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2008年4月26日 (土)

イノベコのバッグから思ふこと。

 昨日は新幹線に乗っていました。新幹線の中は中吊り広告も、網棚の上の広告もないのでスッキリしている。けれども中吊りで世の中ウォッチングやネタ探しをするわたしには、ちとスッキリしすぎでモノ足りない。

Shinkansen_080201 0426_prod_seatbelt_sm1 takataです。
 

 でも車両の前後部には広告写真がありますよね。この写真、シートベルトといえばTAKATA。世界でも高シェアの会社。これを見ていて美食家のCherryさんからのblogネタメールを思い出しました。

【hmm…なアドバイス88.イノベコのバッグから思ふこと。】
 自動車の廃車数は年間400万台。新車販売が500万をきっていますから、いずれもっと減るし、リサイクル法の適用をくぐりぬけた違法回収もあるので、正式ルート処分は300万台。それでもモノ凄い数。リユースできるパーツを抜いたあとはシュレッダー処理。シートベルトは特殊な素材で作られているのでリサイクルは難しい。だからそれをバッグに仕立てようと考えた。それが『イノベコ』である。 

0426top_logo

プロダクトメーカーのクレアトーレは、廃シートベルトと廃エアバッグを再利用した
ビジネスマン向けリユース製品「ビジネスバッグ/TAFシリーズ」を開発、2007年
12月下旬よりセレクトショップやインテリアショップで販売を始めた。

引用元 http://shonan.keizai.biz/headline/416/

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 TOTE Lサイズ(21,000円)      LIGHT(25,200円)

 シートベルトの光沢と色合い、縫い合わせの幅が絶妙にマッチして、かなりおしゃれ。これ、シートベルトですか?と思ってしまう。男性モノは黒いシートベルトで精悍な印象。わたしがいいなと思ったのはツートンカラー(異なる色あいのシートベルトを交互に縫い込み)のバッグ。ツートンタイプで肩に掛けられるのがあればいいのですが。

1  TOTE Lサイズ(21,000円)イチオシ。

【プロダクトでもありアートでもありエコでもある】
 さらに凝っているのはバッグの内部のエアバッグ素材。エアバッグと言えばバン!と爆発させて衝撃吸収をするものだから、とても強い素材。その着眼点がすばらしいし、元々の素材の色が効いていてプロダクトというよりアートに見える

4 色合い、素晴らしく絶妙。

 さらに独自にECO RATEを算出し、バッグに使われる廃棄物素材の割合と「-CO2」(輸送と生産工程に関わるCO2排出分の計算)までを考慮して、2リットルのペットボトルの本数でCO2削減効果を表している。イノベコのバッグをひとつ買うと300〜400本ものペットボトル分になるとは凄い。

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 開発者は森川信宏さん。湘南の海岸でビーチクリーン(浜辺の清掃)もするナチュラルな方らしい。ブログを読んでいるとサーファーやヨットマンの方々の話が多くて清々しい。

Mopix31 出典

【hmm…な想いをつづって】
 イノベコ(イノベーションとエコを合わせたブランド名)のバッグを見ていると、ずっと考え続けている、ある疑問がフツフツします。手づくり品やリサイクル品を買う人は、いったい何を買うのだろうか?

 このバッグだけじゃない。これまでblogで取りあげた廃棄タイヤチューブのバッグ(モンドデザイン)、廃棄バナー素材のバッグ(Demano)、印刷ミスの菓子包装紙を織り込んだバッグ(ecoist)。こうしたバッグを購入する人は、何に価値を見いだして買うのか?

