文具・学習・教育

2009年7月12日 (日)

くしゃくしゃっと丸めてポイ!

 昨日から今日にかけて、F社のN様から頂いたお仕事、上場企業のアニュアルレポートを書いておりました。今回のオーダーは5,000字弱と、テカズならぬモジカズの多いわたくしメには、分量はそう問題ではない。むしろ執筆オーダーに忠実に書くことに腐心しました。

 プリントアウトした資料を机の上あちこち一杯に広げて、あれこれ文章を入れ替え書き換えて、ほっと仕上がった。ビジネスメディア誠やこのブログで、好き勝手に書かせていただいている身には、制限をかけられるのがむしろ新鮮です。

【hmm…なアドバイス440. くしゃくしゃっと丸めてポイ!】
 わたしの執筆はモチ、PCかMacです。手書きは取材・会議・メモ・イタズラ書きだけですが、でもノートは「買いたい!」と叫んでしまった。表紙を見るだけではヘンテツもないノートのように見えますが…。 

Balledupoballs_3 引用元(以下同じ)

 めくると、こんな柄が。 

Balledupoballs_4

 丸めるとこうなって。 

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 ノートの裏にラグビーやサッカー、野球やバスケット、ビリヤードやバレーボールの図柄が印刷されていて、失敗して「えええぃ!」と、裏をオモテにして丸めるとボールになる(笑)。ゴミ箱をバスケットのフープに見立ててもよし、机上でペナルティ“指”キックの練習するのもよし、相棒とキャッチボールするもよし、立ち上がって魔球を上司に向かって投げるもよし(笑)。 

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  この『PLAY MORE』コンセプト・デザインはアムステルダムのデザイングループ、Trapped in Suburbia。3人プラスαのグラフィックデザインを手がけるグループ。このノートは出色だ。売り出してほしいなぁ。

【丸めてウエイトにする】
 フト『MoMA ペーパーウェイト』を想いだした。 

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 前衛的デザイナー、ティボール・カルマンの傑作。1984年の作品とあるから、もう四半世紀前のデザイン。原題は“Shee Music Paperweight”。シルクスクリーンでビニールに印刷し、スチールの錘りをくしゃくしゃっと包んだ。一枚の創作、捨てがたい想いから創ったのでしょうか。MoMAストアで3,465円で販売中。

【ラバーバンドボール】
 オマケをひとつ。アメリカ製ですが、昔見たことがあるような。 

14425459 引用元

 輪ゴムのボールです。ピチン!と引っ張って一本ずつ使っていく。引っ張るよりもヤッパ壁に向かって投げてみたい。一体何本入りなんだろう。原宿フライハイトで840円で発売中。

【hmm…なアドバイス】
 パソコン時代になってやらなくなったこと。  

失敗して紙を丸めて捨てる。

 プリントの失敗用紙を丸めて捨てますが、あれはほんらいの“丸め”じゃあない。

 ああ!ここまで書いたのに!無念!残念!な想いを込めて、ぎゅぅっっと、くしゃくしゃにして、ポイッと投げる。失敗をあざ笑うかのように、ゴミ箱にさえも嫌われる。それが作家にせよ漫画家にせよ作曲家にせよ書家にせよ、クリエイターには憑きものの行為です。

 それだけ一行一文字一音階に力を込めたのでしょうが、おいおい、力を抜けよお前、じゃないとね良い作品できないぜと、紙丸めのデザイナーたちは言っているよう。今日は以上です。

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2009年5月13日 (水)

測ることの深さ

 今日ゴゴニで、あるギャラリーで打ち合わせを終えて、アートマルシェ神田の1Fウインドウ・ディスプレイの背景づくり準備にかかりました。来週からの個展(“衝撃よ こんにちは”)の準備。風雪に耐えてきたビルですが、ちょっと手をかければアートなウインドウが作れます。

 背景となる設置箇所をあちこち(縦横高さ奥行き、さらにもっと細部)測り、パッドにメモする。発砲スチロールパネル(四六全判 1091×788mm)を接いで、微妙にサイズ調整し、4枚並べると背景ができる(はずです)。

【hmm…なアドバイス392.測ることの深さ】
 そんな作業をしているとき相棒cherryさんからプルルル…♪と携帯電話が鳴った(らしい)。彼女も個展のために展示備品の調達に“シモジマ”に行っています。携帯リンリンに気づかないわたしに業を煮やした彼女、会社の電話にかけてきた。

 「郷さん、AとBは買ったのですが、Cは◯号でいいかしら?DはXcmでいいですか?」
 「CはXで大丈夫そう。DはZcmくらい欲しいよ」 

そんな寸法や仕様のやりとり、留守を守る家人がいればまだしも、誰もいなければどうしようもないですよね。そんなときに便利なネットサービスがあります。 

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このサービスのコンセプトはシンプルだ。家のサイズを測っておいてウェブに保存しておきましょう、そしてどこからでも見れるようにしておけばよくね?というものだ。 引用元

 「あ!あそこの寸法、◯cmは大丈夫かしら?」そんな迷い、誰もある。A Simple Measureがそんなとき便利。無料のネットツールで、あらかじめ家具やインテリア部位をデジカメで撮影し、各部位の寸法を入力することができる。数値をアップしておけばどこからでもチェックが可能。 

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 Googleツールや他のCADソフト、果てやパワポでもできるという声もあるが、割と盲点をついたサービスである。寸法リストだけじゃなく、“インテリアの色彩リスト”もあれば尚いい(買いたい品とカラーコーデが合うかどうかチェック)。

【測る文具あれこれ】
 その後、帰ってきたcherryさんとパネルづくり。大パネルをミリ単位で切りそろえて1枚完成。精度はかなり良い(自画自賛_笑)。cherryさん、カッターや定規やカッティングボードで作業したせいか、『分度器ドットコム』を眺めだした。すると測る文具にオモシロいのがたくさんあった。 

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 『Twist'n Flex』は“曲がる定規”。バカ正直だけじゃいけないときがある。30センチのものは210円。さらに自動車のホイールのような3D分度器Griffit PROTRACTOR 360』もおもしろい。360度という自在さと移動させやすい形状。900円。 

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 さらに“切る厚さ”を刃の深さで調節できるカッター。紙一枚と、5mm厚のスチロールでは切り方がちがいますよね。1,050円 

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【hmm…なアドバイス】
 “測って斬る”を虚心坦懐に眺めれば、「測定記録いろいろ」「測る箇所や手間いろいろ」「切る厚さいろいろ」、手間と精度と作業性をめぐり“測り深い”ニーズがかくも多いのに気づきました。今日は以上です。

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2009年4月 6日 (月)

“みんなの翻訳”のチカラ

 わたしのこのブログ、“マーケティング・ブレイン”の何分の一かは翻訳で成り立っている。(ほぼ日で?)読んでいただいている読者にはわかってもらえるはずだが、海外ネタが3割か4割か、多いのである。

 昨日のコルゲート鋼板の話しも、元は海外サイトで読んだ。一昨日の「ロッサーナ・オルランディ」はイタリア、「LEKO」はフランス、「Glide Cycle」はアメリカ…なんとまあ国際色豊かと自賛。記事への引用にはなるべく原文(英語がほとんど)を付るが、それは原文の尊重と、翻訳でメイキングも誤訳もなしよ、という自戒を込めて。

【hmm…なアドバイス362.“みんなの翻訳”のチカラ】
 そんな翻訳者ブロガーに便利なサイト、戦友の作品社の内田さんからのメールで知った。本日09年4月6日、東大の本郷キャンパスで『日本発! クリエイティブ・コモンズな翻訳者支援サイト“みんなの翻訳”一般公開のご案内』のプレス発表があった。 

Trans01  引用元  

「みんなの翻訳」は、日英・英日の翻訳を行う翻訳者向けに便利な
機能を提供するサイト。ブラウザ上でサイトの翻訳作業が行えるツール
「QRedit」や、翻訳文の公開・検索、Q&A投稿コーナーなどを用意
する。開発はNICTと東京大学が行い、三省堂が辞書を提供している。

引用元 インプレス  

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 ネット翻訳者にも、本格的な翻訳者にも、便利でみんなで頑張ろう!なサイトという触れ込みです。いいじゃないですか。4月8日から公開なのでナマサイトを見ていないのですが、東大などで開発したQReditというソフトがコアになる。

 この画面ではイマイチよくわからないが、QReditに翻訳したいサイトのURLを入力し起動すると、左原文・右翻訳文のテキストエディタ起動となる。左を見て右に訳文を書いていくことになるが、辞書(三省堂グランドコンサイス)も随時閲覧可能、GoogleのWebサイト検索も同じ画面からスムーズ検索できるという。

【オンライン翻訳の時代】
 わたしのような化石英文科は、たいてい辞書マニア、相当数の辞書コレクターでもある。あれ引き、これ引きで正解を導きだして、やっとこさ翻訳していた。だがネット時代、翻訳のやり方は大きく変わった。翻訳の裏側でやっていた調査活動が、手元でできるようになったのだ。 

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 引用した「オンライン翻訳のプロセス」にあるように、翻訳時間の配分は昔と劇的に変わった。関連する事項のネット検索が大幅に増え、辞書を引く時間はかなり圧縮された。結局ウンチクの蓄積にかなりウエイトがかけられている。わたしのブログ上の翻訳も、こんな感じですね。

【What is Minna-no-Honyaku?】
 さて“みんなの翻訳”って何か。プレスリリースは東大の先生らしく、ちょっと堅くてうまく翻訳できなかった(もちろんJapaneseなのに_笑)。翻訳のクリエイティブ・コモンズが最初ピンとこかなかったが、そのココロは翻訳成果をネットにアップロードし(引用元を明示すれば)利用(いろいろ種類はある)できるという。これはいい。 

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 自分の翻訳文を“CC”など選んで、アップロードする。当該文章の翻訳がネットにあればわざわざ翻訳しなくてもいいし、あえてもっといい翻訳をしようというトライもある。このPJの首謀者の東大の影浦峡先生は論文『翻訳と意志決定』でこう書く。

翻訳においては,その大部分は,言語的なレベルの知識ではなく,テクストの
集合をめぐる知識である。
引用元 

 この1行からして翻訳がいる(笑)。影浦氏は野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』と村上春樹訳の『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を比べてみるとよい、と書いている。この青春ピカレスク・ロマンを、どう訳すか。名訳者の野崎、作家の村上。両者の翻訳を逐文ではなく、テクスツの集合体として比較してみてはどうかと。同じ文献を、みんなで翻訳アップすれば切磋琢磨もできるし、間違いも減り、名文が生まれるということだろう。

【hmm…なアドバイス】
 このシステム、翻訳教育にぴったり。まずソフト無し・ネット無しで訳す。次にこのネットと融合したソフトで訳す。それを繰り返すとかなり精緻な翻訳ができるようになるはず。おまけに、翻訳についていくつか。

・英語らしい表現と日本語らしい表現のいったりきたりがしたい。
 例を挙げればキリはないが、英語らしい表現を日本語にすることも、その逆もたいへんむつかしい。だが結局は慣用句パターンがある。それが蓄積され引用できるとたいへん助かる。

・英語以外の言語でも
 ネット時代、英語が優勢とはいえ、フランス語、ドイツ語、スペイン語などが訳せればいいと思うことが多い。ネットに良い辞書はほとんどない。

・翻訳の暗黒大陸
 本はそれなりに正確な翻訳本が多いと思う。だが“洋楽の歌詞翻訳”はひどい。誤訳は多いしスラングをスルーする。ミュージシャン(崩れ)が訳すヤツほどテキトー。ほとんどの洋楽ライナーノーツに誤訳があるといってもいい。

 一日一翻訳。海外モノについてブログを書く効用もある。今日は以上です。

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2009年3月18日 (水)

スケッチブックと野帳―消費と創費のちがい

 今日はちょいノスタルジーの2つの文具がテーマ。ノスタルジーには2つ意味があって、昔からある商品のリニューアルの巧みさ、これがひとつ。もうひとつは、このブログの中での懐古趣味でして、かなり長期間このブログを連日書いていますので、同じ商品を2度取り上げることもたま〜にあるわけです。

 でも同じことを2度書いたことはない。そこは秘かな自慢。以前書いて推した商品のその後もフォローしたい。マルマンのスケッチブックコクヨの野帳

【hmm…なアドバイス346.スケッチブックと野帳―消費と創費のちがい】
 まずマルマンが50周年で発売した『図案シリーズ』。かなりヒットしたようで、アパレルメーカーとコラボやラインナップ強化をしてきたようですが、こんどはルーズリーフまで図案シリーズにしちゃった。

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『ZUAN ファイルノート』は、表紙に透明なPP(ポリプロピレン)
素材を採用。内側にポケットを装着しており、両面に異なるデザインを
施した表紙・裏表紙の2枚の挿入紙がつくため、組み合わせにより1つの
ノートで4パターンのデザインを楽しむ事ができます。
引用元

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 マルマンのスケッチブックのモチーフを取り入れたプラスティックバインダーの表紙&裏表紙に、デザインパターンの挿入紙をセット。A4判30穴、B5判26穴、A5判20穴の一般タイプ。要はルーズリーフバインダーに図案シリーズの新デザイン紙が入っただけ。それなのになぜか惹かれるのはなぜなのか?

【ヒットの理由】
 ひとつは挿入紙のデザインの秀逸さ。もうひとつはA5、B5、A4というサイズがそろったこと。あんがいルーズリーフは店頭でB5しかなかったりするからね。余計ですが、わたしはA5大好き、B判大嫌い。

 もうひとつ、マルマンのスケッチブックモチーフをフツーのノートに持ちたいという気持ちがある。絵を描くヒトという自分を普通のノートやバインダーでアピールできる“潜在的なアーティスト心理”を突いている。

【コクヨの野帳の限定商品】
 もうひとつ、コクヨの野帳の村上康成さんバージョン。

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この度発売する「フィールドノート(測量野帳)」は、従来の測量野帳の
イメージを踏襲しつつ、表紙デザインに村上康成氏のイラストを採用しま
した。
引用元

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 野帳について、ビジネスメディア誠にひとつエッセイを書いた。その3mm方眼の書きやすさ・持ちやすさ・発想しやすさ。やっぱり凄い商品だと思う。しかもマルマンとほぼ同じ、発売今年50周年だという。

価格が340円もするのは怒りに近い(のは大げさですが_笑)。だって普通の同タイプに比べて倍以上する。紙質は同じ上質紙だし、見たところ綴じも変わりない。ただ背表紙は角から丸に変わっているので、そこは高コスト要因かもしれない。村上康成さんの絵本モチーフを買ったと思えばいいのですね。白タイプをひとつ買っちゃった。

20090305_03 こういうイメージでアーバン散策

【hmm…なアドバイス】
 どちらの商品のヒット理由は、商品が半世紀にわたって培ってきた“スタイルを自分のものにしたいから”だと思う。絵描きじゃなくてもスケッチブックを持ちたいでしょ(これわたし)。測量や地質調査をするわけじゃないけれど、野に出たときに測量手帳を持ちたいでしょ(街でも同じ気持ちです)。

 商品には、現実のニーズにしか応えない単なる用具と、現実のニーズに応えつつ夢をもたせてくれるものがある。大半の消費者はカッコから入ってカッコだけで終わる。だから消費という。モノから入っても、好きで粘ってその人なりの格好ができることもある。これは創費という。今日は以上です

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2009年1月 8日 (木)

ノートカバーは屈折心理をカバーする――コクヨ「SYSTEMIC」

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

ノートカバーは屈折心理をカバーする――コクヨ「SYSTEMIC」
コクヨのノートカバー「SYSTEMIC(システミック)」を"周回遅れ"で
購入した私。購入を迷った理由を突き詰めていくと、そこには屈折した
感情があった。
続きはこちら→

Pict0048 Systemic とわたしの手。

 新年なのだから“景気の話し”や“日本の明日”のような話しを書ければよいのですが、器でもなく柄でもなく、しょせんマーケティング屋です。それもひねくれ者です。パラダイムが変革する!たいへんだ!と叫ぶよりも、もっと身近なことから消費や消費者の本質を描きたい。そう思って書きました。

 でもカバー商品ってどんな意味があるの?またまた郷さん、ひねくれた話題を!と思われた人もいるでしょう。

【なぜカバーという切り口なのか?】
 カバーのことを市場では“ブランド”や“デザイン”と言ったりするけれど、そのカバーのことを表皮自体から語るのではなく、カバーすることの意味から商品を観ると、あんがい違ったことが見えてくる。それが、わたしのマーケティング・アプローチなんです。

 もうちょい言いますと、たとえばマーケティング教科書や教科書で語る人は、既に世に発売されているビール商品をポジショニングしようとする。味にしろ価格にしろ、コクにしろキレにせよ、今までの商品の特徴をべースに「ポジショニング図」を作りますよね。決して無意味ではないですが、それだとたいていこれまでの商品の後追いでしかない。後追いですから余ったポジションしか発見できない。だから追従商品ばかり生まれるし、ヒット商品の亜流しか生まれない。

“ブランド力”とか“商品機能”という目盛りは、結果説明でしょう。そうではなく、消費者の“これだよね”という隠れた想いや欲望を目盛りにしないと、何も新しくならない。だからカバー自体を論じてもだめ、“カバーする欲望とは何か?”と考える。それを目盛りにすべしと思うのです。

【カバー価格の妥当性】
 カバー価格の妥当性も微妙なテーマです。本体との相対コスト、つまり初期投資価格と使用回数/使用期間で決まるが、実際は屈折した値ごろ感で決まる。136円のノートに1,365円のカバーをする私もいるし、5個300円のティッュを、3,000円のティッシュカバーに入れかえる人もいる。中身はフツーのPCなのに、手作りの木製カバーが数十万円という例もある。

 本体とカバーの価格は決してリニアな直線グラフにはならない。カバー好きが“何に屈折をしているのか”を見定めるのが、カバーに付加価値をつける開発者のミッションでもある。そんなことも思いました。

 買ったから言うわけじゃありませんが、コクヨのSYSTEMICは良くできています。2冊持ち運んでも軽さ・薄さがほど良いし、ツートンカラーの色合いもいい。表のポケットは重宝する。買って損はないし、ノートにステータスを求めてカバーを購入するのではなく、ちょっと機能重視の人にはもってこいだ。

 今回は割と商品のことも書いたつもりですが、商品の紹介文が少なすぎると言われることもあります。もちろん商品紹介はたいせつだし、書こうと思っています。でも究極にはわたしは商品ライターではなく、“マーケティングの探求者”なのです。そこをミスフィットだと思われれば、読者志向を再考しなければなりません。

【日本人のカバー意識】
 余談ですが、カバーについて思ったことを書いておきます。

 そもそも、“カバーする/被う”というのは、日本人の感性の中でも重要なキーワードのひとつだろう。昔から籠(かご)や風呂敷、重箱、着物の重ね、食べ物でも桜餅の桜の葉、素材でも漆、渋柿染め、空間でも簾(すだれ)や暖簾(のれん)の区切りも部屋や空間を被う。どれにもシンプルさと合理性、そして見え隠れさせる美意識がある。日本人のカバーは単なる“隠す”という意味だけではないのです

200pxa_rice_cake_filled_with_sweet_ 引用元

 好著『縮み志向の日本人』には、日本人の“縮む”への多様な感性が生み出した文化や商品がテーマであった。扇子、盆栽、達磨、花道、トランジスタラジオ、パチンコなど、日本人がいかに縮ませるのがうまいか。本書は1984年初校。縮みの代表例である『ウォークマン』が1979年の発売、“縮んで新しい価値を生み出す”工業デザインで、日本が国際舞台で成長する時代だった。

 カバーするのに、縮ませて付加価値をつけてきたのだ。縮み以外にもまだある。

結ぶ(紐や帯をむすぶ、風呂敷をむすぶ)
詰める(折り詰め弁当、寿司詰め)
重ねる(装いの重ね、容器の重ね、色重ね)
慎む(勿体ない/Mottainai、過剰な包みを卑しむ)
 

 こんな美意識が日本人の包む感性にあったはずなのです。その美意識の原点と変化を、いずれ『和のマーケティング』というテーマで一冊本を書きたいと思いました。西洋型のコンセプト・思考ではなく、ジャパネスクな志向からニッポン消費者の姿、その変化を解き明かしてみたい。ライフワークかなあ。

 今日は自分の想いにカバーせず、想いを書きました。後知恵の教科書も議論も嫌いです。今日は以上です。

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2009年1月 3日 (土)

3つのメモからのメモ

 みなさんは年明けはいつから働きますか?次週月曜日からだとすると、あとお休みは2日しかありません。あっと言う間に終わったなあ休み。わたしの仕事初めの日程はあいまいですが、さっき手帳を見て“休み中にやること”リストを見ました。6つあってそのうち4つくらいまではなんとか、という感じです。

 休みから仕事へのスイッチは、手帳でありメモ帳であり。そろそろ仕事モード、ということで今日は最近おもしろいなと感じたメモ商品を3つ

【hmm…なアドバイス289.3つのメモからのメモ】
ナカバヤシ株式会社は、メモのように使える、大きめのふせん紙(75×75mm)
と同じサイズのホワイトボード仕様の「メモボード」を、「アイデアプラス」
シリーズの第2弾として12月下旬より全国で販売します。
引用元

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 旧年12月に発売されたばかりの『メモボード』は、数行のメモを書ける便利な75mm角のポストイットサイズのメモを、ホワイトボードにしちゃったというエコで便利な商品。両面タイプは、片面に電話対応やTO DO Lists、行動予定の3タイプが印字されていて、ウラ面は自由記入の無地になっている。片面タイプは無地記入でウラにマグネットが付いているので、冷蔵庫やマグネットボードに張り付けることができる。

 黄、赤、緑の合計3枚セットで483円と609円(いずれも税込み)。厚さは5mmあるので、無くなすこともないし、スタッキングもできる。エコでもあるしゴミも削減する。ボードマーカーで書かなければならないところがちょっと、ですが“あったらいいな”という商品。こういう発想の商品、好きです。

【KNOCK KNOCKのポストイット】
 ふたつ目はわたしの好きな文具店&通販の原宿フライハイトで見つけたTO DO Lists。アメリカのデザインステーショナリーブランド『KNOCK KNOCK』の「ポストイット」セットです。

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 これが洒落ているのは“期限が6つある”ところ。そのチェックのコメントがいいの。

・緑のTODAYはもっとも大きい88×88mm。ASAP(たった今)/今日中/明日でも/できねえよこんなの(Commitments are tough)というのは、チェックしてメモをボスにバックするのだろうか?(笑)
・SOON(茶)もER(比較級)、ISH(頃合いを見て)、EST(最上級)
・SOMEDAYはいつかねと青で、黄緑のNOW、後でねのLATER、そしてなぜかNEVER(やらんぞ)の付箋紙まで(笑)。

 各百枚入りで価格は2,730円(税込)と安くないけれど、ユーモアのわかるボスにギフト好適です。在庫は僅少のようですからお早めに。訳さないけれど米国KNOCK KNOCKのサイトにはオモシロいパッドがいっぱい。

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【ミドリのREダイヤメモ】
 3つ目は1961年から発売するロングセラー文具のトリビュート。ミドリのポケットサイズメモ『ダイヤメモ』をリ・デザインした『REダイヤメモ』。

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 誰もが一度は使ったことがあるダイヤメモでしょう。わたしも数回購入しました。なんと1961年生まれだったんですね。その商品をもじった4種のメモを2009年1月13日から販売する。メモをめくるといろんが柄がでてくる。『つなげてワニ柄』『インポケット柄』『名作柄』『レシピ柄』など、使用シーン別に限定商品を発売する。サイズはMサイズのH123×W76×D5mm。価格は210円(税込み)。

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 ちょっとした工夫だが、アイデアを書き留めるメモ帳には、遊び心が救いになる。アイデアで勝負する人にはそれがわかる。

【hmm…なアドバイス】
 たかがメモ、されどメモ、多くのコミュニケーションがある。“正確なコミュニケーション”がひとつ。でも“ゆるいコミュニケーション”もできる。さらに“用途に応じたコミュニケーション”もある。

 「メモは消耗品だから」というメモ用紙的なコチコチの考えにカウンターパンチは、ナカバヤシ。メモは四角四面の伝達ばかりじゃないという気づきは、KNOCK KNOCKから。メモ用紙にデザインが入っているだけで、アイデアが出そうな気がするのはダイヤメモの“RE”から。特定の誰かに伝える、不特定の誰かに伝える、自分に伝える。相手先によってもずいぶん開発バラエティが広がる。メモのようなごく日常の商品にも、切口はたくさんある。これメモしておこう。今日は以上です。

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2008年12月27日 (土)

子どもぽくない学習机が増えるワケ

年末の掃除どこからしますか?わたしは心機一転、まず自分の作業場所=机回りから。大してキレイになっていないけれど、右のものは左に追いやった。厚さ50cmほどは雑誌や本を捨てた。普段拭いていないところも拭いた。面倒なのでこのくらい。

 わたしの今の机(6尺の板一枚に脚を付けただけ)はまだ数年、自宅で使う机としては人生で3つ目だ。小学校に入学して最初に買ってもらった机がこれまでで一番長く使った。そんなことを思って、今日は子どもの机をテーマに。

【hmm・・・なアドバイス282.子どもぽくない学習机が増えるワケ】
弊社(株式会社ニッセン)のマーチャンダイザーがお客様に直接ご意見
を伺った際に得た、「低学年のうちは1人で勉強しない」「大人になって
も使用できるシンプルなものが欲しい」という多数の声により、「お母さ
んも一緒に使える、子供が大人になっても使える」をコンセプトに、従来
はなかったシンプルな学習デスクを開発いたしました。
引用元

7bc2f865267f8786d9a34786f33266eejpg 「よくできたわね、しっかり」

 そろそろ4月の入学シーズンに備えて「どんな机がいいかな」と悩む親もいるでしょう。カタログ販売大手のニッセンでは『ジュニアスリムデスクセット』を開発、09年春号カタログから販売開始をする(1月上旬発行)。

21 6尺あると広々。

 見た目はフツーのリビングテーブルのようなシンプルさで、キャスターテーブルや引き出しを備えたのがポイント。照明も上の棚も省いて、お好きなモノを組み合わせる仕様だ。シンプルなので価格も安く90cm幅で15,900円、180cm幅で24,900円(いずれも机のみ、税込み)。素材は合成樹脂化粧繊維板。

【シンプルな2つのワケ】
 ニッセンが言うように、シンプルな学習机のワケは大きく2つある。

1)低学年の机は物置にすぎない。
2)あんがい長く机を使う子どもが多い。

 両方とも体験的に事実だ。おかあさんと一緒じゃないと勉強なんてしやしない。低学年ならランドセル置き場かプラモ作業所。フックが両脇にいくつかあればコト足りる。そして、あんがいみんな、社会人になるまで学習机を使っている人が多い。けっこう寿命は長い。だとすると、子どもぽいデザインは、高校生にも大学生にもウケない。ゴテゴテと至れり尽くせりの学習机はいらない。

【無垢な学習人へ】
 新潟のBDコーポレーションの販売する『ボー・デコール』学習机も同じコンセプトだが、素材は無垢でとっても本格的。

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 ビーチやメープル、ウォールナット、ダークチェリーの無垢材で作る机、ナチュラルでシンプルで美しい。引き出しも木材仕様。子どもにゃもったいない(笑)。この机なら何年でも使えるし、無垢だから色に味わいが出てくる。受注生産で価格は10万円代から20万円代と、決して安くはないが一生モノだ。とても魅力的。

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 使わなくなった机の棚はこんな利用もできる。

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 ダークチェリーの素材の変化。左が使い始め、右が約4年後だそうです。味あり。

【究極の学習机】
西粟倉村発!親子で作るヒノキ学習机体験プログラム開催!
世界でただ一つしかない、お父さん、お母さんの愛情がつまった、
子どもにやさしい無垢の、「ヒノキ学習机」をつくりませんか?

