラーのように蛇の皮を首に巻くだけで、生き血も呑まずに観客をにらみつけて去っていく。え?っと息を呑む間もなく、外に出される。入場料は縁日で最高値の350円・・・なのにまた今年もやられたと思った。

 今も昔も信じやすいわたしはおバカ。ま、550円の本にテルミンが付くわけがないのであった。だが・・・。

【2,300円の『大人の科学』にはテルミンが!】
 だが学研から07年9月に発売された『大人の科学』には、ミニテルミンが付いていた。

Magaimg おぉ!テルミンが付録。 

 1920年、旧ソ連のレフ・テルミン博士によって発明された世界最古の電子楽器
 テルミンは、手をアンテナに近づけたり遠ざけたりして演奏するユニークな楽器だ。
 高周波のうなりから生み出される独特な音色を、付録のテルミンでも楽しめる。

 スピーカー内蔵。トップテルミスト竹内正実の教則本もついてます。

 単三電池4本、スピーカー内蔵で音が立派にでるらしい。定価は2,300円とちと高いが、まだ購入可能である。アンプと接続する改造もできるとかで、ちょっと惹かれています。

【hmm・・なアドバイス】
 結局、雑誌の付録とは「来月は何かな~」と期待を膨らませる古典的なティーザー(じらし)キャンペーンである。待って、買ってきて、開けるまでが楽しい。バレたらこんなものか・・・としぼむ。だが大丈夫、来月号がある!次号予告でまた騙されるのが楽しいのだ。

 『小学一年生』の来月号は『ドラえもん 光るマジカルウォッチ』だ。今度はCherryさんの番です(笑)。今日は以上です。

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2008年2月23日 (土)

iPhone / iPod touchでギターへ再挑戦?

  才能ある人を見て、どうして自分にはできないんだろう?しょせんは凡人よ。できることは少なく、できないこと多し。だが中学生のころ挑戦して、2週間もたたずに挫折したことを何度後悔したか。いつからでも始められるとはいうが・・・そうもゆかない。それは楽器。それができれば人生が変わっていたかもしれないのに。

2cbbe745  こんなに弾けなくても。

 アタマではコードを覚えても、手元がそれを覚えない。左手の指は凹み、弾きがわの手が動かず心が凹み・・・。もう一度挑戦をしたい!と思うのですが、とりあえずこれから?と思わせたのが今日のテーマのiPhone/iPod touchで「弦タッチ」や「鍵盤タッチ」。音楽人生の再スタートができるだろうか?

【hmm・・なアドバイス35.iPhone / iPod touchでギターへ再挑戦?】
 ロックして夢見るために生まれてきたシンヤ・カサタニが、iPhoneとiPod touchを タッチスクリーン端末をギターに変える「PocketGuitar」を作ってくれた。このアプリ、 見るからにビョーキなすごさだ。なんでもっと早く人類はiPhoneの本当の宿命に 気づかなかったのかなあ。これでかなりスッキリしたけど、iPhoneってロックミューミュージックの敵を倒すため送られてきた未来のギターだったんだ。
 引用元 http://www.gizmodo.jp/2008/01/iphoneipod_touchpocketguitar.html

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 1月19日からシステム開発者の笠谷真也さんが公開した『ポケットギター』というアプリケーション。東京IT新聞の記事によると「何をやろうかいろいろ考えていて、マルチタッチができることと大きさに相性がいいもの」としてギターだったそうだ。どうやって音が出るか、iPhone touchのギターの弦を押さえて弾くとボロンと奏でる。音はPC本体経由でスピーカーから出力。1分ちょい、聴いてみましょう。

 いやぁ、良い音です。驚くほどスムーズな音。しかしこのソフトウエアを導入するにはiPhone/iPod touchのプロテクトを無効化(Jailbreak)してからやるそうで、やり方はネットで調べると載っていますが、メーカーが保証するものではないので自己責任です(どうやら開発はオープン化の方向らしいですが)。

【ピアノも凄い、三重奏も凄い】
 ポケットギターで驚くなかれ。ピアノもあります。それは4オクターブのキーボードで演奏できる『iAno』。音階調節は上部の矢印でやるという。

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 サンプリング音源でリアルな音色が実現されていて、さらにMP3を流しながら
 セッションが可能ということで、ピアノ好きにはたまらないアプリケーションだと思います。