 エコ製品としてならエコに貢献しよう!という“メッセージ”を買う。だが元はリユース素材でたったひとつしかない“手づくり品”でもある。ところがバッグのデザインの良さは“プロダクト”の領域に達している。そのどれでもあるし、どれかでもあるような。

 たとえれば“芸術家の瞬間芸”だろうか?アンディ・ウォーホルのスクリーン印刷アートのように「芸術ですが、たくさん刷れるんです」という一品モノ芸術へのアンチテーゼ。つまり環境に悪いことをたっぷりして製造される、工業製品バッグへのアンチテーゼ。

 そこまで考えて人はモノを買っていない、というでしょう。でも普通のバッグ製品ならいくらでも売っている。それでも手づくりやリサイクル品を買う人はいるし、増えているわけです。やっぱり疑問です。工業化社会で、手作業や手工業から遠のいてしまったことへの郷愁なのだろうか?作り手の“手”のぬくもりや“思い入れ”を買うのだろうか?

 たぶんそれだけでないな、と思ったのは次のグッズです。あるヤフオクのサイトでみつけました。廃品のシートベルトでつくった「ベルト」です。

0426_newedetionimg600x4501190175693 これならズボンも安全?

 これにはあまり共感を覚えないのは、かなりプロダクト未満のモノだから。ほんとうに一品モノのようで、それじゃ買い手同士の共感の環が作れない。手づくりやエコグッズであろうと、類似のモノを誰かが購入できることが必要。共感しあう場がほしい。

 販売数がいくつ以上になると“プロダクト”になり、いくつ以下だと“趣味の手づくり品”となるか言いにくいが、「エコのメッセージ性+手のぬくもり+共感できる生産数」、さしあたりこれを、手づくり系エコグッズの方程式としておきます。少し思考が進みました。今日は以上です。

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2008年3月17日 (月)

9brand 生き物に学ぶバイオミミクリ・グッズ

  花粉が飛びまくった今日、くしゃみ・鼻水・なみだ目・・・・苦しんだ人も多かったはず。それは自然が悪さをしているのではなく、自然とうまく共生しきれなかった歴史(生態系を無視した植林事業)ゆえである。今年から花粉症ぽいわたし、杉に罪はないのに、杉を恨みたくもなる。

 今日は、生態系にかなった商品開発、バイオミミクリの続きである。生物や植物に学ぼうというと、コむつかしい研究テーマも多いけれど、今日取り上げるのはキュートなグッズ。

【hmm・・なアドバイス54.9brand 生き物に学ぶバイオミミクリ・グッズ】
 「9brand(ナインブランド)」は、「生き物」をテーマにものづくりをする小さな
 デザインレーベルです。1999年9月9日に活動をスタートし、東洋では大事な
 数字とされる「9」を冠に「9brand(ナインブランド)」と名付けました。(中略)
 私たちのものづくりのコンセプトは、『Think Creatures./生き物に学ぶ』です。

 引用元 http://www.9brand.com/9brand/about/index.html 

 9と東洋と言えばマンダラですね。9へのこだわりの割には、なぜか8本足の製品から。

  Pink_img001 網バッグ。

 『スパイダー・ネット』は、蜘蛛の巣状のネットバッグで、クモを模したエコバッグ部分と、それを収納するクモケースからなる。ネットバッグはナイロン製で丈夫で伸縮性が高いそうだ。「(S)はかなーり小さく、(L)はかなーり大きいので、驚かれないでください」という商品説明がおもしろい。こういうの好きです。

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 8本足のクモケースは、今日はこっち、明日はあっちにネットのあちこちで生息可能。Sサイズは300×300mm、価格は3,570円、Lサイズは驚天動地の600×600mmで、価格は5,460円。

【羽化する帽子】
 帽子好きのわたしがかな~り気になったのはこの一品。『バタフライハット』は広げてかむるときはのかたち、たたむと「さなぎ」になるのがバイオミミクリな特徴。素材には手ぬぐい専門店『かまわぬ』の手染めてぬぐい。

S_shichiho_img001 帽子となると血が騒ぐ。

 さなぎはナップザックの脇にちょこんと生息もさせられるし、猫がみつけるとコロがしてくわえて、庭の隅に埋めちゃうかもしれません。子ども用のSサイズ(53cm)、6,090円と大人用のLサイズ(59cm)、7,140円。わたしはSでたぶん大丈夫だと思う(買う気になっている)。これをかぶってどこかに飛んでゆきたい。

