ネットビジネス

2009年11月14日 (土)

無料で読みました!『フリーミアム』

新刊本丸ごと一冊、無料で読んでいます。しかもネット無料モデル分析という興味深いテーマ。ダウンロードするっきゃないよね。

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37 米『ワイアード』誌の編集長で、世界的ベストセラー『ロングテール「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』(邦訳早川書房)でも知られるクリス・ アンダーソンの新著邦訳『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』が、11月26日にNHK出版より刊行される。これに先立ち11月13日から期間限定で、先着1万人に本 書の全編が無料公開されることになった。引用元 ワイアード

飛ばして読んでるので、速いぞ☆P200くらい。

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2009年11月 3日 (火)

METIにアイデアを、MHLWに苦言を!

 知る人ぞ知る経産省の実験がある。『電子経済産業省アイディアボックス』である。 

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37エンタープライズ・クラウドコンピューティング企業の株式会社セールスフォース・ドットコム「Salesforce CRM Ideas」を用いて、株式会社野村総合研究所が支援する経済産業省の新しく提供する意見収集サイト「電子経済産業省アイディアボックス」を構築したことを発表しました。引用元

 米国ではオバマ政権の発足の前に“SalesForce.com”(情報共有システム)が導入され、広く意見を募った。それを範にしての1ヶ月間の試験導入中。

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2009年10月24日 (土)

ウェブサイトの鉄則:スッキリ・ナルホド・オイツイタ

 『ワノコト』サイトのお話を伺って以来、ウエブサイト運営のことを考える。わたしは3つのサイトで何かを書く。ひとつはこのマーケティング・ブレイン、cotoba、そしてutteブログもある)。マーケティング・ブレインは新しネタ、cotobaは事業紹介、utteはクリエイター支援。それぞれ違う顔つきをしている。

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 それぞれもっと盛り上げたいと思っているところに、ふと参考になるサイトが目につきました。今日はその話題を。

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2009年10月16日 (金)

エニグモのコルシカを支持します。

 googleが世界の出版業界に投げかけたインパクト(=Googleブック検索、書籍のデジタル化による全文検索提供サービス)に比べるとやや小さいとはいえ、たった従業員数58名の会社がやってしまった。それは株式会社エニグモの“コルシカ”。 

6294401  こう始まった。

 ブログ界で話題彷彿、世間メディアでも報道されているので、皆さんご存知の話しですが、一度書いておきたいと思って。

【hmm…なアドバイス520.エニグモのコルシカを支持します。】
 コルシカのサービスのポイントは次の通り。

・コルシカは雑誌をスキャンしたデータと実物(雑誌)の両方を販売する。
・ブラウザ上でユーザーが読めるのは、コルシカ経由で購入した雑誌データ。
・雑誌実物を買うことも、購入後12ヶ月以内ならできる。
・データ自体の保存は購入後のみ。

 コルシカは「実売数=販売数となるので購入支援になる、スキャンは私的複製の範囲」と抗弁したけれど、日本雑誌協会側は「スキャンは私的流用の範囲を超えており、出版社の著作権侵害」として中止を求め、コルシカは矛先をいったん収め、サイトは閉鎖された。 

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【きっかけは“元気を!”】
 「最近元気がない雑誌業界に、何か貢献できないか」——開発のきっかけは、同社の田中禎人共同代表のこんな思いだったという。田中代表は雑誌が好き。雑誌をデジタル化し、ネット経由で世界のどこからでも閲覧できたり、お気に入りの記事をPC上でクリッピングできれば利便性が高まり、雑誌市場も活性化すると考えたという。引用元 IT media

素晴しい着眼。著作権の問題は、どうしても権利とか権益に結びつきやすいけれど、原点は“雑誌はパラパラして楽しむ”もの。その機会が圧倒的に減ってしまった

(本屋に)寄らない。
(立ち)読まない。
(つい)買わない。

 こういう“売れない三拍子”にハマっているのが雑誌です。内容は劣化してなくても、ネットのせいもあって接触を失っている(わたしもそうです、反省)。コルシカがやったことは私的複製とは言えないし、出版社に話しを通さないというもの、ハハンと思った。まっすぐできる事業では、そもそもない。

 でも、読者の接触機会減が部数源となり、広告収入減になり、編集方針がサツバツにつながり、誌面が劣化し、売れなくなる。こういうサイクルに雑誌がハマっている事実を直視すべき。読者の接触機会を増やすという、その田中代表の想い、拙文家のわたしは支持します。エニグモの皆さん、がんばってほしい。

【雑誌協会もやってはいます。】
 もちろん日本雑誌協会も、雑誌が売れないことに指を加えて見ているわけじゃない。 

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「雑誌デジタル配信」の実証実験を実施することから、モニターを下記のとおり募集します。まったく新しい雑誌スタイルを体験するこの機会に、ぜひご応募ください!引用元 

調査対象雑誌を電子化したものを読んで意見を求める。モニター数は1,500名だそうで、わたしは申し込みました。総従業員数何万名の業界をあげて、エニグモと同じことをやろうとしているのはいったい何だろう?と思いましたが。

【エニグモ=社会インパクト企業】
 エニグモはインパクトのある新しいビジネスの立ち上げに積極的に取り組んでまいります。そして、世界規模に展開し、世界中の人に「活力」や「楽しさ」を提供していきます。引用元 

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 エニグモの企業理念からの引用文です。Buymaというサイトを知って以来、エニグモって凄いなとずっと思っていた。最近のシェアモもいいですね。インパクトという企業理念は、今回の業界の壁を突破しようという試みに合致している。金融恐慌後のデフレ価値観へのカウンターとしても価値ある新事業。

【hmm…なアドバイス】
 既存のシステムやルールの上での議論により過ぎると、ありたい姿・なってほしい姿がおろそかになる。そこからは何も変えられない。もしも何かを変えたいと思うなら(これまでの)課題の整理はちょっぴりにすべきだ。

 最後にコルシカにお願い。個人的には(とブログで書くのは変ですが)、『Rockin'on』と『文芸春秋』と『エスクワィア(ああ休刊)』をつまみ読みしたい。もひとつ、“雑誌RSS”のようなアラートを作ってほしい。「ローリング・ストーンズ」「深澤直人」「後藤久美子」「宮﨑あおい」などのMY登録項目の特集がある、あらゆる雑誌の“雑誌アラート”を飛ばしてもらいたい。するとわたしは書店に立ち寄る。少なくとも何度かに一回は買う。今日は以上です。

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2009年7月19日 (日)

裸足のリスト/Barefoot List

 今日は早起きして、涼しいうちにビジネスメディア誠の連載記事を、ざぁっ〜と書き上げた。日中は暑いので気も心も萎えてしまう。だからその前に気合いを入れてね。まるで安曇野の丸山健二氏気取り(氏は、朝方の冴えているときしか執筆しないという)。

 夏バテ+アレルギー深化(肌&鼻)のトリプルパンチ、いつ死んでもおかしくないと思っていた(おおげさだ)ところに、このネットサイトはぐっときた。“Before I die Lists(死ぬ前にやりたいリストづくり)”

【hmm…なアドバイス446.裸足のリスト/Barefoot List】
Barefoot List(ベアフット=素足のリスト)とは。

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* Post your 'Before I Die list
* Make a public commitment
* Read other's 'Before I Die' lists
* Form Groups with other people to do things in common on your lists
* Find Resources to help you check off items on your list.

・死ぬ前リストをアップする。
・それを、がぁんばって実践する。
・他の人の死ぬ前リストを読む。
・同類相哀れむ、いや類は共を呼び、同好の士が集まる。
・共にやり遂げることで、リストをひとつひとつ減らしてゆく。

 米国発らしく(一見)前向きなサイト死ぬ前実行リストのジャンル別の掲載例 も、他愛ないものが多い。「大統領就任式に出席したい」「ベジタリアンになる」「歯を白くしたい」「痩せたい」「幸せな結婚をしたい」「生みの親に会いたい」「テレビに出たい」「激しい愛をしたい」「雨の中で熱烈なキスをしたい」「6桁の収入を得たい」「宝くじを当てたい」「刺青をしたい」「刺青を取りたい」などなど。 

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 “素足のリスト”を投稿するには、ログイン=会員登録が必要で、実際に他人の投稿を見るのはログイン+投稿後となる。それだけプライバシーには気づかいがある。

【素足になる意味】
 遊びっぽいサイトに見えるが、設立の趣旨はかなりシリアスである。“about Barefootlist”の設立の趣意に、こんな引用もある。

"This is your life. This is your only life. This is not a dress rehearsal. This is your life." (これは君の人生だ。君だけが生きる人生だ。ドレスのリハーサルじゃない。君の人生だから)

 このワードを調べてみると『This Is Your Life, Not A Dress Rehearsal』という“サクセス書”からの引用。その本の紹介文はけっこうリアルで、“毎年、ティーンエイジャーも含めて、何千人もの自殺者が出るけれど、私(筆者)はその苦しみや絶望を知っている” 心身ともに生活の絶望体験からの生還者がその著者。

 裸足になれとは、“裸で生きろ”ということなのだろう。その意味することは深いと思う。

【死ぬときにはドレスは脱がされる】
 ちょっと前に“遺言書サービス”というものもあった。『youdeparted.com 』。もしも自分が逝ったときには…と。そんな自分への空想的な問いかけはいろいろある。 

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もしも自分が無人島に取り残されたとしたら…
やり直せるなら何歳にもどりたい?
もしも1,000万ドルあったなら…
癌を宣告されて余命3ヶ月、何をする?
今日が人類最後の日として、最後に食べたいものは?

 ようするに究極の自分は何をするか、何をしたいか、何をすべきか。品性も欲望もバクロしてしまう告白は恥ずかしい。でも死ぬ時にはドレスは脱がされる。マイケル・ジャクソンだって、解剖医によって死後の似顔絵がバクロされた。ならばいっそ、生きているあいだに脱いだらどう?楽になるし、悩みをわかちあえるし、道が拓けるかも。そうだな、とは思う。

【hmm…なアドバイス】
 遺言書サービスにせよ、裸足の自分サービスにせよ、死ぬ前に“誰かに語りたい・残していつか聞き届けてもらいたい“のが人間の本性のニーズである。これより生のニーズはないというくらい生。だからもちろんマーケティング・ヒントの宝庫だ。プライバシー侵害だし、利用するのは忍びないが。

 語る中身はともかく、語りたい動物が人間。そう考えれば、メガ・ヒットサイトはみんな“語るサイト”ばかりだ。MySpaceしかり、youtube しかり、Secondlifeしかり、twitterしかり。 

 叫ぶ内容はその人任せにして(内容によっては重いのでツラい)、叫ぶ場だけを提供してきた。叫び、同情をもらいたいのが人間の根源的な欲求だから。ウエブサイトビジネスをやるにせよ、がんばって生きるにせよ、そこを理解しておくことはたいせつだ。今日は以上です。

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2009年7月 3日 (金)

みんなの教えたい!instructables/インストラクタブル

 単純な機器操作がわからないことがある。今日わからなかったのは、第一世代のiPodの操作で、“リピータブルな再生”。ほら“行って来いの矢印”がふたつあって、それをアクティブにするとエンドレスで再生する機能がありますよね。それが出てこないんです。

 iPhoneのiPodソフトにはそれがあるのに、iPodにはそれが出てこない。単にソフトが最新バージョンじゃないからかもしれません。ともかくわきゃらん。年々バキャになっているからね。

【hmm…なアドバイス433. みんなの教えたい!instructables/インストラクタブル】
 そんなわたしにいろいろ教えてくれるのが“instructables”、敢えて訳せば“みんなに教えたい!”ですかね。 

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Instructables is a web-based documentation platform where passionate people share what they do and how they do it, and learn from and collaborate with others. 引用元 

MIT(マサチューセッツ工科大学)のラボで考案・開発されたInstructables は、“私はどうやって作るか/作業するか”という知見を広めるプラットフォームである」  

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 たとえばこのLip Glossという、思わずクリックしてしまった画像の投稿では、自然素材で作るホームメイドのグロスレシピが載っている。

Step1:必要な素材一覧(コカバター、ビタミンBオイル他)と道具
Step2:ワックスを溶かす
Step3:オイルを加える
Step4:フレーバーを加える
Step5:カラー素材を加える
Step6:コンテナに入れてできあがり!
 

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さらにこの行程全体をまとめたPDF資料が添付され、そこには投稿を読んだ人のコメントも(たぶん自動で)追記されている。

 ジャンルは「アート」「クラフト」「フード」「ゲーム」「キッド」などに分かれ、みんなが生活上の知恵や個人的な発明自慢、つまり“伊藤家の食卓合戦”ができる。生活の知恵の投稿(カーペットのタバコの焦げを隠すとか)もある一方、マニアックな投稿(チョコレートパスタの作りかたとか)も多いので、ツッコミが多くて、かなりコアなSNSコミュ的な感じもある。

【企業の利用にも効果あり】
 賢い企業もあって、自社の部品の組み立てや取り付けの説明にこのサイトを使っている。ステップbyステップで画像と説明文を投稿すれば、取説がポンとできあがり!で、商品PRもできるのだから、使わない手はない。 

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 以前取り上げた「MonkeyLectric bike light」は、防犯器具の取付説明を掲載している。その説明のわかりやすさを、読んだユーザーが★の数で評価もしている。

【hmm…なアドバイス】
 このサイトは凄く賢い。「教えたい」「聞いてもらいたい」という欲望と、その道の専門家である心理が重なりあっているからだ。OK webのようなQ&Aサイトは、訊かれないと答えられないが、このサイトなら自ら「答えをアピール」することもできる。

 企業にとっては自社の取り扱い説明の分かりやすさの客観評価もできるし、商品PRもできる。類似ジャンルの商品の商品説明も勉強できる。ユーザーにとって「わかりやすい」ということがどんなことなのか、しっかり考えるきっかけにできる。

 最後に、こんな道具だったら説明はいらない!というヤツを2つ添えて。今日は以上です。 

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2009年4月23日 (木)

「読者はトップページをスルーする」——入り口が多様化するWeb

「読者はトップページをスルーする」——入り口が多様化するWeb

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

「読者はトップページをスルーする」——入り口が多様化するWeb
マーケティングWebサイトを立ち上げたものの集客に悩む筆者。そこで、
370社にWebアクセス解析システムを導入したオーリック・システムズ
訪問、モバイル事業戦略室の伊藤要介さんに話を聞いてきた。
続きはこちら。 

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 「集客に悩む筆者」ばっちりと書かれてしまいましたが(笑)、半分ほんとう、半分そうでもないかな。半ばホンネを書いたのは、同じWebビジネスをしている方々に、等身大で読んでもらいたい記事にしたいからでした。決して自分のビジネスへの我田引水ではなくて。信じてくださいな。

 さて、とはいえ、Webビジネスを立ち上げての実感。必ずしもスムーズではないです。この業態にはどうも3ツのハードルがあります。 

PVを上げること、次いでUUを増やすこと、そしてコンバージョンにつなげること。これらの解析ツール用語から言い換えれば、まず「一見さんを増やす」、次いで「ファンを増やす」、そして「買っていただくお客さまを増やす」、こうなります。

 あるブランド品販売会社のサイト運営の方も言っていたのですが、「最初はさっぱり」で、数ヶ月経つ内に認められてきたのか「ポツポツと受注」が入る。それから堰を切ったように「トンネルを越えたら“受注”」となる。立ち上げ期の苦しみを乗り切れるかどうか。そこにポイントがありそうです。

【わたしの携わるビジネスの場合】
 わたしが携わるWebサイトビジネスの『utte』、開業から3〜4ヶ月くらいで、このマーケティング・ブレインを超える日も出てきました。え!大したことないって(笑)。著名じゃない個人サイトとしては(たぶん)上出来の数百/dayのアクセスがあります。毎度ありがとうございます。

 webサイトの成長サイクルから観れば、utteはそろそろ2段階目から3段階目にというステップに入ったと思っています。やがて水蒸気爆発がやってきます。その日へ向かって、コアなお客さまをしっかり見据えて、衝動的なニーズにお応えします。

【Web解析ツール=“経営情報分析ツール”】
 オーリック・システムズの伊藤要介さんの話しを伺っていて感じたのは、Web解析ツール、実は“経営情報分析ツール”に近いということ。

 Webサイトのお客さまの動きを可視化することは、サイトという店舗の経営情報を分析し、さまざまなグラフなどに還元し、意思決定をうながす。解析ツール=Web部門だけの分析道具ということではなく、お客さまの動きをダイナミックに解析できれば価値はある。

 レジで集計するPOSデータを使いこなす小売業者には、滅多に逢えない。単なるデータの山であり、結果だけ集計のツールと化しているところが多い。なぜなら、あれだけ時間別データがありながら、レジの列が消えることはないでしょう。欠品は減っても、欲しい商品を品揃えをしてくれる例はすくないでしょう。ショッピングセンターの大家さん、販売分析しても、店子のテナントの経営改善よりも入出店管理の成績づけという結果管理ばかりですし。

 せめてWebサイトの情報解析、“未来改善志向”、つまり個客に向かってゆく姿勢を持ってほしいと思う。

【コンサルVS.実業家】
 最後に、コンサルと実業の違いをひとこと。

 会社所属のコンサルタントのとき、いくつか携わったWebサイト再構築プロジェクトで、クライアントのサイトのレイアウトを評価し、コンテンツを点数付けし、サイトマップ改善案を作り、新運用システムを推奨する。「あとはおまかせします」と言って(契約終了とともに)立ち去る美学、それがコンサルタントである。

 意見を顧客に打ち込んで、銃口から立ち上る煙をフッとする。それはかっこいいのだが、コンテンツをつくる現場は美学というより汗学である。汗で銃口が湿ってタマが出なかったり(笑)。わたしはそれにどっぷり浸かっているので、今では実感を持って語れます。

 コンサル・実業、ウエブ・リアル、どちらがいい・悪い、どれがいい・悪いということではなく、おおよそすべて生で知るわたし、あんがい貴重な存在である。今日は以上です。

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2009年1月30日 (金)

ツツヌケSNSもいいけれど。

 今日は書こうと思っていた話題がありましたが、夕刻、盟友tomoyonからメールが飛んできた。

 「ばかっぽい記事を見つけたのでお送りします~。

 何それ?教えてもらったURLをさっそくググると、ふむふむと思いました。切口というか“語りかけ”がおもしろいですが、マーケティング屋としてはフフンとも思いました。

【hmm…なアドバイス309.ツツヌケSNSもいいけれど】
 Sp
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今回Qriptでは、人と人との繋がりを強力にサポートするという
目的のもと、従来のSNSの既成概念を取払い、ある意味“ドレスダウン”
された親近感のあるSNSを構築しました。ツツヌケに参加すると、
管理人のおばちゃん(アニメキャラクタ)が、友達を紹介したり、日記に
コメントをしたり、好きなおでんの具を聞いてきたりします。思わず
「あぁ〜、もう、うるさいなぁ」とぼやいてしまう“おせっかい”を焼いて
くれることによって、住人(ユーザー)が幽霊化しない下宿(環境)作りを
提供します。
(長い引用ですが、全文こちらへ

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 大阪のITベンチャーのQript社(クォリティープロダクト〜価値ある製品、の縮め語)が提供する、消費者参加型のSNSです。オモシロなリリースなのでアクセスが殺到したというが、わたしはわりとすんなり入れた。(urlはこちら

【こんな下宿屋です】
ガイド役のおばちゃん、ねえやん、にいやんの言葉を採録。

<おばちゃん>
ツツヌケ荘は、お父ちゃんが残してくれた大事な家なんよ。みんな住んでくれておおきにやで(と優しい管理人のことば)
<娘のひろの>
京都に住んでるおばあちゃんのお店を手伝いに行ってるので、おらん時もありますけど、仲良くして下さいね。
<れいか>
やかましいって私のこと?失礼ねぇ。私に会えると嬉しいわよね? そうよねっ!?
<竜之進>
竜之進です。役者をやってます。
<Hello、ショーです>
日本に留学して日本文化を学んでいます。よろしく。

Chara2  Chara3 どちらも気になる。

【仮入居しました】
 てな感じの大家と入居者ですが、ものは試しで入居者登録しました。登録したばかりですからまだメッセージなぞ来ませんが、たいした個人情報登録もなくできました。嘘書いてもスルーであるのは、他のSNSと一緒です。

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 わたしが「ハハン」と思ったのは大家のおばさんから(何気なく)発せられるコメントです。

「管理人のおばちゃん(アニメキャラクタ)が、友達を紹介したり、
日記にコメントをしたり、好きなおでんの具を聞いてきたりします。
思わず「あぁ〜、もう、うるさいなぁ」とぼやいてしまう“おせっかい”
を焼いてくれることによって、住人(ユーザー)が幽霊化しない下宿
(環境)作りを提供します。
引用元、上同

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 ここで気になるのは個人情報保護でしょう。SNS運営は広告とデータ活用ですから、「家主のおばさんの何気ない質問が、実はリサーチに」というのだと、そこはちゃんと記述すべきでしょう。マーケティングリサーチ的には“あざといな”と思いましたけど。

10_2 大人気です。

【SNSが飽きられているとすれば…】
 今のSNSの実質的な参加率はわかりませんが、身の回りでは飽きている・書かない人も増えたような気がします。SNSの2番手のグリー。昨年の公開時の株式価格は高値で、実は意外でした。今さらのSNSなの?と。auとの連携がさすがと思いましたが、仮説としてSNSが飽きられているとすれば、その理由は何か?

 定着したあとの“飽き”と見るか、
 人間の三日坊主の本性の“怠惰”と見るか、
 他のメディアとの時間の取り合いの末と見るか、

 それによって対策はちがいます。個人的には、文を書くことのむつかしさ&面倒さが重荷だと思う。それは電子デバイスで軽くなった面もあるし(いつでもどこでも画像でも)、重い面(立ち上げ、モバイル)もある。次の展開はそのあたりの読みどころです。

【hmm…なアドバイス】
 今、全員参加のSNSのもっとも必要な分野、それは“政治の民意収集システム

 現政権、経済も労働も厚生も郵政もみんなまずいです。もちろん現政権だけの責任でなく、その数代前から施策の悪さの蓄積が噴出して、それに景気の悪さがダブルパンチなのが今の状況です。「景気が悪い、どうしよう、政策も選挙も大事だ、経済は自律好転を待とう」という姿勢が麻生政権。片やオバマ政権は「今はこれほど危機だ。これが必要だ。そのために犠牲と献身と知恵が必要だ」と言ってます。

 あらゆる価値観が変わらざるを得ない今、みんなが意見をだしあい、良い意見を吸い上げてまとめる仕組みをつくる。どなたか今こそ“政治SNS”を誰か立ち上げてくれませんか?情報発信&共有のシステムが(こんな政府のていたらくの)今こそ国家的に必要です。今日は以上です。

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2008年4月21日 (月)

電子メールは、電子文(でんしふみ)へ。

 皆さんは一日に何通のメールをやりとりするだろうか?送信するのは20通や30通としても、受領するのはスパムメールばかり、なんてことありますよね。わたしもそうです(このブログで会社アドレスを公開しているせいもありますが)。

 米国IDC「世界の電子メール利用状況に関する調査結果」によれば、世界で送信される電子メール数はおよそ970億通、そのうち400億通以上がスパム。その調査発表から1年経っているので、今はもっと凄い数字でしょう。スパムの増加、ある意味で電子メールが生活の中で欠かせない通信手段になったことを表します。今日は電子メールを視覚化するメールソフトウエアをテーマに。

【hmm・・・なアドバイス84.電子メールは、電子文(でんしふみ)へ。】
 まず『3D Mailbox』。スローガンは「Bring E-mail to life !(メールに命を)」

0421_mailbox

3D Mailbox delivers a fantastic, smarter e-mail experience. Immerse
yourself in 3-D as you read and write your mail. Thrill to the awesome
energy of jumbo jets. Or relax to the sounds of the ocean, seabirds,
and cool Brazilian tunes.

引用元

3D Mailboxはファンタスティックでスマートなメール体験です。読んだり書いたりのメールを3D漬けにしちゃおう。ジャンボジェットの轟音のスリル、海辺の波の音や海鳥の声、サンバでリラックスもいいだろう

 電子メールを3Dのバーチャル空間で整理するソフトウエア。LAエアポートやマイアミビーチに電子メールが到着すると、アバター(荷物運搬係やボーイら)がゆらゆら動く3D画像とともにメールを運んでくれる。

0420_mailshikakuka_1 メールのある人は並んで!

 この図にあるように到着したメールに「一列に並んで!」それがスパムだったらエントランスの時点でハネてくれるのだ。これはいいなぁ。スパム削除機能以外にビデオメール、IMの機能がある。LAエアポートバージョンは無料、美女や野獣が登場するマイアミビーチとゾンビバージョンは有料(49ドル)。

【Themailは文字でメールを可視化】
 二つ目は『Themail』。スローガンは「visualize your email conversations(あなたのメール会話を視覚化しましょう!」

0420_mailshikakuka_2_small_intense_ メールなんてしょせん泡よ。

Each column of words refers to emails exchanged in previous months
with the selected person.  The more salient and unique a word is in your
conversation with a specific person, the bigger that word appears in the
visualization. Each circle represents an email message you have exchanged
with the selected person.

引用元

それぞれのメールの"ことばの柱”が先月までの(選んだ人の)コミュニケーションを示す。ある人からのユニークで目立つことばが大きな字になってビジュアルに表示されます。丸い環はそれぞれの人とのメール交換の多さを表します

 コミュニケーションごとに、メールのやりとりを文字行列の工夫で可視化する。おもしろいのはいつだれからかで束ねるだけでなく、やりとりされたメールの中で出現頻度の多いワードを大きく目立って表示させるところ。関連資料

 0412_themail03  0412_themail04

 さらに検索機能もおもしろい。右の図では「ex」というワードだけを入れて、その言葉のあるメールタイトル(中身?)を検索すると、赤い文字で示してくれる。件名がしっかりしていれば検索で迷うことはないだろう。MITでの開発事例。

【メール版SNSのようなMy Map】
 3つめはChristpher Paulさんがつくった『My Map』。 スローガンは「A Self-Portrait(自画像)」

0420_mailshikakuka_3わぁメールの宇宙!

I am interested in revealing the innumerable relationships between me, my schoolmates,
work-mates, friends and family. This could not readily be accomplished by reading each
of my 60,000 emails one-by-one. Instead, I created My Map, a relational map and
alternative self portrait.

引用元

自分と学友、仕事仲間、友達や家族の無数の関係をあばきたかった。6万もあるメール、ひとつひとつ表現するのは無理。その替わりに関係マップをつくって自画像としたんだ

 メールの相手の画像を登録しておいて、やりとりを可視化できるツール。TOもFROMもCCも選択して描けるようだ。さらにメールマップの下には、年月を表すバーがあり、そこをクリックすると、当該期間までのマップや、特定期間のマップなどができるのだと思われる。

0421_mymap02 0421_mymap03

 3つ紹介しましたがどれを選びますか?わたしはマイアミビーチがいいです。同僚のJneomanさんは人脈の宝庫のように知己の多い方です。彼のメールをMy mapにしたら、いったいどのくらいの円周サイズになるのだろうか?ちと興味がある。

【hmm・・・なアドバイス】
 この三つに比べると、いつも使っている電子メーラー、合理的だが夢はない。件名と誰かからかが分かればメールなんて十分、と思っている人は多い。確かにひとつひとつのメールは、ある人とある人、グループの連絡や指示に過ぎない。でもこうしてあらためてメールのやりとりを可視化することができるのなら、名は体を表すというが、メールもまた体(自分自身)を表す、ことに気づかされる。

 ぐちゃぐちゃにやりとりが多い人もいれば、あっさりの人もいる。仕事連絡だけのメーラーもいれば、愛のやりとりに命をかけるラバーもいる。メールで冗談や川柳を書くことを常とする人もいる(わたしです)。

 つまり電子メールもまた、封筒や便せん、ギフトカードがバラエティに富むように、手書きの文(ふみ)と同じくさまざまな商品化が可能になってきた。ボイスもあり動画もあり、そのうちきっと、匂いや触感も伝わるに違いない。さらにこのメールとあのメール、この案件とその案件、結びつけたら新しい出会い、新しい仕事が生まれる。そんなマッチングの可能性もあるのだ。いつまでも無味かつ事務的な◯◯◯Lookでいいですか?今日は以上です。

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2008年4月 8日 (火)

リビング・レジェンド youtubeにワクワク!