 引用元 http://designwork-s.com/article/84409968.html

 この「PocketGuitar」と「iAno」、そしてニンテンドーDS用ソフト「エレクトロプランクトン」の三重奏『iBand』もyoutubeで話題になっている。これがまた実に見事な三重奏で拍手であります。
 

【いろいろな可能性がある】
 PCとiPod touchを持ち寄っての合奏もおもしろいが、用途展開はいろいろできそう。

 グループミュージシャン同士なら、こんな電話会話も。
 「こういう音作ったんだけど、どう思う?」 ジャ~~ン・・・・♪
 「ふ~ん、いいね。ちょっと詩をつけてみるからさ、送ってよ」

 CMソングの作曲家とプロデューサーなら、こんなやりとりも。
 「君が言うのはこういう音?ジャラ~ン・・・」
 「いや違う。ジャァ、ラ~ンだよ。」

 パソコンで音楽というのはずっと昔からある。だがパーソナルギアで、こんなビジュアルにギターやピアノを弾くようになるとは思いませんでした。たとえばTVのトークショーやコメディアンが演奏してもおもしろそうだし、「PC+iPod touch=生電子伴奏」でストリートでライブ熱唱やカラオケもできるかもしれない。

 iPodで4音程ピアノができるなら、タブレットPCなら軽く8音程できる。ウクレレのようにPCを抱えて“タブレットPC演奏”の時代かしら。これならタブレットもサマになりそう。携帯電話でも、液晶画面に映す弦を左手で押さえて、弦のかわりにキーを右手で押して弾くとか。一人でそんなことやっているサマは、ちょっとあぶないですが(笑)。

【hmm・・なアドバイス】
 梅田望夫さんは『ウェブ時代をゆく』で、インターネットは「学習の高速道路」という概念を提示した。専門性や実務能力を身につけるのに昔はひと苦労だったが、ウェブという高速道路に乗れば、あっという間に一定レベルの知や技を身につけることができるようになった、というものだった。

 このギターとピアノの例でも、生の器奏でやるよりもずっとハードルが低いものになった。弦や鍵盤を押さえる練習あって、気軽に空き時間でできる。ただ梅田さん、高速道路の出口は渋滞するとも書かれている。つまり、そこまでは誰でもいけるようになったが、「本物の楽器」での演奏や「プロの演奏者になる出口」は混む。いやハードルが低くなったおかげで以前よりもっと混むようになる

 やっぱり「好きこそ物の上手なれ」ということでしょう。結局はそこ。でも素人でもいいから、iPhoneギタープレイヤーになりたいな。今日は以上です。

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2008年2月10日 (日)

ディトアーズ/Detours わたしはアルバム派

 シンガーソングライター、シェリル・クロウさんの新譜『ディトアーズ』を聴いて幸せになりました。2週間前、このアルバム発売までの“まわり道”をテーマに書きましたが、わたしは日本先行発売から“まわり道”して輸入盤の発売を待ちました。その甲斐がありました。

    Pict0420 HMVで買った輸入盤

 輸入盤を買ったのは「オリジナルのアルバムとして聴きたい」というこだわりからです。日本だけ先行発売して“ボーナストラック”を付けるという戦略(このアルバムの日本盤もそうです)、アルバムのメッセージをゆがめると思うから。バラで曲を買う人も多いのに何をかいわんやですが。

 今日はこのアルバムのレビューを通じて「アルバム」と「バラ売り」について考えます。

【hmm・・なアドバイス25.ディトアーズ/Detours わたしはアルバム派】
 まずざっとアルバムレビューを。テーマは「愛と社会メッセージ」。その2つをポップな曲づくりで調和させています。ポップな味付けは、ファーストアルバムのプロデューサーとの共作ゆえ。『ディトアーズ/Detours』は彼女の最高傑作だと思います。

  1.God Bless this Mess
    Mess(混乱)した状態とは米国の国家のイメージ。曲のビデオクリップはその
  象徴でワシントンスクエアを舞台に。嘆きの詩とアコースティックなメロディライン
  はやさしい。アルバムを象徴する曲でしょう。ビデオはこちら(約2分)。

 

  2.Shine over Babylone
  アルバム全体のメッセージを背負う。社会性の高い歌詞と力強いメロディ。

 3.Love is Free
   米国南部を襲ったハリケーンを歌ったファンキーな曲。「貧乏でもHはタダ」(笑)