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 究極の学習机はこれ。親子で山村に行って、学習机を作る体験。岡山の山奥(失礼!)で家具づくりのプロと一緒に、オリジナルの学習机を加工・組み立てる。2〜3回通って、伐採体験とキノコ狩りに始まり、製材見学、木取り・加工・組み立て、雪遊び、そして“机の贈呈式”まで!08年11月から09年3月までの長丁場だが、とっても楽しそう。

 親が作ったとなると、子どもはますます捨てないし大事にしますよ。無垢の檜机の代金が53,550円。これ以外にプログラム参加費用(2泊24,800円=大人、19,800円=子ども)、交通費は別。10万円の机を買うか、それとも岡山に作りにゆくか(今年はすでに募集締め切り)。(西粟倉村森の村森林公社

【hmm・・・なアドバイス】
 自分の机まわりの大掃除をして感じたことがひとつあります。それは、机にもパーキンソンの法則がある!という発見。「机があるからモノが増える」。机がなければモノの置き場がないので、モノを買わなくなる。いっそなくすか。

 最近、多くの会社が机をフリーアドレスにするワケもそれと似ている。モノも買わず・買わせず、人も変動費あつかいするばかり。モノ削減はすべきだけど、人の扱いはちょっと違うと思う。この人と思って意気投合して、投資してこそ人は伸びる。その場の役割・スキルしか重視しないフリーアドレスのオフィス、どこか好きになれない。今日は以上です。

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2008年12月23日 (火)

英語教育の要諦「間違えることが上達のコツだよ」

 Hi guys, how's going? Today we're discussing … なんて始まりのブログ、どおでしょうか?辞書引きつつ書いてはツラいし、だれも読んでくれなくなりそう(笑)。英語健忘症のわたしのような者ではなく、高校の先生ならeigoでかく語るべしと、文部科学省が“新学習指導要領案”で示した。English is the theme of the day.

【hmm…なアドバイス279.英語教育の要諦「間違えることが上達のコツだよ」】
「使えない英語」から「使える英語」へ。(12月)22日に公表された高校
の新学習指導要領案は「英語の授業は英語で行うことを基本とする」と
明記した。文法中心だった教育内容を見直し、英会話力などのアップを
目指すのが狙い。
引用元 

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 ふうん。高校の英語教師なら、あいさつはもとより“you're so good at pronunciation!”くらい英語で言いなさいというと思いますが。元々そのくらい話す先生が多いと思うし、以前中学校に参観したときは、女性の代用教員さんがすばらしい発音かつ英語表現で生徒をリードしていました。きっとreturnee(帰国子女)だったのでしょう。

 わたしは(特に中学のとき)英語教師への憧れがありました。それは朗読や文法が得意というより、滑らかな英語の会話を聴いたから。だから文科省の会話重視は賛成です。ただ“文法中心を改め”というところはちょっと? 他国語を学ぶのであるから文法を知るのは当然だし、乱れたことばを学ばないためにも必須です。ラクしちゃいけん。

【体験的英語レッスン:まず口に英語の筋肉を】
 わたし自身、30代で米国で英語を学び直したときのことをrewindします。教師の彼(フィンランド系米国人)はまず“アクセント・リダクション”だと言うのです。お前の英語(読み)は英語ぽくない。日本語と英語のアクセント(正確にはイントネーション、ピッチ、リズム)は違うのだ。“口の筋肉”を英語にしよう。彼はそう言いました。

 それで“sounds and style fo American English”なるテープやビデオ随分聴きました。English muscularity(マスキュラリティ)、つまり口の筋肉を英語型にせよ!て感じで。その時はちょっと筋肉がついたかなあと思いましたが、使わないとすぐに落ちるのも筋肉。で今に至る。

 でも、口から入る音で聴覚脳も鍛えられ、listening comprehension(リスニング)は得意になりました。TOEICでリスニングはほぼ満点を取ったことも。聴いて口に出すシャドウ・スピーキングこそ最も効果ありだと思います。

【好きなジャンルで学ぶ】
 2つ目は好きな分野で英語を学ぶ。飽きが(比較的)来ないでしょ。相棒cherryさんは料理英語やスペイン食語に精通。わたしならサッカー英語かしら。

The eyes of many fans watching the Club World Cup will be firmly
fixed on Cristiano Ronaldo, the Manchester United winger who is
arguably the greatest soccer player in the world right now. 
引用元

20081222wek00m040014000p_size5
 “Red Alert”=非常警報, Red Devils(マンチェスターユナイテッドの愛称)にかけて

 6万8,000人が詰めかけたInternational Yokohama Stadiumでのクラブワールドカップ。マンチェスターユナイテッドの“winger”(ウイング)のCristiano Ronaldo選手に“be firmly fixed on”(視線が釘付けに)。彼は“arguably”(文句なく)現在世界最高のプレイヤー。この一節はMainich Weeklyから拝借したが、「“ ”」の単語に日本語で説明があり親切です。

Sc20081222a1a 悪童/ boy wonder

 それにしてもロナウドの“sensational dribbling”(息をのむドリブル)は見応えがあった。 Wayne Rooney選手の“the match-winning goal”(試合を決めたゴール)も見事だった。Manager Alex Ferguson(監督)は退場でひとり減ったので“have more discipline”(ひとりひとりの役割を明確に)と語った。試合を観て英語を読む。理解しやすく語彙も増える。わたし、たまに買う英字紙はスポーツ欄だけしか読まない(笑)。

【エンタメで学ぶ】
トレジャーネットは2008年12月10日、同社内に設立した「ゆるゆる研究所」
のサービスとして、誰もが気軽に英語を楽しめるユーザー参加型サイト「意外と
通じる!? 通じない!? 平均日本人英語」をリリースした。
引用元

20 外しました。

 エンタメで英語を学ぶのもいいい。このサイト、毎日ひとつずつ『英語でゆーと?』というのがあって、その日本語を英語で何というか。今日は『始末書』でわたしハズしました(笑)。他にも幾つかやり、三段腹=◯、稟議書=×、脈あり=×、奥手=×、ドン引き=◯、ちょいワルオヤジ=◯、と正答率50%以下でした。これじゃ落第だあ!意外というより、かな〜り通じなくて冷や汗(笑)。ぜひチャレンジしましょう!

22  このゆるさがいい

【hmm…なアドバイス】
 “話す”どころか教科書の“読み”で授業で赤っ恥をかく。それで「ヤル気を無くしたぜ」という英語嫌いは潜在的に多い。“恥をかくのは赤っ恥”という意識、語学力アップにかなり弊害がある。

 「サッカーとはミスのスポーツ」と岡田監督(現日本代表チーム)も語っていた。キラーパスほど、ミスを前提で仕掛けるものだ。語学もトライ&エラーでいきたい。英語教師には「間違えることが上達のコツだよ」ともっと言ってほしい。That's important! 今日は以上です。

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2008年12月 1日 (月)

キングジムの“風呂敷ホワイトボード”

セッション・マニアのわたし、セッション運営の話術・資料構成・道具に凝るあまり、“コンサルタントのセッション虎の巻”なるパワポ資料を制作したことがある。その内容は秘伝ゆえ滅多に明かせないが、今や黙々とハードディスクに眠っている。

 そんなわたしゆえ、セッションやミーティング運営を円滑にする機器や道具にとても興味がある。「うん、これだよね!」とローテクながらヒザをビシバシ打ったのが、今日のテーマ商品。

【hmm…なアドバイス262. キングジムの“風呂敷ホワイトボード”】
キングジムが(08年)12月25日に発売する「ミーティングシート」は、
90×60cmもしくは60cm四方で、机の上に広げてマーカーで書き込む風呂敷
タイプのホワイトボードだ。
引用元 ASCII.jp“見つけた ちょっとイイ文具”

4
 引用元 

 キングジムでは『机に広げて、みんなで書き込む“新しいミーティングスタイル”』という。これは“テーブルに広げるホワイトボード”である。会議室やミーティングルームが一杯で困った。ホワイトボードを使えない会議室/会議スペースしかない。どうしようか。仕方ないからスタバでやるか・・・。

 そんなときにパーフェクトな会議グッズがこれ。ミーティングシートはよくある磁石タイプではなく、“ミクロの吸着層”が裏面にほどこされ、それがテーブル表面をしっかりグリップする。オモテ面にあれこれの絵や文字や決定事項をマーカーで書く“会議の風呂敷”である。

2
【ミーティングシートの威力】 
 思い起こせばcherryさんとわたし、空き時間を見つけてはタリーズの丸テーブルの上で、「こんなアイデアどうだろうか?」と紙片やノートに書きあっていた。その紙片から、疑問符やヒザ打ちや腕組みに満ちた企画が生まれました。

 そんな自腹のスタバタリーズillyでのミーティングを数限りなくしました。わたしたちコンサルだけでなく、みんなやってますよね。不況風にめげずがんばっている日本の会社員たちのどこでも会議、経営者の方々、わかってくださいね。そのミーティング・ココロをしかと受けとめた商品化が『ミーティングシート』。価格は6,825円(60cm四方タイプ)もしくは7,875円(90×60cmタイプ)。

ビジネスメディア誠の吉岡編集長ご愛用のキングジムの『ポメラ』、その“きっぱり”な機能にもぐっときました。このローテクのシートの発想もポメラと似ていますよね。

【カフェ会議に関連して、ふたつのアイデア】
 自伝的アイデアふたつ。まず『ミーティング・ナプキン』。手元に書く紙がないとき、お店の“紙ナプキン”を使ってアイデアを書き留めます。誰しもありますよね。それなら!と、ミーティングで記入できるナプキンを開発してはどぉ? 『SAKURAの春』のコバヤシは“KOTO”と紙ナプキンに書き、“顧客ニーズ・マトリックス”をペーパーエプロンに書いたのです。

081008_061502 Beamer_finale_3m

 銀座ルノワールなど会議室としてもカフェを使ってもらいたい喫茶室、安くなったミニ・プロジェクタをぜひ導入したらどうでしょう。“プロジェクタ・カフェ”って差別化でしょう? 手のひらプロジェクタを壁に写して商談もできるので。地方都市の喫茶店にもいいかも。

【hmm…なアドバイス】
 人生を決めるクリエイティビティは、かしこまった場から生まれない。歌を例にとってもそうだ。名曲の作詩も作曲はどこから生まれるか。日常生活で聴こえる音、人の動き、練習のジャムセッション、そしてカフェの片隅からふと生まれる

 それと同じく、仕事での最良の意思決定も、個々人の人生のGO/STOPも、かしこまった会議やお説教から生まれることはない。信頼する誰かとの何気ない雑談から生まれて、そこから広がる/広げるものだ。雑談や雑記こそクリエイティビティの根源である。

 仕事と人生の機微を、カフェというカジュアルな場で可視化する『ミーティングシート』。そのコンセプト構築力に脱帽しました。ポメラと合わせて『“08年“うふふ”マーケティング大賞』を授与したい。辞退されたらどうしよう(笑)。今日は以上です。

追記。owlさんから教えていただいた“napkin notebook”。これ欲しいです(笑)。
10 made in napkin.

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2008年10月21日 (火)

筆記用紙 “紙キレ”に心が埋まった。

 今日は文具好きマインドをフツフツ&ワクワクさせたる新製品です。単なる紙のシートに、シンプルな発想で、書く・印刷を超越する付加価値を付けた。素晴らしいデザイン、稀な紙の発明である。

 コクヨデザインアワード」2007年グランプリ受賞作品『筆記用紙 “紙キレ”』

【hmm…なアドバイス235.筆記用紙 “紙キレ”に心が埋まった。】
コクヨS&T、自由な大きさや好きな形に切り取れるA4サイズの筆記用紙を発売
7mm方眼のミシン目がA4サイズの筆記用紙の全面にレーザー加工で
施されています。ミシン目はほんのり色づいて、レースのすかし模様の
ように美しく、文字を書くときの罫線として利用ができ、自由な大きさ、
好きな形に切り取とることができます。
引用元 プレスリリース

10

 ひと言でいえばミシン目の付いたシート・オブ・ペーパー。7mm方眼という一文字を入れる心地よいサイズにも妙があるが、レーザー加工の穴=レースのすかし模様という、繊細な加工に技を感じる。文字を書くときに、シャーペンの芯やHI-TECH-C コレトのペン先が穴に入ったら具合が悪い。それを感じさせないサイズの穴で、かつ切り取りが可能だという。その技術は凄い。

 価格は30枚でA4 1,260円。専用カバー付き。1枚40円とはある意味でギリギリの心理ライン。

【デザイナーさんは3人一組】
 技術はともあれその発想も凄い。デザインは「コクヨデザインアワード」2007年グランプリ受賞作品。山中俊二氏を始めとする審査員の中では賛否あったと伝えられている。でもわたしが審査員ならイチオシですね。デザイナーは“3人一組”という、そのまんまでフフンなネーミングのデザイナー集団です。

Img_0564

最初はピザを切るような、ミシン目がつけられる道具を使いましたが、書くと
ひっかかりました。ビジュアル的に成立しても使ったときがNGなので、
レーザー加工のメーカーを探して、ピッチを指定して発注しました。撮影
したのは一枚1,200円でした。
引用元 コクヨデザインアワード2007

 以上、受賞のときのことば。なあるほど、デザインの発明にはお金がかかりますよね。ピザのカッターもフフンですが、ミシン目の長さにするとコストがかかり、店頭販売可能な加工をすると100万円かかるとか(笑)。デザイン煮詰めのご苦労あれこれあった。3人の姿から「あれしたい」「でもできない」「やんなきゃダメだろ」という議論を想像しました。

Img_0508 グランプリらしく。

【用途自由自在】
 さてデザインの妙と技術の結晶、レースのすかし模様のミシン目、どう使おうか?。文字を書くときの罫線にはいいし、自家製のジグソーパズルもいい(いずれもメーカー提案)。この素材革命、さまざまなことに使用可能。

・くじやクイズ
  ちょうど学園祭シーズンですから、ミシン目を利用してのくじも可能。
・学習シート
  過去問を印刷して、答えのマス部分だけ切り取って食べちゃう(笑)。
・売りたしシート
  売りたいものをポスターに描いて、その下にミシン目の紙片(連絡先の
  電話番号が書いてある)を切り取れる掲示板シート。
・恋歌のやりとり
  恋する男がその想いの前半をつづり、後半を女が返句する。
  その上の句と下の句を分断して、ふたりで持ち合う秘密の愛(笑)

 紙=印刷・記入・ファイルでなく、使い手の発想次第で「遊び」「学び」「売り」「ひみちゅ」まで、可能性をすごく広げたところが脱帽です。

【hmm…なアドバイス】
 切れる、とは本来良いことばだった。「彼は切れ者だ」といわれば皆うなずくとか、「彼女はアタマも切れるし、男もかんたんに切る」も、語る人によっては吐き捨てことばだが、たいがいは褒めことば。それがいつの間にかキレるといふカタカナになって、“突然殴り掛かる”とか“掲示板に書き込んで殺人する”、悪いことばになってしまった。

 “キレる”が“切れる”な、ほんらいの良い意味だけになればいい。事業の企画書って“紙キレ”で、そこから世の中に良いことが始まることもある。“きれ”は良いこと。今日は以上です。

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2008年10月18日 (土)

コクヨSYSTEMICとインデックスなき思考

 人は生まれて死ぬように、およそこの世の事象は時系列で語り尽くせる。恋も愛も、アチチと言ったり涙を流しつつ、すべて時系列に流れていく。

 だからノートも手帳もアタマから使いだし、お尻で終わらせる。システム手帳やルーズリーフの紙片を、順序を入れ替えこまめにインデックスを付けるウチに、時が過ぎて案件は終わる。整理はムダとは言わないが有意義とも言えない。

 それでも手帳が二種類欲しいときはある。コクヨのカバーノート『SYSTEMIC』(システミック)がそれに応える。

【hmm…なアドバイス232.コクヨSYSTEMICとインデックスなき思考】
調査結果より、業務用ノートを用途に分けて2冊同時に使用しているユーザーが
存在することから、業務上複数の記録媒体を同時に活用していることが明らかに
なりました。今回発売する<SYSTEMIC>は、それらのニーズに応えて、仕事上の
手書き記録を効率的に管理できることを可能にした2冊収容タイプのカバーノート
です。
引用元 コクヨプレスリリース

3

 かんたんに言えば、カバーの両内側にノートの片方の表紙を差し込めるポケットを付けたノートカバー。普通のカバーより深めなので、2冊しっかり収納できるという。こうした使い方を既存のノートカバーでトライしたのはわたしだけではあるまい。だが抑えが浅いのでノートが落ちがちだ。

081018_181801 081018_181901 手持ちのノートカバー

 さらに表紙ポケットに筆記具やポストイットなど、文具小物を収納できるし、紐の栞が2本付くのもいい。カラーリングは2パターン、サイズはB5、A5、A6の3種。1冊のノート付きで1,100円から1,500円、11月10日より発売。3足のワラジを履くわたし、ちょっと惹かれている。

7 工夫多し。

【2冊目のA5ノートを選んでみよう】
 定番でもっともフィットするのはA5サイズ。左側はフツーのキャンバスノートとしても、さて右側にはどんなノートを装着しようか。

 まずは『ツバメ方眼ノート』がいい。クリーム色の5mm方眼ノートというシックさ、背表紙の赤いラベルもかっこいい。コクヨにツバメですみません。30枚60ページで300円。

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    表紙の写真      ページの写真  

 同じコクヨでは『コピーフィラーノート』がいい。2枚一組で複写になる。カフェで打ち合わせをして、よし!こんなんでいこう!と言って相棒と一枚ずつ持てば、どちらかが無くしても大丈夫。ちょっと高いけれど(420円)ナイスなノート。

 081017
 

 無印良品にはおもしろノートがある。『再生紙週刊誌4コマノート・ミニ』。最初から4コマが描かれている。マンガを描く必要はない。たとえば起承転結で企画書の構成やプレゼン資料を考えてもいい。88枚で94円という不況知らず。

0810174548076716341_l 吉田戦車御用達。

【hmm…なアドバイス】
 でもなぜ2つノートが必要なのか?日常業務以外に特定のPJを持つときや、管理業務、ミーティング用など、分けて書いておきたいと思う几帳面さかしら。

 フト思ったのだが、“分けて書いて整理したい”欲求、小学校時代から学科で異なるノートを使ってきたからではないだろうか?英語や書き方や理科や算数や音楽、みんな違うノートでした。ランドセルも重いし、今考えると功罪あり。

 化学と生物、物理と数学、音楽と美術、英語と国語、日本史と古文、保健体育と道徳、みんな関係し合っているのに、ブツ切れで教えられて、“学際の意義”、“知識の相乗”を体得しにくくしていないか。大人になって夢は夢、仕事は仕事、愛は愛、みんなインデックスを付けるようにバラバラの思考に結びついていないか。

いろんなものを瞬時に結びつける思考力、それがアイデアづくり。最初からインデックス付けるなんて思考じゃだめです。何でも生で受けとめよう。だからせいぜいノートは2つまで!今日は以上です。

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2008年9月25日 (木)

こぼれ話その1:COATEDインタビュー

 今日はITmedia Biz.IDのインタビューエッセイと、夜にアップされる予定のビジネスメディア誠の妄想エッセイへのリードです。まずは『2009手帳マッピング』のこぼれ話。

まぼろしの“ドイツ手帳”を求めて——COATED DESIGN GRAPHICS
COATED DESIGN GRAPHICSをご存知だろうか? ロフト、東急ハンズ、
丸善など大手店舗で個性派手帳を展開するCOATEDだが、しかしその
制作者の実態は謎のベールにつつまれたまま。そこで同社・齋藤聖一
代表への独占インタビューをお伝えしよう。
以下こちら

Pict0780 3つのcoated手帳.

 “2009手帳マッピング”と題してITmedia Biz.IDで始めた手帳シリーズの4回目。きっかけはわたしの手帳フェチぶりをビジネスメディア誠で知った、Biz.IDの鷹木さんの提案。夏のさなか、ふたりで手持ちの手帳やサンプルを広げて、“あ〜でもない、こ〜でもない”といいながら、“手帳ポジショニング”なる軸を引いて手帳を分類した。

 「手帳って、スケジュール管理ばかりじゃないと思うんです」とわたし。
 「そうですよね。みんなパソコンでやるし、これがあるし」と鷹木さん。ジーンズのポケットから取り出したのがiPhone white。

 「買ったんですか!」と白い筐体にみとれつつ。
 「買っちゃったんです。かわいいんです、これ」と白い筐体をなでつつ。
 「触らしてもらっていいですか」
 「なでてくださ〜い」

 こんなやりとりから今回の連載が始まった(笑)。

【COATEDへの想い入れをまん中にすえて】
 手帳で自己管理するのが苦手で、行き当たりバッ旅な生きかたのわたし、スケジューラとしての手帳よりも、アイデアの書き留めと発想の展開に興味があります。いち早く09年手帳ウォッチをしてきた鷹木さんも「やっぱりスケジューラよりも、日記や発想書き留めがトレンドであることは間違いない」とおっしゃった。

 アイデア手帳の連載構想を練りだして、どうしてもあの気になる手帳をまん中に据えたいと思いました。それがCOATED DESIGN GRAPHICS。ホームページもなければインタビュー記事も見たことがない。謎の作り手。でもCOATEDインタビューを絶対にやろう!とふたりで決めて敢行したわけです。

 その想い入れ、感じていただければ幸いです。来週はしめくくりです。

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2008年9月22日 (月)

22硬度の三菱Uni鉛筆

 先日電車の中で、高校生のガキどもが試験なのか宿題なのか、殊勝にも勉強のことで話しをしていた。偉いなあ。向こうに座るOLなんて、何か食べながらDSをしているのに。

 すると、ひとりのガキがカバンから筆箱を取り出した。近頃のガキはどんな筆箱を使うのだろうか?見ると、何かの商品の空き箱を筆箱代わりにしていた。エコというより個性、自己主張なのだろうな。そういえば、わたしの中学生時代のエコで自慢の筆箱はアレだった。

【hmm…なアドバイス216.22硬度の三菱Uni鉛筆】
三菱鉛筆株式会社は、世界最多となる全22硬度の鉛筆をセットした『ハイユニ
アートセット』を、全国で発売します。従来の「ハイユニ」の硬度幅は、9H〜
6Bまででしたが、今回新たに5硬度を追加することで、硬度幅は世界最多と
なりました。
引用元 プレスリリース

0200172_01 

22硬度!とはすごい。せっかくだからバリエーションを引用します。

10H/9H/8H/7H/6H/5H/4H/3H/2H/H/F/HB/B/2B
/3B/4B/5B/6B/7B/8B/9B/10B

 細くて長〜い商品紹介になりますね。鉛筆セットの硬度の種類としては世界最多。ターゲットは当然ですが、絵を描く人びと。アーチストやデザイナー。彼・彼女らの表現の幅を広げてもらうために、チョイスを大きくしたそうです。

 三菱鉛筆ではUniのラインナップで多色/多筆展開を以前からしている。

Mizuta_uni100c   Pericia_24c
 左の『uni-100c』はなんと100色セット(定価16,800円)、右のオイルべースの鉛筆24色セット『ペリシア24C』は24色セット(定価8,190円)。

 しかし黒という単色での22もの展開は世界初。定価は3465円。

【濃淡の世界】
 濃いタッチのデッサンは、たとえば漆黒のヘア、筋骨隆々の男性の肉体、そして存在を訴える影を思わせる、やっぱりB系の鉛筆ですよね。薄いタッチのデッサンは、たとえば夕暮れの風景画、消え行く太陽、たなびく雲、見えなくなる風景のH系。濃淡あるデッサンは、たとえば人生の甘辛を知り尽くす成熟した女性の、FやBやHやらの複雑な輪郭線かしら。

0200172_02

 何しろ22の濃淡があるのですから、たいがいの人生は描ききれる。

 ある書家が語っていたが、最近は青など着色された墨もあるという。色の着いた墨で、表象文字などを描くと、たしかに文字というカテゴリーを越えた表現が可能。だがその書家は言った。

 「でも私は黒と白の世界が好きです」

 わかるような気がする。書は黒と白、そして境目の薄日のような、障子に日が射したような世界だ。日本人の濃淡の感性、黒と白なのである

【鉛筆の硬度表記は人間性の硬度表記につながる?】
 ところで硬度表記って何だろう?と根源的な疑問が湧いた。Wikiによれば、18世紀末にニコラ・ジャック・コンテが、芯の硬さに番号をつけて、一番硬いものを1とし、軟らかくなるにつれて番号を増やした。HとBの表記は19世紀の初めにブルックマンが製造したことが始まり。

HはHard、BはBlackはわかるけれど、あの“F”って何?FはFirm(しっかりした)だそうです。子供の時分からFだけは謎だったのですが、意味はわかりました。22のラインナップの中でもFはちょうどまん中にある。しっかりしている人は、まん中にいる、ということか。

自分は何色か?と疑問が湧きました。HというよりBかなぁ。濃いけれど、がぁ〜っと働くとすぐに丸くなり、とんがらせる必要がある。H=スケベ、B=バカじゃありませんよ(笑)皆さんも“自分の性格硬度”、どこにあたるか考えてみてください。

【hmm…なアドバイス】
 冒頭の「わたしの中学生時代のエコな筆箱」の答え、それは次の画像。

Unis これですよ、やっぱり。

 そう、三菱Uniは高級な鉛筆。ほかの鉛筆より高かったので、そのケースはちょっとしたステータスでした。22硬度のケースも色鉛筆ケースみたいで、もうちょっと工夫がほしかった。今日は以上です。

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2008年9月17日 (水)

アイデア手帳もアイデアも、1人ではいられない (Biz.ID短期連載)

 おっとさきほど、手帳の話の第三回目もアップされました。“ワインの染み”までお楽しみください。

アイデア手帳もアイデアも、1人ではいられない
ひらりと飛んできたアイデアの“花びら”をひょいとつかむ。そのアイデアを
手帳に書きとめ、“押し花”のように手帳に閉じる。そんな1人で使う手帳の
ほか、みんなで使う“手帳”もあるのだ。そんな手帳たちを紹介しよう

続きはこちら

Pict0534 これだって手帳だぜ。

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2008年9月12日 (金)

ロボット・ブックスキャナーとガラスのハート

 先日、といっても数週間前の暑い夏の一日でしたが、永田町の国立国会図書館に行った。今どきはネットで調べてハイポン!という時代ですから、だんだん“生の図書”に接する機会も減っていますね。でも“調べることは歩くこと”。本を書く人もコンサルタントも、歩かないとダメです。ネットの調査だけでは書くことに差別化もできませんし、目と足は、直接つながっている感覚器官です。

 「図書館でコピーサービス」というのも、そのうち「銭湯の番台」くらいの死語になるなと思いつつ、専門誌のコピーサービスをお願いしました。ふと、国会図書館は上向きコピー機を昔から導入していたのを思い出した。

【hmm…なアドバイス207.ロボット・ブックスキャナーとガラスのハート】
 古い写真ですが運良く見つけました!1983年頃の雑誌のようですが(NII-Electronic Library Serviceとある)、そこに富士ゼロックスと国会図書館が2年ごしに共同研究して、図書専用の複写機を開発した、とあります。今からちょうど25年前です。

13  引用元 

 特徴は上向きの複写です!大量の複写を合理化したいこと、そして下向きにバシンと図書を向けるコピー作業で本が傷むので、上向きを開発した。上向きにして、スライドさせてコピーを取るので、作業者はページをめくるだけでいい、と記述があります。

 当時、わたしはマーケティング・リサーチャーとして社会人を始めた頃。国会図書館にはよく訪れたもの。で「コピー、遅いよ!」とよく嘆いていたのですが、裏方では技術革新があった。

【現代のロボットコピー機】
 時は移り2008年。凄い複写機、いえ“自動ページめくり&ギロチン(?)型のスキャナー”の登場です。

Treventusscanrobotbookcopier

The ScanRobot, by German robotics firm Treventus Mechatronics,
is able to scan entire books without any help from a human —
not even to turn the page. It cradles books so that they remain
open at a 60° angle, and then it dips a prism-shaped scanner
down between the pages. The pages stick to the wedge as it
rises and flashes the pages with LED lights.
 引用元 DIVCE

スキャンロボット(ScanRobot)は人間の手を借りずに1冊の本すべてのページ
をスキャンできます。本のクレードルに60度の角度で本を置き、くさび型のスキャナ
で本の間のページを読み取る。ページめくりはくさび機器とタイミングを合わせて
LEDライトでページをフラッシュさせつつ、めくります

Scanrobot_2

 独ロボットメーカーのTreventus Mechatronicsが開発したこのマシン、1分間に25ページをスキャンする能力があるとされる。実は英文のペーパーバッグを買ったけれど、とても読み通せなかった'Lord of the Rings'(1,187ページ)を1時間かからずスキャンできる。動画を見てください。

【BookEye3は販売中】
 この商品がいつ売り出されるか、いくらか、この記事にはなかったけれど、類似のコピー機がすでに08年7月から売り出されている。これもドイツ製。

2 3_2

BookEye3は、ドイツImageWare社が開発したA2サイズの書籍、文書、台帳等を
撮影し電子化する高性能、 高品質のブックスキャナーです。
引用元エキサイト

 780万円とあるので、図書館や公文書館、博物館など、印刷された文書をあとで保存する必要性があるところに限られそうだ。

【スキャンの用途は広がる】
 用途はコピーだけにあらず。それを考えると市場は広がる。780万円はけっして高くない投資にすることができそうだ。

・絶版本から複製をつくる。(理不尽なオークションを正常化できる)
・読み取り、タグをつけて、グーグルする(ま、そのままです)
・読み取り、同時に翻訳する。(ハリポタもすぐに出版できる)
・読み取り、同時に要約する。(政府白書を読まなくてすむ)
・読み取り、問題をつくる。(先生の自動化)
・読み取り、回答をつくる。(生徒の自動化)

6  複写はくさびがた、創作は何型?