 近頃、このくらいワクワクするニュースはない。会社のデスクに座ってリリースを読んでるのに♪Start me up!と思わず歌いたくなった。2008年4月4日に動画共有サイトyoutubeからのプレスリリース、『Living Legends Program』ゆえにだ。 

0408_youtube_legend_header

 かんたんにいえばyoutubeが著名人とビデオ会話できるサイトをつくり、その第1弾がローリング・ストーンズなのである。ワクワクせずにいられない。

【hmm・・なアドバイス73.リビング・レジェンド youtubeにワクワク!】
動画共有サイト最大手の米ユーチューブは、利用者が著名人とビデオで「会話」
できるサービスを始めた。音楽家やスポーツ選手、政治家らがユーチューブ内に
専用ページを立ち上げ、利用者が投稿するビデオ質問に回答する。第1弾の
“出演者”には、ロック界の大御所、ローリング・ストーンズのミック・ジャガー
氏らを起用した。

引用元 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080407AT2M0501007042008.html 

0407_youtube_stones_01 ミックはアイドル、

 日経だから仕方ないが、ミック・ジャガー氏“”というのは気にくわないが、もちろんもうひとりはキース・リチャーズ“氏”である。    youtubeを経由してビデオを通じて質問を寄せる。それを日本語でもスペイン語でも、なんと英語に翻訳してくれるのだ。質問はミックとキースに伝えられ、質問が気に入られればあなたの質問に画像で答えてくれるというサービス。これが無料なのである。

0407_youtube_stones_02 キースはヒーロー。

 対象国は米国、カナダ、英国、オーストラリア、ニュージーランド、アイルランドの英語国の他、ドイツ、オランダ、フランス、イタリアなど欧州や南米、そして日本だ。読書家でナイフのような人間と言われるミック、ぼんくらな質問には答えてくれない。その昔、インタビューアの五木寛之氏が、ミックとのインタビューでポーランド内戦の話題を取り上げたことがあった。そのときのミックの集中ぶり、熱の入り方は他に読んだことがない。

 だから今時ですから「チベット問題がスポーツやアート・シーンに与える影響についてどう思うか?」、そんな政治的な質問がいい。

【インタラクティブなネットの使い方、実は多くない】
 このプログラム、クジに当たった人がPCで歌手とチャットするのではない。非同期とはいえ、動画でインタラクションするという仕掛け、しかも相手が著名人というのは、これまでありそうでなかった。このyoutubeの試みは、基本的に世界中誰でも可、良い質問ならとりあげてもらえるのだ。そこが最大の魅力だ。

 youtubeのねらいは閲覧数&閲覧者数の増加であるが、ローリング・ストーンズ側は映画『Shine A Light』のPR、先頃発売したCDの販売促進がニーズだ。だからyoutubeが自腹を切ってレジェンドを起用したとは言えない。ストーンズ側のPRニーズと、動画サイトの閲覧者数増加ニーズを組み合わせたのではないか。

 未公開画像などを組み合わせてゆけば(ストーンズの場合もライブ映像、舞台裏のクリップ、メッセージ動画などがある)、下手な広告やPRよりよほど浸透する。youtubeにとってもネット広告というあてにならない収入源より、動画PR収入は固定収入なので堅い。このプログラムは月替わりで、ストーンズ以降のレジェンズが次々に起用される。

 だがマーケティングは忘れよう。もしもあなたが30年以上もストーンズファンをしている人なら、ミックに訊いてみたい質問の10個や20個あるはずだ。どんどん質問を投げかけよう。

【ブログもインタラクティブの時代へ】
 動画サイトだけでなく、ブログもインタラクティブになりつつある。レジェンドにではなくても、「この話題、著名なブロガーなら何というだろうか?訊いてみたい!」 ということを思ったこともある。そんなサイトが米国にはある。『Askablogr』。 

0408_askbloger

 このサイトでは質問を投げかけるブログパーツを配布して、そこに質問を入力すると、登録されたブロガーが質問に答えてくれるという。Q&Aのやりとりはサイトにアップされ、誰もが読むことができる。誰かが質問したいことは、きっとみんなが質問したい。そこに着目したのと、商業的なバイアスのかかっていないブロガーの活用という面でも新しい。

 これもありそでなかったサービスというかインタラクティブなやりとりだ。

【hmm・・なアドバイス】

 このyoutubeのプログラムに接して、改めて気づかされのは「実はインタラクティブなネットサービスは少ない」という事実だ。情報を読む、投票する、記事にコメントする、商品評価を読む、買う、評価をする・・・ブログへのコメントやSNSはインタラクティブだが、知り合いとのコミュニケーションといったインタラクティブだ。OKwebなど教えて答える質問サイトはかなりインタラクティブでn対nである。こうしたサイト以外は情報の一方通行ばかり。だから市場成熟&差別化が必要になってきた動画サイトやブログ、これからはインタラクティブなプログラムに活路を見いだすべきなのだ。

 フト思い出したが、ストーンズは2003年頃のコンサートだったか、ネット経由で歌ってほしい曲のランキング投票をやっていた。筋金入りのファンサービスをずっと前からしていたのだ。今日は質問を考えるので以上です。

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2008年3月15日 (土)

ウェブサイトにタテ書きの自由を!

朝日・日経・読売の3社が提携して08年1月から開設した「あらたにす」、一面、社会面、社説などを三紙の紙面でくらべて読むというのがコンセプト。クリックするとそれぞれ会社のウェブサイトにリンクするのは便利だが、各紙の見出しとリードがヨコに三社一線になって比較して・・・それで何が良いのかさっぱりわからない

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 新聞の圧倒的な良さは一覧性である。一覧性とは、ハマる見出し、引きつけるリード、そして巧みなレイアウト、もちろん文章で決まる。そしてもうひとつ、タテ書きも大きな要素だと思う。日本語、タテ書きだとフンフンとたくさん読みやすいのだ。今日はタテ書きがテーマ。

【hmm・・なアドバイス52.ウェブサイトにタテ書きの自由を!】
 日本語の文章になじむ「縦書き」横流れ絵巻型ブログ
 フォント文字が使えるようになって、より美しい日本語表記が可能になりました
 株式会社 コンテンツ・ファームは一昨年に発表した「縦書きブログ」から、さらに
 読みやすく、洗練させた「縦書きブログVer.2」を株式会社スカイアークシステム
 (東京都渋谷区 代表取締役社長 小林晋也)と共同開発しました。

01 タテなサイトはこちら。

 タテ書きブログの運用開始はメディア向けなどで2006年から開始された。そのソフトウエアの新バージョン『縦書きブログVer.2』が08年2月に発表され、誰でも書きやすく、読みやすくなった。ただし一般配布はしておらず、実験中。
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 実験中のブログは4本ある。八軒屋南斎さんの『その日その日らく描き絵巻』。これは下にスクロールが付いていて、左に動かすと1日分が1ページで読める。上田早夕里さんのブログは、左側に「次へ」「目次へ」が付いていてワンクリックで進む。全ページが読める一覧性がいい。ヨコ長の液晶画面のPCが増えてきた今、どちらも違和感がないし、タテスクロールよりも早く快適に読める。

【タテ読みの時代へゆくのか?】
 Ver.1からの改良ポイントは次の通りである。

 ・さまざまなフォントが使える。
  →八軒屋南斎さんのブログにはVer.1のサイトもあり、文字体の進化がわかる。
 ・Fire FoxやSafariにも対応
  →ちなみにわたしはFire Foxですが、違和感まったくなし。
 ・テキストのコピーアンドペーストが可能
  →リンクの線はちょっと不自然だと感じた。
 ・多段レイアウトが可能、投稿も縦書きで書ける
  →新聞のように自在なレイアウトができるのがいいなぁ。

 適する文として、長文のテキスト(まさにわたしブログ)、俳句や短歌、タテ書き世代(団塊以上)などへの適応性もある。何より、日本語、やはりタテ書きは読みやすいどらくのインタビューを愛読しているが、外国語が入らないロングインタビューでは、タテ書きがいい。

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  今日3月15日、あのグラフと戦った伊達公子さん。

【読みはぁ~タテ、書きはぁ~ヨコ♪】
 だが書くのはどうか。タテ書きが手元から消えて久しいですよね。それはPCの普及だけのことではない。手帳も横書きならノートも横書き、会社の書類もほとんどが横書きです。タテ書きノートは小学生で卒業、タテ書きペン(筆ペン)は年に一度のごあいさつ。封書も年賀状も宛名書きからしてヨコ書きばかりである。

 タテ書きは死滅していないがマレである。始末書や退職願はタテ書きだからこそサマになる。血判状もタテ書きでしょう、やはり。自殺する人の遺言書のたぐい、想像だがタテ書きじゃないだろうか?悲壮な決意にはタテ書きがよく似合う(日本人ぽい)。余談だがラブレターはタテ書きとヨコ書き、どちらが突破率が高いのだろうか?恋文ならタテで、ラブレターならヨコ?愛にもタテとヨコがあるのだろうか?あ、上か下かでした(笑)。

【hmm・・なアドバイス】
 こうしてタテでもヨコでも融通無碍なのが日本語。直感的な言い方をすれば、タテ書きは感性を刺激し、ヨコ書きは頭脳を刺激する書籍も出版時、だいたいそれでどちらにするか決めます。

 とすると、新聞や雑誌のウェブサイトにタテ書きを盛り込めば、読者の感性と理性の両方を刺激できるのではないだろうか?紙の新聞は「記事はタテ・広告はヨコ」だから、メリハリがあって読みやすい。ウェブニュース、ヨコばっかりで画一的すぎませんか?ヨコ一線でのニュースの比較ではつまらない。タテも入れましょう!今日は以上です。

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2007年11月21日 (水)

電子書籍“サービス”Amazon Kindle

昨日に続いてワイヤレスの話題である。そうなったのもAmazonから発売された電子書籍リーダー『Kindle』が気になるだけでなく、Amazonの創業者ジェフ・ペゾスが語ったひと言が気になったからだ。

    071116_bz01reading_vlvertical  "This isn't a device, it's a service."
                                           (これは機械ではなくてサービスである)
    出典 http://www.newsweek.com/id/70983/page/1

日本時間の昨日、米国で先行発売のニュースを見て直感的に「これは買いだ!」と思った。それは発売元が電機屋でもなく書店会社でもなくAmazonだからである。Newsweek誌のベゾス氏へのインタビューにit's a serviceの言葉を発見してその思いは強まった。他の電子書籍リーダーに心を動かされたことはないが、AmazonのKindleは別である。それはなぜだろうか?それが今日のテーマである。

【勝手にアドバイス Vol.281 電子書籍“サービス”Amazon Kindle】
Amazon、ワイヤレス機能つき電子書籍リーダー「Kindle」発売
高速データ通信のEV-DO対応で、既に用意された9万冊以上の書籍を直接ダウンロードできる。本体は399ドルで、書籍は1冊10ドル程度から。通信は無料

引用元 http://slashdot.jp/mobile/article.pl?sid=07/11/20/0737205&from=rss

 Yu_kindlef  洋書だけでもいいので欲しいKindle

90000冊以上の電子書籍と著名ブログ、新聞、雑誌、そしてWikipediaなどを有料/無料でダウンロード読書ができる電子書籍リーダーがAmazon Kindle。画面はモノクロ、重さは292g、同社がWhisper(囁き)と呼ぶ3Gデータ通信方式のEV-DO(Wi-Fiではなく通信回線)で、無線ダウンロードで書籍購入や記事の更新ができる。

【PCいらず、ケーブルいらず、同期化いらず】
no computer, no cables, no syncing」とうたわれるように、PCいらず、ケーブルいらず、機器のステータスの同期化も不要である。スイッチを入れて60秒以内にKindle Storeに接続する。256MBのSDメモリーカードが付属しており、300冊ぐらいのペーパーバッグをダウンロード購入で持ち歩くことができる。カードは最近は2GBでも2000円しないのだから、蔵書の全てを一枚のSDに入れる時代が見えてきた。

ページ送りと戻りは本体サイド部をプッシュする(左利きにも対応する)。大画面で十分な文字解像度(文字サイズは選べる)を備え、キーボードがある(従来の電子書籍リーダーもある)。本を読んでいてわからない単語やフレーズ、人物調査があればビルトインの辞書(新オックスフォード辞典)とWiki検索をその場でできる。

     V3keyboard_v4948248_斜めキー入力。

プロモーションねらいだろうが、今なら9.99ドルで買えるベストセラーが勢ぞろい。一方ブログや新聞が有料なのは、無料のpodcastingや新聞サイトが多い中、伸び悩むかもしれない。広告連動などで無料化も検討してほしいところだ。

【読書=思索=記録】
Kindleではキーボードから(本の余白にメモを書くように)文字が入力できるというし、ページやパラグラフのブックマークもできる。Kindle自体を「Myライブラリ」と位置づけて、ダウンロード書籍や書き込みの言葉の検索もすることができる。他の電子書籍リーダーにも似た機能はあるがKindleほどではないと思われる。

 0002  000  こんな感じでビシバシ。

この2つの画像はわたしの本の読み方の一部である。中のページに線は引くのは当たり前、めちゃくちゃ書き込みをするだけでなく、ブックカバーや本の見開きにまで思いつく図をばしばし書きこむのである。良い本ほど書き込みは多くなる。それが思索する読み方だと思っている。Kindleの優れた点は、読書家のこうした作業をきちんとフォローしてモノづくりをしているところである。100%ではないにしろ。

【Amazonと他の電子書籍リーダーの違い】
こうしてみるとKindleと先発電子書籍リーダーとの違いは、本を知り読書を知るAmazonと、デバイス開発の電機企業の違いではないだろうか。SONYの“Sony reader”(米国で発売中 約300ドルとKindleより100ドル安い)だけではなくパナソニックなどの電子書籍リーダーの商品説明から感じるのは「デバイスを売ろう」という姿勢である。何冊入るか、見やすいか、めくりやすいか・・・機器としての性能ばかりアピールしている。

 10207prs505  Sony reader

Amazonの事業理念を思い出してみよう。それは「アマゾン河のようなビジネスを地球上に展開する」だった。Amazonという読書体験を地球中に広めるというものであり、だからこそAmazonは電子書籍‘サービス’を売る。一方電機屋は、電子書籍リーダーを販売する。その違いを端的に表したのがネット接続の考え方である。

Kindleでは通信費用は機器料金込みになっていて一切無料。たいていの人は本屋に行くのにわざわざお金を支払わない。ついでに立ち寄るのである。わざわざ機器を立ち上げ、ネットに接続するのではなく、スイッチ一発でAmazon Kindle Storeに来てもらう。そこにハード売り事業との根本的な違いがある。

Kindleと似ているサービス(めざすサービス)はiTunesであり、残念だが(独自仕様、独自規格にこだわる)SONYはまったく競合しない。SONYはデジタルプレイヤーでも読書ビジネスでも、周回遅れなのが残念だ。

【勝手にアドバイス】
ゆえにKindleの先には、もっと大きな展開の可能性がある。たとえばGoogleとのタイアップ。Googleには知の編纂作業ブックサーチという無償事業がある。大学図書館と連携して過去の人類の叡智を無償で電子化し開示するものである。KindleがGoogleと提携すれば、数々の人類の叡智を無料で読むことができる。それこそグーテンベルグ以来の発明となるだろう。

そこまで先走らなくても、いくつか身近なアドバイスが思いつく。
  
 ・有料貸本サービスとの提携
 ・書評SNSコミュニティづくり
 ・Kindleユーザーの読書体験やブックマーク公開
 ・著者の近況ブログやインタビュー連携

だが皮肉なことに、AmazonにおけるKindleの商品評価ポイントは良くない。☆2つ半という有り様だ(試用ユーザーからの評価)。だがジェフ・ペゾス氏はめげる必要はない。印刷術の発明以来500年、Web時代へ突入してまだ15年である。Web時代は始まったばかり。書籍の電子化への流れは止まらない。やがてそれはAmazon河のようになるのは間違いない。短期的に低評価で、Kindleが安くなるのであれば、個人的に(買いたいので)大歓迎である。今日は以上です。

 Ym_amazon
 画像を拡大すると☆の数がわかる。

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2007年10月24日 (水)

MYアフィリエイトからの社会貢献

武士は喰わねど日々ブログ、それが(少なくとも今のところ)わたしのモットーである。何を言いたいかと言えば、アフィリエイト(商品やサービスをブログやHPで紹介して成果報酬をもらうこと)も広告も、やっていないということである。その気持ちは貫きたいと思う。

わたしのブロガーズ楊枝とは裏腹に、昨今はアフィリエイト市場が拡大している。広告主から見れば草の根の宣伝がバナー広告よりも効くという判断があるからだ。だからポータルサイトへのバナー広告の出稿が減っており、「企画広告(インタビューやエッセイなどをからませる)」で売上をカバーしているのが実情である。バナー広告自体の表現力の乏しさもあり、それならいっそ消費者に広告をゆだねようという計算である。

大手企業で始めてアフィリエイト・ビジネスに本格的に乗り出すのが、OCNを運営するNTTコミュニケーションズである。「へえ~っ」という驚きで、武士のお尻もモゾモゾして、思わず楊枝が唇から落ちそうになった。副業で儲ける人もいるというアフィリエイトについて、今日は考えてみたい。

【勝手にアドバイス Vol.264 MYアフィリエイトからの社会貢献】
消費者として企業の商品・サービスの価値を体感したうえで、自ら積極的にその商品・サービスを他の消費者にも薦めたい、という個人が運営するブログなどを中心に広告掲載依頼を行い、消費者の視点での広告・販売促進プログラムを推進します。
引用元: http://www.ntt.com/release/2007NEWS/0010/1001_2.html

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漢字がとても多いNTTらしいプレスリリースだが、かんたんに言えば650万人ものOCNの会員を背景にして、大手企業からアフィリエイト広告主をつのり、それをメニュー化して、ブログなどでアフィリエイトしてください、というものである。

なんと言ってもアドバンテージはNTTコミュニケーションズの信用力であり、安定したネットサイトの運用実績、そしてOCNの規模である。ゆえに10月1日から始めたばかりだが、広告主は大手企業がずらり。アスクル、イーオン(英会話)、オスカープロモーション、住友不動産販売、日本旅行、主婦の友ダイレクト、二木ゴルフ、ピジョン、ビックカメラ、ベネトンなど。これならアフィリエイトする側も、NTTコミュのサイトから申し込もうかと思わせる。

広告主への配慮もあり、エッチサイトなどは排除する仕組みを二重、三重にかけている。アフィリエイト報酬も企業ごとに明朗会計で、手続きもフローチャートでわかりやすい。アフィリエイトのイメージは確かにアップした。

【アフィリエイトをする人は何が欲しいんだろう?】
お小遣いが欲しい、と言われればもちろんそうだ。だがお小遣いが先なのか、ブログが先なのかと聞かれれば「アフィリエイトはおまけです」が大半だろう。とはいえ、わたしもよくセカンド・ブログからTBをもらう。それは単なる商品紹介だけのサイトだ。正直言って、その種の下品なサイトからアフィリエイトがあるとはとても思えない

古い調査(アフィリエイト・プログラムに関する意識調査 2005年)だが、アフィリエイトをする人の7割が月収1000円未満である。むしろパートナー企業(広告主)の「特典がもらえることをメリットと感じる人が多い」とされるくらいだ。

アフィリエイトを事業化したようなものでドロップシッピング(無在庫の販売サイトを持ち、受注後メーカーなどに発注する)がある。その調査「ドロップシッピング意識調査2007」でも似たような結果である。「入がないが68.5%。1000円未満が15.7%」。

だから、せいぜいお小遣いなのである。自分自身のネット購買行動を考えればそれは当たり前だ。よほどの衝動買いでないかぎり、直接そのサイトを検索して買おうとするでしょ?もちろん、誰かにお奨めされて買うことはある。Amazonの書評で「買うか買わまいか」のとき、☆の多い批評家は参考になる。

【宮崎あおいさんはMYアフィリエイトか・・・YESです】
MYアフィリエイトのトップページには、宮崎あおいさんのフォトに関するインタビュー記事が掲載されている。

  Pic_04   Aoi_untitled_2   
  2台のオリンパス。               あおいさんの撮った写真

わたしがあおいさんファンであることは、MYアフィリエイトに転載されている彼女の写真をすべて熟知していることで明らかである(Olympusのキャンペーンを追尾しておりますので_笑)。彼女の目には憧憬がある。身体ごと引き込まれる・・・それはさておき、彼女の写真への思い入れ、撮影した作品、ファインダーからの気持ち・・・ウエブサイトを通じてそんなことを知り、彼女のフォトエッセイまで買った(ミーハー・ミドルです_笑)。

(質問) 一眼レフのどんなところがお好きですか?
(宮崎) 何と言っても一眼レフの良い点は、自分でピントを合わせられるところですね。「ここ」って思ったところに、ピントが合った瞬間が気持ちいい!他にもおもちゃカメラを合わせれば、全部で8台くらいは持っているのですが、一眼レフを持っていればもっと良く撮れたのに!って思う瞬間は結構あります。

引用元 同

彼女が写真好きで(いずれカメラマン・デビューするでしょう)、良い写真を撮っているから、惹かれてしまうのである。アイドルとはいえ、その人となりが察しられるから、ああ・・・大口径レンズのカメラっていいなあ・・と。わたしはあおいさんを介して、確かにデジタル一眼レフに惹かれている

My_affiliate_aoi

【CGMは無視できないが・・・】
アイドル経由ならずとも、企業が口コミを無視できなくなったのは事実であるし、質の悪い広告より、誠実そうな個人の書き手の方がよほど信頼できるのも事実である。いわゆるCGM(消費者の口コミ力)はネットによって地球上の広がりつつある。わたし自身、マーケティング・ブログを書くようになって、一人ひとりが自己表現の武器を持ったことを実感する。

だがアフィリエイトには、ひとつだけ改善をしてもらいたいことがある。「わたしのブログはアフィリエイトや広告を含んでおります」という但し書きである。それがないと、どこまで何を責任をとるのか、まったくわからない。それが無くてアフィリエイトやドロップシッピングをされると、そうと知ったとき裏切られた気持ちになる。

【勝手にアドバイス】
ブログやHPを開く人は誰でもちょっとした社会貢献がしたいのだ。それを高楊枝と言ってもいい。ネット上のブログやHPやSNSというメディアを通じて、人や企業や団体とのつながりを得たい。新しい人間関係を築きたい。出会いを通じて自分がやりたいこと、やれることを見出したい。さまざまな想いをこめて書いているのがブログであり、HPであり、SNSである。

その努力たるやたいへんなのでお小遣いを欲しがること自体、わたしは大目にみてあげたい。ブログやHPでの自己表現するのが先で、アフィリエイトは二の次であるという前提だが。

そこでひとつ提案がある。せいぜい1000円/月なら、全額を環境保護や恵まれない国の人への募金にまわすのはどうだろうか?ウエブサイトにこういうバナーをつける。

 「このブログはアフィリエイトが成立した場合、環境保護と貧しい国に全額
 (または一定の比率)を寄付いたします」

超過収益(1001円以上とか)はそのサイトの開設者がもらう。そうすれば良いこともできて、閲覧者が増えれば自分の収入も得られる。このアイデアいいと思うのですが。今日は以上です。

 Big  
 宮崎さんの写真。テーマ=「自分の足で歩こう」かな?

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2007年8月23日 (木)

Googleのyoutube新広告でyoumediaの時代へ

2007年8月21日にGoogleが発表した新広告フォーマットは、昨年買収したyoutube動画にフラッシュ・アニメーションで透かしを入れるというものである。この広告フォーマット、すでに22日から開始されたという(いくつかチェックしてもまだ当たらない)。

Googleによるyoutubeの買収には1900億円が投じられ、その金額の大きさに疑問符も付ける人もいた。だが毎日1億人以上が利用する動画媒体というメディアが他にあるだろうか?使い方によっては途方もない収益がGoogleに、そのおこぼれが「世界のみんなに」生まれる可能性がある。

 Hdr_blog_topper_875x117_2  
 You Drive the YouTube Experience

まだほかほかのニュースなので、的外れもご容赦いただきつつ、勝手に書いてみたい。

【勝手にアドバイス Vol.228 Googleのyoutube新広告でyoumediaの時代へ】
まずその概要説明を引用する。
Flashアニメーションで作られたYouTubeのミニコマーシャルは、ビデオの下の方に透けるように表示され、10秒間で消える。広告が表示されると、ユーザーはこれをクリックし、再生中の動画を一時停止することができる。その後ユーザーは「プレーヤー内プレーヤー」に誘導され、広告主のコンテンツに接することができる仕組みだ。広告の外部をクリックすれば、ビデオ再生がまた始まる。
引用元  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20354891,00.htm

動画を見だしてから15秒後に広告が表れ、広告は10秒間続き消える。Googleではさまざまなテストを繰り返して、その秒数を決めたとされる。TVのスポットよりも短い10秒広告というフォーマットは、ネットでは視聴者の許容値が、TVより小さいということであろう。

ちなみにわたしは日経のブロードバンドニュースは見ない。なぜなら見たいニュースビデオ30秒のために、同じくらい長い広告を延々と見せられるのが実に苦痛だからだ。いらいらしてその広告主の印象はいつも悪くなる。だからもう日経BBはやめた。Googleが取り組んできたのは、そのイライラをさせない広告手法なのである。
参考 http://www.youtube.com/blog?entry=rQpNsTzbgqM

【フラッシュアニメ】
その解が動画内のフラッシュ・アニメーションである。Googleによれば10秒のフラッシュ広告への許容度は高く、しかも同じ動画の2度目の試聴には広告が表示されない工夫もある。事前のテストでは、フラッシュ広告を見た人の内75%までが、広告をクリックした後も元の動画を試聴しているという。つまり動画で広告を観れば両方見る人がほとんどということだ。

 Google

これは実に示唆に富むポイントであり、動画の内容と広告の内容に密接な関係が築ければ、従来にない広告とクリップの一体感がつくられるということである。広告は広告、クリップはクリップという垣根がぐっと低くなることは間違いない。

【検索サイトの広告と動画サイトの広告の違い】
従来のアドワーズ広告では、検索キーワードに関連する広告が右手に掲示される。わたしはクリックしたことは何度もあるが、正直いってあまりぴったりするサイトにであったためしはない。それはなぜだろうかと考えた。

検索は必ずしも商品を探すだけではない。Googleを使うわたしの目的のほとんどは「記事など情報を探すこと」「質問を投げかけること」「人を探すこと」「言葉を探すこと」など、幅広く探すことが目的である。探すという行為と広告は必ずしも親和性が高いとは言えない。論文を探しているのに商品サイトの紹介が出てきたらかえってイライラする。

広告と検索はマッチしなくはないが、或る点で親和性は高くない。それが検索クリック広告の限界である。一方youtubeの動画サイトは、そもそも「楽しむ」ためにある。試聴時間帯は仕事後でリラックスタイム。検索でカリカリしていない。たとえばDixie Chicksのビデオを観ていて、そこにChicksのグッズやチケット広告があれば迷わずクリックする。youtubeと広告は検索サイトと広告よりもペアリングが良い。

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                 下の文字が広告って感じで。

【フラッシュ広告はかんたんに作れる】
 GoogleのSeth氏は、広告主らがFlashコンテンツの製作に向け準備万端であることに驚いたという。テスト期間中に協力を得たおよそ20社の企業の大半は、すでにFlash開発の経験のあるスタッフを揃えていた。「まだモデルが確立していないにも関わらず、広告主らはこの広告フォーマットにうまくなじんでいた」
引用元 同

フラッシュならではの良さは、すぐに作り替えることができる点である。広告主自体が社内で作り直しができるのであれば、印刷会社は不要である。もっともたった10秒のフォーマットでクリックしてもらうためには、プロとしての表現力も必要である。さらにその先の動画の需要も増加する。ウェブデザイナーには新たな収益源となるし、アニメ関連の専門学校生の新アルバイトにもなる。

【何よりも「みんなの収益」が生まれる】
youtubeが実現したことは「自己表現を地球上に公開できる」という革命であった。

Googleの新広告フォーマットは「自己表現で収入をもたらせる」という革命になりそうだ。わたしはそれをyoumediaの時代と呼びたい。

PV(ページビューだが動画ならAV=アニメ・ビューと言うのか?)数が増えれば増えるほど、広告主からの分配がある。多くのクリックを集めればその投稿者には多くの収入が入る。話題になれば何百ドル、何千ドルも夢ではない。

【勝手にアドバイス】
どこからでも参加ができるのがウェブの革命である。ホームページもメルマガもブログも動画投稿もそうだった。動画+広告もまた付加価値革命である。

オモシロい動画を作って投稿すれば広告収入が得られるかもしれない。気の利いたフラッシュ動画をつくる技術を持てば新広告表現が作れるかもしれない。動画とマッチした広告なら、他の広告メディアより気分良く広告を見ることもできる。可能性がまた広がった。今日は以上です。

Googleの新機能=天体が見えるサービス。これも凄い。

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2007年7月 7日 (土)

Gizmoz 驚異の3Dアイデンティティ

久しぶりにGootくるサイトに出会った。軍事兵器やITの新しいトレンドは、イスラエルからやってくると聞いたことがあるが、まさにそれだ。イスラエル発のGizmozという、ネット上で3Dアバターを作成できる無料サービス。このおもしろさと精巧さは驚異的でさえある。


Animate_logo_1

世にあるアバターを作る凡百のサイトとは本質的に違う。個人のネット上でのアイデンティティ表現の新時代、無料で3Dアニメーションがここまでできる。多くの可能性を秘めている。

【勝手にアドバイス Vol.200 Gizmoz 3Dアイデンティティの驚異】
凡百と違うところその1は、自分の顔写真をネット上で3D処理するところにある。

やり方は簡単。自分の写真をアップロードする。それは適当なサイズの、胸から上ぐらいのやつがよさそうだ。わたしはCherryさんが撮ってくれた自分の全身写真(このブログに張ってあるやつだ)をトリミングして、胸から上にした。余談だが写真嫌いのわたしは、過去数年で写真はこれ一枚だ。葬式用はこれにしてくれって感じだ。 さて3Dアバターづくりだが、サイトのトップにこんなアバター画像があり、ここからスタートする。

