手帳を買いに丸善OAZO店に行った。いつもMeadのMarble MEMOやシステム手帳リフィルや、掘り出しモノやレアモノを買うお店である。OAZOの4階の文具売場はカラリングからして落ち着くし、珍しい文具がたくさんある。レジ・スタッフは親切かつてきぱきで、文具好きのわたしには目下のところNo.1の売場である。
それはそれとして、わたしは昨日手帳を買いに行った。丸善OAZOならきっと迷うほどあるだろう。ことしは手帳をがらりと変えたいという野望があった。『ゆれる』だけでなく、手帳にも揺らされたいと思ったかどうかは別にして、今日の勝手にアドバイスのテーマは季節がら、手帳を取り上げてみたい。
丸善。祖父の代からのお付き合い。
【勝手にアドバイス Vol.76 手帳とは変化への挑戦グッズ 】
手帳の悩みは人生の悩みに通じる。
最初から格言めいて恐縮だが、わたしは手帳に長年のウンチクがある。恥ずかしくも披露させてもらうが、お金をつぎ込んでいるし、自分なりに工夫も改善もしてきた。逆に言えば手帳に関しては浮気者である。他の浮気はここでは披露できない(笑)。きっとみなさんも、自分に合った手帳を探してこられたものと思う。
自分の手帳の浮気とウンチクを思ったとき、実は手帳変更の変遷に自分の仕事人生の軌跡もぎゅっとしていると思った。
【わたしの手帳の変遷】
①社会人なりたて。
SD手帳を購入した。くわしくはこちらだが、日本で最初のシステム手帳で確か8穴だった。今のシステム手帳のミニサイズよりもちょっと大きめ。自分の選択でリフィルをチョイスできるのが選択のポイントだった。
いやむしろ、会社という枠にはまったが、SD手帳=自由なリフィルという先端的商品だと思った、自分なりの社会への抵抗だったのかもしれない。いずれにせよ3年ぐらいはこれに付き合ったと思う。
システム草分け。SD手帳。
②バイブルサイズのシステム手帳に移行した。
社会人も板についてきて、もうちょっとカッコつけたかった年頃になったのか、背伸びしてシステム手帳を購入した。いやアウトレットみたいなもので半額だったから買った。はまった。SD手帳を脱皮した。
奈良研究所(SD手帳の発売元の元の名前)のリフィルよりも、世界標準のシステム手帳だから、リフィルが多くなりそう(当時はまだリフィルが輸入品主体で高価だった)と思ったのも動機。
③薄いシステム手帳に移行した。
バイブルサイズの薄手のシステム手帳に移行した。携帯がしやすいだろうと思った。だが、携帯するにはちとサイズは大きかった。後年、主に日本市場向けにミニ・システム手帳が開発された。
④結局②と③で3~4年使った。
だから社会人になった後7年間、わたしはシステム手帳派だった。思えばわたしの手帳に関する悩みは、「スケジュール」「社内の事象」「自分の仕事」「プライベートなこと」「アイデア」、これらをひとつで整理できないかというものであった。
⑤最初の転職後もシステム手帳を使った。
転職と手帳に直接の関係はなかった。バイブルサイズのシステム手帳を使い続けた。転職後は何とか転職先のニーズにミートした、いや凌駕した仕事をしたいと思ったので、システム手帳にも、調査や取材をするノートにもかなり工夫をした時期である。1990年のバブル時代へ向かう時代。5年ぐらい使い続けた。だが手帳とノートに一体感がなかった。
⑥郷に入れば郷に従え。
米国駐在という期間があり、この間は米国標準のおおぶりのROLODEXのシステム手帳を使った。国が大きいと手帳も大きいものだと思った。ただ、根が小国なせいか、あまりなじめなかった。2年間ぐらいの間柄だった。
当時の勤め先のタコ社長が、どこかのセミナーで「マンダラ手帳」が凄い!と聞いてきて、それを社員統一の手帳にしよう!と吼えた。仕方ないので全社員が自腹を切ったが、多くの社員が使わなかった。マンダラ手帳自体は(人によれば)良い手帳だろうが、手帳は人に強制されて使うものではないと確信した。
⑦帰国後、なんとあの「超整理手帳」にはまった。
しばらくは大ぶりを使っていたが、リフィルをきどって輸入物を扱う丸善に買い足すのが面倒になったこともあり、野口悠紀夫氏の「超整理手帳」を使い出した。長期の視点で日々の課業を扱うというコンセプトは良いと思った。だが蛇腹が使いやすいとは思えない。
蛇腹。
⑧A5のシステム手帳時代に突入。
超システム手帳で管理できるのは「タスク」だけなのである。自分のライフ(人生)管理や、大きな視点のワーク管理(仕事をどう帰るか)には向いていない。超整理手帳の蛇腹の反動なのか、自分の仕事や人生の全体像を管理したいという思いに包み込まれた。