【hmm…な想い】
 文章を書くという作業、かんたんじゃない。書く前に何年いや何十年の蓄積も必要だし、書けるようになるためには、何十万字も書く必要があるから。それなのにこのくさびスキャナにかければ、至極かんたんに読み取られてしまって、刺さるのがとても痛そう(笑)。

 自分を含め、頻繁に文章を書くブロガーたちのことを考えました。

 文章をクリエイトすることは、書きたいこと(対象)と、自分(熱情)の間に、ほんの一枚ガラスを置く作業。熱を隔てるそのガラスの置き方が悪いときは、熱が外にそのまま出てしまう。それで炎上する書き手もいますよね。そういうときは、配慮が少ないとか書き過ぎなのです。弁解の余地なしですが、でもかわいそうだとも思うのです。

 書いた本人もとっても反省してますし、悪気があってじゃないから、熱が強すぎたことを悔やんでいます。ガラスをもうちょっと厚くできればよいのですが、細工のように厚さ・薄さが制御できないことがしばしば。なぜなら“パッション=クリエイト”だから。制御すると書けなくなってしまうし、しばしば制御ができない

 わたしの原料も“熱”。だからよく蒸気機関のように爆発するし(笑)、冷えてまったく燃焼しないこともある。ガラスの厚さ・薄さをうまく制御できずに、すぐに溶けたりします。アマチュアといわれればそう。

 でも、およそクリエイターは似ているところがある。ゴッホやゴーギャンの昔からそれは変わりません。わたし自身=ちょいクリエイターの立場から、それを理解してあげたい。今日は以上です。

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2008年9月 2日 (火)

手帳はスケジューラからクリエイティブ・ギアへ

 今日はもうひとつあります!IT media Biz.IDへの短期連載へのリードです!

2009手帳マッピング:手帳はスケジューラからクリエイティブ・ギアへ
9月になって、2009年版の手帳も本格的に店頭に並び始めた。今度の手帳は
どんなトレンドがあるのだろうか。Business Media 誠で「“うふふ”マーケ
ティング」を連載する郷好文さんが、最新の手帳をマッピングする——。

続きはこちら

12
 記念に画像切り取り。

 なんと今週からビジネスメディア誠だけでなく、IT media Biz.IDにもでしゃばりました!先々週にアップしたコクヨの文庫本ノートをテーマにしたエッセイをきっかけに、Biz.IDの鷹木さんが「手帳のことを書きませんか?」というご提案。9月は手帳のシーズンですから、やります&書きます!と快諾しました。“発想を重視する手帳の真ん中にあること”をテーマに、5回くらいの連載予定です。手帳の裏表紙ならぬ、裏話しも連載終了後には書けるでしょう。こちらもよろしく!

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2008年8月29日 (金)

文庫本ノート+紙和ブックカバー

 都内某所でいっこうに捗らない原稿を打っているとき、表参道のIdea Framesさんから電話がありました。「シワが到着しました!」「ハイ、取りに行きます」と電話を切りました。せっかくだから今日のブログで紹介しようと思ひまして、夕方に立寄りました。

Chn11_rpt1891_06 エキサイトより。

山梨県の大直の開発した“破れない・洗える和紙素材”をべースに、プロダクトデザイナーの深澤直人さんがデザインした商品ラインのうちのひとつ。

【hmm…なアドバイス195.文庫本ノート+紙和ブックカバー】
 小さな巻物をイメージする紐をほどくと、最初からシワだらけのブックカバーになりました。ほんとにシワだらけ(笑)。現代の紙製品や印刷商品が、いかにシワや汚れを付けないか四苦八苦しているのに、この紙和ブックカバーは最初からシワくちゃ(笑)。それがとても新鮮でした。 

Pict0535 巻物ぽい。

 紙和の予約時点(08年7月上旬)では、単純に文庫本のブックカバーにと思っていました。その後でコクヨから、文庫本ノートなるノートが発表され、その試作品の使い倒しエッセイも書きました。文庫本ノートに魅せられたわたし、よ〜し文庫本ノートを手帳に使おう!、カバーに紙和を!と思いたちました。手帳は280円、カバーは1500円というアンバランス。変ですか?

 Pict0537 雰囲気伝わるだろうか?

【シワで幸せ】
 この紙和、すりすりと触ってみると、触れたそばから手になじむ素材感。ずっと前から読んでいた文庫本のようにナチュラルに、わたしの手の中におさまりました。とても不思議な感覚です。

 Pict0560_2 Pict0559

 両手でなでなですると、革でもない布でもない親密感がやってきます。まだIdeaでも大直でもオンラインストアでは出ていない。わたしのは黒ですがブラウンもある。

【美篶堂のラバースタンプ和紙表紙にも惹かれる】
 和紙+カバーつながり。ずっと前から気になっているお茶の水の美篶堂 製本工房で、『スタンプWORKSHOP/八朔ゴムはん』が開催されます。
 4 綺麗ですが・・・スタンプとは。

表紙づくりからはじめる、和紙表紙の本づくり ラバースタンプによるオリジ
ナルの表紙づくりと、手製本をくみあわせて一冊の和とじノートに仕立てます。

引用元 美篶堂HP 

 手彫りの消しゴムスタンプを作って、それを和紙におして表紙にした和装本ノートを作るワークショップ(11月2日開催)。ゴムスタンプ?(てたいしたことなくて?)なんて言うなかれ。相棒Cherryさんとわたしは、いつぞやビッグサイトの展示会ブースで“消しゴムはんこ”に挑戦しました。細部の掘り、けっこう難しい。

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 左スタンプ、右押印。

 美篶堂イベントの講師、ゴム版アーティストの片岡知子さんの作品。この微細さと味わいに感動しました。こんなオリジナルスタンプのブックカバーには惹かれます。

【なぜ本にブックカバーをかけるのか?】
 わたしは文庫本ノートに使いますが、フツーはこの紙和カバーの用途は文庫本。文庫にはカバーがかけられているのに、なぜ書店の紙カバーや布や紙のブックカバーを付けるのか?あらためて考えてしまった。

 「本を綺麗に読みたい」。それはわかります。でもページ内に書き込みをバシバシ入れるわたしには、外側だけ綺麗にしてもとも思います。

 「本のタイトルを見られたくない」。これはYES。『化けの皮』や『SMAPクロニクル』(わたしの友人の編集者が担当)はまだしも、『造顔マッサージ』だったりすると、読者自身の顔を検分されてしまふ。電車の中で頬を上げたり下げたりの挙動もしにくいし。

 皮肉なのは、書店の店頭では表紙も背表紙も、あんなに目立とうと“広告競演”しているのに、買われたそばから隠されてしまうこと。紙の書店カバーにも「果たして宣伝効果があるのか?」という疑問もある。

【hmm…なアドバイス】
 だから書店の店頭で「ブックカバー要りますか?」「いえいりません」という会話が成り立たせて、スーパーのレジ袋辞退と同じレベルに高めていくのが本筋でしょう。自分表現のブックカバー、もっと売れてもいいような気がします。

 最後にゴツいヤツを紹介!日本でも“道路公団50年史”とか、いかがでしょうか?

 082810049586897今日は以上です。

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2008年8月21日 (木)

“自分づくり”の文庫本ノート

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

“自分づくり”の文庫本ノート
「文庫本の隣に並べられるようなノートが欲しい」——そんなニーズに
こたえた『文庫本ノート』をコクヨが9月10日に発売する。手のひらサイズの
ノートに思いをつづることができ、使い終わった後も書棚に並べられる。
これまで読むだけだった文庫本だが、これからは著者にもなれるのだ。

続きはこちら

【文庫本ノートサンプル、使い倒しました。】
 テーマはコクヨから新発売の『文庫本ノート』。サンプルを一冊頂いて、発売前に使い倒しレビューを書こう。いっぱしの業界人ぽいポジションで書けるのが幸せでした。今日で使い始めてちょうど3週間、69ページまで到達ですから、ちょうど半分。いたずら書きの多いわたしですがピッチ早いかも。

Pict0446  
 わたしのP69。右にあるのは、もんちほしさんデザインの栞。

 夜中でも思いつけば起き上がって書き留めるタチですから、手帳ないしメモは肌身離さず。いつも一緒にいてくれないと困る。以前は小さなメモに主思いつきを書いていましたが、書き直すとかふたつ持ち歩く不便があるし、思いつき=仕事だと気づいてから、手帳と発想メモを一体にさせてきました。

 だから発想主体、スケジュールはおまけ。発想を書き留めやすい構成・かたちやサイズ・紙・ページ数がわたしの選定基準です。そのツボに文庫本ノートがすっぽりハマりました。スケジューラとしての機能もわたしなりに工夫したので、メモでもあり手帳もであり、ふたつの機能を合わせて使います。

【ひらめき・はかどり・ここちよさ】
 コクヨの商品開発の良さ、どこに感じるか。それは「ひらめき・はかどり・ここちよさ」という企業コンセプトが、商品開発に浸透しているから。B5スリムノートも文庫本ノートも、既成のサイズや厚みの概念をとっぱらって、“ひらめくページ・はかどるかたち・ここちよいサイズ”を突き詰めている。そこが凄い。

 商品開発にコンセプトがあるの当たり前、と言うでしょう。もちろんそうですが、たいていの企業ではある商品のコンセプトが良くてヒットが出る。でもそれで終わり。コクヨはそこが持続的です。

 企業スローガン(いわゆるCI)と商品開発が一致したときこそ、良い商品が次々にポコポコと出てくる。散発ではなくて、続いて出てくる。一頃のソニーやホンダ、そしてAudi、もちろんAppleがそうです。期待を裏切らない商品が続くからこそ、そのコンセプトが統一されているからこそ、ブランド価値が創出され飛躍的に高まる。

 会社の部門/ジャンルを越えて同じ価値観ベクトルが働く。個性の違う社員でも触発し合って一定レベル以上の商品が開発される。力がべき乗になる。「迷ったらそこにもどろう」という価値観を共有できるスローガン、とてもたいせつ。コクヨさん、次も期待しています。

【可愛いモノの秘密】
 大手書店の店頭ではすでに9月始まりの手帳群が並んでいます。利便性やガイド情報、カバー素材やバンド付きなど、機能を訴求して余念がない。もちろん機能は便利だし、必要なものではある。ただし“機能=可愛さ”、ではない。

6 白。この子。

 お世話になっているIT mediaのTさんが、じっくりとなでまわすのが白いiPhone3Gである。購入したてということもあるだろうが、まさに“愛でて愛でて愛でる”。

 「この子はほんとうにカワイイんですよ」と彼はうっとりと言ふ。

 おお、この子、ときましたか。でもこうも曰く。機能的には未完の部分もあるし、インターフェースでも不満がゼロなわけではない、と。僭越ながらわたしもその子を愛でさせてもらった。なでてみて「」の意味がじんわり伝わってきた。

 Appleは製品と人の関係をよく知っている。完璧じゃだめ。どこか寸留めというか、わざとワキを甘くするというか。その人のモノとして可愛がってくれるポイントを作り込んでいるというか。どこまで計算ずくなのか、無意識なのか。

【Mottainaiなんて言葉、どうして流行るの?】
 モノとヒトは対話する関係がある。対話して作り上げ、対話して使い込む。それが愛でるという行為である。愛でるからこそ治しても使う。そんな使い方を昔はしていた。Mottainaiなんて言う前の時代だ。そんな言葉が流行ること自体、おかしい。

 わたしの文庫本ノート、実はもうひとつ細工をしたい。それは“SIWA・紙和”のブックカバーをすること。深澤直人氏デザインの和紙素材です。予約していたのに制作が遅れている。到着したら紹介します。世界で一冊しかない文庫本手帖のできあがり!です。今日は以上です。

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2008年8月19日 (火)

ほぼ日 佐藤卓×糸井重里

 今日は夕方から銀座のAppleストアに行った。5時半に到着した。某イベントまではまだ時間がたっぷりあるから(6時半開始)、ちょっとiPod touchでも触ろうかなと思ったら、あにはからんや!もうかなりの行列ができている。3階の会場への通路からすでに人があふれ、2階のジーニアスバーまだ伸びている。

 行列コンサルタントでもありますが、今日はそっちはお休み。早く並ばないと!そのイベントとは『佐藤卓×糸井重里 リズムを整えるという仕事』。具体的には09年版の『ほぼ日手帳』のお披露目(カウントダウン)イベントである。

【hmm…なアドバイス187.ほぼ日 佐藤卓×糸井重里 】
 わたし自身、実はほぼ日の愛用者ではないです。すみません糸井さん!なぜここに来たかといえば、実は取材です。9月に手帳をテーマにした短期連載をIT mediaさんにする予定です。まな板に鯉ならぬ評価テーブルの上に手帳を並べる上で、編集者さんとの打ち合わせの中で「ほぼ日手帳は外せないね!」と言い合った。

 そしたら銀座で、都合よくお披露目イベントがあるじゃないですか。しかも開発者のデザイナー佐藤卓さんと糸井さんのトーク。これ、ほぼ外せないと思って、ちょっと体調不良だったが、がまんして並んだのである。 

Pict0398 揺れてます(ピンぼけ、すみません)

 並んだ甲斐がありました。ほぼ日手帳のコンセプトもこだわりもよ〜くわかったし、お二人のトークもとてもおもしろかった。楽しみました。ほぼ日ブロガーの“今日のおかず”にさせていただきますが、詳細な点、感想は9月の連載時にまわします。あしからず。

Pict0374 テーマです。

【固定ファンのいる商品のプレッシャー】
 佐藤卓さんは09年のほぼ日手帳の“再開発(見た目は大きく変化していないが、細部をたどるととても大きな変化が満載なのでそう呼んでみた)”を担当した。彼が「愛しているものに触らないで!」というファンの声をひしひしと感じたと話していた。。糸井さんも「おしかりの声を年に4、5通メールでもらうが、心が痛む」と言う。糸井事務所の社内の雑談から発生したほぼ日手帳、ファンも増殖し、今や20万冊以上の販売がされているから責任は軽くない。心労はあるハズだ。

 佐藤卓さんが“手帳の中ページに触れることは、人にたとえれば、心臓に触れること」と話した。それを受けて糸井さんは「外科医はオレのオペだという跡は残さない」「さりげなく美しい道具を創るのがデザイナー」と応える。その通りだなと思った。

 佐藤さんほどのデザイナー、糸井さんほどのプランナーにしてドキドキする、というのに親近感をおぼえました。

【0.25ミリピッチのこだわり】
 イベント前日にHPに公開されていたが、“3.45mm方眼”と“交差点”の話がおもしろかった。しかしまあ、手帳のグリッドに3.50、3.2、3.45、3.75、4.00と、さまざまなパターンを試しまたそうです。確かに現行の4mmは、手帳のサイズから見ても、大きいような気がする。でも・・・0.25ミリピッチですか(笑)。気持ちはわかりますけど。

14 0.55ミリ減がポイント。

 今までのほぼ日手帳のグリッド線は、破線の交差点で十字になったり、ならなかったり。そこが佐藤卓さんには気に入らなかった。

 「点線と点線の交差点がちゃんと十字になるように調整しています。
 いままでは、点線と点線の交差点が成り行きまかせになっていたので、
 十字のところもあれば、そうでないところもありました
」 引用元 

Pict0382 十字がポイント。

 十字への調整と、中ページのグリッド表現のありたい姿で、かなり悩まれたそうです。こだわりに◎を付けましょう! 

 そしてもうひとつ。ほぼ日手帳にはお気に入りページがあり、そこには☆が5個並んでいて、自分なりにに色塗りができる。でも卓さん「角までちゃんと塗りつぶさないのが、すっごく気になる」と話して、あらかじめ☆の内側の角部を塗りつぶそうというアイデア!

Pict0388 五角形になっています。

【hmm…なアドバイス】
 他にも細部の改良点、いろいろありましたが、できればサンプルを手にして吟味したいので、今日は省かせてもらいます。トークのラップアップで、お二人が話されていたこと、よかったのでそのエッセンスをリワインドします。

 糸井さん: これまでは量とかエネルギーとかボリュームとか、もっと大きい
 声、もっとすごい表現をして商品を伝えようとしてきた。でももはや物量の
 時代ではない。ごちそうよりお惣菜の時代というか。大きい声を出さない
 でも、わかってくれる人にはわかる時代

 佐藤さん: 今の人々はもっとデリケートなものを感じるセンサーを持って
 いる。そう信じて、そういうデザインをしよう。

Pict0401 また揺れています。

 マーケティングも同じです。前から書いてますが、もうボリュームとかセグメントとかポジショニングとか、無意味に近い。でも“ターゲティング”は残ります。伝わる人に伝えるという“センサー・ターゲティング”とカタチを変えて。今日は以上です。

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2008年7月 3日 (木)

みずみずしさと純粋思考の野帳スケッチ

 今日はビジネスメディア誠に連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

みずみずしさと純粋思考の野帳スケッチ
取材がきっかけで「野帳」にハマッてしまった。野帳とはフィールドノートの
ことで、本来は測量技師などに作られたもの。初めは真似をして使い出し、
ネタや仕事の思いつきをこのノートに書き留めているうちに、野帳の魅力に
気付いた。それは……?
 続きはこちら

 今週のビジネスメディア誠の連載テーマは久々の文具。でも新製品ではない。原型となった商品が(コクヨで)発売されたのが1961年というから、もう半世紀も前のもの。たかが野外で使う手帳なのだが、オリジナルの強さなのか、とてもしっくりくるのでとりあげてみたくなった。

Pict0165 変哲もない手帳ですが。

【人それぞれの“”あり】
 一昨日、通勤電車の中で吊り輪につかまり、フト目を落とすと、前に座る男性が緑色の薄い手帳を開いている。コクヨの“野帳”だ。おお、実はかなり多くのファンがいるんだな。40才くらいの彼は何を書いているのか?首を伸ばしてみると、どうやらグラフや式のようなものが見える。資格のテキストブックも持っていたから、お勉強に使っているのである。そんな使い方もありなのだ。

 フツーの手帳と野帳は違う。野帳は観察記録帳だから単なる白紙のメモだ。だがいわゆるメモ帳とはサイズが一回り大きい。しかもハードカバー。どうやらその道のプロが使う野帳、どんな使用がされているのか?ネットを探り野帳の達人を探し出すと数名の人が見つかり、お二人から快諾を得た。柴さん、MUGIさん、ありがとうございました

 ご返信はいただけなかったが、旅行企画の仕事で野帳を使用するというプロもいた。資料整理の達人は“時系列収集資料のメモ”に野帳を活用していた。ボーイスカウトの団長さんも愛用されているようだ(連絡しそびれた)。都会の野景、ファッションをスケッチしている『東京ストリートスケッチ 流行採集フィールドノート』からも返信はいただけなかったが、まさに都会の野帳使いである。

 “分野”という言葉通り、“”は分かれているのだ。それぞれの野のプロに野帳は愛されている。

【野帳のペンシル】
 野帳の達人の柴さん、あれだけの緻密さを誇る野帳の書き手である。当然筆記具にも凝っている。一本のペンで書こうとして何を選ぶか。野外は濡れることもあるので、シャープペンがいい。書き間違えもあるので消しゴム付きがいい。今は製造中止になったぺんてるの『ゴムデール』をメーカーに問い合わせて確保したそうだ。MUGIさんもまたシャープペンシル。雨に濡れてもにじまないからだ。野では筆記具には共通項がある。

Gomdaleb02 080703_192501
 柴さんの執念?のゴムデール。         わたしの一押しFAXペン。

 手持ちのシャーペンの中で、同じぺんてる、同じく製造中止の『FAXペン』はもっとも書きやすいシャープペンだ。20年以上前の製品。0.7mmという微妙なシャープもイケている。今どきの筆記具の凝った持ち手や機能はまったくないが、バランスのとれた名品である。その素朴さが野帳と似ている

【仕事のメモの3つのジャンルとは】
 わたしの今年の手帳システム。COATED GmbHのスリム手帳にハンディメモをはさんで、“発想”を書き留める。普段の打ち合わせはB5ノート(jordi labanda)。この2つが基本だ。そこに野帳が割り込んできたのだ。

 仕事のメモのジャンルは、次の3つに集約される。

A.スケジュール
B.打ち合わせ
C.発想

 あらゆる文具人(文具凝り性の人)は、この3つをめぐり分離/独立の歴史をきざんできた。AとCを組み合わせてBを単独にする。AとBを組み合わせてCはメモ帳を使う。今年わたしは2つにしてシメシメと思っていた。ところが野帳=発想、スケジュール=スリム手帳、打ち合わせ=B5と“国土が3つに分断”されてしまった。わずか半年で組み替えだ。こりゃ困った。

080703_152203 文具のユーゴスラビア状態。

【システム手帳には(やはり)なじめない】
 上記のABCをひとつにする文具人の御用達アイテムが“システム手帳”である。わたしはズボラなので、昔はよく使っていたのに、どうもそれになじめなくなった。なぜなのか?どうも“自在にできる”ということがかえって束縛につながっているのではないか?と思い当たった。

 スケジュールを入れ替える、メモをジャンル別に整理する、打ち合わせとメモが一緒になる・・・整理が整理を呼び、一冊の手帳がどんどん複雑になる。リフィルの入れ替えで、時系列まで自在にあやつることができる。という錯覚におちいる。

【人生は時系列にすぎない】
 でも、人生ってそんなに複雑系だろうか?仕事も勉強も愛も裏切りも、たいていは時系列で起きている。野に出れば春夏秋冬があり、春分・秋分があり、大晦日があり正月がやってくる。入れ替えしてもたかが知れている。

 野帳の不滅さ、時系列で出来事を書き留めておく、その自然体ゆえなのである。

  余談。いかにわたしが“たかがメモ魔、されどメモ魔”であるか、その証拠の一部をお見せします。次の写真は過去数年の“発想メモ帳”の保存箱。

Pict0172_2 ぎっしり。

 これを見ると“発想をどう書き留めるか”、苦労&工夫をしてきたんだなと思う。逆に言えば決定的な文具はなかった。野帳がこの箱にずらりと並ぶのだろうか?そんなほのかな予感はある。今日は以上です。

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2008年6月 6日 (金)

LAMY noto 深澤氏サイン入りエディション随想

 到着しました。写真撮りました。封を切りました。持ち味と書き味を試しました。

0606_pict0067 届いたスペシャルエディション

深澤直人氏がデザインしたボールペン、『LAMY noto スペシャルエディション』。わたしが深澤氏のショップの±ゼロまで行って、ファイドンプレスの深澤本にサインをもらいにいったことを知る同僚のCherryさんから、「Cainaからのメール見ました?」というメールが6月3日に届いた。cainaでは限定50本のサイン入りボールペン。自動筆記ならぬ“自動注文”心理で購入!幸運にも昨日届いた。今日はどこのサイトでもすでに売り切れだ。Cherryさん、またまたありがと。

【hmm…なアドバイス122.LAMY noto 深澤氏サイン入りエディション随想】
ドイツの筆記具メーカー、ラミーの深澤直人(ふかさわなおと)氏デザインの
ボールペンです。noto(ノト)の名前は、深澤直人の直人を縮め、またドイツ人が
日本を感じる五感ということで決まったそうです。
引用元 

27010553_sl_1notosam1  

 シンプルでミニマルなデザインはさすがというしかない。その感想は次のパラグラフにまとめるとして、このスペシャルエディションにはオーストリアのデザイン誌『POL OXYGEN』が付いており、深澤氏の特集ページ(P65〜P72)のみ日本語で書かれているという凝ったもの。この本だけで日本では1500円くらいするから、それにペンが付いているのでお得だ。POL OXYGEN誌のサイトを見るとたしかに今月号です。

1

【直感インプレッション】
 さてnotoペンの直感インプレッションですが、一行で言うと“傑作”です。

 持つと、手とペンの間の永続的な関係を感じる。断面はおにぎりのような三角軸で、その握りやすさは特筆(ペンにぴったりの形容詞♪)される。筆記具は親指・人指し指・中指の3本の指でささえ、親指と人差し指の間に置くという普遍的なものですが、その普遍の究極という握りやすさだ。

 自然なグリップ感を損なわないように、クリップも本体面との凹凸をなくしたデザイン。notoをくるくる回しても、クリップが邪魔をすることはなく、感触には変化がない。マットな素材感がまたいい。筆記具の表面素材といえば、金属、樹脂、ゴムなどいろいろあるが、冷たすぎたり乾きすぎたり、粘り気がありすぎたりと、なかなかフィットするものが少ない。滑りといい吸着感といい、持っていて違和感がない表面処理だ。

0606_pict0069  
 昔、使い込んだ『LAMY Safari』のシャープペンシルと。

 クリップが埋め込みのデザインゆえ、ノックは中心軸からズレて楕円なカタチなのである。ちょっと不思議な感覚。芯の出し入れにカチカチ音がないのも計算ずくだろう。ボールペンの芯の太さはMだが、わたしは細い方が好きなのでいずれ交換したい(800円)。本体色ではスカイブルーがよかった(サイン入りスペシャルエディションは黒で中字オンリー)。

Pict0071 POL OXYGENより。

【西洋機能と東洋デザインの融合】
 LAMYのデザインコンセプトは有名な「機能によってかたち作られるデザイン」。現社長のマンフレッド・ラミー氏が掲げたバウハウスのコンセプトだ。機能=デザインではなく、機能を突き詰めたときのかたちこそデザイン、という意味だ。

 06年に同氏が来日したときのインタビューでは、名前を明かさずに、同社で初の日本人デザイナーを起用すると語っていた。

(前略)具体的な発売時期などはまだ決まっておりませんが、私たちもとても
楽しみしているプロジェクトです。(中略)日本の禅などに大変精通している
デザイナーなので、「バウハウスと禅」そして「西洋と東洋の融合」という
ものが体現できる製品が世にだせるということは、ラミー社の今後の成長の中で、
大変意味あるものだと期待しています

引用元 Allabout インタビューア 土橋正さん

 “禅” “西洋と東洋の融合”というコンセプトから考え合わせると、この筆記具の自由な持ち方ができるフォルムは“”を表し、三角軸の断面は“座禅する人”をイメージし、ノックの静けさは“日本庭園の静謐(せいひつ)”を響かせるようにも思えた。

【hmm…なアドバイス】
 POL OXYGENの記事の中で深澤氏は「人とモノの間に介在する実環境のデザインに集中する」と語っている。氏のデザイン哲学である「日常動作で、人とモノの間にあることを発見しましょう」というコンセプトの“Found Object”と同じだろう。

 わたし自身のテーマも“人とモノの真ん中にあることからのマーケティング”。無断でもパクってしまうと“Found Marketing”(なんちゃって)。今日は以上です。

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2008年4月29日 (火)

