アパレル・服飾

2008年7月 7日 (月)

女性美、肌の明暗もあるけれど。

 女性は言われて微妙な言葉と嬉しい言葉がある。「カワイイね」20代ならYesだが、30代以降は、(年を取っても)かわいらしさが残るね、という意味になるので微妙。「綺麗だね」は、ほんとうに綺麗な人は、言われ慣れていてつまらないし、言われ慣れていない人にナチュラルに言うのがむつかしかったり。

 でも「え〜!あなた◯◯歳なんかにはぜんぜん見えない!」これですよね、嬉しい言葉はやっぱり。「見た目より若い」これはキラーワードだ。覚えておこう。

【hmm…なアドバイス 女性美、肌の明暗もあるけれど。】
花王株式会社ビューティケア研究センターは、顔の肌の明暗分布が顔の見た目の
年齢に影響することを明らかにしました。18歳〜39歳の女性161名を対象
に調べたところ、小じわや毛穴を含む肌表面の波打つような凹凸の影によって
生じる「明暗のうねりやムラ」が少なく全体的になめらかな場合は若く見え、
反対に「明暗のうねりやムラ」が多い場合は老けて見えることを発見しました。

引用元 日経プレスリリース

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 見た目年齢の老若、女も40を超える頃には、目鼻立ちの変化や、頬のたるみ・小じわが増えてくる。これは仕方ない。だが20代、30代でも1歳でも若く見られたい!と思うのは人情というか女情である。花王の調査によると「20代女性の約7割、30代女性の約8割は、同年代の女性の年齢を推測するときに、その人の顔の肌の見た目を参考にする」そうだ。

 それが“肌の凹凸の波”の多さ/少なさ”だという。具体的にはどんなことなのか?

【肌の明暗が見た目の明暗に!】
 同じ条件下で161名の化粧顔の“顔画像データベース”をつくり、化粧品開発者がひとり一人を「何歳に見えるか」チェックした。そこで“実年齢>見た目年齢”グループ、“実年齢<見た目年齢グループ”を分け、クマ無く調べたところ『肌の明暗分布』が見た目を決める!という発見をした。

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 その成果が08年9月1日から発売の『花王ソフィーナ Primavista』である。ファンデーション、つまり基礎構築商品。

このたび開発した新粉体「フェイスランプパウダー」は、肌にあたった光を肌内部に
多く広く取り込み、拡散、肌の内側から明るく照らして肌表面の影を打ち消し、
明るくなめらかな若顔を実現します。
引用元 日経プレスリリース

0707_0193561_01  「SOFINA Primavista」 

若顔化粧品というコンセプトはこれまで無かったわけではない。KOSEの『おとな。but カワイイ』も20代後半の“背伸びしたいが若くいたい”。そんな心理を突いていた。だが花王ならではの科学的なアプローチは、新鮮だし説得力がある。さすがだ。

 さて女性が同性を見る眼が厳しいのはわかった。わたしという中年男性は、女性の年齢を見るのにどこを見るのだろう?帰宅の電車の中で観察&自答した。

【わたしの“女性観察の観察記録”】
 見たところ“トランタン。BUT若々しい”という女性を見つけた。ジロジロごめんなさい!わたしの“女性観察の観察結果”は次のとおり。

1.顔の肌のツヤ
2.ファッションと顔のつり合い
3.表情の明るさ、暗さ
4.ヘアスタイル、ヘアカラー
5.手の肌、ネイルケア

 また口元が笑みをたたえている人は若く見える。への字や暗い表情は老けて見える。あとこれは偏見かもしれないが、栗色や茶髪は若く感じる。

 蛇足ですが、顔(の色つや)だけで女性を判断してませんよ!、という証拠をお見せします。次なる“野帳”の左ページをごらんください。

Pict0186 左をごらんください♪

 昨日の日曜日(08年7月6日)の電車で、前に座っていた女性。和柄やかすり染めの手づくり風のファッションが、すごくナチュラルで素敵な雰囲気で、思わずクロッキーしちゃいました。

 かすりのポンチョ、モンペ風の紫色のパンツ、草履にのぞく足袋は赤・黄・白の手染め。読む本のカバーは、アルマジロ柄の綿のカバー。本から上げたお顔は、目鼻くっきりのオリエンタル美人。実にきまっていた。自分表現の主張さがよかった。もうけました。いろんなところ見ています。今日は以上です。

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2008年6月25日 (水)

男の日傘、なんとする

今朝(08年6月25日)の日経のコラム『春秋』に「福田総理、ネクタイを外しましょうよ」とあった。わたしは反対です。むしろ外すな!と言いたい。だって外すと(ますます)そこいらへんのオヤジになっちゃう。それに、リラックスをするのはまだ早い。一国の首相として拉致被害者をきちんと救済してからネクタイを外してほしい。それまで暑かろうが汗だくだろうが辛抱です。 

 庶民のクールビズな開襟オヤジはみっともよくないがフツーになった。シャツもドゥエ ボットーニも珍しくなくなった。次なる“夏の男のファッションのテーマ”と言えば・・・男の日傘だろう。男の日傘、いかがでしょうか?

【hmm…なアドバイス139.男の日傘、なんとする】
福岡市内では岩田屋が今年初めて売り場に男性用もそろえた。黒や灰色の
ものが多く、一見日傘には見えず、ちょっとした雨にも耐える。月約20本は
売れるという。三越福岡店や博多大丸も男ものを扱っており「男の日傘」は、
着実に世間に浸透しつつある。
引用元 西日本新聞 

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 西日本新聞の記事によれば、男モノ日傘、福岡ではかなり売れている。そのさきがけのひとつである『マンブレラ』(フクサン)、昨年9月から発売され、話題にもなり予想外に売れた。持ち手がおしゃれで柄まで木製もいい。全長が約88cm、傘幅は約110cm。この和柄の日傘はちょっと高価で29,800円ぐらい。同じメーカーで廉価品は8,000円から14,000円くらいで百貨店で売っているようです。

0625img55323443 スケルトンです。

 マンブレラにはキットもある。骨セットは3900円(布の型紙付き)。和柄の布は別途購入する必要があるが、1mほどあれば良いので、計5,000円から6,000円でオリジナル日傘が作れる。扇子の次は日傘に挑戦したいな。

【みや竹のサラクール日傘は“ヤング”な感じ】
男性だって機能性とファッションセンスを兼ね備えた日傘を持ちたい。そんな声
におこたえました。いままでの、男性日傘はご年配の方のものというイメージを
完全に払拭! 
引用元 心斎橋みや竹 (楽天)

062504_2 クール、ですか?