 Prisonbreak  プリズンブレーク。

そのあとはタブからさまざまなパーツを選択してつくりあげる。次のことが自在にできるのが凡百と違うその2。  

Male/男またはFemale/女を選び(男性が女装する人も多いというが)、 

ボディは上半身か全身か、漫画キャラもある。 
ヘアスタイルもお望みにあわせてたくさんの種類がある。 
ヘッドウェアとして帽子やヘルメットだけでなく宇宙人スタイルや、ばい菌マン?もある。 
アクセサリーはめがねとマスクなどで、 
メイクアップは口紅、アイシャドウ、目の色、タトゥ、ピアス、歯・・・ 
だけでなくサッカー応援のサポーター用なのか、国旗のフェイス・ペイントもあり。 
ミイラやお化けなどの全身かぶりものまであって・・・楽しい!
わたしは上半身、帽子、心の傷を表す切り傷/Scarを頬に入れてみた。いかがでしょうか。

 Gizumogo_2

小さくしとこ。

【世界に向かって語らせよう】
さて凡百と違うその3は、一枚の画像を3D処理されて、上下左右に首を振ったりしゃべったりするのだ。3D画像にパソコンのマイクロフォンからセリフを吹き込んでしゃべらせることもできる。単にメッセージを入力するだけでなく、その背景効果やしゃべり方(英語の方言というか)まで変化がつけられる。その加工がわずか30秒くらい(環境によりスピード差あり)で仕上がるというから驚異である。しゃべりは15秒だからクリックしてほしい。

わたしはアラブのどこかにさまよっているようだ(笑)。 http://www.gizmoz.com//video/1276872_gowild

【3Dのネット人民への解放】
この画像はgizmozサイトにアップしてシェアすることができるだけでなく、こうしてブログはMySpaceなどのSNSの紹介用に使うこともできる。Gizmozを埋め込んでいるCEO Eyal Gever氏のMySpaceページをクリックしほしい。右側のぜひ音声を出して。こんなことが今まで誰にもできただろうか?歌ったり踊ったり・・・絵を描いたり・・・犬も猫も・・・歌うトナカイまでに変身してくれる(笑)。 

 Gizumogo03

このアイデンティティがたった一枚の写真から簡単に、きわめて短時間でできるのである。まさに3Dがネット上の全人民に解放された瞬間とさえ言えるのではなかろうか

【投資家も注目】
この注目技術には、eBayやRed Hutへの投資で名高いベンチマークキャピタルも投資している。ベンチマークキャピタルのゼネラル・パートナーのElie Wurtman氏はこう語る。「Its photorealistic, 3D talking characters take the concept of creating a digital identity to a whole new level.(そのリアルな画像、おしゃべりする3Dのキャラクターはデジタル・アイデンティティの創造コンセプトをまったく新しいレベルに押し上げた)」。 http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=109&STORY=/www/story/05-31-2007/0004598882&EDATE=

【勝手にアドバイス】
もちろんこの技術は即座にSNSやブログのウェブ表現技術として転用されているが、実はもっと広い領域で転用できる。

音楽や舞台や演劇のプロモーションには最高だ。リードボーカルや主役が、リアルなアバターになって語ったり歌ったりしてくれるなんて、きわどいおもしろさがある。と考えると、個人でもさまざまな招待状やメッセージカード、会社のダイレクトメールにも使えるかもしれない。

就職応募の履歴書はまずいかもしれないが(笑)、ちょうど今頃日経に連載されている長嶋茂雄氏の「わたしの履歴書」ならどうだろう。語り、画像、球場の音響などネット上でも楽しめそうだ。

おまけは選挙広報。候補者が自らの選挙ポスターたった一枚で、3Dのマニフェストを語るなんていいだろう。お堅い日本では無理だって?でも自殺やら失言やら汚職の暗い状況を打破するには、うってつけだと思う。

今日は以上です。

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2007年5月20日 (日)

ミス・ディウイーに恋するサーチエンジン

探しものが見つからないときはイライラするでしょう。そそかっしいわたしは、ある一枚のミーティング・シートがどこを探しても見つからず、会社に置いてきたかと思って、休日にわざわざ探しに会社に行ったこともある。結局会社にもなく、いつも持ち歩いているノートにはさんであった。なんたるアホウよ!別のシートと重ねて折ってはさまっていたので気づかなかった。

そんな探しモノ嫌いのわたしが気に入っているのが「イライラしないでね!」とジェスチャ混じりに語りかける、美しいミス・ディウイーのサーチエンジンである。

 Misdewey02

こんな楽しいサーチエンジンだったらずっと喋っていたい(笑)。マイクロソフトでも(失礼)こんな遊びがある。今日はミス・ディウイーを見つめながらサーチエンジンをテーマに。

勝手にアドバイス Vol.174 ミス・ディウイーに恋するサーチエンジン】
このサーチエンジンサイトは、マイクロソフトが2006年11月から開設したもの。ミス・ディウイーという美しいスマートな女性がビデオ映像で登場する(600種類以上あるという)。彼女はさまざまな表情や仕草、そしてジョークを入れて語りかけてくる。

 Misdewey01 検索結果は右に。

検索ワードを入れないと、「ハローゥ!いるの?何してんの!早く書き込みなさいよ!と催促してくる。右下のBEST of DEWEY を選択すると定型ワードが自動で入力され、ミス・ディウイーが銃を撃ったり、ナイフを研いで投げたりする。

 Misdewey000 そこにいるの?

もっとほっておくと、退屈してメモをほっぽりなげやがる(笑)。このサイトはマッキャンエリクソン・サンフランシスコと開発会社のEVDがWindows Live Searchを用いて開発。今のところ英語のみであるので、日本人で使用する機会のある人は限られるのが惜しい。

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登場している女優はJanina Gavankarさんで、インド人とオランダ人のハーフだとか。エキゾチックな顔立ちはそのせいか。The L Wordというレズビアンたちを主役にしたドラマで準主役で出演中。

 2007022f122f632fc0104663_22584123 セカンドライフにも。

【検索はGoolgeのひとり勝ち】
マイクロソフトがこんなサーチエンジンサイトを作るのも、検索サイトはGoolgeのひとり勝ちであるからだ

日本では進出が早かったせいもあり、yahooが5割のシェアを占めるが、それはむしろ特殊市場。米国ではGoogleが5割、yahooとMSNが2割程度である。ヨーロッパの多くの国では7割がGoogleと言われる。かく言うわたしは95%Googleを使っている。マイクロソフトがいくらLive Searchなど良い技術を開発しても、Googleの牙城が崩せないのである。
参照 http://g.1o4.jp/ 他

Yahooの検索事業部長を務める井上俊一氏は自身のブログにこう書く。

今USではYahoo!もMicrosoftもみんながGoogleになろうとしてる頑張っているように見える。非常に危ない状態にあるように見える。Googleになろうとしても、Googleを追い越すことは出来ないのに。
出典 http://inoue.typepad.com/

氏が「Yahoo!はYahoo!ならではの道を行きましょう」と書くように、つまり差別化が必要なのである。
Googleと同じことをしていてはダメなのである。そのyahooでは検索エンジンを下図のように位置づけ、「ソーシャルサーチ」で勝負を挑もうとしている。それはWebページ以外のさまざまなコンテンツやSNSの情報、ヤフーオークションなどを串刺しで検索結果を出したり、マイランクというユーザー個人の特性に応じたプッシュ型のお奨めを組み合わすものである。

 051118_yahoo02
 出典: http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20091218,00.htm

エキサイトも差別化を図ろうとしている。ひとつには2007年4月から始まったデザイナーズ・ポータルがある。

  Dp シンプルでGoot。

デザイナーズポータルとは、機能やコンテンツはそんなに多くなくてもいい、毎日使うものだから、とにかくデザインにこだわりたい!という人に向けたトップページ。気鋭の若手デザイナーによる、今までにないデザインにこだわったポータルサイトです。
http://www.excite.co.jp/design/

これもGoogleが「サーチと広告にフォーカスし、稼いだお金でさらにディストリビューション・パートナーを増やしたり、ユーザーへ新しいサービスを提供する」(井上氏)という王道を行き、他のポータル・サイトが消滅する危機感からの差別化策であろう。

【勝手にアドバイス】
技術的にもニーズ的にも、サーチエンジンにとって今は端境(はざかい)期にあると思う。

たとえばAmazonのお奨めはかなり精度が上がってきたとはいえ、購入や探索目的外のサーチワードまでが組み込まれて、お奨め精度が下がることもあるし、あらゆる記録が残るので嫌な感じがする。たとえそれが美女の人工知能でガイドされるにしても、微妙である。

それに、サーチエンジンやポータルサイトがパーソナライズされればされるほど、自分の好みや興味という狭い範囲からのサーチに留まるところにも疑問がある。新聞を一面から社会面まで読むことは、広い見識やアイデアの発想の上で意味があるのだ。検索だってアクシデンタルな出会いがあってほしい。偶然性とパーソナライズとは両立するのだろうか?

ということで、当面わたし個人としては、ミス・ディウイーが日本語で喋って「ほら、何してんの!早く入力しなさいよ!と叱られてみたい(笑)。今日は以上です。

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2007年5月19日 (土)

所有2.0 サイバー・クローゼットの時代

まだ衣替え済んでいないという人はいないだろうが、今年も天候は不順だった。クリーニングに今週出します!という人もいるだろう。往復もたいへんならクローゼットにしまうのもたいへん。

そしてもう6月のブライダルシーズンである。背開きドレスを着るために、6月の花嫁でなくても「ブライダル・エステ」に参入する人もいる(結婚式は出会いのチャンス!ですよね)。そんなときは年1回か2回しか着ないドレスを出して使用して、クリーニングに出して防虫して・・・これも手間である。

手間いらずのクリーニング付きのパーソナル・クローゼットサービスがある。単なる保管ではなく「所有2.0」と標榜しているドレスファイル。今日は便利な衣替えサービスを取り上げたい。

 Dressphile_logo

【勝手にアドバイス Vol.173 所有2.0 サイバー・クローゼットの時代】
ドレスファイルでは1年の準備期間を経て、サイバー・クローゼットのサービスを2007年4月2日から提供し始めた。同社のサービスは次のとおり。

買うたびに増えてゆく洋服や靴、上手に整理できていますか?ドレスファイルであなたのクローゼットが空になります。ドレスファイルは、ファッションアイテムを預けて、Web上で管理できるオンラインクローゼットです。
引用元 http://dressphile.jp/whats/index.html

 Mycollection

預けたアイテムは写真入りでデータベースに登録され、必要な時にWeb上から写真を指定するだけで宅急便で家に届く。つまり実態クローゼットはドレスファイル社のアパレル倉庫にあり、それを所有者がいつでも仮想クローゼットウェブサイトで管理ができるというシステムである。

預けた服は一品一品バーコードタグを付けてクリーニングして保管、皮靴も専門工場で水洗いして保管してくれるので、ブーツなども安心して預けられる。ウェブサイト上のDBへの写真はスタジオで一品一品撮影をしている。

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 ドレス撮影         靴撮影             データベース化 

クリーニングして保管するなら、一部の大手クリーニング店も実施している。だがその出し入れは電話などでやらなくてはならないし、ウェブサイト上に自分の仮想クローゼットがあるわけでない。保管するだけならトランクルームがあるが、「あのドレスを」となると自分で取りに行くしかない。こういう隙間ニーズを拾い上げたサービスである。

保管料金プランは3パターン。50アイテムで月額2万9000円/月(保管料)、25アイテムで1万7000円(同)、基本料金0円の1アイテムあたり月額780円プラン。クリーニングと集配料金(集荷は1梱包あたり500円、配達は1回あたり500円)が発生する。

【需要はどうなのだろうか?】
同社社長の西氏によれば、サービスインして間もないが、25アイテムや50アイテム保管が多いだろうという当初の思惑よりも、大事な1アイテムの保管依頼が多いという(東京IT新聞 2007年5月15日号より)。

他人のクローゼットをのぞきたいという欲望は誰にもあるかも知れない。でもある人(女性)は、「わたしのクロゼットは黒ばっかりだから、のぞいても何も見えない」(笑)という人がいた。真っ黒けじゃ見えないね。だが同社の西社長によると「所有2.0」を標榜するのは、他人のクローゼットをのぞきあうことを考えてのことだという。たとえば「会員同士でアイテムを公開しあう」「アイテムを売買や交換する」ために。

将来的には、所有物の個人データベースを会員間で公開し合うことで、SNSぽいことを考えているのである。

【元々はニューヨークの先行サービスがある】
ニューヨークにあるGarde Robe Onlineという会社がこのサービスの先発会社。ドレスファイルはそれを日本版にしたとしている。

Garde Robe Onlineのスタッフは預かった洋服の写真を撮影し、サイズや素材などの情報を付与した状態でオンラインクローゼットに追加してくれる。保管してある洋服が必要になったらこのウェブ上のカタログから24時間いつでも配達指定することが可能だ。
引用元 http://www.100shiki.com/archives/2004/11/_garde_robe_onlinecom.html

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彼らは自社のサービスをCyber Closetと呼んでいる。もちろん高い家賃のニューヨークでクローゼットを満杯にするより預けてください、というのがサービスの主軸だが、ニューヨークにたまに訪れるセレブなどを対象に、「パーティドレスがいつでもスタンバイ」という使い方も多いそうである。

居住地は西海岸、パーティなどに東海岸に呼ばれるとする。カジュアルな服装で出かけ、Cyber Closetでドレスをピックして、パーティへ。使用後はまたCyber Closetに預けて「また来年くるわね」と、飛行機で西海岸へ軽快に飛び立つ。こんな具合だ。

欧米のセレブだけでなく、本社がニューヨークにある外資系企業の重役(たとえば普段は日本に居住)にも便利なサービスなのである。

【勝手にアドバイス】
①自分の持ち物をデーターベース化するという発想
以前HomeExchangeという休暇に自宅を交換し合うサービスを紹介した。ウェブ上で自宅の写真を公開して借り手を募る、あのサービスを「家2.0」と言えなくもない。家だけでなくドレスや家財道具などひっくるめてより大きな視点で見れば、西社長の言う所有2.0なのである。そこに新需要がある。

②データベースにすると意外なことができる
最近着たドレスの記録があればいつも同じドレスを着ることを避けられる。「あの結婚式ではこれを着ていった。来週の結婚式では、出席者は前と一緒だから『またあれ着てきた・・・』言われちゃうわ」

自分が着たドレスのランキングを取ったり、お気に入り度合いをiTunes Storeのように★の数で表すと、iClothesストア(倉庫って意味よ)ができる。一般人はしなくてもテレビに出るような人には便利だろう。

③質屋を中抜きもできる
たとえば娘と母親、姉と妹がドレスを貸し借りすることはあるだろう。著名なモデルやセレブがオートクチュールでつくらせたドレスを公開して、希望者にサイバークローゼット上でレンタルや売却することもできる。衣装持ちのお天気お姉さんにはありがたいサービスである(やばい買い手はゴマンといるかも)。

ドレスだけでなくバッグや服飾雑貨を扱えば、質屋を中抜きする個人売買の商売になりそうだ。

最後にひとこと。ドレスファイルからドレスを取り寄せて、「あ!半年前は着れたのに・・・」というサイズ問題は解決してくれない。今日は以上です。

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2007年5月 1日 (火)

夢の街創造に健康・医療も!

大型連休では都心に人の流れが回帰するなど、相変わらず人の流入出のニュースが多い。一方わたしはこんもり派である。その「派」だけでなく、奧の「」が浮いてきて「イヤだな」と思っている。定期検診のお知らせがきていたがちょうど大型連休で診療所はしまっている。

診療所は閉まっても、最近は入院・外来診療がある中小規模の病院では休日診療を受け入れるところが増えて助かる。もう何年も前だが休日の夜に、刺身と一緒に人差し指の爪(1/3)を殺(そ)いだときも助けていただいた。あれは真っ赤な痛い体験だった。

2007年4月30日付けの日本経済新聞に「在宅医療支援診療所」構想に関する記事があった。在宅診療の報酬を上げて、開業医に往診を促すという厚生労働省の方針である。在宅診療はありがたいということで、今日は在宅医療をテーマにしたい。

【勝手にアドバイス Vol.161 夢の街創造に健康・医療も!】
在宅医療の報酬上げ・厚労省方針、入院減らし医療費抑制
 厚生労働省は「在宅医療」を充実させるため、24時間体制で往診や看護に応じる開業医の診療報酬を2008年度から引き上げる方針だ。外来患者の診療に頼って在宅医療に取り組まない開業医の診療報酬は抑え込む。費用のかかる入院を減らして自宅での療養を促すのが狙いで、医療費の膨張を防ぐ。

http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070430AT3S2900B29042007.html

新聞報道では、高齢者や退院後の医療が必要な患者を対象にした「在宅療養支援診療所制度」を導入したが、登録数は制度導入後1年たっても全国の診療所の1割に留まっている。その状況を打開するため、在宅医療の診療報酬を上げるのである。

在宅療養支援診療所制度では、24時間往診や訪問看護に応じることが要求され、開業医にとってハードルは低くないのだが、医療サービスという本来時間を問わず需要が発生する職業では当然とも言える。また、老親や子どもがいる家庭ではありがたいことである。

【制度誘導で市場をつくってきた】
訴訟事件にもなった血液製剤認可や、最近ではタミフルでも行政責任が問われてきたが、社会保険診療の分野では、病院のありかた、診療所のあり方を大きく舵取りする点では厚生労働省の方針は一貫している。それでも医療費は膨張し続け、在宅療養も進まないなど抵抗も多いが。

そういえば昔の診療所はよく往診をしてくれたような気がする。最近はどうだろうか?たとえば往診ドットコムというサイトもあるが、千葉県内で登録はなんと2件(!)しかなかった。ちなみに東京都でも22件しかない。他の類似サイトも見たが、同じような結果だった。もちろん公的なサイトではないとしても・・・往診には診療機関の保守的な態度もうかがえる。

だが高齢化社会へ進む中、診療制度は高齢者医療、自宅療養、そしてピースフルな死去にシフトするしかない。

【在宅=出前といえば・・・】
「夢の街創造」という今日の表題は、宅配・デリバリーの成長企業「夢の街創造委員会」から拝借させていただいた。社名からしてわかりやすくおもしろい、宅配のネットサイト企業である。赤字会社だった同社を立て直した中村利江社長の辣腕ぶりにもずっと注目させていただいていた。その同社の標語は次のものだ。

「あったらいいな。」をカタチにする。まずは、宅配・デリバリーを進化させました

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この企業のサイト「出前館」にアクセスすると、たった今(たとえば夜の10時としよう)、わたしの住む街で宅配してくれる出前&宅配&デリバリーサービス店を検索できる。実際に検索していくと、何町何丁目まで指定したところで、「本日」可能なデリバリーと明日以降可能なデリバリーが探せるのである。「ピザ」「寿司」「カレー」「レストラン」、サービスでは「クリーニング」「水回り」「カギ」「パソコントラブル」などが出てくる。とても便利である。

一般向けだけでなく、たとえば東京ミッドタウンワーカー&居住者(約2万人)の専用出前紹介サイトも構築している(2万人もいれば立派なタウン)。また「引越ソバ」というくらい引越と出前は密な関係だが、賃貸企業エイブルと提携して、専用クーポンを発行するなど、宅配・出前に特化したサービスを展開している。

 Photo_49 駆けつけます。

【中村社長の努力あらばこそ】
中村社長は、この会社のコンサルティングをする内に「この会社(当時は赤字だった)を引き受けてくれないか?」と打診され、「出前館のビジネスモデルは面白かったし、可能性があるんだったらやってみよう」と思ったそうである。そのご苦労は並大抵ではなかったようで、社内の風通しを良くしたり(ボトムアップの提案活動)、成果主義の導入(年4回昇給のチャンス)したり、まず自分が動かないと考えて、「社員の誰よりも早く出社してトイレ掃除も率先してやりました」という。
出典 http://www.20works.jp/career/joho/04_moteru/vol35.html

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【勝手にアドバイス】
飲食やサービスの出前と医療のサービスはもちろん異なるが、「夢の街」=暮らしやすい街安心して暮らせる街という考え方の中に、医療があってもいいだろう。

夢の街創造委員会のメニューのように、街単位で「往診・在宅療養診療所一覧」があればいいのはもちろん、今、この時間ならどこどこの医院は往診に伺えます小児科ならXX医院が往診できます、がわかれば、少子高齢社会の夢の街の第一歩である。急性治療ではなく、慢性病での治療や在宅看護サービスこそ、往診がほんらい必要なはずである。商売性は低いかもしれませんが、夢の街創造委員会にぜひ実現してもらえたらと思いました。

今日は以上です。

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2007年4月19日 (木)

SaaSというパラダイムシフト Salesforce.comのOn Demandサービス

SaaSというシステム用語をご存じだろうか?Software as a Serviceの略で、発音は似ているがSARSではない。今日は仕事上のからみもあって、SaaSのために高輪プリンスホテルまで出かけた。

本日(2007年4月19日)付けの日経新聞の一面記事に、日本郵政公社が顧客情報管理システムを米国のSalesforce.comに決定・発注したとあった。それと期を一にして、東京港区の高輪プリンスホテルでSalesforce社の大イベントが行われ、同社CEOのMarc Benioff氏が講演を行った。一大プロモーションなのである。

そこで今日は、聴講させていただいたMarc Benioff氏の講演の感想、ソフトウェア開発のゆくえ、ビジネスモデルの変化など、SaaSについて考えてみたい。

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【勝手にアドバイス Vol.155 SaaSというパラダイムシフト Salesforce.comのOn Demandサービス 】
Salesforce.comの日本支社(株式会社セールスフォース・ドットコム)の宇陀社長の挨拶に続いて登壇したMarc Benioff氏はとっても大男だった。宇陀社長さんの背がどのくらいかわからないが、壇上に並んだ姿が写されたが、たっぷり1フィートは違うだろうから、2Mはきっと超えている。

 629112 でっかい。 

郵政公社の案件とはNTTデータが受注元であり、5,187ユーザーの利用が決定だという。

今回構築する顧客情報管理システムは、平成19年10月に発足する郵便局株式会社において、(中略)新規に顧客情報データベースを構築、全国先行13局の営業部門と約4,200局の本社(支社)マーケティング部門を中心とした約5,200名の職員に導入し、顧客情報の一元管理、営業の商談状況の把握、および営業戦略立案の効率化による営業力の向上を支援していきます。
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=158291&lindID=1

郵便局株式会社は、郵便事業のサービス窓口業務、ゆうちょ銀行とかんぽ生命の代理店業務を軸にして、従業員数12万5,800名の規模でスタートする巨大企業である。その営業マンと営業管理者の5,187人に導入する計画。個人別の営業管理と営業ナレッジの共有がねらいだろう

セールスフォース・ドットコムでは、全世界で29,800社、646,000人にサービス提供中(同社HP)、「なかでも日本は、過去12カ月で40%増と著しい成長を記録している。米国に次いで2番目に大きいユーザー・コミュニティ」とBenioff氏。その中でも1社で5,000人は相当な規模であろう。
http://www.salesforce.com/jp/customers/

【Mr.ポストマン♪】
Benioff氏の講演を聴いて満足したわたしは、高輪プリンスから帰社して、「カーペンターズのミスター・ポストマンがかかって・・・」とCherryさんに言ってら「はあ?だった。う~ん。年の差を感じた。正確にはPlease Mister Postman、マーヴェレッツの名曲である。かかれば「聴いたことある」と思うよ、Cherryさん。

 B00000g3wy_09_mzzzzzzz カレンは拒食症で亡くなった。

それはそれとして。Benioff氏が「ビッグニュースがあります」と言って講演会場の扉が開いて入ってきたのは、郵便屋さんの格好をした配達員たちだった。先頭は郵便局の自転車。ちりん、ちりんと鳴らしてやってきた。そのときミスター・ポストマンの音楽がかかったのである。まことに派手な演出である。

配達員たちは下図の紙を、聴講者に配達していった。切手シートになっていた。

  Salesforce  80円切手が10枚印字されている。

【ノー・インフラが生みだした価値】
SaaSの驚異的な伸びは、1999年に創業したばかりの企業が、2004年にニューヨーク証券取引所に上場し、8億5000万ドル(約1000億円)の時価総額があることでもわかる。だがBenioff氏の話の中で気になったのは、SaaSというソフトウエアのもたらすビジネスモデル、市場変化である。

SaaSとは、Software as a Serviceの略称であり、契約ユーザーが必要とするものだけをネットワーク・サービスとして配布し利用できるようにしたソフトウェアの配布形態をいう。必要なものを必要なときだけ利用し、利用機能に応じて料金を支払う(通常は1人月額/年額いくら)。単純化して言えば、ブラウザさえあれば、導入した今日からでも稼働できるソフトウェアである。

そのあたりを同社は「Innovation、No Infrastructure」という表現をしている。イノベーションかどうかはともかく、ノー・インフラ(インフラ不要)はSaaSのコアバリューである。

基本的にはサービス提供者のサーバとの通信が必要なので、ブロードバンド社会になったことが事業を成立させた第一要件だと言われる。さらにソフトウエアを介してコミュニケーションがなされることが普通になったことも要件だ。

Benioff氏は「オラクルやSAPは第二世代」、「GoogleやAmazon、e-Bay、そしてSaleforceは第三世代」と表現していたが、必要なとき必要なだけソフトウェアを使うのはこのようにわれわれの日常なのである。

【オンデマンドは日常的な現象】
検索というサービスをGoogleにオンデマンドする。オークションというサービスをe-Bayやyahooにオンデマンドする。書籍探索・選択・購入・決済までのサービスをAmazonにオンデマンドする。音楽購入というサービスをiTunesにオンデマンドする。すべてオンデマンドであり、あちら側(Web2.0)にあるサービスである。そしていつの間にかサービスが良くなっている。iTunesで実感される人も多いだろうが、「あちら側でやってくれている」という感覚は快感である。

つまりオンデマンドのソフトウェアこそ、すでに日常なのである。あなたが会社の中で経費精算しているシステムはスタンドアロンと言っていい。直訳して「孤独に立つ」という表現は、そのソフトウェアの孤独な実態を表している。システムが進化する中で、ネットワーク化され、ダイナミックに標準化されていることが事実なのである。

【SaaSで供給側の何が変わるか?】
わたしもサプライヤー側のはしくれとして気になるのは、SaaSというシステム・サービス形態が普及するとすれば、供給側の何が変わるか?という点である。たくさんあるが、とりあえず3点を考えた。

①システム開発会社のビジネスモデルが変わる。
「業種の異なる業務をどこまで普遍化できるか」という課題はあれど、営業、物流、決済、会計、税務、保証など、業務が業界を問わず似ている分野(わたしたちは守りのビジネス領域と言う)ではSaaSが進むだろう。システム・インテグレーションと呼ばれる重量開発分野にこの波が押し寄せれば、SEの人材派遣型の開発は敬遠され、オンデマンド型のビジネスモデルが席捲する可能性が高い

②パッケージ・ビジネスが変わる
iPidユーザーならわかるが、iTunesのソフトウエアが「いつの間にか改善されている」という感覚が気持ち良い。既存のパッケージ販売型ベンダーでは、こうしたことは技術対応よりも、ビジネス上の対応が困難だと思われる。それは主に収益モデルが異なるからである。

その一方でSaleforce.comでは、ソフトウエアを年3回以上バージョンアップするそうだ。一般のシステム・デベロッパーでは、OS会社とのからみや自社のサービス体制の制約もあって、SaaSに移行がしにくい会社が多いと考えられる。第二の創業をして、技術と経営をリストラしない限り、SaaSに適応できないで難破する会社が続出する可能性も高い

③オープン系がビジネスになる。
Linuxが喧伝されたころ、オープン系のソフトウエア開発者の「主権在民」が言われた。彼らの献身は素晴らしいが、ビジネスにならない雰囲気が気になった。SaaSでは、Webサービスと総称される共通化が図られるため、ソフトウェア・デベロッパーの自主性が損なわれない形で、優れたソフトウェアがどんどん見出される可能性がある。SaaSとはデベロッパーを吸収する「プラットフォーム」でもある。

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 開発者のインキュベーションセンターの案内スライド(日本にも開設する予定)

SaaSやWeb2.0への対応について、システム会社がどう考えているか。それが命運を分かつ可能性がある。SaaSというパラダイムシフトにどう対応しようとしているか、技術的な対応力の問題だけでなく、ビジネスモデル自体をシフトさせる問題でもあるからだ

わたしもBenioff氏のおかげで、システム業界の行方も見えてきた。今日は以上です。

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2007年4月 6日 (金)

Scribd という文書版youtube

今や非英語圏では日本人ユーザーシェアが圧倒的に高いと言われるyoutube。はまって抜けられない人も増えている。そのyoutubeは「動画共有コミュニティ」である。ところが最近話題に上りつつあるのが、「文書共有コミュニティ」のScribdである。

Scribd.comはまだβ版が2007年3月にスタートアップしたばかり。アップロードした文書にタグやコメントをつけて共有できるもので、一種のソーシャル・ネットワークと言っていいだろう。youtubeのようにやがて1900億円もの価値で売却されるような成長を遂げるのだろうか?

