アパレル・服飾

2009年6月 8日 (月)

ヌーブレラとアンブレラボトル

 

が降りそうで降らなかった今日。まるでわたしの心モヨウ(崩れそうで崩れない)のようでした。朝からモヤモヤモヨウでね、午後に外出をしました。あるクリエイターさんの作品を大きな紙の手提げに詰めて、ある方に面談に伺った。

 道中、雨が降ったら作品が濡れる。そりゃまずい。自分なぞ濡れてもいい。大きなビニール袋があれば覆えるのですが、生憎無くて。雨、幸いにも降らなくてよかった。

【hmm…なアドバイス412.ヌーブレラとアンブレラボトル】
 そんなときに力を発揮しそうなのがヌーブレラ(Nubrella)。紙袋を胸に抱えれば、それだけは濡れないカタチじゃないでしょうか。 

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強風でも折れない傘」それを実現しようと生み出されたのがヌーブレラ。
頭部全体をカバーしてくれるので、とにかく濡れない。
そして、強風の寒さも防備。寒さにも負けない。
引用元  

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 う〜ん、新しいアンブレラ・デザイン!おもしろい。強風で曲がる・折れる・捨てられるという“使い捨て傘”、街の中で惨めに見えるのがイヤ。そうならない傘を!という想いを創業者のアラン・コフマン氏が2002年にいだいてから5年、“ultimate weather protector” というコンセプト、暴風雨の日でも大丈夫なエアロダイナミクスが実現した。

 なんといっても「傘を身体に身に付ける」という点がおもしろい。ビデオを観れば、開いて肩の部分でささえて被る。その従来の傘を裏切る発想が凄い。 

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 こんなカタチですが、すんなり開いて閉じますよ。イマイチやってみないとわかりませんが。閉じたあとは次の画面のように、肩に斜めに下げて持ち歩けるようです。う〜ん欲しい。流行り廃りに弱い日本人買いゆえか、残念ながら売り切れ中。日本では12,600円の定価、母国アメリカでは49.99ドル。これ念のため。 

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【アンブレラ・ボトル】
 これエスプリあり。 

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When you open isabrella, you will be surprised that it is not a bottle of wine but an umbrella. The idea was accidentally found that while holding up the wine bottle upside down, with the neck in hand, it was like holding an umbrella on a rainy day. 引用元

「ワインボトルのようなisabrella(=is a brella)を開くと、おっとワインぢゃなくて傘だ。このアイデア、ワインボトルをひっくり返したときに、“あれそれって傘を持っているみたい”からです」 

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 開発者サイトに“雨の日にも楽しさを”とあります。フフンたしかに、容器に“アルコールフリー”と書いてあったりね。スリムなデザインバラエティも楽しい。3,150円で販売中。

【hmm…なアドバイス】
 「なぜみんな傘の発明に取り憑かれるのだろうか?」 毎年、傘の新しい発明/開発をみて思う疑問です。発明心を揺さぶる要素、わかるような気がします。 

天候/開閉動作・メカニズム/持ち運び・置き/耐候性・強度/デザイン・カラー・素材/保管・紛失/乾燥・匂い…など細々とたくさんの開発要素があるからじゃないだろうか。発明挑戦のオールエッセンスが詰まっているからじゃないか。それら全てが、生活者の経験に根付いている。それが発明者を魅了してきたのだろう。今日は以上です。

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2009年5月22日 (金)

フロントフィットがオトコをあげる。

 初夏でガァ〜っと暑くなる今頃の時期から夏にかけて、オトコは“収まりの悪い季節”でもある。どこの収まりが悪いのか。このムシムシする季節になると、なぜか収まりが悪いのが“あそこ”です。女子だと“デリケートなところ”と表現され、オトコはデリケートではないのか、“御珍珍”と言われる場所であります。

 不要不快なスパム対策をかねて、当ブログでは収まりがらみを「御珍々」と表記をすることにして、今日の話題は“収まりのいい”オトコのアンダーウエアです。

【hmm…なアドバイス399.フロントフィットがオトコをあげる。】
(前略)トリンプが取り扱うフランス生まれのメンズアンダーウェア・ブランド「HOM(オム)」より、フロント部分の両サイドに伸びにくいサテン生地を配することで中心部のズレを防ぎホールド感を高めたアンダーウェア『フロントフィット』を、2009年6月4日より全国の「HOM(オム)」取扱店で発売します。引用元 

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 さすが言葉上手なトリンプさん、“フロント”という遠回しでかつ明確な表現ですね。学んじゃいました。同社では“「フロントの収まり具合が悪い」「ズレる」など多くの男性が持つアンダーウェアの悩みに正面から取り組んだ画期的な商品”としています。ポイントは次の通り。

・フロント両サイドに光沢感のあるサテン生地採用
 ⇒フロントの“立体感=オトコらしさ”を強調
・収まりの悪さ・ズレを避けられる
 ⇒フロントへの適度なフィット感を実現
・縦横に生地が伸びる素材使用
 ⇒ヒップへの程よいフィット感を実現

 魅せたい・見せたい男子に良さそうです。草なぎくん、これで寸止めにしましょうよ(笑)。ヒップハンガー(ローウエストタイプ)2,730円、ビキニは2,520円です。

【横に】
 消費者志向が強いトリンプさん、さすが!この商品が必要な背景のアンケートをしています。こうした調査ひとつで説得力が出てきますよね。横道にそれますが、この調査のサンプルはたかだか300票。中小企業でも十分できますし、新製品開発のたびに実施すれば、「あ、この会社は消費者よりだ」説得力がついてきます。調査は続けないとダメです。 

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 引用元 トリンプ

 横道にそれるといえば、御珍珍にとって“横にそれる”のがイヤなのです。この調査でも「パンツ着用時の不快感」トップは“収まりが悪い・ズレる”でしょ。横にそれるの(収まり悪し)がどんな不快感なのか?個人差というか、個珍差がありましょうが、でもまあ次の3点に要約されます。

1)“側袋”と御珍珍が一体化して、身動きがとりヅライ状態
2)縮こまって伸び伸びできない状態
3)ムシムシしてむずがゆい

 1と2の解決策は“トランクス”や近年流行っている“ふんどし”が挙げられましょう。でもこのふたつが今ひとつ抜本的な解決策にならないのは、“自由すぎる”から。ホールド無しなのが御珍珍にはまずいのです。自由の中にも“ホールド感”が欲しいアンビバレントさ。真の自由主義が日本に根付かないのと、どこか関連があるのでしょうか。

 3の解決策は、なかなかこの場で掻きにくい、いや書きにくいのですが、ボクサータイプにせよブリーフタイプにせよ、“人に知られず掻ける入口”があるといいのです。昔なら裾をはだけて掻いたわけでしょうねえ。今はズボンのチャックやポケットのガードが堅くて(笑)。

【hmm…なアドバイス】
 とまあhmmなアドバイスを散りばめましたが、トリンプの製品の「フロントの“立体感=オトコらしさ”を強調」について最後に。

 オトコのそれ、“寄せて上げる”までの価値はあるのだろうか?そんなフェイクをしてもさ、上げて寄せた女性の胸に、オトコが惹かれるほどのフェイク効果はないと思うよ。それともあるの?これ訊きにくいし、そうしたいワケを訊かれても答えにくいし(笑)。今日は以上です。

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2009年5月21日 (木)

イケてない!? でも身近さが人気――しまむら好調の秘密

ビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

イケてない!? でも身近さが人気――しまむら好調の秘密
筆者が「ちょっぴりイケてない」というイメージを持っているファッションブランド「しまむら」。しかし、この不況下でも売り上げと利益を確保し、新規出店も意欲的に行っているという。しまむらはなぜ人気があるのだろうか。続きはこちら

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 この写真、わたしが撮影したものです。ワザと電線をたくさん入れて、“郊外のリアル感”を出して撮ったのです。でも編集部にボツにされちゃって、あらら残念です。これこそしまむらを表していると思うのです。少しグチしたいぜ。まあわたしの写真、けっこうボツにされるので仕方ないのですが。

 しまむら、イケてるかイケてないか、ビジネスメディア誠の読者で独身男性なら「フン」と鼻にもかけないから「イケてない」となります。それもひとつの基準ですが、“リアルかドリームか”という基準で観ると、その本質が観えてきそうです。

 店舗だけでなく、そこで買い物する消費者を観察してみよう。生活感バリバリのリアルさだけでない。買い物する人びとは「こんな値段でもドリームが実現できる!」というコアバリューを感じています。そこにしまむらの好調さの秘密があり、矛盾した消費者心理の生の姿がある。理屈や分析でなく、現場で体感するのがマーケティングの本質なんです。

【金融恐慌がきっかけで、消費者マインドは変化した】
 しまむらの好調さ、もちろん金融恐慌前からですが、今の消費マインドデフレ時代の先取りでもあったのかも知れません。

 ビジネスメディア誠にも一度書きましたが、金融恐慌の行く末、ほぼわたしの読み通り3月にボトムを打ち、5月から6月に在庫払底し、半導体からピックアップします。日経平均、すぐに1万円台に回復します。日経が外需主体の銘柄に入れ替えをすれば、15,000円も早期に照準に入ってきます。

 これからは素材も完成品も回復基調まっしぐらですが、製造装置とその部品はまだ次の四半期までダメでしょう。09年9月中間期のテーマは“日本の装置製造業・装置部品業の大リストラ”です。あまり自慢になりませんが、年を取り経験を積んでひとつだけ良いことは、景気の読みは外れないようになることでしょうか。

 横道にそれましたが、今次の金融恐慌前と後は、単なる景気循環ではなく、人びとの価値観が根本的に変わったなと思っています。どう変わったか?そのひとつの答えが、しまむらの躍進にあります。消費バリューの意味を本質的に考えぬいてきたしまむらだからこそ、恐慌の影響をプラスにも転じることができたように思います。 

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【価値のない高額ブランドの消滅、そして“メタリアルな消費”】
 ユニクロやしまむらの好調さの裏側で起きていることは、ファッションブランドの大粛正です。「あのブランドが?」というような名前が消滅し、吸収されるものがゾクゾク出てきます。

 なぜかといえば、消費に根本的な変化が起きているから。今夏のボーナスは削減ですが、リストラが効いてくる冬のボーナスはもどってきます。それでも元にもどらないのが“イメージ先行の、価値の無い高額ブランド品への消費”です。

 ちょっとしたデザインや素材の違いで、大枚を払う価値観はどこかにいき、金があってもなくても、庶民の高額ブランド信奉はほぼ消滅します。底が浅かったといえばそれまでですが、高額ブランド消費が戻るまでに、少なくとも10年は必要でしょう。つまり世代がごそっと入れ替えられないとムリだと思います。 

流行を売りさばく原宿から、本質的な価値を売る04地帯へ。リアルなデザインや、リアルなテイストで満足する価値観が広がり、“高いレベルで妥協する”消費が増える。“メタ(超越)リアルな消費”が広がりつつあると思います。そのひとつがしまむらです。次回と次々回の誠の連載ではそんなテーマをとりあげます。

【hmm…なアドバイス】
 「金融恐慌をどう乗り切るか」 まだまだ影響は根深く残ります。乗り切るために鉄則はありませんが、原則はあります。それは消費者との接点をどう読み切り、売れるものを変えていくか。まずは気づきから。そしてそれがどう変化しているのか?自問自答し続けることでしょう。

 郊外のしまむらをぶらりとすると、良いヒントがあるかもしれません。今日は以上です。

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2009年5月12日 (火)

あのストローハットを求めて。

お姉さん、ボクの気に入ったその帽子、どこで買ったの?

 昨日、山手線の中で見つけた帽子。座席に座っていた、ひとりの若い女性が被っていた麦わら帽子(ストローハット、パナマハット、ムギ藁のボルサリーノ、他の多彩な名前で呼ばれる麦わら帽子)がとっても気になった。クラウンの部分とブリム(ツバ)の部分の色が微妙に異なるツートンカラーで、まかれたリボンが派手過ぎず地味過ぎず。絶妙なバランスだった。そのお姉さんの帽子に惚れた。お姉さんが輝くほど美人に見えた。

【hmm…なアドバイス391. あのストローハットを求めて。】
 車中のお姉さんのカシラの撮影をして「セクハラぁ!」と叫ばれ、「いや実はこれは、マーケティング・ブレインという帽子好きの中年男のブログのために撮影したもので、あのそのぅ、悪意はまったぁくありません」と弁明しても、ソクラテスの弁明より難解になりそぅだ。で、結局撮影そのものをやめました。これ賢明というべきか。

 その話しを相棒cherryさんにしたら、こう言った。
 「実はわたしも、あるストローハットがほしくてたまらなくて
 買い物ダッシュ力がわたしの7倍くらいある彼女は、ある店舗のウインドウ内のハットに惚れた。もちろん試着したが、微妙にサイズが合わなくて断念した。

 「ふたりであの帽子よかったよね…」と断末魔のように呟いたのですが、同床異夢とはきっとこんな状況のことだろう。わたしの惚れた帽子と彼女の惚れた帽子、きっとかなり違うだろうから。

【coeurの帽子はクールだ】
 ひるまず失われた帽子を捜索した。まず日本の帽子会社coeurの帽子はまさにクールだ。クラウンとツバがツートンじゃないけど。 

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シゾールという光沢感がある麻素材を使用したセンタークリース・ハット。
ツバは短めで、目深な被りのハットです
。18900円

 なんだか素材感がいい(天然草)。『No.00-91324』と商品名はナンバーしかないという潔さもいい。そしてリボンの派手butシックがいい。ツバの狭さが活動的。いいな。もうひとついきましょう。 

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 『No.00-91328』表地は“指定外繊維(紙)”100%、裏は綿100%。「通気性と携帯性に優れた、軽くて丸められるペーパークロスのハットです」 紙は意外に雨(水)に強いものだが、念のため“雨の中でのご使用はお避けください”とある。これもとっても惹かれたが残念、Sold out. 12,600円。

 このブランドがとても気になったので調べるとデザイナーは木島隆幸・道子夫妻で、99年に代官山にセレクトショップを開いたそうです。覚えておきたい。

【ホシフルヨと中折れ】
 cherryさんが言った。「CA4LAにも良い帽子、ありますよね」確かに。表参道のお店のディスプレイに釘付けになったことがあった。あそこも少量生産なので売り切れが早い。ネットを探ってみた。『ホシフルヨ』というネーミングもいいね。 

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自然に被れるアンバランス。アンバランスなのにナチュラル...
通常のものよりも腰部分を斜めに切り替え、ブリムはアンバランスにし、さらにブリム前半分だけ円の丸みも削ってシャープなシルエットを作り出しました。
引用元

 これも車中の美人の帽子に近い。いいなあ(でも売り切れ。6,825円)。気落ちせずにもうひとついきましょう。ブローナーの『中折れハット』。 

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 価格もリーゾナブルで(税込 7,245 円)、ツバとクラウンの織りの異なるデザイン。紙とポリエステルの“混紙”素材も今どきである。これもいいな。

【hmm…なアドバイス】
 とどめはデザイン書道家の平田美記さんでした。今日、utte/アートマルシェ神田に次週からの展示会の下準備で訪れてくれました。彼女のかむるのが、突き抜けた鮮やかな“オレンジ色”のストローハットでした!これが派手だし目立つし、素敵な色でした。

 よほど「写真を撮らせてください」と言いかけたのですが(次、お願いします!)、こりゃあやっぱりストローハットしかないと思いつつ仕事をば。ツバとクラウンの織り/柄コンビと、リボンでの差別化素材&カラーを深く夢想しつつ…はぁ。今日は以上です。

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2009年5月 8日 (金)

止まないじゃないか雨!で、レインウエア

 今日の午後は自転車でお出かけ。まず原稿の打ち合わせでITmedia/ビジネスメディア誠さんにお邪魔した。丸の内の国際ビル、正門の自動ドアから堂々と自転車を引っぱって入場、エレベータで8階まで(少しおどおどぉ)。吉岡さん、土肥さん、堀内さんから「もっとおもしろい記事、書いてくださいね〜」とフクロで叱咤されて(嘘です)、これを期待の裏返しと感得しました。へえがんばりまふ。

 1階に降りると地上は。ひと雨降ったあとらしく、ええいままよと次の訪問先、白山の『わがみ堂』へ。こっちは『プリバリ』に書くエッセイの取材です。浅野社長の熱い語りを伺いました。飛び込みなのに、ありがとうございました。

 だけど…止まないじゃないか雨!そこで今日はレイングッズ。

【hmm…なアドバイス388. 止まないじゃないか雨!で、レインウエア】
梅雨に向かう天候が不順な季節に、雨の日が待ち遠しい、また、雨の日を楽しむ、という意を込めた同フェアでは、通勤から休日まで快適に過ごしていただくために、ブラウス、カットソーやボトムスまで含めた、トータルコーディネート提案をしてまいります。引用元

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 おしゃれなマッキントッシュフィロソフィーの新作です。以前にこのブログで一度取り上げましたが、このレイングッズを着たいばかりに女装したい?とまで言いませんが(笑)、エレガント・カジュアル(エレカジですか)なブリティッシュに惹かれます。

 5月13日から26日まで全国百貨店(リリースにどこぞの説明無し)で“ハッピー・レイニー・フェア”を開催するそうです。「コート」「ドットタフタ」「ブライトクロスギンガム」「ポケッタブルレインブーツ」「レインパンプス」「バタフライプリント(長傘)」など。雑貨単品だけでなく、コーディネイトするフィロソフィーを追求するそうだ。美しいギンガムだからそれがぴったり。

 百貨店のこのイベント、中年男が行くとヘンタイと思われるのがイヤですが遠目から眺めようかしら。調べると次の18カ所

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【キャス・キッドストン/cath kidston】
 同じ英国の魅力的な柄モノブランドは『キャス・キッドストン/cath kidston』。

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 5段式の折りたたみ傘、左側の画像はエルオンラインの古い記事から、右は現在販売中。  

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 こんな柄が楽しいな。『London Tiny Umbrella』。広げて直径87cm, たたんで長さ15cmの5段傘。VAT込みで20ポンド(約3,000円)。会社の成り立ちはこんなだそうです。

およそ10年前、キャスは、会社をスタートした。ノッティングヒルの小さなお店で中古の家具やビンテージ布地を売っていた彼女は、すぐさま自分で布地や壁紙のデザインを始め、今ではおなじみの色鮮やかな花柄プリントを生みだした。引用元 

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左は“キャグ”またはキャグール。折りたたみのレインブレイカーのようなもの。25ポンド。右側は“シャワープルーフ”のドレッシーなロングコート。95ポンドですが、惹かれます。日本での販売はこちら。1-2F Daikanyama Bldg 26-9 Sarugaku-cho, Shibuya-ku
03-5784-1352

【hmm…なアドバイス】
 途中で雨宿りつつ、気持ちはハッピーレイニー・バイシクル。なんてやや強がり(笑)。バイク乗りが羽織ってかっこいいレインウエアなんて、少ないさ。濡れて(も)走れということだろうか。

 バイクが人生の半分を占めるメッセンジャーさんはともかく、出前の人、宅急便の人、郵便局の配達の人、ベンディングマシンのルートセールスの人、ほっとペッパーの人、濡れて働く人びと、いろいろいる。ワーキング・レイン・ビューティもあっていいですよね。今日は以上です。

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2009年4月25日 (土)

夏のカスタネット娘への処方せん

 今日は一日雨モヨウでしたね。結婚式を迎えられた方もいますが、わたしはじっくり家で原稿と以前の記事に翻訳をしていました。だからお外に出なかった分、足がウズウズして、ならば足元の話題を!と思いました。

【hmm…なアドバイス377.夏のカスタネット娘への処方せん】
夏に活躍する靴底の薄いタイプの靴や華奢なデザインの靴でも、ジャストフィットする長さで当商品をご利用いただけるように、(従来のミュールバンドよりも)3cm短い仕様の『ミュールバンドショート』を新たに開発いたしました。さらに、職場での利用頻度の高い黒色の靴を想定して、靴裏のマジックテープも目立ちにくい黒色に変更いたしました。引用元 

20080801_kr1 去年の同社の発売品

 ミュールとは昔用語で“ヘップサンダル”。華奢な足元を演出する夏のサンダルです。色とりどり、デザインいろいろ。そして素足をさらす美しさの演出で、そろそろ見かけるようになってきます。たいていストラップはないので、歩き方によってはカカトが浮いて、あの“カランコロン”のカスタネット音が響きます。それを抑えるための用具がこれです。 

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 コロンブスではこの商品を08年夏から販売開始し、好評だったので、今年はマジック・テープの色の変更(黒)とサイズを短めにした商品を開発・発売する。構造的にはエラストマーのバンドにマジックテープを付けて、それをぐるりとするだけのシンプルなもの。素肌に透明感があるエラストマーで目立たせずに、足首とサンダルを固定し、カスタネット娘を音無し姫を仕立てようという、良心の商品である。

 「(ミュールタイプのサンダルは)歩く時に足裏と靴が離れてしまうので歩きにくく、足の疲れの原因になることがある」ので、密着度を高めるという効果あり。その通りかもしれないが、音を抑えるというのがゴールだろう。ショートサイズも従来タイプも840円。

【エラストマーの底敷】
 女子のカスタネット音を抑える商品、他には“粘着シート”がある。そのうちのひとつAKAISHIの『フットワン』。カカト部にエラストマーのジェルパッドを貼り、カカトをグリップする商品。

X307830h_l これをカカトに付ける。

 これがどのくらいの密着度があるか、さすがに女装して助走するわけにもゆかないので知らない。それを無責任と言わないでほしい。素材はエラストマーなので吸着度はあると想像するが、夏に吸着しすぎるとベトベトしないだろうか?という疑問もある。ケンコーコムで630円、同様の商品もだいたい同じ価格帯で販売中である。

【実は姿勢次第】
 夏のカスタネット娘を観ていて気づいたことがある。みんな“歩き方が悪い”のよ。背中は丸まり、膝はまがり、手には携帯を持ち、腕にはトートを下げてぶらんぶらん。それが典型例だ。 

Ok20050719105800832l0 こんな感じでつま先から着地すべし。

 ちょっと前(2005年)の記事ですが、『ジョン・ロバート・パワーズスクール』の講師のシャロン宮田さんは「ヒールの付いた靴にはふさわしい歩き方がある」とおっしゃる。記事では「ミュールの歩き方は“つま先から着地→ヒールを下ろす”」音が出るのは「カカトからズドンズドン降りるから」という。大手メディアは転載がうるさいので、画像の転載は小さめにとどめておいた。こちらをどうぞ。

【hmm…なアドバイス】
 このバンド、たしかに目立たないし見た目もいいし、健康にもよいかもしれない。でも正直言えば“屋上屋を重ねる商品”とも言える。だって下駄を履いていたころ、オトコはカランコロンでも、オナゴはしゃなりしゃなりでしょ。できるんですよ、音を立てないあるきかた、姿勢さえよければ。

 うるさいから対症療法でバンドというのは改善がない。歩き方を改善するために、初夏に使って、カランコロンさせないコツをつかんだら外すというのが正しい使い方ではないでしょうか?

 なんて偉そうなことは実は言えない。わたしは擦って歩くクセがあって、よ〜く蹴つまずく。靴はつま先からイカレてくる。そんな人が多いとすれば、コロンブスさん、背筋を伸ばす矯正具商品を強化して、“歩き方カンパニー”を目指すべきです。今日は以上です。

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2009年3月20日 (金)

レギンス・ジーンズの誘惑

 まだ返信をしていないが、やや懐かしき人からメールをいただいた。元N自動車、そしてネットワークベンチャーにお勤めだったKさん。「独立されたんですね、こんど是非一杯」と書いてありました。へい一杯しましょうね。しかし独立稼業もまだまだ順風ではないので、安くいきましょう。

Dsc00773s  世界で、限定4個限りです

 独立稼業でひとつ良いことは、好きなファッションで仕事できること。かなり崩れてきた(笑)。ジーンズに皮ジャン、アタマにはNUDEモヨウ帽子、毎日かむってます。あ、でもコンサルタントのときは、ちゃんとスーツ模様ですから安心してください(笑)。

【hmm…なアドバイス347.レギンス・ジーンズの誘惑】

ジーンズ(デニム)は「織物」、レギンス(ニット)は「編物」という素材
特性がありますが、エドウインは、このジーンズらしい外観とレギンスの
ソフトさ・軽快さを融合させた新しいレッグウエアとして、「ニットデニム」
素材を採用した「LADIVA(ラディーバ)」を発売します。
引用元

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 エドウィンからの女性向けのレッグウエア、惚れ惚れ見つめてしまって(笑)。デニムLookでレギンスFeelとは、なるほどと思いました。なぜって脚をすらりと細く長くカッコよく魅せたいのは女性心、だからタイトフィットジーンズが主流。でも実はけっこう窮屈だから、家に帰ったらジャージに違いない(笑)。一方でレッグウエアはすらりと魅せますが、いろいろコーデが必要でしょ。

ジーンズライクのレギンス、カジュアルですっきりな装いの幅をずんと広げそうだから。これ、ヒットします、男目線的にはヒットしてもらいたい(笑)。

【レギンス+ジーンズの特徴】
 特徴はいくつもあるけれど、いくつか。

 まず[美脚を演出するフィット設計]とは、ジーンズデザインのノウハウである、ジャストフィットしつつも美脚演出効果。次に[着用感を高めるウエストのリブ]は、はいていてラク&腰が浮かないフィット、つまりストレッチがあること。そして[軽量のファスナー/ボタン]はあんがい重要な要素。ファスナーがごついと興ざめですよね。サイズはSサイズ(26インチ)/Mサイズ(28インチ)。

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 さらに10色のカラー展開も抜け目ない。わたし的にはインディゴ系かブラック系かどちらかさ。4,900円。

【milan design week 2009では…】
 ミラノのdesign week 2009では、うふふなジーンズ・デザインがあった。

Jean01  Jean03

 このテーブルの名前、ずばり『jeans stool』。素敵!でもさ、サイズいくつなんですか?“50cm角”とか(笑)。オランダのciske van berkelさんのデザイン。

 もうひとつ、うふふなパジャマもあった。

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 ‘1+1 (loveme before, loveme after)’ と名付けられたコンセプトパジャマ。frederique daubal さんのデザイン。よおく見てください、こりゃヌードの帽子以上だぜ!(笑)。これは商品化しましょうよ。

【hmm…なアドバイスというか、アナウンスというか】
 伝統的に、部屋着はヨソユキになることが、ファッション・テーゼなのかもしれない。

 遠く昔、ジーンズは作業着だったのにファッションになり、リーバイスが確立しましたよね。近い昔、スパッツはレギンスとも呼ばれ、楽な部屋着ボトムスから外着ファッションになった。パジャマ・パーティが流行ったのははるか昔の感じがするし、ジャージが街着になったのもはるか昔のような気がする。

でも、女がすなるレギンス、男も履いてはだめなのだろうか?ちょっと履いてみたい好奇心があるのです。だって最近ではランナーもジョガーも、そして自転車乗りだって履いていますよね。そしてフツーの路上では、あの作家だって履いている。

Photo1 Photo2 HPより。カッコいいす。
 
 だめですか、cherryさん?(笑)今日は以上です。

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2008年12月16日 (火)

ゆっくりと手袋を抜いで。

 以前書いた“フリーバス”のエントリーについて、株式会社フリーバス企画の神俊行さま(代表取締役)から御礼のコメントを頂きました。わざわざありがとうございました。勝手にブログ、誠にすみませんでした。

_dsf4027thumb  同社施工事例。

 書いたら連絡する、その鉄則を忘れることがあります。言い訳はできませんが、「ぐっときたことを書く」のが原則なので基本的に批判なし。むしろ世の中に広める一助になればいいと思っています。でも書いたら連絡するを忘れないようにと。

【hmm…なアドバイス273. ゆっくりと手袋を抜いで。】
 さて今日の話題。寒くなってきて“指”をどうするか?