 みや竹の男の日傘は、なかなか若々しいイメージ。こちらも柄は木製、パラソル部はコットン30%、ポリエステル(CXサラクール)70%。親骨60cmの長傘は13,000円。余談ですが、今どき“ヤング”という単語、口にするのはもちろん、キーボードで打つのも気恥ずかしいですな。

062523 062502 う〜ん、こういうのが似合いたい。

 ユニチカが供給するCXサラクールは「セルロース系繊維と特殊セラミックを練りこんだポリエステル繊維サラクールとの複合素材」というもので、サイトでは紫外線の遮断効果がくわしく説明されている。もちろんUVカットは男性にも女性にも必要。けれど女性向けにはワザワザ数値を説得して売ることはないから、やっぱり男の日傘には“数字の理屈”が必要なのでしょうか。

【「和木綿」とみや竹のコラボレーションの日傘】
久留米、織物の郷で永年培われた極上の和木綿。もの創りの魂を込めた、
傘の匠の技。そしてコーディネイター宮武和広の創造力が結晶となり、
こんなにも「ぬくもり」のある作品が完成した。
引用元 宮田織物

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 宮田織物の「和木綿」とみや竹のコラボレーションの日傘は和柄が“キャラ立ち”。特に『竹宝』とネーミングされた傘(下画像)は好きです。12600円。

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【どれというならアフリカンパティック(ろうけつ染め)】
 神戸の『MANDRAKE』に揃うアフリカ柄。これはいい!男女問わず惹かれるはず。晴雨兼用傘で馬柄(左13,800円)と貝と太鼓柄(11,800円)。

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 おまけは『うさぎプリント日傘』 残念ながらこのサイトでは売り切れですが、同僚Mayuさんの好きなウサギ柄なので紹介 (9800円)。ちょっと渋い柄かな。

0625img55363012 よ〜く見るとウサギが。

【hmmなアドバイス】
 男の日傘、問題は服装、ファッションだ。開襟オヤジには似合わないのは論を待たない。ガチガチのリーマン背広にもちょっと。ネクタイはしたほうが似合うだろうか?う〜ん、やっぱ着流しでしょうな。着流しで仕事、してもいいですか?クールビズ・ファッションの次なるテーマ、日傘から発信すればいいのだ。

 フト気づいた。もちろん傘の柄と服のマッチングということもあるけれども、問題は服装だけでないのだ。涼しげな顔をしてないと似合わないのだ。アチイ、アチイと汗だらだら男と日傘、ダメなのである。ていうことは男も美白ケアしないとダメですか?

 しかし福田首相の日傘姿をとても想像できない(ごめんなさい)。小泉元首相なら似合いそうだ。人気の秘密は傘にあり、だろうか。今日は以上です。

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2008年5月13日 (火)

くらしのたまご、たまごのうれし

 自転車の話題には敏感です。昨日(08年5月12日)発売のママチャリ用の自転車カゴバッグは、消費者に近いカタログ販売の千趣会ならではのキメ細やかな作りこみがあります。まず、このスローガンにはぐっときました。

自転車でお買いものをする時の、うれしい♪を考えました!

 うれしい♪を起点にした商品開発、うれしいじゃないですか。このブログで取り上げないわけにはいきません。かな〜りキメこまやかな商品開発をやられています。 

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【hmm・・・なアドバイス103.くらしのたまご、たまごのうれし】
このところの環境意識の高まりからお買い物の際にマイバッグを持参する人は
増えていますが、自転車でのお買い物に配慮したバッグは市場でも少なく、
今回の企画も「自転車でショッピングするときのマイバッグが欲しい」という会員
の方の声がきっかけとなりました。

引用元 プレスリリース

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 一言でいえば、街のママの声の集大成のママチャリバッグ。外観から見てかなり趣向を凝らしたという感じがします。さて『自転車でお買いものをする時の、うれしい♪』ポイントを列挙しました。

・安全性(盗難防止): 持ち手をぎゅっとまとめる防犯ベルトが付いている
・運搬性: 買い物品が飛び出さないように、巾着袋のようにしばれる
・季節やお天気: 表面の撥水加工と内側の保冷・保温効果
・走行時の衝撃吸収:5mm厚のクッションパッド(カゴバッグ本体は底、たまごバッグは3面)
・エコへの貢献: 販売価格の1%をMOTTAINAIのマータイさんのグリーンベルト運動に寄付
・風水運勢:色(ベージュ、オレンジ、ライト)と柄(十字架、月とクマ、クローバー)のバリエーション

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 細かく見れば見るほど、ほんとうに良く考えられて作られている。特に注目はたまごバッグでしょう。これを単独で作った気持ちは買い物をする人にはよ〜くわかる。

 「そんなのニーズ積み上げ式でヒアリング+開発すれば誰でもできるじゃない?」と言いますか?ベルメゾンを持ち上げるワケじゃありませんが、消費者のニーズの積み上げさえ満足にできていないメーカーばかりが現実、とお答えしたい。

【情報を吸収する前提にあるもの】
 この“くらたま 自転車カゴバッグ」サイトの情報吸収力情報開発力、そして情報発信力はすごい。まず情報を吸収する「くらたまってなあに?」です。

 「くらしのたまご」は、すてきに生活をおくっている人たちが集まって、それぞれの生き方や、暮らし方を多くの人と共有しながら、みんなの声でつくっていくサイトです、とあります。

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 マーケティング用語では“ユーザーパネル”といいますが、その運用の現場はたいへん。いろんな人がいますから。いわゆる“CRM”的なパネル(ユーザープール)を作って単にアンケートするのはかなり無意味です。登録していただいた生活者ひとりひとりのライフスタイルの思想を読み取ろうぐらいの想いがないと、実査はスムーズにゆかない。

 だから上図のような、パネルをまとめる“憲章”に共感する一定の価値観の人々だけを集めたい。それでなければ単なる烏合の衆です。でも烏合の衆であっても何の因果か、世の中ではそれを“CRM”と呼んだりします。恐ろしきことです。

【情報を開発するプロセス】
 このママチャリバッグのサイトには、第1回から第16回まで、開発ストーリーがまとめられています。まず自転車バッグの形状ってどうなのだろう?そんな疑問から仮説をたてた。保冷や卵をどうするかは、最初の段階からあったようです。

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 次にメインバッグは“撥水加工”をとか、巾着袋とか、これも初期からアイデアが出ています。サブバッグ(たまごバッグ)も実際にどこにぶらさげるといいか、仮説を立てている。

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 さらに“6人のモニターさんに来ていただきました!” おお怖(こわ)!のユーザーレビューですね。象印のCMに登場する岩下志麻さんのように「ここダメ。改善してくださいな」と冷たく言い放たれる場です。実に怖いです。

0513_05 特に右ハジのママ。

 マウンテンバイクにも卵バッグを装着しました!というこのくだりも大切で、ママチャリ以外のユーザー層への食い込み率を想定する上でも必要でしょう。

0513_06 こういうの必要です!

【情報の発信も好感度が高い】
 情報の発信も手抜かりがないのがこのサイト。ひとつは、おそらく仮説づくりの段階で実施したのでしょうが、『スタイルモニター665人に聞きました!』というアンケート結果サイトがあります。注目はたまごバッグへの発言です。

0513_07 こんな感じで明るくユーザーコメントをゲット。 

Q8:自転車でお買い物の際、「たまご」など壊れやすいものはどうしてる?
籠に入れないようにしている (神奈川県・会社員・29歳)
卵は腕にかける パンなどは上のほうに乗せる (千葉県・専業主婦・39歳)
買った品物でクッションになるものを下にしてから詰めている(茨城県・専業主婦・32歳)
手でぶら下げてハンドルを持って運転する (三重県・会社員・35歳)
自転車の時は、なるべく買わない(奈良県・ 自営業・40歳)

 購入するかしないか、使い手視点で決めてくださいね、という姿勢が伝わってきて好感。

【hmm…なアドバイス】
 今日わたしは東海地方に出張をして、ある生活器具の大手企業の方々とお話ししていました。その雑談の中でも「今やフツーのアンケートなんて役立たず」「脳のスキャンをして顧客満足度を測る時代ですよね」「メーカーが消費者が気づかない価値を打ち出さないと」と話ました。

 その通りなのですが、消費者を先んじる一歩先の気づきも、その素はお客さま(人間)の生の姿、生の嗜好、生の声を見たり聞いたり感じたりです。そこから深層を考え、仮説をたててぶつける。それが王道です。生の調査のため何をすべきか?