 Scribd_logo  

【勝手にアドバイス Vol.149 Scribd という文書版youtube】
Scribdとは何か?またしても拙訳で。

Scribdはドキュメントを発行・発見できるサイト。誰でもアップロードできる巨大なオンライン図書館である。ドキュメントはフラッシュ・フォーマットで保存され、アップされたその場でウェブブラウザで閲覧が可能。

要は、Cドライブにあるドキュメントで、世の中に資することができるようなファイルをアップロードして、みんなで共有しよう!という簡単な趣旨である。そのサイトはこちらから

 Scribd01  画面イメージ

まず目を引くのは、「ジョブスの履歴(Steve Jobs Biography)」という画面。Made by Jonathan Cabreraとあるので、Jonathanがこれを作ってアップしたのであろう。

フラッシュフォーマットで保存されているので、pdfより軽くサクサク動く。サイトで扱うファイル形式は.doc、.pdf、.txt、.ppt、.xls、.ps、.litなどがある。

どんなドキュメントを載せればいいのか?Scribdのサイトにはこうある。

School papers (論文など)
Poems (詩)
PowerPoint presentations (パワポのプレゼン資料)
Serious academic research articles (学術調査文献)
Funny pictures (おもしろ画像)
Free online books (無料のオンラインブック)
Excel Spreadsheets (エクセル)
Commentary on current events (意見やコメントなど)
Musical scores (楽譜)

【まずはアップロードしてみよう!Scribdで日本語最初のアップロード?】
何事も新しモノ好きなわたし、アップロードをしてみた。

 Scribd02

元はPPTの画像ファイルで、あるプロジェクトの中で作成したパワーポイント。これはMさんという辞めてしまった同僚と二人での共同作業から生まれた。

Mさんと二人でクライアントへのセッション資料づくりをしていたとき、そもそも「問題点」「課題」「解決策」「制約条件」って・・・抽象度が高くって、わかりにくいよね、という話になった。「問題と課題ってどう違うのだろうか?」「制約条件とはどこに位置づけられるのだろうか?」

そうしている内に何かにたとえて説明してみよう!ということになり、わたしは野球がいいと言ったが、Mさんがあのクライアントならゴルフするのでは?というきっかけから、ゴルフをテーマに図解をしてみたのがこれである。某自動車メーカーの企画職の方には「わかりやすい!」と激賞されたこともあった。こちらから。
http://www.scribd.com/doc/25182/
 
 Scribd04

タイトルは「ゴルフ課題」、タグは「課題 顧客 問題点 制約条件 ゴルフ クラブ」、説明文の記述は「問題点、課題、制約条件、目標、解決策を図式化したフレームワーク。2年ほどまえMさんと郷で作成」とした。

【多言語対応、アクセス数】
youtubeと異なりテキストの共有なので、多言語対応が必要である。英語、日本語、スペイン語、フランス語、中国語、韓国語、イタリア語、ドイツ語など、一定のネット人口がある国の言語をサポートしている。

すでにわたしはアップロードをしたが、日本語をクリックしても、「Found 0 documents 」と出てしまうのは、わたしが言語登録を忘れたのか、まだサイトがβ版で不具合があるのかわからなかった。

現時点のアップロード文書数はチェックできなかったが、登録メンバーは12,000名以上、Topページの表示では、3月上旬以来、累計で378万9519回のサイトアクセスがあるとされる。

【学生の発案、運用】
このサイト、誰がどんな思いから作ったサイトなのか。

Scribdは2006年9月にTrip AdlerとJared Friedmanという2人の学生がはじめたばかりのサイト。学校新聞をオンライン出版したいと思ったものの簡単にはいかず、試行錯誤の末にたどりついた「世界中の人が文書を共有できるサイト」というアイディアから生まれたものだという。
http://markezine.jp/a/article/aid/908.aspx

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二人はハーバード大学の学生であり、その後1万2000ドルの立ち上げ準備金や30万ドルの運営資金を調達し、β版公開にこぎ着けた。
http://jp.techcrunch.com/archives/scribd-youtube-for-text-gets-300k/

【文化系や芸術系にもデビューの場となるサイト】
このサイトの存在理由は「自分の作品のアピールや共有を通じて、楽しみ、評価され、学び、より良い作品を作る」というものであろう。役者や絵描きや音楽家など、ネットという発表の場が増えてきたが、これは文書版の作家の登竜門なのである。

「Tripはときどき街角でサックスを演奏してるんだ」とJared Friedmanがインタビューで言っている。オンラインの学校新聞がビジネス化するというノリもいいが、人間は誰しも「認められたい」という欲望を持っている。オーディションや応募などもいいが、こうしたサイトで広く世間の目にさらされることで、チャンスも生まれ、切磋琢磨もできる。

【勝手にアドバイス】
動画が出た時点で、もっとサイト構築もアクセスも容易な文書が無かったことがそもそもおかしかった。SNSが友達との輪づくりなら、Scribdはテーマ発表の輪である。ブログを買いていて検索をしていて、ネット上で見つかる学生の論文など、とても良いレベルのものも多い。そういうものが埋もれず、何度も引用・使用されることは世の中のためになる。そういう場としてのScribdには期待がもてる。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年4月 3日 (火)

ShoppingPathというショッピング・ビジュアル

ちょっと古典になるが、パコ・アンダーヒルさんという方の書いた本が話題になったことがある。リサーチ畑出身のわたしも、アンダーヒルさんの商業の現場と買い手の徹底リサーチから、データから実態の問題と改善を導き出すアプローチは参考になった。小売業関係の方ならご存じだろう。

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だが「ウェブサイトにおける売場分析」はどうだろうか?トップページの構成、ダイレクトリー/サイトマップ、商品/コンテンツ量、コンテンツ説明、誘導シナリオ、サイトの素性など言わば行動特性、画面構成、画像や動画の扱い、カラーリング、つまりGUIなど心理特性など、ウェブサイト構築企業はこんな診断するが、どこまで科学的になされているだろうか?

そんなことを考えさせられたのもShoppingPathという柔軟なサイトを見たからだ。今日のテーマはShoppingPathからのウェブサイトという販売の場について。

 Spt_logo

【勝手にアドバイス Vol.146 ShoppingPathというショッピング・ビジュアル】
この米国発のサイトはまだβ版ほやほやらしい。日本語で触れられた記事も少なく、米国内でもあまり語られていない。CrispyShop.comというサイトの運営者(ShoppingPath.com)のAbout usを拙訳。

CrispyShop.comはイノベーションに情熱的な少人数のスタートアップ。最新ウェブ技術をつかったウェブショッピング・プロセスは、わたしたちのαバージョン・ウェブサイトに集約されています。わたしたちは商品比較の新しいウェブツールを提供し、消費者の選択眼を育てます

結構意訳をしたが、だいたいそんな内容である。

 2_3 サイトイメージ。

何よりもぜひいじってもらいたい。今日、長らく某大手システムベンダーに囚われの身になっていた(犯罪ではなく常駐という意味です_笑)Cherryさんがオフィスに復帰した。よかった。でさっそく「ねえねえこのサイト、見てよ」と紹介したら、ウェブ慣れしている彼女も「わぁ!」と言った。このAjaxを使ったという動き、なんともダイナミックだし、商品の選択体験として新しいコンセプトがある。

価格がベース基準なのだが、ひとつのジャンルを選択すると、ずらりと商品が左から右にならび、波を打つように画像とその情報が表れては移ろう、ピアノをちゃららーん♪と弾いているいるかのように気持ちがいい

【コンセプト】
再び同社のサイトから、What is ShoppingPath?

動的に変形するグラフを用いた商品比較、これはまったく新しい商品比較サイトである。(中略) まだまだサイトは幼児期ですが、ShoppingPathは他のサイトに比べてもっともインタラクティブで正確な情報を提供しています。わたしたちのサイトは、売り手にも買い手にもベストなヴィジュアルと商品比較の場であり、買うか買わないか、またいかに正確に理解してもらった上で買うか、そういう購買行動を支援する。

これも意訳だが、おおよそ彼らが言いたいことをまとめた。つまり、消費者は仕様や価格や大きさやデザインや、なんやかやをいろいろ比べる。今までのウェブサイトはそういう情報をデータ中心で、つまりビジュアルではなくデータ比較としてとらえていた。

だがこのサイト、たとえばTVを選んでみる。そうすると価格だけでなく、TVなら画面サイズ、液晶/プラズマなど機能、解像度、HDMIありなし、重さ・・などダイナミックに選択肢が変化する。わたしのまったくの想像だが、比較項目の優先度合いのキーを入れて、最後にいくつか絞り込む・・・なんてできるとすごい。

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【店頭特性からバーチャル特性へ】
リアル店舗であれば、店員や顧客の精緻な分析は、小売業だけでなく研究機関、大学などに、多年にわたり蓄積・含蓄がある。だがウェブサイトの顧客の行動は、AISAS、Attention(注目)-Interest(興味)-Search(検索)-Action(クリック)-Share(書き込み)、それはなるほどなと思うが、では科学的にどうなのか?はあんがいまだ分析されていない。

ウェブ参加率は国民全体の70%にも到達する中、なぜもっと科学的に分析しないのだろうか?

【分析の切り口はたくさんある】
ネット全員参加の時代、ウェブ顧客のセグメンテーション分析は必須である。リアル・ショッピングよりも個性や職業、価値観の違いが強く表れると言われる。年齢階層別、職業別よりも、ライフスタイル・マーケティング、たとえばウェブ参加スタイル、ウェブ購買額やウェブ家計率、仕事上のウェブ活用度合い、主体的/受動的な参加度合いなどを調べることは実効性がある。ライフスタイル分析ではなくウェブスタイル分析である。

たとえば「ネット商圏」というコンセプトを考えよう。yahooから1.6クリック以内の商圏(想像の商圏_笑)にあるのは、これこれのサイトであり、そこに訪れる顧客の○%はSEO経由だが、○%はXXX経由。つまりニュース情報で来る顧客と、エンタメ経由で来る顧客とが主体であり、居住地(アクセスポイント)のGoogle Mapからの電圏アクセス比率を見るとかくかくしかじか・・・・・だとか。そういう爆発的な何百万バイトのデータを瞬時に分析して、だから貴社のサイトはこれこれの弱みがある、商圏分析から見てこうすべきだ、そういうロジックがあってよいと思う。未来の話と思うかもしれないが、原理的にはできるはずだ。

余談だが、消費者調査で「パネル」という調査対象の基本情報。年齢、性別、学歴、収入など基本情報だが、ネット・クラスター分析では、対象者個々人のブックマーク/お気に入りがパネルだと思う。お気に入りに何をどう登録しているか、その人となりをかなり表している。上っ滑りなアンケート調査をするより、ブックマークとウェブ消費スタイルを相関分析することには価値がある。セグメンテーションの具体的かつ有効的な切り口になる。

【勝手にアドバイス】
店頭販売業におけるロジックは、やはりSCMプロセスであり、いかに売るかのメソッドである。それは「ビジネス・プロセス」の最適調和のあり方を追求するものである。

それに対してウェブサイトでの顧客対応は、なるべく顧客自身にすべてを気軽に、気持ちよくやってもらおうというコンセプトである。店舗発見から商品探索、お好み誘導、価格比較、口コミ情報チェック、購買、支払いまで、気がつくとすべて買い手がやっている。その意味では「ユーザー・プロセス」こそがウェブサイト・ショッピングを改革するキーワードである。

顧客起点、ユーザー起点の商売のあり方重視と、マーケティングの世界では古くから言われているが、ウェブサイト・マーケティングでも、その根底の原則に変化はないのである。いやむしろ、とてつもなく重要になっている

今日は以上です。ではまたあした。

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2007年3月24日 (土)

ブロガー・コミュニティで私のつながりを自動生成

ブログを書き始めて早9ヶ月、ココログに引っ越してきて6ヶ月が経った。ブログを書いていてとても楽しい時間もあった一方で、スランプな時期もあった。どうもブログも人間から出ているのものなので、バイオリズムにに影響されているのだろう。

ブログ・スランプなときはどうすればいいのだろうか?たとえばネット上のブログ海から自分と似た人を探して、元気づけてもらうのもいいだろう。だがどうやって似た人を探せばいいのだろうか?何を持って似た書き手と言えるのだろうか?

タグクラウドマルテンテン、そしてマインドマップなど、最近ブログとブログを結びつける技術開発も増えてきた。今日は「ブロガー・コミュニティ」を自動的解析してマッチングをしてくれるDIONの技術を中心に。

【勝手にアドバイス Vol.142 ブロガー・コミュニティで私のつながりを自動生成】
KDDIのDIONラボで公開中のサイトが「ブログコミュニティ検索」である。この技術は、公開されているブログを総合的に分析し、類似するブロガーを自動的に検索する技術だという。

今回開発したブログコミュニティ検索技術は、ブログの記事内容をエンターテイメント度、芸術度、教育度、科学度、政治度、感情度などの14のカテゴリで分析して、その数値の分布が類似しているブログを書いている人を、似たブロガーであると自動的に判定するものです。これは、1 つのブログは基本的に1 人のブロガーに紐付いているため、言葉遣いなどに個人差が現れやすいことを利用しています。
http://www.kddilabs.jp/pr_pdf/20061025blog.pdf

Photo_31  

要は文章を解析して、似たキーワードのブログを探すのか・・・と思いきや、もっと複雑な技術があるそうだ。これまでの単純なキーワード検索では複雑な検索キーの入力が必要であり、困難であった「似た雰囲気で、似たような話題を扱っているブロガー」を簡単に探し出せるという。自分のブログを検索キーにして自分に似たブロガーを探し出すことで、新しいコミュニティ形成のきっかけとすることができる。

なるほど、自分とよく似たブロガーを探すことができるというわけだ。たとえば中心に自分のブログを置く。自分のブログのカテゴリアイコンがそれを取り囲み、自分に似たブログが結びついてゆく。類似度合いも「70%」のようにパーセンテージで表せるという。論より証拠、やってみよう。

【・・・と登録してみたものの・・・】
DIONのサイトからメールアドレスを登録し、申し込んでみるとすぐに登録案内が返信があったので簡単に手続き。そしてブログコミュニティ検索の画面からログオンをしてみる。

 02_6

あららおもしろい。じわじわとブログのコミュニティのつながりが、Javaの技術を使って動的に広がっていくのである。特定のブログを引っ張ったりずらしたりができるのだが、どうやらこれはブログを読み込んでいる時間を稼いでいるのではないだろうか。

 Kddi  広報資料から。

で、このマーケティング・ブレインのサイトを登録して、自分と似た人を探そうとしてみが、URLもRSSフィールドも登録ができない。よく見ると現β版ではDIONのLOVELOGしか対応していないとのこと

 ブログで公開しているRSSフィードを入力してください。
 LOVELOGサイトに対応しております。順次対応サイトを増やしていく予定です。

なぁんだ。自分と似た人、どんなブログが登場するか、楽しみだったのに。早期にココログも対応することを期待して待っていよう。

【気になることはいろいろある】
このタイプの技術がどこまで優れて人間の代わりをしてくれるのか、疑問はいろいろある。たとえば同じサッカー日本代表のことが書かれていても、反オシムと親オシムでは内容が180度違うだろう。それも読み取ってコミュニティかコミュニティでないか、判断ができるのだろうか?(今日2007年3月24日にも試合がある)オシムの試合後の会見での言葉、「肉でも魚でもなかった(よくないたとえで使う)」を「メイン料理(高原選手)はドイツからの空輸で美味しかった」、あるいは「メイン料理はやって来たが、コーナーからのセット料理で物足りなかった」と解釈するか・・・・まあ大同小異、同じ蛸壺の中の話と言えなくもないですね♪ 

コンテンツにしても、自分の気持ちを語っているのか、誰かのコメントを再録しているのかでも、まるで違ってくる。ブログに性格は表れるのは間違いないが、厳密さや正確性というより、あ!自分と似た感性の人がいた!という発見でいいのだろう。その意味ではおもしろいサービスになりそうだ。

【ちなみにわたしがブログを書きつつ思うのは】
わたしのマーケティング・ブレインに限らす、たいていのブログは4つのタイプに分かれる。下図を見てほしい。

   Blog_matrix

①象限Aコモディティと化した商品の紹介である。読み手は「そんなの知っているよ」「だからどうなの?」と流し読みされてしまう陳腐なもの。
②象限Bはブロガーの多くがここに属する「新商品の紹介」。ネットや新聞で紹介された商品・サービスに軽いコメントを付すブログ。ふ~ん、そんな商品出たんだ、という感想。
③象限Cコモディティ化したテーマの本質を書くもの。世の中の根底に流れる変化をとらまえる、エッセイに近いブログである。ここで素晴らしいことを書くのがプロである。3月18日付けだったか、川上弘美さん の日曜日の日経のエッセイはすごかった。テーマは「地産地消」という今やありふれたテーマだったが、展開はまさにプロの文章。
④象限Dは新商品の本質、その商品やサービスがなぜ出現したのか、その背景やねらいから、顧客価値の本質をえぐる!みたいなブログ。

ゆえに難易度はC>D>B>Aである。そのテーマで本質が描けるかどうか?が焦点。そもそもそのテーマに本質と呼べる何かが無い場合もあるのだが。できる限りCないしDを書くように心がけ、AないしBなら自分の趣味や好みを赤裸々に出す。一応、こんな原則を持っている。

【勝手にアドバイス】
ブロガー・コミュニティは今後ますます増加するだろう。世界はブログでもっと平らに、ボーダーレスになる。DIONラボのサービスがいつか多言語混じりでできたらすごいだろう

マーケティング・サイドからみれば、ブロガーの精緻なセグメンテーションが可能。ブロガーを文章からいくつかの行動/態度カテゴリー(例えばイノベータ、アーリーアダプター、ブリッジ、フォロワー・・・)に分類できれば、特定テーマ関連のブロガーをバーチャルに一同に集めて、あるテーマで討議をさせるリサーチ・イベントを開催することもできる。わざわざアンケート会員を抱える必要がないのだ。これはリサーチ業界の掟破壊モデルになりそうなのだ。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年3月21日 (水)

Secondlife、セックス産業とパロディと。

いよいよ登場するか!バーチャルライフのウェブサイト「セカンドライフ日本語版」。だが日本語はまだ公開されない。それで英語版にフックすると、現在は486万人の住人がいるという。過去60日に167万人がログインし、常時ログインはだいたい2万人。よ~しわたしもその内のひとりになろう!ということで登録した。

日本人が現在何人登録しているか知らないが、登録ユーザーは米国人が50%、ヨーロッパ人が28%、アジア人11%、ラテンアメリカ人6%、その他5%だからまだまだ少数だろう。平均年齢は32歳、女性率は43%という。わたしが気になるのは、結局アメリカでSecondlifeが流行っているのは「セックス産業」という話があったからだ。

今日はSecondlifeが、日本で一般に言われているバーチャル世界のイメージとはちょっと違うという事情を中心に、バーチャル世界のマーケティングを考えたい。

【勝手にアドバイス Vol.139 Secondlife、セックス産業とパロディと】
Secondlifeへの登録は簡単。料金Freeのベイシックと入会金9.95ドルのみの追加ベイシック。ここまではサイト内に土地も店も所有できないから、日本で言われているSecondlife内でビジネスをとはゆかない。まずは参加してみることに価値があるので、まずはFreeでいいだろう。

Firstネームを決めて入力し、Lastネームは選択肢から選ぶ。メールアドレスなど個人情報を入力し、アバターを選ぶ。このアバターは言ってみれば裸の状態で、Secondlife内でショッピングをすることで、服や装身具、靴、帽子や時には楽器や乗り物などを購入して、仮想自分づくりをすることになる

ただしソフトウェアのダウンロードは30メガ必要である。アバターを飛んだり跳ねたりさせるためには仕方の無い大きさなのか。ちょっとDLに時間をかけて、クレジットカードないしPaypal登録をしてからスタート。

  Photo_30  これは米国の本家。

【歩く、跳ねる、飛ぶ、走る、話す、叫ぶ】
アバターはマウスで自在に動く。ぐぃっと飛んでゆくのであるが、慣れないと躓いたりよろけたりする(笑)。右に左にうまく曲がれないで壁にぶつかる。乗り物に乗っても歩道に乗り上げ塀にぶつかる。セグウェイを見掛けたが有料だろうか?女の子を見つけてジャンプして近づくと嫌われて去られた(笑)。飛んでみると海の上で、降りたら溺れるし・・・ああ。

方向音痴に行き当たりばったり、乗り物運転が下手くそ、女の子好き・・・わたしのリアルの性(さが)がバーチャル世界でも出てしまう(笑)。

あなたがどこかの見知らぬ街に出張で一人泊まったとしよう。到着日の午後の活動を終え、明日にはプレゼンを控えているとして、あなたは何をするだろう?わたしならまず街を歩いてみる。繁華街だけでなく、さびれた場所も歩いてみる。何でも見てみようというのが基本姿勢である。でもお金を払って女の子を横に座らせてというのは正直なところ嫌い。商売でしょ・・・という気持ちがあって楽しめない。となると、夜の街に繰り出すという行動にはならないのである。

Secondlifeでもまた同じである夜の街のお遊びが嫌いなら、あまり行き場がないのである

【セックス産業多し】
アバターの動きの場を変更するには、(サイト内で)物理的に飛行してもダメ。街や店やサービスを検索/選択して、そこまでワープするのである。フリーキーワードやプルダウンメニューが用意されているが、どんな言葉を入力してもだいたいSexがらみのショップに突き当たる。それはプルダウンメニューでも同じである。正確なところはよくわからないが、大半とは言わないが、過半ぐらいが性がらみではないだろうか。異性、同性なんでもござれなのである。

Secondlifeに限らず、あらゆる出会い系のウェブサイトには「それ」で成立している面があるので、「しょせんSecondlifeもそれだろう」と囁かれていた。やはり、という感がある。

Secondlifeをバーチャル・ビジネスの新しい試みとして普及すると、地球規模のボーダーレス社会が出現して、おもしろいことになりそうだ!と思ったわたしが甘いのだろうか。リアルの出会いを支援するなら良いと思が、ネット上のバーチャルな性産業とは、そのコンテンツ自体にもとても受け入れがたい内容(デジタルの大人のオモチャとか笑)がある。

【アバター・ギャップ】
わたしが感じたギャップをデジタルハリウッド大学院大学の三淵啓自教授はこう語る。

ゲーマー心理の初期段階は、その分身は「キャラクター」であり「アバター」ではない。「キャラクター」の段階では、自分を良く見せたいという自己主張は強くない。
 しかし、コミュニティが形成され、分身への感情移入から(代理)自我が芽生え始めると、容姿やアイテムなどで強く自己を主張するようになる、というのだ。そうなって初めて「アバター」になる。日本のユーザーの多くはいまだ「キャラクター」段階であり、日本でSecond Lifeが大きな市場になるのは、この図でいう「アバター」に成長したユーザーが増える必要がある。

出典 http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/column/narumono16/01.html

 Secondlife_01 

つまり日本のユーザーはまだキャラクター意識が強く、アバター=分身意識が未成熟だというのだ。この図は参考にはなる。だが自己主張や創作が何に対して未成熟かというのが問題である。アバターが成熟してSecondlifeが流行るのはいいが、それが米国でと同じように、セカンド・セックスライフへの成熟なら、多方面に期待されるバーチャル・ビジネスの可能性を損なうことにならないだろうか?

【パロディサイト】
やはりリンデン社はSecondlifeの市場規模のうち、セックス関連産業の市場規模を明らかにすべきだろう。それはそれとしてSecondlifeのこのパロディはおもしろい。

 Get_a_first_life  パロディです。

GetAFirstLife.comはいわば公認パロディで、Darren Barefoot氏というパロディサイト。リンデン社も「結構な出来だ」と褒めたという。GetAFirstLife.comでの人口は65億人となっており(つまり全世界の人口)、新規加入者(つまり出生者)は36万人となっている。世界中では毎日36万人がリアルに生まれているのだ。ふ~ん。

ふたつのTopサイトで、同じ箇所を3つ比べてみよう。

リンデンサイト Join Now, membership is free(いますぐ参加しよう。メンバーシップは無料
GetAFirstLife.com
 Go outside, membership is free(いますぐ外にでよう。メンバーシップは無料

リンデンサイト View interactive map (仮想マップを見てみよう!
GetAFirstLife.com
 find out where you actually live (実生活で自分をみつけよう!

リンデンサイト Under 18?(ここでSecondlifeは性サイトが多いことを認めている
GetAFirstLife.com fornicate using your actual genials (自分の性器をつかって密会しよう(リンデンサイトにあるデジタルの大人のオモチャをもじっている_笑
参考 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20341393,00.htm

 Getafirstlife_japanese 日本語版もある(笑)

【勝手にアドバイス】
性産業がこの世からなくなることはないが、性産業とレッテルを貼られたビジネスは、表の世界で挑戦はむつかしいだろう。表から裏へはあったとしても、裏から表はない。日本版セカンドライフを繁栄させるには、このことに留意したい。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年3月 7日 (水)

@niftyタイムラインで時を共有!

ミヒャエル・エンデの代表作『モモ』では、灰色のスーツを着た銀行マンのような男達が出てくる。その男たちは「時間を貯金することができる」と言って、時間貯蓄銀行を利用しましょう!と人々をそそのかし、労働をさせるとういものであった。町中の人たちはみんな生気を失ったような顔をして・・・・・こういう話でした。

確かに日本の成熟した資本主義社会。毎日忙しい人々ばかり。どこでもかしこでも時間を奪われて幸せでない人も多い。わたし自身、どうだろうか?なんて考えてしまう今日この頃。

そこで今日のテーマはニフティのタイムライン。このサイトの開発者が『モモ』を読んだかどうか知らないが、せめてウェブサイトでは現在・過去・未来の時間を自在に扱えるようにしよう!というのは良い発想だと思う。

 Timeline_logo 猫も杓子もβ版

【勝手にアドバイス Vol.131 @niftyタイムラインで時を共有!】
cocologを運営するニフティの新サービス、タイムラインとは何か?

http://timeline.nifty.com/」は、利用者が興味のあるテーマについて記事を投稿でき、その情報をタイムライン上に掲載することができるサービスです。投稿した内容は時間軸に沿ってグラフィカルに表示できます。また、投稿内容について閲覧者がコメントを付けることも可能なので、グループでの情報共有やコミュニケーションに利用できます。

サイトのガイドラインの記述では、たとえば「子どもの成長キログラムを写真でタイムラインづくり」「歴史上の人物のタイムラインをみんなでつくる」「プロジェクト管理表のタイムラインをメンバーで共有する」「好きなアーティストのディスコグラフィーをタイムライン」・・・つまり、時系列で起きたこと、起きつつあることをウェブサイトで共有するというコンセプト。ちょっと事例を見てみよう。

「任天堂の歴史」というタイムラインでは、1980年代から2000年代まで、ファミコンの発売からWiiの発売まで時系列で記録が掲載されている。画像+コメントもあるが、コメントだけで「任天堂のディスクシステム・・・いくらだっけ」(笑)というのもある。

「空でつながろう!」というのでは、月別のタイムラインで、知床の夕焼け、十勝岳~雲海を抜けて、寒いけど息をのむ、・・・などコメント付きで画像が投稿されている。

「スタートレック」には書き込みが多くて、1980年代から2010年までのタイムラインで、「宇宙大作戦」「ネクストジェネレーション」「ディープスペースナイン」「スタートレックLDボックス発売」などさまざまな記述と画像がある。

 Timeline
 スポックの歴史も創ってほしい。

なるほど。人間は成長しいつか死ぬものだし、過去の歴史は時間軸で支配されているし、プロジェクトは七転八倒してもいずれ終わるものだし(そう願いたい)、好きなアーティストのディスコグラフィーもいいね。たとえばローリング・ストーンズのような不死バンドは、これまで大量のアルバム・シングル・ブートレグを長期間にわたり多国籍で発売している。こういうアーティストの作品整理にはもってこいのサイトである。

【簡単に言えば時間軸のコミュニティかしら】
ようするに「任天堂」「感動した空の風景」「スタートレック」といった特定のテーマでコミュニティをつくり、画像を投稿して、それを時間軸で並べる、というサイトである、と思えばいいだろう。

ジョギング記録を共有して比較できるジョギング2.0Nike Sports + のようなことが、どんなジャンルでもできる、というようなサービスと言い換えてもいい。

その時間軸は秒、分、時、日、月、年、10年という切り口で切り替えができるのがおもしろい。その投稿時点で時間指定ができるのである。閲覧可能範囲も自分だけから仲間、一般まで閲覧できる可変。つくった年表や時表をブログパーツにして貼り付けることもできる。発想次第では融通無碍につかえそうだ。

 About_img
 ブログパーツもいいが、ニフティさん、ココログも改革をせよ!