Etretouchy

Just answering an iPhone requires your bare finger on
the screen, and that's a problem if you're all bundled up to
fend off the cold weather. By the time you get a glove off,
chances are your voice mail has picked up the call
.
引用元 

おぉっとオレのiPhoneにコールだぜ。タッチスクリーンに
スマートにアンサー。と思いきやコールドなウェザーだから
エブリバデイ手袋してるだろ。プッシュできないよな。彼女からの
コールも、キミが手袋を脱いでいるあいだにマシーンテイストに
なっちまうぜ

 と、今日は“ルー風”にかな〜り意訳してみました。cherryさんからはサムいと言われそうだけど(笑)。書きこんでいいぜ。ともあれ、商品は単純だ。左右の親指とひと差し指の先端部を切り込んだ手袋。“Two fingers to technology!”と製造元がうたうように、親指とひと差し指さえあれば、たいていのガジェットは操作できそうだ。マニアックにも同社は事例をたくさん挙げている。あえて訳さないけど。

    * iPhone, iPod Touch and related touch-screen devices
    * PDAs, Nintendo DS and other stylus-operated devices
    * Blackberries and other mobile email devices
    * Sony PlayStation Portable (PSP), Nintendo GameBoy Advance
    * Portable Media Players, MP3 players etc.
    * e-Book Readers
    * Mobile phones

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 確かに便利だと思う。指使いに思慮深いし、指を全部出している手袋よりも防寒に効率的だ。カラーデザインも良い。英国で14.99ポンド(約2,000円)で発売。

【ミトン手袋】
 だが商品開発巧者の日本にはもっと便利なモノがある。3本指の先端を切りつつ、ミトンで隠せる手袋がそのひとつ。

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寒空の下での細かい作業や携帯電話など、わざわざ手袋を付け外しする
のは面倒だし、何より寒いから手袋を外したくない。そんな時に便利
なのが、必要な時だけ 3本指が空いた手袋に変身するミトン

引用元 

 なあるほど『ゴアウィンドストッパー』もいい。ミトンの着脱で指先が露出/隠蔽できる。ミトンは磁石で付けるしかけが。細かい技が光る。ゴアテックス採用で通気性よし、保温性よし。女性用で4,830円も納得です。

【指を出してまでも。】
 確かに今どき指使いの電子ガジェットは多い。自分でいくつ持っているか、考えてみよう。個人的にはiPodと携帯だけ。iPodは寒空でも操作するが(主にOn/Off)、携帯は鳴っても出なかったりです。歩きながらの携帯操作はしませんし、やっている人はほんとうに止めてほしい。アブナいし無作法です。

 鍵を開ける、財布を取り出す、靴ひもを結ぶなどでも、手袋の着脱がある。市場ニーズとしては“お化粧手入れ手袋”や“配達人手袋”など、用途&シーンを細分化すれば商品企画はまだまだある。でも面倒だなとは思うけれど、指を出してまで、とも思う

【hmm…なアドバイス】
 ゲームも携帯いじりも、はたして手袋を脱がないまでもすることだろうか? 冬、手元も寒いゆえに手袋してみると、自分の手が(他の季節にも)外出時にも何をしているか、目の当たりにするというか、手にとるように分かるようにわかります。

そんなことまで自分の手はしていたのか!という気づきを感じます。歩きながらやるまでのことなのだろうか?と自問してもいい。ムダなことも多いと思う。珍しく今回は紹介商品を否定形にしてごめんなさい。でもねcherryさんの買ってきた“襟巻き手ぶくろ”が、とってもウィットに富んでいるし楽しいんです。

Pict0014 cherry & fingers.

 今日のお昼の当番は彼女。ホワイトシチューでした。どうやら「郷さん、最近焦ってません?」というメッセージがコトコト煮る中に入っていた。忙しさにかまけて仕事に創造性が減っているといませんか、という指摘。わかっています、ほっとひと息つきたいよ。きりきり舞いな日が多いのは事実なんで。お返しに明後日は郷特製のオムライスをつくります。

 手袋ぐらいゆっくり着脱しましょうと。今日は以上です。

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2008年12月 7日 (日)

Reebok フリースタイルの教訓

 先日“美記さん”というお名前の書道のクリエイターさんにお会いした。名が体を創ったのか、体が名をなしたのか、どちらかしらと思いました。だって「書を記す=美」絶妙でしょう。しかも綺麗な人でもうけました。

 名は体を表すと俗にいいます。生まれいでた子の顔を見て、命名する親の直感が優れていることもある。付けられた名に負けまいとすることもある。たいていは“命名された名前に負けまいとする”、それが人の一生のような気がする。

【hmm…なアドバイス266.Reebok フリースタイルの教訓】
 商品にも“それ”があるのではないだろうか?

フリースタイルは1982年にエアロビクス用に特別にデザインされたシューズで、
1980年代ポップカルチャーシーンにおけるマストアイテムとして君臨し続けて
きました。(中略) 今回新たに登場するニューカラーは、アイスクリームと
キャンディをモチーフにしています。

引用元 リーボックジャパン プレスリリース

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リーボック/reebokの“フリースタイル”。確かに誰もがそれを履いているときがあった。わたしも履きたかったが、果たしてオトコモノがあったかどうか。半世紀以上を経たこの定番シューズ、クリスマスシーズンのギフトアイテムとしてデコレーションをくわえた。“アイスクリーム”と“キャンディ”だ。

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 アイスはチョコレート・バニラ・ストロベリー・ミックス柄の4種。キャンディの包み紙柄もシャンパン・ホットリップ・イエロー・ブラック&ホワイトの4種で合計8種。靴のキャンペーンは、サイズ・バリエーションという難関があるのでコストがかかる。“フリースタイル”という定番/マストアイテムだからこそできるのだ。価格は各¥11,550円(税込み)。サイズは22cm〜25.5cm。さてリーボックは大きめを買うんでしたっけ?

【フリーな商品は時代のアイコンになる】
 “フリースタイル=自由なスタイル”というネーミングの通り、この商品は世界市場で異なるデザインを展開する。パリ、ニューデリー、ロンドン、マドリッド、ニューヨーク、そしてトーキョー。それぞれの街のカラーをイメージしたのだろうか?

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 もうひとつの“フリー”の意味は、時代の流行を越えたデザイン。半世紀以上を経たロングラン商品ゆえに、世代が異なるクリエイターが“リ・デザイン”もできる。ファンにデザイン案を公募もできる。フリースタイルが“時代のアイコン”となる普遍性があるからだ。

33352142431201_m 懐かしい感じ。引用元 

 それにしても靴と食べ物の出会いが多い。なぜですか?次の画像はスウェーデンのデザイナーhemmendorffさんが創った“ナイキパン”。足で稼ぐゆえにパンか?にしても臭そうだが(笑)。

Nike1_2

【hmm…なアドバイス】
 リーボックのフリースタイルもコンバースのオールスターも、時代を経て大衆的になった。大衆にウケいれられたからこそ、利益も稼ぎキャンペーンもはれる。持続の理由、何だろうか?

 それは商品デザインも機能も個性的だったからだ。最初からコモン(大衆的)を意識していたらこんなに続かない。一時しか支持されずにポシャってしまう。一般的/大衆的になるためには、最初は個性的でなければならない。それがロングセラー商品原則である。

 美記さんの話しをutteのメンバーにしていて、わたしはこう言った。
 「好文っていう名前もそうなんだ。文章が好きっていう意味と、女の子が好きっていう意味とふたつあるけどね」
 それを聞いてutteのメンバー、cherryさんとnoirさんは“洪笑”した。なぜだろうか? わたしはポカンとしたが、ムネに手をあてることはしなかった。今日は以上です。

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2008年12月 6日 (土)

ピンズファクトリーの好感度のワケ

 昨日行った『Shine A Light』、劇場到着◯名さまに特典グッズプレゼントなるお知らせをチェックしたような気がしたが、何も渡されなかった。あの入りでグッズがはけたハズはない。忘れるなんてひどいぜ。その代わりにこんなピンバッチはどうかって?平均年齢80歳の世界一いかしたロックンロール・コーラス隊、映画『ヤング@ハート』の特典プレゼントだ。いらんよ(笑)。

Present_photo  ウケました

“ピンバッチ”に特化した会社が今日のテーマです(すみません、この入れ歯は別の会社製作のようです)。

【hmm…なアドバイス265.ピンズファクトリーの好感度のワケ】
ピンズ(PINS)とは、長径が30mm前後で、裏側に垂直に出た針を装着
する場所に刺して、針先を留具(キャッチ)で受ける形式のバッジのことです。
通称として“ピンバッジ(ピンバッチ、ピンバッヂ)”と呼ばれることが多い
ですが、日本以外では稀な呼び方で、国際的には“ピンズ(PINS)”と呼ぶ
のが標準です。
 引用元 株式会社デザインアンドデベロップメントHP

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 ピンズとは、こんなアタッチメントで付けるものだ。もちろん昔ながらの社章や学生章で、ネジでくるくる回すやつもある。次の例を見てください。

0809a09 0809a01 0807a04
   川崎フロンターレ     千住会       うさ子さん 

 これらはすべてオーダーメイドのピンバッチを制作・納品する同社/ピンズファクトリーのサイトに掲載されている一例。川崎フロンターレは100万動員を目標にサポーターに配布するため、千住会とはヴァイオリニストの千住真理子さんの公式ファンクラブで、その会員証。うさ子さんはデザイナーの平岩さんが自らデザインしたキャラを広めるため製作依頼した。同社のHPにはこんな事例が400件近くも掲載されており、どれもていねいにまとめられている。お客さまを大事にしているのが伝わってくる。

13 ゴルフマーカー

 上の例はゴルフのマーカー。帽子のツバに挟むピンズで、磁石でマーカーを付けたり取ったりができる。コンペに最適なアイデア商品。こういうアイデア展開もいい。ピンズもどれもクォリティが高そうだ。

【好感度No.1の会社です】
 同社は1992年にピンズの製作を始め、広告業界のSPグッズとして業界に斬り込んできた。“入れ歯ピンズ”のように応募式のプレミアム、チャリティ、キャンペーン、お土産、キャラクター、クラブ会員やOB会、卒業記念など幅広い用途で受注がある。

 ひとつひとつ版下、型から作る。ホンダライフの例が載っているが、画像をトレースし、それをピンズサイズに縮小する。金属の凹凸部を決めて色を選ぶ。それから製造。その後金型製作、プレス型、抜き型、などお客さまごとに一貫した製作プロセスを敷く。

6 10 12
   トレース          色・加工決め        完成

 七宝焼き、疑似七宝焼、ソフトエナメル加工など、用途と価格で選択が可能。製作シーン意にご興味があればサイトを見てください。動画の説明もあります。オーダー料金は数や工法によるが100個製作で6万円くらいから。1個600円ならノベルティとしても大丈夫。だが少数限定で作るピンズ、収集マニアもいるらしくひとつ数万円で取引されるものもある。

【hmm…なアドバイス】
 たかがピンズ、されどピンズですね。とても深いです。商売のやりかたにも感心しました。同社の良さは、まずホームページがたいへんていねいにできていること(とても情報量が多い)。ピンズといえばこの会社以外ないというくらい露出していること(SEOトップで、ネット受注に特化できる)。製造も含めて“社章屋”なんていうイメージを、ぽ〜んと取っ払っている(あそこに頼めば何とかなりそう)。毎日たゆまなく続けないと、こんなサイトはできません。

たかが名刺屋、たかがハンコ屋、たかがサンダル屋と自社を卑下したら、ピンズファクトリーのような発想は出てこない(業種はどれもたとえです)。一件一件の受注をていねいに扱う。そしてお客さまとの記録を事例としてしっかり残す。ていねいにネットという表現媒体で伝える。そして自社の良さ(たとえば素材やデザイン)をしっかりアピールすること。そんなことならどこの中小企業でもできるハズ。できないのは、どこかベクトルがズレて、チカラが分散しているからだ。ピンズの針のように会社も一本でいきたい。

 ピンズは以上。今日のおまけは画像は謎謎です。さて何でしょう?

Pict0190

 いずれエッセイ/誠で取り上げる予定です。今日は以上です。

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2008年11月19日 (水)

JOCKEYのボディケアウェア

 今週前半のブログは“姿勢”がテーマ。自分の姿勢が悪いゆえもあり、つらい肩凝りをして、“姿勢を正す”矯正ウェアやイスのリリースに着目。

 自分の身体の基本はどこか。もちろん座り仕事や宅急便仕事かでもでもちがう。自分の身体の強みや弱みでちがうし、もっとこんな身体つきになりたいという願いでもちがう。とはいえ姿勢の原点、肌に密着する“下着”が原点かなあ。

【hmm…なアドバイス254.JOCKEYのボディケアウェア】
アメリカの歴史あるライフスタイルウェアブランド『JOCKEY』の
レディースウェア『SPORTSⅤ-N』と『SPORTSⅤ-Ⅲ』を高島屋横浜店
(ルームウェアコレクションコーナー)にて期間限定販売を致します。

引用元 JC Limitedプレスリリース

B20883d7c2fa4f364ef8a9bb52f04cf0jpg シルエットがいい。

 これ、すご〜くかっこいいス。リリースを読んでいると、“伸縮性に優れており、激しい動きにも対応できる為、ウエアのつっぱりに気をとられることなく集中してエクササイズを楽しむ”とあります。要はヨガやピラティスなどエクササイズを美しくできる、ファッショナブルな“ボディケアウェア”なのである。

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 フレアパンツが部屋着としてもいいし、スタイルも光沢も美しい。こんなのが似合うパートナーというか奥さんというかウフフンな関係の方というか、隣にいるととても素敵です。なぜ販売がタカシマヤ横浜店だけなのか?疑問がフツフツです。定番でもメチャ売れると思いますけど。

 価格はフレアパンツ¥6,090(税込)、Tシャツ ¥3,990(税込)、ロングパンツ ¥6,090 (税込)

【famous JOCKEYブランド】
 さてJOCKEYというブランド、もちろん誰もが知っていますよね。百貨店やスーパーなどで『hanes』と並んでみかける老舗中の老舗ブランド。あのグンゼよりも古い(グンゼは112年くらい)今年132周年だとか。あらためてその歴史を読むとおもしろかった。 

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 最初の起業は“木こりの靴下”で、創業者が履きココチが良く、マメのできない靴下を製造した。それが当たって、次はアンダーウェアへ。それまでの下着は用を足すときは“すべて脱いでいた”。JOCKEYでは部分脱ぎでOKの下着開発をした。さらに“BODYラインを自然に見せるアンダーウエア”コンセプトを進めてきた。何十年も前から伝統的に顧客視点が強い会社だ。

 う〜ん。わたし中年男性ですが、フレアパンツ着たい(笑)。フレアパンツで外出したら逮捕されますか?でも裸の自衛官より無害ですから(笑)。ロングパンツとフレンチスリーブTシャツならいいでしょ。

 ボディケアと仕事着が一体な感じがいい。崩れ過ぎずピシっとし過ぎず。男性はジャージや伸縮するダボっとなズボンや短パンやフリースや作務衣?など、フォーマルからパジャマの間を埋めるグットなウェアが無いんです!かなり部屋着/リラックスウェア/スポーツウェアに飢えています。

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 リラックスウェアとして洗練デザインに惹かれました。男性用も極くニッチに売れますから、絶対制作してください!

【hmm…なアドバイス】
 連続3日で“姿勢を正す(保つ)商品”を取り上げてきた。考えてみると、姿勢とは日々新たに“正すもの”であると同時に、日々なしくずしに“崩れてゆくもの”である。

 つまり姿勢は水ものであり、スピリチャルなのである。人は生きている限り、どうしてもズレる。それは骨盤や背骨など身体内だけでなく、初志だったり、親切心だったり、思いやりだったり、であったりする。姿勢をたもつ商品、大地よりもとても奥深い開発深度がある。今日は以上です。

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2008年10月30日 (木)

ジュエリーの女性デュオが生み出す“igoにしかできない世界”

 今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふ”マーケティングへのリードです。

ジュエリーの女性デュオが生み出す“igoにしかできない世界”
社会人生活をやめて専門学校へ。そこで出会ったのは、自分と同じような
行動を取る女の子だった。共作で“自分たちにしかできないモノ”を
造りはじめた……。
続きはこちら。

 Igo01_2  彫金机“小次郎”の部分。

 ジュエリーデザイナー・デュオ、igoさんたちへのインタビューのきっかけは、相棒Cherryさん。2ヶ月くらい前のある日、銀座三越に立ち寄った。店内を歩くと創作イベントが開かれていた。そこで、あるジュエリーに惹きよせられた。「あれ?」という感覚があった。

 「ここにしかないジュエリー」とCherryさんは感じた。

 ユニークなジュエリーにたちまち恋に落ちて、彼女はネックレスを衝動買いした。それはigo、マロッタ忍さんと山内芙美子さんのデュオのブランド。ナチュラルでさりげなくおしゃれなネックレスの写真があればいのだけど、不手際ですね、写真なし。すみません!いつも素敵だな、と想って見ているのだけど。

【原稿料はデュアルじゃないけどスプリット】
 世界でたったひとりの相棒なのに、彼女を写真に撮るという行為を余りしてきていなかった。なぜかとても反省しつつ、明日、彼女がそのネックレスをしてきたら(過去2ヶ月ほぼしている)追って掲載します。

 <写真リザーブエリア> 明日ないし明後日、掲載します。

 Cherryさんが情感たっぷりにigoさんの話しをするし、衝動のジュエリーも素敵だし、igoさんをテーマにしたAll aboutのサイトがまた良い文でした。まっすぐ“おふたりのことを知りたい!”と想いました。祈りが通じて、ようやく先週、実りました。ありがとうございました、マロッタさん、山内さん。とても楽しいインタビューでした!

 

 さて取材現場での役割分担ですが、Cherryさんが写真撮影、わたしはインタビュー。原稿作成面では企画がCherryさん、制作がわたしという感じ。今回の原稿料はスプリットだな(源泉徴収後ですよん♪)。

081023_132801  よく見ればボウリング・ピンのスプリット。

【クリエイティブの本質は“加工法”にはない】
 igo、印象に残ったたくさんのお話のうち、ひとつ挙げるなら、制作面の“平面のグラフィックに強くて、立体に弱い”(詳しくは誠をお読みください)。

 ビジネスメディア誠では読者層から“物語”が適するので、そちらに重心を置いた。でも制作面では、立体か平面かもっと掘り下げて語れることはある。ジュエリーは置いて眺めるオブジェではなく、直線がひとつもない“人間のカラダ”に装着される。曲線の人肌を曲線の装身具で飾る。だから、どう局面を造れるか、勝負のしどころ。

 彼女たちはありふれた曲線のジュエリーを否定して、人肌の曲線を“igoなりに”もう一度解釈し直そうとしている。それが彼女たちのオリジナリティにつながった。学校では加工法を学べる。でもクリエイティブの本質は“加工法”じゃない。何を表現するか、何を表現できるか。それを突き詰めるのが創作。

【デュオのチカラを信じて】
 創作を生み出すもうひとつのチカラ、それはデュオ。ふたりの効果効能を挙げましょう。

・鏡に我が身をじっと写して(発想が世間に受け入れられるのか?)
・強化ガラス(ふたり/2枚合わせて世間の荒波に耐える)
・鏡よ鏡よ鏡さん(語りあって、褒めあって、広がる)

 わたしの相棒関係の場合、およそ企画はCherryさん、制作はわたし

 彼女がいなければ、これからやろうという新事業は生まれなかった。わたしと黒っちが新事業の振り出しをしたけれど、枠を固めたのは彼女。枠の中身の絵のモチーフを振り出すのは彼女。彼女こそコアコンピタンスなのだ。その職業上の才能を誰より知っているのは、たぶんわたしだ。

 Igo03_2 彫金の専門机“小次郎”

 新事業がうまく育たないという会社は多いですよね。ひとりで悩ませず、ふたりにするのはひとつの有効打。2人ではコストがダブル・・・なんて言わずにまかせれば、2人X2人で価値4倍になるかもしれませんよね。わたしはそれを信じています。今日は以上です。

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2008年10月10日 (金)

おしゃれなレインコート

AIGLE(エーグル)に代表されるおしゃれなレインブーツが大流行している。おしゃれは足元からと言うけれど、足がおしゃれなら身もおしゃれぢゃないと気が済まないと思う人が増えて、レインコートもデザイン志向が強まっている。

850985412_01_m  もはや定番のレインブーツ by AIGLEベニルマリン

 天気予報が当たらず、相場のように崩れた今日は雨の日だった。また雲行きが怪しい3連休の週末に向かって、雨の日に捧ぐ美なるレインコートを紹介。

【hmm…なアドバイス228.おしゃれなレインコート】
AIGLE定番の2層構造の防水透湿素材を使用したライディングコート。
裾には、伝統的なフットカバーを内臓、乗馬の際、脚にベルトを巻きつけ
コートに沿わせることが出来ます。センターベンツには大きく広いまちを
付けているので騎乗時に、ベンツ開き部分からの雨が入ってくるのを
防ぎます。
引用元 エーグル 

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 AIGLE定番のレインブーツには、AIGLE定番のレインコートMTD 2Lライディングコート 』を。馬に乗ってみたくなるレインコート。センターベンツには広いマチがあるので、雨の侵入を抑えてくれる。袖口を閉めるところにはベルクロが付いており、ぐっと絞り込めるし、フロントはファスナーとボタンの二重装備。なおMTD(マイクロテック)防水透湿性機能を持つ素材。

 「ライディングコート」というのが正式な名称で乗馬用なのであるが、わたしたちアーバン・カウボーイはもはや馬にはまたがらない。やっぱり自転車ですよね。と思うと、これは自転車にもぐっと似合いそうなデザインだ。定価は18,900円でどこのサイトも品薄が続く人気商品。

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 コートまでの丈が長くない『サイクルプルオーバー』もある。自転車に乗った時の前傾姿勢に合わせて、前身を短くバックテールを長くして走行中も雨をしのぐタイプ。これにジーンズとAIGLEブーツならかっこいいぜ。定価16,800円

【リンリン・しとしとを楽しもう】
 2つ目は“ママと子供の美しいサイクルファッション”アイテム。

Rwag_ma03 3

 自転車用レインコート(女性用) RW-AGM は、トレンチコートをイメージしたデザイン。ウエスト部分の絞り込みで、おしゃれでカラダの線にコンシャスな女性にも満足。雨に強くてむれにくい素材を使用。コートの表地には撥水加工をほどこし、水の入りやすい縫い目部分にも防水仕様という、よく考えられた製品。さすがは自転車のブリジストン。¥9,800。

 子供向けもあり、これで並んで乗っかればおしゃれなママコに。6,800円。お節介かもしれませんが、雨の日に傘を片手に差すのは道交法違反、5万円以下の罰金です。リンリン・しとしと 楽しいな♪がいい。

【マッキントッシュフィロソフィーは老舗+スリム+機能】
 3つ目は2008年から発売されたブランドライン、macintosh Philosophy(マッキントッシュフィロソフィー)のレインコート。

Mtiwmji2ntaxmfxf

 ゴム引きコートで有名な英国の老舗の防水コートが源流で、レインコートぽくないスリムなラインが特徴。フードを使わない時は収納もできるし、襟裏のボタン留め収納機能もあり、ウインドブレイカーとしても、オータムコートとしも使える。雨が降らなくてもおしゃれに楽しめるのが最大の特徴。およそ17,000円前後だが、品薄気味のようだ。これを買うか、エーグルにするか、女の悩みはひと雨ごとに深まるのだ

【hmm…なアドバイス】
 デザイン感度の高い女性に支持されるレインコートを見ていると、共通した特徴がある。「ちっちゃく折畳める」とか「軽くて撥水力高し」など、機能重視ではないこと。折りたたみ傘が、軽くて小さければいいという機能だけを追求した挙げ句どうなっただろうか?雨がしのげればいいのよ、というこだわりでは1本300円という低付加価値にうずもれてしまう。

 むしろ「ポケッタブル」「ちっちゃさ」なんて無視しよう。雨風をしのぐことは必要だけど、一般的な機能をいったん取っ払って考えてみたい。

 プロ仕様のレインコート、たとえばマッキントッシュのゴム引きや新聞配達員のゴムの長いコート、こういうプロ用途のものをファッショナブルにリ・デザインするのがいい。あるいは、コート嫌いの人は、着た感じがモサっとするのがイヤなのである。ならば“オーバーシューズ”のように、ジャケットの上でもピチっと着こなせる“オーバージャケット”のようなレインコートもいいと思う。

 エコ重視で“ペットボトル樹脂のリサイクルコート”なんていうのも、まあ悪くはないけれど、水物を入れた容器で雨をしのぐ、てのもちとおかしいしね。今日は以上です。

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2008年10月 4日 (土)

KNIT CAP CUP 2008

 朝夕は秋風を感じるようになりました。秋風が吹けばマフラーやスカーフ、そして帽子の本格シーズンですよね。帽子といえば、お得でとても楽しかった参加型のイベントがありました。例によって元々はcherryさんの発掘、郷の便乗です。

3

 それは『KNIT CAP CUP 2008』。ニット帽子をパソコンでデザインして運営元にデータを送ると、そのデザインで編んだ帽子が送られてくるんです!デザインするのがとても楽しかった。その柄には、ちょっとだけウチワのウンチクがあります。それはまだ内緒です。

【hmm…なアドバイス225.KNIT CAP CUP 2008】
「ニットキャップカップ」はテキスタイルメーカーの白倉ニットが主催する、
デザインフェスティバルです。入賞者の作品はそのまま商品化、販売され、
売り上げの半分が各入賞者自身にキャッシュバックされるシステムです。

引用元 ニットキャップカップ概要 

6 サイトの出来が素晴らしい。

 参加はかんたん。申し込みをすると、主催者からデザインデータ(BMP)が送られてきて、それにペイントで絵柄で色合いを決めます。

Capture2 Capture4 Capture6
 1)ドラッグ          2)色づけ            3)できあがり!

 ペイントソフトウエア(Windowsのアクセサリーにあるソフト)立ち上げ、送られてきたデータをドラッグして開きます。それが型紙図になっていて、その範囲の中でスポイトなどで色付けをしていくわけです。お好きなデザインですが3色までという制限があります。

 できあがったデータを主催者に送り返して4,000円を振り込むと、自作デザインのニット帽が送られてきます。2007年から2回目の今年、なんと261個ものデザイン申し込みがあったそうです(デザイン締め切りは8月末でした)。

【ニット帽デザインに挑戦!】
 まずはCherryさんのデザイン紹介。

Gcherryknitcapdesign2008

 彼女からのメール。「ニットキャップの図案がだいたい決定しました。あとは、ボタンモチーフの色を変えるだけ。最初は全体にやろうとおもったけれど、しつこいので一部だけ」

 わたしからの返信メール。「デザイナーちえりひ殿 ほおと思った。キレイだ。いけてるわ。センス感じました。さすがです」

 良いデザイン。制作には数時間かかったはず。わたしもたっぷり半日かかりました。次のデザインがそれ。

Gowildcherry_knitcapdesign2008_3

 作成した当日のわたしからCherryさんへのメール。「(デザインは)事業がサステイナブルになったら、在りし日の思ひ出になる。けっこうたいへんだったよ。視力は落ちたし、作業後、うとうと居眠りした」 これから始める新事業のモチーフを込めたデザインなんです。

【色合わせには失敗】
 次の写真は、白倉ニットさんから送られてきた出来上がりのニット帽子とパンプレット、そしてカラー見本です。実は色のチョイスにかなり後悔しました。パソコン上の色と実ブツの色、イメージがかなり違ったんです。もっと茶色な色をチョイスしたつもりが、メロン色(笑)。

081004_193302 実物。もうちょっと茶だとよかった。

 色見本は入稿後で送られてきたので後の祭り。これは要改善ですね。フォトグラファーさんがキャリブレーション調整するワケが実感できました。でも自分のデザインがカタチになるのは楽しい体験でした。

【261種類、すべて展示中!】
 KNIT CAP CUP 2008のサイトでは、昨日(08年10月3日)より参加者すべての261種類のニットキャップ、一品ずつ展示をしています。

 帽子がひとつずつ回るこのサイトの出来の素晴らしいこと(昨年のTokyo interactive ad awards サイト部門で入賞)も特筆ですが、自分の帽子が見えるのは恥ずかしい(笑)。いちおうCherryさんのは201、郷は202です。ここで投票ができて、高得票の品は市販されるという仕掛けもすばらしい。楽しいイベント、どうもありがとうございました。

【hmm…なアドバイス】
 何がよかったか。パソコンに向かって、帽子柄を一心不乱にデザインするとき、シ〜ンと自分の心が静まり返っていた。ここをちょっと曲げてみよう。もう少し上げてみよう。影を付けてみよう。自分だけの世界に入りきる集中心。デザインの楽しさ。それにどっぷり

 それを誰にでもできる参加型イベントにしたKNIT CAP CUP。学びたい。あ、わたしのデザインの柄のウンチクはいずれ。今日は以上です。

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2008年9月20日 (土)

一日限りのデニム無料配布!DIESEL30歳の誕生日

 前の木曜日(08年9月18日)、柄にも無く年齢も顧みず原宿に出かけた。ある展示会が目的地。展示会場に入ると、予想よりずっとファッション寄りの展示会だった(蔦サロンとは別)。やっぱり原宿さ。先に待っていた相棒Cherryさんが「ちょっと場違いですね」というくらいですから、ネズミスーツ+開襟シャツのわたし、異邦人以下。

 でもCherryさんは「XXXさんたちより、ずっと場になじんでますよ」と同行したXXXなメンメンと比べれば(まだ)いいと慰めてくれた。ありがとふ。でも原宿に来るならもっとカジュアルじゃないと。と思いつつ展示場を後に表参道に向かって歩き出した。そこに“DIESEL Harajuku”があった。

【hmm…なアドバイス214.一日限りのデニム無料配布!DIESEL30歳の誕生日】
 それは“DIESEL”のフラッグシップストア。Dieselといえばセレブなジーンズ。ちょうど“30周年記念イベント”でネットをにぎわしている。

Italian label, Diesel will celebrate their 30th birthday on October 11
by releasing their limited edition “Dirty Thirty” jeans for just $30 at
Diesel stores worldwide.
引用元 2threads

Diesel これが付くのかしら。 

イタリアンレーベルのDieselは30周年を記念して限定デニム“DIRTY THIRTY”
を世界中のディーゼルストアで、10月11日、一日限り30ドルで販売します

 この記事によれば“DIRTY THIRTY”のバリューは600ドルといわれ、各店舗で男女250本ずつの販売となっています。ところが日本ではルールも日取りも違う。10月10日10時より、30周年記念限定デニムを先着順で無料配布!