  6.Out of Our Heads
  パンク&ポップスの融合するユニークな一曲。大好き。

 7.Derours
  “「人を愛しなさい」と教えをたれたママ、彼女は紙ほど薄いハートの持ち主” 

10.Diamond Ring
  ダイヤモンドリング~♪の愛を想う気持ちで登り詰める熱唱。心に残る傑作。

11.Motivation
  いわゆるシェリル・クロウ路線なリズム&メロディとスピード感。名曲。

13.Love is All There is
  セカンドヒット間違いなしのポップスが13曲目にもあるのが驚き。

14.Lullaby for Wyatt
  Lullabyとは子守歌、Wyattとはシェリルの子ども(養子)。人類愛のやさしさ。

【アルバム全曲のプロット】
 このアルバム、愛と社会メッセージをポップスでくるんだ作品です。曲目にも曲順にもアーチストの意図が見えてくる。

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  タテ軸には「愛」、ヨコ軸は「社会メッセージ」。解説しなかった曲を含め、全14曲をメロディと詩から全曲をプロットしました。①の社会メッセージばりばりの曲から始まり、②、③と愛が高まり、再び社会メッセージの強い曲調になり、⑥~⑩まで愛を高めてゆき、我が子(養子)を歌った普遍的な愛の曲⑭で終わるわけです。

 曲順にもカバレッジにも、社会メッセージと愛を「あまねく伝えたい」というアーチストの意図が十分に感じられます。“通し”で聴いてほしい-創り手のその意図がよくわかります。

【曲ごとのバラ売りしか売れない】
 一方、多くのアルバムは、すでにアルバムとして意味をなさない。iTunesストアではアルバムは売れず、曲ごとのバラ売りだけが売れる。倖田來未さんのようにシングルを先行させて、あとでまとめて“アルバム”というのさえあり。 曲のバラ売りの加速化、なぜなのか?

 iTunesに代表される曲ごと販売の浸透
   (クラシカルさえ曲ごとに買えるのはいかがなものか?)
 そもそもアルバムとして売れなくてもいい
   (アルバムは関与する人々が多くて原価が高くて儲からない)
 CMソングやドラマの主題歌・劇中歌からのカットの増加
   (“ワビ・サビだけがいい曲”です。このあたりにも原因ありそう)
 携帯の着メロや聴き放題サービスの影響
   (携帯小説というバラ売りを見れば、さもありなん)
 細切れの時間の中でのリスニングが増えた
   (細切れ時間で、携帯メール、携帯ゲーム、DSをやるように・・・)

 小遣いが足りないなどの要因もあるだろう。ちなみにiTunesストアでは最初バラで買っても、あとでアルバムとしてまとめ買いできる(バラ買い料金をアルバム料金から差し引く。日本以外)。それでもアルバムが売れないわけですが。

【hmm・・なアドバイス】
 たぶんこういうことは言える。作品メッセージをどう受けとめるか―それさえ消費者主導になった。作品を消費者の都合(時間、習慣、金、嗜好)で理解することが当たり前になってしまった。音楽に限らず、本もTVも舞台も美術も、細切れ消費が目立つ。アイスのトッピングならともかく、アルバム=芸術作品なのに・・・。

 わたしはアルバム派。アルバムとして聴きたいし、それがアーチストへの礼儀だと信じます。とりわけ来年のグラミー賞を独占する(間違いなく!)作品、『ディトアーズ/Detours』ならなおのこと。今日は以上です。

Peterstroud Sherylcrow
Peter Stroud

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2008年2月 8日 (金)

Shine A Light (今日のおまけ)

 

たった今、地球上でシルエットだけでその人がわかる人、いったい何名いるのでしょうか?その内の二人を挙げました。

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 今日(08年2月8日)から、第58回ベルリン国際映画祭が始まりました。ローリング・ストーンズのメンメンは揃ってベルリン国際映画祭に出席したそうです。それはマーティン・スコセッシ監督による映画『Shine a Light』が出品されたからです。