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【紋切りもあった!】
 以前このブログ紹介した『紋切り』がありました!エクスプランテと共作の『紋切花時計』で、時間を表す文字盤に紋切り紙(和紙でしょう)ではさみこんで、世界にひとつしかない時計に。

Monkiri_img001 紋切りが大好きなので惹かれた・・・。

 花を生活用具に溶け込ませるという、ナチュラルで深いバイオミミクリな発想。色紙25枚入りで5,040円。紋切りの和紙だけでなく、季節の花のドライフラワーでもできそうだ。

【(妖怪+骨董)×家具=生き物】
 こんな楽しい発想のデザイナーさんは、瀬戸けいたさんと瀬戸なおよさん

Index_img001 夫婦で顔が似る、とわたしも言いたい。

 けいたさんは妖怪好きで、なおよさんは骨董や民芸品好きだという。おふたりともデザインや絵画の才能があって、家具会社で出逢って、ふたり足して生き物グッズになった。わかるよ~な、わからないよ~な。けれど「さまざまな角度から生き物を追究し、普段の生活のなかで使える、デザインや作品をつくり出す」その発想、凄いと思った。たぶん地を這う生き物のように、まっすぐここにたどり着いたわけではない。

 なおよさんのブログ(九印記)を読んでいたら、「ここまで来るのに、のんびりしたり、遠回りしたり、後悔することもたくさんある・・・」との率直な言葉、じんときました。

【hmm・・なアドバイス】
 杉は戦後復興時、木材不足で日本の至る山に植えられた。だが廉価な外洋材に押され、切られず伐採もされず、今や花粉をまき散らす。経済重視、心おきざりの戦後の半世紀の象徴とも言える。バイオミミクリとは、そんな半世紀のアンチテーゼにも見える。生き物がずっと持ち続ける“自然の理にかなった賢さ”に学ぼう。そんなメッセージを感じる。

 春ですから、商品開発者は街を出て野山を歩こう。自然の中にヒントを見いだそう。木々や植物や花、昆虫や鳥、土やお日さま、寝ぼけた熊とか、いろんな遭遇で心身を活性化しよう。オフィスの中を歩き回っても、PC要らずのiPod充電器のような発想しか湧かないのです(あれはあれで必要ですね♪)。生き物の生態をマネても「肖像権」も「特許」も「著作権」もない。どんどんマネしよう。

 シニアの気持ちになっての商品開発で、「シニア装備」―腰を曲げて杖を突いた姿で年寄りの気持ちになろうという取り組みがあった。バイオミミクリ商品開発でも木々や昆虫に化けるのもいい。発想転換にいいと思う。だが街中の木に止まって数日過ごすうちに、いつの間にか留置所という“鉄のカゴ”にいたとしても、わたしのせいではない(笑)。今日は以上です。

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2008年2月23日 (土)

グリーンパワーキャンペーン

 昨日夕刻、東京国際フォーラムにCherryさんと立ち寄りました。グリーンパワーキャンペーンです。

Header_logo

 地上広場ではポップグループの「いきものがたり」が熱唱。写真を一枚撮りましたが、諸般の事情で今日はアップできません。それは来週追加します。地階に下りていくつかの展示ブースを見ました。前にこのブログで書いたap bankの『kurkku』が入り口近くにありました。立ち止まったのが、これも書いた久米繊維工業。ブースには古い足踏み式のミシンを展示されていて、これがきちんと油を差している見事な整備ぶり、今でも使える状態。

 ブースにいらした久米繊維のおにいさんに「スカイラインのTシャツの社長さんの会社ですよね?」と聞いてしばし懇談。今年もTシャツアート展をやるそうで、締め切りは3月14日です。わぁ!あと3週間。わたしは絵で応募することにします。Cherryさんはきっと猫写真に違いありません(よね?)。

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 ほかにもくずまき高原の風力発電のブースでもしばし懇談。たった30~40分の展示会見学でしたがほのぼの。以上、ミニレポートでした(昨夜アップした日記はちょっとおセンチでしたので、このグリーンパワーキャンペーンに入れ替えました)。

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2008年2月 5日 (火)

kurkku/クルックでエコレゾ!