2  
 たった一日、というのがミソです

【購入できる人の条件とは】
 プレゼント対象者は次の条件のうちいずれかをクリアした人。当日、店舗で商品を1点以上購入した人、事前に『DIESEL XXX』前売りチケットを購入し支払いをした人(チケット持参)。結局絶対手に入れようとしたら、『XXX』に行かなきゃダメなのでしょうね。

1 コンサートもhip

 『XXX』は幕張メッセで10月11日に開くコンサートで、料金は@6,000円だから、前売りチケット買って、10日に並んでデニムを履いて(自分で裾上げして)翌日コンサートに行く。これベストパターンですか?日本サイトの注意事項を見ると「メンズ、レディスが1型ずつ、サイズ展開には限りがあります」「お一人様1本」「当日は先着順に整理券を配り、入場制限する」。

【6000円で600ドルですか?】
 あの“I'm not a Plastic Bag”の騒動を思い出した。あれは相当お買い得のバッグだったから、買えなかった人の怨嗟がすごかった。DIESELのデニムも6,000円でコンサートを楽しんで、600ドル相当のジーンズが無料なら相当にお得だ。凄いんだろうなあ行列。どうサバくのか行列研究家としては気になるところ。

11 店舗により異なります。

 新鮮なのは“1日限り”という切り口。創業日がらみのたった一日に30周年を凝縮するというやりかた。商品を地域別(サイズ別)に企画・制作・配布し、コンサートは世界17カ国でさまざまな参加アーチストを呼んで同時的に開催する。生半可のプランではできない。

【明日はみやじ豚BBQの日】
 さて明日(08年9月21日)は、Cherryさん主催のBBQパーティが藤沢であってワクワクしています。知人もいますが、知らない人もたくさん。あんがい人見知りするわたしなので、隅っこにちょこんとして“みやじ豚”を食べてましょ。

 もちろんドレスコードは無しでワイン有りですが、やっぱり屋外、バーベキューならジーンズでしょう。秋にはジーンズがよく似合う。着古したお気に入りのリーバイスでいきます。カズカズの受賞歴を持つ豚と無農薬の野菜ですから、魚は無いのですが、ジーンズがらみでかなり気になった広告の写真を二点ほど紹介して、明日の豚報告につなげます(話のつなぎが薄くてスマン)。

Qsdeepblue2preview よ〜く見ればデニム。

 Qsdeepblue3preview やっぱりデニム。

 Quicksilver(サーフブランド)のジーンズの広告です(by Saatchi & Saatchi)。ジーンズはワイルドに履こう! 今日は以上です。

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2008年8月17日 (日)

ポケットづくり

 昨日・今日と(関東地方は)天気が悪くてジョギングもサイクリングもできず、身体のリズムがしっくりこない。人権軽視の五輪もどこか興味が薄く(今日はマーラ・ヤマウチさんの6位が立派でした)、一日ぽけっとしていました。

ぽけっとしている日の話題――それは“ポケット”だな(笑)と思いつき、気になっているポケット(ケース)をいくつか。

【hmm…なアドバイス185.ポケットづくり】
 まず女性モノで、ポケットのオートクチュール『RUN & RUN』。

設立当初は「何も入らないポケット」を提案しておりました。それは実用性を
重視するよりもデザイン性を重視したポケットを作ることが私たちの夢だった
からです。しかし近年では「何かが入る」「何でも入る」というのもひとつの
夢ではないかと改めデザイン性も実用性も重視した新しいポケットを日々、
作り続けております。
引用元 RUN & RUN

Photo  
 ミルロシャス(リップやアクセサリー、メモリースティックなどのどれかが入る大きさ。3,675円)

 手づくりポケット専門ショップが成立するのにまず驚いたが、その創りの精密さで納得。元々オートクチュールデザイナーの當間耕太さんが“飾りのポケット”を作っていたが、洋服にポケットの無い働く女性たちの要望にこたえて、携帯・デジカメ・iPod・名刺などを入れられる“実用&美のポケット”に重心を移したそうだ。

 次の2品はファッション・ジャーナリストの宮田理江さんが、RUN & RUNに特注して(まさにオートクチュール)作ったもの。グリーンのものは贈り物でデジカメくらいのモノが入り、ブルーのジャケットはご自身が名刺入れにしているそうだ。なんておしゃれでしょうか!

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 無断引用ごめんなさい。

 こういう素敵なモノを、いつになったら女性にそっと渡せるようなダンディになれるのだろうか?

【和の美ポケット】
 次は“iPhone 3G+和”です。iTabiストア、足袋屋さん。

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 「白あさば」         「はいから縞」        「大正ロマン」

京都発レトロな雰囲気のiPod&携帯&デジカメケース!(中略)京都の
職人がひとつひとつ作りました。
引用元 あい足袋 

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 「つむぎ細縞」       「紅さくら」          「唐草からし」

 長短2本のストラップ付き、ケースに入れたままイアフォン接続可能など、よく考えられている。何より和柄にぐっときます。各1,980円。

【ダマスキーナ/D.cuirの潔いポケット】
 3つ目はずっと気になっているダマスキーナ/D.cuir。そのブランドを扱う谷中のファッション&雑貨『mais(マイス) yanaka』のオンラインショップより牛革製小物入れ。5,250円。

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 デジカメにぴったりなサイズ(縦9×横12.5×マチ2.3cm)。側面の“糸を使わず、革を組んで”作られてるいるところ、潔い美を感じた。D.cuirには“良いモノを普段使いに・・・”というコンセプトがその通り!と思わせるグッズ・小物がたくさんある。岐阜県美濃から東京下町(谷中)という展開にも独自性を感じる。

【hmm…なアドバイス】
 「郷さん、いくつポケットあるんですか?」と先日ある女性に(たぶん)誉められた。ああ、もうポケットの多さで勝負しなくちゃならないトシさ。ぽけっとしてられない。ライター稼業で自分のポケット、サテと数えると、2つかな(行列ネタと文具ネタ)、3つかな(抽象的だが、断片をつなぐ力)。多くはない。

 ポケット、“なくてもいいけどあったら付加価値になる(かも)”というマーケティング活動とよく似ている(笑)。邪魔にならないようにとかしこまっていてはダメ。主張しないとダメですね。

 わたしのポケット、そのねらいは“買い手と売り手の真ん中にあること”を射抜く。モノマガジンでもなく、コンシューマ・リポートでもなく、ぐっとくるところから“人間ニーズ”を描きたい。商品のすべてはそこから始まるから。今日は以上です。

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2008年7月30日 (水)

ジーンズを履いて死にたいものだ

  男性のベストジーニストといえば、キムタクに草彅剛さん、亀梨和也さんと相場が決まっているそうだが、わたしにとってのそれはちょっと違う。ベスト・オブ・ベストは白州次郎氏だ。

 2  こんなにかっこいい日本人がいた。

 この写真はサンフランシスコで講和条約を結ぶため、吉田首相に同行したときの写真と言われる。だから1951年、白州氏が49歳の頃だ。日本で始めてジーンズを履いた人と言われる。彼の生き様、ほんとうのサムライだった。なんというしびれるカッコよさだろうか。

【hmm…なアドバイス170.ジーンズを履いて死にたいものだ】
 ひとつの夢、それは働く場でジーンズをドレスコードに加えることだ。今はまだムリだけどそれが目標だ。ジーンズにはyoung at heartの美学があるから。そんなわたしだから、英国でのこのデニムの展示会、行きたいなとずっと思っている。

 Denim1

『denim - the fabric of our lives』
in its short history denim has become the universal fabric of
the world. more than any other textile,denim has played an
important role in almost every facet of fashion but it has
also had an immense impact on society and culture.
 引用元
“デニムー我らの時代の生地” 瞬く間にデニムは世界中でもっとも愛される
生地になった。その存在はテキスタイル以上のもの、デニム無きファッション
なんて想像できない。社会や文化へのどでかいインパクトを疑う人はいまい

 Denim3

 08年6月28日〜9月1日まで「the hub national centre for craft and design」で開催されているのがこの展示会。なんという表現力でしょうか。特に右の女性の顔のジーンズに惹かれる。

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 ポケットのデジャブ感覚のおしゃれさ。ツギハギのセンス。このワンピースは凄い。ジーンズジャケッツとスカートのアバンギャルドさ。オンナだったらこれが似合う人に産まれたかった。デニムという素材の融通無碍さ、素直さ、フトコロの深さを感じる。

【接着するジーンズ】
 もうひとつ、珍しい“gluejeans/接着ジーンズ”をとりあげよう。

 20080730_jthum フツーに見えるが。

 オランダのG + Nが発表した作品。縫う代わりにすべての部位で接着剤を使った。接着剤という意外性もいいし、ステッチの代わりの接着剤のモコモコがアバンギャルドでいい。黒より赤のモコモコに惹かれる。

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【自己表現メディアとしてのジーンズ】
 わたしは学生時代、アメ横で古着のGジャンを買ってきて(たぶん中島商会)、袖や裾、襟に切りきざんだバンダナや刺繍モールでデコレーションしたことがある。ワッペンも“USA”ぽいやつや“ベロ(もちろんM・ジャガーの舌だ)”をバリバリ付けた。背中へタトゥのようにハサミを入れ、ツギハギでアクセントをつけることも忘れなかった。世界でひとつしかないGジャンで大好きだった。だがいつだったか、車上荒らしで盗まれた。3日くらい泣いた。

 ジーンズとは、作業着でもあり街着でありファッションでありながらも、どんなオケージョンでも“自己表現メディア”となる存在感がある。素材が素朴だからなのか。織りも染色も縫製も、かなり融通がきくからだろうか。カット、デコレーション、ボロ化、切り刻み・・・何でも受け入れる白いキャンバスのような存在だからだろうか。ジーンズに抱く人々のイメージが、なぜかいつまでも古びないからだろうか。

 ひとつ言えること。そんな不思議な生地、他にはない。デニムだけだ。

【hmm…なアドバイス】
 白州氏に匹敵するジーニスト、ひとりあげるとすれば、会ったこともそのジーンズ姿を見たこともないが、盛田昭夫氏かもしれない。もう四半世紀前の話、80年代後半だ。某社の取締役があるパーティで盛田氏に会った。ほとんどの人がスーツを着る中で、盛田氏はジーンズだったという。盛田氏はすでに60代だった。だがジーンズがサマになっていたとその取締役はしみじみ語っていた。彼自身のジーンズ姿は想像もしたくなかったが。

 白州次郎氏が49歳でこれだけジーンズが似合ったのは、80歳までポルシェを運転したというライフスタイルや、自らが理事を務めたゴルフ場で、政治家嫌い、そのマナーの悪さゆえに時の首相さえ入場を断ったという一徹さ、そしてもちろんファッションへの矜持があったからである。

 そんな生き方を貫いたからこそジーンズが似合った。体形だけでなく、“角を落とさない生きかた”ができるかどうかだった。

 わたしはジーンズを履き続けて死にたい。それを美学としたい。今日は以上です。

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2008年7月 7日 (月)

女性美、肌の明暗もあるけれど。

 女性は言われて微妙な言葉と嬉しい言葉がある。「カワイイね」20代ならYesだが、30代以降は、(年を取っても)かわいらしさが残るね、という意味になるので微妙。「綺麗だね」は、ほんとうに綺麗な人は、言われ慣れていてつまらないし、言われ慣れていない人にナチュラルに言うのがむつかしかったり。

 でも「え〜!あなた◯◯歳なんかにはぜんぜん見えない!」これですよね、嬉しい言葉はやっぱり。「見た目より若い」これはキラーワードだ。覚えておこう。

【hmm…なアドバイス 女性美、肌の明暗もあるけれど。】
花王株式会社ビューティケア研究センターは、顔の肌の明暗分布が顔の見た目の
年齢に影響することを明らかにしました。18歳〜39歳の女性161名を対象
に調べたところ、小じわや毛穴を含む肌表面の波打つような凹凸の影によって
生じる「明暗のうねりやムラ」が少なく全体的になめらかな場合は若く見え、
反対に「明暗のうねりやムラ」が多い場合は老けて見えることを発見しました。

引用元 日経プレスリリース

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 見た目年齢の老若、女も40を超える頃には、目鼻立ちの変化や、頬のたるみ・小じわが増えてくる。これは仕方ない。だが20代、30代でも1歳でも若く見られたい!と思うのは人情というか女情である。花王の調査によると「20代女性の約7割、30代女性の約8割は、同年代の女性の年齢を推測するときに、その人の顔の肌の見た目を参考にする」そうだ。

 それが“肌の凹凸の波”の多さ/少なさ”だという。具体的にはどんなことなのか?

【肌の明暗が見た目の明暗に!】
 同じ条件下で161名の化粧顔の“顔画像データベース”をつくり、化粧品開発者がひとり一人を「何歳に見えるか」チェックした。そこで“実年齢>見た目年齢”グループ、“実年齢<見た目年齢グループ”を分け、クマ無く調べたところ『肌の明暗分布』が見た目を決める!という発見をした。

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 その成果が08年9月1日から発売の『花王ソフィーナ Primavista』である。ファンデーション、つまり基礎構築商品。

このたび開発した新粉体「フェイスランプパウダー」は、肌にあたった光を肌内部に
多く広く取り込み、拡散、肌の内側から明るく照らして肌表面の影を打ち消し、
明るくなめらかな若顔を実現します。
引用元 日経プレスリリース

0707_0193561_01  「SOFINA Primavista」 

若顔化粧品というコンセプトはこれまで無かったわけではない。KOSEの『おとな。but カワイイ』も20代後半の“背伸びしたいが若くいたい”。そんな心理を突いていた。だが花王ならではの科学的なアプローチは、新鮮だし説得力がある。さすがだ。

 さて女性が同性を見る眼が厳しいのはわかった。わたしという中年男性は、女性の年齢を見るのにどこを見るのだろう?帰宅の電車の中で観察&自答した。

【わたしの“女性観察の観察記録”】
 見たところ“トランタン。BUT若々しい”という女性を見つけた。ジロジロごめんなさい!わたしの“女性観察の観察結果”は次のとおり。

1.顔の肌のツヤ
2.ファッションと顔のつり合い
3.表情の明るさ、暗さ
4.ヘアスタイル、ヘアカラー
5.手の肌、ネイルケア

 また口元が笑みをたたえている人は若く見える。への字や暗い表情は老けて見える。あとこれは偏見かもしれないが、栗色や茶髪は若く感じる。

 蛇足ですが、顔(の色つや)だけで女性を判断してませんよ!、という証拠をお見せします。次なる“野帳”の左ページをごらんください。

Pict0186 左をごらんください♪

 昨日の日曜日(08年7月6日)の電車で、前に座っていた女性。和柄やかすり染めの手づくり風のファッションが、すごくナチュラルで素敵な雰囲気で、思わずクロッキーしちゃいました。

 かすりのポンチョ、モンペ風の紫色のパンツ、草履にのぞく足袋は赤・黄・白の手染め。読む本のカバーは、アルマジロ柄の綿のカバー。本から上げたお顔は、目鼻くっきりのオリエンタル美人。実にきまっていた。自分表現の主張さがよかった。もうけました。いろんなところ見ています。今日は以上です。

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2008年6月25日 (水)

男の日傘、なんとする

今朝(08年6月25日)の日経のコラム『春秋』に「福田総理、ネクタイを外しましょうよ」とあった。わたしは反対です。むしろ外すな!と言いたい。だって外すと(ますます)そこいらへんのオヤジになっちゃう。それに、リラックスをするのはまだ早い。一国の首相として拉致被害者をきちんと救済してからネクタイを外してほしい。それまで暑かろうが汗だくだろうが辛抱です。 

 庶民のクールビズな開襟オヤジはみっともよくないがフツーになった。シャツもドゥエ ボットーニも珍しくなくなった。次なる“夏の男のファッションのテーマ”と言えば・・・男の日傘だろう。男の日傘、いかがでしょうか?

【hmm…なアドバイス139.男の日傘、なんとする】
福岡市内では岩田屋が今年初めて売り場に男性用もそろえた。黒や灰色の
ものが多く、一見日傘には見えず、ちょっとした雨にも耐える。月約20本は
売れるという。三越福岡店や博多大丸も男ものを扱っており「男の日傘」は、
着実に世間に浸透しつつある。
引用元 西日本新聞 

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 西日本新聞の記事によれば、男モノ日傘、福岡ではかなり売れている。そのさきがけのひとつである『マンブレラ』(フクサン)、昨年9月から発売され、話題にもなり予想外に売れた。持ち手がおしゃれで柄まで木製もいい。全長が約88cm、傘幅は約110cm。この和柄の日傘はちょっと高価で29,800円ぐらい。同じメーカーで廉価品は8,000円から14,000円くらいで百貨店で売っているようです。

0625img55323443 スケルトンです。

 マンブレラにはキットもある。骨セットは3900円(布の型紙付き)。和柄の布は別途購入する必要があるが、1mほどあれば良いので、計5,000円から6,000円でオリジナル日傘が作れる。扇子の次は日傘に挑戦したいな。

【みや竹のサラクール日傘は“ヤング”な感じ】
男性だって機能性とファッションセンスを兼ね備えた日傘を持ちたい。そんな声
におこたえました。いままでの、男性日傘はご年配の方のものというイメージを
完全に払拭! 
引用元 心斎橋みや竹 (楽天)

062504_2 クール、ですか?

 みや竹の男の日傘は、なかなか若々しいイメージ。こちらも柄は木製、パラソル部はコットン30%、ポリエステル(CXサラクール)70%。親骨60cmの長傘は13,000円。余談ですが、今どき“ヤング”という単語、口にするのはもちろん、キーボードで打つのも気恥ずかしいですな。

062523 062502 う〜ん、こういうのが似合いたい。

 ユニチカが供給するCXサラクールは「セルロース系繊維と特殊セラミックを練りこんだポリエステル繊維サラクールとの複合素材」というもので、サイトでは紫外線の遮断効果がくわしく説明されている。もちろんUVカットは男性にも女性にも必要。けれど女性向けにはワザワザ数値を説得して売ることはないから、やっぱり男の日傘には“数字の理屈”が必要なのでしょうか。

【「和木綿」とみや竹のコラボレーションの日傘】
久留米、織物の郷で永年培われた極上の和木綿。もの創りの魂を込めた、
傘の匠の技。そしてコーディネイター宮武和広の創造力が結晶となり、
こんなにも「ぬくもり」のある作品が完成した。
引用元 宮田織物

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 宮田織物の「和木綿」とみや竹のコラボレーションの日傘は和柄が“キャラ立ち”。特に『竹宝』とネーミングされた傘(下画像)は好きです。12600円。

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【どれというならアフリカンパティック(ろうけつ染め)】
 神戸の『MANDRAKE』に揃うアフリカ柄。これはいい!男女問わず惹かれるはず。晴雨兼用傘で馬柄(左13,800円)と貝と太鼓柄(11,800円)。

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 おまけは『うさぎプリント日傘』 残念ながらこのサイトでは売り切れですが、同僚Mayuさんの好きなウサギ柄なので紹介 (9800円)。ちょっと渋い柄かな。

0625img55363012 よ〜く見るとウサギが。

【hmmなアドバイス】
 男の日傘、問題は服装、ファッションだ。開襟オヤジには似合わないのは論を待たない。ガチガチのリーマン背広にもちょっと。ネクタイはしたほうが似合うだろうか?う〜ん、やっぱ着流しでしょうな。着流しで仕事、してもいいですか?クールビズ・ファッションの次なるテーマ、日傘から発信すればいいのだ。

 フト気づいた。もちろん傘の柄と服のマッチングということもあるけれども、問題は服装だけでないのだ。涼しげな顔をしてないと似合わないのだ。アチイ、アチイと汗だらだら男と日傘、ダメなのである。ていうことは男も美白ケアしないとダメですか?

 しかし福田首相の日傘姿をとても想像できない(ごめんなさい)。小泉元首相なら似合いそうだ。人気の秘密は傘にあり、だろうか。今日は以上です。

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2008年5月13日 (火)

くらしのたまご、たまごのうれし

 自転車の話題には敏感です。昨日(08年5月12日)発売のママチャリ用の自転車カゴバッグは、消費者に近いカタログ販売の千趣会ならではのキメ細やかな作りこみがあります。まず、このスローガンにはぐっときました。

自転車でお買いものをする時の、うれしい♪を考えました!

 うれしい♪を起点にした商品開発、うれしいじゃないですか。このブログで取り上げないわけにはいきません。かな〜りキメこまやかな商品開発をやられています。 

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【hmm・・・なアドバイス103.くらしのたまご、たまごのうれし】
このところの環境意識の高まりからお買い物の際にマイバッグを持参する人は
増えていますが、自転車でのお買い物に配慮したバッグは市場でも少なく、
今回の企画も「自転車でショッピングするときのマイバッグが欲しい」という会員
の方の声がきっかけとなりました。

引用元 プレスリリース

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 一言でいえば、街のママの声の集大成のママチャリバッグ。外観から見てかなり趣向を凝らしたという感じがします。さて『自転車でお買いものをする時の、うれしい♪』ポイントを列挙しました。

・安全性(盗難防止): 持ち手をぎゅっとまとめる防犯ベルトが付いている
・運搬性: 買い物品が飛び出さないように、巾着袋のようにしばれる
・季節やお天気: 表面の撥水加工と内側の保冷・保温効果
・走行時の衝撃吸収:5mm厚のクッションパッド(カゴバッグ本体は底、たまごバッグは3面)
・エコへの貢献: 販売価格の1%をMOTTAINAIのマータイさんのグリーンベルト運動に寄付
・風水運勢:色(ベージュ、オレンジ、ライト)と柄(十字架、月とクマ、クローバー)のバリエーション

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 細かく見れば見るほど、ほんとうに良く考えられて作られている。特に注目はたまごバッグでしょう。これを単独で作った気持ちは買い物をする人にはよ〜くわかる。

 「そんなのニーズ積み上げ式でヒアリング+開発すれば誰でもできるじゃない?」と言いますか?ベルメゾンを持ち上げるワケじゃありませんが、消費者のニーズの積み上げさえ満足にできていないメーカーばかりが現実、とお答えしたい。

【情報を吸収する前提にあるもの】
 この“くらたま 自転車カゴバッグ」サイトの情報吸収力情報開発力、そして情報発信力はすごい。まず情報を吸収する「くらたまってなあに?」です。

 「くらしのたまご」は、すてきに生活をおくっている人たちが集まって、それぞれの生き方や、暮らし方を多くの人と共有しながら、みんなの声でつくっていくサイトです、とあります。

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 マーケティング用語では“ユーザーパネル”といいますが、その運用の現場はたいへん。いろんな人がいますから。いわゆる“CRM”的なパネル(ユーザープール)を作って単にアンケートするのはかなり無意味です。登録していただいた生活者ひとりひとりのライフスタイルの思想を読み取ろうぐらいの想いがないと、実査はスムーズにゆかない。

 だから上図のような、パネルをまとめる“憲章”に共感する一定の価値観の人々だけを集めたい。それでなければ単なる烏合の衆です。でも烏合の衆であっても何の因果か、世の中ではそれを“CRM”と呼んだりします。恐ろしきことです。

【情報を開発するプロセス】
 このママチャリバッグのサイトには、第1回から第16回まで、開発ストーリーがまとめられています。まず自転車バッグの形状ってどうなのだろう?そんな疑問から仮説をたてた。保冷や卵をどうするかは、最初の段階からあったようです。

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 次にメインバッグは“撥水加工”をとか、巾着袋とか、これも初期からアイデアが出ています。サブバッグ(たまごバッグ)も実際にどこにぶらさげるといいか、仮説を立てている。

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 さらに“6人のモニターさんに来ていただきました!” おお怖(こわ)!のユーザーレビューですね。象印のCMに登場する岩下志麻さんのように「ここダメ。改善してくださいな」と冷たく言い放たれる場です。実に怖いです。

0513_05 特に右ハジのママ。

 マウンテンバイクにも卵バッグを装着しました!というこのくだりも大切で、ママチャリ以外のユーザー層への食い込み率を想定する上でも必要でしょう。

0513_06 こういうの必要です!

【情報の発信も好感度が高い】
 情報の発信も手抜かりがないのがこのサイト。ひとつは、おそらく仮説づくりの段階で実施したのでしょうが、『スタイルモニター665人に聞きました!』というアンケート結果サイトがあります。注目はたまごバッグへの発言です。

0513_07 こんな感じで明るくユーザーコメントをゲット。 

Q8:自転車でお買い物の際、「たまご」など壊れやすいものはどうしてる?
籠に入れないようにしている (神奈川県・会社員・29歳)
卵は腕にかける パンなどは上のほうに乗せる (千葉県・専業主婦・39歳)
買った品物でクッションになるものを下にしてから詰めている(茨城県・専業主婦・32歳)
手でぶら下げてハンドルを持って運転する (三重県・会社員・35歳)
自転車の時は、なるべく買わない(奈良県・ 自営業・40歳)

 購入するかしないか、使い手視点で決めてくださいね、という姿勢が伝わってきて好感。

【hmm…なアドバイス】
 今日わたしは東海地方に出張をして、ある生活器具の大手企業の方々とお話ししていました。その雑談の中でも「今やフツーのアンケートなんて役立たず」「脳のスキャンをして顧客満足度を測る時代ですよね」「メーカーが消費者が気づかない価値を打ち出さないと」と話ました。

 その通りなのですが、消費者を先んじる一歩先の気づきも、その素はお客さま(人間)の生の姿、生の嗜好、生の声を見たり聞いたり感じたりです。そこから深層を考え、仮説をたててぶつける。それが王道です。生の調査のため何をすべきか?

1.卵特売日のスーパーに張り込む
 お一人様一点かぎり99円の卵パックを買った客を、レジ脇で目星をつける。カゴからどう運搬袋に入れるかつぶさに見る。そして後をつけて自転車にどう入れ込むか観察する。それを30人ぐらい観察すればパターンも機微も整理できる。こうした行動、基本です。

 難は店舗に許可をとらないと不審者と思われること。もしもつかまっても、「マーケティング・ブレインにこう書いてあった」と言われても、当方は関知しません。

2.自ら卵特売を買い占める
 いろんな店舗でタマゴを買って、それを自分がどのように運搬するか。客観視点がもてれば有効な調査ですが、基本はペアで実施して運搬係と観察係を分離すべき。でもタマゴを食べ過ぎてコレステロール過多になっても、マーケティング・ブレインではもちろん関知しません。

3.卵の着ぐるみを着てゴロンとする
 お年寄りの気持になってシニアスーツを着るというリサーチもあります。しかしタマゴの場合、着ぐるみを着ても転がるだけでリサーチになりにくい。

 でも疑似的なリサーチ、実はみなさん毎日やってます。通勤電車で“パック状態”でしょ? タマゴのようにつり革に並んで、割れそうになる自分を抑えて毎日タマゴパックです。ムラムラして犯罪はダメですよ(笑)。リサーチとはそんな現実感が大切です。今日は以上です。

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2008年4月27日 (日)

鯉のぼりで、老舗はいつも新しく

 雨上がり、清々しい5月の風が吹いた今日一日。仕事も捗り、連載原稿も捗り、自転車もスイスイ鯉で、いやこいできました。とくだらん駄洒落でごめんなさい。テーマは鯉といえば鯉のぼりです。 

端午の節句まであと一週間。一昨日東京駅のグランスタに立ち寄ったら、とっても和な鯉のぼりを見かけてしまい、ちょっとした小物も買いました。

【hmm…なアドバイス89. 鯉のぼりで、老舗はいつも新しく】
「雁皮紙榛原」の暖簾(のれん)が示すように、江戸の庶民に最初に「雁皮紙」
を売り出したのが「雁皮紙榛原」のはじまりでした。日本国内の良質な雁皮
植物だけが出せる滑らかな紙肌・光沢・強靭さが特徴の雁皮紙に一筆墨を
のせると“滑らかな筆あたりで文字がきれいに書ける”と、粋を好む江戸の
芸者や町人のあいだで大変な評判になりました。

引用元 

1

 創業200年の日本橋『はい原』、日本の紙(和紙)文化の素晴らしさを伝えるというのが今も昔も変わらない事業メッセージ。雁皮(がんぴ)とはジンチョウゲ系の低木で、そのなま皮をはいでつくるのが雁皮紙。なめらかで肌触りがよく墨付きが良い高級紙である。それを扱いだして一躍有名になったのがはい原。

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 雁皮(出典Wiki)       雁皮紙(はい原オンラインショップ

 にじまず、さらさらと書けるが透けるという凄い紙ですが、はい原オリジナルではない。遣唐使の時代から高級品として漉いていた。はい原も200年前、古きに新しきコンセプトを取り入れて、それまで上流階級のモノだった和紙を庶民にターゲティングして成功した。今売る雁皮紙セットは3,780円(内税)、これ庶民プライスですか?微妙ですが(笑)。

【和紙の鯉のぼりが美しい】
 わたしがグランスタのはい原(臨時出店 08年5月6日まで)で目を奪われたのは、八尾の和紙の鯉のぼり。これが見事な和紙です。

080425_192202 しなりがいい。

 あんまり触るとおこられるので、チラと触るとけっこうしっかりした出来です。商品説明にある八尾の和紙とは富山の八尾町の名産品。紙の工芸館『桂樹舎』というテーマで書いているブロガー発見。この記事の中にある手提げの和紙バッグも、グランスタで売っていました。ブログはしっかりまとまっていて好感が持てます。

【和紙の鯉のぼり、今は珍しいが】
 この商品を「室内用の鯉のぼり」「民芸品」と考えるとそこで思考がとまる。鯉のぼりといえば、雨に濡れても大丈夫なナイロンかポリエステルの品。風があれば揺らりとするし、なければだらりとする。

 だが実は江戸時代から第二次大戦前まで、鯉のぼりといえば和紙だった。だからお天気次第で外に出したり、室内に入れていました。ナイロンやポリエステルのおかげで出しっ放しが当たり前になったのはほんの50年ぐらいのことなのである。

 その鯉のぼり、今はなかなか売れない。少子化もあり、マンションでは飾りにくさもあり、さらに“プリント鯉”がどこか貧相で飽きられたこともある。そこで鯉の和紙の歴史を知り、民芸品じゃない和紙の鯉のぼりに新たに挑戦する鯉のぼり屋さん、出てこないのでしょうか?