【勝手にアドバイス】
①SFAより使えるかも知れない。
SFAとは営業支援システム。営業パースンの活動プロセス管理、成果管理、情報共有に使う情報ツールであるが、ひも付きではないコンサルタントとして率直に言うが、必ずしもうまく使えない・使い切れないのである。その理由はさまざまだが、プロセス管理の重要性を上司も部下も同僚も理解しなければ、無用の長物になりがち。

それはそれとして、このタイムラインぐらいの管理でどうでしょうか。つまり営業日報メモレベルでの活用でいいじゃないかと割り切って、どこどこにいつ何で訪問したという「スケジュール歴史」表をつくり、社内だけで共有できるようにする。

それだけでもメリットはある。「おう、前にあれやったよな・・・ほらあそこの会社だよ。あのテーマ・・・」という初老の上司を黙らせることもできるし(笑)。

②高校生の勉強には効果的だろう。
歴史の勉強に使えますよね。自分で作成すれば歴史や年表を覚えられるし、学校のクラスの勉強サークルや試験前に、みんなで歴史年表を作成し合うと新しい学習スタイルにもなる。

③執筆活動にも使えそうだ。
周防正行監督は映画「それでもボクはやっていない」を撮るために裁判を相当回数傍聴したという。脚本を著述をする上で、メモや傍聴記録、写真、報道など、一連の情報を時系列にこのサイトに貼り付ける。良い使用法だと思う。ルポライターがウェブで調べた記録やURLを、時系列に整理するなどにも使えそうだ。

④定点観測にも使える。
たとえば渋谷の街角を歩く女の子のファッション定点観測。これは!と思ったファッション自意識の高い女の子をデジカメで撮り、時間別に貼り付ける。わぁ~こんな着こなしあるの!みたいな輪が広がれば面白い。ということは、交通量調査店舗の顧客入り込み調査にも使えるのである。

時間は貯蓄できないが、今や共有できる。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年2月24日 (土)

BuyMaでスパニッシュグッズを!

久しぶりにオフィスにやってきたCherryさんとの会話がはずんだ。スターバックス限定の桜柄のタンブラーのCherryさんと、気がつくともう二時間も喋っていた。スタバの外の日比谷シティ広場では、すでに夜間照明でフットサルまでやっている時間になってしまったが、楽しいおしゃべりだったね。

その楽しい時間の中でも、一瞬お客さんの課題が頭をよぎってしまった(頭は課題未解決病、手指は腱鞘炎です)。Cherryさんに「○○PJでさ、XXXXって課題があるんだよ。ぐっとくる解がなくてね・・・」とこぼしてしまった。
「あ、それならB・・・みたいなサービスどうかしら」「何それ」「Buymaっていうの」「バイマ?それって何よ?」「海外にいる人にお願いして、代わりにショッピングしてもらうってサービス」

さっそくBuyMaを調べた。なるほど、こういう仕掛けのサイトがあったのだ。わたしはまだまだ無知なのである。わたしはちょうどあるスペイングッズを購入したところなので、そのスペイングッズの情報をググったら、スペイン製の時計も欲しいと思ってしまった。

休日の今日もまた自宅で仕事目一杯のわたし。だから勝手にアドバイスは、BuyMaでスパニッシュグッズを!「買った気分になろう」である。Cherryさん、お題をありがとう!

Buyma_logo

【勝手にアドバイス Vol.126 BuyMaでスパニッシュグッズを!】
BuyMaのサイトから。
街中を歩いていて、「これは売れる!」と思ったことはありませんか? また、欲しい商品がなかなか見つからなかったことや、遠くて買いに行けなかったことはありませんか? そんな経験がある方のために、BuyMaは誕生しました。
http://www.buyma.com/static/whats_buyma/buyma_about.asp

買うには・・・
サイトで閲覧ができるおすすめ商品から購入ができる。これはバイマの登録バイヤーが既に購入した品の情報や、購入できる商品の画像をアップしたリストからの購入である。

もうひとつは「これこれのグッズのこれこれのサイズのものが欲しい」という会員からのリクエストをサイトに出す。その情報に応じて、購入できる場所にいる登録バイヤーが買い付けるというものである。

売るには・・・
登録バイヤーが既に購入しているもの、購入できるものを画像付きでサイトにアップする。基本的には短期ないし長期滞在の現地にいる日本人と、国内にいる日本人とのやりとりである。会員数はサイトの表示では246,177人(2007年2月24日現在)、登録バイヤーは5000名以上いるようだ。つまり売り手であるバイヤーは「腕の善し悪し」が問われるのである。ある分野の商品の目利きとなればお客が付く。

なお、購入代金の入金・支払いはバイマ経由で行えるので安心である。(手数料5%が徴収される)。

 Buyma02  あるバイヤさんのサイト。

【コンセプト】
2006年4月17日付けのソネットのPR資料によるとこうある。
ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(SCN:サービス名称 So-net)は、本年3月16日付で33.1%の株式取得を行い、SCNが筆頭株主となった株式会社エニグモが運営するCtoCサービス“バイマ”とSo-net IDを連携させた「So-net BuyMa」を本日よりサービス提供いたします。 “バイマ”は世界50カ国に広がる買い物代行コミュニティです。既に登録会員数は15万人を超え、バイヤーは世界50カ国にわたり、5000人以上が買い付けを行っています。
引用元 http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2006/pr060417.pdf

収益モデルは、取引価格の5%を決済システム利用料として購入者(会員)から徴収し、3%を成約手数料として出品者(バイヤー)から徴収する。

【エニグモの共同経営者のお二人のノリから生まれたビジネス】
上記のようにエニグモにはソネットが筆頭株主になったが、そもそもは広告代理店大手の博報堂出身のお二人が始めたベンチャービジネスである。

 Suda  Tanaka
 須田さんと田中さん。30代後半かしら。

―どのようなきっかけで一緒に事業をやろうと思ったのでしょうか。

須田氏
 もともと一緒になにかやろうとしていたわけではないんですよ。ノリと年齢が近く、よく飲みに行く“飲み友達”の関係でした。きっかけは残業しているときに、田中がビジネスアイデアを思いついたと話しかけてきたことです。僕も負けず嫌いだったため、「自分もアイデアがある」と言って、お互い出し合い、最初のビジネスアイデアにたどり着きました。
 最初はサイドビジネスでもいいかーという気分で軽いスタートでしたね。企画を詰めていくにつれ、壮大なプランになり、本腰を入れてやりたいと思うようになり、ここまで一緒にやってきた田中となら絶対うまくいくだろうと思い、独立に至ったという感じです。

出典 http://enterprise.watch.impress.co.jp/cda/web2/2006/06/30/8128.html

相棒見つけたり!というノリ、ほんとうに良い雰囲気である。プロジェクトであろうと事業であろうと、わたしはこれ(ノリ)がないとうまくゆかないと信じている。

余談だが、わたしは三つのKYOSOを常々思っている。それは信頼=「協奏」であり、負けず嫌い=「競争」であり、一緒に事業を貫徹する=「競走」の三つである。この三つがそろったとき、漫才コンビにしろ、自動車会社のコンビにしろ、ロックグループのtwinsにしろ、足し算ではなく掛け算の価値になる。

【国内でも通用するビジネスモデル】
たとえば東松山市に住んでいる人が、渋谷109のバーゲンに行くとすると、行き帰りでもう3時間はかかる(東松山市の方、他意はありません)。地方在住の人なら国内バイヤーも価値がある。

須田氏
 今後はケータイをもっと使ったリアルタイムなバイマを紹介していきたいですね。その場で売り買いできれば、手数料もちょっとで済む。わざわざ買いにいったら、その分の交通費や手間賃の分が商品に加わり高くなってしまう。とすると取引が決まらないです。ケータイを使ってすぐ売り買いできるならば、そういったことがなくなると思います。
 リアルタイムなバイマができると渋谷の109のバーゲンなどで、都合が悪くていけない人とか遠くていけない人も、バイヤーが代わりに買い物してくれます。

出典 同上

【ストレス解消にスパニッシュグッズを!】
Cherryさんとの打ち合わせにつかった、購入したてのノートがこの画像。

 Note  踊らない会議からの脱出ノート。

 300155 『イラストレーション』誌(1995年)のラバンダの表紙。

ジョルディ・ラバンダというスペインのイラストレータの作品で、日本でも大ブレイク一歩手前のデザインだそうである。東急ハンズで見かけて、ひと目ぼれで買ってしまった。このノートと一緒なら踊れない会議も楽しくなりそうだ。スペインならではのデザインを時計にも発見した。バルセロナの時計WATCHCELONAである。

 Watchcelona おしゃれ。

ラバンダの限定グッズやWATCHCELONAをBuyMaにリクエストして、仕事ストレスを解消するか・・・。おっとまだ○○PJのXXX課題が解決されたわけではない。代行ショッピングは課題解決後に依頼しよう!

Cherryさん、事業アイデアにも燃えてるぜ。火の玉、返球するからね。今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年2月23日 (金)

Like.com 画像でサーチ

昔、エルビス・プレスリーが全盛、お金も名誉も仕事もたくさんあり太っていなかった頃のことだ。彼がふと街を走るクルマに眼を止め、「あのクルマが欲しい」とつぶやいた。傍らにいたマネージャがそのクルマを探しだし、同種の新品のクルマではなく、まさに走っていたクルマをその翌日にエルビスの家に届けたという。

この逸話、ほんとうかどうか定かではないし、わたしの聞き違いの部分もあるかも知れない。だが今日のテーマ、画像認識技術で応用されているのは、エルビスの思いと同じである。「あの有名人が身につけていたグッズが欲しい。似たものを探したい!」 こういうサービスをウェブサイトで提供しているのが「Like.com」である。

Logolikenew ロゴ

【勝手にアドバイス Vol.125 Like.com 画像でサーチ】
このサイト、「Like.com」で何が出来るのか。About Likeのサイトにはこうある。

Like.com is the first true visual search engine, where the contents of photos are used to search and retrieve similar items.

画像コンテンツが類似のアイテムを検索できる、最初のヴィジュアル・サーチエンジン」とある。

 Like  サイトイメージ

このAboutのサイトから、技術紹介の原文を拙訳する。

Likeness Search 類似点サーチ」 テキストサーチではなく画像サーチ
Like Detail 詳細なアイテム検索」 バックルやストラップ、ベゼルなど個別アイテムを検索。
Like Color カラー検索」 色からの検索
Like Celebrity セレブ検索」 お好きなセレブが身につけ、着ているアイテムを検索。
Like Upload アップロード検索」 携帯やデジカメの写真をアップロードしてアイテムを検索。これはカミング・スーン、つまりまだアベイラブルではない。

Likeness Search 類似点サーチ」が基本技術であり、cnetの記事にはこうある。
他の「画像検索」と称する各サービスが、対象となる画像に付されたメタデータの文字情報を頼りに画像を見つけ出すのに対し、Like.comではメタデータのほか画像自体の(視覚的な)類似性を手がかりに検索する、ということを意味している。
http://japan.cnet.com/column/somethingnew/story/0,2000067121,20306488,00.htm

たとえばCherryさんがわたしを写してくれた写真についていえば(以前載せました。ひんしゅく買うので再掲しません_笑)、スーツ姿、ブルー、シャツ、タイ、マフラー、立っている、痩せている・・・など、写真に関するテキスト情報を付与するのが普通であった。つまり従来の検索技術は、画像を検索する際にそのテキスト情報を検索していた

ところが、Like.comの技術では、画像中の情報を自動認識し、さまざまな「デジタル署名」を付すという。そのデジタル署名自体がその画像固有データとなり、検索される他の画像と類似なものを選択するという仕組みである。これはまさに検索革命と言える。視覚情報を検索できるなんて、すごい。

【たとえばこんな感じ】
現在のβ版はサンプル画像が掲載されているというレベルのようだが、まず下図の女優画像から足元を選んでみる。

  Like0  波線の囲み。

足元を選択すると、さまざまな類似の足元が現れる。自分のもっともイメージした靴を探そう!

 Like_1 彼女らが出てくる。

次には商品アイテムとして絞り込まれる。こんなかたちで、類似の商品を選んで、気に入ったら購入となる。

 Like_2 豹でもいろいろあり。

現在は靴、アパレル、アクセ、宝石と時計、インテリア商品の一部だけが検索リストに挙がっている。また、検索先のサイトもAmazon、eLUXURY、Land's Endなどさほど多くはないようである。

だが開発元のRiyaでは、一日3万画像のペースで画像を追加しているという。近い将来にはアカデミー賞やグラミー賞でのセレブの着用するアイテムを写真に撮って、それをLike comにアップロードすると、「どこどこで、いくらで売っています!」ということが即わかるという。

わたしなら、キース・リチャーズが着ているシャツが気になる。わざと裾を出し、ギターを弾くので邪魔にするようにかきあげる仕草は計算尽くだと思うが、実にかっこいい。シャツはポール・スミスもあればコム・デ・ギャルソンもあると言われるが、ほんとうのところはどうなのだろう?

 Dsc_3600  キース!

【画像認識技術はこれからが本番】
ちょうど今日のニュースで、「顔を見分けて検索、日立が監視カメラ用録画機」というニュースもあった。日立製作所が、監視カメラに写る怪しい人を映像から見分ける技術を応用した製品を発売する。

報道によると「人間の顔を認識して検索する機能を搭載しており、録画した映像の中から特定の人間の顔が写っている場面を素早くチェックできる」 要は犯罪防止/抑止である。http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070223AT1D2307R23022007.html

【勝手にアドバイス】
①画像の検索の夜明け。
わたしはプレゼンや報告書に、意表を突いた画像を入れるのがモットーであるが、その画像選択はGoogleイメージやマイクロソフトのクリップアートのサイトを使っている。だがなかなか自分の思い描くイメージにたどり着かないことがある。Like comの技術を使えば、思いに近い画像があれば、そのイメージで絞り込み検索ができるはずである。

同じように広告写真の選定など、こんなイメージなんだけど・・・他にもっと良い写真ない?みたいな検索にも使えるだろう。

②消費者行動調査へのインパクト
コンシューマリサーチには相当な威力がある。被験者に欲しいものをチョイスしてもらって、それをデモグラフィなどと相関をチェックする、従来感性分析といわれていた消費者心理のブラックボックスが、確固たるデータで裏付けられるかもしれない。

③似た人探しの功罪
画像SNSとしての利用が考えられる。自分がアップロードした画像と似た画像をアップしている人を検索する。同じ画像友達で、何かつながりができるかもしれない。

自分の顔写真をアップして、似た人を探すことも可能。だが仮に増田明美さんがアップして、類似検索すると宮沢喜一さんが出てきたとしたら、それは技術の発展が必ずしも良いことばかりではない、というのだろうか。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年2月21日 (水)

購入体験シェア・モール STMX

何かを買った瞬間、次にあなたは何をしたいだろうか?今買った商品をまじまじと見る?レシートをきちんと整理する? いや、きっとあなたがしたいのは「わぁこんなの買っちゃった!」「ずっと欲しかったんだ!」「すっごいお得だった!」という「ねえ見て聞いて行動」であろう。

そんな購買直後衝動をテーマにしたショッピング・モールがSTMX。わたしはこの会社ウェブシャーク木村誠司社長の、ウェブならではのマーケティング・アイデアには正直1本取られた。今日の勝手にアドバイスのテーマは、いつどんな人が何を買ったかが分かるショッピングモール「STMX」。

Logostmx

【勝手にアドバイス Vol.123 購入体験シェア・モール STMX】
STMXは購買者同士をコミュニティー化し、他のユーザーの購買リストを公開するほか、個々の商品の販売データもユーザーに開放する。アフィリエイトプログラムが提供するデータベースを利用し、ユーザーがお気に入りの商品情報をピックアップして公開する「Social Shopping(ソーシャルショッピング)」
引用元 http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20341277,00.htm

STMXの事業とは、ショッピング・モール(競争力のある出店料)とモール・コミュニティ(会員登録は無料)を作り、会員登録した人の購買情報をリアルタイムで共有することができる。その商品が何分前に購入され、その買い手の居住する都道府県、年齢、性別、その商品の販売状況などがサイトに瞬時に反映されるのだ。

①STMX全体で販売された商品をindexにリアルタイム表示
②)購買者の都道府県・年齢・性別の表示
③購買者のハンドルネーム表示
④)購買者の過去の購買履歴
⑤購買者のKEEP商品一覧
⑥商品ごとの過去の販売件数
⑦商品ごとの過去の購買者一覧
⑨購買直後のインタビュー機能
⑩MYROOM(マイルーム=自分の履歴閲覧)機能

2007年2月下旬現在、商品数は12万アイテム、購入コメントは4万7000、会員数は12万人。

【買った時が沸騰点】
ユーザーがその商品を購買した直後に書き込まれたコメントも合わせて表示する。これは、「商品が届いた後より、商品を購入したときが一番誰かに何かを伝えたい気持ちになっている」というウェブシャーク代表取締役の木村誠司氏のアイデアによるものだ。
引用元 同上

コメントはまだそれほど多くないようだが、購入直後の初々しい気持ちこそコメントしたい、話を聞きたいことという木村社長の言葉は、消費者心理の本質の一面を突いている。

ウェブショッピングだと購入後数日経たないと手元に届かない。届いた時には買った時の衝動は薄れていることもある。本やDVDなど本質的に感想や評価をコメントするタイプの商品をのぞけば、ショッピング体験のコメントは「買ったその場」がもっともHotである。

Stmx

【25歳の女性が今何を買ったか】
ショッピング適齢期のヴァンサンカン。「25歳 女性 全国」での検索例。
 
  02月19日1時49分今から16時間7分前
1138shprsオーラスキン AURA SKIN
healthy-support 栃木県 女性 25歳 NONAME   

  02月19日0時56分今から17時間0分前
2shprs純米大吟醸 「澤乃泉」 1.8L(限定発売)
酒のほりこし 神奈川県 女性 25歳 NONAME   

  02月18日23時32分今から18時間24分前
3shprs【コンパクトスリミングEMS】テレビを見ながら楽...
美容と健康なら「らく楽気分」シ... 東京都 女性 25歳 NONAME (15) 

  02月18日23時32分今から18時間24分前
39shprs【スーハーダイエット】お手軽ダイエット!腹式呼吸...
美容と健康なら「らく楽気分」シ... 東京都 女性 25歳 NONAME (15) 

  02月18日23時32分今から18時間24分前
113shprs即納OK!【グラマラスD】夜寝る前に貼り付けるだ...
美容と健康なら「らく楽気分」シ... 東京都 女性 25歳 NONAME (15) 

  02月18日21時58分今から19時間58分前
46shprs高品質高配合バスト アップサプリメント GLAM...
アットスタイルフォーシーズンズ 東京都 女性 25歳 NONAME (3) 

  02月18日19時49分今から22時間7分前
11shprs現役モデルが教える極秘簡単ダイエット
サクセスラボ 山形県 女性 25歳 NONAME   

  02月18日16時06分今から1日1時間50分前
1206shprs究極のお肌若返りサプリ!ホワイテックス
プエラリアの専門店【プエラリア... 神奈川県 女性 25歳 NONAME   

  02月17日13時23分今から2日4時間33分前
11shprs修羅場で勝つ!浮気撃退マニュアル
浮気撃退110番 東京都 女性 25歳 星のお姫様   

AURA SKIN、ダイエット、バストアップ、ホワイテックスなど、25ansにはさもありなん購買に混じり「澤乃泉1.8リットル」、浮気撃退マニュアルはぐっときた(笑)。こうして中年男性の「のぞき趣味」も満たされます(購入者にはごめんね)。

【マーケティング・ツールとしての側面】
まじめに言えば、その年代の方々のライフスタイル分析が可能でもある。履歴の2行目のshprsは一定期間の購入数である。これは連れ買いを誘発しそうなのは「ホワイテックス」が多かったことからもわかる。そんなに売れてるならわたしもひとつ買おうという心理をそそる。

特徴はすべてのデータはこのSTMXモールのコミュニティ内ユーザーに限定していること。このモールの前身のSTORE-Mix.comは月間1000万PV、会員数50万人という規模(5年かかったという)。これだけのベースがあり、12万会員のデータベース分析要素があるからこそ可能になった。加えて情報分析対象をモール内に限定することで、モール出店ショップへのセールス・コンサルティングデータにもなる。

楽天はウェブサイト・モールに過ぎない。だがSTMXモールでは、顧客もストアも流行をリアルタイムに知り、対策を打てるマーケティング・モール。顧客は買物リストを、店舗は運営を改善することができる点で、きわめて2.0コンセプトである。コンセプトは素晴らしい。運営次第でもっともっと伸びるビジネス。
http://www.store-mix.com/

【ウェブ2.0時代のビジネスチャンスの勝手にアドバイス】
①集める。
人類全員がウェブ参加の2.0時代でのビジネスモデルとは、詰まるところ、どんなデータをどう集めて、どう見せるかにかかっている。そんなものか言われるが、そんなもの代表格はyoutubeである。事業価値は1900億円だった。

②つなぐ。
全員参加のデータをつなぐのがその次の工夫である。ミクシィのSNSは日記の「書き合い、読ませ合い」とうつなぎで、一時代を作った。

③寄せる。
参加ユーザーに向けて収集データを加工する、広告や出店者に向けて加工する。②から売上・利益が上がれば申し分ないが、③にも大きなビジネスチャンスはある。

Cherryさん!こういうコンセプトをバネにFoodで商売ネタを考えよう!こういうアイデア+根性サイトに触れると触発されました。と、私的コメント混じりで、今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2007年2月18日 (日)

CGMでブロガー・マインドウォッチ

今日は日曜日だから正直を言おう(クリスチャンではないが日曜は懺悔の日)。わたしはテキストやデータマイニングデータウエアハウスといった分析系ツールを導入しましょう!という仕事があまり好きではない。

それって何?の人も多いでしょうが、細かい話は省くが、データだけをシステムで分析しても、意味のある結果が得られないのではないか、という個人的な偏見である。もちろん良い発見もあるるにあある。それは事実だ。だが何らかの仮説がないところにデータからのインパクトない。つまり仮説立案の方がよほど重要だ・・・と考えがちなのである。

しかし膨大なデータの前ではシステムの力を借りずにはいられない。大手化粧品会社では、顧客とのコンタクトファイルが一日に数千件にもなるそうだ。とても全部読めない。ロボットに読んでもらって、重要なものだけをチョイスしてもらいたい。

口コミ分析も同じだ。人類皆ブロガーの時代、ブログ分析は重要になる一方だ。だが毎日いくつ更新されているのだろうか?今日紹介するNTT アドとNTTデータが開発した「CGM Watch」は、そんなあなたに替わって、ブログを分析してくれるサービスである。

【勝手にアドバイス Vol.121 CGMでブロガーマインド・ウォッチ】
 ブログやSNSに書き込まれた口コミ情報を、独自の解析エンジンで「快い」「対応が早い」「価格・料金が満足」など81種類の感性に分類。その結果を集計したマーケティングレポートを作成するサービスを(株)NTTアドが15日から提供する。
“CGM Watch”と名付けられたこのサービスは、2004年1月から抽出した約2億5000万件のブログ/SNSエントリーをデータベース化。その内容を(株)NTTデータの意味理解エンジン“なずき”で解析した上で、レポートとしてまとめるもの。
出典 http://ascii.jp/elem/000/000/017/17313/

 Cgmwatch  ロゴ兼説明。

あなたの会社が新製品を発売したとしよう。その新製品発売前から発売後までの間にアップされたブログのエントリーを、ごっそりとデータベース化して、不要なエントリーをのぞいた上で、81個の感性言葉で分析して、生の商品評価、広告やプロモーション評価を分析するというサービスである。

そのテキスト分析のエンジンはNTTデータが開発した「なずき」というもの。「キーワード」抽出から数値・構文解析技術をする文脈分析、さらにテキストから話題の判定、感性(評判)情報を抽出してグラフ化するというもの。書き手の気持ちまでを整理するいう。

従来似たようなサービスはあったようだがデータ分析にとどまっていた。NTTアドという消費者調査に長けた会社が、個々の企業の要望に応えて調査設計をするところがアドバンテージである。

【事例を見てみよう】
NTTアドのHPに立派な調査サンプルがある。その内、「デジタル一眼レフカメラ(標準レンズ込み価格20万円以下)について」を読んでみた。

ソニーのデジタルカメラ「SONY α100」の発売2006年6月6日から、ニコンの「Nikon D80」の9月1日を経て、キヤノンの「EOS Kiss Digital X」の発売日9月8日までの期間に、大手の20ブログでエントリーがあったブログを分析した。エントリー数は次の通りだったという。

EOS 30D               6,204
OS kiss digital   12,475
ikon D50        5,696
Nikon D70S     3,250
Nikon D80      5,423
SONY α100     4,506

エントリー数ではキヤノンがダントツである。

 Cgmwatch01

まずおもしろいと思ったのは、分析対象だけを絞り込めること。アフィリエイトや通販、ブックショップやアダルト、RSSのリンク(だぶりだから)、ニュースなどは「個人の考えを記す日記という概念と異なるため」分析対象外とするのである。そりゃそうだ。売ろうとして書く人は除外だ。それをどうやってやるのか。あらかじめデータベース登録をしているのか、目視チェックもあるのかはわからなかったが。

 Cgmwatch02

だが除外をかけるとニコンの商品のエントリーにはアフィリエイトや通販が多い、ということもわかった。また、発売後も商品名エントリーが続くかどうかということも追尾できる(キヤノン、ソニーは発売後もエントリーが減らず、ニコンは発売後はエントリーが減少している)。

【感性表現分析】
さて、81個の感性表現とはどんなものか。ここがノウハウなのでしょうから詳しい説明はないが、ワード項目(?)の分類表は公表されている。

 Cgmwatch03

青い項目が好評(嬉しい、期待、親切、好き、買いたい、等)、ピンクが苦情(不快、批判、遅い、不満、高い、悪い等)。こういう言葉でエントリーブログにどの言葉あるかを分析し、多次元マッピングするのだと思われる。

また機種別の感性分析結果は次の通りである。大きな差は出ていないが、EOSには好評が多く、ニコンに不要が多いことはわかる。ここから個々のエントリーワードを分析するのはおもしろそう。

 Cgmwatch04

ちなみに「予約した」というワードはEOS kiss digitalがもっとも多かったという。「購入した」というワードの分析もできるだろう。タイムリーにブログを分析できれば、販売在庫をどのくらい持つべきか、販促をいつかけるべきかなどの判断材料にも使えそうだ。

料金は5000~1万レコードの調査+レポートで、100~200万円としている。商品分野にもよるが、対象商品とその期間を決めれば試してみる価値はあると思う。

【勝手にアドバイス】
①大手企業にはSaaSで。

新製品が春夏秋冬発売される化粧品業界や携帯業界向けには、SaaS(昔のASP)で自社で分析できるように提供することもできるだろう。分析パターンを用意してレポートをオプションにしてもいいだろう。

②政治2.0サービス
内閣支持率○%という無味乾燥なデータではなく、安倍政権の巷の口コミ分析にも使える。もっとも官邸がそれを欲しがるかどうかは別である。今夏の参院選の打ち手検討にも使える。もっともこっちは民主党が購入すべきだが、自覚しているかどうか別である。

③話題の事件エントリー分析
これはマスメディア向けのピンポイント・サービス。話題の事件でブログのエントリーを、瞬時にぐいっと分析して、ニュースやズームイン朝ズバ!に売り込む。みんながどう感じているのか知りたいという欲求に応える。だが熱しやすく冷めやすい国民性、マスコミの嘘の多いと言われる姿勢を助長するのも嫌だ。

だから、陰惨な事件の感情分析はやめて、藤原紀香さんの十二単(ひとえ)の感性分析ぐらいにしましょう。

 Top_image  どこでも雨女に敬意を表して。

今日は以上です。ではまた明日☆ Click on tomorrow!