1.卵特売日のスーパーに張り込む
 お一人様一点かぎり99円の卵パックを買った客を、レジ脇で目星をつける。カゴからどう運搬袋に入れるかつぶさに見る。そして後をつけて自転車にどう入れ込むか観察する。それを30人ぐらい観察すればパターンも機微も整理できる。こうした行動、基本です。

 難は店舗に許可をとらないと不審者と思われること。もしもつかまっても、「マーケティング・ブレインにこう書いてあった」と言われても、当方は関知しません。

2.自ら卵特売を買い占める
 いろんな店舗でタマゴを買って、それを自分がどのように運搬するか。客観視点がもてれば有効な調査ですが、基本はペアで実施して運搬係と観察係を分離すべき。でもタマゴを食べ過ぎてコレステロール過多になっても、マーケティング・ブレインではもちろん関知しません。

3.卵の着ぐるみを着てゴロンとする
 お年寄りの気持になってシニアスーツを着るというリサーチもあります。しかしタマゴの場合、着ぐるみを着ても転がるだけでリサーチになりにくい。

 でも疑似的なリサーチ、実はみなさん毎日やってます。通勤電車で“パック状態”でしょ? タマゴのようにつり革に並んで、割れそうになる自分を抑えて毎日タマゴパックです。ムラムラして犯罪はダメですよ(笑)。リサーチとはそんな現実感が大切です。今日は以上です。

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2008年4月27日 (日)

鯉のぼりで、老舗はいつも新しく

 雨上がり、清々しい5月の風が吹いた今日一日。仕事も捗り、連載原稿も捗り、自転車もスイスイ鯉で、いやこいできました。とくだらん駄洒落でごめんなさい。テーマは鯉といえば鯉のぼりです。 

端午の節句まであと一週間。一昨日東京駅のグランスタに立ち寄ったら、とっても和な鯉のぼりを見かけてしまい、ちょっとした小物も買いました。

【hmm…なアドバイス89. 鯉のぼりで、老舗はいつも新しく】
「雁皮紙榛原」の暖簾(のれん)が示すように、江戸の庶民に最初に「雁皮紙」
を売り出したのが「雁皮紙榛原」のはじまりでした。日本国内の良質な雁皮
植物だけが出せる滑らかな紙肌・光沢・強靭さが特徴の雁皮紙に一筆墨を
のせると“滑らかな筆あたりで文字がきれいに書ける”と、粋を好む江戸の
芸者や町人のあいだで大変な評判になりました。

引用元 

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 創業200年の日本橋『はい原』、日本の紙(和紙)文化の素晴らしさを伝えるというのが今も昔も変わらない事業メッセージ。雁皮(がんぴ)とはジンチョウゲ系の低木で、そのなま皮をはいでつくるのが雁皮紙。なめらかで肌触りがよく墨付きが良い高級紙である。それを扱いだして一躍有名になったのがはい原。

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 雁皮(出典Wiki)       雁皮紙(はい原オンラインショップ

 にじまず、さらさらと書けるが透けるという凄い紙ですが、はい原オリジナルではない。遣唐使の時代から高級品として漉いていた。はい原も200年前、古きに新しきコンセプトを取り入れて、それまで上流階級のモノだった和紙を庶民にターゲティングして成功した。今売る雁皮紙セットは3,780円(内税)、これ庶民プライスですか?微妙ですが(笑)。

【和紙の鯉のぼりが美しい】
 わたしがグランスタのはい原(臨時出店 08年5月6日まで)で目を奪われたのは、八尾の和紙の鯉のぼり。これが見事な和紙です。

080425_192202 しなりがいい。

 あんまり触るとおこられるので、チラと触るとけっこうしっかりした出来です。商品説明にある八尾の和紙とは富山の八尾町の名産品。紙の工芸館『桂樹舎』というテーマで書いているブロガー発見。この記事の中にある手提げの和紙バッグも、グランスタで売っていました。ブログはしっかりまとまっていて好感が持てます。

【和紙の鯉のぼり、今は珍しいが】
 この商品を「室内用の鯉のぼり」「民芸品」と考えるとそこで思考がとまる。鯉のぼりといえば、雨に濡れても大丈夫なナイロンかポリエステルの品。風があれば揺らりとするし、なければだらりとする。

 だが実は江戸時代から第二次大戦前まで、鯉のぼりといえば和紙だった。だからお天気次第で外に出したり、室内に入れていました。ナイロンやポリエステルのおかげで出しっ放しが当たり前になったのはほんの50年ぐらいのことなのである。

 その鯉のぼり、今はなかなか売れない。少子化もあり、マンションでは飾りにくさもあり、さらに“プリント鯉”がどこか貧相で飽きられたこともある。そこで鯉の和紙の歴史を知り、民芸品じゃない和紙の鯉のぼりに新たに挑戦する鯉のぼり屋さん、出てこないのでしょうか?

【デザイナーに力を借りて】
 『久月、ワダエミ監修の鯉のぼり「出世鯉」(しゅっせごい)を発売』という発表もありました。ワダエミさんは故黒澤明監督の映画「乱」でアカデミー賞最優秀衣裳デザイン賞したデザイナー。

0184972_02 これなら飾りたい。

 ワダエミさんと久月のコラボレート、今回は彼女がコスチュームデザインした映画「HERO」のイメージがテーマ。プレスリリースの中で『業界の中で鯉のぼりの商品には、これまでこれといった目を見張るような商品がなかった』とあるように、鯉のぼりを変えたいと考えての商品化。創業1835年の老舗久月も、HEROのような斬新な歴史解釈を求めている。

P1102 殺陣も美しく。

【hmm…な買い物とざっくりアドバイス】
 はい原の臨時ショップで購入したのは名刺入れ。いくつも柄がありましたが、男らしく赤にしました。いや好きな色が赤か黒なんです。

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 和紙の名刺入れ、紙に紙を入れるなんてオツです。中に入れる名刺のデザインも気になってくるから不思議。なんとなく、かっちょ悪い名刺は入れたくない(笑)。

 紙ですから割と早くぼろぼろになるかも知れませんが、ずっと風雨に耐えるポリエステルの方が余程気持ちが悪いし不自然。自然に帰らない素材、ペットボトルと同じです。しかも。どれもこれも似たような鯉のデザインなんて差別化なし。鯉のぼりが廃れてきたのは、その素材の不自然さとかっこ悪さに原因がある。今日は以上です。

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2008年4月18日 (金)

SWIMS スタイリッシュな雨模様

 雨降って地固まる、ならいいのですが、最近は出張のたびに雨が降っています。前は土砂降りだったし、その前の日もかなり降っていた。今朝もまた東京はザンザン降り。レイン・コンサルタントでしょうか(すみません、お客さま_笑)。

 雨は人の性(さが)をアバく、と言います。狭い道で傘と傘を持つ手がすれ違う。そんなとき、あなたは傘を内側に傾けますか?それとも外側に傾けますか?内側に傾ける人は「自分さえ濡れなければいい」、外側に傾ける人は「相手を慮って」います。水がかかったかからないでモメたりもする。

 雨で曇りがちな気持ちのときは、ノルウェイのスタイリッシュなレイングッズをテーマに。

【hmm・・・なアドバイス81.SWIMS スタイリッシュな雨模様】
'swims' are a new modern galosh from norway. the simple design recently
won the norwegian design excellence award. the galosh slips on over your
shoes or boots to protect them from rain, sleet and snow.