【デザイナーに力を借りて】
 『久月、ワダエミ監修の鯉のぼり「出世鯉」(しゅっせごい)を発売』という発表もありました。ワダエミさんは故黒澤明監督の映画「乱」でアカデミー賞最優秀衣裳デザイン賞したデザイナー。

0184972_02 これなら飾りたい。

 ワダエミさんと久月のコラボレート、今回は彼女がコスチュームデザインした映画「HERO」のイメージがテーマ。プレスリリースの中で『業界の中で鯉のぼりの商品には、これまでこれといった目を見張るような商品がなかった』とあるように、鯉のぼりを変えたいと考えての商品化。創業1835年の老舗久月も、HEROのような斬新な歴史解釈を求めている。

P1102 殺陣も美しく。

【hmm…な買い物とざっくりアドバイス】
 はい原の臨時ショップで購入したのは名刺入れ。いくつも柄がありましたが、男らしく赤にしました。いや好きな色が赤か黒なんです。

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 和紙の名刺入れ、紙に紙を入れるなんてオツです。中に入れる名刺のデザインも気になってくるから不思議。なんとなく、かっちょ悪い名刺は入れたくない(笑)。

 紙ですから割と早くぼろぼろになるかも知れませんが、ずっと風雨に耐えるポリエステルの方が余程気持ちが悪いし不自然。自然に帰らない素材、ペットボトルと同じです。しかも。どれもこれも似たような鯉のデザインなんて差別化なし。鯉のぼりが廃れてきたのは、その素材の不自然さとかっこ悪さに原因がある。今日は以上です。

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2008年4月18日 (金)

SWIMS スタイリッシュな雨模様

 雨降って地固まる、ならいいのですが、最近は出張のたびに雨が降っています。前は土砂降りだったし、その前の日もかなり降っていた。今朝もまた東京はザンザン降り。レイン・コンサルタントでしょうか(すみません、お客さま_笑)。

 雨は人の性(さが)をアバく、と言います。狭い道で傘と傘を持つ手がすれ違う。そんなとき、あなたは傘を内側に傾けますか?それとも外側に傾けますか?内側に傾ける人は「自分さえ濡れなければいい」、外側に傾ける人は「相手を慮って」います。水がかかったかからないでモメたりもする。

 雨で曇りがちな気持ちのときは、ノルウェイのスタイリッシュなレイングッズをテーマに。

【hmm・・・なアドバイス81.SWIMS スタイリッシュな雨模様】
'swims' are a new modern galosh from norway. the simple design recently
won the norwegian design excellence award. the galosh slips on over your
shoes or boots to protect them from rain, sleet and snow.

引用元
Swimsはノルウェイからのモダンなガロッシュ(靴の上から靴を履くオーバーシューズ)です。そのシンプルなデザインで、ノルウェイのthe Norwegian Design Excellenceを受賞した。ガロッシュをかぶせるだけで、靴やブーツを雨や雪から守ってくれます

0418_desingboom_swim3  

 靴の上から履く靴、というかかぶせる靴ですが、たいていはみっともないデザインのモノが多くてとても履きたいと思ったことはありません。ですがこのデザインなら、ちょっと考えませんか?

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 う~ん脱がしてみたい(靴をです_笑) 写真はこちら。http://www.swims.com/ 

【男性用もぐっときます。】
 まったく違和感なし、とまでは言えなくても、かな~りおしゃれだと思う。写真のミドリ色はとてもシックな色だし、雨の日の靴はやっぱり黄色でしょ(わたしはそう思う)と思うなら、イエローがいい。まるでデザインのよい雨靴です。『SWIMS Lemon』という商品ネーミングも卓越。

0418_designboom_swim2 違和感少なし。

 インナーライニングは脱着するときに摩擦が起きにくく、脱臭効果、衝撃吸収効果まで考えられた素材。ヒールのカーブも歩きやすさとスリップ防止ということらしい。このタイプは93,75ユーロで直販も可能かもしれないが、日本ではバーニーズ・ニューヨーク(新宿・銀座)で販売している。
 0  

 Swims社のサイトでは世界各国の都市名がかわるがわる表れ、右肩に数字を示す。Tokyo99とは、1年の内、東京で雨の降る平年並みの日数。多いとは思いますが3~4日に1日は雨、という計算。ガロッシュひとつ買いますか?

【ノルウェイ起点、パリ経由NYで決意】
 創業者のJohan.R氏は同社の沿革“The SWIMS Story”にこう書いている。 

四季のあるノルウェイで育ち、祖母はガロッシュをずっとわたしに履かせた。雨の多いパリに移り住み、コンバース(バスケットシューズ)にガロッシュを履くわたしは笑い者だった。次に住んだニューヨークも雨風の多い土地。靴はすぐにダメになる。マンハッタンで幾冬か過ごす内に、自分で「SWIMS」を開発しようと思った。スタイリッシュで実用的なガロッシュを。(意訳&ちょい訳です)。

 思いはなかり昔で、しかも深い。でも誰もが同じようなことを思ったことがあるはず。妄念、が開発に駆り立てるのだろうか?

【傘もトテモいい】
 Swims社のスタイリッシュな雨グッズの開発魂は、傘製品にも表れている。次の傘はワンタッチで開き畳めるタイプで『Automatic Classic』。クラシカルなレトロシルエットと、ハイテクの自動機構のミックスも新しい。

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 わたしはこれは買いたいと思った。全体のシルエットがいいし、細部のこだわり、自動開閉のボタン(だと思うが)がスマイルマークなのが、雨の暗い日にはGood。普通の傘にはない持ち手のデザインは、持ちやすさと実用性を兼ね備え、テーブルなどに立てかけておくときに滑りにくい工夫だと思う。傘は値段がわからなかった。バーニーズ新宿にあるだろうか?

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【雨のときこそマナーに気をつけよう】
 今朝も気づいた雨の日マナー、嫌なシーン。バスに乗る長い行列の先頭にいた女性。バス停には屋根があるので彼女は傘を閉じていたわけですが、乗るときにほんの60cmの距離で長い傘をバ~ンと開き、しかも畳むときに外を向いてたたみ、悠々と乗り込んだ。

 乗り込んでからはハンディキャップの席に座り、傘をしばりもせず、通路を歩く人がその濡れた傘に当たろうとおかまいなし。あぁなんてオンナ!そういう女を征伐するためにも、この傘を持ち歩いて一撃だ! 

0403_guy_de_jean_brol10 出典

 でも待てよ。今日は新幹線の中でも、傘が倒れてきただのどうのと、「オレになんかモンクあんのか?」「なにぃ!」と凄みあうおじさん2人あり。彼らがこの傘で武装していたら血みどろの戦いになる。なにせこの傘、“class 5 weapon”の指定Death。

【hmm・・・なアドバイス】
 お天気に商品化ニーズがあるのは昔からおなじみですが、雨の日のびしゃびしゃ・じっとりと言う嫌なことをどうすれば防げるか?そんなハードウエア開発志向が強かった。それが、雨降りのふさぎ込みを、なおふさぎこませるような感じもする。むしろカッコ悪いものをカッコよくしようというのが、雨降りでもいいな・という商品開発アプローチ

Swimsの製品は雨降りの日を楽しくする。スタイリッシュをメインにすえて、それを損なわない実用性がサブいう順序がいい。デザインが良いグッズは気持ちもよくなる。今日は以上です。

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2008年3月28日 (金)

ボウズとカシラのコラボレーション

 いよいよ春めいてきました。風もおさまり、花粉もおさまり、オモテに出るのが楽しい春。春といえばファッション、帽子も防寒着からファッションへ!

 今日は帽子好きのわたしが気になったボウズとカシラのコラボレーション。オーディオのBOSEと、帽子を“ヘッドアパレル”と呼ぶCA4LA(カシラ)のコラボをテーマに。

Chn11_rpt1523_01  

【hmm・・なアドバイス63.ボウズとカシラのコラボレーション】
 1 年間という期間限定で始動したプロジェクトの第1弾、SS COLLECTIONでは、
 「Phon」と「BLACK」の2ラインをラインナップ。ファションと音楽は身近な関係と
 言われながら、帽子を被った時にヘッドフォンやイヤフォンを使うと、見た目が
 しっくりしない、音楽が聞きにくいなど、正直使い勝手が悪いところがあった。

 引用元 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_1523/

Chn11_rpt1523_03 耳、音に開く。

 『Phon』は耳フラップを付けたり、頭部にヘッドフォンを固定するパーツ、コードを収納するポケットを付けて、BOSEと帽子を一体のデザインにする。若い女性、男性のためのニットキャップで¥6,825。

【BLACKもいい】
 もうひとつのライン『BLACK』は、BOSEのブランドカラーである黒をモチーフにデザイン。ヘッドフォンをイメージしたアクセサリー付きもポイント。4タイプ各¥5,250で、どっちもBOSEのヘッドフォンよりかな~り安い(セットでお安くなりますか?)。

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 BOSE logo入り             右の写真はTokyotimezより

 『TOKYOTIMEZ』のクリエイティブ・デザイナーの安友麻躬さんのブログ(このデザイン・コラボレーションの仕掛け人?)にこうある。

他分野でのコラボによって広がる価値観。
そして新しい文化や行動。
そんな きっかけを創り現実に味わってもらい、記憶に残るモノになる事。

 BOSEとCA4LAの文化のぶつかりあい。まさにこれが感性型マーケティングのひとつのありかたである。発売は08年4月下旬頃からとされる。

【帽子屋の夢】
 CA4LAはオリジナルデザインの帽子屋さん。帽子を“ヘッドアパレル”にまで地位を向上させようと、創業者のウィーブトシこと吉澤利男さんが、アメヨコで帽子を売り始めたのが20年前、今では国内外19店帽子ショップで展開する。ブログもおもしろい

帽子デザイナー山之井美穂さんにうかがったことがあるが、90年代は帽子不況で、帽子屋がバタバタと倒れた。帽子人口も減り、生産はほぼ中国へ移った。帽子屋にはきつい時代だった。だから過去10年くらいずっと、「帽子好きを増やす」という活動が帽子屋の意識だった。吉澤さんが帽子を“ヘッドアパレル”と呼ぶのも、「アパレルの主役になるぞ!」という心粋だろう。

【hmm・・なアドバイス】
 CA4LAでは、これまでアンディ・ウォーホルを始めアディダスやプーマ、バンダイやボルサリーノ、そしてスワロフスキー、工藤探偵事務所まで、さまざまなコラボレーションをしてきた。それらはデザインやキャラクターの合体である。 

Ca4la00 これは買いたい。

 今回のBOSEとのコラボのおもしろさは「デザインだけでない」ところ。BOSEもCA4LAも、人のアタマという同じ舞台で、それぞれデザインや機能を競ってきた。片方は音で、片方はファッションで。同じ舞台で別々に極めてきたモノ同士のコラボレーション、こういうぶつかりあいが、普通のデザインコラボとは異質の迫力を生んでいる。そんな異質の組み合わせ、他に何がありそうか。

 ・眼鏡やサングラスと帽子のコラボ(できそう&ありそう)
 ・イヤリングとイヤホンのコラボ(重いと福耳になる)
 ・指輪とネイルアートのコラボ(ホビットはすでにやっているだろうか?)
 ・チョーカーとシップ薬のコラボ(ホカロンでもいい)
 ・マスクとゴーグルのコラボ(花粉症へ捧ぐ品―曇らない、咳き込まない)

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 ユダヤのもみあげとイヤホンのコラボ マスクとゴーグルとヘルメットのコラボ
 (金曜ですので、ふざけはお許しをば)
  

【hmm・・な食玩コラボ】
 『リプトン×ピエール・エルメの食玩マカロン』もコラボです。

Pict0379 写真下手ですみません。 

 このせいでリプトンばかり飲んでいます(笑)。2つは人にあげちゃいましたが、さらに2つゲットしてます。貯まったらayanologにささげにゆきます!今日は以上です。

 Cherryさんからさっそくコメントが飛んできた!彼女がCA4LA好きとは・・・知りませんでした!
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 しかし・・・生茶パンダといいリプトンといい・・・君もやるねぇ(笑)。

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2008年3月22日 (土)

SimpleでFeel goodな靴

 「今日yuki嬢がかわいい靴を履いていました。すべて天然素材でできた、エコスニーカーらしいです。ホームページをみたら、郷さんにも観ていただきたくなったので転送します」そんなメールが同僚のTomoyoさんから飛んできた。その靴がこれです

Main_02 ざっくり感がいい。

 ふ~ん、『グリーン・トゥ/green toe』ね。すべてエコ素材って何だろう?と思ってサイトを読むと、メイドイン「オーガニック・コットン」「竹繊維」「ジュート(麻)」「天然ゴム」そして「水溶性のノリ」。そんなんで靴ができるんだ!と思って今日はSimpleの靴をテーマに。

【hmm・・なアドバイス58.SimpleでFeel goodな靴】
 このToe Stirという女性用のサンダルモデルもかわいい。麻と竹のライニング、廃タイヤのアウトソール、水溶性のノリ、さらにボタンはココナッツ製。定価12,600円です。さっきのやつも一緒のお値段。

Main_01

 他の靴も自然素材満点で作られている。さっき挙げた以外では、ペットボトル、クレープラバー、さらにコルク。どんな会社なのか?

Simple_shoes01

【ひとりの天才がこの会社を起こした】
こんにちは!イカした小さなシューズカンパニーSimpleはカルフォルニア・
サンタバーバラ市で生まれました。質素でリラックスしたライフスタイルを
送りながら、「リキまない、やり過ぎないシンプルなシューズ」を作っています。
分かりやすく言うと「Feel Good = イイ感じ」であることを大事にしています。

 出典: http://www.goldwin.co.jp/simple/history/index.html

 創業者はEric Meyerさん。1991年頃、運動選手の履くスニーカーやキドった靴しかななかった。彼は「オレは走るわけじゃないし、キドりたいわけじゃない」と自分が履きたい靴を作ろうとリサイクルショップでスウェード素材などを買って作った。それがイケそうかどうか確かめるため、愛車の2台のVWカルマンギアを売り飛ばし、サンプルを発注した。サンプルをトレードショーに持ち込んで売り込みをはかった。目をつけたのがDeckers(当時サンダルなどのメーカー)だった。

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 O.S.Sneaker          Clog

 Deckersの資本で、2つ目の商品として販売を開始した『O.S.Sneaker(Original Sneakerの略だがOld School Sneakerとも揶揄される)』がスケートボーダーに大ウケし、一夜にして大ブランドになった。この商品はいまだに発売されている。続く94年に大ヒットになったのは『Clog』。サンダルともスニーカーともつかない奇抜なデザイン、その当時も大ヒットしたが、最近のいわゆる“クロッグサンダルブーム”の原点である。まさにEric Meyerさんは靴づくりの天才。

 Eric Meyerさんはその後会社を去り、別のデザイン会社を設立しているが、Simpleはずっと“Feel Good”をテーマにエコにも足にもやさしい靴を出している。

【なんとDIYの靴もある】
 Simpleには“Do it yourselfの靴”もある。ふにゃっとしているのが良い感じ。靴のパーツセットを買い、手縫いで組み立てることができるのである。ウェブサイトにはかなり詳しい縫い方(動画 約6分30秒)がある。これならたぶん間違わないで縫えるだろう。男女とも65ドル(日本では未発売のようだ)。
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【Tyler WarrenモデルもCool!】
 おまけは07年発売のサンダル。Tyler Warrenさんというサーファー兼アーチストのモデル。彼は「ラグナビーチの若手ロングボーダー」(カリフォルニア州)。ラグナビーチは芸術家のたまり場で、わたしはよくドライブしたので懐かしくなった。

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【hmm・・なアドバイス】
 わたしは80年代まで、ずっと赤や黒のコンバースのスニーカーを履いていた。当時はあれくらいしか、カジュアルでカッコよいスニーカーがなかった。90年代になって、ハイテク・ハイプライス・スニーカーブームが訪れた。デザインもカラーも素材も豊富になった。だが用途やイメージはエクササイズ、ランニング、ウォーキングなど、やはりスポーツ色が強かった。

 しかもその大半は、アジアのスウェット・ショップ(非近代的な工場)で、低賃金労働で作られてきた。もちろんエコでも何でもない素材も使った。Simpleはそんなブランドとは違い「自分の履きたい靴」「気持ち良い靴」「地球にやさしい靴」というテーマで、リキまずゆるくやってきた。yukiさんのイメージと重なった。Feel goodな靴を紹介してくれてありがとう。今日は以上です。

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2008年2月15日 (金)

“発電シャツ”に見る自分発電トレンド

 一昨日(08年2月13日)に「ヒザ発電」のことを書きました。そのあとすぐに、別のニュースで『携帯電話を充電できる「発電シャツ」開発』があった。これは繊維を酸化亜鉛で覆い擦り合わせる動きで発電する仕組みだという。世は人間発電ブームなのか?

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 糸と糸が擦れ合って発電するという(イメージ図)

 着ているだけで、歩いたり走ったり抱き合ったり(昨日はバレンタインですし♪)すると発電できる服!今日は発電繊維で“自分発電”をテーマに。

【hmm・・なアドバイス29.“発電シャツ”に見る自分発電トレンド】
 The February 14 issue of the journal Nature details how pairs of textile fibers
 covered with zinc oxide nanowires can generate electrical current using
 the piezoelectric effect. Combining current flow from many fiber pairs woven
 into a shirt or jacket could allow the wearer’s body movement to power
 a range of portable electronic devices.

 引用元 http://www.gatech.edu/newsroom/release.html?id=1715

 「(08年)2月14日に発表されるthe journal Natureで、酸化亜鉛ナノワイヤで覆った2つの繊維を擦り合わせると電気が起きるという発表がある。それはピエゾ素子による効果(圧電素子ともいう)からの発電である。この繊維を編み込んでシャツやジャケットを作ると、着ている人の動きで発電ができる」 ジョージア工科大学のサイトの原文から拙訳しました。

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 原理的には『繊維の“毛”がブラシ状なって、お互いに擦れ合いピエゾ素子半導体がその動きを電気エネルギーに変換する』とある。研究発表では布1平方メートル当たり=最高80ミリワット。一昨日書いたヒザ発電では、歩く動作で7ワットだから、比べればかなり小さい。ヒザとヒフでは一文字違いですが、動きがそもそも違うのであたりまえでしょうか。

【圧電素子としての商品化はこれまでもたくさんある】
 ただヒザ発電のような重量もなく、装着するワザワザ感もなく、シャツやジャケットを着て、コードを携帯につなぐのが実現できればかなり自然です。たった今だって、世界中の男女が、iPodなどの携帯プレイヤーやゲーム機で、身体(耳)とデバイス本体をつないでいるわけです。違和感はほとんどない。ものすごい発明に化ける可能性もある。

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 開発者のZhong Lin Wangジョージア工科大学教授。技術英語を勉強
 したい方へ、教授の動画説明があります。

 シャツ発電、基本的にはピエゾ素子による発電を応用しているらしいが、この原理はかなり昔からあるもので、日本語では「圧電素子」として知られ、電子ライターやガスコンロのチャチャッの原理はそれです。こちらのサイトには圧電素子によるかんたんな工作が載っています。

 それなら今さら・・なのですが、日常に着る衣服の動きで発電ができるという発想だけでなく、「風で揺らぐカーテン」「キャンプのテント」でも発電ができる。そのような商品化までは及ばなかったとも言えます。

【応用はひろいかも】
 その実用化版として、ヒザ発電と同じく「軍隊用」と「医療用」を挙げているようです。たしかにこの二つはイケる。だがゴシゴシと衣服を洗うことがあるし(酸化亜鉛は水に弱いそうです)、軍隊用ではこんな問題もある。

 発電ジャケットと発電ヒザ装置をつけた兵士が叫んだ。
 「軍曹殿!」
 「なんじゃ?」
 「ヒザ、撃たれました!」
 「おぉ!それではもう発電ができないな!」
 「メンモクありません!」
 「ジャケットで発電はできるか?」
 「ホフク前進もムリです!」
 「ならば塹壕にとどまり、軍旗を振れ!」

 ・・・と軍旗に仕込まれた圧電素子を振り回すことで発電ができる。などと下らないことを書いてすみません(笑)。金曜日なのでお許しを。軍旗で発電できるなら・・・

 ・浦和レッズのサポーターの振る旗で発電する(スタジアムを見ればさもありなん)
 ・鯉のぼりでも発電できる(季節モノですが)
 ・フラメンコダンサーの衣装なら相当発電する(ピカピカできる?)

  日本の国旗にも圧電素子ファイバーを織りこみ、軒先に掲げれば玄関灯の発電ぐらいはまかなえるのかもしれません。そうなると未来の洗剤は「ホワイト&発電パワー!」なんてキャッチフレーズで「洗うと発電力が増す」が差別化になるのでしょうか?

【hmm・・なアドバイス】
 フザけましたが、大きな視点で見ると「自電自足」のトレンドが透けて見えてきます。日本の食糧自給率は4割切っているのは周知ですが、エネルギー自給率となると、なんと2割です。

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  8割も自前資源で発電できないのはかなりたいへん。先日来の農薬餃子事件もあり、たった1年強で10倍の価格となった石油価格の原料高問題もあり、効率優先だけの無防備な市場形成は急速に見なおされつつあります。「食糧もエネルギーも地産地消」が大きなテーマになりつつあります。

 東京ガスでは、家庭用燃料電池コージェネシステムのモニターを募集中です。いわゆる自家発電がモニター価格で年間10万円でできるそうです。「自家発電」と「自分発電」、大きな流れなのは間違いないと思います。今日は以上です。

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2007年12月 2日 (日)

“布のコンセプト”ショップ cocca

話がいつの間にか「手づくり」に流れて、Cherryさん(同僚)が言った。「郷さん、coccaってお店が代官山と恵比寿の間にあるんです。このお店のオリジナルの布が凄いんです」 ほら始まった。またわたしに何か吹き込んで、散財させようとしているな。だがHPをたどると・・・心にひっかかるワードがあった。

 “布のコンセプトショップ” 

coccaは布のコンセプトを売っているというのだ。「布のコンセプト」って何だろう?

布は布だ。コンセプトとは本質とか概念である。商品やお店には“コンセプト”が付きもの。「あの店のコンセプト、よくわかんないよ」とか「この商品のコンセプトは一体何?」と言うでしょう。あの店とかこのグッズは「何が売りなの?何が言いたいの?」という意味だ。とすると“布”にも何か言いたいことがあるのだ

coccaの布を見れば見るほど言いたいことがあるのがわかってきた。今日はミシン初心者の私にまた帽子づくりをしたい!と思わせたcoccaをテーマに。

       News_pic_1真ん中にはミシン。

【勝手にアドバイス Vol.287 “布のコンセプト”ショップ cocca】
一軒家を改装したショップには、ロール状に巻かれたオリジナルの生地が壁一面に取り付けられ、陳列棚にはアンティークレースやボタンなどの手芸用品が並ぶ。階段のある吹き抜け空間にはオリジナル生地を使った照明を飾り、2階はギャラリースペースとして開放するという。
引用元 http://www.shibukei.com/headline/3964/

 Cocca

同店のHPの冒頭には「代官山の駅にほど近い緑の映える一軒家で、オリジナルの布と布にまつわる様々な製品をあつかっております」とある。布のコンセプトを説明する4つの商品ラインがある。『昭和の復刻柄』『4素材の無地 coccaパレット』『定番柄(mizutama、shima-shima)』『クリエイターとの共作』。ひとつずつ気に入ったのをチェックした。

    101010908710m 
   このタイル柄はまさに「昭和の復刻柄」である。
   手書きのタイル柄で、まるで銭湯のタイル絵のようなほのぼのさがある。  

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 coccaパレットは表地がヘリボーンで裏地がガーゼの布。保湿・吸収がいいので、
 洋服にも枕にもクッションにもいい。めくれた面がガーゼで左手にはヘリボーン。

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 定番の水玉。佇まいと素材感が凄い。m当り3,780円もいい値段だけど。

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  楽しいのがクリエイターspoken words projectとの共作生地『ガムテ』『セロテ』。
 左はガムテープ柄、右はセロテープ柄。セロテで帽子づくりをしてみたい!
  cocca向けの素材として制作された。Cherryさんの一押しでもある。

たかが布、されど布の圧倒的な美しさ+存在感を感じる。こんな布を前にしてわくわくしないクリエイターはいないだろう

【イイダ傘×spoken words project for coccaイベント】
店舗の2階では椅子やクッションなどのインテリア商品を展示販売し、布を買い求めた布にふちがかりをするサービスもある。そこでは展示会や企画展も行われ、Cherryさんの注目するcocca 1st Anniversaryイベントはもうすぐである。

 Kasa          Kuro4   
 イイダ傘店×spoken words project for cocca  イイダさんのクロワッサン柄傘   

spoken words projectの生地でイイダ傘店制作の傘を20本限定で販売(すべて一品物 12月11日の12時から)。イイダ傘店(デザイナーは飯田純久さん)は主に映画や舞台、ディスプレイやファッションショー用の道具傘を制作している。20本の中に果たしてガムテ柄の傘はあるのだろうか?  