 こんな素敵なお店があった!原宿のウラのどん詰まりみたいなところにあるお店です。半分仕事(Cherryさんとあるテーマについて討議をしました)、半分遊び(いえいえ)で訪れたクルック、美味しかったし買いたいエコモノがたくさんあって、目がうつろいました。

 今日はCherryさんの薦めで行った、とても気持ちが良かったクルック(フィンランド語でキュウリのことだそうです)をとりあげます。

【hmm・・なアドバイス21.kurkku/クルックでエコレゾ!】
 kurkkuは、快適で環境にも良い未来へシフトしていくための消費や暮らしの
 在り方を考えるプロジェクト。まずは自然に育った素材が楽しめるレストラン/
 カフェ、エコとデザインをテーマにしたセレクトショップ、環境や暮らしについて
 の本が揃うライブラリー、暮らしを気持ちよくするグリーン(植木)のお店を
 スタートさせます。kurkkuは「場」であるお店を通じて、からだが喜ぶ食べもの、
 デザインも良く環境にも良いモノ、良い暮らしのケーススタディを伝えていきます。

 引用元 http://www.kurkku.jp/kurkku/aim.html

Kitchen_info_topimg

 kurkkuには「kitchen」「mother kurkku」「design」「green」「library」のショップ&スペースがある。そのキーワードは「快適」かつ「環境にも良い未来」である。それは緑(植物)で気持ちよくなる、からだに良い地産地消の食事で気持ちよくなる、エコ+αのセレクトショップで買いたくなる、ココロにもエコを!(図書館)という展開。

 Cherryさんとわたしはレストラン(kitchen)で胃袋を気持ちよくした。美味しかったし、店舗デザインはシンプルかつゆったりしているし、カップも手に気持ちいいし、接客がナチュラルだし、とっても満足しました。行ってよかった。掛け目なし、さすがはCherryさんの目利きです。
 Design_info_topimg

 おかげでおしゃべりはあっちこっちで、打ち合わせは捗りませんでした(笑)。食事後、2階のショップ(greenとdesign)に立ち寄りました。

【共鳴しました】
 2階に上がる階段からして植物がいっぱい。クルックのウエブサイトには『かわいくてユニークな多肉植物や、生命力あふれる枝振りの観葉植物』とありますが、その通り。

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 Cherryさんがハマったのは「VIRON社の小麦粉の袋トートバッグ」。VIRONとはフランスの老舗製粉メーカーということで、その小麦袋をリメイクしたもの。彼女は5回ぐらい手に取りましたから、時間の問題で買うでしょう(笑)。ひとつ3990円。

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 わたしが気になったのは「ソーラーパネルのバッグ」。ソーラー発電パネルがバッグパックのフラップの一面にあります!バッグの素材はすべてペットボトルリサイクル素材。ウェブショップでは「売り切れ」とありましたが、店頭にはひとつだけ展示されています。値は張るけれど、正直いいなと思いました。34,650円。

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 これあり!?と笑ったのはクルックオリジナルの「ゴミ箱トートバッグ」。トート部分をふたつ寄せたデザインのバッグで、問題はその真ん中。ゴミ箱スペースがある(笑)。そこにアイス食べた後の棒だとか、マックラップ食べた後の包装紙だとかを入れて、ちゃんと家に持ち帰りましょう!捨てましょう!というコンセプトのようです。じゃぶじゃぶ洗えますが・・・。