ぶらぶらできる本屋へのオマージュ

 わたしはたいした読書家ではない。平行遅読でちょこちょこ読む人。おまけに「著者にすまないから古本は買わない」とおっしゃる同僚のTomoyoさんほどグラつかない信念の持ち主でもない。一昨日オークションで『軽い機敏な仔猫何匹いるか』という古本を購入してホクホクしています。早く来ないかな。

 そんなわたしのようなヤカラばかりだから、新刊本は売れない。書店がどんどん潰れているという記事を見て、今日は本屋さんをテーマに。

【hmm…なアドバイス91.ぶらぶらできる本屋へのオマージュ】
老舗中の老舗、東京旭屋書店の銀座店と水道橋店が閉鎖を決めた。売り上げ低迷が理由だ。銀座店は1965年11月の開店で42年以上も営業を続けてきたが、今月25日に閉店する(水道橋店は6月下旬)。銀座東芝ビルの1階という場所柄、サラリーマンの利用者も多く「寂しい」「残念」の声が続々だ。引用元

Asahi05 Asahi04 ホステスさんも見かけた。

 銀座東芝ビルの1階にあった旭屋書店。このビル自体が売却されたことと関係があるだろうが、立地は素晴らしくよかった。良すぎたせいで待ち合わせばかりに使われて、来店者数は多かったがお買い上げ少ないという百貨店的な本屋だった。

【書店数激減のトレンド】
 アルメディア調査によれば書店数の激減は顕著だ。01年から凸凹はあるが数百店ずつ閉店している。

2001年  20,939店
2002年  19,946店
2003年  19,179店
2004年  18,156店
2005年  17,839店
2006年  17,582店
2007年  16,750店
2008年  16,404店 ※2008年2月末現在

 激減は今さら語るまでもないと出版業界の人には鼻で笑われそうだが、酒屋と一緒で、近所のちっちゃな店舗はほんとうに見かけなくなった。雑誌でさえコンビニやスーパーで買うし、ベストセラーやまともな本(という表現ありか)はAmazonで買うのだから、業態として小規模書店の存在価値はほぼゼロになった。それは古本屋にもあてはまり、今どき半日かけて古本屋めぐりをして一冊の本に出会いたいと思う人は、冒頭の回文の本よりレアだ。

【規模は必要だが、それだけでなく】 
 書店ランキングで旭屋は全国10位である。ちなみに07年上半期の順位を示す(日経調査)。

 1.紀伊國屋書店
 2.ジュンク堂書店   
 3.丸善
 4.文教堂書店   
 5.ブックファースト
 6.有隣堂
 7.三省堂書店
 8.くまざわ書店
 9.八重洲ブックセンター
 10.旭屋書店

 これを見て中堅だからヤバいと思うなかれ。第3位の丸善が大日本印刷から経営支援をうけるくらいなので、一部をのぞけば経営努力で汲々という状況だろう。

 さらにちなみに、セブンイレブンの07年の雑誌・書籍・新聞の売上額は1,430億円で、トップの紀伊国屋書店の1,181億円(06年8月期)を軽く超える。合併しても店舗自体は労働集約的な業態であるし、集中購買で単価を大きく引き下げられる経済合理性もきかないだろう。だから規模も追求できず閉鎖という流れに傾きがちだ。

【書店、お先真っ暗なのだろうか?】
 町の書店はダメ、中堅書店もダメだが、Amazonなどが業績いいのでは?だが未公開なので詳細わからず、替わりに取次会社を見よう。書籍卸最大手の日販の業績は連結売上こそ増収だが、減益傾向にある。連結売上とは書籍取次以外のさまざまな事業の合計だ。単独売上つまり書籍取次では年々減収減益。第二位の東販も同じ傾向で、やっぱお先真っ暗じゃないか。

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 ネットの台頭で単なる知識収集では本を買わない。だから新書本に代表される、話題を追う低単価で回転率の良い本を出す。だんだん似た企画になる。企画が似てくると食い合いで売れなくなる。読者は拡散する。編集者や執筆者、カメラマンやイラストレーターにしわ寄せがくる。まさに縮小スパイラルだ。

【hmm…未満のアドバイス】
 こうなると“セレクト力”や“書店員のお奨めPOP”でしのごうとなる。それも悪くないが、しょせん小さな改善にすぎない。本屋の枠内から発想がでない。そんなときは別の業態の成功事例を参考にしよう。

“本屋のセブンイレブン”はできないのか?
 中堅・中小書店の品揃え・運営を徹底的に標準化して、セブンイレブンよろしく単品管理をする。売れ筋を常に把握し絞り込んで、本部一括と店舗独自仕入れの比率を決めて、棚割りや陳列や接客を標準化。12時まで開いてお取り寄せも便利。おでんも売る(嘘です)。これを全国展開する。

 「あの本屋にはないだろうな」と思ってみんな中小本屋に行かない。だがコンビニブックストアなら「たいていあの本はある」「お取り寄せサービスがかんたん」なら行くのではないだろうか?

ネットの無料モデルを見習って“サンプル本屋”はどうか?
 「立ち読みはダメ!」じゃなくて「立ち読みだけ」という本屋。どうせ半分近くが返品なら、いっそ本をサンプル展示品にしてしまう。売らないかわりに出品広告料を出版社から取る。本や雑誌にICタグを付けて、どの本が手に取られたか計測できればクリック広告とおなじく課金収入だ。買うときは本屋備え付けのキオスク端末からか、Amazonでもどこでもいい。

【ちょっとhmm…なアドバイス】
 だがこんなアイデア、愛書家のTomoyoさんから怒られてしまうだろう。わたしも気乗りがしない。そこでフト思ふ。本屋の価値って何だろう?

 “ぶらぶらできること”ではないだろうか?わたしは企画やセミナーのタイトルを考えるとき、背表紙や目次からヒントをもらうために歩く。発想に煮詰まったとき、見えない知恵のシャワーを浴びるためにぶらぶらする。

 Tennai422_2 ジュンク堂新宿店

 ところが多くの書店は気ぜわしく、立ち止まれもしない。通路も狭い。効率だけ重視だ。ジュンク堂のようにぶらぶらしやすく椅子も多い良店もあるが、たいていはダメだ。米国のBarnes & Nobleはよかった。実にぶらぶらと落ち着ける本屋で大好きだ。今日は以上です。

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2008年4月10日 (木)

ドイツ製の“X”を見て、再びさすらいの旅が始まる

今日はビジネスメディア誠に連載する『“うふふ”マーケティング』へのリードです。

ドイツ製の“X”を見て、再びさすらいの旅が始まる
実は手帳フェチである筆者。長いこと手帳選びには苦労しており、さまざまな手帳を
使った末にシステム手帳とは“決別”したはずだった。しかしある日、ドイツ製の2つ
の手帳に出会い、再び激しく“手帳ゴコロ”を揺さぶられたのだ。

 今日は出張でしたので、リードのアップが遅れました。すみません。

 今回のエッセイは、ゴムでリフィルを留める方式のシステム手帳(X17)に興味をもったのが出発点でした。類似のものがまったくないとはいえないです(たとえばミドリのトラベラーズノート)、システム手帳といえば6穴の金属金具のファイル形式ばかり。その中で、ゴムバンドでリフィルを留める単純さ新鮮でした。

 X17のサイトを探しあて、開発者にメールを打ったところ、「X17をほめるのもいいが、お前はX47を知っているか?」という返信が届いた。ゴムバンドとは異なるファイル形式の『X47』を知った。いずれも従来のシステム手帳は異なる仕組みで、こんなものを開発する人は、どんな人なのだろうか?と興味をもちました。

Mab_auf_schwarz_sitzend_3  
 Matthias Buttnerさん近影(ご本人からメールに添付してもらいました)

 資料がすべてドイツ語で難儀したが、どうやらもうずいぶんと長くこの開発にアタマをつっこんで、システム手帳派で仕切られる文具業界の厚い壁に阻まれ、最近まで商品はあまり売れていなかったようだ。そこまで手帳開発に魂をこめる理由、まだ聞きそびれています。開発てんまつレポート(独語)、いずれ英語に翻訳してくれるそうなので、彼の理想の手帳探しの旅路、わかったらブログにまとめます。

【わたしはNot緻密派の手帳づかい】
 世の中、緻密な人とNot緻密な人がいる。性格ではなく手帳使いです。わたしはO型で整理下手でチャランポラン、ついでに動物うらないは“ネアカな狼”なので、手帳は緻密ではない。じゃじゃじゃっと数行書いて次のページに移行してしまう。エコでもないですね、よくないです。

Photo わたしは我が道ゆく狼

 だからシステム手帳に4ポイントぐらいの文字をびっしり書く人や、付せん紙をいくつもバシっと貼ってスケジュール管理をする人、かな~りうらやましい。まるで違う血液型、違う動物なのでしょう。とてもわたしにできる芸当ではありません。

 でもまあそれでも仕方ない。根がせっかちなので、先の行動計画を立てるより、先入れ先出し、その場その時その日中に、やっつけてしまう方が気持ちいい。計画性皆無、スケジュール感覚ゼロと言われればそのとおり。手帳にこだわる割に手帳の中身はこだわっていない。カッコつけフェチかって?そうですね、きっと。

【ランダム手帳派にも言い分はあれど】
 言い訳、いや言い分はある。たとえば発想が必要なことは、管理するなんてナンセンス。その場で発想できなければ、あとになって発想しても陳腐になるだけ。だから締め切り日を書くだけなことが多い。あとになればなるほど、発想が陳腐になるだけ。その場で発想できないことは、あとでたいした発想ができた試しがない。

 わたしはシステム手帳というよりランダム手帳派です。そんなわたしが励行しているのは、120円くらいで買ってくる薄いブックリフィルをいつも手帳にはさみこんで、何か思いついたら、朝夜昼問わずそこに書き留めつつ思考すること。それがこのブログの元になっています。

 それに、正直を言えば、システム手帳にただようあの“几帳面な人の自己満足”という雰囲気は嫌いです。「几帳面バカではないぞ、オレは」と演技しながら、システム手帳を使うのはけっこうむつかしい。

【雨の日の手帳、晴れの日の手帳】
 今日はずっと雨でした。東京も出張先の静岡も雨。運休した中央線を歩いた人、たいへんでした。ごくろうさまです。

 フト、雨の日の手帳ってどんなだろう?と思いました。雨の日に表紙が水玉模様になったり、晴れの日に青と白の縞々になるとか、そんな手帳でしょうか。あったらいいですよね。 

手帳とは自分の分身です。手帳に書くことは、ほんの小さなことでも、何気ないスケジュールでも、そのウラに喜怒哀楽があります。喜びや無念やくやしさがあります。だから手帳が持ち主の心を読み取ってくれるといい。

心の雨の日に書いてしまう、嘆きや恨み言葉。手帳が書き手と一緒に嘆いてくれて、表紙がブルーグレイに変化するとか。好きな彼/彼女の心をつかんで、デートの約束がとれて、スケジュールに書いた喜び日にはオレンジ色でピカピカしてくれるとか。仕事でちょっと良いことがあった日には、「おいおい、そんな小さなことで喜びいさんじゃダメだぞ。まだまだ一里塚」といさめてくれる、落ち着いた藍色になるとか。

 システム手帳であっても能率手帳でもあっても、どんな手帳でも、自分の分身として向き合いましょう。手帳と向き合うことは自分と向き合うこと。今日は雨でも、絶対に晴れの日が来ます。それを信じましょう。最後に、ビジネスメディア誠掲載への高得点、ありがとうございました。励みになりました。今日は以上です。

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2008年3月14日 (金)

小さくて高感度でエコな名刺

 今週ビジネスメディア誠に掲載した『私がiPodを聴く気になれなかった理由』で伺ったサウンドクリエイト、お二人の名刺、『Pocketer』だった。

Pict0498_2

 これは東京IT新聞の記事でも紹介された“FRISK大のミニ名刺”。高感度企業や学生に流行っているそうだ。小さいのがオシャレだし、エコにもいいというのがその理由。今日は名刺という日常性の差別化をテーマに。

【hmm・・なアドバイス51.小さくて高感度でエコな名刺】
 pocketer(ポケッター)は、日本初!3cm×7cmのオリジナルミニ名刺(実用
 新案登録第3138022)です。小さいけど、魅力はかなり大きい!
 miniサイズで環境にもやさしい☆そんなpocketerは、価格もminiサイズ♪
 25枚¥1,000、50枚¥1,980  で絶賛販売中!!

 引用元 http://pocketer.jp/
Pocketer01

株式会社spice lifeの日本初のミニ名刺サービス。頂いた名刺、普通の名刺よりかなり小さいと感じたが、実際にはそれほどではない。だがそのサイズはシックでインプレッシブだった。 

Pocketer03 Pocketer02 Pocketer04

【ねち。さんのイラストもいい】
 ネット上からのオーダーができるのがポイント。自分の作成したイラストでも、写した写真でも、凝ってつくった文字体でも作成が可能という柔軟さがいい。裏面に印刷する写真やイラストを選び(一枚一枚異なるのも可)、表面に名前・住所・メールアドレス、もちろん“マーケティング・ブレイン”など自分ブログやHPのURLやQRコードも忘れずに入れよう。

Pocketer05  ねち。さん

 「脱力系。」イラストレーターのねちさん(これ、気に入りました!)のデザイン名刺シリーズなど、レディメードチョイスもいろいろあるのもいい。

【札幌発のエコ名刺も種類豊富】
 素材で凝る名刺もある。札幌の日新堂印刷では「再生ペットボトル名刺」(100枚あたり2310円~5250円)、バナナ名刺(バナナの茎を用いて紙に。同1365円~3780円)、そしてトウキビ名刺もある(同1575円~4725円)。社長の阿部晋也氏のコメントがふるっている。

Photo

 従来の印刷という常識にとらわれず、紙ベースのアナログとデジタルの融合により、
 お客様のメリットを最優先した印刷・販促のご提案をさせていただきます。効果の
 無いチラシ、DMを作る事は地球環境にも良くありません。こんな事を言うと印刷屋
 は儲からないでしょうと言われますが、決してそうではありません。

 引用元 http://www.nissindou.co.jp/company.html

Sozai  

 名刺とは違うが、こういう目線を商売の基本にしている社長に惹かれた。

【エディオンでは名刺は半分、価格も半分(嘘です_笑)】
 環境意識は名刺交換から-約480人の社員全員がこのサイズの名刺を使用。
 http://www.nikkei.co.jp/kansai/news/news003075.html

Img001437

 エディオン社長の久保允誉氏はなんと20年前からこのサイズの名刺だったという。今のエコブームに始まったことではなく、エコも経費徹底もしっかりしている。商いの根本ここにあり。逆に「家電は割引も半分です♪」なんてのはないですよね(冗談です)。

【ウゥゥ・・な名刺リスト】
 わたしが好きになれない名刺リスト。

 ・再生紙使用、印刷は大豆油を使用とワザワザうたう名刺。
 ・ISOやCMMやPマークなど、トコロ狭しとあげつらう名刺(形式重視な感じが嫌い)
 ・写真付きの名刺。美人ならいいけど、営業員の写真が印刷されているのが疑問。
 顔を名刺で覚えてもらうというメッセージなのだろうか?営業は通って、話して、
 提案して、それで顔を覚えてもらうものである。

 余談だが、会社のロゴの印刷がにじんでいるなんてもっての他である。

【hmm・・なアドバイス】

 pocketerで感じたのは名刺は「自社表現」であり「自分表現」であること。どこでも誰でも同じサイズだからこそ、ちょいとサイズを縮小させるだけで差別化ができる。パンフは配らなくても名刺は配ります。つまり名刺=会社の顔なのに、これまでデザインや表現や素材に気を使ってこなかった。総務まかせの事務作業だった。

 名刺にも彩りを!わたしなら季節名刺がいい。季節の花や風景を裏面に印刷、「季節の変わり目ごとに名刺ください!」なんて言われないだろうか?逆に「あなたは四半期に一回しか来ないコンサルタントなのね」と言われてしまうだろうか?そのくらいで業績がよくなるのならコンサル要らずでいいですが。今日は以上です。

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2008年2月21日 (木)

ギアチェンジにこだわった多色ペン“リポコン4”を検証する

 今日はビジネスメディア誠での連載『“うふふ”マーケティング』へのリードです。

ギアチェンジにこだわった多色ペン“リポコン4”を検証する
 実は筆者、マルチペン・フェチで、文具店でペンをカチャカチャするのが
 大好きである。最近ひかれたのがトンボ鉛筆「リポコン4」。このペン、開発者の
 こだわりが随所に溢れているのだ。

  世の中、マルチペン・フェチ、数多く存在するのではないだろうか?

 ・複数の色が欲しいの!
 ・カチャカチャと色を変えてもてあそぶのが好き! 
 ・筆箱やポケットのペンさしが膨らむのが嫌!
 ・色がマルチあるとなんとなく落ち着く
 ・多色の人生で生きたいの!(意味不明_笑)

 目的や思いはバラバラでも、マルチペンへの想い、にけっこう根強いと思う。わたしはマルチペンを持たずに仕事には行きません。家に忘れて出かけると手元が不安になる。

 そんなわたしにグッときたのがトンボの『リポーター4コンパクト』、これには作り手のこだわりを感じました。そこで「カチャカチャでチェンジするもの、ほんとうは何なのか?」をテーマにしました。

【マルチには夢がある】
 マルチペンのマルチ、一般的なのは「黒」「赤」「青」「シャープ」ですよね。リポコンは「黒」「赤」「青」「緑」という定番。たしかにこれで落ち着くけれど、パイロット ハイテックCコレトでは15色から選べるのが楽しい。前にも書きましたが、コレトではブルーブラック、レッド、バイオレットがわたしの定番です。書きすぎて本体のバネがフニャフニャになってきました。

 ぺんてるにはマルチ8という、8色の色鉛筆のマルチがあります。わたしはまだ持っていませんが、いろんなスケッチができそうなの要チェック。これ一本とマルマンB5でスケッチの旅ができます。

Img1040310959 このサイズで8色は凄い。

【マルチの中味には創造性がやどる】
 マルチの中味、別に筆記具でなくてもいいのかもしれない。

 たとえばアイブロウ・ペンシルをマルチに仕込めば、電車の中でも顔にスケッチができます(笑)。カチっと眼鏡用の精密ドライバーが出てくると便利だし、ノックするとちっちゃなフリスクが出てくると、会議のとき何気に目覚ましができます(笑_ぜひ欲しい)。

 ぜったい欲しいなと思う機能は、ペンをフリフリすると、自家発電でLEDライトがぼわっと光る機能。振って20秒だけ光ればいいんです。夜中にアイデアが湧いたときに、電気をつけずにメモが書けます。ある人は携帯電話の光をたよりに真っ暗闇の中でメモするという。それもやってみたことがありますが、メモ持って携帯持ってでは、メモ書きがむつかしい。昼間のペン回しで充電できればなおよし(笑)。

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2008年2月16日 (土)

流行る図書館の3つの教訓

 久しぶりに公立図書館に行きました。東池袋の豊島区中央図書館。サンシャイン60のそばの再開発エリアの一角です。2007年7月にオープンしたこの図書館、綺麗になったなぁという感慨がありました。かなり混雑していました。

85309  近くの学校の先生の撮った画像です。 

 再開発で、有名なつけ麺ラーメンの『大勝軒』もこぎれいな店舗に移転していたのはびっくり。あそこは実に汚い店でした。その図書館訪問の余韻で、今日は図書館をめぐる最近の動き三題話しを。

【hmm・・なアドバイス30.流行る図書館の3つの教訓】
 無料図書1万6000冊に市民殺到 県立図書館が一時大混乱
 大分市駄原の県立図書館が5日、リサイクル目的に古い書籍約1万6000冊を
 無料配布したところ希望者が殺到、用意した本は午後2時すぎになくなった。
 11日まで予定していた配布はわずか1日で終わった。

 引用元 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/oita/20080206/20080206_003.shtml

Toyonokuni_1d  建物も立派です。

 先週の報道によれば、その日、1000人以上の市民が図書館に訪れ周辺道路は大混雑。無制限で引き取りOKとした予定も、急遽「1人10冊」に制限した。それでも午後2時には完売、じゃない完配した。大分市の県立図書館のHPを見ると「リサイクル図書の配布に際して混乱を招き、対応に不手際があったことをお詫びいたします云々」とある。

 いやいや、リサイクル&タダなんですから謝らなくてもいいのに・・・。しかしこの図書館が、4年前に実施した無料配布のときは、そんな殺到も混乱もなかった。高齢化社会になってヒマになった人が増えたなんて言っちゃいけません(笑)。それが今、なぜなのだろうか?

 この図書館、実は全国でも有数の貸し出し件数を誇る。2007年には全国第3位の101万6723冊を貸し出した。「生きがい・健康づくり情報コーナー」「絵本と育児書の宅配」「バックヤードツアー(書庫や選書室案内)」など、図書館イベントやサービスを相当に充実させている。その努力が実ってきて市民に伝わり「あの図書館なら」と期待があって、今回の殺到に至ったのではないだろうか?まったくわたしの仮説ですが。

【2つ目:大学図書館ではブックハンティングが】
 大学図書館の蔵書、学生が選ぶ 西日本の大学に広がる
 大学図書館が購入する本の一部を学生たちに書店で選んでもらう「ブック
 ハンティング」が、西日本の大学を中心に広がっている。ベストセラー小説や
 旅行ガイド、実用書など、これまでの大学図書館にはあまりなかった本が次々
 と蔵書に加えられている。

 引用元 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802090061.html

 これも最近(08年2月9日)のニュースである。ブックハンティングとは学生自身が図書館の蔵書を選ぶこと。西日本の大学の記事では、高松大学の学生7名が、ひとり3万円の予算をもとに大型書店を訪れてブックハンティングをする。携帯端末でISBNを入力していく。間違っても自分の大学の教授執筆本は入力されないだろう。ベストセラーや就職に活かせる本が増えたという。高松大に限らず、阪南大、神戸学院大学、阪大なども実施中。

 この背景にあるのは「学生の図書館離れ」である。使われない、読まれない、借り出されないの三重苦に悩んできた大学図書館が、これまでの運営を反省をして、ユーザー視点で「読まれる本を選んでもらおう」と転換。選ぶ生徒も実に楽しんで“ハンティング”をする。もちろんボランティアだ。

1  国立仙台電波工業高等専門学校の例

 教訓。「読まれる本を揃えれば彼らはやってくる」。

【3つ目:ネット時代だからこそ専門図書館】
 汐留「アド・ミュージアム東京」が100万人突破-開館5年目
 (財)吉田秀雄記念事業財団が運営する東京・汐留の「アド・ミュージアム東京」は、
 2002年12月1日、日本初の広告総合資料館としてオープン以来丸5年経過し、
 去る2008年2月14日に100万人目の入館者を迎えました。

 引用元 http://www.admt.jp/news2008_million.html

20080214_ph003  Index_ph001
 100万人目

 「広告とマーケティングに関する研究の振興と社会的理解の醸成」を目的とするこの図書館、広告とマーケティング本18,000冊もある。5年で100万人ということは毎日600人以上の来館者がいる。これはスゴイ。不覚にも訪れたことがありません。近々行きます。

 専門図書館、業種によっては流行り廃り、ワビサビもあります。わたしはバブルの頃、よく開発・不動産の図書館に行きました。住宅や人事・労働の図書館も。先日資生堂のことを書いたとき、銀座の本社の図書室にゆきました。美人の案内係がいいです。

 美人はおまけですが、専門図書館のニーズとはビジネス、つまり起業、調査、勉強、執筆など。ネット時代なのになぜ?いやネット時代だからこそ、みんながぱっと検索する以外のネタが必要なのです。一般に得られない専門特化情報が欲しい!専門図書ニーズありです。

【hmm・・なアドバイス】
図書館運営へのアドバイス、まとめると次の三点。

 ・継続的なサービス提供こそ基本!
 ・いっそ借り手に選ばせよう!
 ・ネット時代だからこそ専門ニーズに応えよう!

 日本人ほど本読み人種は世界にいないから、「図書館来館者市場」、基本サービス+読者目線+特化でまだまだ伸びる。今日は以上です。

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2008年2月 6日 (水)

“ペン回し” 専用ボールペンという逆の発想

  ペン回し、できますか?指先で筆記具をくるくるもて遊ぶように回すアノ仕草。わたしはいくらトライしてもできません。指先は器用を自認していますが・・・。

 そんなわたしにも朗報が!『“ペン回し” 専用ボールペン 登場!』というニュース!これ・・・やられたなぁという気持ちで読みました。遊びと思いきや、かなり本格的なビジネスになる(する)という意気込みが伝わってきました。今日のテーマはペン回し。

【hmm・・なアドバイス22.“ペン回し” 専用ボールペンという逆の発想】
 株式会社タカラトミーは、日本ペン回し協会との共同開発商品として、
 “回しやすさ”を追求したペン回し専用ペン『PEN'Z GEAR(ペンズギア)』を、
 単品525円(税込/第一弾12種)にて、また、ペン回しのティーチングDVDと
 ペン2本がセットになった『ペンスピニング DVDセット』を1,575円(税込/
 第一弾2種)にて、 2008年2月21日より発売いたします。

 引用元 http://www.takaratomy.co.jp/products/penzgear/

   02

 何といってもタカラトミーという大手企業の名前、そして「日本ペン回し協会」が気になる。なぜ大手が?なぜ協会まであるの?はやる気持ちを抑えて商品紹介から。

【回すペンという商品の特徴】

 特徴は次の通り。

 ・重心を左右均等とした(じゃないと回しにくい)
 ・両端に金属製ウェイトを付けられる(上級の技に挑戦する場合)
 ・全長190mm、太さ直径9.7mm(こだわりある大きめサイズ)
 ・重量:約13g(普通よりやや重)
 ・12種の柄で6色(黒、赤、青、緑、オレンジ、紫)

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 1本500円は安くはないが、日本ペン回し協会の一流スピナー(というんですね)のティーチング映像DVD(11種の華麗な技映像あり)とペン2本のセットは1500円ですから、こっちはお買い得な感じがする。ちなみに初年度出荷目標は10万本(08年2月~3月まで)、年間で100万本を目指す(@500円なら5億円)。

   Penzgear_release

【仕掛けも舞台もプロデューサーも・・・】
 PEN'Z GEARのウエブサイトは動画の画面から始まるが、これがかなりイケている。10代後半から20代ねらいでしょう。メイキング映像ぽいくだりもあって映像はgoodです。くるくる回せるヤツ、かっこいいじゃないかと思わせる映像です。

   01

 さてタカラトミーは『(ペン回し)協会設立前から共同開発の意向を表明しており、代表初め役員一同が、この開発に協力し・・・』と日本ペン回し協会のサイトに説明があります。最初からやる気マンマンだったわけです。 タカラトミーの富山社長以下、みんなクルクル回して会議しているのでしょうか?(笑) 

 そして日本ペン回し協会ですが、もちろん任意団体。しかし“ペン回しの父”を名誉会員にするなど、運営には気合いが伝わってきます。普及活動にも手抜かりはなく、足立区興本地域学習センターで開催されたペン回し入門講座には、定員の2倍の60名が集まった。10代から70代までの熱心な参加。講座の取材には朝日新聞、読売新聞、テレビ朝日、AP通信まで来たそうですから・・・。

 以下、21歳で急死した「ペン回しの天才」と言われた京大生Bonkraさんの美技。1分57秒です。

 愛好家のコミュニティが世界に生まれ、ネットの動画サイトでその技を磨きあうなかで、諸団体が生まれてきた。『Pen Spining World Cup08』、国混合、日本、韓国、ドイツ、フランス、スウェーデン、香港、ポーランド、中国などが出場する大イベントもあり。春先から数ヶ月かけて予選がおこなわれる。それをタカラトミーが商品からの仕切りで支援する、なるほど、仕掛けだけでなく舞台もプロデューサもそろっている。感心しました。

【hmm・・なアドバイス】
  ペン回しなんて遊びだよ!ルービックキューブのように「カタチとルールのある遊び」ではないし、ジグソーパズルのような達成感と成果もないよ!と思いました。“ペン”を使った指遊びだから、“習慣”であって“遊び”じゃない、そう思ったわけです。

 ところがそれは“”なだけなのだ。筆記具というモノが日常的にあって、それに遊びが後から付いてきた。実はルービックキューブも元はあるはずだし、ジグソーパズルだって元はある。それをカタチ(商品)にしたという順序だった。ペン回しはペンという元が先にあって、それを遊びにした。実はどっちもどっちです

 コイントスもいつか曲芸ができないとは限らない。スイカの種飛ばしだって世界選手権ができないとは限らない。逆もまた商売なり。今日は以上です。

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2007年12月29日 (土)

脳を活かすドーパミン・サイクル

 昨日(2007年12月28日)、伊達さんの通夜の行き帰りで、同僚のTomoyoさんから借りた本、茂木健一郎氏の『脳を活かす勉強法』を読んだ(PHP社)。読書中にドーパミンが湧いてきて、思わずカバーにいたずら書きをしてしまった。人から借りた本なのに・・・。

 Pict0347  でもジュンクドウのカバーの上よ。

 ということで本は裸で返すよ、あしからずTomoyoさん。

【勝手にアドバイス Vol.304 脳を活かすドーパミン・サイクル】
 脳科学者の茂木氏のこの本、コアにあるのはドーパミン・サイクルである。

 上達する(と脳が感じる)→人が認めてくれる(褒められる)→ドーパミンが放出される→これがキモチ良い(脳にです)→繰り返したくなる→ますます脳が強くなる

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 ドーパミンとは脳をポジティブにする活性化物質。サイクルを見ると、まんざら脳だけのことではなく、アレもまた褒めあうとキモチよくなるように(けなし合うとうまくいかないように)、ポジにまわればキモチいい。だからドーパミンがいつも活性化するような状況や心理に自分をおこう、それがこの本のメッセージである。このサイクルを回すにはどうすればいいか。

【類は脳をつくる】
 キモチいい必要条件のひとつには偶有性(ぐうゆうせい)がある。偶有性とは、『半分は安全で予想できること、半分は予想できないこと、この両方が混ざっている状態』である。

 気の合う仲間同士で会話しているときに「フライハイ」で話がぐぐっと発展することがあるでしょう。盛り上がり、新しい発見があり、ポジティブになる幸せな会話。最近それがあったねCherryさん、Yukaさん。「気が合う」からこそ安心して「意外性に脱線」できる。

 そこでミラーニューロンが重要になる。ミラーニューロンとは、相手がそれをしていることを自分の脳が重ねあわせて、ミラー(鏡)に映したように自分も追体験したくなる。類は友を呼ぶというが、「類が脳をつくる」のがこの脳神経の働き。キモチよかろうが悪かろうが、脳は周辺環境を鏡として認知する。ヌルマ湯どっぷりも、試練に立ち向かうのもミラー活動ゆえだという。

 「今の環境でいいよな。楽だし」と思う人は一度ミラーニューロンをセルフチェックしよう。ミラーに映るのは職場や仕事や同僚です。さてドーパミン、出てますか?