【運営会社と店舗づくりディレクション】
coccaは、大阪に本社のあるテキスタイル素材の企画・開発・販売の株式会社コッカ(こっちはKOKKAと表記してる)のアンテナショップである。コッカとは前の社名の「国華」に由来。なんと『国の華』である。

アンテナショップcoccaの総合ディレクションを手がけたのはBarden Barden。デザインショップの運営とデザインプロデュースをする会社で、同社の企業理念に「布のコンセプトショップって何?の答えを発見した。

日本の美意識を大切に

  1)デザイン性が高く 
  2)適正価格で 
  3)機能面を満たす 

ものを世に打ち出し、クライアントやクリエイター、関係業者と共に日本の景色をより美しく変えていくことを目標としています。高付加価値のモノ、コト、クウカン等をつくりだすことにより、グローバルな競争においても独自のゆるぎないポジションを築くことが可能であると考えています。
引用元 http://www.badenbaden.jp/info.html

日本人の美意識が反映されるモノで、日本の景色を美しく変える」。このBarden Bardenの理念とコッカの布づくりの技が重なってcoccaになったのであろう。

当たり前のことなのだが、デザインの原点は素材である。いくらデザインが革新的でも、素材がそれを表現できなければ伝わらない。素材が“コンセプトを語らない”のでは伝わらない。素材にこそコンセプトが必要であり、素材のコンセプトを上手にすくいとってデザインに移植するのもまたプロダクトデザイナーの仕事である。

【勝手にアドバイス】
コンセプト無き素材からクリエイティビティは発揮されない。あるバッグ・デザイナーも素材の展示会をよくチェックすると書いていた。自分の表現にマッチする素材探しを怠らないのだ。だから布だけでなく、金属や樹脂、ゴム、紙のコンセプトショップがあっていい

素材ありきはモノ書きにも通じる。ふと気になった誰かのひと言、新聞のコラム、本や雑誌の数行・・・これを石ころと呼ぶ作家もいるが、拾ってポケットに入れておく。いつか何か一文をものにする場面が現れるまでメモったり、PCに打ち込んでおく。素材がハマるテーマに出会えば、石ころ転じて一文になる。そうやってわたしも書いてます。今日は以上です。

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2007年11月24日 (土)

メンズノンノのエコバッグ

11月も後半の今日、すでに書店の店頭に並ぶ雑誌は12月号や1月号ばかり。いや12月に入るそばから来年の2月号の表紙で売り出す雑誌もある。そんな中、11月号から気になっていたのは(まったく)柄にもなくメンズノンノである。

 

12

郷さん、メンズノンノでエコバッグを取り上げています!」。例によって同僚Cherryさんからのタレコミがあったからだ。

ハタチ前後がターゲットで、ファッションだらけのこの雑誌でエコバッグ(人気ブランドとタイアップ)その組み合わせが新鮮だった。2007年10月号から12月号まで3号連続で、実費(1,000円)を負担するとブランド・エコバッグが入手できる誌上販売である。今日はメンズ・エコバッグというテーマで。

【勝手にアドバイス Vol.282 メンズノンノのエコバッグ】
人気のブランドとコラボレーションして制作した、話題のエコバッグを応募者全員にお届けするスペシャル企画を絶賛開催中。今月号は繊細な世界観が魅力的なファクタム!シンプルで美しいグラフィックデザインに加えて、コンパクトに折りたたんで携帯できるなど機能美も秀逸。さあ、いますぐ応募を!
メンズノンノ 11月号より

 

02  2007年11月号

このファクタムのバッグの表には「世界を上から見下ろしているだけでは物事を理解できない」というフレーズが入り、しかも折りたたんで腰にカラビナ(登山で使うロープをぱちんととめる金具)でぶら下げられるというファッションまで考えられている。

 

03  2007年12月号

ラッドミュージシャン(11月号)、ナンバーナイン(12月号)という人気ブランドとコラボレートしてのエコバッグ販売、結構ブログでも話題になっていて取り上げる人も多い。アニヤ・ハインドマーチのブームに倣っての企画かも知れないが、たとえばラッドミュージシャンブランドの洋服、とってもカッコイイ。こうしたブランドのエコなら・・・と思わせる。

 

Photo  帽子もイイ。
出典 http://www.ladmusician.com/photo/index.html

【若い層、男性もエコ意識は高い】
この世代の男性にもエコがいよいよ浸透してきたのか、それともメンズノンノの情報発信なのか。きっと両方ありなんだと思う。

博報堂が2004年から毎年実施している「環境に関する生活者の意識調査」では、2006年と2007年の比較では、「スーパーで自分の買物袋を持参する」は2006年の34.4%から2007年は42.7%まで高まってきた。

また年代層別の環境に関する関心度の高さでは、「非常に関心がある」は、50代以上が27.7%とトップで、次いで18~29歳が21.5%、わずかながら30代・40代(共に18.5%)を上回った。さらに男女別の「非常に関心がある」は男性26.9%、女性16.2%と、男性の方が高いのだ(ただし「まあ関心がある」を入れると女性の方が高い。いずれも2006年調査より)。

男性の間でも、それも若い層でも環境への意識が変わってきているというトレンドがあるのだ。Myバッグもそして遂にMy箸も持ち歩くようになったわたし的には、若者よ!どんどんエコかっこいいを追求しよう!と言いたい。こうした企画をした集英社メンズノンノ編集部も偉いと思う。

【若い世代向け女性誌を洗ってみた】
しかし本来エコといえば女性でしょう。結婚し子どもがいる女性では、エコ感度は相当に高い。本屋でその層の読む雑誌の表紙を眺めるだけでそれはわかる。

だが問題は、メンズノンノに対応する世代向けの女性誌でどうか?いくつかの女性誌の最新号の目次から、エコになんとなく近そうなワードを探してみた。

non-no』 着回し・買い足し・着倒し・・・たしかにコーディネイトもエコの親戚ではあるが、本質的にはエコと正反対。
anan』 綺麗道楽、性格美人、一人暮らしのCook Book・・・いくら見てもまったくそれらしいワードがない、おっと「ガーリー風水」はひょっとしたらエコ?いや恋愛エゴ?
Hanako』 30席未満の小さな店、ビストロノミー、リアルフード、デイリーフード。こんなワードの多いところはさすがはhanako、フードがらみでもエコぽいワードが散りばめられている。
Ray』 安いのに高く見えちゃう、Happy着回し・・・フレーズはnon-noと似ている。決戦ランジェリー(これには何となく惹かれた)。
ViVi』 最強でか目メイク(笑いました、いえ笑えません、ごめんなさい)、アウトドアガールでいこ!(相当遠まわしのエコかしら)、みんなのかぶりコスメ(これひょっとしたらエコ・・・?)
JJ』 着るだけで噂(う~ん、そうさね・・・)、去年と一緒(のカレ)じゃ噂にならない!(リサイクルも考えて)、ステディブランド(ちょっとエコかも)、3WAYヘア(意味不明だがどこかエコぽい)、護唇術(これはエコでなくてもいい)

ということで、エコバッグに関して若い世代の女性誌はメンズノンノに遅れを取っているようだ(他の号では超ガーリー・エコバッグという特集があるかもしれんが知らないんで)。

【勝手にアドバイス】
メンズノンノという、エコとはずいぶん距離があるような媒体誌からエコが発信されるようになった。それは、いよいよエコという切り口がマーケティングとして確立しつつあることを示している。メンズノンノのエコバッグを買った若者には、コレクションアイテムではなく、ぜひ日常シーンで使ってもらいたい。スーパーでもいいのだが、できればファクタムのショップでセーターを買ったとき「いえエコバッグ持っていますから」と言ってもらいたいものだ。

もうひとつの教訓は、「マーケティング施策はターゲティングの意外性にあり」である。メンズノンノ読者&エコバッグという意外性はGootきた。買物をするとゴージャスな手提げ袋を頂ける女性ブランドが多いが、一流ブランドが「手提げ袋を全廃しエコバッグに切替えました」と言うなら意外性はあるしメディアにもウケると思う。若い女性にはまだ時期尚早でしょうか?今日は以上です。

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2007年11月23日 (金)

“うふふ”マーケティング こぼれ話 帽子を探して

帽子デザイナーの山之井さんのお宅(下丸子)に到着したのは午後1時半。それから6時近くまで、Cherryさんとわたしのお騒がせ初心者2人、結構時間がかかってしまった。別室の上級の生徒さん(帽子がお似合いそうな可愛い女性)にも迷惑をかけてしまった。夕方遅くなってしまい、個展が開かれている蒲田駅前のカフェ『まやんち』にもうかがえなかった。

そこで日を改めて、まやんちにお邪魔して展示作品40点を拝見した。あるわ、あるわ・・・とわたしは思ったが、山之井さん曰く「40個展示しているんですが、とてもそう見えないんですよ」。いえいえ、形も色もバラエティ豊かで、真ピンクのハンチング帽はともかく、わたしにもかむれそうなUnisexもたくさんあった。そもそも40個をどんなスピードで製作されるのだろうか。

  Pinkhat  Pict0196 
  例のピンクのハンチング。         裏地がまた・・・おしゃれ!

購入したいと思ったが、いろいろ出費がかさみそうな予感があり、ぐっとこらえた。クラフトアーティスト展示即売会に行ければと思っています(at横浜赤レンガ倉庫 2007年12月7日~9日 ブースNo.102)。
 
     Akarengavol8 手づくりアートのプレゼントが探せます。

【まやんちにも、ひたむきがあった】
この個展を開く「まやんち」はマンションの2階にある‘隠れカフェ’兼お菓子教室スペース。カフェもお菓子教室も切り盛りする八代まゆみさんが店主でもある。ランチもやればカフェもある。教室もやる。帽子デザイナーさんに個展スペースもレンタルすれば、アルバイトもやとっている。お菓子教室の生徒さんは18歳から60ン歳までのお菓子好き。4人一組の良心的なレッスン形態。それをほぼ一人でやってのけるスーパーウーマン。すごいご活躍ですね、と言うと・・・。

 「お店をお休みにしても、やることが減らないんです」

休みの日でもなぜかTo Do Listsだけがどんどん増えてゆく。仕入、メニュー、店装、教室、HP、アルバイト雇用・・・。友人に一人でやるなんて無謀だと言われました・・・と話すものの、2006年12月20日のオープンからそろそろ1周年。いろいろご苦労は数知れずだろうが、八代さんも山之井さんに似て、笑顔+快活派なのでここまで切り拓いてきたのだと思う。こうべが垂れる。帽子が落ちる。1周年おめでとうございます

  Pict0203  スコーンあり。 

紅茶ポッドも帽子をかむっていた。「帽子のようにティーポットに被せて保温の役目を果たすティーコジー」(まやんち店主ブログより引用)はユザワヤで布を買った手づくりだそうだ。余談だが、横浜出身のCherryさんはユザワヤ派、池袋育ちのわたしはキンカ堂で、手づくり用品をよく買いに行った。

  Vfsh0081 紅茶ポットの帽子(まやんちブログより)。

【絆は自他に厳しいところに生まれる】
「ひとりでは限界がある」と思いながらも、前を向いて日々限界に勤勉に挑んでいると、いつの間にか人の輪ができる。何かのきっかけがやってくる。「東税健保の会誌に掲載されたのを見ました」「ブログに取り上げさせていただきました」「女もすなる帽子づくりをしたいのですが」。こんなきっかけはとても小さいけれど、響きあって輪も広がるのが今どきのWeb時代の良いところである

帽子展示と料理教室。山之井さんと八代さんの絆は、風雪の中でお互いを温めあうビバークに似ているが、決して馴れ合いではない。ドカ雪に備えて装備や心構えは厳しく要求し合う、そんな約束のある助け合いである

【帽子づくりに手袋探しを見た】
山之井さんの帽子のこと書き出して、最初に頭に浮かんだのは「手袋」である。

  “ほしいものを手に入れるためには、我慢や苦痛をともなう。しかし、自分の我がまま
  を矯めないでやっているのだから、不平不満も言いわけもなく、精神衛生上大変いい
  ことを発見したといえます

  「手袋をさがす」 『夜中の薔薇』 向田邦子著

文章の達人向田さんにしてはストレートな表現が目立つこのエッセイは、やりたいことを、周囲のオトナたちの諫めに反して貫く決意表明がテーマである。寒風の中、「自分がどうしても欲しい手袋が見つかるまであきらめない」という表現で、寒くてもヒビ割れても自分探しを貫く姿が、山之井さんとかぶった。

わたしの文章構想力の低さゆえに、手袋の話と帽子づくりをからめることができなかったが、その2つがわたしの中で響き合っていた。

 Cherry
 相棒Cherryさん(無許諾掲載で怒られるのでちょっと小さめに_笑)。

【仕事のきっかけは類似しています】
山之井さんとわたしには類似点もある。それは仕事のきっかけである。

山之井さんは本屋で読んだ「仕事の教室」で帽子を発見し・・・と書いた。わたしも、前職の末期に某地方都市に出張した際、ある本屋に立ち寄りそこで中小企業診断士のテキストを開いた。そのとき経営コンサルタント職を“発見”した。正確に言えば「それになろうと考える自分を発見した」。出だしはかなり軽いのである。

それ以前からコンサルタントというちょっといかがわしい雰囲気をかもし出す人々と交流はあった。仕事に興味があった。だがまだ「やろう」と思うものではなく興味をただ沈殿させていた。それになろう、それをやろうと思うときは、沈殿がだんだん膨張し、ある日堰を切ったように飛び散る必要がある。沈殿という興味とトリガーがセットなのである。

山之井さんにとっての帽子もそうだったに違いない。絵を勉強していたからこそ表現欲が根底にあって、それが満たされない仕事にうっ屈して・・・飛び散った。

わたしは「帽子っていいな」という雷鳴に頭を打たれたその週末に、近所のリサイクルショップでひとつ購入した。打たれる前には自分を変えたい、自分がひたむきになれることに身体をあずけたい、そんなうっ屈があった。心のうっ屈が身体に伝わって「頭から変える」帽子になった。

【いくつになっても自分を変えることはできる】
わたしは今頃自分探し?と言われる年齢ではある。だが向田さんの「手袋をさがす」の最後のくだりにこうある。

 “でも、この頃、私は、まだ、合う手袋がなく、キョロキョロして、上を見たりまわりを
 見たりしながら、運命の神さまになるべくゴマをすらず、少しばかりけんか腰で、
 もう少し、欲しいものを探して歩く

このエッセイは1976年、氏の47歳の時の作品である。いくつになっても自分を変えることはできる。今日は以上です。

 Natalie24 帽子も似合うナタリー・マインズ(Dixie Chicks)

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2007年11月22日 (木)

自分の帽子を探して――個人を結ぶ地球サイズのビジネスの可能性

今日はビジネスメディア誠で連載する“うふふマーケティング”へのリードです。

郷好文の“うふふ”マーケティング:
自分の帽子を探して――個人を結ぶ地球サイズのビジネスの可能性
なぜ人は帽子が好きなのだろうか。最近帽子に目覚めた郷氏は、1日弟子入りして帽子作りに挑戦。生まれて初めてのミシンを踏みながら考えたこととは……。



・・・肩に力が入っている。わかっていても抜けない。線路は続くよどこまでも♪の電車のように運転はスムーズにも行かない。線路の“枕木”続くよ・・・どこまでも♪のようにコトコトコト・・・が精一杯である。だが次第に縫うコツがわかってきた・・・

今週はミシン初心者の帽子づくり体験から感じたことを書きました。

体験教室、終わってみると4時間以上経過して、同行のCherryさんともども「疲れた~」、いやむしろ生徒より先生がくたびれただろう。「こんなに疲れる生徒は始めてかしら」と帽子デザイナー山之井美穂さんは思ったに違いない。好奇心だけは旺盛なわれわれを迎えていただきありがとうございました。明日は帽子からこぼれ出た話をランダムに書きます。
   
         ************************************

※先週のビジネスメディア誠連載で書いた『途上国から世界に通用するブランドへ――マザーハウス』のバッグ生産地、バングラディシュに、ご存知の通りサイクロンで大被害がありました。先週末、研修旅行で訪れた上海のホテルでCNNなどを見ていました。研修中、誰からもその被災の話題がなかったのは残念だった。

  Im20071117ns001y3471711200713  
  出典 http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20071117NS001Y34717112007.html

11月15日木曜日、バングラディシュの南西部を襲ったサイクロンはカテゴリー4という二番目に大型のサイクロンで(最強はカテゴリー5)、1分間の最大風速は240キロに達しました。政府当局者は、死者3,500人、被災者の数2,700万人、そのうち今現在85万人が緊急援助を待っていると試算しています。
引用元 http://www.afpbb.com/article/pressrelease/contribution/2315239/2378236

マザーハウスの山口さんのメッセージ。ご健在でかつしっかりされているご様子、被災の中でも援助のことを考える姿勢、さすがです。
http://www.mother-house.jp/topics/2007/11/post_25.html

三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほフィナンシャルも義援金を送るそうです。フラットな地球、義援もフラットでありたい。今日は以上です。

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2007年11月19日 (月)

女尊男卑の上海のウェディング

大気汚染にはヘキエキした上海2泊3日の旅だったが、おもしろいこともたくさんあった。

始めて訪れた1997年、ちょうど10年前とは様変わりの上海だった。ビルディング、広い道路、そして自動車の数、人いきれ・・・上海の人口は97年の1300万人から急速に増えて、2007年には1800万人に達した模様。これは実人口であり、6ヶ月以上滞在の出稼ぎを含めると2000万人近くになるという説もあるから、過去10年間に千葉県の人口分が丸々増えた勘定である。

その膨張さを圧縮して体感した2泊3日だった。今日はその余韻が明日になって冷める前に、わたしのメインイベントだった「上海ウエディングドレス工場見学記」だけ書いておきたいと思う。

【勝手にアドバイス Vol.279 女尊男卑の上海のウェディング】
知人のGさんが工場長/董事をされているワタベウエディングがその訪問先である。哺東地区郊外のウェディングドレスなどを縫製する工場に案内していただく。上海中心部からトンネルを抜け哺東地区を走ると、わたしが見た土地しかなかった10年前とはまったく違う光景が広がる。フィナンシャルセンター、高層マンション、欧州資本の商業施設、そして広い道路・・・共産資本主義というか計画資本主義というのか、とにかくその事業推進力には恐れ入った。

40分かからず5階建てのワタベウェディングの工場に到着。ここで花嫁の夢が縫われるのだ。数々の表彰状のあるミーティングルームに案内され、工場のこと、中国のウェディング事情をうかがう。お話もそこそこにさっそく見学を開始した。

 Logo 日本人の国外結婚最大手

まずウェディングドレスの素材となる布地やレースなどの材料を検品し在庫する部署から。検品所の次の在庫部には大量の「夢」材料がある。ま、男にはどれも同じ白やピンクに見えるが、女は違う瞳を持っているのだろう。同行したTomoyoさんとYukaさんは瞳孔が開いていた(大げさです_笑)。

オーダーの大半は日本のブランチから。日本の花嫁の差別化は、いと詳細なので在庫も増える。必要量を裁断し、型紙作成と裁断部に回す。

わたし自身が最近、ある縫製体験をしたので、型紙を作る部署が興味深かった。ドレスの大半は日本向けだから、送られた採寸データをCADに出力し、型紙をプリントアウトし、ざくざく切る。サイズはあるが、標準デザインから少しだけこだわりで変化をさせる。小さな要望で全体のシルエット(型)が変わるのも珍しくないとのこと。一生に一度!と思うからこそ・・・だが、大変な商売である。

さて縫製のセクションに行く。そこにはミシンこそずらりと並ぶが、作業の大半は手縫いである。和気あいあいな雰囲気で、班の女性工員が並んで縫う姿はほのぼのとしている。それも「ウェディング」という夢のある職業だからだろうか。離職率は中国で例を見ないほど低く、その代わりオバサンが多いとのこと(笑)。

ワタベブランドやOEMでドレスを製作する部門にはデザイナーがいる。憧れの職業。社内のコレクション向けにもデザインをするが、トルソにハギレで、さまざまなヒダヒダやモワモワがデコレーションされていた。企業秘密の関係で、このあたりは写真が撮れなかったのでぼやかしで。

   Pict0225

工場見学の末尾に書いておきたいのはタキシード部門の小ささだ。ウェディングドレス部門を100だとすれがせいぜい5から10ぐらいだろうか。男はあくまで女の引き立て役なのだろうか?

【女尊男卑の上海のウェディング】
工場見学終了後に次第にその謎が解けた。最初に答えを書いてしまうが「アルバムを重視する」である。

中国で縫製するウェディングドレスの需要先は、いくら経済発展をしたとはいえ(何十万もするので)依然として日本輸出が主体である。中国向けはレンタル用のドレスが主体。そのレンタル・ドレスには二つの用途がある。ひとつは披露宴での着用、もうひとつが撮影用である。そんなの当たり前と言われそうだが、撮影用としての執着心がまったく違うのだ。

お店を訪れドレスを選び、撮影の日を予約する。それにも時間がかかるのは予約が混んでいるからだ。何ヶ月後かの撮影となる。たっぷり1時間半はかかるお化粧と着付けを経て、アルバム撮影の段取りへ。ワタベウェディングはホテル・オークラ系列のホテル内に店舗を移し、スタジオがあるのでそこで撮影というケースが多いが、スタジオを持たない店舗ではロケ地を決めて、カメラマン・照明・ボード持ちをそろえてロケを張るのである。以下、あるサイトからの引用。

撮影した写真は227枚。すでにフォトショップでデジタル加工されて、店舗内のパソコン内に保存されていた。私たちは、この中からアルバム用の写真を24 枚だけ選ばなければならない。つまり、10枚に9枚は廃棄することになるのである。ポスター用やフォトフレーム用の写真は、この24枚の中からを選ぶことになる。
引用元 http://tnkoumei.typepad.jp/china/

私達がワタベのショップに伺ったときも廊下で美しい花嫁が撮影モード。花嫁のポーズの作り方のうまさといったらまさにモデルである。一方で新郎はといえば、花嫁をストストと追いかけるだけで、かわいそうに一枚も撮ってもらえていない(笑)。オロオロする男性を見ると、もちろん初めてではないが(笑)結婚のむなしさに触れた。

   Pict0229  ワタベウェディングのスタジオ。

さて200枚の写真をどうするのか。ワタベに限らず婚礼店舗には、ひとつひとつの接客テーブルにPCと液晶画面が備えられている。一度に撮られた200枚からアルバムづくりをするために繰り広げられるのが、女尊男卑の上海婚礼である。

【勝手にゴホゴホと咳き込んでアドバイス】
歴史を紐解けば国際都市であり、文化大革命の頃には流血もあった。だがそうした歴史をリニアモーターの超スピード(400km超)で吹っ切るように、計画的にすべてを過去のモノにしている。それが今の上海である。

だからこそ結婚事情にもスピード変化がある。元々アルバムづくりを大切にしてきた市民性があるにせよ(国際都市上海ならでは)、200~300枚もデジタル画面に写してマウスで選ぶのは(そんなハードとソフトが出現した)つい最近に違いないのだ。新しいモノで国土を一掃する国民性ゆえである。

こういう国に「もうちょっと考えたら」とは言えない。それがわたしからのアドバイスである。それは上海の誰もが、バブルが弾けるまで誰からのアドバイスをも聞かないからだ。今日は以上です。

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2007年11月15日 (木)

途上国から世界に通用するブランドへ――マザーハウス

今日はビジネスメディア誠での連載“うふふ”マーケティングへのリードです。

郷好文の“うふふ”マーケティング:
途上国から世界に通用するブランドへ――マザーハウス
ジュートという麻素材が特徴のバッグブランド「マザーハウス」。商品が作られているのはアジア最貧国ともいわれるバングラデシュ、創業者は25歳の若い日本人女性。マザーハウスに秘められた可能性と、克服すべき課題とは……?

マザーハウスの正面突破のビジネスパワーに感動したのがきっかけでした。表面+側面から取材をいたしました。台東区入谷の素敵なお店だけでなく、名古屋の展示まで拝見しました。

   266pxflag_of_bangladesh_svg バングラディッシュ人民共和国国旗。

創業者の山口絵里子さんの想いとご苦労は、その書籍でも知ることができるのですが、氏のブログを読みますと、同時進行でそのご苦労を共有できます。ああ!山口さんは今日も(今夜も)頑張っている。それを思えば頭が(それこそ)ストンと下がります。まだまだ自分は何も頑張っていない、もっともっとやれることがある、そんなポジティブなスピリットをもらえます。

自分一人で何ができるもんか・・・。しかしどんなことも、きっかけはたった一人の想いから。少しずつ何かを変えようと思い続けてやり続けること。そうすると誰かがあなたの活動を見ていてくれる。認めてくれる。だんだんと変わる。そう信じて、もうすこし&ずっと(!)頑張りましょう。次週の誠連載でも(もうちょっと等身大ですが)そんな素敵な方を取り上げようと思っております。

明日から3日連続でちょっと趣向を変えて(久々の)“マーケティング・エンターテイメント”をお届けします。お読み頂き、ちょっとでもパワーを出していただければ幸いです。今日は以上です。

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2007年11月 2日 (金)

注文靴2.0 Left Foot Company

今週、東京ビッグサイトで「中小企業総合展2007」が開催された(2007年11月2日まで)。中小企業診断士だからというわけでなく、お客さんは中小企業の方が性に合っている。展示会に参加して、中小企業の息吹を感じようと思った。「日本で最大級の規模」とうたわれているように、展示規模は600ブースと多い。隅々まで見たので、最後には疲れて脚が引き攣った

引き攣ったので椅子に腰掛けて休んでいると、人だかりがあった。何か足に関係している商売らしい。攣った足に朗報だろうか?と立ち上がってそのブースに行くと、見学者の一群(20代の男性たち4、5名)の一人が、椅子に腰掛けて靴下を履き替えていた。黄色と黄緑色で格子柄。何かしら・・・と見ていると、どうやら靴下を履いた足を計測するらしい。

計測した足のデータを元に注文靴を作るというサービスなのである。名前はLeft Foot Company。今日は引き攣った脚(それも左足)をかかえてのアドバイス。

  Left01

【勝手にアドバイス Vol.269 注文靴2.0 Left Foot Company】
計測の仕方をじっと見ていたが、右足に黄緑、左足に黄色の靴下を履き、ズボンをたくしあげて円い台の上に乗る。最初に右足を真ん中において、スキャンがスタート。

 Process1 こんなスキャナで。

スキャナが仕込まれた機器が、その円い台をゆっくりと一周し、その間に足首から下全体の3次元コピーをつくる(説明には15ヶ所からのデータを取得するとある)。スキャンデータは展示場のPCに送られ、そこからさらにフィンランドにある本社に送られるそうだ。本社のサーバとソフトウェアで解析したデータが、再び東京に送り返され、三次元の立体的な足首モデルが画面上につくられる。データがネット上に蓄積されるのだから、注文靴2.0とも表現できる。

 Process2_2  フロー

足は左右大きさが違う人もいれば、指の長さなども違ったりする。足を無理やり靴に合わせている人も多い。計測・注文後4週間でお渡しできる。  

Left_company1

【インターネットの普及と共にシステム開発】
1998年、私達は3D技術を用いてお客様の足の細部の計測が可能なシステムの開発を始めました。3年間の研究を経て、leftfoot companyの土台となるCMSシステムの開発が完成しました。 (中略) スタイリッシュなデザインと最高の履き心地は靴製作における最も重要な課題であると考えます。そして、それはleftfoot companyのコンセプトによって新たに、独創的に高められていくことでしょう。
引用元 https://shop.leftfootcompany.com/2007/Company.aspx

創業者のJarno Fonsen氏は製靴ビジネスを営み、1990年代からこのアイデアを思いつき、開発構想を温めた。フィナンシャル・タイムズの記事によれば、開発には13.1百万ドルが投じられた。このシステムでは足を15箇所のデータから精密に計測し、データはエストニアの工場に送られ、コンピュータ制御でカッティング、自動製造システムにより、注文靴がつくられる。

 43365  
 なぜLeft Footが社名なのか、展示場の通訳さんに聞いたが「わからない」そうで。

デザイン・バリエーションも多彩。トラッドなラインから流行のテイストまで幅広いチョイスがあり、紐などのアクセサリーも選択できる。メリットは一度計測すれば、次回からは来店せずに、インターネットから注文ができるということとしている(固有のIDナンバーが発行される)。価格は4万円台~7万円台。クラッシック、スポーツなどのラインがある。

 Left_collection バリエーション。

【Left Footの強み】
この企業の強みは何だろうか。3Dカメラでの測定は、日本の注文靴店でも導入しているところはある(かなり高価である)。システム測定ではなくても、ワシントン靴店をはじめ大手でも注文靴を受け付けている。価格も42000円から、注文後30日(いずれもワシントン靴店の場合)だから、Left Footと大差ない。もちろん品質面の差異は無視している。

Left Foot Companyはスピードで競合と較べてイーブン、価格でもイーブン、デザイン・バリエーションは他社より多い。品質は展示会でサンプルを見た限り、わたしの目には上質である。だが決定的に差があるかどうかは、リピーターが増えないとわからない。まだ日本では梅田店一店舗である。ヨーロッパを中心に世界で12店舗あるが、この店舗数が増加することが、経営面では強みとなるのは間違いないが、店舗が増えてもっと価格が安くなるとも思えない。

そう考えると、「注文靴を(経験ある技術者要らずで)正確につくります」が同社の売りであり、競争力の源泉は「3D測定システム」なのである。

 Osaka  同社梅田店。

スーツ業界ではレディメードとイージーオーダー、注文服という棲み分けがある。Left Footもワシントンもイージーオーダーにあたる。生地(デザイン)を選んで採寸(3D測定)してもらう。既成品よりフィットする品がリーズナブルに仕上がる。この習慣が靴においても普通になることが、同社の目標だろう。

【勝手にアドバイス】
だから「3D計測サービス」を売ることもできるはずだ。

Left Footにとっては、システム投資を自社直営のサービス(靴販売)で回収することが第一だが、買い手からすれば、お気に入りのブランドやデザイナーの注文靴が欲しい。Left Footで計測し、そのデータを著名ブランドに送る。そこで生産をする。当然マージンは取れるし、実際にはOEM生産をしてもいい。

おまけのアドバイス。顧客のからだのさまざまなデータを店頭で取り、3Dに解析し、それを商品化のラインに落とすデータに加工というビジネスモデルもありうる。靴だけでなく、注文服、注文帽子、注文手袋、注文ブラジャー・・・などに展開ができそう。採寸だけしかできない店舗員が不要にもなり、顧客データを、カルテ的に蓄積もできるし(個人情報保護は厳密にやらなくてはならないが)、販促活用もできる。

だが体形変化を3D的に察知され、「お客さん、最近メタボですね・・・スーツを作る前に体をつくりましょう」と言われるのは、正に勝手なアドバイスである。今日は以上です。

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2007年10月30日 (火)

開襟オヤジよりアメリカン・ネクタイ

日本人と韓国人を探したければ、ネクタイをしている奴を探せ」 

昔、シンガポールあたりでそう言われたような気がする。クソ熱い地域でも律儀にネクタイをするビジネスマンは、世界中探してもその2カ国以外にはいないという理由からだ。ジャポネががんばってネクタイをするのは、きっとシンガポールだけではないだろう。