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2007年1月21日 (日)

FlipBook デジタル・パラパラ

FlipBookというViewerがある。2004年からソフトバンク・イーブック・システムズが展開してきた「ページをめくるように読める」という技術である。ネット上にあたかも雑誌を読むように見れる電子雑誌を展開してきた。同社が2007年1月19日より「電子ブック図書館 Flib(フリブ)」を開設した。

Images832254

従来よりぱらぱら読める「Manyo」など雑誌を中心に無料講読サイトを運用してきたが、収益を得るビジネスモデルができあがったということらしい。日曜の今日は、FlipBookで雑誌のデジタル・バラパラをしてみたい。

【勝手にアドバイス Vol.106 FlipBook デジタル・パラパラ】
まずイーブック・システムズの代表取締役の岡崎さんの言。
 私たちの提唱する新たな電子書籍(FlipBook)は、紙の本に限りなく近い操作性を追及することにより、慣れ親しんだ紙の本独自の長所は残しながら、さらにこれまでの紙の本では不可能であった音声や動画像も取り扱える、まったく新しいメディアとして誕生しました。
 FlipBookが人々に新しい感動と豊かさを与えるメディアになると確信し、私たちはその普及に全力をつくします。

同社HPより。 http://www.ebooksystems.co.jp/company/message.php

パラパラめくっていく中で、思いもかけなかった情報にめぐり合うといった、偶発的な情報接触の形は、他のメディアには見ることのできない特徴』と岡崎社長がおっしゃるようにスクロールより自然。大量の情報をネットで読むようになり、スクロールホイール付きのマウスも日常的になった。だが人の手の構造から言えば、ページをめくるという行為はマウスよりも自然である。

【Viewerをダウンロードしてみよう】
わたしもさっそくFlipBook Viewerをダウンロードしてみた。直接の競争相手はアドビのPDFであるが、インタフェースはまったく違う。ファイルをダウンロードするというより、紙媒体をダウンロードするという感じ。『Ginger(アクティブオヤジ雑誌)』『Manyo(食・遊・旅・モノ・ファッション)』『Aura(働く女性のライフスタイル誌)』をめくってみた。

たとえば『Aura』を読む。マウスポインターがページをめくる形になり、それをクリックするたびにページがめくられる。小畑由香里さんというモデルが登場するページでは、左側のページに「美容と健康の秘訣は睡眠とストレスフリーの毎日です」といった記事が左ページに。その右側の小畑さんはさまざまなポーズを取ってくれるのである。ページの中で、モデルの小畑さんのポーズが次々に変わるのである

Fd00008220070115203930  この画像ではFlipできない。

あるいは「魅力的なバストをつくるフェロモン・ストレッチ(なんだそれ?笑)」のページでも、ストレッチ体操のコーチの女性が手振り身振りで「こうやって体操してください!」と動画(正確には静止画の重ね合わせ)で説明してくれる。

もうすぐバレンタイン。トリュフの作り方のページでは、ステップ1~8までその解説が写真つきである。大きな写真のエリアと各ステップごとの小さな写真のエリアがあるのだが、小さな方をクリックすると、上の大きな画像と入れ替わり、説明文も入れ替わるという、わかりやすさ。もちろん記事内の広告にはURLが仕込まれており、販売サイトなどにハイパーリンクする。リンクはFlipviewerではなくブラウザで立ち上がる。

自宅などのネットワーク環境によるだろうが、ほとんどストレスなしに、ページをぱらぱらめくる感覚で読める。あともどりも簡単。ページの厚さがめくっている前後で変わるのもいい。画像も非常に美しい。こんなことは普通の雑誌にはできない。

このほか小説(芥川龍之介、太宰治、夏目漱石など古典中心)、絵本、読み物があり、今のところすべて購読は無料。字も大きいので年寄りにもOK。

【収入源】
収入モデルは今のところ3つ考えられている。

ひとつは広告。『Manyo』の見開き2ページの広告料は200万円であり、広告主から徴収する。10万アクセスがあれば、1ユーザーあたり20円。かなりピンポイントであるばかりか、動画や音声、URL埋め込み、クリックで画像が切り替わるなどの効果を考えれば高くない。

もうひとつはViewerの使用料金の徴収で、一般読者からでなく、雑誌を出版する出版社側から、1号1読者あたり3円のライセンス料を徴収する。10万読者であれば毎号30万円の収入がある。

さらに有料コンテンツの販売も検討されており、コピー回数や異なるPCへのコピー制限などを加える著作権保護の仕組みを入れるだろう。

【雑誌の概念を変える】
動画の広告や記事などとの連動が図れるのが新鮮だと思う。音声(曲)も付けられるから、ロック雑誌にも新譜広告を打つことができる。単にCDのジャケットを印刷しておくよりもずっとアピールする広告となる。

また雑誌は刷られたらあとは売れるか返品されるだけであるが、ネット上の雑誌なら、事の修正や追加も容易である。1ヶ月に1回発行するのではなく、ニュースによって「随時内容が変化する雑誌」というような、今までにない形態も考えられる。

さらに有料誌をパッケージ料金で複数購読契約というモデルをつくることも可能だろう。雑誌1冊に料金を払うのではなく、今月読みたい雑誌を選んで、定額に達するまで何冊でも読めるというサービスである。女性誌に
はニーズがあるだろう。

Images832253 めくる。

【勝手にアドバイス】
おまけのアドバイスは、電子ブック図書館には絵本があるが、それで思いついたのが「不思議の国のアリス」の話が実現しそう。絵本を読みながらウトウトしちゃう。夢の中では映画の主人公になって、白ウサギやチェシャ猫やと戯れる。アリス、アリス!という声で目が覚める。

つまり(原作)本をクリックするとDVDやTV映像が視聴できるようにする。DVD/TVを観たあとは原作本を読む。こうすれば映画も文学も両方楽しめる。両者の違いも楽しめておもしろい。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月15日 (金)

ZOZOタウンという‘カウンター・カルチャー通販’

今日の東京は温い陽気でしたが、先週来手元が寒くてならない。それというのも今年の2月、手袋を片方落としてしてまったのだ。案外気に入っていたので、探し回った。だが見つからなかった。残念だった。

向田邦子さん には、冬の寒い日にも関わらず(現状に我慢したくない)というヤセ我慢をして、手袋をしないというイキサツを書いた「手袋」という傑作エッセイがあるが、わたしはイキサツの無いただのやせ我慢。会社帰りに量販店に寄ってみたが「これは」というものがない。

よし!お気に入りを探そう。と思いついたお店のある街の名前はZOZO。街といってもバーチャルな仮想タウン。だがそこらの街よりずぅ~お店と商品のセレクトが効いている。しかも業績は絶好調。

【勝手にアドバイスVol.86 ZOZOタウンという‘カウンター・カルチャー通販’】
――「ZOZOTOWN」とはひと言でいって何でしょうか?
前原 ひと言で何?と聞かれると、『想像と創造の産物』と答えています。
――それは会社のフィロソフィーなのですか?
前原 そこまでは固くないですが。

引用元MdN Interactive http://www.mdn.co.jp/content/view/260/41/

そこまで固くない」というゆるさにこそ、この会社の熱気、ヤル気の原動力を感じる。前原さん(この引用のインタビューではマーケティング本部 ディレクターという肩書き)がそういうのもよくわかる。ZOZOは、こうありたいというスタッフの想像の産物を次々と実現して、若い人から圧倒的に支持されている通販サイトである。

わたしはこの会社の社員の平均年齢の(残念ながら)1.8倍ぐらいの年だが、直感的にこのサイトには感動した。ほんとうに良くできているのだ。

【ナチュラルな感覚で創業】
いつのまにか世の中は情報やモノで溢れかえっています。 必要ないことも嫌でも目や耳に入ってくる。そん情報過多の 時代に生活しているからこそ、私たちに今後必要とされるものは「ナチュラルな情報選択能力」であると思います。 「あっ、これなんかいいなぁ」とか「俺はこっちかな」のような。
株式会社スタートトゥデイ 代表取締役 前澤 友作 

Zozo  まず街が出てくる。

【何が素晴らしいと思ったか】
わたしがくどくど述べるより、ZOZOにアクセスしてほしい。ついでにいくつかわたしがハハンと思ったポイントを書いておきたい。

①街というコンセプト
②ブランド・ミックスへの強い関与と気配り
③売り手=買い手という一体的な意識

①について、MdNから再び引用する。
渡邊 「ZOZOTOWN」になる前は、ショップは平面的なデザインだったんです。(中略)じゃあ、「街」だとしたらどうやって、それぞれのショップを表現したらいいんだろう?と。

――それで、実際の建築家の方々に発注することになったのですね。

前原 最初はみなさん模型をつくろうとしていましたからね。実際の建築物と思ったみたいで。
渡邊 そうなんですよ、それで「いえ、実際には建たないんですけど」って説明をしたりして。建築家の方も考えていることを形にできないものってたくさん持っているみたいで、それがサイト上だとある程度何でもできるんです。消防法とかも関係ないし(笑)。

こんな感じで創られた街は、ほとんどのショップが3Dイメージ。リアルな店舗に入るという顧客の感覚を大切にしているのだと思う。渡邊さんは創造開発本部 デザイン部 ディレクターという肩書き。

0103offi01  ショップへの道。

②ブランドミックスについては、員が欲しいと直感したブランド優先するという。実際にはブランドミックスは苦労しているはずだが。現在は「Central(ビームス、ユナイテッドアローズなどメジャー)」「Concept(時しらずなどこだわりブランド)」「セレクト(byZOZO)」「Trend(若いブランド)」「LifeStyle(吉田カバンなど)」と分けている。以前あった伊勢丹の解放区という試みに近いものを感じる。

Photo_zozo_odetteeodile  3  Bg
セレクトショップ建物。     デザイン。         内部。

③売り手=買い手という一体的な意識とわたしが感じたのは次のような点。

サイズへのこだわり、親切さ; リアルな寸法、標準的な寸法などがとてもわかりやすく細かく掲載。
受注会スケジュールリストというくすぐり: ブランド別に新製品の発売スケジュールを載せている。
優先購入というあざとさ: 発売前の新製品には、優先購入品が設定されている。それをクリックすると、発売開始までチクタクと時間が減っていく数字があるのだ。実に小憎らしい。
拡大画像の使い方がとってもいい: 大きく、はっきり見える、柄まで明瞭。
・商品を着ているモデルの身長と体重の記載あり: 痩せているからカッコイイ(買ったらXXX)という声に応えたのだろうか。正直。

Yuft  これが優先購入券。締め切りまでの時間がチクタク。

【若いこと、勢いがあること】
この会社が差別化されているポイントはいくつもあるが、まずスタッフ(正社員は150名ほど、平均年齢24歳ぐらい)は、セレクトショップの店員のようなイメージがある。おもしろいと思えば食べっこ動物のアクセサリーも売る。買い手の立場でサイトのサービスをあれこれいじる。これがこのサイトの原動力なのだろう。

売上高推移
12億円 (2004年3月期実績)
18億円 (2005年3月期実績)
45億円 (2006年3月期実績)
40億円 (2007年度上半期だけの実績)

75189a12  ZOZOの会社の雰囲気。

【既存の通販やギフト会社では】
多くの老舗通販、老舗ギフト会社では「若い社員の発案で好きなブランドを導入する」「アイデアを即座に活かす」という仕事のやり方ができなくはないが、社内に壁がある会社も多いのが実情。だからZOZOの若くて直感の仕入れは理解できないし真似できない。「おもしろいこと」ベースにだけでは舵が取れないのである

仕入れだけではない。通販会社へは、システム会社から「カタログをめくるように見せる技術です」「顧客クラスタをこれこれ分析できます」というような提案がある。通販会社は時にそれを取り入れる。サイトはある程度便利なる。(既存)顧客分析も精緻になる。だが売上は上がるとは限らない。顧客のためにシステムを作るというより、会社のためにシステムを作るということになりがちだからである

【勝手にアドバイス】
ZOZOはそのデザイン、セレクトの目利き、サービス品質で他社を圧倒している。これは褒め言葉なのだが、青春の輝きというか青々しいというか、スタッフの生々しい息吹を感じる。前例にとらわれないカウンター・カルチャー的な活動を感じさせる。

だが、そこがZOZOの死角かも知れない。「優れた店舗には優れた店長がいる」「店長を中心に才能が集まる」「店長変われば・・・・」ということもある。小売店は店長次第。ZOZOにもまだそういうガレージ感覚がある。今の売上高の勢いだとすぐメジャーの会社になれそうだが、好事魔多しである。

だが、仮に好事魔がありこの会社の事業構造が変質したとしても、「ZOZOというサイト、あれ凄くよかったよね」と後々ファンから語り継がれる・・・そんなサイトかなと思った。これはわたしの想像の産物ですが。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!。

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2006年12月 9日 (土)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・】

【勝手にアドバイス旬ネタ: 6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・】

今週は『オンライン・アイデンティティ』というテーマで5回書いてきた。**********************************************************
1.Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ → 2006年12月4日
2.セカンドライフで生まれ変わる → 12月5日
3.アイデンティティ・ビルダー → 12月6日
4.オンライン・アイデンティティ・ビジネス 12月7日
5.オンラインIDはペルソナか?リアルか? → 12月8日
6.オンライン・アイデンティティの行方を考えると・・・ →12月9日
**********************************************************


【Lonelygirl15というリアルなフェイク・アイデンティティ】
Lonelygirl15という創作で、女優を含むグループは、まだ制作費の出費ばかりで何も儲けてはいないが、youtubeという新メディアを使って何十万もの視聴者を見事にだました。低予算の費用でそんじょそこらのマーケティング・イベントには比較ならないインパクトを世間に与えた。

注目すべき点は、視聴者をだましたことがそのリアクションが必ずしも「Rage=怒り」ではなく、「Compassion=同情」さえ引き出したことだった。

Lonelygirl15という孤独な存在、家族や生活について本音を言うアイデンティティが、孤独なネットユーザーを癒したからである。職場でも地域でも家庭でもアイデンティティがばらばらになりつつある孤独な現代人の心の琴線に触れたのが、Lonelygirl15という存在だった。

Lonelygirl15という存在自体はフェイクだが、そのアイデンティティには、創作者たちの思いが凝縮されていたのでフェイクではなかったのである。だからCompassionが集まった。

【Second Lifeという生まれ変わる場】
2回目のSecond Lifeでは3つの事例を取り上げた。

1.ニュース・リポーター: ロイターSecond Life支局 Adam Pasick氏
2.芸術家:スザンヌ・ヴェガ(ミュージシャン)
3.経営者:サミュエル・J・パルミサーノ氏(IBM 現CEO)

20061016t064215z_01_nootr_rtridsp_2_tech ロイターSecond Life支局の様子。

注目すべき点は、「First Life(リアル生活)」と「Second Life(バーチャル生活)」を往復する活動が盛んになることである。

ロイターのAdam氏が、あっち(ネット)こっち(リアル)のニュースを伝え、こっちであっちのニュースを伝えるというのは、象徴的である。インターネットが情報獲得の道具から表現の道具になるという現象は、HPから始まりメルマガ、ブログ、SNSと広がってきた。個人の表現力をパワーアップする段階に入ってきた。

あっちだけで生きる、こっちだけで生きるということはもはや考えられない。あっちとこっちを行き来することが、新しいビジネスや生活を創る。ブログでXXXを読み、それをリアルなイベントに参加して確かめ、リアルなイベントからネットへ還る。それが本や雑誌で活字になる。これが当たり前になるだろう。

【ネットユーザーの共感を得るアイデンティティとは何か?】
3回目ではオンライン・アイデンティティの系譜をたどった。初期のHPはプロにより成立していたが、もはやネットは素人(アルビン・トフラーの言うプロシューマー)主役のメディアに変わりつつある。

ひとりのブロガーとしての自省をこめて、ひとつの問題提起をした。

「読者の共感を得るブログやエッセイの書き手のアイデンティティとは、何か秘訣、あるいは普遍的なものがありるのか?それは、リアルの世界のそれ(スキル、素材、技術等々)と同じなのか、それとも何か違いがあるのか?違いがあるとすればどう違いがあるのか?」

その答えは今後の研究テーマである。あなたはどんなブログをブックマークするか。それはなぜなのか。ブログに共感するポイントとは何か。心理コンサルタントのMKさんとも相談して、調査設計をしてみたいテーマ。

【有望なオンライン・アイデンティティ・ビジネス】
4回目ではオンライン・アイデンティティ・ビジネスを考えた。

★場
①場/スペース・ビジネス
②スペース構築ソフトウェア
③スペース内派生ビジネス

★アイデンティティ
①アバター・デザイナー
②キャラクターの改善ビジネス
③ゴーストライター
④アイデンティティ売買

★エンターテイメント
①サイバー・ムービーシアター
②サイバー・コンサート

★ビジネス・コンサルタント
①Second Life内の事業化コンサルタント
②オンライン・アイデンティティ・バリュー算出と売買

個人でもできることとして「アイデンティティ・デザイナー&カウンセラー」が有望だと思う。ブログやアバターを含めたネット上のアイデンティティ表現のアドバイスをする。さらに仕事上や生活上の悩みをうかがい助言をする。

ネットは匿名性が保たれること、人はプライベート・メールでは案外本音を書くこと(掲示板やSNSでお分かりでしょう)、カウンセラーと1対1の世界が創れること。カウンセリングの状況を開示すれば、同じ思い・悩みを持つ人と知り合える可能性もある。不幸にしてひきこもりになってしまった人とのコミュニケーションも取れる可能性がある。

【ペルソナでもあり、リアルでもあるアイデンティティ】
5回目は、心理学者の研究を紹介した。

ブログは主観的なものと客観性を持つものに分かれるが、山下教授はウェブ日記を類型化した。指向性から「自己中心型」と「関係構築中心型」、コンテンツ面から「事実」か「意見/心情」。ブログはこのマトリクスの中の4タイプに分かれるという卓見である。

このマトリクスから見ても「共感を呼ぶサイト」とは、書き手の意見や心情がこめられていて、関係を(あからさまにではなく)求めるものだと思う。

これもMKさんとの共同研究のテーマ(ランダムサンプリングで推測統計調査)になりそうだ。従来の「ネットユーザー調査」のオンライン・ショッピングやってますか?いくら遣いますか?という定量分析はもういいだろう。これからは「ネット上の消費者として、あなたはどういうペルソナでどういう買物をしますか?」という一歩踏み込んだ分析が主流になる。ペルソナの分析軸も年齢や収入や職業ではなく、「オンライン・アイデンティティ・レベル」のような新しい評価軸が必要になる。

【最後に】
ネットの普及で、ロングテールの商売が成り立つ時代がやってきた。それは自由意志&自由デザインで自己表現ができるという環境が整備されたことがベースにある。

Mixiの上場MySpaceの日本上陸youtubeの2000億円の身売り、そしてSecond Lifeのブレイク。2006年のェブ関連ビジネスは大きく提供型から参加型へシフトした、重要な年になった。場を提供してデファクトになれば一攫千金だが、そこまでではなくても、ありとあらゆるコバンザメが発生する可能性が出てきた。

あっち(ネット)とこっち(リアル)をアイデアで往復することにもビジネスチャンスがある。オンライン・アイデンティティの行方を考えると、ぼやぼやしてられない時代である。若い感性を持てば、これからもビジネスチャンスはたくさんある。

今週は以上です。明日のテーマは未定(あぶない)。明後日はぷろこんエッセイです。お読みいただきありがとうございました。

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2006年12月 8日 (金)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【5.オンライン・アイデンティティはペルソナか?リアルか?】

【勝手にアドバイス旬ネタ: 5.オンライン・アイデンティティはペルソナか?リアルか?】

旬ネタ「オンライン・アイデンティティ」も、一部の読者からは「アバターってなに?」的なコメントをもらいつつ、ついに第5回目に突入。今日は心理学者たちのウェブにおける心理研究を紹介しつつペルソナvsリアルを考えてみたい。

コンシューマ心理のスペシャリストになるべく英国で研究中のコンサルタントMKさんは、昨日のメールでおもしろいことを書いてきた。

【英国の大学に現れるペルソナ】
ウチの大学のマーケティングの授業中に素っ裸でマスクをかぶった人(多分ウチの大学の1年生、引用者注:なにしろ顔は見えない)が教室に入って来て教室を一周して出て行きました。すると誰かがそれも携帯電話で動画撮影して、次の日にはyoutubeに載せられていたようです。このようにyoutubeを初め、Second Lifeなど様々なサービスが英語圏では一般的(教授などは良く分かっていないようですが)に楽しまれているようです。(一部改変)

なるほど、英国人は授業中でも顔にはマスクをかむり、体からはコロモを脱ぎ捨て、心にはペルソナをかむるのである。授業でも裸のペルソナを楽しめる、さすがモンティパイソンMr.ビーンの英国人は成熟している(のかしら)。

Pythons 懐かしいモンティパイソン。

メールを読んで思わずわたしはKSさんの大学名でyoutubeをサーチしてみたが、公序良俗に明らかに違反するのだろうか、youtubeから「tube」は抹殺されていた。

【ペルソナも馬脚を表す】
もう3年ぐらい前になるが、東京大学大学院の人文社会系研究科、池田謙一教授が「ネットゲームユーザーの実態に学術的にアプローチする」という話は当時ホットになった。

心理学上では、ペルソナとは社会の中での役割を演じる仮面であり、別の人格を演じるということ。「(自動車の)ハンドルを握ると性格が変わる」といわれるように、ゲーマーたちは昔から「ゲームだと性格が変わる」と言われてプレーしてきた。だが教授はインタビューでこう話している。

実と仮想空間での“切り替え”を行うのは、やはり難しいでしょう。彼らは毎日3時間、それを半年続けるというぺースでゲームをやっています。それだけやっていて、“地”が出ないはずがない。必ず、馬脚をあらわすというか、本性が出てくるものです。

池田教授がこう話すのは、3年ほど前のゲーム時代である。今ほどのネット上の対戦が日常的な光景ではなかった。だが実証実験に基づいての結果に基づいての発言は、現在までの状況を予想したともいえるだろう。ブロードバンドが当たり前になった今では、ネット・ゲーマーはさらに自分の性格、ないし馬脚を現しやすいと言えないだろうか。

オンライン・ゲームはある意味でギャンブル性があり、擬似ビジネス空間でもある。勝つためにいくら何に投資するか、腕にモノを言わすか、資本力で圧倒するか、RTM(リアル・トレード・マネー)というバーチャル通貨で、バーチャルな勝負が繰り広げられている。中国人はこすい、韓国人は熱い、という一般的な性格も現れるというから、池田教授が言うように「地は出る」ものだと思う。

【Wiiは身技一体のゲーム】
ましてWiiの新しいコントローラは言ってみればボクササイズである。造語コンサルタントのわたしはWiiを見て「身技一体」という言葉を創ってみた。

「あなたはX-Boxするときはじっとしていてなよっとしているけど、Wiiする時は男性的ね♪」と言われたとしたら、それは褒め言葉になるのだろうか?ゲーマーが運動に目覚めてスカッシュやジョギングをするようになって健康になったら、任天堂岩田社長には厚生労働大臣賞を贈呈すべきである。

Cod3_wii_01  戦場だ、動け。

わたしが主張したいのは、たとえオンライン・ゲームでも、「他者と関係性を維持している限り、地は出る」ということである。SNSも然り、ブログはもっと然り。むしろペルソナをかぶろうとして匿名性のネット社会に入っても、入りすればするほど、逆に個性を主張せざるを得ない状況になる

【サイバースペースのA国とB国でペルソナが入れ代われるか】
質問。あなたはMixiとMySpaceでアイデンティティを使い分けることが可能だろうか? 

登録時の情報に変化をさせる。自分の性格や趣味を異なる情報を登録する。文体を変える。テーマをまったく異なる内容にする。コミュニティにも差異を出す。

わたしのブログをお読みいただける方々は、きっとMixiアカウントは9割まで持っているだろう。そこで読者がGreeだとかMySpaceに追加的に参加するとしよう。まず現実的にふたつの異なるアイデンティティを維持する時間があるか。時間があったとして何のためにそれをやるか。どういう動機からその作業が維持できるのか?自分のウェブ上の分裂をどう楽しむのだろうか?

これはウェブ心理学上の実験としてやってみたいテーマ。ここでは問題提起でとどめておきたい。

【日記の4タイプ】
心理学者の山下清美教授(専修大学ネットワーク情報学部)はウェブ日記の類型化をしている。

1_1 

ここでいうウェブ日記とはブログだけでなくSNSなども含まれている。そうしたウェブ日記を書いている377人を対象にした調査で、ウェブ日記を類型化した。

これで見ると日記タイプの書き手は、まずヨコ軸から自己中心的な「自己指向性」と、他者との関係構築に重きをおく「関係指向性」にわかれる。タテ軸は事実を書くか(事実)、思いを書くか(心情)で整理をしている。確かに星の数ほどあるブログは、このどこかにポジショニングされる。

わたしのMarketing-brainは指向性は明確に「関係」としているが、内容は「事実」に重きを置きつつ、心情を込めたいと思っている。そのせいかよく脱線するし、性格どおり行き当たりばったり(すまん)。SNSには備忘録とう要素もあるが、やはり大多数は関係性の公開日記で書いていると思う。

ペルソナかリアルかという視点でみれば、あんがい(狭義の)日記の象限に「ペルソナ」が表れるように感じる。自分の心をさらけ出しているように思わせて、実は・・という感じ。リアルな心情はといえば、狭義の日記や公開日記よりも、「日誌」にカテゴライズされるブログに表れるのではないだろうか。ある出来事に対してこう思うという記述には、注意深く読めば、その人の人格、意見、経験、筆力、そして人生観が反映されている。

【優しいまなざしの『ウェブログの心理学』】
その心理学者山下氏らの著書『ウェブログの心理学』はブロガーに優しい本である。

475710149x_01__ss500_sclzzzzzzz_v1110811 やさしい感じの装丁。

どんな本なのかAmazonのサイトを読んでほしいが、Amazonにこの本の書評を寄せていたmtk55さんという方のコメントが心にしみこんだので引用する。

 この本のなかのいわゆる心理学的な記述に関して、個人ホームページを持って
 何年かにわたって書いている人なら、「わかる、わかる」と頷く個所が
 多いだろう。日記を書くということは、自分の心をのぞきこむことであり、
 読者とのやりとりに一喜一憂し、他サイトの書き手との関係に注意を払い、
 ネット外の自分とネットの自分との関係についてあらためて考えることであり、、、
 要は誰でも「心理学」に非常に近いところにいるのだと思う。

この本の中に「ウェブログの歩き方」という章がありウェブ上に公開されている。
http://epi.fm.senshu-u.ac.jp/~weblog/archives/ウェブログの歩き方.pdf

 ・(あるウェブログが)自分とよく似たタイプだったり、似たような境遇の人が
 見つかるかもしれない。偶然そんな人のウェブログが見つかると、ちょっと
 嬉しい。

 そう思います。わたしの類友を発見した、というのはすがすがしい。

 ・自分があれこれ思い悩んでいるとき、似たような悩みを綴る人のウェブログを
 読んだら、こんなことで悩んでいたのは自分だけじゃないんだ、とほっとした
 気持ちになるかもしれない。

 なります。ブログは「関係づくり」のツールだとあらためて思う。

 ・「こんなこと知りませんか、教えてください」とウェブログで呼びかけると、
 教えてくれる読者がいるかも知れない。

 
 わたしはまだこれはやってませんが、同志KSさんはブログでよくやっている。
 これからわたしもぜひブログでイベントを立ててみたい考えている。

 ・ウェブログを書き始めると、ふつうなら見逃してしまったり忘れてしまったり
 するようなちょっとした出来事でも、よく観察するようになることが多い。

 ほんとにそうです。ネタないかな、という視点で世の中を活字だけでなく、
 街や電車の表情、世論、自然の移り変わり、身の回りの変化・・・など
 よく観察している自分を発見する。

他人との関係性の中に自分のウェブ上のペルソナを位置づける、それもあまりにも「やらせ」だと炎上するし、あまりにも「オクテ」だと無視される。だけれども自分は「かくかくシカジカの人間である!」とブログで言うとき、どこまで第三者的に書くべきか、どこまで赤裸々に書くべきか、テーマによって戸惑うことがある。

ブログとは、自分と他者の関係という、あやうい伸び縮みするギャップに、アイデンティティという自分からのブリッジを差し渡す作業。人間同士の関係性を創りあげる道具である。だからこそ、「向こう側」にブリッジを渡そうという意識が強すぎると、それは仮想のペルソナづくりに陥ってしまう。自分を見失いかねない。アイデンティティ・ブリッジの発生源は、自分というリアル、自分という「地」がベースにあることが原則である。

明日は今週の総括をしつつ、さらにオンライン・アイデンティティを突き詰めるきっかけとしたい。また今日のテーマに関連して、隔週で書いているエッセイのテーマは「My BlogにおけるMy心理」をテーマに書いてみたい。もうブログ稼業も6ヶ月目に突入した。年末にその小さな足取りを振りかえる意味で。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月 7日 (木)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【4.オンライン・アイデンティティ・ビジネス】

【勝手にアドバイス旬ネタ: 4.オンライン・アイデンティティ・ビジネス】
今日は疲れもほとばしる4回目。だがテーマはビジネスなのでがんばろう。書いてきたことと書くことの予定(書いているうちに若干変わってきた)は次の通り。

***********************************************
1.Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ → fin
2.セカンドライフで生まれ変わる → fin
3.アイデンティティ・ビルダー → fin
4.オンラインIDビジネス → today
以下のタイトルは予定。
 オンラインIDはペルソナか?リアルか?
 オンラインIDの可能性と今後の展開‘小’予想
***********************************************

オンライン・アイデンティティをひとことで言えば「サイバースペースでの自己表現」であり「自己解放」でもある。

自己表現と自己解放を支援するための機能やサービスがビジネスとなりつつある。それはアイデンティティを創る場であり、その構築の支援ツール、さらには改善支援というべきコンサルティングなども出てきた。

そこでオンライン・アイデンティティ・ビジネスを体系化してみたい。体系化というにはおこがましいレベルであるがお許し願いたい。いずれもっと深めたい。今すでにあるもの+予想されるものが入り混じっている。

【場】
①場/スペース・ビジネス
Second Lifeに代表されるサイバーワールドでアイデンティティを創り、育て、活用する場を提供するビジネスMySpaceやMixiなどのSNS、Blogサイトもこの範囲に入る。もちろんRPG(ロールプレイイング・ゲーム)も場である。ちょっと古手になったが、2チャンネルやメルマガ発行サイトもまた「場の提供ビジネス」である。

Overheard なかなかリアルなバーチャル。

②スペース構築ソフトウェア
スペースの諸要素を構築するソフトウエアの開発と提供である。スペースを構築し、参加者に公開するソフトウェアをの開発。アバターや建物を創り、ゲームをしたりコミュニティを提供する。自社ですべて開発する時代ではなく、ポータルサイトと同じく、スペースにどんどん新種のソフトが持ち込まれてくるとおもしろくなる

③スペース内派生ビジネス
市場ができれば、花売りやマッチ売りなどのコバンザメ・ビジネスが発生するものである。紹介したSonyの「オトフレーム」や「まるてんてん」のようなブログ・ツールがそうである。オープン開発時代だから、ちょっとしたスキルを持つ人ならシェアウェアを開発して稼ぐことも、これまで以上に簡単にできるようになる。Cherryさん、そしてラビット・ドワーフさん、面白いソフトウエアを発想して開発しようね!