【脳はインプットを勝手に整理してくれる】
 脳は無秩序でも大丈夫というくだりもある。『現代の脳科学の知見に基づけば、学習は必ずしも秩序立ててやる必要はありません。断片的なインプットを積み重ねるやり方でも問題ないのです

 わたしは無秩序な人である。「石ころを拾う」ように、読んだり聞いたり感じたりしたことをメモる。PCに放り込む。忘れる。ブログやエッセイを書くとき、石をまさぐる。最近日経ビジネスでひろった任天堂の石があった。
 
『その議論は、「ゲームとは何か」という枠組みや定義にかかわってきます。(中略) 「例えば、女性やシニアを対象とした広げ方もできる。それもゲームということにしていいんじゃないか」と』
日経ビジネス2007年12月17日号 任天堂岩田聡社長インタビュー

 それまでゲームとは“現実逃避の遊び”だった。だが任天堂では(宮本専務らが)ゲームを“脳活性化ソフト”ととらえたからこそ、DSの脳内革命のヒットが生まれた。任天堂内には「お、この石ころ、いいじゃない」という秩序を無視したアイデアのくみあわせがありそうだ。断片的なインプットを脳は夜中に整理してくれる。よかった。

 B000f83rys09lzzzzzzz 引用は任天堂なのに画像はPSPという無秩序・・・ 

【勝手にアドバイス 学問と石ころとドーパミン】
 本書の「おわりに」で「Googleの検索システムはグラフ理論の応用」というくだりがある(ウェブページの検索順位を決めるには“グラフ理論”という数学の応用がある)。「ビジネスには学問がベースにないとだめ」というのが氏の主張。

 そのとおり。学が無いヤツは薄っぺらい学が無いビジネスも薄っぺらい。学問の視点からビジネスモデルをチェックしよう。学者をもっと活用しよう(彼らも儲けたいし♪)。最強のビジネスモデルでは、学問と石ころの偶有性からドーパミンが生まれる。脳の励みになりました。今日は以上です。

***ぷろこんエッセイの熱心な読者だった伊達技道へ************************

 通夜のあと、Tomoyoさんから「そういえば伊達さん、郷さんのエッセイを読んで
 いましたね」と言われた。そうだ。社内のイントラネットにゲリラ的に出稿し始めた
 エッセイを、彼は、ちょうどこのパラグラフのように、文字数をわざわざ揃えて、プ
 リントアウトして、ファイルしていた。キチョウメンな男だった。もうちょっとガサツに
 生きればよかったのに。あの世では駄文を読まなくてもファイルしなくてもいいぜ。
 2002年に「コンサルタントの日曜日」というエッセイ書いたけれど、これからは日
 曜と思ってゆっくりしてくれ。ひとり読者を失ったのは痛いけれど。じゃあ元気で。

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2007年12月18日 (火)

週刊マイミュージックスタジオ、そしてデアゴスティーニ仮説

お伺いしている某社のプロジェクトメンバーにデアゴスティーニ好きがいる。買っているのは主に自動車のシリーズらしいのだが、目を輝かせて「毎週買うのがホント楽しみなんだ・・・」とのたまう。それこそ舌なめずりしそうな様子。

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 「ハーレーダヴィッドソンってありましたよね。スケールは1/6でしたっけ?」とわたし。
 「あった!あれはもっと大きかったんじゃないかな」と彼の答え。後でネットで調べたら1/4スケールで、全長597mm、6.9kg!大迫力の一品。

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他にも色々ある。ディズニーランド、昭和タイムズ、刑事コロンボ・・・デアゴスティーニ好きはとことん好きだ。惹かれない人は「何それ?」でしょう。わたしも後者だ。だがモノではないデアゴスティーニが発刊されて興味を持った。2008年1月から刊行される「週刊マイミュージックスタジオ」である。

【勝手にアドバイス Vol.298 週刊マイミュージックスタジオ、そしてデアゴスティーニ仮説】
楽器が弾けない、音符も読めない。でも、自分のイメージで音楽を作ったり、アレンジしてみたい……。そんな音楽初心者のあなたでも、週刊『マイ ミュージック スタジオ』があれば、パソコンを使ってさまざまな音楽作りが楽しめるようになります。
引用元  http://www.de-club.net/mms/

DTM(デスクトップ・ミュージック)ソフトウエアと教則本を週刊でお届けするかたちになる。楽曲制作のソフトウエアは「Singer Song Writer(SSW)」という定番ソフト。     

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SSWを使った作曲やアレンジ、音楽CD作成、着メロ作成などを学べる。付録のSSWは、その号に必要な最低限の機能が利用できるようになっており、4~5号おきに機能を追加。50号まで集めると全機能が使えるようになる。
引用元 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0712/04/news092.html

手が込んでいるじゃないですか。SSW8.0は標準版ならおよそ30,000円、プロ版ではおよそ42,000円である。それをステップバイステップで機能追加していくのだ。「創刊号490円+通常号1,190円 ×79号 = 94,500円」(=差額約64,000円)、だが50号で基本編は終了、51号以降は応用編なので「58,800円」(=差額約29,000円)。基本編までなら安いだろう。

【週刊マイミュージックスタジオで学べること】
順調に学べればこんなことができる。

    * 自分の楽器の伴奏作り     * 携帯電話の着メロ作成
    * 鼻歌で音符入力             * 楽器を使わずに本格的な音楽制作
    * ホームビデオ等への簡単なBGM作成
    * 作曲・編曲・譜面作成        * PCバンドを一人で結成
    * リミックス                        * デモテープ作成
  

基本的な使い方から、鼻歌入力、メロディに効果音入れ、音源の追加、オリジナル曲の作成へ。マイケル・ジャクソンや桑田佳祐の“曲作りの癖”もある。音色も902、26ドラムセットの効果音も。楽器は不要でWindowsVistaかXPがあればいい。弦ではなくキーのブラインドタッチができればなお良し。

だが・・・告白しよう。わたしは楽器はできない。できそうに見えるのに・・・と言われたことは何度かあるが、小学生の頃、音楽室の電子オルガンはフタの開け閉めの音を楽しんだ。中学校の頃トライしたギターでは、指に弦のスジは出来たが音のスジは遂にまっすぐにならなかった。

【購買対象者はどんな人なのだろうか?】
このシリーズ、購買対象者は誰なのか?パソコンオタクか?楽器好きか?デアゴスティーニは正式発売の前に、テストマーケティングとしてエリアを絞って販売もする。特に従来とは異なる読者層を開拓するシリーズではやる。実は「マイミュージック スタジオ」も2007年の7月頃から神奈川県下、浜松、広島あたりで先行販売し、6号で「休刊」した。それはテストマーケティングだったのだろうし、なにしろあの「初音ミク」の大ヒットがあって音楽づくりに挑戦したい人が顕在化している。 

Mymusicstudio
 出典 http://blog.so-net.ne.jp/yassblog/2007-07-01

この写真のブログを書くHiroさんも創刊号を“試しに”買った。プロフィールを見ると「ヘタの横好きで楽器をする」とある。多かれ少なかれ楽器をやる方で、できれば作曲もしたい、そんな人が買うようだ。もっともMixiのコミュを調べると、『神奈川県限定でテスト販売している、「週刊マイミュージックスタジオ」のコミュです』では7名しかいなかったけれど。

【デアゴスティーニ仮説】
1週間に1回(隔週のものもある)必ずやってくる趣味の本やパーツ(そしてソフトウエア)がデアゴスティーニのサービスモデルである。逆に言えば規則正しく必ずやってくるのが好きな人、用意万端+ルール通りに事が運ぶことが気持ちよいと思う人に向いているのではないだろうか。デアゴスティーニを買う人はそのコレクションや好みを自慢をしたがる。几帳面な性格と自慢したい心理。そんな“デアゴスティーニ心理”がなければ、忘れず毎週買わないのはないだろうか(定期購読契約もあるけど)。

わたしはコレクションは苦手だが、手作りは大好きだ。だからなのかデアゴスティーニを買ってみようと「まったく」思わない。ある巻を買い忘れると戦艦大和の砲台が前しかないとか、ハーレーダヴィッドソンの前輪タイヤが無いとか、パーツがそろわないのは嫌だ。それならむしろ、翌週を待たないで部品を自分で作りたい。せっかちというより、人のペースに乗るのが嫌なのだ

そう考えると、デアゴスティーニが何を売っているか見えてきた。これはあくまでわたしの仮説である。デアゴスティーニが売るのは「規則正しさ」や「全部揃える几帳面さ」であり、それを心理的に強化するのがファンづくりなのではないか。

【勝手に自分にマイナス?なアドバイス】
もうひとつわかったことがある。わたしがデアゴスティーニを好きになれないのは、人のレールに乗るのが好きではないのだ。自己流というか無手勝流というか、行き当たりばっ旅というか。毎週お届けされるより、自分のペースが好き。

え?だからいつまで経っても楽器が出来ないって?ああ・・・それもその通りだ。やはり買わなきゃダメなのだろうか・・・余韻を残して今日は以上です

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2007年12月12日 (水)

コクヨ ペンケース“C2”の発想

皆さんは仕事鞄に筆入れ(ペンケース)を入れて持ち歩いているだろうか?子どもじゃないから・・・胸ポケットの筆記具で十分だから・・・会社の引き出しやペン立てがあるから、といった理由で持ち歩かないかもしれない。

けれど出張の多い人、お客さま先に常駐で仕事をする人、社内の企画会議が多い人、胸のポケットに筆記具を入れられない人(つまり女性です)なら、ペンケースを持ち歩くのではないだろうか。何色かの蛍光ペンや消しゴム、付箋紙や小型の鉛筆削り、リップクリームや毛抜きを入れてもいいかも。

そんなターゲットにぴったりの“持ち運びやすく、入れやすく、そこで使うのに便利”なコクヨから発売されたC2ペンケースがテーマ。

【勝手にアドバイス Vol.294  コクヨ ペンケース“C2”の発想】
コクヨグループのコクヨS&T株式会社(本社:大阪市/社長:森川卓也)は、収納物を取り出しやすいトレー形状で、持ち運びにも便利な「ペンケース<C2・シーツー>(トレータイプ)」を12月10日に新発売します。
引用元 http://www.kokuyo.co.jp/press/news/20071203-773.html

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コクヨがペンケースのユーザー調査をしたところ「書類などと一緒に持ち運ぶ時にしばしば落とす」「サイズがコンパクトなものは、収納物を取り出しにくい」(出所 同)という声を拾った。そこでこのペンケースにはぶら下げて持ち運ぶことができるストラップが付いている。さらにファスナーを開くと、道具箱のように左右がばっくりと開いて、中の筆記具や付箋紙などを探しやすく、取り出しやすくした。これはなかなか発想できない形状である。価格は892円(税込み)。

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【学生向け商品でもその発想は豊かである】
コクヨはきちんとユーザー調査をする会社のようで、この商品の発想源はこの調査だけでない。2006年暮れに発売したバナナの皮むきのようにペン立てになるものは、C2の原形ないし学生版と言っていいだろう。
 
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NEO CRITZ(ネオ クリッツ)
本体下部にPP製の芯材を入れているので机の上に立てることができ、ファスナーを開けて上部を折り曲げればペンスタンドとしても使用できます。消しゴムなどの小物を分けて収納できるように、ポケットを2つ設けています。大学生を主なターゲットに、おしゃれなツートンカラーに仕上げました

引用元 http://kokuyo.co.jp/press/news/20061212-654.html

【他社品も挙げてみよう】
デルフォニクス巻物型のペンケース。このケースの自由さは(挿入するサイズが合えば)何でも好きな文具を差し込めて取りだして使えることである。「オレ/アタシの文具ケース」かつ「大事にしている文具はこれ!」という主義主張ができるところが良い。1200円とリーズナブルな価格

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【発想源は“点”ではなく“線”】
これらの商品から感じるのは、ペンケースを「ペンを入れる」だけの“”の発想から、ペンケースをめぐる作業効率文具への敬愛プという使用プロセスの中での“”ないし“”の発想に持っていることだ。ユーザーに聴き取るだけではなく、ユーザーの使用シーンを想定して仮説をつくって開発している。

商品開発者はどうしても自分の作る商品が、ユーザーの生活の真ん中にあると思い込みがちである。それが近視眼の素になり、使用シーンのプロセスにあるニーズに気づかないことがある。ウチの会社の商品開発担当者も・・・と気になる管理職さんにアドバイスひとつ。肩書きを“プロセス開発者”という名前に変えてみよう。

【勝手にアドバイス】
会社の仕事がますますプロジェクト型になり、必要とされる時に必要とされる部署や会社へ出向くというフリーアドレスが当たり前になれば、文房具だけでなく、仕事グッズ一切合財を持ち歩く人が増える。そういえば会計士の多いわたしの会社のあるビルは、ドデカイTUMIの人が多い。どおりでね。

男性だけでなく女性も条件は同じだ。でも女性は文具だけでなく、各種の化粧用の液体や乳液や香料やペンシルや眼鋏も持ち歩かにゃなりません。何しろ電車の中でも立って化粧する人も多い。そこで、勝手にお節介で、デルフォニクスの巻物から発想を得て、“化粧ガンウーマン”ご用達「化粧品ベルト」を考案しました。

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 文具の代わりに、ベルトに弾丸をこめるような感じで、化粧品をベルトに挿しこむ

これがあんがい荒唐無稽でないのは、あのトリンプ箸を装着できるブラジャー(試作品)を開発したことでも証明される。オチない内に今日は以上です。

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2007年12月11日 (火)

ダイソンもどき?いえWestcottの鉛筆削りです。

わたしはあんがい鉛筆好きである。なぜ好きか、どこが好きか・・・とんがった鉛筆は気持ちよく、丸まったら丸まったでやさしい感じがする。といって、いつも鉛筆を使うわけではない。ちょろっとメモ書きに使う。

思いつきが浮かびやすいお風呂に入るとき、着替えの上の衣服の上にメモ帳を置く。思いつきが風を切るようにやってくるジョギングの時には、小さなメモ帳をポケットに入れて走る。夢の中では思いつきを書けないから、側の机の上にメモ帳を置いて寝る。その時々、メモ帳に書く筆記具はチビた鉛筆である。失くしても惜しくないし、ポケットに入れて走っても邪魔にならない。チビ鉛筆がメモ・パートナー。

鉛筆削りもチビで300円くらいだったSTEADTLERのモノを使っているが、今日紹介するマニアックでオンリーワンの鉛筆削りには惚れた。

   4729619 http://freiheit-web.com/?pid=4729619 

【勝手にアドバイス Vol.293 ダイソンもどき?いえWestcottの鉛筆削りです。】
Westcott iPoint Electric Pencil Sharpener; Compact, contemporary design offers hands free operation. Auto feed and self sharpening?simply place the pencil in the sharpener and let the iPoint? do the rest.
引用元 http://www.shoplet.com/office/db/ACM14203.html#
(拙訳 WestcottのiPont電動ペンシルシャープナー、コンパクトでトンがったデザインで、鉛筆を入れたらあとはおまかせ。上部の穴に鉛筆を入れる、自動的にフィードされ削りが始まり、終わったら鉛筆は上がってくる

  4729619_o2 バラすとこんなセット。

まるでダイソンのミキサー?(笑)という人もいるだろう。黄色の動力部とケースが透明なところが似ている。土台があるところはミキサーそっくり。これで鉛筆削りなのだろうか?見たこともないデザイン。

  削る動きを見たい人はこちらを(短い=30秒以内=だからぜひ見ましょう!)

鉛筆の動きがどこかユーモラスで、あ~削ってる、削っている・・・鉛筆のお尻がぐるぐる回る。削っていくに従ってだんだん下がり、削り終わって自動的に上がってくる。終わりました!取ってよ、と鉛筆が言っているかのよう。カスが黄色い回転動力部と透明のケースの間にたまっていくのを見るのもリアルである。たまったカスはゴミ箱に開ける。汚れは洗うか拭くかで落ちる。AC電動式。

 Ipoint_sec_about_201 Ipoint_sec_about_202 Ipoint_sec_about_203   
 全自動            マニュアル           ミニ

iPoint製品は3タイプあり、出し入れオートフィード機能付き(タテ110×ヨコ110×高さ190mm 約11,812円)、ミニ(単Ⅲ乾電池駆動 85×85×130mm 4,935円)、マニュアルフィード(詳細サイズ不明なるも高さオートフィードより低い)。価格はいずれもこだわりの輸入文房具店フライハイト。この文具店の隠れファンです。

【なぜこんな鉛筆削りをデザインしたのか?】
Westcottブランドの製造元はAcme Unitedという米国の文具メーカー。定規やメジャーで知られる歴史のある会社である。フライハイトにも裏面コルク張りのおしゃれな定規がある。

"When we looked at the sharpener category we saw nothing but boring, bland designs that quite honestly did not belong in today's office environment," said Walter Johnson, CEO and Chairman of Acme United Corporation. "We wanted to create pencil sharpener that would be 'WOW' and would bring an element of fun, design and functionality to the product category... we think we accomplished all those objectives, and more, with iPoint."
引用元 http://www.acmeunited.com/ipoint/ipoint_why.htm
(「鉛筆削りの商品カテゴリーを見回しても退屈なモノばかりだった。今日的なオフィスデザインにマッチするモノがなかった」とAcme社のCEO Walter Johnson氏は言う。私達は“わぁ!おもしろい鉛筆削り”と叫んでくれて、もちろん機能的にも優れたモノをつくりたかった」)

    Ipoint_sec_toppicwhy2198x198ゴリゴリ。

この鉛筆削りなら、ゴリゴリする動きを見ていて飽きない。削りカスが落ちるのもおもしろい。フツーの鉛筆削りだと挿してゴリゴリしてトンがらせて・・・で終わり。合理的ではあるが、黒板拭きの白墨カスの吸い取り機械みたいに味気ない。だがWestcottのヤツは、どこか昔の手動式の鉛筆削りの感覚を思い起こさせる。こりこりに味わいあり。

iPoint鉛筆削りはThe Chicago Athenaeum: Museum of Architecture and Designから2006年のグッドデザイン賞も受賞している。

Acme Unitedのウエブサイトにこんな案内があった。“あなたの机周りの写真を撮って送ってください、ベストなデスク・フォーメーションにはiPointを差し上げます”キャンペーンだ。

【勝手にアドバイス】
鉛筆を削るという行為には、自分を新たする、研ぎ澄ましてゆくという感じがある。だから鉛筆好きの人のデスクの上では鉛筆削りはコアアイテムかもしれない。

デザイン・グッズとは品を変えるだけでなく環境を変える力を持つ。ひとつ変われば皆変わる、いや変えなくちゃ、という気持ちにさせる力があるのがほんとうのデザイン・グッズである。この鉛筆削りがコアアイテムなら、デスク周りを変えたくなるだろう。鉛筆もこだわりたいし、ペンケースも変えたいし、消しゴムもこだわりたい。修正テープはあの品に・・・と。たかが鉛筆削り、されどである。今日は以上です。

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     おまけ。芝の鉛筆でも刈ってくれるだろうか?(タイランド製)

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2007年12月 5日 (水)

3つのタイプ別 貯金箱相性診断

貯金を始めようかな、となんとなく思った。それには外的な要因2つと内的な要因がある。まず同僚のTomoyoさんが、イタリアンデザインのスタイリッシュな貯金箱を買ったのを知ったから。リアルでしかもかわいい、豚ではなくて牛なのである。

さらに同僚のMakiさんも「わたしも貯金しているの!」という爆弾発言をした。なぜ爆弾なのかというと、彼女と貯金がミスマッチだからだ(失礼+ごめん+でも意外だったの!)。何か心境の変化がありと見た。

内的要因とは、ある個人的な夢を持ち目標を立て、それに日付を入れることにしたから。ちょこっとずつの貯金では到達しないかもしれないが、ちょこっとずつやるのが夢到達のコツである。ちょうどブログを書くように毎日コツコツ。力まず、あせらず、たゆまず。今日は気になった貯金箱を中心に貯金の効用を考えたい。 

              Trussnet617_1a  牛部分。 

【勝手にアドバイス Vol.290 3つのタイプ別 貯金箱相性診断
デコラティブな牛のセラミック製貯金箱(カウバンク)です。ボディはカラフルで、フラワーやドットなど、イタリアデザインらしい、アーティスティックな牛です。形はリアルに再現され、お腹にはしっかりお乳も付いています。貯金箱としてはもちろん、斬新なインテリアのオブジェとして、お部屋を彩ります。背中から入れてお腹のフタから取り出すタイプです。
引用元 http://www.truss.jp/2/16/24/0/617

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Tomoyoさんが某所のビレッジバンガードで買ったのはこれである。を見たときひと目ぼれして、ビレバンの店長の袖を引っ張ってコレコレ!と言ったとか。他の色があるのにもかかわらずこれが欲しい!と。

とするとTomoyoさん、これを買った理由は「カワイイから」だろう。貯金という用途は二次的で、この貯金箱のデザインと色づかいとリアルさがかわゆいからで、早くCash Cowになぁれ!と(お金を)入れるより、毎日愛でているのではないかと思う。彼女はなかなかロマンチストだから。(2100円)

【貯金箱に入れるものとは・・・】
風水カラーの5色バリエーション。★手をかざすと、目に取り付けられたセンサーが感知し、自動的に口を開閉。コインを表情豊かにパクパク食べる、ユーモラスで美しいデザイン
引用元 http://store.shopping.yahoo.co.jp/trend-walker/1414-0104.html     

                Trendwalker_14140104  ぱっくん。

皆さんご存知のフェイスバンク、一時は品切れ店が続出し、好きな色も買えない状態だった。その頃「これ欲しい!」と思ったMakiさんは、ヤフオクでしっかりと定価ギリギリで競り落とした。さすがである。(1800円ぐらい)

だがお金の使いっぷりが見事だし、どの飲食店に行っても、「わたし前ここに来たことがある」とのたまうお嬢さま。そこが魅力でもある。「アカウント、マイナスになっちゃったぁ!」とケラケラしていた人が、なぜ500円硬貨をむしゃむしゃ食べる貯金箱を買ったのだろうか?どちらかと言えばリアリストの彼女、500円に託して彼女は何を貯金するのだろうか?。

【きっとMayuさんが気に入る貯金箱(袋)】
Crochet Hare Money Box」は手編みの貯金箱。Hareとは野うさぎで、手編みなのでひとつとして同じなものが無い。ブランドは「anne-claire petit」で、素材は綿ウォッシャブルのうさぎさんの貯金箱は珍しい。同僚のMayuさん(うさキチ)に教えるとまた散財させてしまうので今日のブログを読めとはメールしない。39.99ポンドで英国のウェブサイトで。     

               Moneybox
            http://www.storkgifts.co.uk/haremoneybox.htm

この貯金箱のおもしろさは、うさぎが“デブ”になることだ。何せ編み物なのだから、硬貨が貯まれば、きっとバーバママみたいになるはず。妊娠したうさぎさん(笑)になって、だんだんデっぷりして・・・それを見て笑えればお金も貯まって幸せである。わたしの一押しはこれである。

【貯金箱に入れて増えるものとは・・・】
貯金箱に入れるものはもちろんお金である。だがお金はカクレミノでお金の後ろに何かあるのだ。わたしはそこに興味がある。たとえば・・・

 夢、備え、子孫に美田、百害(タバコ禁煙)、エコ・・・。

夢・・・以下は良いとして、エコだけ補足すると、たとえばサイクリングをした距離をガソリンに換算した分を貯金する。20Km走ったならリッター10kmとして2リットル分、直にガソリン200円時代だから400円をチャリン(たくさんたまりそうだ)。貯まったらCO2削減や森林保護というエコ循環寄付。心情的にはこれがいい。

人となりを知るTomoyoさんは“自己表現という夢”のために貯めている。ミステリアスな部分のあるMakiさんは“財と美田”というDNAに従って貯めるのである。ウサギさん貯金箱を教えたら絶対買うMayuさんは、“愛貫徹と自己実現”という衝動で貯金しそうだ。

【タイプ別貯金箱診断】
こうしてみると、貯金箱とは人のタイプ別に好悪が説明がつくのである。

 自己表現と夢タイプ=キーワードは“空想浮遊”
   →毎日愛でたいデザインの美しい陶磁器の貯金箱

 財と美田タイプ=“泰然自若”
   →しっかりとお金を飲み込んでくれて、たくさん貯まる貯金箱 

  愛貫徹と自己表現タイプ=“喜怒哀楽”
   →貯めると太ったりカタチを変えるオモシロ貯金袋

新年に向けて貯金箱を買うとき、読者がどれにあたるか考えてから買おう。ちなみわたしは愛貫徹型だろうか。

【勝手にアドバイス】
どのタイプにせよ、貯金箱に入れるのは”夢と我慢”である。誰しも「いつかXXXしたい」「○○○を買いたい」から貯める。そこには“夢と我慢”が共存する。それこそ実は人間の自然な姿なのである。

貯金は、個人のお金をめぐる「入りと出のサイクル」を適正にする役目を果たす。儲けたお金以上に外に出せば破産する。儲けた範囲で支出して残せば貯金になる。それを強制的にやるのが貯金である。一種のストッパーであり、自分の生き方の「矯正役」のような役目を果たすのが貯金である。

だから我慢して貯金しよう(笑)。今日は以上です。

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2007年11月14日 (水)

Web図書館は“図書館のロングテール”になるか?