だが昨年あたりから本格的にCool Bizが普及し、今年は気候がCoolになってきてもずっとノータイの人を見かけるようになってきた。夕刻、オフィスから一歩出るとネクタイを外す人の姿も見る。こんな状況が続けば、ネクタイ業界はいよい淘汰か・・・と思っていたら、アメリカからヤンキーなネクタイ業者がやってきた。

       Ws215577 ギターではなくネクタイです。

【勝手にアドバイス Vol.267 開襟オヤジよりアメリカン・ネクタイ】
米ロビンが閉鎖的なネクタイ業界を変える。ネクタイのスーパーサイトを開設 
-これからは職業・シーズンに応じてネクタイを選ぶ時代-
米イングリッシュロビンはこのほど日本の消費者に向けた
ネクタイのサイトを開設した。ネクタイジャパンというこのサイトは、2年をかけてアジア地域で最大級となるオンラインネクタイストアを目指すことを明らかにした。
出典 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000000408.html

     Ws229345 Ws215573  Ws218037 どれも・・・。   

こんな謳い文句で通販サイトを立ち上げたのがイングリッシュ・ロビンという商社である。サイトにはぐっとくるネクタイもあるが、正直言って日本人離れした趣味も数多く陳列されている。いわゆる「アメリカン・テイスト」である。もちろん蓼(たで)食う虫も好き好きというから、人のチョイスには文句はつけない。

【アメリカン・テイストが日本のTPOにハマるのか?】
前職でしばらく米国に駐在していたころ、同僚兼わたしの英語の先生だったスタンのネクタイは、実にアメリカンだった。ちょうど今どきなら、彼の胸にはきっと黒地にオレンジ色の蝙蝠(コウモリ)が散っているだろう。南カリフォルニアのオフィスでは、蝙蝠もかぼちゃもまったく気にならなかった。むしろ日本人の地味なネクタイがカリフォルニアに合わず、なんだかなぁ・・・と思った。

だからイングリッシュ・ロビンのテイストも、いずれパーティや会合から日本でも流行りそうだ、とは思う。

ポイントは、同ネクタイ販売サイトを運営する企業、イングリッシュ・ロビンの社長タイイチ・フォックス氏が語るように、「温暖化の影響で、ノーネクタイの習慣は間違いなく普及するが、智恵次第ではネクタイ業界は生き残れる」という点だ。日常のビジネスからネクタイは徐々に姿を消してゆくのは間違いない。それを指をくわえて待っているのではなく、TPOでネクタイを生き残らせるために需要開拓をすべきだ、という主張である。確かにそれは正しい。

     Ws226258     Ws215584  それにしても・・・・。

【日本の雄、三松商事では】
日本の業界も何年も前からノーネクタイ・トレンドに抗い、また活路を関連商品に見出してきた。ネクタイ業界の雄、三松商事における戦いがその典型であろう。

たとえば月替わりネクタイの提案、タイハングという結び不要ネクタイ、携帯用ネクタイケース、ネクタイ生地をあしらったボタンカバーなどは、ネクタイがらみの商品開発である。ネクタイにiPodを入れるという発想で話題になった『アイポケット/iPocket』という商品まで開発した。これは「ネクタイ多様化」戦略。

 Tiehang02_topics  Ipocket_tie2
  タイハング    iPodを入れます。  

コム・サ・デモード・メン、ケイタマルヤマのブランドの扇子の販売やブリキのおもちゃの取扱い、宝石地球儀(地球儀に宝石がちりばめられている)などは「脱・ネクタイ専業路線」である。なにしろ、36歳の小堀社長の理念は『継続は悪、変化は善』である。業績は40億円を越えていた2002年から2005年には約32億円となりながらも、商品ラインの拡充と利益確保にまい進している。

1991年には年間5600万本のネクタイが売れたが、今年あたりは3000万本程度に縮小が見込まれている。その中で、新規参入のイングリッシュ・ロビンはTPOという切り口で、ネクタイそのものの需要喚起をする。一方、老舗の三松商事は、ネクタイ比率を下げて生き残りを賭ける。好対照である。

【締まりのない開襟オヤジを量産してほしくない】
個人的にはネクタイは嫌いではない。派手なネクタイが好きだ。エコのためCool Bizには加担するが、暑くてもネクタイはOKである。なぜならノーネクタイだけを推進すると、ますます締まりのない「開襟オヤジ」が量産される。わたしは開襟オヤジよりアメリカンがいい。

結局、ネクタイ、シャツ、スーツ、ネクタイピン、靴、靴下・・・など、たとえドブネズミ・ルックであっても、一連のデザイン・パッケージになっているのだ。それを無視してノーネクタイだけを推進するからいけない。

【勝手にアドバイス】
ファッションは文化である。だからこそ意識改革を経て消費が変わる。この順序なのである。やはり多くのビジネスマンがまだまだファッションに受身過ぎるから、消費が変わらない。ネクタイも、ネクタイ関連需要も伸び悩むのである。

いっそ女子高生に学んではどうか。制服や制鞄という制約の中で、短くしたり、アクセをぶら下げたり、リボンを付け、さらにワザと切ってボロファッションにする。あのファッション陶酔へ執念たるや見事である。だがそれは、スネ毛を見せるとか、スーツにハサミを入れるとかいうことではではないので、くれぐれも。

最後に個人のPRを。NTTドコモの季刊誌『Anywhere/エニウエア』 2007年12月号にわたし(郷好文)のインタビューが掲載されています。テーマは行列マーケティングでした。ドコモさん、ありがとうございました。今日は以上です。

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2007年10月28日 (日)

アイウェア・オブ・ザ・イヤー2008は技術の結晶

先日オフィスで、同僚Sさんが立ち上がり、うつむいて何かを取ろうとした。その瞬間、わたしは彼を頭の上からのぞくようなかたちになった。Sさんは眼鏡をかけている。何気なく眼鏡のシルエットに目が入った。すると・・・「9.999(フォーナインズ)だ!」と心の中で叫んだ。

 9999_2  独特の形状。 

フォーナインズのフレームは蝶番と智(ち)の形状に独特なデザインがあり、頭を包み込むようなかたちがコンセプトである。さらにパッドにもシリコン素材を使うなど、かける人の目線で純度の高い眼鏡をつくることを社是にする。フォーナインズのことを以前ブログに取り上げたので、その形状をひと目で察した。

「彼って案外にオシャレだね」と同僚のCherryさんに言うと、「奥さんからムダ遣いを厳しく絞られているって言っていたのに、そんな贅沢ができるなんて意外」。2人で陰口をたたいてしまった。すみませんSさん、でも似合っているぜ。

【勝手にアドバイス Vol.266 アイウェア・オブ・ザ・イヤー2008は技術の結晶】
だが今日はフォーナインがテーマではなく、アイウェア・オブ・ザ・イヤー2008で機能・技術部門賞に選出された一品、NICO-DESIGNの「TORNADE」がそれである。

 002_tornade 

超薄型のスティール三層を重ねて、シャープな軽さを見た目にも機能的にも実現させたNICO-DESIGNの「TORNADE」が受賞。100%抗アレルギー素材を使い、リサイクルも可能である。
引用元 http://www.excite.co.jp/ism/concierge/rid_942/

IOFT(メガネの国際総合展)のサイトでの紹介もあわせると、このTORNADEメガネは、本体が成型加工(打ち抜きだろうか)した薄い鉄の板を3枚重ねてマイクロリペットで止めた。蝶番も鉄製、テンプルチップにはシリコンを用いてアレルギー対策をした。フレームは鉄ゆえに、リサイクルが可能。

【NICO-DESIGNの「TORNADE」のデザイン】
下の写真から見ると、三層構造はレンズ部だけでなく、テンプル部も同じである。表側と裏側(皮膚側)はフレームの形状であり、真ん中の層にはどうやらスリットが入っている。

 003_tornade 三層

微細な加工とディティールにこだわったデザイン。薄い三枚の鉄の板をリペットで止めるというアイデアもイタリアンテイストがある。普通なら溶接という手段がとられるところだ。こんなデザインは中国製品に求めるまでもないのはもちろん、メガネ産地である福井県の鯖江市のメガネ屋さんからさえ出ないのではないだろうか。

 Tornade  

同展示会では他にもタカノリ ユゲ氏の「フォーク」(バッファローの角を加工)などこだわりのあるメガネが受賞したが、およそ日常には派手すぎるデザインが多い。だがTORNADEは、ぱっと見たところはそれほど珍しい形状をしているわけではない。ギミックさはなく、ちょっと未来風かな?と思う。だが近づいてよく見れば、スリークなデザインには繊細さと大胆さが両立しているのである。イタリアの素材加工技術は凄いという話は聞くが、マイクロリペットでフレーム部品を留めるという精度が素晴らしい。

【NICO-DESIGNは創業20年の会社】
今年で3年連続でアイウェア・オブ・ザ・イヤーTOKYOを受賞したNICO-DESIGNは、1987年創設のイタリア トリノのメガネ専業メーカー。Giovanni Vitaloni氏が起こした自動車部品工場が起源で、もっとデザイン重視のプロダクトを創りたいという志から、メガネフレームカンパニーを創業。創業後15年でイタリア国内で20位以内に食い込み、毎年100モデル以上を発表している。
出典 http://www.nicodesign.it/eng/index.htm

 002

メガネのデザイン、加工だけでなく、素材からの見直しもする。恐らく素材メーカーと共同だろうが、「icelite」と呼ぶ素材まで作り、一般のアセテート素材と同じ加工ができて、それよりも40%も軽い。スチールシートといい軽量化素材といい、前例否定のデザイン発想である。

日本での総代理店は鯖江市のオリエント眼鏡。NICO-DESIGNが気になる人は、こちらに卸し先の店舗を問合せしてもらいたいが、一箇所確認できたのは眼鏡の中村(横浜市中山、鴨居、ららぽーと横浜に店舗あり)である。こちらにはフォーナインズもあるようだ。

 Vanni_pop  NICOのイメージキャラのようだ。

【眼鏡のリサイクル】
TORNADEでもうひとつ気になった点がある。それは「リサイクルが可能」という一文である。フレームはスチール100%だからだろう。普通の眼鏡はチタン合金、アセテート、ニッケルクロム合金、金合金などでつくられており、フレーム自体の素材が基本的にリサイクルに向いていない。そればかりかテンプルは鉄、蝶番は合金など、複数の素材が使われているので、バラさなくてはならない。

だからリサイクルではなく、途上国などでリユース(再利用)が行われている。「ライオンズ眼鏡リサイクル・センター」では、1996年以来、世界で3,700万個以上の眼鏡を収集し、途上国に配布、主要な眼鏡店でも受け付けてくれる。

  Glasses 同サイトより。引き出しに眠る眼鏡はリユースへ。

だがTORNADEは耳あてとパッドを部分を除き、鉄製だというので、文字通りのリサイクルが可能。プロダクトの環境との共生意識が眼鏡にもやってきた。

【勝手にアドバイス】
同僚Sさんがフォーナインズなら、当社の秘書室には眼鏡美人もいる。かたや営業のODさんように3プライスで、もっとも安価なのを3本まとめて作るヤツもいる(失くすからだというが・・・いったいどこで失くすの?)。

トータルでは単価も市場規模の横ばいと言われる眼鏡市場。だが「格差」というより「こだわり」がある人、ない人、ちょうどよい塩梅になってきたのではないだろうか。成熟市場だからこそ、デザイン格差をつける時代になった。今日は以上です。

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2007年8月 7日 (火)

Hat Love/帽子ラブ

今年もいよいよ暑くなってきた。陽射しが刺すように痛いので、最近わたしは帽子をかぶって通勤、顧客訪問をしている。まだ板についてはいないが、帽子の自分に慣れてきた。似合っているわね、というお世辞にも慣れてきた。帽子をかぶる理由は陽射し以外にも二つ理由があるが、今日はそれらはテーマではないので割愛する。

 Photoいずれ探検ハットもかむりたい。

わたしに触発されたわけではなかろうが、同僚のCherryさんもジュリー(沢田研二さん)がかぶるような素敵な帽子を買ったという。カタチも色も素材も羽根も、キュートなのである。ぜひかぶってきてほしいものだ。そんなこんなで、巷では帽子が流行っているように思われる今日この頃、帽子をテーマにしたい。

【勝手にアドバイス Vol.218 Hat Love/帽子ラブ】
「帽子かむり」という、日本の会社員としてはマイノリティになったわたしは、当社も加入している東税健保(正確には東京税務会計事務所保険組合)の機関誌『東税健保だより』に帽子づくりの記事があるのを見逃さなかった。こうした機関誌をじっくり読む人も少なかろうが、帽子をかむる男性というマイノリティになると、端端に目はしが効くようになるものである。

 Logo61  山之井美穂さんのメッセージ。 

帽子デザイナー山之井美穂さんのアトリエ L'ART DE CHAPEAUX(アール ド シャポー) では帽子づくりの体験レッスンが受けられる。その体験記事から引用する。

体験レッスンで作る帽子は、布帛で作るカジュアルなツバ付帽子。「芯を入れて、ツバの角度が変えられるように作ります」と山之井さん。洋裁初心者でも簡単にできると言うが、ちゃんと使い物になる帽子が出来上がるのか、ちょっと不安…。
引用元 http://www.touzeikenpo.or.jp/backnumber/taiken/07.08bousi.html

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生地を選び、型紙をあてて切り、生地をアイロンがけ、それぞれのパーツをミシンで縫い合わせる。縫い合わせた後は「割台(わりだい)」と呼ばれるアイロン台を使い、縫い代にアイロンがけをして曲線を仕上げるそうだ。ぜひ参加したい!と思ったのだが、なんと女性オンリー。とても残念。ベーシックから特別クラスまでさまざまな帽子が作れるそうだ。体験料金は材料込みで7350円。他にも月1回の通学コース(ベーシック、アドバンス、スペシャル)があるそうだ。
http://homepage3.nifty.com/hatlove/

【帽子デザイナー山之井さん】
山之井さんはそもそもは普通のOLをされていて、勤め帰りに帽子の基礎を学び、帽子製造会社に転職された。そこでみっちり技術を身につけ、2003年にアトリエL'ART DE CHAPEAUXを開き独立されたという。

 0000015228  素敵な帽子と素敵なデザイナーさん。

「帽子って1色の無地よりも、何色か色が入っている方が合わせやすいんですよ。(中略)もっと帽子のお洒落を楽しんでいただきたい!特に30~40歳代の女性の人たちに。帽子をかぶることによって小顔に見せたり、顔色を明るく見せたりすることもできます。その人に似合うかぶり位置もあるので、いろいろと工夫してみるとよいと思います」 と語られている。注文は15000円くらいから。
引用元 http://chisa.e7272.tv/reportL8544.html

今日のブログのタイトルHat Loveとは、山之井さんのサイトの名称である。わたしが気になった作品をいくつか転載させていただく。山之井さんには、ぜひ男性向け帽子づくり講座を作ってほしい。限定されているとしても、潜在的な需要が根強くあると思う。

 Yamanoitale Yamanoi_0000106611 Ymanoicheckturbun2    

【着物からよみがえる手作り帽子】
アンティークの着物やデットストックの反物から、ハンチング帽を専門に作っている工房がある。

ハンチングをオリジナルで製作しているのが、京都の町家に店舗兼工房を構える織布(オリーフ)だ。下の写真は店内の商品棚に並べられた帽子だが、使われている素材が何か、お分かりになるだろうか。実はこれらはすべて、大島紬や結城紬などの伝統織物から作られている。
引用元 http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070731_orife01/index.html

 070731orf_05  似合っている・・・。(出典 同上)

ハンチングはどうもギャングやオヤジ臭いイメージがあって・・・と思っていたが、この女性のハンチングを見ると「いいな」と思った。写真のキャプションには「天井部分に結城紬、側面部分に久米島紬を使ったもの。いずれの織物も国の重要無形文化財に指定されている」とあった。

【オリーフ/Orifeのコンセプト】
紬(つむぎ)とは大島紬や結城紬に代表されるような織りで絵柄を出していく手間の掛かった織物です。(中略)上質の生地を若い方は着物好きと言われる方に気軽に触れていただけるように帽子という形に変えてみました。これにより生地のもつ風合いを日頃身近に感じてもらう事が出来るのではないかと思っています。
引用元 http://orife.net/new%20concept.html

 070726_orife_order_02 070726_orife_order_01

アンティークの着物を調達し、着物を解く。水洗いをして、伸子(しんし)針を打って皺を伸ばす。アイロンがけをして裁断に適するものにする。こうしたはぎれから右側のオーダー・ハンチングが完成する。素敵な出来映えである。ある注文主のブログから。
ある注文主 http://takemi-life.cocolog-nifty.com/sundayisland/cat6900973/index.html
織布HP http://orife.net/index.html

 
 Ai20oosima202  とても気になったが、残念ながら売り切れ。

なぜ着物なのか、実は理由がある。

着物は洋服よりもリメイク(仕立て直し)に向いている。洋服が人間の身体の曲線に沿うようにカッティング、縫製されているのに対して、着物は長方形の布地を直線で縫い合わせているだけ。それゆえに、縫い糸をほどけば長方形の布地に戻るので、仕立て直すことも容易なのである。
引用元 http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/person/070731_orife01/index.html

【勝手にアドバイス】
わたしは帽子初心者である。ゆえにアドバイスなぞはできかねる。だから初心者なりの視点で、こんなものが帽子づくり/販売のサイトでもあればいいなという提案にとどめたい。

①コーディネイトの支援
アタマと顔がどういう形だから何が似合うか。自分の顔の画像を取り込んで3D化し、それにオーダーや既製品を組み合わせるようなことができれば楽しい。

②帽子かむりのエチケット
どのような場にどのような帽子がふさわしいか、ふさわしくないか。わかるようでわからない。保守的にはなりたくないが、まず原理原則を知りたいし、一方相手にどう印象づけたいか、どう見られたいか、どのような洋服や和服を着ると引き立つか、そんな帽子双六情報があれば嬉しい。

③帽子づくり
布持ち込みでオーダーメードしてくれるところもあるが、そこまでせずともパターンオーダーでいい。素材とスタイルのベースがあり、サイズを決め、つばの広さや角度、飾りをチョイスできて、内張布の選択など、一定のカスタマイズが気軽にウェブ上でできると嬉しい。

今日は以上です。

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2007年7月24日 (火)

CROCS/More than サンダル

サンダルであって、たんなるサンダルではない。そうでなければここまで世界中に拡がるわけがない。それはCROCS(クロックス)である。

 Picm  ケロヨンカラー。

不覚にもCherryさんに言われるまで、その存在をそこかしこで見ていたが、それがCROCSという名前で、それがこれほどまでの世界的なブームになっていることは知らなかった。世界は未知で満ちているとオヤジ駄じゃれしても仕方ないが、どうやらオヤジでもCROCSを履く人がいるらしい。

今日はCROCSを話題にして、さらに2007年8月3日に配本される共著『顧客志向の成長シナリオファーストプレス社刊)のPRを、少しだけさせていただきます。

【勝手にアドバイス Vol.210 CROCS/More than サンダル】
CROCSとは何か。ひと言でいえば「人間工学に基づくデザインと素材の多目的シューズ」である。

 Logo_crocs  企業ロゴ。2002年7月創業。

選ばれる理由 ベスト3
 とても柔らかく、すごく心地よく、足にぴったり合ったカタチをしている。
 軽い。わずか6オンス(約168グラム)
 通気穴が空気を通し、足を涼しく保つ。

引用 http://www.crocs.co.jp/ycrocs.html

その他7つの理由は「滑りにくい」「細菌の繁殖を防ぐ」「イタリアンセンス」「水はけ、砂はけ」「拭くだけできれいに」「カラダに負担がかからない」である。いずれも(見た感じは)その通りだと思われる。

 Wc_105512_01_pic2 とてもカラフル。

【そもそもはヨットのデッキシューズ】
ヨットのデッキシューズとして開発したのが最初。このため、ヨット上で求められるさまざまな性能を有している。まずは素材。「クロスライト」といい、“クローズドセル”と呼ばれ分子と分子の間に全く隙間のない特殊な構造を持つ同社が開発したオリジナル素材を採用している。
引用 http://www.yokohama-bayquarter.com/floor_guide/shop_index.php?id=000180

その素材の特徴は、密な分子構造ゆえにバクテリアの侵入を防止できる、履くほどに足の形状に馴染むなどであるが、さまざまなカラー(20色以上あるだろうか)にもなるというのもアピールポイントである。その素材特徴により、「クロックス使用時には圧力バランスが良く分散されている
引用 http://www.crocs.co.jp/ergonomics.html

【創業の経緯】
創業2002年7月のアメリカ企業CROCS社は、こうした特異性のある素材をいかに売り出すかを検討し、特異なデザインの最初のモデル「ビーチ」を開発。それが大当たりして、今では「クラシック」「ケイマン」「プロフェッショナル」「メリージェーン」などさまざまなデザインを展開している。

 Wc_105512_01_pic3  日本法人の若い社員たち。

販売エリアもアメリカ、カナダを始め、ヨーロッパ各国、中国、香港、インドネシア、シンガポールなどアジア各国、オーストラリア、南アフリカなど20カ国以上で販売されている。2005年7月に設立した日本法人は初年度13億7700万円(2006年12月期実績)もの販売実績を挙げているから、まことに成長企業である。
参照 http://employment.en-japan.com/search/desc_105512

【シューズ業界のiPod?】
おもしろいのはこのシューズには、シューズのアクセサリーを開発する企業が表れているところである。

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CROCSのシューズに開いている穴を利用して、そこにアクセサリーをはめて、自分オリジナルのCROCSをつくることができる。すでにさまざまなバリエーションがある。携帯のデコレーションのようで楽しい。
写真引用 http://blog.goo.ne.jp/fromzion420/e/201405fb96dfe20faafd12216fc67eb7

さらにCROCS社自身でも、いくつかのタイアップ企画がある。ひとつはタワーレコードと提携したCROCSシューズ。ちと気恥ずかしい派手さだが、オリジナル感はばっちりある。

 Crocs  タワレコCROCS

PLAZASTYLE(旧ソニープラザ)とのコラボバッグというのもGootくる。靴と似たようなポップ感があって人気があった。すでに販売完了である。

 20070713165600_12  PLAZA x crocs コラボバッグ

こうしてひとつのサンダルが文化にもなりつつあるのは驚きである。

【勝手にアドバイス】
ケミカルサンダルの昔からサンダルの技術なら日本(神戸)が世界一であろう。だが、その日本からこのような付加価値製品が生まれず、アメリカから生まれるというところにクリエイティビティの差を感じた。

素材に差別化があるといっても、言ってみれば元はビーチサンダルである。用途面もカジュアル用途だけでなく、看護師用、ファッションモデル用、ガーデニング用、シェフ用などまで用途展開する発想は脱帽である。カラーセラピーと称する多色品揃えも今日的。昔からある商品や素材をデザイン、遊び感覚、用途、カラーなどで多様化させるだけで、これほどの新市場が生まれる。ここに学ぶべきポイントがありそうだ。

【顧客視点の成長シナリオ モノづくりの原点 出版のご案内】
今年の始めから取り組んできた、社外の企業経営者、コンサルタントの方々と共同で書いていた本がようやく出版される。仕事の平行してのことだったので、たいへんな時期もあった。感無量である。出版元のファーストプレス社の上坂伸一社長には、何度も迷惑をかけた。ありがとうございました。ファーストプレスの社員の方々にもお礼を申し上げます。キュートな表紙デザインを手がけてくれたデザイン会社の方々にも感謝しております。

 20070724_223854

「成長には普遍的な取り組みがある」・・・資生堂薬品コエンザイムQ10、新幹線インバータの2つの事例と、成長シナリオのコンセプト、構築法を具体的にまとめた本である。

顧客視点に立つということはむつかしいことである。どうしても自分視点、自社視点になりがちである。お客さまのコアバリューから事業モデルといかに再構築するか、モノづくりの製造業のみならず、サービス業、小売業にもすぐに適用できる内容になっていると自負しています。ぜひ書店やAmazonでチェックしてください。

ちょうど本日(2007年7月24日)、先行して見本誌が手元に届いた。ちょうどご来社していたクライアントにさっそく一部進呈したが、正式配本は2007年8月3日の予定である。

今日は以上です。お読みいただきありがとうございました。

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2007年7月10日 (火)

さっと出すか、あえて見せるか。

日曜日のブログ(2007年7月8日)で書いた、国立商店の2Way Light Brief、トートバッグを昨日から使用している。使用感をリポートできるほどまだ使い込んでいないが、なんといっても軽い(約600g)ので、これなら1.5kg~のノートPCでも持ち歩けそうだと思った(Macbook・・・2.31kgはもう少し軽くなってほしい)。

バッグを使用してひとつ新鮮な驚きがあった。それは「トートバッグ」というスタイル自体にだ。考えてみれば、わたしはビジネスバッグではこれまでジッパーで締めるタイプばかり使用していた。つまり中を見せないかたちだ。それがトートバッグだと、女性の持つバッグのように、持ち歩きながら中身が見える

 2wlb0702_195_1 ・・・女性のバッグほどではないが

【勝手にアドバイス Vol.202 さっと出すか、あえて見せるか。】
マーケティングの9割は女性でできている」という名言?を吐いたわたしは、女性のファッションや持ち物に観察眼を持つべきだと考える。変態ではなく好奇心と考えてほしい。電車の中などで、バッグからのぞく財布やポーチ、ハンカチやiPodケースや傘・・・そんな小物に見入ることがある。「素敵なモノ!」「ふ~ん」「何ていうブランドだろうか?」

こうしたマーケティング力養成の持ち物観察ができるのも、たいていの女性の持つバッグの中身が見えるからだ。

 1_5

当たり前じゃない!と女性は言うだろう。だがトート初心者の男には新鮮だった。自分のバッグが中身を見せるようになると、中の小物にも気持ちを回さなくてならない。そのことに気づかされた。

【バッグの中身まで考えて歩く】
有り体に言えば、100円ショップで買った眼鏡のケースや、これもいかにも100円のノートPCケースが、トートバッグからのぞいているのはみっともないのである。ジッパー収納のバッグなら、何でも隠せるので問題ないのだが、見えてしまうと、趣味の悪さ、持ち物へのこだわりの有り無しが暴露されてしまう。ごちゃごちゃと整理されてなければ、「だらしない人」という烙印を押されてしまう。

だからフタの開いたバッグを持つ女性は、コンテンツの見え方まで気をつけているのではないだろうか?(たとえすべての小物とはいえなくても)。実はバッグの中身まで考えて、女性が日々歩いているとすれば、それはわたしにとっては新鮮な気づきだった。

【デルサットでさっと整理】
男性的本能は、バッグ in バッグの「インナーケース」で小物を整理したいという欲求がわく。もちろん100円ショップ商品ではなく、「デルサット」なる不可逆的なネーミングを付けた商品を紹介する。

(インナーケースは)「縦型」と「横型」2種類のデルサットをラインアップしている。幅220ミリ、高さ260ミリの縦型はトートバックに入れるのにちょうどよい製品だが、幅300ミリ、高さ220ミリの横型は、ビジネスマンの一般的な革鞄にぴったりと収まるサイズ。
引用元 http://it.nikkei.co.jp/pc/news/index.aspx?n=MMITdt000003072007

 Mmitdt000003072007_1_1_da_1 5_1 

横型には、縦長=1ヶ、横長=2ヶ、小ポケット=2ヶの合計5つのポケットが装備され、携帯、財布、眼鏡、名刺入れ、デジカメ、通帳など細かいアイテムをきちんと整理することができる。インナーケースの重さは210グラムだから、ほとんど気にならない。

開発元はリタ、価格は直販で3,980円(無地)である。
URL http://www.dellsattolita.com/

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【トートバッグをめぐる深遠な思考】
だが、果たしてトートバッグ+バッグ in バッグという組み合わせは正しいのだろうか?トートバッグという表現媒体を買った意味がないのではないか?と循環思考にはまってしまった。

逆に言えば、中身を見せることで、持ち物にも自分のセンスや好みを表現するようになる。そればかりか小物の収納センスも問われることになる。それがトートバッグという商品なのではないだろうか?