【アイデンティティ】
①アバター・デザイナー
オンライン・アイデンティティにはアバターが欠かせない。このアバターのデザインが秀逸かどうか、参加意欲が相当左右されるからだ。あとで事例を紹介する。

②キャラクターの改善ビジネス
これはまだ発生していないと思うが、ホームページと同じで、創ってみたはいいけどうまく運用できないという人は多い。わたしなぞもその口で、わたしのグットくるアドバイスのHPCherryさん には不評である。文字ばかり、画像がない、読む気がしない・・・。わたしはショックで数日寝込んだ(嘘)。だからアバターやサイバースペース内でのアイデンティティを改善するというコーチは必ず必要になる。

③ゴーストライター
②の派生系のビジネスとしてありうる。毎日ブログを書くのがたいへんだから、ゴーストライターを使ってというよなもの。わたしは自筆自演です。

④アイデンティティ売買
期待させるのがアイデンティティの売買。ウェブサイトだって買われるのだから、アイデンティティも売れる時代が必ずくる。このビジネスは案外ヒットするかもしれない。

【エンターテイメント】
①サイバー・ムービーシアター
サイバー街51番地の映画館で『サイバー・マッド・マックスⅣ』がかかっている、行って見よう!(そんな映画はないので)。見回すと観客はみんなアバター!ってのもスターウォーズ的でおもしろい。

②サイバー・コンサート
スザンヌ・ヴェガの「Only at Second Lifeコンサート」なんてすぐにもありそうだ。これもサイバーならでは最前列でも空中からも観賞できる。

【ビジネス・コンサルタント】
①Second Life内の事業化コンサルタント
わたしもコンサルティングの芽がありそうだ、と思っていたら、すでに進出事例があった。これも後で紹介する。

②オンライン・アイデンティティ・バリュー
オンライン・アイデンティティのランキング」や「アイデンティティのマーケットバリューの算出」なんてのも流行りそうだ。オンラインID・バリュー算出なんて普通のコンサル会社は手がけないが、わたしははぐれコンサルである。依頼があれば算出の方法論から考えてみたい。

ビジネス関連では、金(RTM=リアル・トレード・マネー)など電子マネーの決済系ビジネスはもちろん、法律面で「サイバー・パトロール」(著作権違法行為摘発、スパイウェアなどソフトウェア監視等)も有望である。

【カウンセリング】
サイバー・クリニックやセラピーはビジネスとしてポテンシャリティが高い。現在でも隠れたヒットビジネスであると思われる。患者もカウンセラーもアバターになって、精神の高揚状態を維持する。ビジネスとしてもっとも成立がしそうな領域である。これにも少し解説を加えてみたい。

【事例1:アバターデザインができるMeez】
ちょっとみてください。わたしが試みに2分で作ってみたアバター。

Meezanimatedbodyshot175x233  名前はCindy(いわれはない)。

Meezというサイトでは、タダでアバターが創れて、それをブログに張りこめるのである。ちょっとしたことなのですが楽しい。画像取り込み、グリーティング・カード機能、携帯への壁紙出力までも付いてタダとは凄い。有料サービス(たとえばアバターにMP3プレーヤを持たせるなどでコストがかかる)もためしてみたい。

明日CherryさんとGoot AdviceのHPの改善の打ち合わせランチョンをするが、わたしはアバターを創って(男のね)、アバター・ザ・郷がコンサルティングサービスを説明するようなストーリーのサイトに作り変えたい。

【事例2:ビジネス・コンサルタント】
会計とビジネスコンサルティングの分野で長年にわたり実績と成功を築いてきた(わたしの属する40周年を迎える会社と似ている)KAWG&Fという会社が、Second Life内に進出し、増加し続けるたくさんの起業家にもうかるビジネス・コンサルティングをするというのだ。なるほど。

「『Second Life』についていろいろ学び始め、そこでビジネス・コミュニティが立ち上がるさまを見る過程でわかったことがある。それは、このコミュニティが今後も成長を続けることは間違いないが、必要なものが提供されていないということだ」と、Ciroula氏は話す。「このコミュニティでは誰一人として、会計やビジネスコンサルティング、戦略的プランニング、収支予測といったサービスを提供していない」

「資金とキャッシュフローの管理 ビジネス上のアドバイスに関しては、現実世界も「Second Life」も似たところが多い」とCiroula氏は話す。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20207367,00.htm

Second Lifeはそろそろ200万人の参加者。そのうち5%が起業家としても10万人はいる。それもすぐに数十万になる。ビジコンは必要である。コンシューマ心理コンサルタントのMKさんとは本も書こうと励ましあっているが、このビジネス=バーチャルコンサルもいいよ。最初は儲からないだろうが、いずれは。国境、慣習、政治などがまったく関知しなくていいから世界から受注できる。ただ脱税の監視のため税理士も必要かも知れない(笑)。

【事例3:オンライン・アイデンティティ・セラピー】
アバターという仮面をかぶってサイバー・ワールドに出て遊べる。そのサイバー現象を最初に聞いたとき、直感的にセラピーやカウンセリングというビジネスがいいと思った。

それは匿名性が保たれること、プライベート・メールでは案外人は本音を書くこと(掲示板やSNSでお分かりでしょう)、基本的に1対1の世界であること、だからである。

サイバー・クリニックのドアを開ける。今日の気分のアバターを選ぶ。しょげているアバターである。ほどなく診察時間。カウンセラーが現れる。アバターの選択を観て心配してチャットを始める。患者は自分のほんとうの気持ちをチャットする。自分がなぜその分身を選択したか理由も伝える。カウンセラーのやさしい言葉が伝わる。飛んでください。物を作ってください。書いてください。サイバー内で動くことでセラピーになる・・・・。

このやりとりが公開ないし非公開の選択ができるとする。公開を選ぶと、うまくすればSNSでの優しさの連鎖のように、見知らぬアバターが励ましてくれる。立ち直れる。サイバー的に素晴らしい光景。

Meezanimatedbodyshot300x400_1  A.Shokoではない。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月 6日 (水)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【3.アイデンティティ・ビルダー】

【勝手にアドバイス旬ネタ: 3.アイデンティティ・ビルダー】

今週はオンライン・アイデンティティというテーマを書いている。

【昨日までの2回のおさらい】
2つのアイデンティティ表現の事例(Lonelygirl15Second Life)を書いた。前者で紹介したBreeの創作者や演技者は、社会的な影響を愉しむという目的からネット上にひとつのアイデンティティを創作した。Breeが多くのオーディエンスを集めたのは、世界には「少女覗き趣味」の人がたくさんいるからとも言える(わたしはLonelyもロリコンも趣味じゃない)。

だがBreeという少女が「感情をあらわにしたとき」クリック数が爆発的に伸びたのは象徴的だった。それはBreeが「家族なんか死ねばいい!」という「リアルぽい」アイデンティティを示したときだった

後者、Second Lifeはサイバースペースに第二の生活の場をつくり、リアルの世界と類似の生活ができる舞台を用意した。開設後3年を経て、まさに爆発的にユーザーを獲得しつつあるのは、ネット上の表現媒体ツールが文字から画像、動画へと成長してきたことに、ようやくユーザーが追いついてきたからともいえる

【アイデンティティ=自分探し】
そもそも「アイデンティティ」という用語は「自我同一性」と訳されるが、「自分はかくかくシカジカという者である」という表現行動までを含めたことばである。行動まで含んだことばだから、「ありたい自分探し」「あるべき自分のアイデンティティを見失う」という言い方がなされる。

ちなみに、コーポレイト・アイデンティティという作業は、「わが社はこういう価値を提供する会社だと思ってください」という宣言であり、お客様へのお願いなのである。ところがたいていは宣言とお願いに(ときに深刻な)ギャップがあるから、コーポレイト・ブランディング会社が必要となるのである。

元にもどると、インターネット上の表現技術のアップによって、「わたしはこうういう人なの!」「わたしはこういうことがしたいの!」が容易に伝えられるようになってきた。サイバースペースでありたい自分表現・自分探しが簡単にできるようになってきた。だからこそオンライン・アイデンティティがテーマになりうる。

【アイデンティティの系譜】
ネットユーザーのアイデンティティ探しを、ざっとタイムマシンしたい。

①ネット以前のアイデンティティ
残念ながらわたしは相棒Cherryさん のように、小学校時代にMSXパソコンを買うほどPCに知悉していなかった(その年頃までもっぱら田宮模型のプラモデル)し、市立科学館の「マイコン教室」なるものに通って「グラフィックソフト(でも、マウスがない時代なので、ひらすら数値を打ち込む!」という遊びは知らない。

パソ通仲間すなわちNifty Serveにサイト(当時の用語は会議室)をもって語りあっていた人々は(今だと30代後半以上の年齢、40代後半以上が主力)、やたら情報通であり、マニアックであり、やたら微に入り細に入りの話題が多かった。わたしもモデム通信がうまくつながらなかったとき、H兄いに教えてもらった会議室の文言を目を凝らして読んで、開通させたことがあった。

Nifty1s  10周年記念頃のロゴ。

パソ通マニア」であることが、サイバー上のアイデンティティだったと言い切れる(まだオンラインではない)。

②ネット初期のアイデンティティ
1995年ぐらいの頃、まだインターネット自体が新鮮だった。表現媒体はホームページだけ。ブラウザといえばネットスケープ。まだインターネットなるものにフックしたことがある人も限られていた。インターネット・プロバイダーもそれほど多くなかった。

Story_netscape  懐かしきネスケ。

ちなみにわたしは、当時独立系の会社で、海外にもローミングできた唯一の会社だったグローバル・オンライン・ジャパン(GOL)に申し込み、それ以来ずっとユーザー。浮気モノではないのだ。ネットの草分けGOLはその後2度買収され、今はフュージョンの傘下にある。ネット音痴のわたしをリードしてくれた優しいプロバイダーであるので生き残ってほしい。

この頃のアイデンティティは「ネット参加者」か否か、であった。

③メルマガと掲示板花盛りの時代へ
まぐまぐ が創業されモノ書きを疑心暗鬼させ、2チャンネルは表現者に怒りを放出することを要求した。「書き文字系」ではあったが、およそ90年代の終わりから2000年初頭、今のネット起業家を奮起させた重要な現象が活発に起きた時代である。

まだ表現媒体は文字主体であったが、田口ランディなどメルマガで圧倒的な支持を得たライターを輩出した。この頃のオンライン・アイデンティティは「喜怒哀楽の表現者」である。

Face_01  田口ランディ。ベトナムやインドの話は痛快だった。

④ブログ、そしてSNSの時代へ
2004~06年、ホームページを創らずとも表現できる媒体としてブログやSNSが主流になった。「書き文字+静止画系」の表現媒体が、ネット上を席巻するようになった。相対的にメルマガや個人ホームページは停滞し、簡易な表現をしたいというニーズに応えた。

この頃(というか今ごろですが)のアイデンティティをわたしは「共感ネットワーカー」と名づけた。

⑤Web2.0側のアイデンティティへ
未来学者アルビン・トフラーは、近未来の生活者像をプロデューサー=生産者とコンシューマ=消費者を組み合わせて、「プロシューマー」という造語をした。

わたしはこちら側と向こう側(サイバースペース)を自由に行き来できるアイデンティティの作り手をイメージして「アイデンティティ・ビルダー」を造語した。彼らがこれからのネット時代の主役になる。

【共感を呼ぶアイデンティティとは】
読者の皆さんはきっとSNSにも参加され、ひょっとしたらメルマガを書いたり書いたことがあり、今現在わたしと同じブロガーかも知れない。いずれにせよ本名以外のハンドルネームをひとつかふたつは持っていることだろう。

そこで質問。あなたの書き込みにはリアルな友人やネットの友人が敏感に反応してくれるだろうか?コメントを寄せてくれるだろうか?他の友人の書き込みに較べると多いだろうか?少ないだろうか?

わたしの思い込みかも知れないが、コメントが入りやすい人と入りにくい人、ある程度はっきりしているような気がする。それはプロのライターの書いているエッセイにも言える。

たとえばわたしの好きな辰巳渚さん(『「捨てる!」技術』)のエッセイへの集中砲火はいつも「炸裂!」としか言葉がない。彼女はボロボロにされることもある。それほど非難するなら読まなきゃいいじゃない!と思うのだが、依然読者は多い。彼女の意見はストレートだからわたしは好きだ。わたしは辰巳派。

Tatsumi_photo  めげずにがんばってください。

わたしのこのサイトへのトラックバックはほんとうにエゲツないものが多いが楽しめるので、ほぼ野放し(笑)。コメントはもっとほしいが・・・。

【読者の共感を得る書き手のアイデンティティとは何か?】
ま、プロの書き手はちゃんと論議を巻き起こすポイントも計算して書いているのだ。とりあえずこの稿では素人のブログに絞るとして、まだ疑問はある

それは、読者の共感を得るブログやエッセイの書き手のアイデンティティとは、何か秘訣、あるいは普遍的なものがありるのか?それは、リアルの世界のそれ(スキル、素材、技術等々)と同じなのか、それとも何か違いがあるのか?違いがあるとすればどう違いがあるのか?

この質問に自答するには広範な調査が必要である。だからここではまだ書けないが、挑戦したいテーマだと考えている。

とりあえずわたしが今言えるのは、ネットの世界で共感を呼ぶ日記やブログやメルマガには、「読者が共感ができる”本音”や”事実”が真ん中にあり、それを表現するためネット特有のツールが使われている」ということ。たとえば目玉焼きを思い浮かべてほしい。

本音が真ん中にあり(黄身)、そのまわりをさまざまなネット技術(白身)が広くとりまいている」と。

Kiho_medama3  目玉焼き  Pcbe61884a 目玉おやじというアバター。

【本音とネット技術=オンライン・アイデンティティ】
本音の黄身の部分は「その人の意見」。だが白身にはネット特有の技術やツールという武装がある。

白身とは、SNSで言えば書き込みルールや作法、画像の入れ方、お気に入りやコミュニティの作り方など。ブログの白身はもっと弾力性があり、RSSという友達探しツールやCherryさんから教えてもらった「まるてんてん」、SONYのオトフレーム、など何でも入れこめること。Second Lifeのそれはアバターであり、家であり、店であり、商品やサービス、アバターの話す会話でもある。

オンライン・アイデンティティは、本音(黄身)とネット技術(白身)でつくられる。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月 5日 (火)

オンライン・アイデンティティ/Online ID 【2.セカンドライフで生まれ変わる】 

【勝手にアドバイス旬ネタ: 2.セカンドライフで生まれ変わる】
昨日から書き始めた「オンライン・アイデンティティ/Online ID」、今日は2回目。昨日のBREEは、個人の表現欲から始まったエンターテイメントであった。今日はSNS、youtubeと次いで、いよいよ日本でもブレイクしそうなのがSecond Lifeにおけるオンライン・アイデンティティがテーマである。

***********************************************
Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ → fin
Second Lifeで生まれ変わる → today
膨張するオンラインID
オンラインIDビジネス
オンラインIDはペルソナか?リアルか?
オンラインIDの価値
***********************************************

米国のSecond Lifeのサイトのトップにはサイトへの訪問者数値の表示がある(2006年12月5日18時現在)。

Total Residents(全居住人口=アカウント数): 1,814,140人
Logged In Last 60 Days(60日以内のログイン数): 690,800件
Online Now(現在のオンライン数): 8,641人
US$ Spent Last 24h(過去24時間にトレードされた金額): $654,016(約7450万円)
LindeX Activity Last 24h(リンデクス消費=サイト通貨): $125,432

100万人を突破したのは2006年10月19日の早朝だということですので、わずか2ヶ月で倍増しそうな勢いである。180万人を行政区としてみれば、だいたい栃木、岐阜、熊本、鹿児島各県の人口と等しいサイズである。現在はアメリカ国民がほとんどであろうが、いよいよ日本や韓国への上陸も間近、そしてSun MicrosystemsReebokBBCトヨタ自動車Wells Fargoなど大手企業が続々進出しているのだ。

Second Lifeの「住人」がMixi規模に達する日は間近である。

Ph1 

【Second Life/セカンドライフとは何か】
バーチャルワールド Second Life は、すべてユーザーが創造し発展させてゆく、永続的な 3D オンライン スペースです。 巨大で急速に拡大していくこの世界では、想像できるあらゆるものを創造し実現できます。 内蔵のコンテンツ クリエーション ツールを使って、リアルタイムで他の住人と協力して、想像できるものを何でも作ることができます。
(日本版の準備サイトより) http://secondlife.com/world/jp/whatis/

サイトの運営側が用意しているのは、基本的に、バーチャルワールドで遊んだり、住んだり、働いたり、買物したり、飲んだり食べたり、飛んだり、生まれ変わったりできるウェブ上のパーツだけである。参加する住人が好きなときに好きなように、自分や自分の世界を「向こう側」で作り上げていくという世界である。

Second Lifeが登場した2003年頃、「オンライン・ゲームの派生版」と捉える向きが多かったが、あくまで運営者(Linden Labというベンチャー企業でAmazonのJeff Bezosらも出資)はアバターやサイト(家や店)構築の技術までをユーザーに公開する「第二の世界である」としていた。

Second LifeはMOD技術(ユーザーがサイト内で好きな表現ができる技術)をとりこんだMMORPG(多人数参加型のロールプレイ・ゲーム)で、もともとのアイディアは「シミュレートされたバージョンの世界(第二の世界)をつくろう」というもの。組み込まれている物理シミュレーションとスクリプトエンジンがユーザにも開放されているのが特徴で、ユーザは3Dモデリングをおこない、スクリプトを書くことで、ピアノや銃、クルマといったゲーム内アイテムを自由に作成することができる。
http://www.rbbtoday.com/news/20060323/29780.html

つまりどんなアイデンティティ(顔、背丈、体重、ファッション、挙動・・・)を創るか、そこで何をするか(遊ぶか、学ぶか、働くか、住むか、買うか、食べるか、逃げるか、消えるか・・・)、いくら遣い、いくら稼ぐか、すべてユーザー自身に委ねられている。

Webmain

それらの特徴をひとことで言えば、現実の世界と同じ

【3つの先進アイデンティティ】
ビジネスとしてもブレイクしつつあるが、それは明日/以降に取り上げよう。3つのオンライン・アイデンティティ事例を挙げて、アイデンティティとは一体何なのか、その可能性と危うさを考える。

1.ニュース・リポーター: ロイターSecond Life支局 Adam Pasick氏
2.芸術家:スザンヌ・ヴェガ(ミュージシャン)
3.経営者:サミュエル・J・パルミサーノ氏(IBM 現CEO)

【Adam Reuters(アダム・ロイター) in Second Life】
ニュース配信会社、ロイターは「支局」を2006年10月、Second Life内に設置した。それ自体も耳目を引くことだったが、開設にあたりもうひとつ(CEO自ら、相当に)突っ込んだコメントがあった。

ロイターCEO トム・グローサー談 「ロイターはすべてのイノベーション、新技術、新顧客、新しいニュース技術をカバーする。Second Lifeにおいても新しい時代にふさわしい役割を担い、Second Life内のニュースをリアル世界に伝え、リアル世界の話題をSecond Life内で伝える

16reuters_1_600x374 左リアル、右Second。

Second Lifeのニュースを外部に伝える、リアル世界のニュースをSecond Life内で放送する、というのだ。アダム・ロイターことアダム・パシィック氏は、世界初の、「リアルとバーチャルを結ぶニュースキャスター」というアイデンティティを背負ったのである。いかれたベンチャー企業のイケイケムードの中での実験ではなく、伝統ある大手ニュース企業の社員としてである。

あの世とこの世に分裂したアイデンティティを彼は保てるのだろうか?

今までのところ、彼が統合失調症になったというリポートは(自ら言い出すことはもちろん)ない。だがリアルとバーチャルの境目に立ったニュースキャスターとして15年後ぐらいには、宇宙旅行に初めて行った民間人と同じレベルで崇められるのではないだろうか?
http://about.reuters.com/pressoffice/pressreleases/index.asp?pressid=2768

【芸術家:スザンヌ・ヴェガ(ミュージシャン)】
スザンヌ・ヴェガはSecond Lifeでアバターを持った、最初のメジャー・ミュージシャンである。2006年8月からだそうだ。彼女自身のアバターよりも凄いのが「Building Suzanne Vega's Guitar」のアニメ。ギターが作られる工程が3分ぐらいに圧縮されている。これは見とれてしまう。ぜひ見てほしい。

彼女のアイデンティティとは、このギターが作り上げられていくサマなのであろう。

Robbie Guitarが。 2 できあがる。

ちょっと前まで多くのミュージシャンたちは、自分の曲がネットからダウンロードされることさえ嫌がっていた。ところがスザンヌは自分自身をSecond Lifeで「歌う分身」にしてしまったのである。今のアバターのスザンヌは、Second Life内のスタジオで歌うぐらいだが、きっとSecond Lifeでの生活や思いをこめて作詞・作曲し、そこでヒットした曲が、リアル世界に逆上陸する日も近いかも知れない

そのとき、リアルの世界向けのメッセージと、Second Lifeシチズン向けのメッセージとでは、いったい何が異なるのだろうか。

69775942v8_240x240_front  スザンヌ・ザ・アバター・シャツ(販売中)。

Screenshot_2今やスザンヌだけでなく。

【経営者:サミュエル・J・パルミサーノ氏(IBM 現CEO)】
IBMは2006年11月、Second Lifeで新事業育成に「1億ドルの出資を決定する」という発表をした。

どうやらこれは同社の若手従業員からの発案らしく、CEOのPalmisano氏がどこまで本気か怪しいのだが、それにしても世界最大のコンピュータ・カンパニーが1億ドルの内、何%かをSecond Lifeでのミーティング開催の予算として割り当てるというのだ。

このニュースよると、『IBMと中国政府がSecond Lifeの仮想世界に設けた「Forbidden City」では、Palmisano氏のアバターが、今回の発表について論じることになっているとIBMの関係者が語った』そうだ。軸足を中国内に置き、そこで市場や発想を得たいということなのだろう。パルミサーノ氏、結構マジである。

Ibmsamavatar  IBM meets the forbidden.

おもしろいのは、IBMはミーティングという機能の上でリアルとSecond Lifeを行きつ戻りつする点。両者の境目をあいまいにすることで、どんな発想上の効果をねらっているのだろうか?それはどっちに(リアルかSecond Lifeか)展開させるのだろうか?同社の実験の成果報告を待ちたい。
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20315209,00.htm

【行きつ戻りつ、生まれ変われるとしたら】
わたしは生まれ変われたとしたら、断然建築家になりたい。家でもオフィスでも美術館でも庁舎でも道路でも橋でもいい。世の中にかたちに残るものを創り、遺したいから。

Second Lifeはそういう夢を持つ人を誘い、実現してくれるワールドである。スザンヌの「Building  Guitar」と同じようなアニメで、基礎、養生、柱、梁、棟上、壁・・・・と建築工程を教えてくれるのがSecond Lifeの機能である。速習効果は相当高いだろう(だがリアルの腕前になるかどうかは別)。

リアルの生活に疲れた。敗れた。やり直したい。だがリアルの世間は冷たい。40代ではやり直せない。

だがSecond Lifeなら、いつでも受け入れてくれる。捨てた夢にもチャレンジできる。バーチャルで行動のパーツがそろっているから、ある程度までは自分でできる。あとは先生アバターやコーチ・アバターを探して上達すればいい。しばらくそれを繰り返していると、そんじょそこらの学校に通うよりも早く、ある分野の専門家になっているかもしれない。ニートにも効くかもしれない。

スキルを身につけSecond Lifeを卒業して、リアルの世界に(再)デビューできるかもしれない

Second Lifeは新たなアイデンティティを生み出すというより、リアルのアイデンティティをリセットし、修復し、リストアし、再生する機能をもたらすように思える。その意味では、カウンセリング、教育という分野に可能性が高いと思う。

今日は以上です。今ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月 4日 (月)

オンライン・アイデンティティ/Online ID

ときどきこんなことを思う。たった今死んだら、自分のウェブサイトやSNS、そしてこのブログは、誰がどう始末してくれるのだろう? プロバイダーを解約しない限り、登録したメルマガも本人が死んでも勝手に送ってくる。ましてhotmailなどタダモノのアドレスだったら、家族も「ま、いっか」という調子でそのままになる。

肉体は死ねども、サイバースペースには別のアイデンティティが浮遊し続ける

今やわたしたちは、リアルだけでなくサイバースペースにもアイデンティティ(ID)を持つ。それもたいていの人は複数持っている。そのある日突然、IDを生まれ変わらせることもできる。「あのわたしはもうやめた。WebタイムのXX時XX分から、新しいわたしになりました!」 こんなことが日常的になっている。

今週の勝手にアドバイス旬ネタは、『オンライン・アイデンティティ/Online ID』を考えてみたい。

ざっと思いつくままのブログ・スケジュールは次のとおり。5回もしくは6回にわたるつもり。

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Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ(今日)
セカンドライフで生まれ変わる
膨張するオンラインID
オンラインIDビジネス
オンラインIDはペルソナか?リアルか?
オンラインIDの価値
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【勝手にアドバイス旬ネタ: 1.Lonelygirl15というオンライン・アイデンティティ
2006年6月ごろから、youtubeBreeという15歳の少女が、ビバリーヒルズの自宅のベッドルームから率直に思いを語るビデオが定期的に投稿されて話題になった。Breeは自分の父を「厳格」と語り、家族の宗教を忌み、ボーイフレンドのダニエルをなげき、ビデオに向かって頬をふくらませたり、顔をゆがませたり、微笑んだりする。クッキー作りコンテストに応募し、10代の人生を語り、パープル・カラーのモンキーのぬいぐるみと話しこむ。

Lonelygirl157月4日の投稿から一気にメジャーになった。その日の投稿の読者数はあっと言う間に50万以上にも到達した。Breeのビデオ・ビューアは全米から世界へと広がった。Lonelygirl15の投稿ビデオは平均でざっと数万から10数万のヒット数があるが7月4日のものが最高である。15歳のスクールガール少女Breeを観たさに、いや助けたいという心もあって共感が広がった、ということもできる。

Ff_232_lonelygirl2_f  BreeことRose。Lonelygirl_youtube

【3人の作者たち】
Lonelygirl15の発端は、Mesh Flindersという男性が15歳のLonely girlというキャラクターを夢想したことだった。彼の空想では、彼女はへんくつで変わりもののスクールガール。彼女を主役にした話を劇に仕立てて売り込んだこともあった。だがどの会社も買ってくれなかった。だが彼は自分の夢想のGirlをあきらめなかった。

そんなある日、Meshは形成外科医のMiles Beckettに出会った。Beckettはしがない形成外科医だったが、その職業にあきたらず彼自身もコメディ寸劇をネットに投稿していた。出合って早々に二人は盛り上がった。ネットでLonelygirlを創ろうと話し込んだ

彼らはLAのメキシコレストランでGreg Goodfriedというエンタメ業界に詳しい弁護士と会った。彼らの質問はこうだった。Lonely girlを創作して、ネットで公開して、法律的に何か問題は生じないだろうか?」 ピッチャーからマルガリータを注がれたGregの答えはシンプルだった。

「もしもビューア(youtubuers)が'この少女って実在するの?'と聞かれても質問に答えないこと」、「だが嘘はつくな。答えには答えないことだ(どこかで聞いたことがあるようなセリフ笑)」、プラス「商品を売るな、著作権許可のない音楽も使うな」。なぜならもしもそのサイトから何かを買ってニセモノだと知ったら、訴訟を起こされる。

こうしてMeshとMilesとGregは投稿ビデオ制作の仲間になった。

【金が無い中での制作】
仲間はそろった。話は書き出した。だが主演女性がいない。

BreeことJesscia Roseは演劇学校を出たてのニュージーランダー。15歳じゃなくて19歳。仕事は欲しいがどこにもない。「君が必要なんだ」とFlindersとBeckettが言ったとき、いくら仕事が欲しくてもさすがに怪しんで、じゃあねといってさよならした。だがBeckettがRoseの携帯に電話した。「これはポルノなんかじゃない」「わかってるわ」それでもRoseは信じなかった。「だが無料で演じてくれ

Ff_232_lonelygirl3_f ビバリーヒルズではない。

こんな具合で始まったビデオ制作。ビバリーヒルズのBreeの部屋は実はFlindersの家の部屋。セットづくりで揃えたマットレスや枕や絵は、量販店のターゲット(安売りで有名です)で100数十ドル。チン!あとはウェブに載せるためのビデオカメラとPCだけ。タダの女優、タダ同然の制作費のビデオが数十万のヒットをすることになるとは誰も思わなかった。

結局、Lonelygirl15はあまりに有名になり、9月過ぎ頃にはさまざまな指摘(RoseがMySpaceに登録していたこたがばれた、Roseが生活費に事欠くようにになってTGIフライデイで働きだしたとか-バレるとこまるので、Beckettが親から金を借りて渡した)がネット上で指摘され、フィクションであるということがばれた

だが彼らの行動を「単なるイタズラ」と捉えるか、「瞬時に地球上を共感で覆い、アイデンティティも創造するネットというメディアの可能性」と捉えるか、どちらかに立つかでウェブ2.0時代のチャンスを見過ごしてしまうことになる

なぜならバレたあともLonelygirl15は続いており、しかも多くのビューアを集めている。彼女のアイデンティティがフェイクだと知りながら、である。

Ff_232_lonelygirl1_f 「ターゲット」で購入したこともバレたが。

【一体彼らは何をなしとげたのか?】
いったい彼らは何をしようとしているのだろうか?ずっと昔(大戦前)オーソン・ウェルズがラジオ放送(火星人襲来!)でリスナーをだましたようなことだろうか?オーソン・ウェルズの場合は、だまされた人がいたとはいえ、純粋にエンターテイメントであった。あるいはThe Blair Witchのようにテレビ番組の中で迫真性を持たせたことだろうか?素人ぽさが、もっと迫真性をもたせように思える。