以前「ネット時代に無くなる建物」というテーマを当ブログで書いたことがある。その時考えた「無くなる建物」を挙げてみよう。

ポスト(年賀状も減り手紙も減っている)」「役所(民営化、サービスのネット化がトレンド)」「不動産店舗(かなり減りつつはある)」「証券取引所(実質的に不要)」「新東京タワー(分散ネットワーク時代にバベルの塔ぢゃないでしょ)」、そして図書が電子化されるのが必死な「図書館」であった。

図書館消滅の第一歩となりそうなのが、2007年11月26日から試用運用をスタートさせる千代田Web図書館である。ウエブ上での図書の貸し借りをするサービスなのである。

【勝手にアドバイス Vol.278 Web図書館は“図書館のロングテール”になるか?】
千代田区立図書館では、日本の公共図書館では初めてインターネットを活用した「千代田Web図書館」をスタートします。このサービスは、電子図書をインターネット上で貸出・返却を行なうものです。(2008年3月末までは千代田区内在住の方限定の試用期間です)
引用元 http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/facilities/weblibrary.html

  Facilities_pic_08 ウエブ時代にこんな立派なお役所が要るのだろうか?

事前に登録した区民のPCから24時間、どこからでも貸し出しを受け、本を読めるという仕組み、国内の公共図書館では初のサービスとなる。貸し出し期間終了後、「自動的に消滅する」ので返却無用の便利さがいい。

【図書はDRMで管理される】
図書は従来の本をスキャナで電子化したものではなく、いわゆる電子ブック(eBook)が主体である。おそらく導入・閲覧に専用ソフトが立ち上がり、マウスオーバーしてページ上でクリックして本をめくる仕組みと思われる。図書タイプは3種類あり、テキスト中心の「XML」、書籍のレイアウトを通りの「PDF」、そして動画やサウンドなどページが動く「Flashタイプ」。

貸し出し図書はすべてデジタル著作権管理(DRM)システムで管理され、貸し出し期間中の閲覧回数は無制限だが、コピーは一切できない

【タイトルは・・・】
めぼしいものを拾うと『プロ野球よ!』、(日本経済新聞社)、『お客様が私の先生です』(ダイヤモンド社)、『アニメーション産業に関する最新調査結果について』(新産業経済研究所)、『新TOEIC 模擬問題』(フォーユー)、『母への詫び状』(祥伝社)、『映画で英会話 人間の絆』(朝日出版社)などとなっている。個人的には惹かれるタイトルはない。まず出版社16社、3,000冊で順次増加ということだから今後を期待しよう。

 Weblibrary_book 画面イメージ

区内居住者なら、図書館にいなくても、もちろん区内にいなくても借り出し(というかダウンロード)ができる。この仕組みが活きるのは、まずベストセラー本であろう。借りたくても、いつも貸し出し中でいらいらしなくて済む。ぱらっと読んでみて、良ければ印刷本を書店で買おうということもできる。

【疑問もあれば要望もある】
電子図書館、良い取り組みであるが、いくつか疑問や要望が思い浮かんでくる。

①閲覧時にどこまでチラ見ができるか
②電子化に向いていないものはどうするのか(絵本、大型本、辞書など)。
③お手軽本ばかりが電子化される傾向が強くならないか。
④それは千代田web図書館でしか‘借りる’ことができないのか?

①については「目次と前書き」ぐらい読めるとありがたいし、できれば司書らが書評やお奨めを書いてもらえないだろうか。買い出し&貸し出し&出し入れが必要なくなるのだから、智恵ワークにシフトできる。

②については公共電子図書館とリアル図書館の使命や役割を、それぞれもう一度問いなおす必要がでてきそうだ。図書館は本を借りるところか?調査や学習をする場か?本に出逢うところか。寝るところか(ときどきやってます)。

③お手軽本ばかりが電子化されるのを危惧するより、お手軽本や推理小説しか配本しない昨今の図書館こそ憂慮したい。目利きなしで話題本ばかりでは・・・公共図書館ですか?

④は根源的な問題をはらんでいる。突き詰めれば「公共図書館は“いくつ”必要なのか?である。本をダウンロード貸し出しするだけが図書館なら「大日本電子ライブラリー」が真ん中にひとつあればいい。真ん中とはネット接続上の問題であるので、対馬列島にあっても、長野の地中100mでもいい。となると「図書館に行こう」という言葉は、「図書館をググろう」という言葉に変わってゆく。つまり、図書館とはサーバの処理能力を意味するようになる。

 Weblibrary_top 11月26日からです。

【勝手にアドバイス】
だが、それではいかにも味気ないのでいくつかアドバイスをば。

・司書とボランティアの能力を活用する。
 図書館の司書の出番。貸し出しはダウンロード、相談はヒューマンタッチ。特定分野に詳しい司書や図書館ボランティアを養成できれば、あらゆる分野の専門家が本をガイドしてくれるというサービスが可能。

・レンタルから電子図書/リアル図書を売る仕組みにつないでほしい。
 CDレンタルは実はCD販売を増加させる、という話があったように、本でもレンタルと販売の相関関係の実態がわかると著者にとっても出版社にとっても好影響があるはずだ。

・部数の出ない地方出版社の労作、自費出版にもスポットが当ててほしい。
 Amazonに書評もない、でも労作で良本を紹介する。貸し出す。売らんかな本にはないマジメさが読者を感動させる。そんなロングテールな図書サービスこそ、公共図書館のほんらいのミッションである。

今日は以上です。

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2007年11月 1日 (木)

‘うふふ’マーケティング こぼれ話 モノだけでなく、心も満たすリフィル文具

今日の午後のことである。不意に気づいて小さく叫んだ。人事コンサルタントとして今日入社された方とお話して気づいたのである。「おぉ!わたしは今日は8年目だった!」と。

わたしは丸7年前の今日、システム2000年問題の最中に、コンサルタントとして今の勤め先(ビジネスブレイン太田昭和)にお世話になった。それから丸7年経った。ちょうど今頃は内部統制問題である。誤魔化しや反統制や顧客軽視が跋扈する中、人事コンサルタントの方には、毅然たるコンサルティングをしてもらいたいものだ。

入社当時、コンサルタント職とはわたしにとって決して簡単な商売ではなく(いや、今でもだが)、「ええい!」と飛び込んだ感があった。だから、さまざまな思いが交錯した。だから、ぷろこんエッセイなる拙文を書きだして、コンサルティングという職のあり方、自分の立ち位置を考え続けた。だから素晴らしい体験もあった。だから忸怩(じくじ)たる思いもあった。だから、さまざまな浮き沈みがあった。それがわたしの7年間。

八を末広がりと思えば縁起がいいし、罰当たり(バチ=八)と思えばそうなのかな?と反省も。これを期にもっとリフィルしなきゃと思います。

リフィルの素は何だろうか?それは「出すこと」である。出さないとリフィルする必要もない。後輩に、お客さまに、世の中に対して、何も出さない人はリフィルも必要ないのだ。リフィルしたい人生を送りたいなら、持っているものは、いつも、すべて、出してしまおう。

わたしの毎日のリフィルの素はブログである。入力はもちろんキーボードだが、日々ブログを書くベースには手書きのメモの存在がある。手書きのメモは、ストレスのない文具があってこそ滑らかにできる。文具が自分のリフィルのベースにある。出すから埋めなきゃ、と思うのである。

そんな文具とブログへのオマージュが、昨日のブログと、今日のビジネスメディア誠の連載『モノだけでなく、心も満たすリフィル文具』である。
シャンプー、カップ麺、システム手帳、ボールペン……あなたが“リフィル(詰め替え)”をするのはなぜだろう? 「減ったから足さなきゃ」というだけでなく、自分の心も満たしてくれる、そんなリフィルについて考えてみた。
・・・後は本文をお読みください。

皆さんも「出してみる」のはどうでしょうか?

8年目にあたり思う。出せば、埋めなきゃならないめようとすることは、どんなことでも前向きだから、前向きの何かが訪れるきっかけになる。一緒にがんばりましょう。今日は以上です。


  Pict0125 リフィルの素の愛用のノート(ジョルディ・ラバンダ)

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2007年10月31日 (水)

5本のペンによるノーベル文学賞へのオマージュ

「私ね、病気なんです」
八月に自宅にお邪魔し、翻訳のことなどを話した後で、もうそろそろお暇しようと腰を上げたところで、突然レッシング氏は言った。
「えっ!また何か?」と私(翻訳者) -中略-
「いえ、いつも何か書いていないと駄目なんですよ。書きたくって書きたくって仕方がないんですよ。だからはっきり言って、これはもう病気ですよね」

 『ドリス・レッシングの珠玉短編集』 あと書きより ドリス・レッシング著 英宝社

今年のノーベル文学賞は英国のドリス・レッシング氏が受賞した。日本ではさっぱり知名度がなく(翻訳も1冊のみ)、受賞ニュースにも「誰?」という感じで話題にもならなかった。だがこの短編集を読むと、タイトルの『珠玉の・・・』という形容詞はダテではなく、男と女の機微が微笑ましくも残酷に描かれている

女史は1919年生まれだから今年で88歳である。「書きたくって・・・」という発言は97年なので、78歳の頃だ。その書くことへの愛情、凄い。

【勝手にアドバイス Vol.268 5本のペンによるノーベル文学賞へのオマージュ】
ノーベル文学賞がらみで、こんな記事を見つけた。以下拙訳です。

「手書きの文字がロマンチシズムと温かさをもたらす力がある」というムナーリ(建築家/デザイナー)の信念に着想を得たのがこのプロジェクトである。デザイナーたちはどのノーベル賞作家を選んでもいいという条件で、その作家のイメージのペンをデザインした。それは作家たちの生涯と業績が凝縮した、24金と純銀の5本のペンとなった。
出典 http://www.designboom.com/weblog/index.php

 Pens

5人の偉大なノーベル賞受賞者とは、naguib mahfouz(エジプト人作家)、『ビラヴド』で知られるtoni morrison(アメリカ人作家)、wole soyinka(ナイジェリア人作家)、jose saramago(ポルトガル人作家)、『ハーツォグ』で知られるsaul bellow(カナダ人作家)である。それぞれのペンのデザインは日本からは建築家の伊藤豊雄氏(naguib mahfouzのペン=一番左)、言いだしっぺのクレト・ムナーリ氏は真ん中のペン(wole soyinka)をデザインしたそうだ。実はペンのそれぞれにウンチクがある。

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クレト・ムナーリ氏の作品

このデザインのモチーフの作家は、ナイジェリアの内戦時代に逮捕され、2年間独房に閉じ込められていた経歴を持つ。キャップのデザインに注目しよう。「灯台」のイメージなのだが、幽閉された作家が独房から世界を照らす、そういうメタファが灯台型のキャップだそうだ。不撓不屈をめざす人向け

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これはjose saramago氏の「書(カリグラフィ)」に関する小説へのオマージュで、胸に挿すホルダー部がねじれたところが“漢字”のイメージである。本体のデザインも「」のイメージだと思われる。書道家向け?

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 ソール・ベロウ氏へのオマージュ

一番右のデザイナーoscar tusquets blanca氏は建築家。このペンの紅い色は「情熱」を表し、作品『ハーツォグ』での主張、まっすぐに生きる価値だという。それゆえに、キャップのホルダー部の赤い点は「」のデザインだそうだ。情熱的に燃えたい人はこのペンを買うべきだろう。

これを持てばノーベル賞作家にあやかれるかどうかわからないが、せっかく大枚をはたいて万年筆を買うのであれば、作家にちなんだペンもいい。わたしも拙文が少しでも上達するだろうか。価格は600-690米ドル(72000円~83000円)。これで高いなら同じデザインでボールペンもある。550-640米ドル(66000円~77000円).。

【ペンの紹介をしなかったお二人は・・・】
伊藤豊雄氏は日本を代表する建築家のひとり。銀座のオシャレなビルの作品もある。
 
   Photo  3_toyoo_ito  

alessandro mendiniはキッチン器具などのデザイナー。
   Picture_mendini001b  Picture_mendini004a 
   ワインオープナー   これも
   http://www.rakuten.ne.jp/gold/nuts-alessi/designer_mendini.html

【ムナーリ氏の想い】
5つのペンをデザイン化&商品化したクレト・ムナーリ氏は、1985年に世界中の20名のデザイナー、建築家らを集めて工房をつくり、建築だけではなく、食器や時計、ジュエリー、家具などをデザインしてきた。多様な力を合わせるのが得意のようだ。5Pensに寄せるメッセージを拙訳した。

 私達の‘生’の個性は、一枚の紙の上のインキの軌跡に、映し出されます。
 
手書きのラインがペン先の個性をなぞらえて。

手書きこそ世界を創る、彼はそう言う。キーボードでも世界が創れないことはないが、キーボードの素には手がある。手の内には、情熱を伝える筆記具がふさわしい。だからこそノーベル賞に冠たる作家へのオマージュとなったのではないだろうか。

【勝手にアドバイス】
文具にこだわりすぎる人の仕事は、中身がさっぱりだが、文具にまったくこだわらない人の仕事は、逆にさっぱりしすぎていると思う。

たかが文具(100円からありますよね)、されど文具(ペン一本でも数万円)。奥が深いのが文具だが、ドリスさんに倣って、どんな手や筆であっても書くことは続けたいと思う。明日(2007年11月1日)のビジネスメディア誠連載でのわたしのテーマは“文具”です。今日は先行した“こぼれ話”を書きました。今日は以上です。

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2007年10月22日 (月)

手書きテストの復権/ゼブラ手書き採点リンク

メールを出そうか出さまいか・・・せっかち&拙速メール癖のわたしにしては、珍しく迷った。「どうだった?できたよね♪」と軽い調子で聞けばいいのに、結局メールを出しそびれてしまって。

 あて先: MKさん
 件名: 日曜日の資格試験、どうでした?

戦友のMKさん、出来はどうだっただろう?心より合格をお祈りしております。その試験、わたしも受けたことがあるが、今どき「手書きのテスト」なのである。受験者は全国規模で多いので、採点もたいへん。採点結果の発表までたっぷり1ヶ月半はある。

・・・そうだ!採点をぐっと楽にするデバイス&ソフトウエアが発売された。今日のテーマは「手書き採点リンク」というデジタル文具。手書きで○や×をつける採点が、エクセルなどで自動集計されるという、先生お助けグッズである。

【勝手にアドバイス Vol.262 手書きテストの復権/ゼブラ手書き採点リンク】
ゼブラは10月3日より、手書きの採点作業を直接データにできる自動集計採点ペン「手書き採点リンク」を発売する。教員や採点作業に従事する人向けに販売するもので、手書きの文字などをデータ化できることが最大の特長。超音波を読み取るセンサーを搭載したベースユニットを解答用紙に取り付け、特殊なペンで採点すると自動的にパソコンにデータが入力され計算作業を進めていく仕組みになっている。
引用元 http://www.j-cast.com/2007/10/01011787.html

 0a40d243803b6a24c0aa8eb264dbd39cすらすら、ラクラク。

ゼブラのサイトの説明にはこうある。「今ある解答用紙の採点からすぐにお使いいただけます」。あら、ワラ半紙でもできるのだ!(今時ワラ半紙はないですよね)。ペンからのデータを取り込むセンサの付いた、ベースユニットに解答用紙をはさみこめばいい。

準備もかんたんで、パソコンに導入したソフトウエアにその試験データ(期末テスト 英語 設問構成 配点)を入れる。そして学籍番号順かしら、採点する生徒の情報(学年、クラス、氏名、番号など)を入力する。ベースユニットに各生徒のテスト用紙をはさみ専用のペンで配点をする。

 0a92681e5a60b34c6d9f1a45c531a762 はさみこんで採点。

【「○」「×」「△」の認識だけでなく・・・】
設問ごとに、専用ペンで手書きでチェックする「」を正解、「×」を不正解と認識して、採点をソフトウエア上でしてくれるのだ。○と×だけではないのだ。先生によっては「/」と書く人もいる。それも「×」と同じ不正解として認識してくれるという。

 Step1_img

なるほど!と思ったのは「」である。△を認識させるのもたいへんだったらしいけれど、その配点はどうするか。△はマイナス2点とかあらかじめ設定もできるが、「『△』の場合、付近に記入した数字を部分点として認識する設定も備えております」。本来なら正解は5点のところ、漢字が間違ったとか、式を書かなかったとか、マイナスやオマケをしたいときがある。そんなとき横っちょに「2」ないし「3」と書けば、その設問は2点/3点として集計してくれるという。(生徒よりよほど)賢い。

 Step2_img

こうしてPCで集計・合算した合計点数をテスト用紙に書き込んで終了!採点済みデータは、「個別の成績」「順位表」「正誤表」「分析グラフ」など、およそエクセルでできることは何でもできる。価格は1セット26,000円前後(税込)。

【手書き文化を否定せず、効率化できる】
この商品の良さは「手書き採点の文化を否定せず、面倒だし計算を間違えがちな部分(採点や集計)を自動化した」ところにある。つまり「よくできましたね」といったコメントや「二重丸」や「花マーク」を答案用紙に書くのは自由なのだ(ただしPCへデータとして転写はできない)。

先生からのひと言メッセージが、子どもには励ましになるから、そこは電子化したくない。手書き文化の良さを残しながら、採点という面倒かつ間違いが起きやすい部分をシステム化した。

  10022712173 及第です。

マークシート方式の共通一次試験の第一期生のわたしは、4択問題で人生を決めつけられるなんて!と抵抗感を(勝手に)あらわにした。だが、試験の結果が悪かった逆恨みといわれれば、それには同意する。いずれにせよ、人間を判断するのに「白か黒か」いや「マークが合致したか否か」は大嫌い。母校(中学)の美術の教師は、紙飛行機を階段から落として通信簿を決めたという噂があった。だが彼の方がマークシートよりよほど人間的だと今は思う。

【試験結果のネットワーク化の効果も大きい】
もちろん、電子化の良さは計り知れない。先生の仕事の効率化は第一で、それで生徒とのコミュニケーション時間アップになれば、いじめや登校拒否が減るのではないだろうか。

また、各教室で実施した「模擬試験」のデータをネットワークでアップロードすれば、瞬時で市レベルや県レベル、さらには全国レベルでの得点集計、分析が可能である。それだけでなく「インチキ」や「間違い」の発見もできる。あるクラスだけ得点が良すぎるとか、悪すぎるとか、異常値がシステマティックに発見できるからだ。教育委員会にはとっても朗報でしょう。

試験終了後3時間以内に、すべての親に試験結果を携帯メールで同時通報するなんてお茶の子サイサイだ。だがそれをやると、ゼブラは恨まれて筆記具の売上を落とすだろうな。

【勝手にアドバイス】
手書き採点リンクは、元々は手書き情報を電子化させるツールの応用製品。だが手書きアンケートのチェックとか、手書き在庫表受発注表のチェックなど、まだまだ手書き文化の残る産業界にも応用がききそうだ

何よりも「手書きテストを復権させよう」というコンセプトがいい。少子化なんだから、あんな米粒の塗りつぶしのテストは全廃して、生徒一人ひとりに向き合う手書きテストに変えませんか?

そうそう、MKさんをいつまでもソワソワさせないためにも、オトナの手書き試験にもシステムをどしどし導入されたし。今日は以上です。

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2007年10月 3日 (水)

愛から選んだ手帳 COATEDスリム

手帳を選ぶのは付き合う相手を選ぶのに似ている。

たとえそれが女心と秋の空にふさわしい9月からスタートするものだとしても。お付きあいは一年に時限だとしても。

付き合う相手を品定めするように、手帳を選ぶときはもっとも大切にしたいことはなんだろう?と思う。容姿(手帳ならカバーかしら)、ページの見やすさ(話しやすさ)、中身の構成(学歴?利発さ?)、めくりやすさ(話しやすさ)、サイズ(自分の身の丈とくらべて・・・)、堂々と持ち歩くことができるか(昼も夜も手をつないで)、そして価格(・・・・!)。

今日は一年間付き合うことを決めた手帳を中心に。

【勝手にアドバイス Vol.250 愛から選んだ手帳 COATEDスリム 】
恋愛にたとえたのは個人的な理由もあるが、店頭に立つと花を競うようにさまざまな手帳が「買ってください」と口を揃えているからである。だが、わたしはひと目ぼれした(いつもそうだ、おっと余計だ)。それがCOATEDの手帳である。

   Photo

どこに惚れたのだろうか?そのチョイスには実質的なわけがあった。

いつも寄り添うように胸にしまえること。具体的には手帳の幅である。昨年買った手帳も気に入っていたが、ひとつ難を言うと幅が広すぎて胸におさまりにくく、机の上とかカバンの中とか、相手と離ればなれなりがちだった。今年の手帳はずっとスリムなのでいつも胸の上に一緒になっていられる。

もうひとつの大きな理由は「ホログラム」。手帳にホログラムは珍しい。角度を変えるたびに文字や柄が3Dになって、笑ったかと思うとふくれ面・・・秋の空のように表情が変わるのである。

【ホログラムな手帳という意味】
ホログラムに惹かれたまっとうな(?)理由はある。いつも問いかけてくるような気がしたからだ。観るたびに表情が変わるということは実に象徴的である。物事をさまざまな視点から観なさい、観かたがまだたりないよ、そう語りかけてくれるようなのだ。とくにウラ表紙の視力検定の図。デザイナーはそれをねらったと思う。

   Yureru2  Yureru01  揺れている心ではない。

手帳はなりたい自分を想うもの。アイデアを書き留めるもの。出会いから奇跡を呼ぶもの。そして自分をいつも取り戻すもの。決して「ねえ、わたしのこと、好き?」というホログラムな問いかけではない。

【カラーの選定理由】
ただ色の選定は迷った。このCOATEDの手帳は、名古屋の東急ハンズでだが、三色が陳列されていた。赤、青、黒である。青の清冽さには惹かれた赤の峻烈さにも惹かれた。だが最後まで迷って、昔知っていた黒の似合う女性を想いだした。そして黒にした。

【COATEDというデザインは誰が?】
この手帳の制作デザイナーは誰なのか?とても気になっている。実はまだ突きとめていない。すみません。しかしこの手帳、実はデザイナー業界の方々には御用達ブランドらしいのだ。

コーテッドは東京を拠点に活動するデザイン会社。ダイアリーやノートを中心としたオリジナルのステーショナリを数多く手掛けています。特に、機能的なダイアリーのデザインにはデザイン業界の関係者からも評価が高く、リーピートするファンも多い。
引用元 http://www.webo-kobe.com/items/stationary/coated3/dialy.html

   Cut450 K795965353 

こういう紹介はあれど(もちろんワザとだが)ホームページもブログもない。PRに手が回らないのかもしれないが、ワザとだとわたしは思う。口こみだけで売るのが主義なのでしょう。いやそれで売れているから、面倒なのでHPはつくらないのかも知れないが。売れる女はオトコをうざいと思うものだから。

COATEDの手帳と言えば引用した画像のような大型のモノか、蛇腹のモノかどちらかがスタンダード。わたしのはスリム手帳。価格は2300円ぐらいだった。

【勝手にアドバイス】
理想的な付き合いとは(モチ)相思相愛である。愛する、そして愛される。そして愛する。このサイクルのぐるぐるである。

サイクルといえばPDCAサイクル。それをもじってL-PDCMサイクルも囁かれる。Love、そしてPlan(どうしようか)、Do(一般デート)、Check(で、どんな人)、marriage(ま、いいか?)。

いずれにせよ一年間、余すところ無く(ページ数を余らせて縁を切ることなく)付き合おう。今日は以上です。

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2007年8月25日 (土)

マルマンのスケッチブックに仕事を描く

やはりスケッチブックと言えばこのデザインである。それがすでに発売50年だという。

 3 50周年。

下手の横好きではあるが、わたしはスケッチが好きである。風景画というような高尚なものではなく、見えた景色・手元のモノを ちょいスケするのは好きだ。だから文具店で気がつけばB6サイズのマルマンスケッチブックを購入しておく。ちょいスケをする。日付を入れる。ほっぽっておく。何年もたってぺらぺらめくる。それが結構楽しい。

B6サイズの定価160円の夢。今日はマルマン50周年をテーマに。

【勝手にアドバイス Vol.230 マルマンのスケッチブックに仕事を描く】
マルマンのスケッチブック図案シリーズ1958年スタート。
量産開始から、約50年、誰でもどこでも親しめる製品として愛されています。
これまで50年、これからもずっと。

引用元 http://www.e-maruman.co.jp/index.html

 51 L_ys_k01    
 アニバーサリーモデルのメモ帳。    こんな切り絵も。

誰でも1度くらいは買ったことがあるのがマルマンのスケッチブック。他にもスケッチブックは数あれど、なぜこの商品がデファクトスタンダードなのかといえば、安くても紙の質が良かったことと、カバーのデザインではないだろうか。

紙の表面にうっすらとある凹凸はスケッチ意欲をかきたてるし、表紙の緑と黄色の幾何学デザインは、遠目でもスケッチブックとわかるので「俺は絵を描く」という自己表現欲求も満たしてくれる。ただし上手ではないわたしには少し重荷である。

【アニバーサリーモデル】
アニバーサリーモデルはB2の大判スケッチブックやA3、B4、A4、B5、B6の多数枚スケッチブック。気になるのはスケッチブックの表紙のノートブックである。中を開くと7mm罫の線があるので、裏切られたようなおもしろさがある。各A4、B5、A5あり。A7のメモ帳、さらに単語帳もある。

 54 ノートブックに惹かれる。

あらためてマルマンのスケッチブック市場を観ると、ほぼ対立商品が見あたらなかった。ノートブックやファイルノートなどは、カバーデザインもサイズも紙質も多様化して、デファクトが無い状況なのに、なぜスケッチブックでは寡占状況なのか。安定市場、絵描きという小規模市場、そんな理由だろうが、スケッチブックといえばマルマン、それが何か?、ということに尽きそうだ。

【スケッチブックで仕事を描く】
スケッチブックは絵を描くだけのモノではなく、仕事にも使える。有名なのはサイバーエージェントの藤田晋社長が、マルマンのスケッチブックに戦略や指示を書き込むという仕事ぶりである。同氏の昔のブログを紹介しよう。

 10000838830  Photo

雑誌「フォーブス」の私の逸品という取材でmarumanの画用紙を紹介したら、marumanの社長からお礼状と記念品が届いた。ご丁寧にありがとうございます。
メモ帳も手帳も持ってないけど、この画用紙はもう100冊以上。愛用してます。
細かいことが苦手だから、ミーティング時にこの画用紙に雑に書いて、どんどん捨てる。
この画用紙から産まれたビジネスモデルや組織戦略は数知れず。
図で書いてると頭が整理されるんだよね。
相手に説明もし易いし。

引用元 http://blog.livedoor.jp/tzone_999/archives/6541395.html

なるほど。わたしはとても社長ほどの絵描きではないが、イタズラ書き派ではある。手書きで考えをまとめることも多い。それの方が早いし、手書きが気持ちがいい誰かと雑談にも向いている

 Itazura Itazura02   
 わたしの愛用のJordi Labandaのノートから。結構細かい字。

【勝手にアドバイス】
仕事にもスケッチブックという使い方をしている人がいるからこそ、マルマンの50周年記念モデルにはノートブックが加わったのであろう。50周年という記念だけでなく、定番にしてもらいたい。

あるクリエイターさん、マルマンのスケッチブックをお使いのようだ。その人は1冊のスケッチブックをスケッチ、仕事、スケッチ・・・という「職描非分離」で使っているそうだ。イラストあり、仕事あり、イタズラ書きあり、仕事あり、日記の断片あり・・・。

手帳であれば、ちっちゃなバイブルサイズでびっしりもいいのだけど、仕事の夢を描き、それを具体化していくなら、もうちょい大きなスケッチブックもいいのではないだろうか

わたしの愛用のJordi Labandaのノートはそろそろ2冊目になる。1冊ストックを買っているが、マルマンのA4ノートも使ってみたい。スケッチブック兼仕事ノート。これからはスケッチブックに仕事と夢を描こう。絵もうまくなって、いずれは風間完画伯のように細やかな美人画を描きたいと思っている。仕事と美人画、わたしにとってはこの組み合わせは絶妙である。両方がんばろう!今日は以上です。

 197912_b 風間画伯作品。

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2007年8月 4日 (土)