358261297_25 ミックの隣がスコセッシ監督。

 すみません、趣味丸出しです・・・と、私的ブログなのにおかしいコメントで尚すみません(笑)。告白するまでもなく、わたしは30年以来のストーンズ・フェチです。ミクシィのストーンズ・コミュの書き込みによると、08年3月26日に24曲のサウンドトラックが先行発売されるそうです。ちなみに「Shine A Light」は彼らの最高傑作曲のうちのひとつだと思っています。パワーを失いかけたときによく聴きます。

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  出典 http://www.rrm.co.jp/gs/Shine-A-Light-Pre.htm 

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2008年1月27日 (日)

シェリル・クロウ/原点へのまわり道

 今週はようやく(08年)1月30日がくるのでワクワクしてます。その日はシンガーソングライター、 Sheryl Crow/シェリル・クロウさんの久々の新譜『Detours/ディトアーズ』の日本先行発売日だからです(日本以外は2月5日)。

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 先行発売された1stシングルの『Shine over Babylon』(愛聴してます)、2ndシングルの『Love is free』は全曲フルでタダ(愛は自由&想うのはタダですね♪)視聴できますが、この曲も素晴らしい。どちらもメロディは耳に残り、詩のメッセージは明確。社会環境問題とニューオリンズのハリケーン被災です。
 
 それもシェリル、ここ3年別離、乳癌、養子、そして環境保護活動と、さまざまなDetours(意味は“まわり道”)してきたからだろう。発売までカウントダウン3日前の今日のテーマはシェリル・クロウさんの新譜。

【hmm・・なアドバイス14.シェリル・クロウ/原点へのまわり道】
 世の中が混沌としている中、私たち全員が平和に生きる方法を見つけ出そうと
 していること。そういったことがかなり反映されているアルバムになっているわ。

 シェリル・クロウ インタビュー 『神戸からのメッセージ』(フリーペーパー)
 
    200_4762e473002aa02c06400cb8e1  

 前作『ワイルドフラワー』(2005年)の発表のときに行われたインタビューから引用。この時点で今回発表の『ディトアーズ』の全曲も(いったん)録音されていたのにはびっくり。ワイルドフラワーは地味でアコースティックな曲集、ディトアーズはポップな曲集として、最初は2枚セットで発表する予定だった。だが両方いっぺんではアコースティックなアルバムが聴かれないという想いから、ふたつにしたそうです。

 ところがそれからが長かった。2006年は転機であり原点回帰の年だった。

【混沌】
 05年8月にプロの自転車ロードレース選手ランス・アームストロングさんと婚約を発表。愛の曲が満載の『ワイルドフラワー』を9月に発表。ところが翌06年2月に婚約解消。そしてそのすぐ2週間後に定期検診(マンモグラフィも含まれていた)で乳癌を宣告された。
 
 そのときはこんな具合だったそうだ。ひとりの医師からは「じゃあまた半年後!」と言われて、もうひとりの医師から「ちょっとまって。生体検査もしよう」。幸運といえば幸運で、乳腺腫瘤摘出、7週間に及ぶ放射線治療。早期発見、早期治療が命を救ったが、06年の新譜ツアーはキャンセル。

 そして地味な『ワイルドフラワー』は売れず、常連だったグラミー賞も逃し、彼女の関心はニューオリンズのハリケーン被災、アメリカのイラクでの間違った戦争、環境破壊と環境保護に向かった。その想い、怒り、嘆き・・・どこにどうぶつければいいのか。06年は苦しんだ年になった

    Sr240_crow_88492527  “戦争は答えではない”
    シェリルは戦争反対、環境保護のアクティビティでも有名。

【まわり道】
 そして、すでに仕上がっていたポップな曲集のアルバム化に再びとりかかる。だがどう手を付ければいいのか?思い当たったのが、原点に返る道だった。

  I kept coming up with the idea of detours; when you're young and innocent
  you have this clear picture of who you are and who you want to be and
  you're very idealistic.

  引用元 http://abcnews.go.com/Entertainment/WireStory?id=4157338&page=1
 「ディトアーズのアイデアがわいてきました。それは、人は若いとき純真で自分が
 どんな人間で、いったい誰なのか、何をしたいのかしっかりわかっています。理想
 に向かって走っています

 ところが年をとると・・・。“夢に向かおうとするとまわり道を強いられ、原点にもどろうとするたびにもどれなくなる”(同インタビューでの彼女の発言)

【原点】
 これがアルバムのテーマだと考えたどりついたシェリル、自分の“原点”のプロデューサー、Bill Bottrellさんに電話をしました。
  
 'I'm going to propose something crazy, but how do you feel about getting
 together and seeing what we might do in the studio?' He said, 'I've been
 waiting for this call for years."
'
 シェリル 「ちょっとクレイジーなことを提案したいのよ。いっしょにスタジオで
 レコーディングするって、どうかしら?