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 以上、オンラインショップあり。ハマったら買いましょう。

【そもそもは・・】
 『クルックap bankの活動から生まれました。ap bankは、アーティストがつくった、
 環境プロジェクトへの融資を行う非営利バンク』
  

 小林武史さんはサザンオールスターズ、ミスチル(Mr.Children)、レミオロメン、Salyu、鬼束ちひろらのプロデュースをされています。小林さんが始めたプロジェクトがここまでビジネスになってきたというものだそうです。ビジネスメディア誠の吉岡編集長もご存じでした静岡つま恋で『apbank fes』を行ったことでも知られています。音楽+エコの取り組み、そういうのが自然であります。http://www.apbank.jp/fes05/index2.html

   Pic_top 小林さん。

【hmm・・な切り口をクルックにした!】

 「エコレゾ」という言葉をサイトから発見しました。クルックのサイトにこうあります。

 『エコレゾとは「エコ・レゾナンス」の略。ちなみにレゾナンス ” resonance ” とは
 「共鳴・共振」という意味』

 エコ/環境と気持ちよく生きるという意味で、共鳴かつ共振ということです。ワザとらしくなく、恩着せがましくなく、とっても良い言葉だと思いました。人間だから「ブツ欲」もあれば「カネ欲」も、「愛欲」もある(三つ目の欲はかなり生ですね_笑)。素直にでもポジティブに生きよう!消費しよう!そのお考え、同感です。

 ちょっとそれって・・・とエコ・アグレッシブさゆえに“引いてしまう”エコもあります。すべてのことを我慢してエコしようとは文明国家では言えない。だからこそさまざまな意味から、さまざまな行動から”気持ち良いエコ”に向かおう、それはひとつのありたいかたちだと思います。

 「エコレゾ」というキーワード、共鳴・共振する人にはぱぁっとするし、(今は)しない人にだっていつか伝わるかもしれない。そんな含みがあります。このキーワード、広める一役も担えないだろうか?そんなことを思いつつ今日は以上です。

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2008年2月 1日 (金)

梅干し石けんの効能

 2月1日です。ということはすでにネズミ年も1/12が過ぎ去りました。今年の誓いを立てて早一ヶ月、まずいな・・・と思いつつ、でも昨日の夜も、出張帰りにある本を読みながら「自分の感覚を信じて生きればいいんだ!と今日も明日に向かって走ろうと気持ちを新たにしました。

 そんな気持ちにふさわしいのは、季節がら“”です。梅干し石けんが今日のテーマ。

【hmm・・なアドバイス18.梅干し石けんの効能】
 お風呂のお湯にも溶けず、泡切れ抜群、梅の持つ強い抗酸化力やヒアル
 ロン酸による美肌効果、塩すりエステ効果、何と言っても従来の石鹸の倍
 以上も長持ちがする経済的な石鹸が出来上がりました。

 引用元 http://www.airbepal.com/bn/10509172229500/1201145254.html

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 この梅干しの石けん(梅の石けんが)、梅干しの実、種、中の仁までも微細に粉末にして、それを石けんに混ぜ込んで圧縮成型をする。その効能は「化粧荒れが無くなる」「乾燥肌がおさまる」「保湿された感じがする」さらには「手のイボが無くなった」という声まで届いているという。 

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 微細な粉末での成型ゆえか、泡もすごく細かいということ。この写真にはびっくりした。いつまでもコップの水に溶けないほどキメ細かい泡立ちだという。

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 写真とこのくだりの記事は、愛読しているAirBE-PALのメルマガ記事(虫フリークライターの佐々木 茂美さん執筆)を参照しました。ありがとうございました。