引用元
Swimsはノルウェイからのモダンなガロッシュ(靴の上から靴を履くオーバーシューズ)です。そのシンプルなデザインで、ノルウェイのthe Norwegian Design Excellenceを受賞した。ガロッシュをかぶせるだけで、靴やブーツを雨や雪から守ってくれます

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 靴の上から履く靴、というかかぶせる靴ですが、たいていはみっともないデザインのモノが多くてとても履きたいと思ったことはありません。ですがこのデザインなら、ちょっと考えませんか?

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 う~ん脱がしてみたい(靴をです_笑) 写真はこちら。http://www.swims.com/ 

【男性用もぐっときます。】
 まったく違和感なし、とまでは言えなくても、かな~りおしゃれだと思う。写真のミドリ色はとてもシックな色だし、雨の日の靴はやっぱり黄色でしょ(わたしはそう思う)と思うなら、イエローがいい。まるでデザインのよい雨靴です。『SWIMS Lemon』という商品ネーミングも卓越。

0418_designboom_swim2 違和感少なし。

 インナーライニングは脱着するときに摩擦が起きにくく、脱臭効果、衝撃吸収効果まで考えられた素材。ヒールのカーブも歩きやすさとスリップ防止ということらしい。このタイプは93,75ユーロで直販も可能かもしれないが、日本ではバーニーズ・ニューヨーク(新宿・銀座)で販売している。
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 Swims社のサイトでは世界各国の都市名がかわるがわる表れ、右肩に数字を示す。Tokyo99とは、1年の内、東京で雨の降る平年並みの日数。多いとは思いますが3~4日に1日は雨、という計算。ガロッシュひとつ買いますか?

【ノルウェイ起点、パリ経由NYで決意】
 創業者のJohan.R氏は同社の沿革“The SWIMS Story”にこう書いている。 

四季のあるノルウェイで育ち、祖母はガロッシュをずっとわたしに履かせた。雨の多いパリに移り住み、コンバース(バスケットシューズ)にガロッシュを履くわたしは笑い者だった。次に住んだニューヨークも雨風の多い土地。靴はすぐにダメになる。マンハッタンで幾冬か過ごす内に、自分で「SWIMS」を開発しようと思った。スタイリッシュで実用的なガロッシュを。(意訳&ちょい訳です)。

 思いはなかり昔で、しかも深い。でも誰もが同じようなことを思ったことがあるはず。妄念、が開発に駆り立てるのだろうか?

【傘もトテモいい】
 Swims社のスタイリッシュな雨グッズの開発魂は、傘製品にも表れている。次の傘はワンタッチで開き畳めるタイプで『Automatic Classic』。クラシカルなレトロシルエットと、ハイテクの自動機構のミックスも新しい。

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 わたしはこれは買いたいと思った。全体のシルエットがいいし、細部のこだわり、自動開閉のボタン(だと思うが)がスマイルマークなのが、雨の暗い日にはGood。普通の傘にはない持ち手のデザインは、持ちやすさと実用性を兼ね備え、テーブルなどに立てかけておくときに滑りにくい工夫だと思う。傘は値段がわからなかった。バーニーズ新宿にあるだろうか?

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【雨のときこそマナーに気をつけよう】
 今朝も気づいた雨の日マナー、嫌なシーン。バスに乗る長い行列の先頭にいた女性。バス停には屋根があるので彼女は傘を閉じていたわけですが、乗るときにほんの60cmの距離で長い傘をバ~ンと開き、しかも畳むときに外を向いてたたみ、悠々と乗り込んだ。

 乗り込んでからはハンディキャップの席に座り、傘をしばりもせず、通路を歩く人がその濡れた傘に当たろうとおかまいなし。あぁなんてオンナ!そういう女を征伐するためにも、この傘を持ち歩いて一撃だ! 

0403_guy_de_jean_brol10 出典

 でも待てよ。今日は新幹線の中でも、傘が倒れてきただのどうのと、「オレになんかモンクあんのか?」「なにぃ!」と凄みあうおじさん2人あり。彼らがこの傘で武装していたら血みどろの戦いになる。なにせこの傘、“class 5 weapon”の指定Death。

【hmm・・・なアドバイス】
 お天気に商品化ニーズがあるのは昔からおなじみですが、雨の日のびしゃびしゃ・じっとりと言う嫌なことをどうすれば防げるか?そんなハードウエア開発志向が強かった。それが、雨降りのふさぎ込みを、なおふさぎこませるような感じもする。むしろカッコ悪いものをカッコよくしようというのが、雨降りでもいいな・という商品開発アプローチ

Swimsの製品は雨降りの日を楽しくする。スタイリッシュをメインにすえて、それを損なわない実用性がサブいう順序がいい。デザインが良いグッズは気持ちもよくなる。今日は以上です。

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2008年3月28日 (金)

ボウズとカシラのコラボレーション

 いよいよ春めいてきました。風もおさまり、花粉もおさまり、オモテに出るのが楽しい春。春といえばファッション、帽子も防寒着からファッションへ!

 今日は帽子好きのわたしが気になったボウズとカシラのコラボレーション。オーディオのBOSEと、帽子を“ヘッドアパレル”と呼ぶCA4LA(カシラ)のコラボをテーマに。

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【hmm・・なアドバイス63.ボウズとカシラのコラボレーション】
 1 年間という期間限定で始動したプロジェクトの第1弾、SS COLLECTIONでは、
 「Phon」と「BLACK」の2ラインをラインナップ。ファションと音楽は身近な関係と
 言われながら、帽子を被った時にヘッドフォンやイヤフォンを使うと、見た目が
 しっくりしない、音楽が聞きにくいなど、正直使い勝手が悪いところがあった。

 引用元 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_1523/

Chn11_rpt1523_03 耳、音に開く。

 『Phon』は耳フラップを付けたり、頭部にヘッドフォンを固定するパーツ、コードを収納するポケットを付けて、BOSEと帽子を一体のデザインにする。若い女性、男性のためのニットキャップで¥6,825。

【BLACKもいい】
 もうひとつのライン『BLACK』は、BOSEのブランドカラーである黒をモチーフにデザイン。ヘッドフォンをイメージしたアクセサリー付きもポイント。4タイプ各¥5,250で、どっちもBOSEのヘッドフォンよりかな~り安い(セットでお安くなりますか?)。

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 BOSE logo入り             右の写真はTokyotimezより