【見せることは中身に新たな需要を生む】
バッグだけではなく、中身を見せることは、新たな需要を生むのである。

・クールビズの開襟シャツ(ドゥエボットーニ)によって、男性の首から胸元へのおしゃれ(シャツ、ネックレス)という新規需要が開拓された。
・女性のノースリーブのドレスは、脱毛や匂いエチケットという需要を喚起する。
・自宅にお客さまを迎えると、部屋片付けや掃除需要が発生し、出前産業が喜ぶ。
・学校を父母に対してオープンにすると、教材や教え方開発の需要が喚起される。
・人間が心を開くと、精神科医やカウンセラーの需要を開拓する。
・フォルクスワーゲン・ドレスデン工場は、工場をオープンにしたおかげで、従来にない生産ラインの開発を行った。

 Dresden_65_1   
http://forums.vwvortex.com/zerothread?id=1837641

【勝手にアドバイス】
トート初心者がアドバイスはできない。だが、開いたり露出度を高めたり透明にすることが、従来と異なる需要を喚起するという市場原理を身をもって体感した。今までと違うモノを使い、そして素直に違和感を感じ取ること。その大切さを感じた。今日は以上です。

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2007年7月 8日 (日)

国立商店の顧客言動力

これまで愛用してきたデザイナーPhilipe Starck(フィリップ・スタルク)氏のデザインしたバッグAbideがへたってきた。それを休ませるためにも新しいバッグを買った。

200140  スタルク・デザイン/Abide

このスタルク・デザインのPCバッグは気に入っている。PCを入れるように見えないデザインだからだ。負けず劣らずわたしが購入した国立商店のデザインもイカしていると思う。だが、書きたいのはバッグそのものだけでなく、バッグを予約し、到着するまでの同社の顧客関係構築活動について。それが今日のテーマである。

 01_300x  遠藤幸作デザイン/2Way Light

【勝手にアドバイス Vol.201 国立商店の顧客言動力】
国立商店のバッグは、デジタルARENAやアスキーなどPC関連サイトでも取り上げられる「知る人ぞ知る」バッグである。有名な吉田カバン/Porterはちょっとポピュラー過ぎるな、Tumiは価格が高いし、いかにもタフという感じがちょっと、という層にウケている。

その国立商店の看板商品は、2003年以来発売されている「2Way Light Brief」である。その改良版がちょうど2007年7月上旬発売された。

『 2Way Light Brief 』は、Lightduty(ライトデューティー)を使ったシンプルな軽量ブリーフケースです。シンプルで素朴な印象ですが、ハイテク素材使用することにより、強度を維持しながらも軽量化を果たしました。牛革のハンドルとのコンビネーションにより、すっきりとしたスタイルに仕上げました。
引用元 http://www.kawaya.com/shopping/2waylightbrief/index.html

 2wlb0703_350

【ワイド対応の改良】
大きな改良ポイントは「MacBook(13.3インチワイド)対応」であった。2006年に発売したモデルは好評であったが、AppleからMacBookが発売され、さらに他のPCメーカーからもワイドPCが続々発売された。2006年2Way Light Briefでは、それが収納できないという大問題があった。そこでリニューアルでは収納サイズの見直しをかけた。

──製品の開発はどのように進めているのですか?
遠藤 僕がデザイン画を提携工場に出して、詳細な図面を仕上げてもらいます。デザインといってもポンチ絵ですけどね。それを基に試作品を3点ほど作ってもらい、改良を進めていきます。
http://arena.nikkeibp.co.jp/article/col/20060605/117003/?P=2

 12 2wlb2007_01140   スケッチから開発へ。

カバンのスケッチは、代表取締役である遠藤幸作氏が自ら描き、商品にしていく。最初の図案はポンチ絵。

そこからのマニアックで詳細な開発話が同社のHPの「開発中の製品ページ」にある。これがまた、読ませてくれてくれる。「PC収納スペース部分は、上部両サイドをベルクロ付きの革バンドで留める方式にしました」「モバイルバッグとしての基礎機能の強化のために、バッグ本体にあるD管の台座の革の内側に、金属のプレートを挟み込みました」など、モノづくりへのこだわりが好感をもたせる。
http://www.kawaya.com/kaihatsu/kaihatsu_2007.html

さらにこれから開発する商品のアイデアまで開陳しており、読者のコメントを探ろうという開発姿勢もいい。

【同社の顧客言動力】
そんな苦労が実って、 2Way Light Brief の初回ロットも(おそらく)予約で完売であっただろう。現在2回目の生産ロットに入っている。手元に送られてきたバッグを見ると、たしかに丁寧作り込まれている。

だがわたしが感動したのは商品だけではない。国立商店の「顧客との言動力」に感動した。まず、予約時点(2007年5月)で、わたしの個人名を入れたメールが届いた。

 この度はライトデューティー製ブリーフケース2Way Light Briefのご注文有り難う
 ございました。ご注文確かに承りました。只今生産工場側と初回生産ロット分の
 生産準備を進めている段階でして、来月6月の末~7月初旬にかけての完成を
 予定しています。時間がかかってしまいすみませんが、できるだけ早くお届け
 できるように調整と準備を進めてゆきますので・・・・・(以下省略)

ここまで書かれると買い手であっても恐縮してしまう。ところが6月下旬にまたメールが来た。

 こんにちは、国立商店の遠藤幸作です。ご注文をいただきましたライトデュー
 ティー製 ブリーフケース2Way Light Briefにつきまして、本日製作工場とスケ
 ジュールの最終確認を行いまして、入荷日が決まりましたのでお知らせします。
 製品が到着次第、すぐに出荷準備を進め、入荷当日の2日(月曜日)より出荷
 できるように手配を進めたい と思います。・・・・(以下省略)

細かい配慮である。これにも驚いた。そして・・・3通目のメールが飛んできた。

 こんにちは、国立商店の遠藤幸作です。ご注文をいただきました製品の発送
 完了のお知らせです。ご注文をいただきました製品を本日3日(火曜日)の午後
 に発送させていただきました。お待たせしました・・・(以下省略)

問い合わせ伝票番号を添えて、以下の記述がメールにあった。

  ■荷物のトラッキングはこちらよりどうぞ。
     http://toi.kuronekoyamato.co.jp/cgi-bin/tneko?init
  ■ヤマト運輸、最寄りの営業所はこちらから検索できます。
     http://sneko2.kuronekoyamato.co.jp/

そして届いたバッグの梱包段ボールのトップには、下の写真のシールが貼ってあった。

  Katter_cyuui  梱包ダンボールの上

ここまでのホスピタリティの実行、読者の会社ではどうだろうか?

【勝手にアドバイス】
通販サイトはもちろん、無在庫通販のドロップシッピング、そしてB2Bのサイトも、このような国立商店の顧客リレーション戦術を学ぶべきである。売れれば勝ち!やサイトの見栄えばかり気にするなんてことはないだろうか?

国立商店は、取り扱う商品のほとんどが自社開発であり、商品点数も少ないし、たぶん顧客も数百のオーダーだからここまでできる、という反論はあるかもしれない。

だが、お客様の数の問題ではない差別化された商品という問題でもない。同じ商品を売るのでも、ネットでは売り手が見えないのだから、お客様を安心させるホスピタリティこそ差別化なのだ。ひとり一人のお客様を大切にする「言動力」があれば、同じ商品を売っても大きな差別化ができるのである。

今日は以上です。

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2007年7月 1日 (日)

へり~ばっぐ 踏めない敷居を軽々と超えて。

昨日(2007年6月30日)のテーマは、民芸に現代の味付け(数値制御という先端技術加工)をするものだった。また以前、杉の間伐材を活かすバッグ「モナッカ」もこのブログで紹介した。どちらも「脱伝統」を声高に力説するようなデザインでも商品でもない。むしろ素材そのモノの良さを、今日的なデザインと技術で引き出し、古くからある素材に新しい価値を与えている。

 L_64588  「モナッカ電卓」MoMAストアで75ドルで販売中

そのことをつらつらと考えていたら、さらに違った伝統の活かし方に出会った。畳のへりである。へりを使ってこんなことができるとは思わなかった。主婦の知恵だったのか内助の功だったのか・・・今日は畳のへりがテーマ。

【勝手にアドバイス Vol.199 へり~ばっぐ 踏めない敷居を軽々と超えて】
「へり~ばっぐ」はすべて家内の手作りです。 そのため、一日に作れる数に限りがあります。
ご注文の際、お客様のお手元に届くまで暫くお待ちいただく事もございますが、ご理解くださいますよう、お願い申しあげます。

http://tatami.mall.ne.jp/komoriya/my/data/17/html/

 Wagon  畳のへりでつくりました!

たくさん種類があるのだが、わたしが気になったのは、「とんぼ」「せせらぎ」「招き猫」など(左から順に)。このお店は渋谷区広尾、恵比寿に近い場所にある。

 Tonboao  Seseragikon  Manekineko

2年ほど前から作りだしたそうで、TVにも取り上げられ、今ではネットショップまで開設するほどになった。店主の小森谷さんはHPにこう書いている

畳の縁は織物です。
畳の縁はプリントではなく、経糸と横糸を織って作られる織物です。 ですから糸の素材や色使い、柄によって値段が違います。 当店で作っている「畳縁小物」は、丈夫で軽いと言う畳縁の特徴を生かし、他では見られない質感の商品に仕上げました。

引用元 http://tatami.mall.ne.jp/komoriya/my/data/13/html/

【話題となった要因】
このバッグ(巾着や小物もある)のヒットの要因はいくつかある。まず畳の縁(へり)という意外性がウケたことが第一だろう。さらに畳屋の女房の手作り商品であることもよかった。さらにそのダヂャレなネーミングがよかった(エルメスのケリーバッグに引っかけた。タレントの石塚英彦さん の命名だそう)。

  Tibi1  へりーバッグ・チビも気になる。

だが、わたしは畳のへりがこれほどまで種類があるとは知らなかった。畳のへりと言えば茶色や黒ぽい無地ばかりだと思っていた。お寺さんや旅館に行けば、たしかに紫やら緑やらがあったなぁぐらいの印象しかなかったのだ。だがあるサイトを読んでいたら、「現在流通している畳縁(たたみへり)1000を越えます」とあった。

【畳の縁(へり)のウンチク】
縁は踏まないもの」・・・畳の縁と敷居はともに踏まないものと親から言われたのが染みついた。同僚のMakiさんもそのように躾けられたと言っていた。だからなのかMakiさんとわたしは二人とも会社の入口ドアの敷居(というのだろうか、金属である)を踏まずにまたぐのである。敷居をなぜか踏めない。

なぜ踏んだらいけないのか諸説紛々らしい。縁に家紋を入れた封建時代の名残り(祖先の伝統を踏みにじる)とか、茶事の席で足を取られないようにしたとか。茶の席でお菓子は「畳の縁(へり)の外に置かれていますので、縁の内側に入れます」ということも関係がありそう。
参考サイト http://imion.jp/mail/backnumber.asp?v=16
引用元 http://www.ja-shizuoka.or.jp/enchu/chapia/taiken/sadohyakka.html

さらに武家屋敷の名残りとして「畳のへりに刃物を隠してある場合がある。踏んだ時にそれが飛び出す仕掛け」とする説もあるそうだ。だから踏むなというのもおもしろい。 

【畳業界は畳の上に大の字?】
畳を普及させようと業界は必死である。「表の国内生産量は、2006年に10年前からほぼ半減の210万枚に減少」したという。2007年5月に開催された「畳新市場開拓プロジェクト2007」では、畳エプロンをつけたメイド(笑)が「新しい畳文化を創造したい」とアピールした。
参考&引用 http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007052400214&genre=B1&area=K1C

 P2007052400214 畳メイド。あなた達も座ってほしい(笑)。

シックハウス症候群が喧伝される中、畳は健康にもリラクゼーション効果にも良いらしい。だからもっと復古してもよいはずなのに。エスキモーの氷の家や、モンゴリアンのゲルのようにだんだんと縮小するトレンドには歯止めがかかっていない

こうした業界をあげての活動もあれば、個人でできることを!というものもある。たとえばランドセル、また店主の中嶋さんはサッカーボールを作っている。これもおもしろいのだが。

 115107_pc_m Komoriya_own ご主人様。   

【勝手にアドバイス】
踏めない敷居を軽々と超えた「へり~ばっぐ」というアイデア。伝統や言い伝えを否定するのではなく、むしろ別のかたち-バッグへ転用-で、その価値を世の中に知らしめた創造性がすごい。畳のランドセルや畳サッカーボールも素敵であるが、へり~ばっぐは、伝統に新しい価値を吹き込む本質を突いた素晴らしい着想であり、商品である。「とにかく何とかしなきゃ」という直線的な思考から脱出するヒントがここにある。

最後に「へり~ばっぐ」なるGootなネーミングをした石塚英彦さんにあやかって、わたしもひとつ。「へりを活かす畳のHeritage/へりテッジ」(をやじですね、すみません♪) 

今日は以上です。

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2007年5月31日 (木)

クールビズ2007

今日は明日(2007年6月1日)から始まるものがテーマである。それは・・・ビジネス街のクールビズ!

ひと足先にネックのクール化を実行している人もチラホラ見受けられるが、本格的には6月1日からの会社が多いだろう。クールビズが定着し出してから3年目を迎え、今やドゥエボットーニのシャツも普通になった。 もはやクールビズという言葉自体に新規性は無い。

だがシャツだけクール(涼しい)でいいのだろうか?それがほんとうのクール(かっこ良い)だろうか?未だ課題はある。他人の視点、女性の視点、我が鏡を見ても・・・。今日のテーマはクールビズ2007で昨年までのクールビズをぶっ飛ばそう。

【勝手にアドバイス Vol.179 クールビズ2007】
丸2年前だからクールビス元年のことだ。同僚のム~氏は真顔で悩んでいた。クールビズをしたときに(つまりタイを外し襟のボタンを外したとき)、胸元のシャツを見せるべきか見せないべきか、それを課題化していた。シャツが見えないVゾーンのほうが、女性はセクシーかと思うか、同僚の女性TAMさんに訊いた。

TAMさんは誰にも悟られないほど(だいたい100分の3秒ほど)、かすかに気だるそうな表情をした。めざといわたしはそれを見逃さなかった。さすがにこの業界で生き抜いてきた彼女である。にっこりとして「どっちでもわたしは素敵だと思うわ♪」と言った。それゆえにム~氏の悩みは深まったかどうかわからないが、結局彼はVネックの下着を何枚か購入したと思われる。

 Ita0605112Vゾーニング。

そのことを思い出したわたしは、今年、同僚のまゆさんに同じ質問をぶつけてみた。すなわち「襟首からシャツが覗いているのは気になるものか?」と。まゆさんは、「ん~・・・」としばし考えたのち、こう言った。「胸から見えるのが、認識票とかファイテンだったら許せるわ」。

彼女曰わく、おじさんならおじさんらしくしろ!というメッセージだったのだ。ちゃらちゃらしたネックレスなんてお呼びじゃない。認識票だとベトナムの影をひきずる男だ。ファイテンの磁気ネックレスならおじさんらしくて可愛いわ!と。たかが襟首、されど襟首。

 0760010001138370345 RAKUWAネック ニューソリッド

【働く女性へのアンケート調査では】
昨年(2006年)7月、インテージが実施した「クールビズに対する働く女性の意識調査」によれば、「クールビズに求めるのは「清潔感」で、働く女性の8割が肯定派―。京浜・京阪神の企業や団体に勤務する女性を対象にしたネット調査で、そんな結果が出た。クールビズに賛成(「やや賛成」30.4%含む)という女性は76.7%に上る
http://www.intage.co.jp/news/2006/nr060727.html

男性のステキなクールビズファッションの必要な要素は、1位「清潔感」(77%)、2位「爽やか」(51%)、3位「涼しげな色合い・清涼感がある」(48%)となっている。清潔で爽やか、言ってみれば、15歳ゴルファーのはにかみ王子のようなさわやかさが求められるのだ。

  Graph_200608_26_005

2005年の首都圏のOLに聞いたサンケイリビングのアンケート調査はもっと痛烈である。
・ワイシャツにネクタイを外しただけだと、汚職で捕まった社員のよう。(メーカー・37歳)
・シャツの襟や袖にピシッとアイロンがかかっていないのはNG(旅行業・27歳)
・スタンドカラーのシャツはやめて。できそこないの占い師みたい(メーカー・37歳)
・スーツの上下をジャケットのようにして違う組み合わせにして着るのは、違和感大あり(小売業・36歳)
・「チョイ悪セクシーオヤジ」みたいな人がいるが、「違う」と思う(商社・35歳)

http://www.sankeiliving.co.jp/mrs_report/letter/20050715_2.shtml

【オヤジも抵抗している】
イオンではノーネクタイは「だらしなく見える」と抵抗のある男性客からの要望に応えて、芯を薄くしたネクタイや、織り目の粗いネクタイが売れているという。三越でも麻素材やニットタイが動いている。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/business/K2007051201820.html?fr=rk

 Ok20060511092357773l2 軽やかなタイ。

個人的には開襟オヤジになりたくないし、そう見られるのも嫌だ。だからわたしはクールビズに抵抗をしていた。だが、あえて薄手のネクタイを買うというのも・・・屋上屋を重ねるような気がするが。

【サスペンダーやポケットチーフで】
JR名古屋高島屋ではボタンダウンシャツ+サスペンダーを売り込む。

 約3年前から全国的に定着傾向にある「クールビズ」だが、昨年ごろから定番化しつつあるボタンダウンシャツの開襟、ノーネクタイスタイルだけでなくポケットチーフやカフス、ピンズなど、小物で変化を楽しむ傾向も人気が高まりつつあるという。
http://meieki.keizai.biz/headline/389/ 

 1177997277_photo ちょいゆるめ。

サスペンダーの中心価格帯は6,300円~8,400円。小物で単価アップをねらうというねらいもあるだろう。オシャレ感があるが、問題は自分に似合うかどうかだが。

【勝手にアドバイス】
クールビズ2007商戦の主戦場はシャツからニットタイやサスペンダー、チーフやカフスに移っている。半袖のカッターシャツを開襟して、そこから吸湿に優れる丸首クレープシャツの丸見えをどうこうという時代ではないようだ。

わたしはクールビズ2007のポイントは、「服だけの問題ではない」ということだと思う。清潔感あるシャツ、汗っかきではない(非メタボリックな)体質と体形、趣味の良さとワンポイント、そしてファッションとは「やせ我慢」でもある。暑くても涼しい顔の紳士な振る舞い。こういう要素が総合的に問われるのがクールビズ2007である。今日は以上です。

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2007年5月30日 (水)

立って、骨が多くて、ジッパーでポン!それは何?

雨が降ったり止んだりのグルーミィな天気の一日でした。もう梅雨入り何だろうか?こういう鬱陶しい日はなんとなく心もふさぎがち。わたしはどうして言葉ってこんなに伝わりにくいのだろう?と思いあたることがいくつもあった日でした。反省もしますが、それもこれもカラリとしないこの天気のせいだろうか。

そんな雲を吹っ飛ばせ!というねらいもこめて、今日は心にぽっと咲かせるをテーマにしたい。コンビニの350円傘はあんがい丈夫で重宝するが、それでは満足できないのがモノ心。たかが傘、されど傘。

【勝手にアドバイス Vol.178 立って、骨が多くて、ジッパーでポン!それは何?】
まず最初にご紹介するのは「Stand Umbrella」である。文字通り立つ傘。

 250 大きくしてみて。

使わない時のことを優先して考えた初めての傘
傘が立ててあると思い、持ち手から下へと目を移す。とそこにあるはずの傘立てがない。あるのは、思わず笑ってしまうほど控えめな存在感の三本の脚。呆気にとられてしまいつつも、なるほどと唸ってしまう、畳むと自立する傘です。

出典 http://www.100per.com/

Stand Umbrella(スタンドアンブレラ)」はデザイナー坪井浩尚さん の作品。電車の中でも使っていないときは邪魔になるのが傘。ええぃ!自分で立っていろ!てな命令をしてもしなくても、とにかく自立してくれる傘である。その特異な火星人のような足はABS樹脂である。

【試作に次ぐ試作であった】
坪井さんによれば、安定して自立し、かつ安全の両立には、重心位置や三本足の形状など試作に試作を繰り返したという。しかも持ち歩くことを考えれば邪魔になってはいけないし、重くてはもちろんだめ。アイデアは良くても、モノづくりをする上では苦労があったという。

Stand_umbrella01 独り立ちは4200円。

白状するが、通勤電車の中で傘が邪魔なので、持ち手の柄をズボンの胴回りに差し入れて本を読んだこともある。いとみっともない。この三本足は電車の揺れには倒れるだろうが、自立ニーズは大きい。

【骨が多い傘】
先日雨の日にCherryさんと歩いていた。するとある男性が持っていた傘に目がとまった。どこか優雅な雰囲気がある。あとでCherryさんと話したときに、雨なもので何気に傘の話になった。「さっき、あの傘、見ました?」 わたしはピンと閃いてウンとうなずいて「あの、唐傘みたいに骨がたくさんあったやつでしょ?」と。つまり骨の多い傘。

 C137205  24本傘。

他にもいくつか種類があるが、あんがい安くて2000~3000円から購入できる。骨が多いだけでなぜ魅力を感じるのだろうか?確たる答えはないが、わたしの印象は「骨が多いと、どこか優雅で繊細」。持ち手を優雅な人!と演出し、引き立てるような感じがある。

 17151911_sl_1hm_06_21268_sam1  これは16本傘。わたしは男ですが惹かれる柄。

【ジッパーでポン!】
自立してくれなくても小さくなってくれれば鞄にすっぽり。最近の傘はずいぶん小型軽量が進んだが、この傘は小型軽量にプラスして質実剛健の丈夫さがある。

 Img10042174024
http://www.rakuten.co.jp/nuts/432490/650001/

知る人ぞ知るブランドのクニルプス(KNIRPS)は、折りたたみ傘の代名詞の会社。折りたたみ傘は1928年にHans Haupt(ハンス・ハウプトさん)によって発明され、それを世界初の製品化に成功したのがクニルプスである。「X1」は直径940mmと充分な大きさながら、たたむと直径60mm、長さ175mmと小さくて、このようなジッパーケースにポンと収まってしまう。

  Photo_64  ペンケースな収納。

【おまけで、賢い傘立て】
Cherryさんから教わったのは、この長短兼用の傘立てである。これはとても賢いデザイン。
 
 Img23512937  これが・・・ Img20631433こうなる。

家の玄関には長い傘を入れる傘立てはあっても、折りたたみ傘を置いておく場所がないことは多い。そのまま置くと、靴に倒れかかって靴まで濡れるなど具合が悪い。アンブレラホルダーBICOは4500円。

【傘といえば身近な発明品】
だれでも一度は「こんな傘が欲しい!」と発想してみたことがあるのが傘。特許庁の検索エンジンで特許・実用新案の公開件数をサーチしてみた。「」というキーワード、平成5年以降の公開公報から検索で、8,240件(特許 6,148件、実用新案 2,092件)だった。

ちなみに、同じ条件で「カッパ 700件」「レインコート 110件」「傘立て 240件」だったので、雨関連では傘の発明件数は多い。

雨関連以外はこんな感じ。「眼鏡 7,500件」「手帳 1,300件」「コンタクトレンズ 2,400件」「ボールペン 2,900件」「携帯電話 35,000件」「マウス 17,000件」「コンピュータ 26万件」「バッグ 24万件」。
http://www2.ipdl.inpit.go.jp/begin/be_search.cgi

【勝手にアドバイス】
傘という誰でも使う日常用具には、まだまだ発想の余地がありそうだ。素朴にこんなのがあれば!という発想が効きやすい商品である。「立っていて」「優雅に」「ペンケース」・・・良い発想です。わたしなりに3つほどジャストアイデア。

①強風でひっくり返っても元に戻る「形状記憶傘」。くらげ傘なんてネーミングで。
雪の日専用の傘(雪の結晶模様が凍結して透けて見えるなんてロマンチック)。
③駅売り
新聞を耐水紙で印刷する(雨の日には駅売り新聞を耐水紙で印刷して販売する。雨が降ったら新聞をアタマにする光景からの発想)。

今日は雨に打たれて以上です。

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2007年3月 6日 (火)

弥生・小雪さんのトート/COACH 65 TASTE

わたしのCOACHとの出会いは、安くて長い。

それはもう10年も前になるが米国のアウトレット・ストアで格安で購入して、使ったり使わなかったりしたものの、結構使い続けて酷使してきた。たまには皮革保護のミンクオイルをくれてやるが、ついにこんなに黒くなった・・・COACHのキーホルダーである。

  Untitled_2  ぼやっとCOACH。

安くて長いお付き合いのCOACHへ、たまには応援をしよう!というのが今日のテーマ。それというのも、なんと『COACH』のブランド創立が2007年には65周年を迎えるそうだ。昔はCOACHと言えば「オバサンにはいいよね」が相場のブランドだったが、2000年頃からそのイメージは大変貌して経営は大成長。

【勝手にアドバイス Vol.130 弥生・小雪さんのトート/COACH 65 TASTE】
COACH 65TASTE MAKERS』とは?

今年、『COACH』のブランド創立65周年を記念し、COACHを代表する“カシン・キャリー”というトートバッグを題材に、アメリカ及び日本の65名の著名人のテイストメーカーとして、クリエイティビティやアイディアを発揮した遊び心たっぷりのトートを製作してもらうというプログラムを実施

モデルでシンガーでもある弥生(YAYOI)さんのブログを見ていたら、COACHがこんなイベントをしているのを発見しました。日米の65人(長沢まさみさんもディカプリオも参加)がデザインしたCOACHのトートバッグ“カシン・キャリー”を題材に、デザインを競い合う。一品モノの作品は、Yahooオークションで販売。販売収益はチャリティへというキャンペーンである。

コーチ銀座店などではこのバッグを展示していた(3月5日まで)。今日時点ではすでに現物を見れないが、入札はできる。弥生・小雪のキャリーはそこそこ人気が高く、2007年3月6日現在で70,000円である。ランキングの高位はこんな感じ。

  Corch_ttl2

ウィル・スミスさん 40万1000円
ディカプリオさん 30万1000円
ヒラリー・スワンクさん 24万9000円
アンナ・クルニコワさん 10万円
オーランド・ブルーム 10万円
藤井フミヤさん 10万1000円

デザイン的には、ウィルスミスさん、ジョシュ・ハートネットさんあたりのデザインが好きだが、弥生・小雪ペアのものも素敵。美しいと思います。

 Pop02 by 弥生&小雪。素敵です!

余談ですが、この“カシン・キャリー”、もう40年もの歴史のあるデザインで、映画「王様と私」の衣装やIBMのユニフォームをデザインしたボニー・カシン氏という前衛デザイナーが創った。40年前のCOACHは「革新的」だったのである。

【65周年の老舗だが新しい】
昔の革新ブランドCOACHだが、中高年がもつCOACHのイメージとはどんなものだろうか? 恐らく、キャメル・カラーの皮革、丈夫だが無骨なデザイン、中価格から高価格帯のオバサン・ブランド。磨いて愛着を持って使える、おとなしいブランド。10年前まではそうだった。

だが10年前からその高品質&オバサン・イメージは、それこそ革新的に払拭され変貌を遂げてきた。それは近年の圧倒的な売上高の伸長率に表れている。

2000年  537百万ドル(623億円)
2001年  600
2002年  719
2003年  953
2004年 1,321
2005年 1,710
2006年 2,111百万ドル(2,449億円)

2000年6月期の537百万ドルから2006年2,111百万ドルまで、6年で4倍の成長である。その成長経営のポイントはブランド=品質、不変イメージという方程式からの脱却があった。

【愛着から愛らしさへのキーマン二人】
愛着のもてる品質の良いブランド、だが買うのはお母さんというイメージからの脱却は、COACH生え抜きのLew Frankfort氏がCEOに就任した1995年から始まった。同CEOは品質や機能だけのブランドから脱却するために、生産管理とデザインを抜本的に変えることから始めた。

 Lew_0205 CEO Reed_0205  CD

国内の昔気質の皮革工場から、生産を海外移転を進め、デザイン機能を集中化した。そのデザイナー管理の核に据えたのがクリエイティブ・ディレクターで、Tommy Hilfigerなどで活躍していたReed Krakoff氏。

彼らがCOACHのコンセプトを「ファン(楽しさ)・フェミニン(女性らしさ)・ファッショナブル(流行)」という、従来の商品ライン・イメージを180度転換するフォーカスするものに改めた(日経ビジネスの記事参考)。

【可処分所得 VS 可処分お小遣い】
年齢は個人情報なので言えないが、我が同胞Cherryさんは、COACHのターゲットにばっちり入る層だと思われる。そのCherryさん曰わく「驚くほど安いわね」と評するのがCOACH。安い・・・そうだね。あなたは可処分所得の消費者だけど、わたしは可処分お小遣いの労働者だけど。

確かにルイ・ヴィトンのモノグラム・ラインなどヨーロッパ輸入ブランドは7万円~10万円、シャネルやエルメスはもっと天文学的である。その中でCOACHは4万円から6万円ぐらいで入手できる。品質は良いし、デザインは洗練されてきた。つまりお買い得である。

 022307_hand_03  
 オバサン・お母さんから、一気に20台の娘層にシフトしたCOACHの商品ライン。

【毎月のようにCOACHを買わせる】
Lew Frankfort氏はガチガチの高級ブランドという位置づけを捨て、むしろ毎シーズン購入してもらえる価格帯にシフトして、購入回数を上げる方針にした。しばらく使っていれば若い女性は飽きる。また買いたいなとなる。だからこそ、画一的なイメージを避け、「C」のデザインを堅持しつつも、シーズンによって大胆にデザインをチェンジする、中高級のブランド品としては、ギリギリの「イメージ維持&破壊の戦略」にシフトした。

【中産階級ブランディング=COACH】
COACHの象徴とも言える“カシン・キャリー”を「好き勝手にデザインして!」という「COACH 65TASTE」イベント。日米で好感度なアーチストを選んで、勝手にアドバイスならぬ勝手にデザインをしてもらうのだった。チャリティではあるが、ウチのブランドはみんなに自由にしてもらっていい、というメッセージである。

ブランドのコアデザインはCOACHが決めるが、時代と共に変化する表層的なデザイン部分は、COACHファンの感性と共にある、というメッセージである。たとえばルイ・ヴィトンだったら同じことはしない。自動車のMINIに近い、愛着があって小粋であって先進的、そんなバランスを取ろうとしているのではないか。

大衆化させて可処分所得の高い層の中でのマス販売(シェアアップ)と、ブランド進化のためにコア・コンセプトと表層コンセプトのギリギリの妥協点を探る。そういう議論が社内にある。それがCOACHの躍進の理由ではないだろうか。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

 Main_img2 弥生さん Flm_picbkk03 小雪さん

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2007年1月23日 (火)

イオン24色ランドセル 個を伸ばす商品開発

学校ではいじめが多発し、先生にも言えないで悩む子どもも増えている。いや、先生がいじめ側にまわってしまうという、呆れてモノも申せない事件さえあった。

そんな学校にわが子を送りだす親にしてみれば、「ウチの子に限っていじめない」「ウチの子はいじめられてもめげない」と思いたいだろう。今日はそんなめげない心づくりに一役買うのではないかと思う商品開発をテーマにしたい。

【勝手にアドバイス Vol.107 イオン24色ランドセル 個を伸ばす商品開発】
みにくいアヒルの子」ではないが、その昔、転校生がいた。父親の転勤なのか、訳あって転校してきたのだが、ランドセルが違う色だった。男の子の色、つまり黒ではなくグレーぽい色だった。彼はきっと、どうしてボクだけ色が違うんだろう?と自問していたかも知れない。どことなく肩身の狭いランドセルのように見えた。

ところが今やランドセルもカラフルな時代。今年もイオンは「トップバリュ 24色カラーランドセル」を販売している。多色化戦略を始めて、もう4、5年目になるという。春の風物詩とも言える光景になってきた。

  01_6  何色お好き?