【梅の効能】
 販売しているのは大分県日田市大山町の「水辺の郷おおやま」や製造元のインプレストライ(日田市)。 

 熱を加えずに圧縮成型するため、ヒアルロン酸など熱に弱い素材も成分が
 壊れず、風呂場など湿度の高い場所に置いていても溶けにくい。

 引用元 http://kiji.i-bunbun.com/read/read.cgi?1199804400=119984153532087=1

1199841535320871  インプレストライの中野社長

 梅の主成分はクエン酸で、体内のエネルギー代謝を高めて老廃物が蓄積するのを防止する。その効能を利用しての石けん。沖縄の塩やモンゴルの塩で狂喜する女性にウケないわけがない。目の付けどころ良しです。

【特産物と日用品の組み合わせ】
 中野社長のおっしゃるように、いろいろな村の特産品と石けんを練り合わせるのもいいだろう。練り合わせるには自然乾燥か凍結乾燥か、乾燥させたモノがいいのだろうから、いくつか考えてみた。

 切り干し大根石けん (大根娘なれる?笑)
 ブルーベリー石けん (目元ぱっちりになりそう)
 シイタケ石けん (好き嫌いありそう)
 レモン石けん (よさそう)
 にんにく石けん (臭そう)

 これは冗談ですが、自然素材+日用品という組み合わせ、梅に限ってみても飲料はもちろん、ポン酢やはみがき、ジャムやガム、佃煮・・・などさまざまな商品開発がこれまでなされてきた。日用素材と地方特産の自然素材を混ぜ合わせ、けっこうたくさんある。

 その中でも梅干し石けんになぜ惹かれるかといえば、石けん=身を清めるもの、梅=浄化の効果という“清浄なイメージ”がセットになっているからだろう。つまり組み合わせには、ニーズのツボにはまる妙が必要だということだろう。

【hmm・・なアドバイス】
 一村一品運動という村おこしがあったが、特産品を売りこむ要素をあげてみよう。

  「地方限定」「素朴さ」「無添加」「自然な良さ」「生産者の顔」・・・

 “お土産的要素”が多い。それはお土産だから当たり前。だがなかなかそれだけでは差別化にならない。梅干しの石けんから浮かんできたのは、ほんらい持っている効能や特産品要素をベースにしつつも、「お土産ではなく」「都会の人にずっと(繰り返し)愛用できる」というもの。田舎モノだからこそ都会のヒトのニーズを意識する。そんな切り口で一品を開発するのよさそうだ。

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 発売したばかりの梅えびせん。まだ食べてません。

           ************************************

追記: 1月31日付けのビジネスメディア誠での掲載記事にミスがありました。取り上げたWiFiフォトフレームの無線機能を「初」と書きましたが、それは間違いであります。訂正いたしました。すみません。テーマとしては「アルバムの変化」ということを書きたかったわけですので(だから商品紹介はそこそこの構成にしました)、そのような観点でお読みいただければ幸いです。でも・・・ミスを洗い落とす石けんを開発していただけませんか?(笑) 
では今日は以上です。

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2008年1月16日 (水)

トップツアーの北海道・知内町ふるさと体験

 都心にお住まいの皆さんには、知内を「ちない」と読むのか「ちうち」と読むのか・・・そんな知名度かもしれない。“しりうち”と読む(というのは実はわたしも今日知りました_すみません)。函館の南、渡島半島の南西部にある町である。

 この町のふるさと体験ツアーのプレスリリーストップツアー)を見て「ふるさと体験」に惹かれた。

【hmm・・なアドバイス8.トップツアーの北海道・知内町ふるさと体験】
 このツアーは北の海と山々に囲まれて暮らす知内の人々の生活を体験
 し、美味しい地元の料理を味わい、まるで参加されたお客様が知内町の
 町民になったような気分を味わっていただける3日間となっています。
 
 引用元 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=179198&lindID=5

Title

 知内町とは函館から車で約1時間の人口わずか5,500人の町。その町の町民になった気分をあじわえるツアーが売りである。初めて訪れてもなぜかふるさとに帰ったような気分になるという。