 『TOKYOTIMEZ』のクリエイティブ・デザイナーの安友麻躬さんのブログ(このデザイン・コラボレーションの仕掛け人?)にこうある。

他分野でのコラボによって広がる価値観。
そして新しい文化や行動。
そんな きっかけを創り現実に味わってもらい、記憶に残るモノになる事。

 BOSEとCA4LAの文化のぶつかりあい。まさにこれが感性型マーケティングのひとつのありかたである。発売は08年4月下旬頃からとされる。

【帽子屋の夢】
 CA4LAはオリジナルデザインの帽子屋さん。帽子を“ヘッドアパレル”にまで地位を向上させようと、創業者のウィーブトシこと吉澤利男さんが、アメヨコで帽子を売り始めたのが20年前、今では国内外19店帽子ショップで展開する。ブログもおもしろい

帽子デザイナー山之井美穂さんにうかがったことがあるが、90年代は帽子不況で、帽子屋がバタバタと倒れた。帽子人口も減り、生産はほぼ中国へ移った。帽子屋にはきつい時代だった。だから過去10年くらいずっと、「帽子好きを増やす」という活動が帽子屋の意識だった。吉澤さんが帽子を“ヘッドアパレル”と呼ぶのも、「アパレルの主役になるぞ!」という心粋だろう。

【hmm・・なアドバイス】
 CA4LAでは、これまでアンディ・ウォーホルを始めアディダスやプーマ、バンダイやボルサリーノ、そしてスワロフスキー、工藤探偵事務所まで、さまざまなコラボレーションをしてきた。それらはデザインやキャラクターの合体である。 

Ca4la00 これは買いたい。

 今回のBOSEとのコラボのおもしろさは「デザインだけでない」ところ。BOSEもCA4LAも、人のアタマという同じ舞台で、それぞれデザインや機能を競ってきた。片方は音で、片方はファッションで。同じ舞台で別々に極めてきたモノ同士のコラボレーション、こういうぶつかりあいが、普通のデザインコラボとは異質の迫力を生んでいる。そんな異質の組み合わせ、他に何がありそうか。

 ・眼鏡やサングラスと帽子のコラボ(できそう&ありそう)
 ・イヤリングとイヤホンのコラボ(重いと福耳になる)
 ・指輪とネイルアートのコラボ(ホビットはすでにやっているだろうか?)
 ・チョーカーとシップ薬のコラボ(ホカロンでもいい)
 ・マスクとゴーグルのコラボ(花粉症へ捧ぐ品―曇らない、咳き込まない)

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 ユダヤのもみあげとイヤホンのコラボ マスクとゴーグルとヘルメットのコラボ
 (金曜ですので、ふざけはお許しをば)
  

【hmm・・な食玩コラボ】
 『リプトン×ピエール・エルメの食玩マカロン』もコラボです。

Pict0379 写真下手ですみません。 

 このせいでリプトンばかり飲んでいます(笑)。2つは人にあげちゃいましたが、さらに2つゲットしてます。貯まったらayanologにささげにゆきます!今日は以上です。

 Cherryさんからさっそくコメントが飛んできた!彼女がCA4LA好きとは・・・知りませんでした!
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 しかし・・・生茶パンダといいリプトンといい・・・君もやるねぇ(笑)。

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2008年3月22日 (土)

SimpleでFeel goodな靴

 「今日yuki嬢がかわいい靴を履いていました。すべて天然素材でできた、エコスニーカーらしいです。ホームページをみたら、郷さんにも観ていただきたくなったので転送します」そんなメールが同僚のTomoyoさんから飛んできた。その靴がこれです

Main_02 ざっくり感がいい。

 ふ~ん、『グリーン・トゥ/green toe』ね。すべてエコ素材って何だろう?と思ってサイトを読むと、メイドイン「オーガニック・コットン」「竹繊維」「ジュート(麻)」「天然ゴム」そして「水溶性のノリ」。そんなんで靴ができるんだ!と思って今日はSimpleの靴をテーマに。

【hmm・・なアドバイス58.SimpleでFeel goodな靴】
 このToe Stirという女性用のサンダルモデルもかわいい。麻と竹のライニング、廃タイヤのアウトソール、水溶性のノリ、さらにボタンはココナッツ製。定価12,600円です。さっきのやつも一緒のお値段。

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 他の靴も自然素材満点で作られている。さっき挙げた以外では、ペットボトル、クレープラバー、さらにコルク。どんな会社なのか?

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【ひとりの天才がこの会社を起こした】
こんにちは!イカした小さなシューズカンパニーSimpleはカルフォルニア・
サンタバーバラ市で生まれました。質素でリラックスしたライフスタイルを
送りながら、「リキまない、やり過ぎないシンプルなシューズ」を作っています。
分かりやすく言うと「Feel Good = イイ感じ」であることを大事にしています。

 出典: http://www.goldwin.co.jp/simple/history/index.html

 創業者はEric Meyerさん。1991年頃、運動選手の履くスニーカーやキドった靴しかななかった。彼は「オレは走るわけじゃないし、キドりたいわけじゃない」と自分が履きたい靴を作ろうとリサイクルショップでスウェード素材などを買って作った。それがイケそうかどうか確かめるため、愛車の2台のVWカルマンギアを売り飛ばし、サンプルを発注した。サンプルをトレードショーに持ち込んで売り込みをはかった。目をつけたのがDeckers(当時サンダルなどのメーカー)だった。

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 O.S.Sneaker          Clog

 Deckersの資本で、2つ目の商品として販売を開始した『O.S.Sneaker(Original Sneakerの略だがOld School Sneakerとも揶揄される)』がスケートボーダーに大ウケし、一夜にして大ブランドになった。この商品はいまだに発売されている。続く94年に大ヒットになったのは『Clog』。サンダルともスニーカーともつかない奇抜なデザイン、その当時も大ヒットしたが、最近のいわゆる“クロッグサンダルブーム”の原点である。まさにEric Meyerさんは靴づくりの天才。

 Eric Meyerさんはその後会社を去り、別のデザイン会社を設立しているが、Simpleはずっと“Feel Good”をテーマにエコにも足にもやさしい靴を出している。

【なんとDIYの靴もある】
 Simpleには“Do it yourselfの靴”もある。ふにゃっとしているのが良い感じ。靴のパーツセットを買い、手縫いで組み立てることができるのである。ウェブサイトにはかなり詳しい縫い方(動画 約6分30秒)がある。これならたぶん間違わないで縫えるだろう。男女とも65ドル(日本では未発売のようだ)。
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【Tyler WarrenモデルもCool!】
 おまけは07年発売のサンダル。Tyler Warrenさんというサーファー兼アーチストのモデル。彼は「ラグナビーチの若手ロングボーダー」(カリフォルニア州)。ラグナビーチは芸術家のたまり場で、わたしはよくドライブしたので懐かしくなった。

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【hmm・・なアドバイス】
 わたしは80年代まで、ずっと赤や黒のコンバースのスニーカーを履いていた。当時はあれくらいしか、カジュアルでカッコよいスニーカーがなかった。90年代になって、ハイテク・ハイプライス・スニーカーブームが訪れた。デザインもカラーも素材も豊富になった。だが用途やイメージはエクササイズ、ランニング、ウォーキングなど、やはりスポーツ色が強かった。

 しかもその大半は、アジアのスウェット・ショップ(非近代的な工場)で、低賃金労働で作られてきた。もちろんエコでも何でもない素材も使った。Simpleはそんなブランドとは違い「自分の履きたい靴」「気持ち良い靴」「地球にやさしい靴」というテーマで、リキまずゆるくやってきた。yukiさんのイメージと重なった。Feel goodな靴を紹介してくれてありがとう。今日は以上です。

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2008年2月15日 (金)

“発電シャツ”に見る自分発電トレンド

 一昨日(08年2月13日)に「ヒザ発電」のことを書きました。そのあとすぐに、別のニュースで『携帯電話を充電できる「発電シャツ」開発』があった。これは繊維を酸化亜鉛で覆い擦り合わせる動きで発電する仕組みだという。世は人間発電ブームなのか?