 ビル 「君からの電話、何年もずっと待っていたよ

 なぜクレイジーかといえば、Bottrellさんはシェリルの大ヒット・デビューアルバム『Tuesday Night Music Club』(1993年)のプロデューサーでしたが、それ以来10数年、付きあいがなかったから。アルバムごとに新しい個性を追求するスタイルゆえですが、今回は“原点への想い”が電話をさせた。10数年のまわり道だったわけです。この師弟関係も、なんかジンときました。

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   シェリルの自宅。ひとりレコーディング風景(彼女のブログより
 
【hmm・・なアドバイス】
 愛、別れ、天災、戦争、混沌・・・そして原点。こんなシェリルほどじゃないですが、わたし自身もいくつもまわり道をしています。今度こそ!と想うのですが。たくさんまわり道した彼女から勇気を得て、まわり道も原点への道、と思うことにしましょう。

 あと発売まで3日。ミクシィのシェリルのコミュには「日本盤は2曲多い(2500円)」「いやiTunesはさらにもう1曲あるよ!(ビートルズの“Here comes the Sun”をカバー)(1500円)」という迷いモードのコメントが入っています。迷ったときには原点。1500円で輸入盤CDを買うのも手です。でも発売は2月5日になりますので、それってちょっと“まわり道”(笑)。今日は以上です。

 

     買わない人にも『Shine over Babylon』を

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2007年11月 7日 (水)

ソニーウォークマン 単音オーケストラの驚異のサウンド

久しぶりにSONYらしい驚き(It's THE Sony!ですね)があって嬉しかった。このCMは素晴らしい。感動した。ぜひパソコンの音声をONして、このCMのyoutubeを観てください。

この動画はロングバージョンで、最初の方はメイキング・オブが入っている。「ショハル」の遠吠えからがCMである。

      Music_pieces_2
      この女性のマジな表情が気にいりました♪

【勝手にアドバイス Vol.274 ソニーウォークマン 単音オーケストラの驚異のサウンド】
Sony has created the first ever ‘monophonic’1 ad to mark the launch of the latest generation of WALKMAN digital media players. Titled ‘Music Pieces’, this innovative commercial is created by Fallon’s award-winning team behind the BRAVIA ad trilogy. Creative Director at Fallon, Juan Cabral, worked with the creative team of Samuel Akesson & Tomas Mankovsky to create this unique project.
出典 SONY Europeプレスリリース http://www.sony-europe.com/view/ShowPressRelease.action?ection=ODW+SS+en_EU+Press&pressrelease=1192099755032&site=odw_en_EU

このプレスリリースを拙訳。『ソニーは最新のデジタル・ウォークマンの発売に合わせて、市場初のオーケストラによる単音広告を始めた。タイトルはMusic Piecesであり、数々の受賞をしたブラビアCMを担当した広告代理店Fallonのクリエイティブ・ディレクターJuan Cabral氏とSamuel Akesson & Tomas Mankovskyのクリエイティブチームがこのプロジェクトを実現した

単純なひとつのフレーズを異なる楽器でリフレインするだけのCMなのだが、128人のミュージシャンがひとり1回に1音しか音を出さない。それでこの音が奏でられている。楽器の構成は次の通りである。

 Tom ドラム 8台
 シンバル 8台
 キックドラム 8台
 スネアドラム 8台
 鉄琴 8台
 玩具鉄琴 1台
 カリンバ(親指ピアノ) 6台
 シンセサイザー(高音) 16台
 シンセサイザー(低音) 4台
 玩具ピアノ 4台
 ショハル(ラッパ) 1台
 チューバ 8台
 メロディカ(鍵盤付き吹奏楽器) 4台
 ベース 8台
 エレキギター 32台
 オルゴール 4台

カリンバって・・・なんだろうと思って調べると「親指ピアノ」というアフリカの楽器だそうだ。

   Img_2166  Shofarblow
  http://www.eonet.ne.jp/~channel-d/NewPages/mbira.html
   http://profetischnetwerknederland.punt.nl/upload/shofar-blow.jpg