【ざっと旅程】
 「知内町3日町民」のふるさと体験ツアーの概要は次の通り。

 2/15(金) 羽田から空路函館。函館市内観光後、知内の民宿やホテルに
      チェックイン。知内町民有志による歓迎夕食会
 2/16(土) うに種苗センターと知内かきの水揚げの見学
     水揚げ後の新鮮な“焼きかき”うまそうです。
     ニラ農家訪問、交流(ニラの特産地ということです)
 2/17(日) 「しりうち カキ・ニラまつり」参加 
     周辺町からも大勢の人がやってくるお祭りとのこと。
     夕刻に空路羽田へ。

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 トップツアーによると「日本ではめずらしい外海で育てるかき」で、津軽海峡の冷たく早い海流で育ったかきは身がしまっているという。わかるような気が。お一人様 58,000円なら安い。 

288px_01333svg かなり端っこです。

【体験ツアーはいい!】
 なぜ“町民と触れあう体験”がテーマなのか。ひとつは生の体験を売ること、もうひとつは(とってもあわよくば)移住へいざなうことだろう。

 知内町、美味しいものはたくさんありそうだが、インターネットで調べるかぎり、いわゆる名所旧跡系の観光資源は少ない。青函トンネルの出入り口はあれど、まぁトンネルですし、展望台もあるけれど、津軽海峡の真冬のそれは、荒涼としており長く見て楽しいほどのものではなさそうだ。

 Omonai ずっと向こうは津軽海峡。

 だからふつうなら「美味」「食べ放題」などをテーマにするが、あえて、町民と触れあい、日々の暮らしの見学にフォーカスした。これはとても良いと思う。

【体験ツアーの時代です】
 体験ツアーには「座学(講習)」「見学(解説あり)」「手学(作ったり動いたりで学ぶ)」「足学(歩くいてたどる)」がある。どれもいいが、ポイントは複数の組み合わせである。見学だけでは退屈だから、手を動かして何かを作る。歩くだけだとつまらないから、座学で知識を深める。

 夏休み中の大学のキャンパスを利用したシニア・スクールなるものが米国では流行っている。村田裕之さんの『シニアビジネス 多様性市場で成功する10の鉄則』にはその流行る理由がのっている。 

 ①知的好奇心が似通った人と新たに知り合う機会が得られる
 ②机上の講義だけでなく、実際の体験を通じて生きた学びができる
 ③扱うトピックスが本格的で、本物感がある
 ④高い専門性を持ちつつ、雰囲気づくりが上手な世話役が多い
 ⑤参加者が主体的に関与しやすい仕組みがある
 ⑥活動内容が参加者の体力にちょうどよく、無理がない

 シニアに限らず「これからは体験ツアーの時代」だと私とCherryさんは信じています。やはり手で触り、手で学び、手で考える・・・これが人間の原点です。

【移住はハードルが高い】
 知内町の町サイトにも移住の話がのっている。総務省の(話半分の?)見解では、すでに100万人以上の人が都会と田舎の二居住をしているそうだ。ほんとだろうか?

 田舎に住むのはいいと思う。刺激が欲しければ都会に出ればいいし、ずっと都会にいるのは疲れる。それがわたしもわかるようになってきた。でも(年金も信用できないし)何かでずっと働く必要がある。木こりもよし、漁師もよし、文筆業もよしだが、結構ハードルは高い。だから「現実的な移住解」こそ必要なのだ。そのヒントがこのトップツアーにほのかに漂っている。

【hmm・・なアドバイス】
 もうずぅ~っと前、学生時代、初めて函館を真冬に旅した頃を思いだした。「しばれるぅ~っ」とつぶやきながら外人墓地ハリストス正教会を散策した。冷え切ったからだで民宿に入った。イカソーメンもお刺身も美味しかったが、何よりも民宿のおばさんの温かい歓迎が忘れられない。あれで北海道に惚れました。

 目指そう北海道!田舎で収入のメドを立てるマーケティング、考えてます。今日は以上です。

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