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 糸と糸が擦れ合って発電するという(イメージ図)

 着ているだけで、歩いたり走ったり抱き合ったり(昨日はバレンタインですし♪)すると発電できる服!今日は発電繊維で“自分発電”をテーマに。

【hmm・・なアドバイス29.“発電シャツ”に見る自分発電トレンド】
 The February 14 issue of the journal Nature details how pairs of textile fibers
 covered with zinc oxide nanowires can generate electrical current using
 the piezoelectric effect. Combining current flow from many fiber pairs woven
 into a shirt or jacket could allow the wearer’s body movement to power
 a range of portable electronic devices.

 引用元 http://www.gatech.edu/newsroom/release.html?id=1715

 「(08年)2月14日に発表されるthe journal Natureで、酸化亜鉛ナノワイヤで覆った2つの繊維を擦り合わせると電気が起きるという発表がある。それはピエゾ素子による効果(圧電素子ともいう)からの発電である。この繊維を編み込んでシャツやジャケットを作ると、着ている人の動きで発電ができる」 ジョージア工科大学のサイトの原文から拙訳しました。

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 原理的には『繊維の“毛”がブラシ状なって、お互いに擦れ合いピエゾ素子半導体がその動きを電気エネルギーに変換する』とある。研究発表では布1平方メートル当たり=最高80ミリワット。一昨日書いたヒザ発電では、歩く動作で7ワットだから、比べればかなり小さい。ヒザとヒフでは一文字違いですが、動きがそもそも違うのであたりまえでしょうか。

【圧電素子としての商品化はこれまでもたくさんある】
 ただヒザ発電のような重量もなく、装着するワザワザ感もなく、シャツやジャケットを着て、コードを携帯につなぐのが実現できればかなり自然です。たった今だって、世界中の男女が、iPodなどの携帯プレイヤーやゲーム機で、身体(耳)とデバイス本体をつないでいるわけです。違和感はほとんどない。ものすごい発明に化ける可能性もある。

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 開発者のZhong Lin Wangジョージア工科大学教授。技術英語を勉強
 したい方へ、教授の動画説明があります。

 シャツ発電、基本的にはピエゾ素子による発電を応用しているらしいが、この原理はかなり昔からあるもので、日本語では「圧電素子」として知られ、電子ライターやガスコンロのチャチャッの原理はそれです。こちらのサイトには圧電素子によるかんたんな工作が載っています。

 それなら今さら・・なのですが、日常に着る衣服の動きで発電ができるという発想だけでなく、「風で揺らぐカーテン」「キャンプのテント」でも発電ができる。そのような商品化までは及ばなかったとも言えます。

【応用はひろいかも】
 その実用化版として、ヒザ発電と同じく「軍隊用」と「医療用」を挙げているようです。たしかにこの二つはイケる。だがゴシゴシと衣服を洗うことがあるし(酸化亜鉛は水に弱いそうです)、軍隊用ではこんな問題もある。

 発電ジャケットと発電ヒザ装置をつけた兵士が叫んだ。
 「軍曹殿!」
 「なんじゃ?」
 「ヒザ、撃たれました!」
 「おぉ!それではもう発電ができないな!」
 「メンモクありません!」
 「ジャケットで発電はできるか?」
 「ホフク前進もムリです!」
 「ならば塹壕にとどまり、軍旗を振れ!」

 ・・・と軍旗に仕込まれた圧電素子を振り回すことで発電ができる。などと下らないことを書いてすみません(笑)。金曜日なのでお許しを。軍旗で発電できるなら・・・

 ・浦和レッズのサポーターの振る旗で発電する(スタジアムを見ればさもありなん)
 ・鯉のぼりでも発電できる(季節モノですが)
 ・フラメンコダンサーの衣装なら相当発電する(ピカピカできる?)

  日本の国旗にも圧電素子ファイバーを織りこみ、軒先に掲げれば玄関灯の発電ぐらいはまかなえるのかもしれません。そうなると未来の洗剤は「ホワイト&発電パワー!」なんてキャッチフレーズで「洗うと発電力が増す」が差別化になるのでしょうか?

【hmm・・なアドバイス】
 フザけましたが、大きな視点で見ると「自電自足」のトレンドが透けて見えてきます。日本の食糧自給率は4割切っているのは周知ですが、エネルギー自給率となると、なんと2割です。

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  8割も自前資源で発電できないのはかなりたいへん。先日来の農薬餃子事件もあり、たった1年強で10倍の価格となった石油価格の原料高問題もあり、効率優先だけの無防備な市場形成は急速に見なおされつつあります。「食糧もエネルギーも地産地消」が大きなテーマになりつつあります。

 東京ガスでは、家庭用燃料電池コージェネシステムのモニターを募集中です。いわゆる自家発電がモニター価格で年間10万円でできるそうです。「自家発電」と「自分発電」、大きな流れなのは間違いないと思います。今日は以上です。

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2007年12月 2日 (日)

“布のコンセプト”ショップ cocca

話がいつの間にか「手づくり」に流れて、Cherryさん(同僚)が言った。「郷さん、coccaってお店が代官山と恵比寿の間にあるんです。このお店のオリジナルの布が凄いんです」 ほら始まった。またわたしに何か吹き込んで、散財させようとしているな。だがHPをたどると・・・心にひっかかるワードがあった。

 “布のコンセプトショップ” 

coccaは布のコンセプトを売っているというのだ。「布のコンセプト」って何だろう?

布は布だ。コンセプトとは本質とか概念である。商品やお店には“コンセプト”が付きもの。「あの店のコンセプト、よくわかんないよ」とか「この商品のコンセプトは一体何?」と言うでしょう。あの店とかこのグッズは「何が売りなの?何が言いたいの?」という意味だ。とすると“布”にも何か言いたいことがあるのだ

coccaの布を見れば見るほど言いたいことがあるのがわかってきた。今日はミシン初心者の私にまた帽子づくりをしたい!と思わせたcoccaをテーマに。

       News_pic_1真ん中にはミシン。

【勝手にアドバイス Vol.287 “布のコンセプト”ショップ cocca】
一軒家を改装したショップには、ロール状に巻かれたオリジナルの生地が壁一面に取り付けられ、陳列棚にはアンティークレースやボタンなどの手芸用品が並ぶ。階段のある吹き抜け空間にはオリジナル生地を使った照明を飾り、2階はギャラリースペースとして開放するという。
引用元 http://www.shibukei.com/headline/3964/

 Cocca

同店のHPの冒頭には「代官山の駅にほど近い緑の映える一軒家で、オリジナルの布と布にまつわる様々な製品をあつかっております」とある。布のコンセプトを説明する4つの商品ラインがある。『昭和の復刻柄』『4素材の無地 coccaパレット』『定番柄(mizutama、shima-shima)』『クリエイターとの共作』。ひとつずつ気に入ったのをチェックした。