【親心子知らず】
24色は需要や色開発から、毎年いくつか入替えがあるそうだ。今年の新色はストロベリー色とサクラ色。特にサクラ色は女の子にヒット中らしい。 価格は26,000円。全国の「ジャスコ」「スーパーセンター」「メガマート」「サティ」「ビブレ」「ポスフール」「カルフール」「ザ・ビッグ」の460店舗で販売するほか、インターネットでも販売している。

 02_2 投票!

イオンのウェブサイトでは24色の人気投票をしている。1月21日現在のランキングでは、男の子の1位はなんと!オレンジ、次いで無難なブラック、マリンブルー、ボルドーと続く。対して女の子はトップがサクラ、次いでハーバーブルー、ストロベリー、ターコイズとブルー系も人気がある。わたし一押しのキャメル。これはシックでカッコイイ!ちなみにキャメルは男の子順位では7位、女の子順位では10位だった。

だが、この投票はきっと親がやっているに違いないのである。ひとつおもしろいブログをみつけた。

  昨日は、今春小学校入学の長女用のランドセル購入の為、金沢区の
  ジャスコに行ってきました。
  お目当ては 『イオンの選べる24色ランドセル』です。
  僕が小学生の頃は 男の子は黒 女の子は赤のランドセルしか無く私立の
  小学校に通う子の緑や青のランドセルに憧れていたものですが、24色の
  中から好きな色を選べるなんて!!!夢のようです。
  自分が小学生時代 果たせなかった夢を娘に託し、いざランドセル売り場へ
  まぶしいくらいに輝く24色に僕は大興奮でした。

  我が娘のセンスを期待しつつ自由に選ばせる事 15分(!)
  彼女の選択は
『ノーマルな赤!!!』

  えーーーそうなの????

  
  http://plaza.rakuten.co.jp/muksos/diary/
  仲介手数料半額の不動産営業マン『婿養子が行く!!』 無断引用?すみません。TBしまっす。

【ジェンダーバイアスが邪魔している】
女の子でブラックもカッコイイと思うし、男の子でサクラもいいじゃない。だが日本にはまだジェンダーバイアス(性別に基づく固定的な決めつけ・偏見)が根強く残っている。女の子はピンク、男の子は紺とか。三つ子の魂百までの言われがほんとうなら、この年齢期にこそ昔からの軍国主義的な?常識を拭い去り、カラーに関する感性を養った方がいい思う。

【勝手にアドバイス 個を伸ばす商品開発を!】
だから親が選ぼうが、叔母や祖母が選ぼうが、「みんなと違う勇気」を持たせるためにも、「好きな色のランドセル」を背負わせてほしい。

同じ色のランドセルだけが「みんなと違うあひるの子」をいじめる土壌になっているとまでは言わない。だが小さい頃から、「人と自分の好みは違う」ということを認識させることは大事だと思う。この子は変わってるのではなくて、ボクと好みが違うだけなんだ!という心理を当たり前にしなくてはならない。

小さい頃から「自分で選ばせる」ということは大切。日本人には足りない「主張する」「少数派でもめげない」という感性を養う意味でも。だから子ども向けの商品では、選ばせるバラエティがもっとあっていい。

イオンさんも24色まんべんなく売るためには、ジェンダーバイアスを取り除く必要がある。サクラ色のランドセルに「桜くんと桜っこのランドセル」といったネーミングの工夫もいいでしょう。

005 果たして全数か?
出典文部科学省 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/030/06050823/004/002.htm

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年12月12日 (火)

メガネはアイ・ウェアからアイ・ケアの時代へ

ふと見回すと、いつの間にか眼鏡美人、眼鏡美男という人がかなり増えた。ひと昔前は眼鏡をしているだけで「・・・・」扱いをされたが、今やメガネはヘアスタイルと同じくらい重要なファッション要素になりつつある。

わたしも人並み以上に目が悪く、裸眼は失明と同じ語である。PCと10時間以上付き合うこの仕事で、視力はさらに悪化している。よし眼鏡を新調するか!と思えば、以前買ったとき(5年ほど前)と比較して、マーケティング環境ががらりと変化しているのに気づいた。

【勝手にアドバイス Vol.83 メガネはアイ・ウェアからアイ・ケアの時代へ】
そこで眼鏡市場の変化と、わたしが欲しい眼鏡という切り口で勝手にアドバイスしたい。

【売り手の変化
ざっくり年代史を作ればこんな感じだろう。

1960年代 地元の眼鏡専門店の時代
1970年代 メガネドラッグを代表とする価格破壊チェーンの台頭
1980年代 量販店のさらなる台頭、地元眼鏡専門店の衰退
1990年代 コンタクトレンズ全盛を迎えて眼鏡市場の縮小が顕著に
2000年代 2/3プライス店の伸張、眼鏡美人伝説から眼鏡復権へ

現在の売り手はおおむね次のように分類される。

1.既存の眼鏡販売店
 →国内生産地(特に福井県鯖江市が有名)をベースにする伝統的な製卸販の垂直統合
2.眼鏡量販店
 →事業テーマはかつての「安売り」から「固定プライス(低品質)」から「固定プライス(品質重視へ)」
3.眼鏡起業家
 →高単価のデザイン・素材品
 →インターネットとリアルの併売で路地裏販売とロングテール販売を実現

眼鏡業界の分類では、以上の他に「デパート内の眼鏡売場」「SC内の眼鏡売場」などがあるが、実態として1~3に包含される。個人的には「メガネドラッグ」「メガネスーパー」などにお世話になった。

Comp_logo なつかしくも健在。

【眼鏡は着替えるもの】
いつも朝が早くて夜が遅い、もう若手とは言えない年齢に差し掛かった営業のODさんは、なんと眼鏡を5本持っているという。いずれも5,000円ぐらいで、いわゆる3プライスのお店で買っているそうだ。度数はぜんぶ一緒にしている。

5本持っているということを聞き出したのは、彼の顔がいつもと違ってるなと気づいたから。パステルカラーのビジネスぽくないフレームの眼鏡をかけていたのだ。彼は極端な例だとは思うが、低価格・均一眼鏡ショップのポリシーは「複数買わせること」である。そう、結局は年間顧客単価を一般のメガネ店並みにするのだ。

大手眼鏡alook(株式会社 メガネトップの店舗名)では、『着替えるメガネ』がコンセプトである。

Alk4_logo  4つのコンセプト=春夏秋冬。

四季で着る服のカラー素材、シルエットも替わるように「メガネ」も服に合わせて四季で替わっても良いのでは?という発想から季節ごとのリリース(中略) 
生活における様々なシーンにあったメガネを考える(中略)
その年の流行や季節毎のカラー、またはディテールを見定めることで(中略)
(中略)「メガネ」から「アイウエア」という認識に広がることでさらに「楽しむ」範囲を拡げていくと言えるでしょう。

アルクでは5,250円、8,400円、12,600円のスリープライスだけでなく、30分以内に加工するスピードも命としている。これだとメガネを買うとういうより「ネイルケア」と似ている。ファッションや髪型にあわせて変える。だから流行や春夏秋冬の着せ替えがある(べしと主張する)。

「単価を追わず数量(本数)を追う」という一貫したコンセプトがあり、その点は理にかなっているが、使い捨てになってしまうことを助長するなら、今の時代に合わないと思う。

【眼鏡にはどんな種類があるのだろうか?】
☆素材から見ると・・・
「セルフレーム(セルロイドなどプラスチック系素材)」
「メタルフレーム(金属系)」
「コンビネーションフレーム(フロントの主要部分が金属とプラスチックの複合)」
「リムレスフレーム(コリア風)」
「ツーポイントフレーム」

☆形状から見ると・・・
「オーバル」「ラウンド」「ブロー」「アンダーブロー」「スクエア」他

☆価格から見ると・・・
「2/3プライシング」(5,000円、7,000円、10,000円)
「2万円クラス」(もっとも標準)
「高付加価値プライシング」(50,000~100,000円、スポーツ用途や超軽量など)

【マーケティング分類】
だが商品がデザインに走るというのは、「デザイン未満」から「デザイン以上」へ市場がシフトしたという証(あかし)である。つまり市場の争点が「機能」や「価格」から「デザイン」という嗜好の細分化の世界にメガネも突入した。その点から見れば、眼鏡市場動向は次のようなマーケティング的な分類が可能である。

①着せかえ需要(TPOでメガネフレームを変える需要の発掘)
②ネットショッピング需要(サイズを登録して気軽に通販)
③メッセージ需要(素材やデザインに特にこだわる)
④目の健康需要(目を酷使する職業や加齢変化への対応)

【着せ替え需要の事例と勝手にアドバイス】
メガネトップがいうように「着せ替え」というコンセプトは業界を変えてきた。着せ替えには春夏秋冬だけでなく、多くの需要が潜んいる。

・ウェディング・ドレスに似合うメガネ
・和服に似合うメガネ(以前紹介したソールワークと提携?)
・勝負服と勝負メガネ(今日のプレゼンは決めるぞ!というときのメガネ)

以上は例だが、ウェブサイトでロングテールでも受注ができるので、需要が細分化され際立った一物販売をしてみても案外「おっ」という需要があるかも知れない。

【ネットショッピング需要の事例と勝手にアドバイス】
わたしの勤め先のビルの1Fには「白馬山」というメガネ屋さんがテナントとして入居している。正直言ってかなり家賃は高いビルである。しかも1階である。狭い店舗だが家賃は高いので、お客さんも先客万来という感じではないので「いつ潰れるンだろう」と、ほんとうに老婆心ながら店の前を行き来していた。

  Img01603265  一見無謀出店。だが潰れない秘訣あり。

ところが潰れないのだ。潰れないどころか、最近とみにお客さんが増えてきたようだ。その秘訣はどこにあるんだろうか?

夕刻、宅急便屋さんが集荷に来る時間帯にそのお店の前と通ってその秘密がわかった。ようするに「さおだ屋はなぜ潰れないのか」の逆なのだ。「さおだけ~」では、タケヤ~♪サオダケ~♪で軽トラで回っているのは、金物屋やサッシ屋のおとうさん。店舗にいてもブラブラするからその間働いてきなさい!と送り出される。

白馬山メガネショップは、店舗がネットショップの傀儡(かいらい)なのだ。そのお店から加工して、ネットショップ向けに出荷する方が、来店者向けよりよほど多いと思われる(推定です)。

良い売り方、良い説明、良いアフターサービスがあれば、今や小さな店舗もネットとリアルを行き来して生き残れる。しかも霞ヶ関という立地は信用創造にも寄与している。

【メッセージ需要と勝手にアドバイス】
竹メガネというジャポニズム、ご存知ですか?

Image5 竹製。 Image1 味わいあり。

竹という素材に最初驚くが、かけてみると次第に、自然に感じてくる。今まで何故、竹の眼鏡がなかったのかと感じる。このような自然素材を使った商品が、今後の産地の商品開発のきっかけになればと思う。素材の柔軟性の奥に、精神の柔軟性も見える商品である。 (この作品の表彰者のことば)

新潟華眼鏡(にいがた はなめがね)というサイト。亀山さんという方が運営者兼デザイナーらしいのですが、自然を大切にしながら、これまでにない日本的な商品を創った。この発想&デザイン。眼鏡界の武満徹と呼ぶべきか。

竹だけでなくブナ、シナなど、万年筆の特注イメージで加工する職人起業もロングテールである。

【目の健康需要への勝手にアドバイス】
やはり目には健康が一番。特にわたしのようにVDT(Visual Display Terminal)ワークには疲労回復が一番。そこで「眼精疲労対策レンズ b.u.i [ビュイ]」というのがある。無色レンズでやさしい光だけを目に届けるというレンズ。眼精疲労には良く効くという。

2 特殊レンズだそうで。

コンタクトレンズにはオルソケトラジーという「視力を回復させるレンズ」があるが、眼鏡でそういうタイプのものをまだ聞いたことがない。目をよくするレンズ(視力回復ではなくても視界回復でもいい)があってもいいだろう

「アイグラス」から「アイウェア(装身具)」へさらに「アイ・ケア」へとコンセプトを発展させ、目に優しい香りを放出するヒーリング・メガネとか、目尻の小じわを取るアンチ・リンクル・メガネがあってもいいだろう(痛そう笑)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年11月 4日 (土)

ソールワーク 和柄への熱い気持ち

宮崎あおいさんの袖口が気になった。

20060909_1518231  拡大すると目立つ。 Et0609091ns  袖口に注目。

この写真は、来年のNHK大河ドラマ『篤姫(あつひめ)』に大抜擢で主演する宮崎あおいさん、その記者会見からのもの。袖口、襟、スカートの和の紋様が、宮崎あおいという大きな瞳をもつ圧倒的な存在感の女優を引き立てていた。それは、和柄トレンドを創ってきたブランド、『ソールワーク』である。

今日は、ひいきの女性が多く、わたしのような中年男さえはっとする和柄ブランド『ソールワーク』がテーマ。

【勝手にアドバイスVol.65 ソールワーク 和柄への熱い気持ち】
エッセイも上手だといわれるブランド主宰者の古野雅子さんは、コンセプトを同社HPでこう語っている。

和ブームの火付け役として長年多くの皆様にご贔屓いただいているパイオニアブランドです。京都の染織の技や着物などに使われる紋様や長年培われてきた日本人の崇高な美意識を活かしながら、新しい衣のスタイルを追求しております。
昔はもっと身近だったはずの日本特有の衣文化を、新しいファッションを通して生き返らせたい」と、オーナーデザイナー古野雅子が思いをぶつけて10余年。熱い気持ちが今日の和柄ファッションの流行の源となりました。

ソールワークのHPの「about textile」には、江戸新菊、飛菊、糸菊、和菓子菊、聰菊、ちがや(茅草)などが載っている。わたしは「茅草」が気になった。古野さんの説明を読むと「昭和初期のアンティーク着物から復刻した」「ススキなどの多年生草木の総称」とある。神社のくぐりにも使われるそうで由緒正しい柄である。こんな柄を着こなせる男性でありたい。

Thumb  素敵な柄。

【デザイナーの血筋+起業魂】
古野さんは大学卒業後、広告代理店に勤め、3年目で結婚。エッセイ書きがこうじてフリーライターに転向。父はインテリア系のデザイナー、母は洋裁学校出だったという血は争えず、ファッションに関わりたくてブティックでアルバイトもした。経営の勉強をするために短大の夜間に通ったという。なんとこれは同時期のことだったそう

「主婦、バイト、学生、ライターと1人4役。忙しかったけれど、好きなことができて幸せでしたから、つらいなんて思ったことはありませんでした」

「ライター時代、織物産地などの取材をした時に、高い技術を持ちながらも、伝統産業が衰退していることを知ったのです。伝統に固執することなく、若い人向けにアレンジできれば、市場は広がると考えていました」
ドリームゲートのサイトより http://www.dreamgate.gr.jp/feature/inteview/women/019/

ファッションにこだわりながらライターを続け、そこで事業化のアイデアを育てた。「衰退する伝統産業」と「若い人(マーケット)」を結びつける着眼が、古野さんらしく「ファッション」であったのだろう。やりたいことの絞込み、熱意、市場ニーズの起業三点セットがそろっていた。

【2000年春夏東京コレクション】
ナチュラル・ビューティ、トクコ・プルミエ・ヴォル、花井幸子らに混じってコレクションを発表した古野さんについて、1999年11月9日付けの繊研新聞はこう伝えている。

ソールワーク(古野雅子)のデビューコレクションは、胸にくっつけたバッグを外すと、きもの地の柄が出てきたり、シャツやパンツのファスナーを開くと刺しゅうが見える、といったアイデア服。 

_soul05  ちょっと小さいですが和柄が見えます。

起業時点から古野さんのデザインポリシーは揺らいでいない。さらにその行動力。作品片手にロンドンまで飛んでしまうのだ。支援者たちにも恵まれたのであろうが、その行動力、新しいことへのチャレンジに脱帽。

【商品開発】
ソールワークの商品開発のポイントは、「和柄を新しくしたこと」に尽きる。

初期の作品はフリーマーケットで古い着物を仕入れ、解体して洋服にリメークしたという。それではひとつしか作れないし、着物という素材では気軽に着れない。いちいち着物クリーニングに出さなくてはならない。そこで、和柄をデザイン・パターンにしてプリントするシャツやワンピースをつくり、素材も働く女性が着やすく手入れのしやすいものにした

和柄をデザインにどう活かすか。ファスナーを開けて露出するのは1999年デザイン、宮崎あおいの着るジャケットのように袖から露出する、パンツのヒダから菊がチラチラ見える。こういう「日本的な奥ゆかしさ」もデザインの原点にあると思う。

簡単に言えば伝統的な和柄を現代風にデザイン・アレンジしたのだが、それが新鮮であった。一昨年あたりからの着物ブームや和柄ブームの源流にはソールワークの着想があった。

S001  古野さん。菊がお似合いそうな容姿の方。

また縫製には、ハローワーク経由で60歳以上のベテランの縫製職人を探し、発注しているという。技術を持つ中高年の活用は、高齢化社会のニーズにもマッチしている。すばらしいブランド、すばらしい事業である。

【男からの勝手にアドバイス】
メンズはあまり多くないようですが、黒いジャケットに似合う飛菊柄のシャツがあれば欲しいです。そしてこの飛菊のPCバッグには惹かれている。だが果たして通勤する勇気があるだろうか?

101550167_recimg_2  惹かれている。これならPC作業も和む。

ソールワークの代名詞でもあるこの「飛菊柄」も、元は京都のフリーマーケットで出会ったもの。マリメッコ柄のマウスぐらいなら違和感なく使っているわたしであるので、いずれ挑戦したい。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年10月 6日 (金)

AIGLEのラバーブーツ 大雨の日には長靴がほしい!

【勝手にアドバイスVol.50】
大雨の今日にふさわしい勝手にアドバイスは、ラバーブーツ(雨靴)。このひどい風、大雨なのに営業活動でした。外をてくてく歩いてずぶ濡れになりました。足もともグチュグチュと音のなる不快さ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
~blogの構成は3つ、ほぼ毎日書きます~
【勝手にアドバイス】 気になる商品・サービス・店舗の「もっと売れる勝手なアドバイス」。
 読者からのコメント、取り上げてほしい商品・サービス・店舗も募集中!
【勝手にアドバイス:旬ネタ】 勝手にアドバイスを、旬のネタを連続テーマで書きます。
【メルマガ:ぷろこんエッセイの転載】 1本/隔週でお届けする「コンサルタントの本音エッセイ」
【@Work】 日本系コンサルティング会社の生の日常風景
※特定商品の宣伝・広告・論評・推奨が目的ではありません。
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帰社してスターバックスでホッとひといき。スタバの窓越しに見える日比谷シティの広場は、横殴りのシャワーでほんろうされていました。そこでテーマは「長靴」。秋の長雨のお供、長靴にもマーケティングがある!

【長靴なのにおしゃれなネーミング】
Cherryさんのお奨めは『AIGLE/エーグル』。1853年創業のフランスのブーツメーカー。乗馬、農作業など防水性と耐久性に優れた天然ゴム素材を使ったブーツを製造するメーカーとして出発し、今ではウエア、バッグ、アクセサリーなど一連のアウトドアーグッズを販売している。

まず『ARIANA/アリアナ』
(商品説明) レディース用ラバーブーツ☆2006年新作☆ ストライプ柄でシックなラバーブーツが仲間入りです。様々なシーンで活躍を☆

850965922_05fpxobjiip1   色違い850965922_04fpxobjiip1

7,900円と、決して安くないが、雨の日も楽しくなるデザイン。

こちらは『BENYL MARIN/ベニルマリン
(商品説明) 耐久性があり柔らかくしなやかなナチュラルラバーを使用したカントリーラバーブーツ。足にフィットするする美しいスタイルで、1点ずつ水漏れの検査を行っている機能的なブーツです。
※男女兼用サイズです。ふくらはぎがゆったりめなので、パンツを中に入れても履く事ができます。

   Benyl_marin

これもかっこいい。価格は12,600円。

わたしの一押しはこれ、『JUMPING /ジャンピング』 
(商品説明) ムレやすい内側にはキャンブレルを使用、湿気を吸収してすばやく蒸発させ、抗菌耐久性にも優れ、綿のような肌触りを実現しています。日本人の足に合わせたジャパンサイズの丈。ふくらはぎサイズMとXLがあります。

Jumping

なんといってもスタイル。これが似合う足長おじさんでありたい。21,000円!というプライシングなので、長靴として買うなら一生モノでしょうか。

【女性ならともかく、ちょい悪Bizオヤジに似合うものが無い】
AIGLEの長靴をはく洋服だが、ワーキング・ガールならショートパンツ、ジーンズ、ハーフパンツでもいいだろう。帰りがけにも日比谷シティで、そんな女性をみかけた。

ところが男性のスーツにはそぐわないオトコ用のヤツとなると一般にはコレ(下)である。悪くはないが、ちょいワルBizを気取りたいオヤジにはBUYされない

Ms92bk01

ちょいワル向けに、イタリーソール(つま先がとんがっていて、そっている)の長靴なんて開発してみたらどうだろうか?R25 世代から流行らせよう。そして心だけR25のオヤジに売りまくる。商品イメージは、下の2つの写真を足して二で割った雨仕様ブーツ

5010828 ブーツ形と   Italysole イタリーソール を足して二で割る。

【暗い雨の日には機能と楽しさの両立】
今日のような大雨の日はほんとうに嫌になる。だからせめて、機能と楽しさが両立しているレイン・グッズを持ち歩きたい。

たとえば傘。開閉やサイズ小型化の機能進化はあるが、持ち手(柄)、布の柄/デザイン、開いたときのシルエット、素材など、機能と楽しさが両立する商品は少ない。雨の日が楽しくなる付加価値、差別化の盛り込まれた傘、お持ちですか?

AIGLEは、機能と製造法とデザインにこだわってきたからこそ、150年もの間、会社を存続させているのだろう。

【勝手にアドバイス】
昨日のマリメッコ・マウスで書いた『商品開発のよりどころ』『顧客価値の本質』『価値ことば』。AIGLEの場合ならこうだ。

AIGLE社は常に、当初からの変わらぬ目的:人々を戸外で保護すること、という目標を満たすために「最適」な製品を提案することに尽力し続けています。機能性はもちろん、スタイルの美しさも大切にしています。(同社HPより)

これを縮めれば、「人々を戸外で保護する機能とスタイルの最適商品」となる。保護をスタイリッシュにする、というところが「価値ことば」といえるだろう。あなたの仕事の基本価値に「スタイリッシュ」ということばをつけてみたらどうだろうか。セキュリティをスタイリッシュにする、長持ちかつスタイリッシュ、見える化がスタイリッシュにできる、高精度でスタイリッシュ、うまい・はやい・スタイリッシュ(笑)。

今日は以上です。ではまた明日。Click on tomorrow!

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2006年9月23日 (土)

男の美脚スーツ

【勝手にアドバイスVol.44】
ジョギングを終えて帰宅途中、エレベータで美脚女性と一緒になった。脚の長く見えるジーンズをはく若い女性。一定の長さの女性が美脚ジーンズをはくと、余計に長く見える。うらやましい。
そこで今日は、週末なのでファッションの話題。男だって脚を長く見せたいんだ!美脚スーツをテーマにしたい。

【コナカの完全子会社になる九州地盤のフタタでは】 
そのフタタのサイトにある美脚スーツの説明は次の通り。価格はおおむね49000円。

後ろポケット位置を上げことで脚長効果を演出
②後ろのウエストラインを上げ、前をげることでヒップアップ効果
③ズボンの膝の設定ポイントを高くして、脚を長く見せる

Futata_bikyaku

なるほど、とは思いますが、この広告だけでは、リクルート用かR25世代向けだけで、カッコ良く見せたいちょい悪オヤジとか、ちょい太りオヤジ向けではないのだ。

【はるやま メンズ美脚プロジェクト】 
2004年に業界にさきがけて「足長スーツ」を売り出しヒットを飛ばした紳士服はるやまでは、今着ているスーツを美脚スーツにリフォームしてくれるサービスがある。

①ヒザ位置を高く!
美脚の最大のポイントはヒザ位置。通常パンツのヒザ位置は股下の長さの1/2になるがヒザから下が長いほうが足長に見えます。モモ巾を細くしヒザ位置を高くすることで美脚効果バツグンです。(1890円なり)
②スソデザインでスッキリ!
モーニングカットで足長に見せる。スソも余り過ぎるとせっかくの美脚効果も半減。ノークッションか軽いワンクッションが足長に見える。 (945円なり)
③胴まわりはスッキリライン!
通常ジャケットのおなか回りの余裕はこぶし一つはいるくらいだが美脚を目指すならば胴まわりは少し細めが良い。 (ジャケット加工なのでちょっと高くて、2625円)

これはよいリーズナブル&サービスだと思うが、擦り切れスーツでは無理でしょ。と思われてしまうのが欠点だろうか。

【足長パンツを科学する】 
テイラー・カスカベという三重県八日市市のテイラーのサイトはとてもシック。そのブログ調のサイトの記事から「本当の足長パンツ」を紹介したい。

足長パンツの条件とは「ノータック 」「細身でタイト」「膝から下が真っすぐ」、そして「ウェストラインが背中側に向かって高くなる」。フタタの説明と似ている。

  普通23_2      足長   23_3   細みシルエット 23_4

左が普通のスーツのシルエット。足は短く見える。
中は足長パンツで、膝裏部分まで絞り込み、その下を真っ直ぐ踵まで延ばす。ふくらはぎで角度が付くので、その分、太くなる。
右はひと時代前の細身のズボンのシルエット。これだと細くはなるが、昔のスリム・ジーンズのように脚のワンキョクをなぞった形になって、歩きにくくなるそうだ。

足長タイプ23_5   細身シルエット  23_1

左が足長タイプ、右が細身シルエット。テイラーには裏技があって、膝の部分に加工をほどこすことで処理できるようだ。
結論としては、足長タイプを出来る限り細くすることが、自然な足長シルエットへの道である。このサイト、非常にわかりやすいし、これ以外の読み物も良心が感じられて良い。
http://www.tailor-kasukabe.com/index.html

【イージーオーダー店は美脚に対応していない】 
たとえばイージーオーダーの大手ビッグジョン。上着の襟、ベント、ステッチなどにはこだわりがあるが、肝心の美脚にはオーダーがないのだ。前につくったとき、聞いてみたのだが「?」って感じでした。だから他のイージーオーダーでも似たり寄ったりだろう。丸善で作ったときでさえ、そういうリードはなかった。あるのかも知れないが、たいていのLeonじゃない男たちは、説明能力が欠けているのだ。

の数ガイド: 5個=激賞;4個=卓越;3個=優れもの;2個=ライバルに鼻差;1個=マニアック

【勝手にアドバイス】
①まずイージーオーダーのお店でも、「足長説明力」と「足長裁縫