ショハル
も調べると「ユダヤの宗教用のラッパ」とある。このCMで最初に吹かれる楽器である。

   1192099755002  1192099754998 

【SONYはこのCMで何を伝えたいのだろうか?】
SONYが伝えようとしているのは、世界中のいろいろな楽器人々でひとつの音を奏でよう、それも単純な音を発しよう。それが文字通り「音楽には国境がない」ことで、みんなが楽しめるのが音楽芸術・・・それを伝えたいようである。

このCMのと連動するキャンペーン"Walkman Project”でもそのメッセージは明らかである。CMの音楽フレーズを、好きな楽器でSONYのサイトにアップロードしよう!、みんなで単音音楽を奏でよう!が内容である。参加するためにはソフトウエアをダウンロードする必要がある。楽器でなくても、口でハミングもできるようだ。今のところ欧州の4カ国が対象。

   Sonyad02  

試しにソフトウエアをダウンロードした。このCMで繰り返されているフレーズがiTunesにおさまって聴こえてきた。だが、なぜかiTunesのミュージック・ライブラリにあった全曲が消えてしまった。もちろんiTunesのリストから消えただけであり、楽曲が消えたわけでない。消えた曲をファイル・インポートして復旧はしたが・・・SONYのAppleへのイヤガラセなのでしょうか?とても手が込んでいるぜ(笑)。

【音楽での戦いはすでに終わった】
SONYのこの「音を創ろう」というアプローチはおもしろいが、Appleと較べるとどうも周回遅れのように見えてしまう。

Appleの動きはダイナミックだ。ひとつはiPhone用のソフトウエア開発を公開することだ。ソフトウエア開発者に「おもしろいソフトをつくってどしどし公開してください」というメッセージである。iPod touchでも同じことができるといわれる(東京IT新聞10月30日記事参照)。Appleにとってのデジタル・メディアプレーヤーは、すでに音楽は主戦場ではなく、メディアをどう活用できるかがテーマ。DRMフリーの曲の提供もあるし、もはや音楽メディアだけにこだわりはない

SONYの新型Walkmanはどうか。このキャンペーンを通じて「聴くだけでなく音を創る」という提案はあるが、まだ音楽の枠内にとどまる。CMが画期的であるだけに、「まだ音楽だけなのか、だからAppleと差が開くばかりなのだ」と思った。

【勝手にアドバイス】
世界の調律』というサウンドスケーブ(音の環境づくり)の決定本がある。その中に「現代の環境音が、人の耳や声を覆い、圧倒する、非人間的な状態にある」といったくだりがある。明日の連載*でサウンドをテーマにこの本を下地にもした。せっかくSONYは音に関してリーディング企業なのだから、このキャンペーンをトリガーにして、人と人を結ぶ音環境づくりをすればいいのに

音楽鑑賞だけでなく作曲や作詞だけでなく、日本中いや世界中で共有できるコトがある。

たとえば日記、写真、動画、四コマ漫画、デザイン案、スケッチ、川柳、俳句、ひとことギャグ、駄洒落、愛の言葉、いびき、雄たけび・・・・。デジタル・メディアプレーヤー+インターネットで出来ることはまだまだ多い。音楽だけから脱して『自分表現メディア・プレーヤー』というコンセプトはどうだろうか。今日は以上です。

*連載=明日のビジネスメディア誠 です。よろしくお願いします。

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2007年10月 6日 (土)

USBアナログプレーヤーに学ぶ2つの温故知新

少し前だが、神保町の裏道にある喫茶ミロンガでお茶を飲んでいた。タンゴの曲がかかる隠れ家的な喫茶店。隣に若い女性が座った。と思いきやすぐに立ち上がって別の席に移っていった。

わたしの目の前に座る男も、若い女性の向こうのテーブルの人々も、口に煙りの出るものをくわえていたからだろう。百害あって一利なし。だから女の子も逃げるんだ、ODJ君。などと苦々しく思いつつ「さあ、出ようか」と席を立つと、若い女性が座りかけた席に忘れものがあった。
 
Titlelogo 
Disk Union(音楽ショップ)のロゴの、手さげ袋だ。30cm四方のサイズだから、いわゆる(というか懐かしいというか)レコードなのだ。わたしは「お嬢さん、忘れ物ですよ」と彼女が移った席を探して手渡した。彼女は微笑んで「すみません」と受け取った。