大手メディア(Wired Magazine)でのインタビューでFlindersは「もともとプランなどなかった」と言っているように、お金は欲しいがマーケティングがあったわけでもない。純粋に「Lonelygirl15」という創作をして、多くの人を共感させたかった、というのが正直なところだろう

だがLonelygirl15という現象がわれわれに突きつけるのは、「Web 2.0」のひとつのかたちだと思う。向こう側にあるアイデンティティという意味において。

【普通のマーケティング的に考えれば】
youtubeという新しいコンセプトとは「Broadcast yourself」、つまり自分自身を放送しよう!である。録画の投稿が本来のコンセプトではない。自分を撮って売り込む、これがyoutubingすることである。

この意味では素人のプロットでLonelygirl15が数十万ヒットをしたことは、こうしたyoutubing活動が、表現メディアとしての可能性メディア広告媒体としての可能性、そしてマーケティング・プロイ(罠)としての可能性を示すというものである。これらの指摘は重要であり、わたしも業界の恥ッこのマーケターとしてこの3つの可能性を追求したい。

だが「やらせ」がバレて炎上するというのが常のウェブの世界で、このやらせがなぜ炎上しなかったのだろうか?なぜバレても続いているのだろうか?もっとも彼らは、製作資金がとっくに底をついて、今や寄付さえ募るという笑うに笑えない事情もあるというが。

【もっとも投稿がヒットした瞬間、そしてバレてもビューアを集める理由とは】
前述した7月4日の投稿がなぜ爆発的に増加したか。

6月に初めてアップして以来の投稿は、Lonelygirl15のありふれた日常だったのだが、その日の投稿は違った。タイトルは「My Parents Suck・・・(ウチの親はバカ!)」。ビデオに出てきた彼女は「わたしほんとうに怒っているの」 彼女は自分の親が宗教のせいでわたしがスポイルされていると静かな怒りをこめて語り、ボーイフレンドのダニエルとハイキングにさえいけないとため息を吐く。初めてカメラの前で感情を露わにしたのだ。このビデオは本日(12月4日)現在約693,815ヒットである。

このビデオ以来、Lonelygirl15をめぐるさまざまな共感、現象がネット上にあふれた。『電車男』現象と同じで、共感である。最新のLonelygirl15、12月1日投稿分では彼女らは車で旅に出たのはいいが、途中でBreeは「わたしたちはどこに行けばいいのよ!」と怒鳴り散らす姿を演じている。お金に困る実話に近そうな話だが(笑)。

共感だけではない。ばれても迫真性がある限り、youtubeを観るたくさんのビューア自身も、フェイクなストーリーに浸りたいと思うのである。日常のアイデンティティと違う役回りも出せるネット上なら、Breeに素直に共感を示せる、そういう役回りを観客として演じて参画したいのである。演じるアイデンティティがリアルなフェイクであり、観る方のアイデンティティも決してリアルではない。

オンライン・ゲームだと「ゲームをする必要がある」が(わたしはやらない)、ビデオへの共感なら心を動かせればいい。投稿もできる。こうしてブログにも書ける。ウェブというメディアは人間の「表現したい」というアイデンティティを解き放ったのである。しかも共感を得るためにだけに、4人の男女は、このビデオを創りつづけているのだ。その象徴的な出来事がLonelygirl15だった。

彼らの創作に至るドキュメンタリーの方がよほどおもしろい、のはさておこう(笑)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年11月15日 (水)

サマンサ・タバサのWWCITYという問題提起

サマンサ・タバサというブランドは、中年男性には無縁ともいえるのであるが、そのネーミングの卓抜さから惹かれていた。この秋、メンズも発売するという。

【勝手にアドバイス Vol.69 サマンサ・タバサのWWCITYという問題提起】
そのサマンサ・タバサが2006年8月以来試験導入をしてきたオンラインショッピングシティ「WWCITY & Communications(ダブルダブリューシティ&コミュニケーションズ)」が12月から正式にオープンする。話題になっている理由は、寺田社長の問題提起とヤッパというベンチャーの技術を使った3D検索ビューアである。今日の勝手にアドバイスは、サマンサ・タバサのWWCITYをめぐる問題提起としたい。

【寺田社長の切り口】
なんとこのサイトを立ち上げるまで、社内では4年も喧々囂々(けんけんごうごう)してきたという。

これまでリアル店舗がネットに進出してこなかった背景には「ネットの便利さがブランド価値を毀損する」(寺田氏)という要因がある。“いつでも”“どこでも”“安く”という手軽さを実現してきたインターネットビジネスは、ブランドの価値と相反するものであると同氏は指摘する。またもう一つの問題点として、「ネットは偽者と本物が混じっているモラルのない世界」とも断じた。
http://japan.internet.com/busnews/20060714/5.html

4年前のネットの状況と今を較べると、ず~っと昔のような気がしてしまう。だがこの「ネットの便利さがブランド価値を毀損する」「ホンモノとニセモノが混在」「“いつでも”“どこでも”“安く”という手軽さ」を否定したいという言葉に惹かれた。

【街を立ち上げる】
寺田氏はこのサイトのコンセプトを次のように説明している。

WWCITY&Communication のコンセプトはインターネット上に“街を新しく立ち上げる”というもの。ファッションブランドをはじめ、インテリア、美容室、レストラン、銀行、映画館など、リアルの街に存在するショップをオンラインに持ち込む。 「ショッピングとコミュニケーションが一体化した新感覚の EC サイトを目指す」

060713_samantha2  こんな感じ。

まずWWCITYのコンセプトは「」でありき。実際、テストサイトを歩いてみると、サマンサ・タバサは街の中のひとつのブランドに過ぎない。新宿では丸井があり、ルミネがあり、伊勢丹がある。画面上からそれぞれの建物に入りお買物ができる。外には人も歩き、自動車が走っている。

ただし、街といっても現在WWCITYが提携をしている店舗に限られているわけだから、ほんとうの街ではない。
楽天やヤフーのショッピングモールはすべてがバーチャルであるのに対して、WWCITYでは入口がリアルであり、中身は(どこまで商品を一致させるのか不明瞭だが)リアル店舗とコラボするショッピングモールということが特徴である。

【ネットの便利さを否定する】
「“いつでも”“どこでも“安く”という手軽さ」で売ってきたインターネット・モールを否定するところから入るという反逆。確かにファッションとは希少性を売るもの。それが「いつでも・どこからでも」というネットの特性とは相反するものがある。それは納得できる。

わたしたちはネット・ショッピング・モールに入ってすることは、楽しむというよりは「探す」「較べる」「その場で購入する」消費行動パターンである。わたしたちはなるべくお手軽に、早く、正確にできることがインターネットでは重要だと思ってきた。

ネットの黎明期(95年~2000年ぐらい)には、ショップによっては画像は重くて遅い、他のサイトと較べることがむつかしい、買おうとしても銀行振り込みか代引きしかない、信用できるのか不安であるなど、数々のハードルがあった。

それをネット・マーチャントたちはひとつずつ解決をしてきた。解決策はブロードバンドであり、サイトの保証であり、支払保証であり、画像処理技術であり、在庫管理技術である。さまざまな努力があって、ポピュラーな商品だけでなく、ロングテールな供給と需要がマッチするという機会を提供してきた。これはマーケティング上、大きな貢献であった。それをあえて否定するのが、WWCITYというコンセプトである。

【ネットがブランド価値を毀損するか】
インターネットがブランドが毀損しているか。モノによってYESでありNOであるので、答えづらいがこう考えてみてはどうだろうか。

ネットショッピングが普及して、消費者購買モデルがAIDMA(注意、興味、欲望、記憶、購買)というモデルから、AISAS(注意、興味、検索、購買、情報共有)というモデルに変化しつつあるというのは、多くの論者の指摘するところ。

それをもじるとブランド品ショッピングとは本来AIDAA(アイダア?)であるべきか。注意、興味、欲望、購買までは同じで、最後のAはADDICTION、つまりそのブランド中毒、という囲い込み状態をつくること。最後のAを創ることと、ネットのお手軽・お気軽・身軽な消費行動とは、確かに相容れないものがある。

サマンサ・タバサがいう「インターネットがブランドを毀損する」というのは、「お手軽に知ったかぶりをされては困る」という売り手の思いなのかも知れない。あるいは画像としてブランド・イメージを形成する手法として、あっちこっちにクリックされて自らコントロールしにくいということでもあるだろう。

その意味ではブランド価値を毀損するとは言えないが、ネットはまだブランドを創るメディアとしての方法論未満である、ということは指摘できるだろう。

【3D画像がショッピングに便利か】
このWWCITYの特徴のひとつにヤッパの技術、3D画像を使うという点がある。

Img_ferrari  ヤッパではフェラーリも手がけている。

店内は各ブランドごとにカスタマイズされており、一点一点の商品も商品画像が羅列するだけの従来のオンラインショッピングサイトとは大きく印象が異なる。また店舗内には株式会社ヤッパの「3D 検索ビューアー」を採用することで、商品データを奥行きのある立体空間に表示することが可能となった。また個別の商品詳細ページには「Web3D」を採用、商品をグルグル廻しながら自分の好きな視点で吟味することができるようになっている。

ヤッパという3Dベンチャーの技術を用いて、商品の羅列展示ではなく、あたかも歩いてショッピングするような感覚をもたせたいのである。だがちょっと歩いてみた感じでは、まだそんなイリュージョンに浸ることができないのが正直なところである

【3D=リアルな購買体験ではない】
サマンサ・タバサを買うような女性のリアルな購買体験は、「今日は似合うものあるかな」「これもいいな、あれもいいな」「あったぁ!」「どきどきするけど」「今のシーズンだと」「ちょっと待てよ、ワードローブを思い起こそう」「う~ん、あれにしか合わない」「ちょっと気を静めよう」・・・で、2Fの紅茶ショップに入って一服する。

こういうことはネットではできないし、それと同じじゃなくてもいいが、立体画像が購買心まで立体にするかといえばNOである

つぶさに見えるところはいい。ヤッパの3D技術は、商品を右左、上下、表裏まで見せるようなことができるとされる(Hondaのサイトには同社の技術が取り入れられている)。アクセサリー、ファッション、靴、帽子、下着などファッション・アイテムにはマッチする。いずれフラッシュのように、ネットの定番になることもありうる

【勝手にアドバイス】
楽天もヤフーショッピングも「街」ではない。サーチ対象のウェブサイト集である。サマンサのそこから抜け出して、「街」を創る、街の中の旬なブランドでいたいというコンセプトは高く評価したい。

だが商品だけを軸にするのはそもそも限界があると思う。銀行やサービス業や役所など商品以外の街要素と契約するということだが、わたしならファッションアイテムに絞ってみたい。マーケターの方々ならみんな欲しい情報をお客さんに提供してしまう。

それはWWCITYの来店者の動線情報、商品チェック情報である。どこの入口/店舗から入って、どの商品を手にとり、どのようにコーディネートしようとして、買ったか買わなかったか。その来街者の動線情報をまとめて、訪れる来街者(消費者)にそれをリアルタイムに伝えるのである

一目瞭然でどのお店のどのアイテムが流行っているかわかる、そのアイテムをチェックするお客さんが次にどこに行ったのかわかる。シロウトには参考にもなるし、クロウトには仮説が立てられる。買い手ににも納得、売り手にも納得の情報を同時に伝えることができる。ネットだからこそ、その手の情報が瞬時に、さまざまな統計分析もリアルタイムに提供できるじゃないですか。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年9月22日 (金)

ネットユーザー白書2006

【勝手にアドバイスVol.43】
来月に株式会社アイ・エム・ジェイ(ヘラクレス上場のインターネットビジネスの関連企業)から発刊される『ネットユーザー白書2006』のプレスリリースがあった。15歳~69歳までのインターネットユーザー1700人弱の実態調査。なかなか興味深いユーザー分析もありましたのでとりあげます。

【ネット行動クラスター】
インターネットでの行動タイプを分析した結果、現在のインターネットユーザーはおもに、7つの行動タイプに分類できると考えます。

①とにかくアクティブ。ゲームやコミュニケーションでも活用「アクティブユーザー」
②自ら情報発信はしないものの商品情報収集にネット口コミなどを重視する「ROM型ショッパー」
③コミュニケーションもショッピングもネットを生活に活用「ネットライフ層」
④ブログでの情報発信や自身のコンテンツをネットで発信する「自己表現志向層」
⑤チャットやメッセンジャー、オンラインゲームなどにはまる「バーチャルコミュニケーター」
⑥ネットリテラシー高くないもののSNSで人間関係を維持「SNSフォロワー」
⑦なんとなく、あれば便利程度のネット活用「ノーマル層」
引用元: http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/20/13350.html 

Imj02_12 

ネット行動から見ると7つの行動パターンに集約しており、わたしのようなメルマガもブログもSNSもの、自己満足型の「自己表現志向層」が右上象限(アクティブな象限)のトップにある。多いのは10代とされているが、10代でも18%弱だから、実はかなり年代はバラけるのではないかと思われる。

「ROM型ショッパー」が、ネットプライスあたりでバンバン買ってしまう浪費型のユーザーだろうか。M紀子さんかしら。特に女性はネットマーケティングのターゲットNo.1の層。ブロードバンド環境、インターネットを泳ぐユーザーの増加によって、右側の象限(積極的なネット派)が半数以上を占めることがわかる。

【ネット接触時点の世代からの区分】
このリポートでは次の8つの世代区分をしている。

①「電脳生活世代」  1985~1991年生まれ(現在15~21歳)
②「ネット娯楽世代」  1980~1984年生まれ(現在22~26歳)
③「つながり世代」  1975~1979年生まれ(現在27~31歳)
④「ネットコンビニ世代」 1968~1974年生まれ(現在32~38歳)
⑤「メディア乗継世代」 1959~1967年生まれ(現在39~47歳)
⑥「ネット格闘世代」  1950~1958年生まれ(現在48~56歳)
⑦「ネット手ほどき世代」 1942~1949年生まれ(現在57~64歳)
⑧「スローメディア世代」 1937~1941年生まれ(現在65~69歳)

こっちの区分はなかなか興味深い。世代別マーケティング分析では、その世代がどんな事件やどんな流行、どんな映画や漫画に共通体験を持っているかをチェックして、世代の共感を呼ぶイベントやキャンペーン案を開発することが多いのである。それのネット体験版の分析表といえるだろう。

Imj03_4

図が小さくて見にくいだろうが(引用元にはPDFがあるので興味がある方はダウンロードされたし)、横軸に現在の年齢をおいて、パソコン、インターネット、携帯、ワープロなどに接触した年齢の幅を○をつけて示している。

わたしは⑤の乗り継ぎ世代である。わたしの○をプロットしてみよう。会社でのパソコン接触は20代後半(70年代後半)、ノートブックの記念碑的モデルであるダイナブックJ-3100SSを購入したのは29~30歳(90年)。インターネットは34歳(94年)、携帯電話はオクテで39歳(99年)、ワープロはエプソンの名機PC286(懐かしい)を使ったのは90年頃だった。あのクソ重いマシンを自宅に持ち帰って仕事をした猛者もいた。

わたしの○はことごとくこの図からは左に外れているので、ネットコンビニ世代に近い(つまり若いのである、エヘン)。

15~21歳世代の体験が他の7区分と大きく異なるのは、すべてのデバイスの最新版を「同時体験している」ことである。つまり、デジタルが、もの心ついてから白物家電のように「普通に存在している」ということだ。しかもどの世代よりも使いこなす。

その傾向はおおむねR25の主力世代(20代後半)まで続く。ところが28歳~35歳ぐらいの世代になると、デジタルに触れた年齢に個人差が見て取れる。この新人類を含む世代では、思いのほかデジタル体験には多様性がある(つまりオタクと非オタク差が激しい)のは発見だ。

【世代別プロフィール】
この白書では、①の電脳生活世代を「ネットを趣味のひとつとして遊び倒す」としているが、うまい表現である。ただしお金を持っていないので、ネットショッピングは低い。
③のつながり世代は「出会い」、つまりSNS利用が突出している。適齢期ということだろう。
⑦の「ネット手ほどき世代」は、団塊の世代が中核であり、ネットは苦手という人も多い。だがeトレード比率は平均より7ポイント高く、ネットでの株式売買もやっている。

世代で差異が大きく出るのは携帯ネット利用率。①では33.5%、だが④のネットコンビニ世代で18%、以降の年寄り世代はぐっと落ちてゆく。

もちろん東京証券取引所なぞすでに建物があるだけで、せいぜい2年で、株取引の99%がネット取引になるだろう。3年後にはSNS経由で結婚するカップルが、見慣れた風景になっている。

【勝手にアドバイス】
わたしは比較的早くからインターネットには敏感だったので、同世代とはかなり外れた「○」の場所になるが、そのように、標準ないし平均は、あてにならない時代。層化分析もわたし自身はあまり信奉していない。たとえば化粧品通販などの企業の現場でも、層化(クラスターづくり)して、何になるの?という声が大勢である。好みとか嗜好が違えば、基本的な属性(性別、年齢、出身地、学歴など)によるクラスタリングも裏切られる。同じ年代ということの意味がまるで不明瞭になる。

標準はなくてもだが類型的な行動はあるだろう。それがこの白書のような調査分析である。だがインターネットというひとつの生活の側面からだけの分析は誤りのもとでもある。ネットですべては語れない。

ネット側から見ればこうだが、リアル側から見ればこうだ」。そういう複眼の分析態度が必要である。

ネットユーザー白書は「ネット側」の資料。これを参考に顧客を仮分類して携帯メールDMを打つ、ブログを書いてレスを見るなど、レスポンスを測る。そういう「ジャブ・マーケティングの時代」なのである。要はジャブの精度を高めるしかない。すべての業種が、顧客の思わぬ変化、思わぬ異業種の競合による変化、社会や地球環境の変化による、多重の変化にさらされている。今の商売開発は、変化への即応能力と普遍的な価値のバランスをいかにとれるかにかかっている。

アメブロから引っ越してまいりました。過去三ヶ月のバックナンバーはこちらから。http://ameblo.jp/marketing-brain/ 今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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2006年9月20日 (水)

ミクシィ・ジレンマ

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~blogの構成は3つ、だいたい2週間サイクルでほぼ毎日書きます~
【勝手にアドバイス】 気になる商品・サービス・店舗の「もっと売れる勝手なアドバイス」。
 読者からのコメント、取り上げてほしい商品・サービス・店舗も募集中!
【勝手に旬ネタ・アドバイス】 勝手にアドバイスを、旬のネタを連続テーマで書きます。
【メルマガ:ぷろこんエッセイの転載】 1本/隔週でお届けする「コンサルタントの本音エッセイ」
【@Work】 日本系コンサルティング会社の生の日常風景
※特定商品の宣伝・広告・論評・推奨が目的ではありません。
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今日のブログは「増刊号」。隔週で書いている「ぷろこんエッセイ(隔週で書いている
コンサルタントの本音エッセイ」からの転載。コンサルティング、コンサルタントの価値とは
何か、どうあるべきか、顧客にはどうあってほしいかといった視点で、2500~3000字程度の
エッセイ。テーマはずばりMixi

ミクシィ・ジレンマ

今や、会社で隣に座っていても、入ってくる情報は全然違っている。それは多くの情報
がネットを通じて入ってきているからですよね。メールのやり取りでコミュニケーション
を取って仕事も進んでいく。それと同じで、友達の付き合いの中にSNSが組み込まれ
ていくということはあるでしょうね。
『特別企画 あなたはGree派?Mixi派?ソーシャル・ネットワーキングの明日は
どっちだ?!』  2006年8月10日付け記事 
http://www.dart-books.co.jp/sns/

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これは2005年8月上旬に行われたMixi(ミクシィ)の社長笠原健治氏と、Gree
(グリー)の社長田中良和氏の対談の中での会話のひとこま。およそ13ヶ月前、両社
の会員は8万人ぐらいで拮抗していた。それが、現在Greeの会員数は約20万人、
ミクシィは、すでに570万人に到達しているそうだ。

Title1

数で勝負なら、すでに決着が付いたも同然である。ただ、その会員数目標の立て方や
サイトづくりには両社の戦略の違いが現れている。

Greeの田中氏は会員数に目標はないと言い切り、むしろ少数にとどまらせながら、
日記や友人との深い付き合いができるネット上の場づくりに関心があるようだ。同社
のHPからも、Greeという場を優れた技術で創り上げるという雰囲気が伝わってくる。
ただし、わたしはGree会員ではないので、内容に立ち入ることができない。

Welcomebox

Mixiの笠原氏は逆に早い時期から社内での会員数目標を立て、それを実践すると
共に、立ち上げ時から上場を意識していたという。もっとも笠原氏は、学生時代からの
ネット起業家であり、さまざまなネットビジネスで失敗成功をしてきたという。その中
から、同社の現在の収益源「Find job!」(人材紹介サイト)にたどり着き、さらに米国
で立ち上がりかけていたSNSの面白さにいち早く目をつけたというわけだ。それが
とんでもない時価総額に化けた。

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時価総額や日記メディアというコンセプトに眼がゆきがちだが、SNS(ソーシャル・
ネットワーク・サービス)の革新性は、人間関係づくりや仕事の進め方に変化をもたら
した点にある。

1.日記=自分公開メディアという革新性
何よりも、本来本来クローズドな日記というメディアを公開型にしたことが最大の功績
である。しかも日記と言っても、連絡簿であり、評論であり、告白であり、連帯であり、
この指止まれ!なのである。特定の友人とだけの日記交換もできれば、お友達探しも、
コミュニティづくりもできるという融通性がある。ブログ(ウェブ日記)ができないことを
SNSは成し遂げた。

ブログは、ネット上の無数の人から閲覧される可能性を持つものの、書いてみれば
わかるが、貧弱な内容では読者がつかない。かなりの書き手か、書き手に魅力が
あるか(アイドルのブログ)、迫真の告白(元風俗嬢の赤裸々な・・・など)でないと
だめ。ちょい書きでは続かないメディアなのだ。ところがSNSは読み手が友達ベース
だから、ちょい書きでいい。今日食べたものでも、料理したものでも、ドブ川の亀の
写真でもいい。メールより簡単に友達全部に同報できるのだから、お気軽な投稿
メディアなのである。

2.Web2.0を身近な実例にした功績
何にでも2.0をつける流行りになってしまったが、2.0とはデータやファイルが向こう側
(ネット側)にあり、いつでもPCや携帯デバイスで取り出して自由に加工ができるという
意味である。そもそも企業向けのサービスとして始まったものが、消費者向けのサー
ビスとして、日記が「向こう側にある」という状態をフツーにしてしまった。向こう側に
あることで日記で連帯という、これまでにはない仕掛けができた。

3.人間関係や仕事を変えていく
あなたのとなりに座っている人が、Mixiの会員であるという確率は何%だろうか?
570万人の会員数ということは、日本の総人口の5%ぐらい。メインは20代~30代と
いわれており、わたしのようなおじさんも含めて、仮に5000万人が対象ターゲットと
すると10%以上である。これで、仕事の進め方を変質させないわけがない。

たとえば、ある人はMixiのコミュニティから社長をみつけて営業ターゲットにしている。
Mixiの書き込みで世の中の大多数がどんな事件やキーワードに反応しているか
知って、企画を立てることもできる。長い日記コメントがつらなっているやりとりから、
テーマの議論が深まってゆき、人間性が見えるのもおもしろい。

つまり今ネット上で、SNSという口コミメディアに匹敵する勢力はないのである。

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なのだが、それが株式市場に上場するとなると話が別である。IT起業の多くが、起業、
話題づくり、スピード上場、時価総額、プチ・リタイヤという軌跡を夢想するのは偶然
ではない。Mixiやはりお前もか、と思ってしまった。

子供の頃、友達とで向き合って、手の平を下にして、手を上に重ねていって、ある時、
思いっきり手の甲を叩くという遊びをしましたよね。痛かった。インターネット・ビジネス
の本質はこれと同じである。

自分の手を人の手の上にかざして一瞬上に立つ。だがすぐに別の手が上になって、
さらに上に手がかぶさる。新しい者が勝つ。さらに下の手を叩いた者が勝つ。叩かれた
者は敗れさる。すばしこい奴は生き残るし、後出しじゃんけんの要領で、後に来た者
が有利にもなる。

思いつくまま上げてみよう。ブラウザは後出しじゃんけんで勝負が決まった。ポータル
サイトは早だしじゃんけんだったように見えたが、Googleに後出しされた。オークション
は今のところ早出しじゃんけんだが明日はわからない。メールマガジンはブログに
その地位を奪われ、ブログもSNSにその地位を奪われつつある。そしてSNSが後出し
にやられるとすれば、日本でも多数のユーザーを集め、日本語サイトまで出現した
youtubeのような動画サイトだといわれる。

その怖さを知っているからかMixiは今が旬なような気がする。その理由をミクシィ・
ジレンマと呼ぼう。

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株式市場の関心は500万人に膨張した会員資源の有効活用にあり、調達資金を事業
拡張に投じる同社の計画である。会員資源の活用はさしあたり次の3つであろう。

 A)マーケティング・リサーチ・パネル
 B)出会い系
 C)スター誕生系

Aとは「商品開発」「チャネル開拓」などマーケティング面での会員活用である。現在は
特定のコミュニティに対してアンケートをしている程度である。これが大々的にできれば、
規模、パネル特性、維持コストのあらゆる面で、消費者リサーチ会社の大きな脅威で
ある。コミュニティというマニア層だけでもすごい。だが、積極的にAをするという前提で
会員を集めていないので、現実的には困難もある。

B、つまり出会い系であるが、風俗系はともかく結婚情報産業は一定の脅威を感じて
いるかもしれない。だが、この分野で痛い目にあったといわれるのが笠原氏である。
Bという方向で会員に働きかけることもないだろう。

Cという方向性はどうか。Mixiは日記であり、「わたしをアピール」というのが、コンセプト
ではないので実現しにくい。サイトに動画投稿機能を持つことは投資次第で実現可能。
だがそのような計画があるとはまだ語られていないし、そもそもyoutubeに対抗すると
いう戦略も見えていない。

つまり、会員の日記サイトとして会員が拡張しても、日記以外にスケールメリットが働き
にくいのである。広告収入やプレミアム機能の会員収入は増加するが、株式市場の思
惑ほどの収益性はない。ミクシィ事業の売上高は6億円(06年3月期)であり、2割が
会員収入、8割が広告収入。07年度通期で500万人まで増加しても、プレミアム会員
が飛躍的に増えるとは思えない。知名度は上がったので広告収入は伸びるが、それも
数億円。

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今のところ広告以外に有力な収益源が見出せないのが、ブログやSNSというビジネス
モデルである。

情報戦略で世界制覇をしよう!というgoogleのような高邁な野望があるなら話は別で
ある。SNSで人間関係を根本から変えようという野望こそ語ってもらいたい。余った
50億円、どこを買収しようか、では心もとない。時価総額から野心が見えない。
もっとも時価総額だけが目標と言い切ったライブドアの企業理念よりはましかもしれ
ない。

そもそも会員が日記を書き込むのは、ミクシィ社を儲けさせようというより、Web日記
メディアというオープン系ソフトウエアをみんなで創り上げようという、歴史的なイベント
参加型の気持ちもあったはず。2.0に立ち会える、参画するんだという意識である。
もちろん、そのためにシステムを維持しなくてはならない。だがその維持費や投資が
上場という入口というより、ビットバレーの既存株主の圧力による出口にしか見えない。

どうも今が旬、という気がしてならない。上に出された手で叩かれて、友だちに裏切ら
れる、なんてことがないように祈りたい。


「ぷろこんエッセイ」もよろしくお願いします。http://www2.gol.com/users/gowild/
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@Work
今日の傑作な人はM馬さんだ。彼はSEで、今追い込みであるカスタマイズ・ソフトウエアの開発中なのである。締め切り間近で追い込まれているとはいえ、どうも彼の物腰がシステムズ・エンジニアぽくない。思考というか言動が、ぜんぜんゼロ・イチではなく、限りなく0.04とか0.95のようなグレーゾーンの言動が多い。

「こういうことできるかな?」とこのプロジェクトのPM。
「それはできます!」と即座にM馬さん。
「ちょっと待てよ。そういう言い方はおかしくないか。もしも君が、XXXという前提で、XXXXという期間で、XXXとう困難はあるけど、それでもXXXでやればできますって言うならわかるが、できるっていつ、どうやって開発するの?(あと数日しかないのに)」
「・・・・」とM馬さん。

すっぽり飛んでいるのだ、何かが。だが憎めないキャラなので、「ばかうけ」を買って差し入れをした。開発、大丈夫だろーか?(ゴールは見えているようなので問題なさそうですが)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

このブログは個人及び所属会社の活動の普及のために実施しています。記述内容は所属会社の公式見解ではありません。またその顧客やその商品などのPRや販売促進を目的としておりません。アフィリエイトと縁はありません。マーケティング・ビューからの個人的な見解であり、読者がこれに基いて何らかの活動をした結果に責を負うものではありません。報酬などを要求するものでも、やせ我慢でもありません。

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