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   このタイル柄はまさに「昭和の復刻柄」である。
   手書きのタイル柄で、まるで銭湯のタイル絵のようなほのぼのさがある。  

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 coccaパレットは表地がヘリボーンで裏地がガーゼの布。保湿・吸収がいいので、
 洋服にも枕にもクッションにもいい。めくれた面がガーゼで左手にはヘリボーン。

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 定番の水玉。佇まいと素材感が凄い。m当り3,780円もいい値段だけど。

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  楽しいのがクリエイターspoken words projectとの共作生地『ガムテ』『セロテ』。
 左はガムテープ柄、右はセロテープ柄。セロテで帽子づくりをしてみたい!
  cocca向けの素材として制作された。Cherryさんの一押しでもある。

たかが布、されど布の圧倒的な美しさ+存在感を感じる。こんな布を前にしてわくわくしないクリエイターはいないだろう

【イイダ傘×spoken words project for coccaイベント】
店舗の2階では椅子やクッションなどのインテリア商品を展示販売し、布を買い求めた布にふちがかりをするサービスもある。そこでは展示会や企画展も行われ、Cherryさんの注目するcocca 1st Anniversaryイベントはもうすぐである。

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 イイダ傘店×spoken words project for cocca  イイダさんのクロワッサン柄傘   

spoken words projectの生地でイイダ傘店制作の傘を20本限定で販売(すべて一品物 12月11日の12時から)。イイダ傘店(デザイナーは飯田純久さん)は主に映画や舞台、ディスプレイやファッションショー用の道具傘を制作している。20本の中に果たしてガムテ柄の傘はあるのだろうか?  

【運営会社と店舗づくりディレクション】
coccaは、大阪に本社のあるテキスタイル素材の企画・開発・販売の株式会社コッカ(こっちはKOKKAと表記してる)のアンテナショップである。コッカとは前の社名の「国華」に由来。なんと『国の華』である。

アンテナショップcoccaの総合ディレクションを手がけたのはBarden Barden。デザインショップの運営とデザインプロデュースをする会社で、同社の企業理念に「布のコンセプトショップって何?の答えを発見した。

日本の美意識を大切に

  1)デザイン性が高く 
  2)適正価格で 
  3)機能面を満たす 

ものを世に打ち出し、クライアントやクリエイター、関係業者と共に日本の景色をより美しく変えていくことを目標としています。高付加価値のモノ、コト、クウカン等をつくりだすことにより、グローバルな競争においても独自のゆるぎないポジションを築くことが可能であると考えています。
引用元 http://www.badenbaden.jp/info.html

日本人の美意識が反映されるモノで、日本の景色を美しく変える」。このBarden Bardenの理念とコッカの布づくりの技が重なってcoccaになったのであろう。

当たり前のことなのだが、デザインの原点は素材である。いくらデザインが革新的でも、素材がそれを表現できなければ伝わらない。素材が“コンセプトを語らない”のでは伝わらない。素材にこそコンセプトが必要であり、素材のコンセプトを上手にすくいとってデザインに移植するのもまたプロダクトデザイナーの仕事である。

【勝手にアドバイス】
コンセプト無き素材からクリエイティビティは発揮されない。あるバッグ・デザイナーも素材の展示会をよくチェックすると書いていた。自分の表現にマッチする素材探しを怠らないのだ。だから布だけでなく、金属や樹脂、ゴム、紙のコンセプトショップがあっていい

素材ありきはモノ書きにも通じる。ふと気になった誰かのひと言、新聞のコラム、本や雑誌の数行・・・これを石ころと呼ぶ作家もいるが、拾ってポケットに入れておく。いつか何か一文をものにする場面が現れるまでメモったり、PCに打ち込んでおく。素材がハマるテーマに出会えば、石ころ転じて一文になる。そうやってわたしも書いてます。今日は以上です。

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2007年11月24日 (土)

メンズノンノのエコバッグ

11月も後半の今日、すでに書店の店頭に並ぶ雑誌は12月号や1月号ばかり。いや12月に入るそばから来年の2月号の表紙で売り出す雑誌もある。そんな中、11月号から気になっていたのは(まったく)柄にもなくメンズノンノである。

 

12

郷さん、メンズノンノでエコバッグを取り上げています!」。例によって同僚Cherryさんからのタレコミがあったからだ。

ハタチ前後がターゲットで、ファッションだらけのこの雑誌でエコバッグ(人気ブランドとタイアップ)その組み合わせが新鮮だった。2007年10月号から12月号まで3号連続で、実費(1,000円)を負担するとブランド・エコバッグが入手できる誌上販売である。今日はメンズ・エコバッグというテーマで。

【勝手にアドバイス Vol.282 メンズノンノのエコバッグ】
人気のブランドとコラボレーションして制作した、話題のエコバッグを応募者全員にお届けするスペシャル企画を絶賛開催中。今月号は繊細な世界観が魅力的なファクタム!シンプルで美しいグラフィックデザインに加えて、コンパクトに折りたたんで携帯できるなど機能美も秀逸。さあ、いますぐ応募を!
メンズノンノ 11月号より

 

02  2007年11月号

このファクタムのバッグの表には「世界を上から見下ろしているだけでは物事を理解できない」というフレーズが入り、しかも折りたたんで腰にカラビナ(登山で使うロープをぱちんととめる金具)でぶら下げられるというファッションまで考えられている。

 

03  2007年12月号

ラッドミュージシャン(11月号)、ナンバーナイン(12月号)という人気ブランドとコラボレートしてのエコバッグ販売、結構ブログでも話題になっていて取り上げる人も多い。アニヤ・ハインドマーチのブームに倣っての企画かも知れないが、たとえばラッドミュージシャンブランドの洋服、とってもカッコイイ。こうしたブランドのエコなら・・・と思わせる。

 

Photo  帽子もイイ。
出典 http://www.ladmusician.com/photo/index.html

【若い層、男性もエコ意識は高い】
この世代の男性にもエコがいよいよ浸透してきたのか、それともメンズノンノの情報発信なのか。きっと両方ありなんだと思う。

博報堂が2004年から毎年実施している「環境に関する生活者の意識調査」では、2006年と2007年の比較では、「スーパーで自分の買物袋を持参する」は2006年の34.4%から2007年は42.7%まで高まってきた。

また年代層別の環境に関する関心度の高さでは、「非常に関心がある」は、50代以上が27.7%とトップで、次いで18~29歳が21.5%、わずかながら30代・40代(共に18.5%)を上回った。さらに男女別の「非常に関心がある」は男性26.9%、女性16.2%と、男性の方が高いのだ(ただし「まあ関心がある」を入れると女性の方が高い。いずれも2006年調査より)。

男性の間でも、それも若い層でも環境への意識が変わってきているというトレンドがあるのだ。Myバッグもそして遂にMy箸も持ち歩くようになったわたし的には、若者よ!どんどんエコかっこいいを追求しよう!と言いたい。こうした企画をした集英社メンズノンノ編集部も偉いと思う。