【勝手にアドバイス Vol.251 USBアナログプレーヤーに学ぶ2つの温故知新】
今ごろレコードぢゃないでしょ、と思うだろうが、レコードのジャケットの美しさは到底CDのブックレットの比ではない。レコードの溝を掘るサァー・・・という音にも味わいがある。忘れっぽい彼女がどんなレコードプレーヤーをお持ちか知らないが、USB接続のアナログ-デジタル変換プレーヤーも出回るようになってきたから、かんたんにiPodで聴くこともできる。

 Ttusb10  ION(アイオン)のUSBアナログプレーヤー

USBケーブル1本でアナログレコードの音源をPC/Macに録り込むことができます!ステレオ・ミニ入力端子も搭載! グレード・アップした話題のUSBターンテーブル「TTUSB10」のご紹介です。アンチ‐スケート・コントロール機能を搭載し、より安定した再生を可能にしました。
引用元 http://www.pro-audio.jp/ion/ion_ttusb10.html

 Ittusb_step1(初代製品)  
 
接続はかんたんなソフトウエアの操作で、溝(アナログ)からWav、MP3(デジタル)へ転換ができる。タンゴレコードの蒐集家でもあるミロンガでは、所蔵している何百枚?もの、味わいのあるタンゴのレコードがライブラリ化できる。米国製でプロオーディオ・ジャパンから発売中。価格は24800円。

 Pict0017 the Rolling Stones in concert 1969.  

愛蔵のこのレコードもデジタル化できるはずだが、ラスト曲の『Street Fighting Man』のところで音飛びがあり(Sleepy London town・・ガガ・・Sleepy London town・・ガガ・・・)いつまでもミック・ジャガーが寝ぼけたロンドンから抜け出せない。なんとかならないのだろうか?

IONからはコンパクト・カセットテープをPC接続でデジタル化する機器も発売中。こちらは19800円。
http://www.pro-audio.jp/ion/ion_tape2pc.html

【商品開発はライフスタイル開発】
単にノスタルジーにかられたわけではなく、商品開発はライフスタイル開発の繰り返しなのである。次の図はセミナーで使うプレゼンの1ページをもってきた。

 Usb_2

左隅のCDコンポは顕在ニーズであり、吾輩にとっても普通の聴き方である。その上の初代ウォークマンは「歩きながら音楽を聴く」という潜在ニーズを発掘して、ライフスタイルを変えた。iPodはさらに一歩進んで音楽ライブラリをPCやネット上に所有するというライフスタイルを開発した。

そして真ん中上、IONのUSBプレーヤーは「温故知新ニーズ」、レコードをデジタルで聴き保存できるというライフスタイルを開発した。昔のメディアを持つ中年にスポットをあてたノスタルジーなニーズである。

【勝手にアドバイス】
だがレコードを買った若い女性にとってはどうなのか?彼女にとってレコードとは埋もれた青春ではない。ノスタルジーを愉しむという現在形のライフスタイルなのである。パソコンでレコードを聴くという、デジタルなノスタルジーなのである。

つまり、温故知新の商品開発には過去形と現在形がある。世代や商品規格のギャップを埋めるところには、たいがいこの二つが混在している。USBプレーヤーからそんな教訓を得た。

 Pict0013 このデジタル化はアナログ・ノスタルジーかしら。

なおサウンドバーガーについてはこちらを。空想のiPhone shuffleについては勝手に空想してください。きっとライフスタイル開発のトレーニングになりますから(うふふ)。

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2007年9月30日 (日)

永田琴監督の『WOMAN』に、スクリーンの中の銀座を見た。

銀座並木座は1998年に閉鎖された84席の小さな映画館だった。

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  http://kuradashieigakan.com/kura-31/meiga11.htm

蔵出し映画缶」というサイトから1964年(東京オリンピックの年)の上映スケジュール表を転載させていだだく。市川昆監督作品選集とある。「ビルマの竪琴」「炎上」「野火」「おとうと」などの上映スケジュールが見える。日本の名画を映した映画館だった。