57750通りのHI-TEC-C Coleto

マジメにコツコツやれば、ひとつの事を(時間がかかっても)成し遂げられる。そう実感したのが出版である。いよいよ出版社ファーストプレスのサイトにも紹介され、Amazonにも載った。著者が分担して各方面にPRに努めている。

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 Amazon 紀伊国屋 三省堂

友人や知人、もちろんお客さまには贈呈をさせて頂いている。ご要望あれば(著者買取分がありますので)お裾分けさせていただきます。昨日もKSさんという元同僚からの「ブログ、読んでますよ」のひと言でほろりとなり、思わず一冊進呈した(嘘です、実はお渡しする前提でお会いしました_笑)。

【勝手にアドバイス Vol.216 57750通りのHI-TEC-C Coleto】
さて、本の校正に憑きものなのが「赤ペン」である。校正ではずいぶんとご厄介になった。家で校正していたとき、赤ペンには青・赤・緑の斎藤メソッド三色ボールペンをよく使った。黒が無い多色ペンで有名である。ボールペンは嫌いではないけれども、赤ペン校正にはどこかサインペンがよく似合う。

ん?サインペンって乾きにくくて手で擦ってしまって汚す?そそかしいわたしも実はそうである。サインペンはキャップを閉めたり開けたりが面倒?確かにそれもある。一本一色で持ち歩きがかさばる?そういった短所はある。

と思っていたら、Cherryさんが「HI-TEC-C Coleto」というお好みで色が選べる多色ペンを買ってきた。ちらりと見るとヘッドの部分がウサギのカタチに見える。おお!これはあのうさぎ好きのMayuさんが、そこがウサギに見えるから買ったという一品だった。

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 引用元 http://a2.vox.com/6a00cd97898e9ff9cc00cd9722502a4cd5-120pi

【専用ボディは2種、リフィルは15色】
今日のテーマはHI-TEC-C Coletoである。このパイロットの新商品のコンセプトは次の通り。

  ハイテックCコレトは、ボディーもレフィルも自分で「選べる」、とっても楽しい
  ハイテックCです。選べるバリエは無限大(なんと最大57750通り!)。
  自分だけのオリジナルハイテックCが作れます。

  引用元 http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/coleto/index.html

  Hitecccoleto_main

欲張りなコンセプトであるが、本体ボディを選び(2色タイプと3色タイプ有り)、ボディにセットするリフィルを選ぶ。なんとまぁラインナップは15色もあるのだ。リフィルには多機能ペンにはめるカチャカチャさせるレバーが付いており、本体ボディのウサギ部分から挿入する。わたしはブルーブラック、チェリーピンク、バイオレットを選んだ。

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  Lhkrf10c3crp  
  Lhkrf10c3v

売場には三段になって0.3、0.4、0.5の三つのレフィル太さがぶら下がっていた。その中から好きな色を三つ選べるのが楽しい。太さは0.5を選んだが、書いてみると0.4にしときゃよかったと少し後悔した。0.5ではあんがい太い感じがする。小さな手帳派は0.3がいいだろう。

【ゲル技術開発】
特筆すべきなのは水性ゲルインキ・ペンは従来ペン先が乾燥してしまうので、かならずキャップをする必要があった。キャップレスという機構が革新なのである。調べて見るとその開発元はサクラクレパス

 「ゲルインキ」は、サクラクレパスが世界で初めて開発した独自の技術で作った
 インキです。 ゲルとは、静止状態では粘度が高く寒天状のものが、攪拌(かくはん)
 されると粘度が低くなり水のようになるものを言います。(中略)
 インキタンクの中では油性ボールペンのように高粘度状態で安定しており、筆記時
 にはペン先のボールの回転によ りインキが攪拌され水のようになるため、滑らかに
 書けるのです。

 引用元 http://www.craypas.com/qa/qa27/qa27.html

人間工学的に見てもカチャカチャの多色ペンは手に馴染むし、イライラが少し紛れる。パイロットでは回転2色の激細ゲルインキボールペンの高級仕様品もある。これも欲しくなった。

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 引用元 http://www.pilot.co.jp/products/pen/ballpen/gel_ink/heteccslims/index.html

【ゲルボールペンの普及のために】
ユニークな試みとして、競合他社ともタッグを組んで、HI-TEC-Cの性能が発揮されるセット製品まで共同開発している。それは、ゲルインキと相性抜群のノートとセットで発売された「キャンパスハイグレード MIO PAPER+ハイテックC」である。ゲルインキのキャップ製品がノートとセット。

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  コクヨS&T(本社:大阪市)は、ミニサイズのゲルインクボールペンとコンパクトな
  ゲルインク対応ノートのセット製品「キャンパスハイグレード MIO PAPER+
  ハイテックC」を2007年7月9日発売する。ゲルインクの書き心地を体感できるという。

  引用元 http://www.nikkeibp.co.jp/news/life07q3/538892/

【勝手にアドバイス】
着せ替え本体ボディは、高級感があるものを作ってほしい。わたしはロトリング製の多色ペンを、もう何年も愛用しているが、それはボディに重量と高級感があり、手に馴染むからだ。紹介した2色ではなく、できれば3色の着せ替え可能な高級ボディが欲しい。

たまにはこの色もいいな!という感じで、その日の気分で色を変えたくなりそうだ。10色セット売りのケースもあるが、5色ぐらいで持ち歩けるスリムなケースがあれば買い足す人も多いはずだ。

色選択のガイドをウェブページに載せてもいい。15色もあると色の選択にあんがい迷う。ガイドとは、例えば赤は校正、緑は留意点、青は指示など、業務の中で色の役割を決めましょう!といったアドバイスである。いや、そんなマジメでなくても、色占いでもいいかな。この色のセットは情熱の恋愛派、この色のセットは男運なしとか(笑)。今日は以上です。

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2007年7月26日 (木)

蝶よ花よ♪神様の付せん紙

昨日(2007年7月25日)は久しぶりにセミナーで喋らせていただきました。ご聴講頂き真にありがとうございました。テーマは『顧客志向のセールスフォース』でした。わたしは企業はなぜ顧客志向になれないか、営業員が顧客志向になるコツ、構造改革、意識改革があってSFA(営業支援システム)の活用=営業プロセス改革も実を結ぶ、というようなお話しを45分させて頂きました。

その中でも、来週配本予定の新刊本の表紙デザインをパワーポイントに貼り付けて、「ウサギかアヒルかどちらに見えますか~?」なんてやりましたが、アヒルの方が若干多かったように思います。セミナーに先立ち、当社の社長室・秘書室の方々にその本をお見せしたのですが、社長室のMさんは「ぜぇったいウサギです!」と言い張る

 「う~ん・・・ひょっとしたら、ウサギに見える人は男運悪いとか(笑)」
 「あら、悪かったわね。じゃあアヒルに見える人は何かしら?」
 「ガァガァ言う女よ(笑)。でもウチみたいにガァガァもなくなったらおしまいだね♪」

   Seityo_sinario   

【勝手にアドバイス Vol.212 蝶よ花よ♪神様の付せん紙】
冗談はさておき、新刊『顧客志向の成長シナリオ』(ファーストプレスより2007年8月3日配本予定)は、注目事例とメソッド、実践手順で構成される経営書である。売りは「資生堂コエンザイムQ10の奇跡のV字回復事例などから成長シナリオを実践できる」という点。製造業/モノづくりに携わる経営職の方々、書店でぜひお手にお鳥ください。

【蝶よ】
鳥・・・・という落ち(?)に始まりまして、セミナーもやりましたし、やがて本も刊行される。よおし飛び立つぞ!という気持ちなので、今日は「蝶よ花よ」をテーマにしたい。

 95499012_ma_2tpb_main2 美しいケース。

habataki daialogueのホテルバタフライ、スペシャルバージョン。付箋としてだけではなく、オーナメントやメッセージカードなどに使えます。パッケージはオリジナルロゴ入り。蝶のパターンよりも美しく、コレクションしたくなる一品です。
引用元 http://www.caina.jp/commodity_detail/34190333/

この蝶ですが、D-BROSHOTEL BUTTERFLYシリーズの付せん紙。見つけたCherryさんが首ったけの商品である。なにしろカワユイし、飛び立ち感覚が付せん紙なんて、素晴らしいアイデアである。胴体の真ん中部の裏側に付せんの糊が付いていて、あたかも蝶が止まるように、ブックマークすることができる。

 66ada588a1 5002857623 

大きな蝶一つ、小さな蝶2つの3点セット、各40枚(合計120枚)で2940円、一枚あたり24.5円という価格ですが、とっても惹かれました。Cherryさんの購買をひたすら待って・・・。

【そもそもはホテル備え付けのレターヘッドから】
ホテルバタフライの言われ、開発コンセプトとは次のとおり。

とある国のとある山奥のとある湖の湖畔にたたずむ架空のホテル「HOTEL BUTTERFLY」を舞台として蝶をモチーフにした様々なホテルアメニティが登場します。アメニティだけあってちょっとお土産風なパッケージデザインもくすぐられます。あなたのお部屋も「HOTEL BUTTERFLY」の一室にしてみてはいかがですか?
引用元 http://www.kok-design.jp/SHOP/DB-HB-BM.html
 
 Hbbm_topimage Hbbm_2package 拡大すると・・・。 

この商品にもさらにGoot惹かれた。2枚で680円は安くないけれども、わあ!はさんでみたい。制作者のD-BROSはグラィックデザイン、広告の制作会社株式会社ドラフトから発生した渡邊良重氏・植原亮輔氏が中心とするプロジェクトだとか。そういえば2003年のグッドデザイン賞受賞のフラワーベース、以前取り上げたことがあった。

 Db_05  Db_04  
 左が渡邊さん、右が植原さんのクリエイティブなお二人。

参考 http://artgene.blog.ocn.ne.jp/plus/200612/index.html

【花よ】
そして美しい蝶は美しい花に泊まるのである。こちらは2006年度のグッドデザイン賞受賞で、花付箋 hana fusenである。

 50678695_ma_1hanahusenmainこれが・・・ 50678695_sl_6hana_sam6 花びらを・・・ 

本当の花びらをちぎるような感覚で、花びらの付箋をめくり取れば、楽しいような、儚いような、そんな気持ちが生まれます。この気持ちは、無駄に消費しがちな付箋の一枚一枚を大切に思わせてくれます。グラスに活けてみたり、オフィスのペン立てに挿してみたり、日常のあらゆる場所で咲いてくれる花付箋。私達の生活の中で、優しい存在になってくれれば、と思います。
引用元 http://store.yahoo.co.jp/inobun/015666.html

   0156663この一ひらが付せん紙に。

デザイナー(黒澤夏子さん)自身のコメントとして掲載されている一文である。じん、ときますね。たしかに付せん紙って、一回使ってすぐポイと、粗末に扱うことも多い。この花びらの付せん紙は高価なせいもあり(価格は\420で、16枚なので@26.25円と蝶より高い!)、一枚一枚、大事に、でもウットリとしながら、使うことができる。わたしは決して高くはないと思う。
こちらのサイトがそもそもの開発元である。http://www.plus-d.com/hanafusen/index.html

   0156662 Face_kurosawa    
                           黒澤さん。優しげな美人。

【勝手にアドバイス】
身近にある日用的な消耗品でも、美しいデザインの価値/新鮮な息吹を与えることで、消耗する品としても気持ちよく遣える品に生まれ変わる。

ページチェックの用を足す、ということなら100円ショップの付せん紙でいい。だがそれは「魂のこもらない付せん作業」である。時に人生を変える一行が一冊の本にはあるその付せんには凜と背を正して、わたしの想いをブックマークしたい。そういうものではないだろうか。

日々の商売の中で何気ない消耗品を神様グッズに変えるのは、消費者のこうした想いを具体化できるかどうかにかかっている。消耗品でも、それが仕事や自分に、こだわりや目標や幸せを持たせるならば、神様グッズになる。それは、高単価でもお客さまがニコリとして買うグッズなのである。

蝶よ花よの紙でも神的な価値を生む。今日は以上です。

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2007年6月30日 (土)

数値制御筆記具という新世代のクラフト

わたしはプラモデル趣味は小学生で卒業したが、手作り好きという生来の嗜好は消えなかった。

高校生の頃、アメ横で中古のGジャンを買ってきて、ポケットのフラップを赤・黄・白の太い刺繍糸で飾り、襟と裾をバンダナを割いた布で覆って、世界でひとつのGジャンを作った。誇らしかった。また革細工にも凝り、手帳カバーなどを作った。さらに日曜大工にはまり、いつくかどうしようもない家具もどきを制作し、不格好だがずいぶん長く使われた。

そういう手作りの物は制作者の未熟さという事情はさっぴいても、クラフトという香りがぷんぷんする。そこに味もあるが、自作ぽくて気恥ずかしいということもある。

今日はクラフトと呼ぶべきか新世代ステーショナリーと呼ぶべきか、木製の筆記具「MACINARI(マキナリ)」をテーマに数値制御のクラフトを考えたい。

【勝手にアドバイス Vol.198 数値制御筆記具という新世代のクラフト】
まず商品の概要説明を引用しよう。

 木製の筆記具というと、どうしてもクラフト感のあふれる職人仕事をイメージしがちだが、これは違う。NC(数値制御切削機)を用いて、工業製品さながらのプロダクトを作り出す。ブランド名は「Machinery=機械」をアレンジして名付けられた。
 「木という素材を特別視せずに、他の素材と同様に生活の中に入り込んでもらいたい」という鈴木氏の思いが込められたこの筆記具は、シャープな外見とは裏腹に手に持つとやはりやわらかな木独特の質感が宿る。

引用元 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_453/

 Chn11_rpt453_macinari_01 美しい出来映え。

北海道旭川の職人、くらふと鈴来を主宰する鈴木鵬生(すずき ほうせい)さんの作品、というかプロダクトである。素材は、メイプル、ウォールナット、チューリップウッド、アマレロ、バーブルの5種類。塗装も無し、染めも無い、替え芯以外すべて木というこだわりである

 Chn11_rpt453_macinari03 L_mn_wood04    
 このすべてが木製という緻密さ。

発売元がイデアインターナショナルというデザイン系の会社なので、“匠の技”とはいえ、こだわりのデザインである。ボールペンとシャープペンシルがあり、3,150円~3,675円

【職人的デザイナーの鈴木さん】
鈴木鵬生(すずき ほうせい)さんのモノづくりへのこだわりが、彼のコメントから伝わってくる。

木で作れそうな物は出来る限り他の素材を使わずに作って、普段の生活の中にもっと木という素材が、身近になるように。木を木と思って扱わない。工芸品でもない、ひとつの素材として製品を作っていこうと思います。
くらふと鈴来(鈴木鵬生さん)
 
出典 http://www.mickle-jp.com/about.html

これは、鈴木さんらミクル/mickleというクラフト制作アーチスト集団のHPからの引用である。木で作れるものは木で作る。木を木と思って扱わないで、ひとつの自然の中の素材として扱う。なんといっても100%木製である。木一本一本の原料が異なり、反ったり縮んだりする。しっかり乾燥させ、素材使用部位を見極め、精密な切断・研削加工を施さねば、工業製品として3,000円台で流通させることはできないはずだ。量産とクラフト制作に繊細なバランスが必要だと思う。彼の心粋がなければ、これほどまでの緻密な一品を工業製品として流通させられないと思う。

 01_24 ちょっと見えにくいが心粋あり。

【新世代の職人たち】
ミクル/mickleは 北海道旭川市でクラフト制作を行っている新世代アーティスト12名です。

 ミクルのメンバーは北海道旭川近郊に工房を構えています。
 旭川は北海道のほぼ真ん中にあり,四季の変化が大変美しいところです。
 一年の半分は雪に覆われ真っ白い世界です。春は音を立てるように,ぐんぐん
 色鮮やかに変わっていきます。そして樹木は,広い空から陽光や雨の恵みを受け,
 素直に真っ直ぐに育ちます。秋はあっという間ですが,色鮮やかです。
 そんな景色に囲まれて,私たちはもの作りをしています。

 http://www.mickle-jp.com/about.html

わたしは取材して書いていない。公開情報からだけである。だが職人といっても若い人たちが制作グループを立ち上げて、いわゆるクラフト=民芸品ではない、MACINARIのようなクラフトを超えた製品が‘精産’されるのがこのアーティスト12人の宣言から伝わってくる。

【勝手にアドバイス】
手作りの良さを残しながら量産しました、という品は数あれど、MACINARIは木工の民芸品ではなく、脂や金属のペンと同等に使われる加工がなされた木工製品というコンセプトが凄い。

伝統ある民芸品の素材、形状を守り伝承することも必要ではある。だが流行も嗜好も激変する市場で、10年一日のごとく民芸品を売り続けるだけでは生き残れないケースもある。今日的な技術を導入して、プロダクトとして再生すると新しい価値が生まれる。

今日は以上です。

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2007年6月16日 (土)

立命館大学のマーケティング

先日(2007年6月14日)、新入社員の方々を対象にした教育研修の時間を割り当てられた。新入社員であるから、基本的に大学出たてのホヤホヤのはずであるが、中にはホヤホヤではない人もいた(失礼!)。だが四捨五入すれば、およそ大学出たてであった(意味不明かしら?)。

研修と名がつくだけで、双方にとって不幸な状況が生まれる。受け手には我慢の読経、教え手にはフラストレーションの念仏だからだ。そうにならないよう気をつけたつもりだったが、午後のひととき、こちらが楽しませていただきました。ありがとうございました。研修という内容からはかけ離れた、雑談の構築法の伝授?になったけれど。。。

その学生たちは会社を選ぶ前に学校を選んできた。少子化で大学全入時代が目の前に来ている。大学の淘汰の時代に突入し、すでに倒産や合併の動きも出てきた。そんな中で立命館大学の動きが気になっている。生き残りを賭けて大学の魅力を増そうとする取り組みが好感をもてる。

【勝手にアドバイス Vol.189 立命館大学のマーケティング】
2007年6月13日付けで、立命館のこんなニュースがあった。

立命館、全国9都市に受験生の問い合わせ窓口
学校法人立命館(京都市)は13日、福岡、名古屋、神戸、札幌、東京、大阪、金沢、広島、高松の全国9カ所で受験生の問い合わせ窓口となる「立命館プラザ」を9月末までに開設すると発表した。志願者開拓を狙う。職員2、3人が常駐、受験生や保護者、高校の進学担当教師らの問い合わせに応じる。

引用元 http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20070613AT1G1301V13062007.html

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立命館プラザとは何だろうか?立命館大学のHPを見ると次のような記述がある。

大学は受験生に対して画一的な情報を発信するだけではなく、多様な受験生のニーズに応えた情報を個々に発信することが求められています。そのためには、受験生や高校と一層直接的な接点を持って、コミュニケーションをとることが必要です。
http://www.ritsumei.ac.jp/mng/gl/koho/headline/info/2007/06/chiikikyoten-office.htm

情報発信の取り組みとして同大学が取り組んできたのが、受験会場の増加である。京都を本拠地とする立命館だが、半世紀も前の1956年から札幌、名古屋、広島、福岡などの主要地方都市に受験会場を置いてきた。そのため早くから、地域主義から脱し、全国から学生を集める「全国型大学」として発展してきた。その受験会場は2007年度入試で19会場、来年2008年度からは30会場に大幅に増加させ、北は札幌、南は鹿児島まで広げる予定である。

【プラザのねらいは】
全国から学生を集める施策の一環としてオープンさせるのが「立命館プラザ」である。先行してオープンする4つのプラザは次の通り。

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明太子レッド       しゃちほこイエロー   札幌ラベンダー   神戸港ブルー

入試説明会を生徒だけでなく高校の入試担当者に行うことが主眼となるが、「学部系統別イベントの開催」「入試直前説明会」「各地区予備校、高校への出前講義」「在学生によるイベント」「土曜日に開催するサタデーセミナー」など盛りだくさんの内容。オープン時間も夜7時までと、先生や予備校生に配慮したサービス体制となっている。

【高校連携を深める手だては広く、根深く】
立命館大学 川口清史学長はインタビューでこう語っている。

Q:入試改革はどのように進めていきますか

学力試験での選抜がメーンですが、「高大連携」による推薦入学を本格的にやりたい。入学が決まった後も高校と協力し、きちんと学力をつける「入学前教育」も大事です。理工、法など4学部は各地の高校と協定を結び、インターネットや対面式の講義の修了者を対象に、特別推薦の入学制度を始めました。積極的に立命館の門をたたいてみようという高校生を入学させ、伸ばす仕組みを広げていきたいと思っています。
引用元 http://osaka.yomiuri.co.jp/university/dn70119a.htm

高校との連携は地域的に広いだけではなく、深く、根強くつくる努力を持続させているのである。

【成果は受験生増加と・・・】
その成果は少子化全入時代に、学生数を増加させていることに表れている。

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特筆すべきは1999年から2006年にかけて学生数は2割増だが、教職員数は5割増という投資。

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【全国からアジアを向く展開】
さらに立命館大学では2000年にAPU(立命館アジア太平洋大学)を別府市に開設し、アジア太平洋研究科などユニークな学部を設置し、全国に目を向ける時代から、アジアに目を向ける施策を打っている。

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APUは大分県、別府市、学校法人立命館の三者の公私協力によって、2000年4月に開学しました。 2007年4月現在、78カ国・地域から約2,300名の国際学生と、約3,000名の国内学生が学ぶ多文化キャンパスを創り上げることができました。
http://www.apu.ac.jp/home/modules/keytopics/index.php?id=200

78カ国にわたるとはなるほど国際的である。学長のモンテ・カセム氏はスリランカのコロンボ生まれの工学博士である。英語と日本語の講義とされているが、ゆくゆくは中国語やアラビア語も射程距離なのだろうか。

【勝手にアドバイス】
立命館大学に学ぶ点は数々ある。まず早期から全国市場志向を貫いていたこと。地方の大学が東京一極集中を嘆き手をこまねく中で、学部やカリキュラム、学風の高質化を図り、就職率のアップを実現してきた。

その施策の根本は学生との対話である。地域プラザに見られる高校生との対話だけでなく、立命館大学には生徒が生徒を教える「ピアエデュケーション」という仕組みもあり、学生の思いを聴くという姿勢がうかがえる。顧客ニーズを聞く大学と言い換えてもいいだろう

大学全入時代に至り、東京の主要大学であっても、その昔のブランド力や知名度で生徒を集められるとは限らない。すでに単科大学は魅力を失い、合併の対象となりつつある。その中で生徒を増加させ、学校や学部を増加させる「攻めの大学立命館」の取り組みはひとつの模範である。

今日は以上です。

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2007年4月18日 (水)

2 Links, Start Here!

ノート凝り症気味ののわたしに、ぐっときたノートがあった。その名前も新鮮な響きなのである。Start Here(ここから始めよう)。

わたしはCherryさんも知る文具マニアである。だがノートに関してはさんざん散財した挙げ句、凝り症をやや脱して、今はにシンプルさに回帰しつつある。常用しているのはコクヨのB5スリムJordi Labandaのノート、そしてMark scheduleの手帳がフィットしている。そんなわたしの文具心をかき乱す商品が目についてしまった。

この商品はNovelだし、開発したお二人のコリアン・アメリカンの素敵なウェブサイトも紹介したい。東京はずっと天気もぐずつき気味だし、肌寒い日が続いている。だからブログぐらいほんわか&温かでいきたい。一緒にすっきりしてください。

 T_logo

【勝手にアドバイス Vol.154  2 Links, Start Here!】
Novelなアイデアとは、簡単に言ってしまえば「リンク可能なノート」なのである。

Start Here のサイトでは、「リンク」可能なノートを販売している。表紙がポケット状になっており、別のノートをつなげていくことができるのだ。ルーズリーフを使えばいいじゃないか、というツッコミもあるだろうが、物理的な物体を「リンク可能」としている点が気に入った。
引用元 http://japan.internet.com/busnews/20070418/7.html?rss

商品の説明はどこにも詳しく出ていなのだが、サイトにあった開発者(お二人のデザイナー)のコメントを訳してみる。

The emphasis became individuality. We took our philosophy and poured it into Start Here. Clean, basic, white cover notebooks are our expressions of simplicity. More than having that something already made for you, Start Here(TM) emphasis on simplicity is a small nudge to start a work of your own. We encourage your unique taste, style, personality, and flavor by giving you the space to be yourself.
http://www.starthereny.com/product.php

個であることがポイント。個であることが哲学であり、それをStart Hereにも注ぎ込んだ。素で、ベーシックで、白表紙のノートブックにシンプルさをデザインしました。いろんなゴテゴテが付いているノートは数あれど、Start Hereはノートから新しい仕事を始めるコツをシンプルさにこめました。ユニークなテイスト、スタイル、個性そしてフレイバーで、あなたがあなたらしくなるように。

 Noteboooooooook

この図にあるように、各ノートが差し込めるようになっている構造である。それで1冊のノートを継ぎ足して2冊分、3冊分・・・にできる。それだけのアイデアなのだが、気に入った。

 B_linkablenotebook_0 B_pocket_0 B_tab_0   

【このアイデアが好きな理由】
わたしの仕事上、いくつかのPJが平行することがある。そうすると、あるPJにはこれ、別のPJにはこれと、ノートを分けたくもなるし、でも一体にもしたくなる。そのあたりの微妙な心理を差し込むというシンプルなアイデアで実現したところがNovelである。

 M_tab インデックスも。

わたしがルーズリーフが嫌いな理由はいくつもある。カバーデザインが無骨、思いの外リングが重い、ポリカーボネイトという堅い素材が好きになれない、ポリプロピレン系はヤワで嫌い、紙を抜き差しするのまで面倒とは言わないが、リングにはどこかスマートさが感じられない。

A5サイズのシステム手帳も何冊も買ったのだが、カバーの皮が重いので腰が引ける。そんなワガママいっぱいなわたしに、このアイデアは惹かれた。

ただ、現在は米国のウェブサイトでしか販売しておらず、1冊14ドルという、ちょっとfuriousな値段である。

【リンクしているのはノートだけではない】
リンクしているのは二人のデザイナー(Esther & Tina)の出会い(国籍、境遇、ジョブが引き金)がある。

M_us_1

この添付の画像は大きくしてみて読んでほしい。といいつつ概略を訳す。

・いつしかEとTinaは電話を掛ける仲になった。
・その頃はふたりともフルタイムの仕事(デザイン)を持っていたが、
・二人とも何かもっとやりたいという熱に浮かされていた。
・二人の間の通話回数が次第に増えていって、
・よ~し!(他人のデザインばかりしてないで)自分たちの製品を持ちたい!と空想にふけて、
・コーヒーポットが倒れたりしながら、
・わあ!ノートのアイデアがまとまって、
・よし!ドライブにでかけよう!で独立しよう!
・なんて具合に2人でデザイン・スタジオを開いちゃった。

http://www.starthereny.com/ より

【EstherとTinaのリンク(出会い)をちょっと物語風に】
Esther MunとTina Changは、こっから始めた(Start Here)けど、それまでにはいろいろあった。もうひとつ、こっちはお二人のウェブサイトlittle furyからの引用図。これもオモシロいの概略を訳す。
http://www.littlefury.com/about.html

 Aboutus_art

Estherは韓国からカリフォルニアに10歳のときやってきた。最初に覚えた英単語はPensil(ジスイズア・・・笑)で、6歳で始めてコーヒーを飲み、鳩が嫌いで、ビジュアル・アートの学校を卒業した。

Tinaは韓国から5歳のときにオハイオにやってきた。三輪車に乗れなかったけれど、物心つく頃にはエスプレッソの中毒になり、文具の仕事を経てフリーランスで働いている頃、Estherと出会い、笑う牛を発見して、マーサスチュアートを辞めて、ふたりで独立した。

【勝手にアドバイス】
世の成功物語には多くのカップル(リンク)がある。本田-藤沢、井深-盛田に限らず、市井の人々でもリンク事例は多い。ひとりで悶々としてもなかなか覚束ない。リンク(コンビ)が見つかるのが、成功のひとつのポイントである。

そのためにはそれぞれがやりたいことが鮮明でなくてはならないやりたいことが鮮明だけど、片方に何かが欠けている。たとえば思想はあっても技術がない。構想があっても営業がない。企画があってもロードマップがない。逆説的ですが、それぞれに「欠損があること」が、リンクが形成され、結び付き合い、強固になる必要条件なのである。

そこを片割れが埋めてあげよう、とするからこそ「リンク」になる。もしも「わたしは完璧よ!」を装ったなら、リンクという互恵は発生しない。その替わり「利用させて」という人が寄ってくる。利用価値がある間はへつらうけれど、無くなったと思えば去ってゆく。だからそれはリンクではない。

リンクは埋め合い」なのである。Esther MunとTina Changの開発したノート、お二人のエピソードがそのまま「リンクするノート」なのである。そこからスタート/起業、という素晴らしい物語を感じた。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年2月 9日 (金)

英語ラーニング2.0 アルクはイングリッシュ・トライアスロンへ!