【若い世代向け女性誌を洗ってみた】
しかし本来エコといえば女性でしょう。結婚し子どもがいる女性では、エコ感度は相当に高い。本屋でその層の読む雑誌の表紙を眺めるだけでそれはわかる。

だが問題は、メンズノンノに対応する世代向けの女性誌でどうか?いくつかの女性誌の最新号の目次から、エコになんとなく近そうなワードを探してみた。

non-no』 着回し・買い足し・着倒し・・・たしかにコーディネイトもエコの親戚ではあるが、本質的にはエコと正反対。
anan』 綺麗道楽、性格美人、一人暮らしのCook Book・・・いくら見てもまったくそれらしいワードがない、おっと「ガーリー風水」はひょっとしたらエコ?いや恋愛エゴ?
Hanako』 30席未満の小さな店、ビストロノミー、リアルフード、デイリーフード。こんなワードの多いところはさすがはhanako、フードがらみでもエコぽいワードが散りばめられている。
Ray』 安いのに高く見えちゃう、Happy着回し・・・フレーズはnon-noと似ている。決戦ランジェリー(これには何となく惹かれた)。
ViVi』 最強でか目メイク(笑いました、いえ笑えません、ごめんなさい)、アウトドアガールでいこ!(相当遠まわしのエコかしら)、みんなのかぶりコスメ(これひょっとしたらエコ・・・?)
JJ』 着るだけで噂(う~ん、そうさね・・・)、去年と一緒(のカレ)じゃ噂にならない!(リサイクルも考えて)、ステディブランド(ちょっとエコかも)、3WAYヘア(意味不明だがどこかエコぽい)、護唇術(これはエコでなくてもいい)

ということで、エコバッグに関して若い世代の女性誌はメンズノンノに遅れを取っているようだ(他の号では超ガーリー・エコバッグという特集があるかもしれんが知らないんで)。

【勝手にアドバイス】
メンズノンノという、エコとはずいぶん距離があるような媒体誌からエコが発信されるようになった。それは、いよいよエコという切り口がマーケティングとして確立しつつあることを示している。メンズノンノのエコバッグを買った若者には、コレクションアイテムではなく、ぜひ日常シーンで使ってもらいたい。スーパーでもいいのだが、できればファクタムのショップでセーターを買ったとき「いえエコバッグ持っていますから」と言ってもらいたいものだ。

もうひとつの教訓は、「マーケティング施策はターゲティングの意外性にあり」である。メンズノンノ読者&エコバッグという意外性はGootきた。買物をするとゴージャスな手提げ袋を頂ける女性ブランドが多いが、一流ブランドが「手提げ袋を全廃しエコバッグに切替えました」と言うなら意外性はあるしメディアにもウケると思う。若い女性にはまだ時期尚早でしょうか?今日は以上です。

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2007年11月23日 (金)

“うふふ”マーケティング こぼれ話 帽子を探して

帽子デザイナーの山之井さんのお宅(下丸子)に到着したのは午後1時半。それから6時近くまで、Cherryさんとわたしのお騒がせ初心者2人、結構時間がかかってしまった。別室の上級の生徒さん(帽子がお似合いそうな可愛い女性)にも迷惑をかけてしまった。夕方遅くなってしまい、個展が開かれている蒲田駅前のカフェ『まやんち』にもうかがえなかった。

そこで日を改めて、まやんちにお邪魔して展示作品40点を拝見した。あるわ、あるわ・・・とわたしは思ったが、山之井さん曰く「40個展示しているんですが、とてもそう見えないんですよ」。いえいえ、形も色もバラエティ豊かで、真ピンクのハンチング帽はともかく、わたしにもかむれそうなUnisexもたくさんあった。そもそも40個をどんなスピードで製作されるのだろうか。

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  例のピンクのハンチング。         裏地がまた・・・おしゃれ!

購入したいと思ったが、いろいろ出費がかさみそうな予感があり、ぐっとこらえた。クラフトアーティスト展示即売会に行ければと思っています(at横浜赤レンガ倉庫 2007年12月7日~9日 ブースNo.102)。
 
     Akarengavol8 手づくりアートのプレゼントが探せます。

【まやんちにも、ひたむきがあった】
この個展を開く「まやんち」はマンションの2階にある‘隠れカフェ’兼お菓子教室スペース。カフェもお菓子教室も切り盛りする八代まゆみさんが店主でもある。ランチもやればカフェもある。教室もやる。帽子デザイナーさんに個展スペースもレンタルすれば、アルバイトもやとっている。お菓子教室の生徒さんは18歳から60ン歳までのお菓子好き。4人一組の良心的なレッスン形態。それをほぼ一人でやってのけるスーパーウーマン。すごいご活躍ですね、と言うと・・・。

 「お店をお休みにしても、やることが減らないんです」

休みの日でもなぜかTo Do Listsだけがどんどん増えてゆく。仕入、メニュー、店装、教室、HP、アルバイト雇用・・・。友人に一人でやるなんて無謀だと言われました・・・と話すものの、2006年12月20日のオープンからそろそろ1周年。いろいろご苦労は数知れずだろうが、八代さんも山之井さんに似て、笑顔+快活派なのでここまで切り拓いてきたのだと思う。こうべが垂れる。帽子が落ちる。1周年おめでとうございます

  Pict0203  スコーンあり。 

紅茶ポッドも帽子をかむっていた。「帽子のようにティーポットに被せて保温の役目を果たすティーコジー」(まやんち店主ブログより引用)はユザワヤで布を買った手づくりだそうだ。余談だが、横浜出身のCherryさんはユザワヤ派、池袋育ちのわたしはキンカ堂で、手づくり用品をよく買いに行った。

  Vfsh0081 紅茶ポットの帽子(まやんちブログより)。

【絆は自他に厳しいところに生まれる】
「ひとりでは限界がある」と思いながらも、前を向いて日々限界に勤勉に挑んでいると、いつの間にか人の輪ができる。何かのきっかけがやってくる。「東税健保の会誌に掲載されたのを見ました」「ブログに取り上げさせていただきました」「女もすなる帽子づくりをしたいのですが」。こんなきっかけはとても小さいけれど、響きあって輪も広がるのが今どきのWeb時代の良いところである

帽子展示と料理教室。山之井さんと八代さんの絆は、風雪の中でお互いを温めあうビバークに似ているが、決して馴れ合いではない。ドカ雪に備えて装備や心構えは厳しく要求し合う、そんな約束のある助け合いである

【帽子づくりに手袋探しを見た】
山之井さんの帽子のこと書き出して、最初に頭に浮かんだのは「手袋」である。

  “ほしいものを手に入れるためには、我慢や苦痛をともなう。しかし、自分の我がまま
  を矯めないでやっているのだから、不平不満も言いわけもなく、精神衛生上大変いい
  ことを発見したといえます

  「手袋をさがす」 『夜中の薔薇』 向田邦子著

文章の達人向田さんにしてはストレートな表現が目立つこのエッセイは、やりたいことを、周囲のオトナたちの諫めに反して貫く決意表明がテーマである。寒風の中、「自分がどうしても欲しい手袋が見つかるまであきらめない」という表現で、寒くてもヒビ割れても自分探しを貫く姿が、山之井さんとかぶった。

わたしの文章構想力の低さゆえに、手袋の話と帽子づくりをからめることができなかったが、その2つがわたしの中で響き合っていた。