そこでチョイスしたのがA5のシステム手帳。言うまでもなくA4の半分、大きいサイズだが、これははまった。厚手、薄手、中頃厚さの革カバー、数千円から万するカバーを4つぐらい購入した。浮気の代償は大きかった。
書いたり、考えたりするには、理想的にはこのサイズであるが、使い続けるとその重さが気になる。それがずっと不満であったが、その間に浮気した『電子手帳 Newton(英語版だった)』、『カシオの電子手帳(型番不明)』も長続きしなかった。特にNewtonは識字率がサイテーで、二日と使用がもたなかった商品。リファンドしてくれと思ったが、Appleの壮大な失敗と思って、記念にとっておくことした。
⑨バイブルサイズのシステム手帳に戻した。
A5時代は自分にしてはステイブルで、5年ぐらいあっただろうか。その後のチョイスは哲学なしで恐縮だが、バイブルサイズのシステム手帳をある人から頂いた。男は弱いよ。で、それを2年ぐらい使用していた。
⑩今年のチョイスは自己否定がテーマ。
生まれてほぼ初めて「システム手帳リフィル」を脱皮してみた。その理由は後で書くが、システム手帳以外の手帳を年間通して使ったことは今までない。超整理手帳もある意味ではシステム手帳である。
だから、昨日買った手帳も年間通して使うかどうか怪しいのだが。A6変形の、ちょいとおしゃれな手帳を買った。ほぼサイズとカバーデザインで決めた。今年の挑戦は自分への(浮気への?)挑戦でもある。
http://www.marks.jp/Products/Schedule_stationery/images/PDF/MarkSchedule06.pdf
画像がコピれなかった。私のチョイスはこの画像に近い花柄。
【わたしの手帳浮気心分析】
自分の浮気心を分析してみた。
①自由な構成で、自分だけの手帳をつくりたい。
②情報の獲得/受領と、思考と計画をひとつの手帳にまとめたい。
③携帯したい。
④会社の仕事という殻を破りたい。
⑤手書きにこだわりたい。
①の思いは、ずっとシステム手帳を選んできたというところに表れている。世界でひとつの自分の手帳というニーズに応えるにはシステム化がいいのである。だがその代償は持ち運びがしにくいことや、厚さが可変ではないこと。
②情報をひとまとめにしたい、というニーズは強い。わたしも「あのブログのネタ、手帳か、メモか」よく混乱している。だから「スケジューラー」兼「記録帳」兼「発想帳」兼「ID情報」など、どんどん厚くなる。厚くなりすぎて、重くなって薄くなる、というアコーディオン的なゆきつもどりつがある。
③携帯ニーズは「どう持つか」というところに帰着する。ジャケットに入れるか抱えるか、置くか。女性は最初からバッグ・インだからいいが。
④結局、自分の手帳といいつつ「会社の仕事のスケジュール管理帳」じゃないか。この反省が、昨今の「夢づくり手帳」につながる、会社隷属の否定路線手帳である。
⑤電子手帳が手帳ぐらい愛着がもてるものとは、どうしても思えない。
【わたしは手帳という小物で、何に挑戦するのか】
わたしの来年の挑戦は、「1年間」という期間である。
この期間で自分をどこまで変化させられるか。今年変えられたこと、変えられなかったことを受け止め、来年はさらに変える・変わることを、あえてこれまで使ったことのなかった「一年使いきり手帳」ではっきりさせようと思った。リフィルだけを変えるシステム手帳の使用をあえて止め、かといって能率手帳のような無味乾燥なカバーは嫌なので、デザインに妙のある手帳に絞った。
手帳浮気心分析の内、どこに力を入れているかといえば④プラス③である。会社に所属していようといまいが、会社で仕事受けるという心を捨てて、仕事は自分個人が受けていると心に(もっと)シフトさせる。いつもその思いを胸のポケットに持ち、仕事を深め広げる。それがわたしの来年の手帳テーマである。
【勝手にアドバイス】
ひとつだけ「こんな手帳が欲しい」というアイデア。野口さんの蛇腹の超整理手帳のシステム手帳版である。それは週間ないし月間ダイアリー分が、自由な位置カットできる破線で、54週分つながっている。54週では相当長いので12週分ずつでもいい。好きなところでパリパリ切り取れる。
世の中には3週間単位のPJを働いている人もいれば、8週間単位のPJで働く人もいる。そういう人は予定を一覧したい。矢印をぐいっと横に、3週間や8週間分、伸ばして書くことができる。PJの無いヒマな週は1週間ずつちぎることもできる。これぞ自由自在手帳?
今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!
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