先週新聞で見かけた広告に英会話のアルクの広告にあったワード「英語学習2.0」が気になった。英語学習も2.0か・・・と。

それと言うのも、もう10数年前英語を学び直そうと決心して、とりあえずヒアリングからと思い立った。米軍向け放送のFEN(当時)を聴いてもなかなかわからないし(Dr.ローラの人生相談はよく聴いたけれど)、英語漬けになろうとアルクのヒアリングマラソンを申し込んだ。

何とか脱落せずに12ヶ月を終えた。ちょっとは英語耳になっただろうか。そのアルク、昔のカセットテープからCDへ、さらにネットアカデミーモバイルアカデミーというサービスへ進化を続け、そして今や英語学習2.0を標榜している。今日の勝手にアドバイスは、昨日のスポーツに続いて2.0、それも英語学習は2.0化していくというテーマを考えたい。

【勝手にアドバイス Vol.119 英語ラーニング2.0 アルクはイングリッシュ・トライアスロンへ!】
1982年開講以来、受講者数が100万人を超えた「ヒアリングマラソン」の特長はなんといっても教材の素材が常にフレッシュであるところです。(中略) こうした「ヒアリングマラソン」の特長はそのままに、今回タイトルを「1000時間ヒアリングマラソン」と改称。1000時間のヒアリングをラクラク達成できるようにナビゲーション機能を強化、さらに忙しい現代人のライフスタイルに合わせ持ち歩き学習を可能にする工夫を取り入れました。
http://www.alc.co.jp/press/press/prs_070129.htm

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ヒアリングマラソンはなんと1000時間へ!1年間に1000時間という目標だから毎日3時間という厳しい訓練。脱落者もさぞ多いことだろう。だからヒアリングマラソンではCDを配布するだけでなく、キクナビというシートもつくりヒアリングのポイントをガイドしたり、英文法ポイントガイドも作成するなど、至れり尽くせりのコンテンツになっている。ヒアリングマラソンとは別にPodキャスティングも提供しており、毎日更新メニューがある。

さらにデジタルプレーヤーのメーカーとの提携もしているようで、全方位で英語学習をサポートしている。それでも日本人は語学下手と言われる。だから英語ビジネスはまだまだ成立している。アルクはまだまだ英語ビジネスを歩ける。

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【継続は力なり】
英語の初級から中級者に、英語1000時間の継続は並大抵ではない。アルクの社長の平本照麿さんもそこは熟知している。2006年10月に「モバイルアカデミー」も開始した。これは携帯での教材発信ビジネスである。社長曰く

今の大学生はなかなか勉強しないし、学校にも行かない(笑)。でもケータイは持っているんだから、プッシュ型で流してやれば良いじゃないかという発想です。ただ、画面が小さいので難しいカリキュラムは入れられない。そこで、英単語と漢字に絞ったわけです。そうして、学生もやらざるを得ないって事でやり始めてみると、意外にこれが面白くて仕方ないらしい(笑)。

任天堂DSでは脳トレだけでなく英語漬けもある。通勤通学電車の中でちょこちょこ勉強もできる。ITが学習スタイルも変えている。わたしはPodキャスティングでABCニュースを聴いている。これも少しはためになっている。ブログネタを拾ったこともあるし♪

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【英語学習も2.0へ】
ウェブ2.0というコンセプトが言われて久しいが、ビジネスへの2.0適用は、IT業界の猫の目コンセプト流行廃りから、およそ1年ぐらい周回遅れでやってくる。だから学習業界への2.0も徐々にやって来つつある。

ウェブ2.0は、わたし流の解釈では「可視化」「ロングテール」「全員参加」という三本立てである。以下、その三本立ての勝手なアドバイスを。

【ラーニング2.0 可視化】
通信教育がさらにウェブベースになれば、学習が可視化される。

たとえば、ネット接続時のみをヒアリング時間と限定すれば学習時間が測定できるし、そこでQ&Aの簡易テストでもあれば、熟達度が個人個人(One to One)で計測できる。時間に対してどの程度習熟したか、可視化されるのである。ネット常時接続ができなくても、ヒアリング時間は自己申告でもいいだろう。まず個々人の学習データが「あちら側(サービス提供側)」で蓄積できるのである。これは大きい。

【ラーニング2.0 ロングテール】
個々人の学習データがとれれば、そのエビデンスに基づいて、One to Oneの学習プランを提示することができるでしょう。英語学習者もピンキリであり、ピンはヒアリングマラソンは簡単だと思っているし、キリは何も聞き取れない。そこでコースレベルを変えたいと思っても、データがないとどうすべきか誰にもわからない。

個人データをベースにして「あなたの英語学習はこうすべきだ」というレコメンデーションをする。それは現在のレベル×資質項目(英語経歴)で分析するものである。個々人でカスタマイズできる学習プランができるならば、「有無を言わさないもの」になると思う。いわば英語学習脱落者を救うロングテール・ビジネスである。

【ラーニング2.0 最後にはSNS】
ヒアリングマラソンというネーミング、昔の死んでもがんばれ!高度成長社会的である(笑)。平本社長もおっしゃるように、がんがん勉強する人は少なくなり、余った時間にちょこちょこ勉強しようという「ご都合派」ばかりなのである。

そういう社会的な現実をふまえれば、ビジネスモデルを変更せざるを得ない。学習継続=顧客満足と定義づけて、ヒアリングだけでなく、入力チャット・音声チャット・動画チャットまでサービスを広げる必要があるだろう。そのビジネス・モデルのイメージは、SNSの英語学習コミュニティである。聴き・読み・書き・動画を4点セットにするSNSづくりが学習2.0となると思われる。だから名称はヒアリングマラソンではなく、英語の鉄人レースらしく『イングリッシュ・トライアスロン』でいきましょう!(笑)。

以上、TOEICでは930をとったこともある英語マニアの自分を思いだしました。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年1月20日 (土)

さくらさくよ。2007で受験生を応援!

今日から大学入試センター試験。全国735会場に55万人が挑戦をした。むかし、共通一次試験と呼ばれた第一期生だったわたしには、懐かしい思い出であるが、今まっただなかにいる受験生には汗水もの。

そうした受験生を応援するフリーペーパーが『さくらさくよ。2007』。このペーパーの製作発起人は東大のある本郷商店街ということだが、首謀者はキットカットを発売するネスレである。正式な社名はネスレ コンフェクショナリー株式会社、キットカットのメーカー。

Paper_cover さくらさくよ。2007(大学ノート風)

【勝手にアドバイス Vol.105 さくらさくよ。2007で受験生を応援!】
今日の勝手にアドバイスは、このフリーペーパーをめぐって影ながら受験生を応援しよう。

キットカット ブレイクタウン
フリーペーパーの紹介の前に、このウェブサイト。ネスレが運営する、販売促進というより遊び心のウェブサイト。受験、恋愛、卒業と夢のメニューでは、夢をバーチャルな絵馬に書けるようになっていたり、恋愛講座やeカード、さらには愛のメッセージまで書き込めて、受付ナンバーで愛のお相手にだけ読んでもらうこともできるなど、いろいろなお遊びができる。

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そもそも、なぜキットカットかと言えば、2002年頃から博多弁の「きっと勝つと」に「キットカット」をかけた言葉が流行りお菓子が売れ出した、という話は有名。他にも縁起菓子はあるが、元祖はキットカットらしい。

 縁起菓子の数々
 キットカット   (きっと勝つと)
 カール      (受かる)
 キシリトールガム (きっちり通る)
 コアラのマーチ  (寝ていても落ちない)
 さくさくぱんだ  (さくらさく(桜咲く)ぱんだ)

引用元 http://db.g-search.or.jp/sideb/column/20050120.html

ネスレでは、このキットカット・ブレイクタウンをベースにして、さくらさくよのメニューを徐々に増やしていった。2007年1月上旬から『さくらさくよ。2007』のフリーペーパー配布につなげるという、かなり組織的なプロモーション。なるべく企業名を表に出さないように配慮はしているが、仕掛けは手が込んでいる。

【さくらさくよ。2007というフリーペーパー】
「さくらさくよ。2007」は、満開のサクラがデザインされた一見大学ノート風のフリーペーパー。ここには、受験生のためのちょっとためになるアドバイスやデータ集をはじめ、委員会に賛同していただいた作家、ミュージシャン、アスリートなどの著名人から受験生への直筆応援メッセージと写真が掲載されています。
同サイトより

・有名人からの直筆応援メッセージ
 (市原隼人、レミオロメン、石田衣良、石川直樹、浅尾美和)
・高校3年生のデータベース
・鈴木杏×北乃きい対談「ちょっとブレイク」
・受験虎の巻
・勉強の合間にちょっとコーヒーブレイク
・「すべるモノ」「すべらないモノ」BEST15
・ふしぎ! 目の錯覚サイエンス
・実力を100%発揮! みんなの願いを叶えるジンクス大公開!

オモシロそうと思えば何でも手に取るわたしは、生活彩家にあったこのペーパーを取り(隣にあったキットカットの陳列はパスした)熟読した。わたしは高校三年生のデータベースがおもしろかった。そこには高校三年生の好きな音楽や絵文字の使用頻度、有名人ポジショニングなどがある。

記事では作家石田衣良さんの4行が良かった。「受験は確かに苦しいかもしれない。でも大人百人にきいてみとほしい。ほとんどの人は受験の苦しさなどきれいに忘れてしまっているはずだ」。うんうん。まことにそうである。苦しいことは受験の後にたんとあるぜ。

やはり可愛い浅尾美和さんのメッセージは「常に全力」。よし、がんばろう(おっとわたしは受験生じゃない)。

 Asaomiwa_1 この画像はおまけです。

【フリーペーパーとインターネットの関係】
フリーペーパーとウェブサイトは、切ってカットできない(苦しくてすまん)関係にある。

ライブドアの運営するネットリサーチサービス「BizMarketing サーベイ」が(2006年12月)19日に発表した『フリーペーパー/ R25 & L25 についてのアンケート調査』によれば、フリーペーパーの情報をきっかけに Web サイトを訪問する人は約7割に上るという。
引用元 http://japan.internet.com/wmnews/20061221/2.html

配布部数が100万部以上のフリーペーパー22誌を対象に、2006年12月に約1600人の回答を集計したこのアンケートでは、『「フリーペーパーの情報から Web サイトにアクセス」した経験がある人も70.9%に上ることがわかった』とされている。この調査では回答者の年齢層分布は10代から50代までまんべんなく取られている。それで7割というのには驚いた。

さくらさくよ。2007の場合、フリーペーパーからウェブに飛べるが、そこは「サクラサク委員会」。そのサイトをず~っと見ていくとキットカットのBreaktownに通じる。販促ウェブサイトに到達するまで実に2クッションある。だが7割近くはきっと到達するのだ。

Img95b4cc79bhz3cg 回りくどいが、ほんとうはこれを売りたい。

【わたしもフリーペーパー提案をしたことがある】
ある理由で陽の目を見なかったが、某社とのマーケティング活動構築プロジェクトで、新製品の発売を期に「マニフェスト」と作りましょう!と提案したことがあった。ありきたりの製品紹介のパンフではなく、『マニフェスト(公約)』と題して、販売する製品の機能やサービスをきちんと実現することを公約します!が趣旨。内容はできるだけ製品紹介を薄くして、お客さまの業界課題の解説やトレンドなどを書き込み、それを解決するのがXXXXですと控えめに訴えるという構成を考えた。原稿も書いた。

ねらいは、そのクライアント、新製品を打ち出す業界では知名度が低い。だから話題づくりで知名度アップをねらおうとした。残念ながら、製品機能を実現します!と書面で宣言してしまうと、クレームでも付けられたら訴訟モノだという法務部の意見でぽしゃってしまった。遊び心をわからない人はどこにもいる。

【勝手にアドバイス】
この手の読み物販促は、あくまで読み手視点の内容で、読み手が主役の内容にしなくてはならない。フリーペーパーの読み手が「読んで楽しかった!」「元気付けられたネ」「ためになったぁ」と思わせなくてはならないのである。

でないと「結局販売促進だけなのね!」と見透かされてしまう。その反動はダメージが大きい。企業名は露出してもいいし、販売促進だと悟られても構わない。だが「売るだけでない本気のメッセージ」が前にあらばこそ、購買につながる。本気でないならやめておくことだ。

ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月16日 (土)

放課後子ども教室へのマーケティング・アプローチ

昨日(2006年12月15日)、教育基本法が参議院で可決された。新聞を読んでもそのスローガンは抽象的でよくわからない。「公共の精神」はともかく「我が国と郷土を愛する態度を養う」なんて、どんなに古い会社の社訓でもこんな陳腐な文言はない。正直また美しい国か、と思った。

Im20061117as3s1700d1711200613  出欠なき出勤? 

だが教育現場の議論はどんなに抽象的であろうが、それは政治家と教育者が責任を負うべきもの。だからひとりの市民として関与できそうなことを考えてみた。それは「放課後」である。

予算規模は決して大きくないが(約300億円)、地域社会の再生、小学生同士の異年齢交流をねらいとして進められようとしているのが「放課後子ども教室推進事業」。サラリーマンに5時から社員がいるように、子どもにも放課後生徒がいてもいいだろう。生きる意欲、学ぶ意欲の原点は何かに「興味を持つこと」だから。

今日の勝手にアドバイスは、「放課後子ども教室」をテーマにしたい。

【勝手にアドバイス Vol.87 放課後子ども教室へのマーケティング・アプローチ】
厚労省の放課後児童健全育成事業(いわゆる学童保育)と、文科省が新設する放課後子ども教室推進事業を一体で運用して、全国すべての小学校区20,000箇所)で子ども教室を推進させるのが骨子の政策。

市町村は運営委員会とコーディネイターの配置、都道府県は推進委員会の設置と指導者研修と言う役割分担。予算規模は「放課後児童健全育成事業」が190億円、「放課後子ども教室推進事業」が138億円、〆て328億円、20,000箇所で割ると@164万円。予算にはハード整備を含まないとしても、ボランティア運営が主体となる。

まず役所のタテ割行政を取っ払えという熱い議論もあるようだが、大切なのは子どもたちに具体的に何を提供するか。ここに知恵を絞るべきだ。

【学び、体験、交流、遊び。生活】
シッター的な機能から、子ども教室=学びの場まで。「学び、体験、交流、遊び。生活」の5つのキーワードから具体策を考えなさい、というのが制度の趣旨である。

いくつかわたしなりの切り口を考えてみた。

①地元のトップランナーを呼ぶ
②トップランナーの舞台裏を体験する
③こどもショップ運営する
④料理の達人体験をする

【地元のトップランナーを呼ぶ】
世間の知る一流のレベルの人ではなくても、さまざまな分野で地元にもトップランナーがいるはずだ。思いつくままに挙げる。百貨店の婦人服のバイヤー、がんこな蕎麦屋の店長、飲料メーカーの技術者、元箱根マラソンランナー、自動車会社のデザイナー、少し売れている漫画家、新種の果実づくりの農業従事者、動物園の飼育係り、落語家の卵、小動物のブリーダー、・・・。その道を歩いている人の仕事の話を、学童保育所や市民センターであれこれ話してもらおう。

Toprunner_tv  トップらんなー。

実は子どもは、パパやママが何の仕事しているかよくわからい。○○会社という勤め先名はわかっても、そこでの仕事って何?みたいな疑問がある。だから地元に住んでいる仕事人を呼んで、12歳前のハローワークぽく子どもに仕事経験を還元するような場があってもいいと思う。

トップランナーには有休をとってもらい、ボランティアでやってもらえば、ほぼタダで開催できる。

【トップランナーの舞台裏体験】
トップランナーの仕事場、舞台裏を見学できれば、また興味も深まるだろう。たとえば蕎麦屋の調理場での蕎麦打ち、絵画の修復作業、地元の劇団やミュージシャンのリハーサル、大学キャンパスの実験室、陸上自衛隊の訓練風景、行列のできる法律事務所、(地方)テレビ局の控え室や放送現場、顧客からの苦情が殺到するコールセンター(そりゃまずいか笑)・・・。

仕事は、百聞は一見にしかず。それに見学なら交通費補助程度の予算でできる。

【こどもショップ運営】
どこにでもある商店街の空き店舗を自治体が借り上げる。一般向けにイベントや転貸をする一方、一定期間だけ「こどもショップ」を開催する。こどもがコーディネイターと一緒になって、企画・仕入れ・運営・販売まで、こどもがこどもにモノを売る商店をつくる。こども文化祭みたいなもの

これは算数にも(仕入れや販売)、国語にも(広告文)、美術にも(ポスター)役立つ教育効果があるし、何よりも お店をつくって儲けるのは絶対におもしろい

地元に大きなスーパーがあれば、スーパー内で空きスペースを借りて子どもショップを入居させよう。お母さんもやって来るので商売にもメリット。ダイエーなぞ空き店舗で困っていると思うが(これは余計でした)。

【料理の達人体験】
実習としては料理体験がベスト。料理は情操教育に役立つばかりか、仕事や勉強の段取りまでが身につく。素材をここまで調理して、次には○○を仕込んで、ソースも作っておいて・・・など。何よりお腹が一杯になるのもいい。

今の学童保育の場では調理ができるような設備もないので、廃校になった学校施設の給食室を利用して。できれば食材は地元産の無農薬野菜、自然米、自然豚などがいい。農家や酪農家から低価格で素材を仕入れる。地元のスーパーとタイアップするのもいい。地元の料理人を呼んで指導してもらえれば、ぐっとくる刺激もある。

調理したものを夜のおかずとして子どもがお持ち帰りすれば、共働きのパパもママも涙モノ。

【放課後コーディネイターのすべきこと】
@164万円では活動費用はほとんどまかなえない。それは事実。でも世界を見渡せばもっと厳しい教育の現場がたくさんあるわけで。鉛筆もノートも黒板も教室も給食室も図画工作室も、すでに日本にはタンとある

P601  ある途上国の教育の風景。

放課後教育で大切なのは、すでにタンとある資源を組み合わせるアイデア。そのポイントは優れた仕事をする(身近なところにいる)大人との交流だろう。失礼だけれどもヤル気の無い先生も、根性論で走れ!だけのエセ・運動コーチもタンといるわけです、学校には。

アイデアを企画し提案書をつくり、地元の協力者を獲得し、関連企業を説得する。国が示す「コーディネイター」という放課後マーケターがするべきことはこれだと思う。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年11月28日 (火)

手帳とは変化への挑戦グッズ

手帳を買いに丸善OAZO店に行った。いつもMeadのMarble MEMOやシステム手帳リフィルや、掘り出しモノやレアモノを買うお店である。OAZOの4階の文具売場はカラリングからして落ち着くし、珍しい文具がたくさんある。レジ・スタッフは親切かつてきぱきで、文具好きのわたしには目下のところNo.1の売場である。

それはそれとして、わたしは昨日手帳を買いに行った。丸善OAZOならきっと迷うほどあるだろう。ことしは手帳をがらりと変えたいという野望があった。『ゆれる』だけでなく、手帳にも揺らされたいと思ったかどうかは別にして、今日の勝手にアドバイスのテーマは季節がら、手帳を取り上げてみたい。

Bungu2  Shohin_shaoku1 丸善。祖父の代からのお付き合い。

【勝手にアドバイス Vol.76 手帳とは変化への挑戦グッズ
手帳の悩みは人生の悩みに通じる。

最初から格言めいて恐縮だが、わたしは手帳に長年のウンチクがある。恥ずかしくも披露させてもらうが、お金をつぎ込んでいるし、自分なりに工夫も改善もしてきた。逆に言えば手帳に関しては浮気者である。他の浮気はここでは披露できない(笑)。きっとみなさんも、自分に合った手帳を探してこられたものと思う。

自分の手帳の浮気とウンチクを思ったとき、実は手帳変更の変遷に自分の仕事人生の軌跡もぎゅっとしていると思った。

【わたしの手帳の変遷】
①社会人なりたて。
SD手帳を購入した。くわしくはこちらだが、日本で最初のシステム手帳で確か8穴だった。今のシステム手帳のミニサイズよりもちょっと大きめ。自分の選択でリフィルをチョイスできるのが選択のポイントだった。

いやむしろ、会社という枠にはまったが、SD手帳=自由なリフィルという先端的商品だと思った、自分なりの社会への抵抗だったのかもしれない。いずれにせよ3年ぐらいはこれに付き合ったと思う。

Sd2  システム草分け。SD手帳。

②バイブルサイズのシステム手帳に移行した。
社会人も板についてきて、もうちょっとカッコつけたかった年頃になったのか、背伸びしてシステム手帳を購入した。いやアウトレットみたいなもので半額だったから買った。はまった。SD手帳を脱皮した。

奈良研究所(SD手帳の発売元の元の名前)のリフィルよりも、世界標準のシステム手帳だから、リフィルが多くなりそう(当時はまだリフィルが輸入品主体で高価だった)と思ったのも動機。

③薄いシステム手帳に移行した。
バイブルサイズの薄手のシステム手帳に移行した。携帯がしやすいだろうと思った。だが、携帯するにはちとサイズは大きかった。後年、主に日本市場向けにミニ・システム手帳が開発された。

④結局②と③で3~4年使った。
だから社会人になった後7年間、わたしはシステム手帳派だった。思えばわたしの手帳に関する悩みは、「スケジュール」「社内の事象」「自分の仕事」「プライベートなこと」「アイデア」、これらをひとつで整理できないかというものであった。

⑤最初の転職後もシステム手帳を使った。
転職と手帳に直接の関係はなかった。バイブルサイズのシステム手帳を使い続けた。転職後は何とか転職先のニーズにミートした、いや凌駕した仕事をしたいと思ったので、システム手帳にも、調査や取材をするノートにもかなり工夫をした時期である。1990年のバブル時代へ向かう時代。5年ぐらい使い続けた。だが手帳とノートに一体感がなかった。

⑥郷に入れば郷に従え。
米国駐在という期間があり、この間は米国標準のおおぶりのROLODEXのシステム手帳を使った。国が大きいと手帳も大きいものだと思った。ただ、根が小国なせいか、あまりなじめなかった。2年間ぐらいの間柄だった。

当時の勤め先のタコ社長が、どこかのセミナーで「マンダラ手帳」が凄い!と聞いてきて、それを社員統一の手帳にしよう!と吼えた。仕方ないので全社員が自腹を切ったが、多くの社員が使わなかった。マンダラ手帳自体は(人によれば)良い手帳だろうが、手帳は人に強制されて使うものではないと確信した。

⑦帰国後、なんとあの「超整理手帳」にはまった。
しばらくは大ぶりを使っていたが、リフィルをきどって輸入物を扱う丸善に買い足すのが面倒になったこともあり、野口悠紀夫氏の「超整理手帳」を使い出した。長期の視点で日々の課業を扱うというコンセプトは良いと思った。だが蛇腹が使いやすいとは思えない。

Top_photo  蛇腹。

⑧A5のシステム手帳時代に突入。
超システム手帳で管理できるのは「タスク」だけなのである。自分のライフ(人生)管理や、大きな視点のワーク管理(仕事をどう帰るか)には向いていない。超整理手帳の蛇腹の反動なのか、自分の仕事や人生の全体像を管理したいという思いに包み込まれた。

そこでチョイスしたのがA5のシステム手帳。言うまでもなくA4の半分、大きいサイズだが、これははまった。厚手、薄手、中頃厚さの革カバー、数千円から万するカバーを4つぐらい購入した。浮気の代償は大きかった

書いたり、考えたりするには、理想的にはこのサイズであるが、使い続けるとその重さが気になる。それがずっと不満であったが、その間に浮気した『電子手帳 Newton(英語版だった)』、『カシオの電子手帳(型番不明)』も長続きしなかった。特にNewtonは識字率がサイテーで、二日と使用がもたなかった商品。リファンドしてくれと思ったが、Appleの壮大な失敗と思って、記念にとっておくことした。

⑨バイブルサイズのシステム手帳に戻した。
A5時代は自分にしてはステイブルで、5年ぐらいあっただろうか。その後のチョイスは哲学なしで恐縮だが、バイブルサイズのシステム手帳をある人から頂いた。男は弱いよ。で、それを2年ぐらい使用していた。

⑩今年のチョイスは自己否定がテーマ。
生まれてほぼ初めて「システム手帳リフィル」を脱皮してみた。その理由は後で書くが、システム手帳以外の手帳を年間通して使ったことは今までない。超整理手帳もある意味ではシステム手帳である。

だから、昨日買った手帳も年間通して使うかどうか怪しいのだが。A6変形の、ちょいとおしゃれな手帳を買った。ほぼサイズとカバーデザインで決めた。今年の挑戦は自分への(浮気への?)挑戦でもある。
http://www.marks.jp/Products/Schedule_stationery/images/PDF/MarkSchedule06.pdf

Photo_1
画像がコピれなかった。私のチョイスはこの画像に近い花柄。

【わたしの手帳浮気心分析】
自分の浮気心を分析してみた。

①自由な構成で、自分だけの手帳をつくりたい。
②情報の獲得/受領と、思考と計画をひとつの手帳にまとめたい。
③携帯したい。
④会社の仕事という殻を破りたい。
⑤手書きにこだわりたい。

①の思いは、ずっとシステム手帳を選んできたというところに表れている。世界でひとつの自分の手帳というニーズに応えるにはシステム化がいいのである。だがその代償は持ち運びがしにくいことや、厚さが可変ではないこと

②情報をひとまとめにしたい、というニーズは強い。わたしも「あのブログのネタ、手帳か、メモか」よく混乱している。だから「スケジューラー」兼「記録帳」兼「発想帳」兼「ID情報」など、どんどん厚くなる。厚くなりすぎて、重くなって薄くなる、というアコーディオン的なゆきつもどりつがある。

③携帯ニーズは「どう持つか」というところに帰着する。ジャケットに入れるか抱えるか、置くか。女性は最初からバッグ・インだからいいが。

④結局、分の手帳といいつつ「会社の仕事のスケジュール管理帳」じゃないか。この反省が、昨今の「夢づくり手帳」につながる、会社隷属の否定路線手帳である。

⑤電子手帳が手帳ぐらい愛着がもてるものとは、どうしても思えない。

【わたしは手帳という小物で、何に挑戦するのか】
わたしの来年の挑戦は、「1年間」という期間である。

この期間で自分をどこまで変化させられるか。今年変えられたこと、変えられなかったことを受け止め、来年はさらに変える・変わることを、あえてこれまで使ったことのなかった「一年使いきり手帳」ではっきりさせようと思った。リフィルだけを変えるシステム手帳の使用をあえて止め、かといって能率手帳のような無味乾燥なカバーは嫌なので、デザインに妙のある手帳に絞った。

手帳浮気心分析の内、どこに力を入れているかといえば④プラス③である。会社に所属していようといまいが、会社で仕事受けるという心を捨てて、仕事は自分個人が受けていると心に(もっと)シフトさせる。いつもその思いを胸のポケットに持ち、仕事を深め広げる。それがわたしの来年の手帳テーマである。

【勝手にアドバイス】
ひとつだけ「こんな手帳が欲しい」というアイデア。口さんの蛇腹の超整理手帳のシステム手帳版である。それは週間ないし月間ダイアリー分が、自由な位置カットできる破線で、54週分つながっている。54週では相当長いので12週分ずつでもいい。好きなところでパリパリ切り取れる。

世の中には3週間単位のPJを働いている人もいれば、8週間単位のPJで働く人もいる。そういう人は予定を一覧したい。矢印をぐいっと横に、3週間や8週間分、伸ばして書くことができる。PJの無いヒマな週は1週間ずつちぎることもできる。これぞ自由自在手帳?

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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