スクリーンのなかの銀座 伝説の並木座が映す。銀座を遊ぶ。 」展示会が、銀座のハウス オブ シセイドウで2007年9月21日から11月25日まで開催されている。池袋文芸座、早稲田松竹、高田馬場パール座などを徘徊したわたしは、並木座に通ったわけではないが、展示会の懐かしい匂いに惹かれて出かけた。

【勝手にアドバイス 永田琴監督の『WOMAN』に、スクリーンの中の銀座を見た。】
銀座には、数々の映画館、劇場、ギャラリー、メゾンが集まっています。例えるなら最先端の流行や文化を発信する「劇場都市」。そこに集う女性を、まるで女優のように美しく磨く劇場であり、資生堂もこの地で独自の美意識を持ち、新しい女性美を発信してきました。
同展 パンフレットより。

     6994 岸さん。

1階には石原裕次郎、岸恵子らの出演作の展示パネルと、30席ぐらいあるミニシアター。連日『君の名は』三部作(松竹、昭和28年)、『銀座の恋の物語』(日活、37年)など往年の名画を上映するようだ。わたしは勤め帰りの夕刻だったので、ショートフィルム『WOMAN』だけを観た(連日上映中)。

2階には並木座で使われていた映写機が展示されていた。市川昆監督の直筆原稿は、けっこう大きな字が20文字×10行の特製原稿用紙に書かれていたのが印象的。女優田中絹代が愛用していた鏡台や真っ赤で小さいハイヒール(21.5cm)、エルメスの時計も印象的だった。数々の『花椿』(資生堂広報誌)のデザインもすばらしい。

【永田琴監督の『WOMAN』】
こういう懐かしさもいいが、じんわりきたのは永田琴監督の『WOMAN』である。

話は他愛ない。擦り切れたサンダル履きの、どこやらの地方から銀座に初めて繰り出してきた、若い女性2人(仲里依紗さん、あがささん)が、東京メトロ銀座駅の構内で右往左往したあげく、ようやく4丁目の地上に出た。

わぁ!これが銀座だぁ!」「銀座だねぇ!」 丸出しなのがかわいい。

フィルム式(?)の一眼レフのカメラを方からたすき掛けにして、大きな銀座マップを手に、2人で初めての銀ブラというか、右往左往するのだ。ああ、見ていられない!と思ってしまう。その二人の前に威風悠々と銀ブラをする奥さまが通りかかる(藤井かほりさん)。ふたりは銀座がびしっと似合う奥さまの風情に大きな衝撃を受ける。奥さまがてらいなく、和装店やアパレル店を銀ブラする姿にため息をつく。いつになったら奥さまになれるのだろう、わたしたち・・・と。

    Photo3  奥さま役の藤井さん。

【うろうろするオンナを撮る】
このストリートロケ100%を撮ったのはどんな監督なのだろう?と気になった。調べると『渋谷区円山町』という、やはりロケ中心の恋愛作品や、2007年12月に公開される『Little DJ 小さな恋の物語』を撮ったのが永田琴監督だ。

  Photo 永田監督もストリート。    

監督には道をうろうろする人間模様を描くのがうまいという評価があるようだ。『WOMAN』の中でも、おのぼり2人が銀座の路地をさまよったり、泰明小学校の校庭をのぞく姿、銀座のキューピットのお尻をなでるシーンは、うふふだった。

  P5170175 何をねらっているのだろう? 
  出典 http://i.cool.ne.jp/alimentotherapy1600/P5170175.JPG

【勝手にアドバイス】
『WOMAN』を観て、やっぱり銀座は女のものなんだとつくづく思った。おのぼりさんにもそれなりに、裕福な奥さまにはたっぷりと、オンナを磨いてくれる街が銀座なのだ。昔の資生堂パーラーの時代からそういう街だった(展示場でパーラーの映像を観ました。これも興味深い)。銀座はあらゆるオンナにフトコロが深い街なのだ。

オトコは街というものを「地図」でとらえる。どう歩いたらどこに着く。その途中には何があった。だがオンナは街を「経験」でとらえる。サービスや商品ごとに脳内地図にたたきこんでいる。その地図にはショップごとに経験タグがぶらさがっている。「美味しい」「ふつう」「おもしろい」「ここ、覚えておこう」「二度とゆかない」etc.タグが付いていない店は地図上にはあっても、オンナの脳内地図には存在しない。これはデートのときも大切な違いだから覚えておこう。今日は以上です。

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